弟11巻 廼巻第29啓(1959)
等乳に関す る研究
低酸度二
−」眼外濾過性Ca,P及び蛋白質について一
宮 辺 豊 紀,梅 田
裕Studies on tbenor・malacidity and alcoholtestpositive milk
−ultrafiltr・able calcium,phosphorIuS and pr・Oteins−ToyokiMIYABE and Yutaka UMEDA
(Labor’atOry Of Chemistry andTechnology ofAnimalPr・Oducts) (ReceivedJuly20,1959) 241 T 緒 口 低酸斐=等乳とは搾乳垣後に・おいて酸敗),.10∼018の新鮮乳でありながら,アルコール陽性を示す乳を称する。.こ のアルコール不安定乳の原因についてはAuzINGER(1)に・よると乳中の無機塩類の盈的不均衡とくに.,カルシウム塩類 の増加によるものと・推論し,1日120gの燐酸カルシウムを加えた飼料を与えて乳申カルシウムの含最を増加せしめ アルコール陽性に・したと報告し,AYERS等(2)は細菌による酸及び凝乳酵素の生産以外にほ細薗数とアルコーリレテスト の聞に眉接関係はないとし,クーエソ酸塩放び燐竣塩を牛乳に.溺加する時は,その盈的差異に.よ.ってアルコールテスト 反応の鋭敏壁を異に.すると述べているい またSoMMER等(8)は牛乳に・クヱソ頗塩,カルシウム放びマグネシウム塩の組合せの添加実験の結果,この4種類の 均衡如何によって反応ほ左右されるとし,炭竣カルシウムを加えた飼餅を給与すると陽性に.なるという∫. SEEKLES等(4)はイオソカルシウムが増加していること.を観察し,この原因は賢沢な飼料,カルシウム塩の添加放 び菓養不足などにより,灰分均衡が乱されて起ると推論し,ク・ヱ・ゾ酸塩の経口投与または皮下注射で治療できると述 べている.. SoMMER放びHART(5)は1日200gの炭牧カルシウム及びビタミンDの給源として肝油を添加給与したが,反応に. 差ほ認められず,劉のカルシウム畠にも影響はなかったと述べてこいる三田村(6)は飼料の変化に.より反応に影響は認 められなかったと報告し上里,村田(7)は異常乳の生成に・アンド」−シス説を提唱し,血液中に.有機燐とナトリウムが増 加し,無機隣やカルシウムが減少し,更に.血糖が増加するこれらの現象すなわちアシドー・シスはアルコー・ルテスト と−一・致し,血液中にもアセトソ体が多くなりアルコール陽性に.なるというい 前野(8)等は低酸度乳のアセトy体は常乳と変りないと報告した・同氏(9)は更に飼餅の彪撃とくに北海道における冬 期の青草不足,夏期の栄養不足の乳牛に陽性乳が多いことを観察した・中西等(10)に.よるとこの乳のすべてが乳房炎 乳であって,その塩類含盈は正常乳0い1%,異常乳0り2%であり,PHも7.0に.近いと述べている,. 装着等は低酸度二等乳の限外濾過性カルシウム,併談び蛋白質についてしらべた.ここにその爽験結果を報告する こととする. Ⅱ 実験方法及び実験結果 (1)実験方法 A牛乳の限外濾過法,搾乳噴彼の新鮮乳を3,000−3,500rpmでS【一8分間遠心分離してクリーム分を除 き,再び遠心分離した月別旨乳を限外漁過した小 この脱脂乳70mlを素焼のChamberland塾の限外濾過器(径3×長15cm)で濾過して乳満40mlをとった.この泌 過は硝子鐘で責巷ポソブに.より減圧にして吸引した.. B分析法 蛋白質,カセイソはRowLANDの半微温壌(11),アルブミソはカゼイソの泌液を10%苛性ソーダ で正確に中和し,稀酷戯1=9の03m陀加えて加熱し,アルブミンを・完全に凝司させる力演′12〉によった,ただし窒素 の盈に6。38をかけて蛋白質を算■出した カルシウムの嚢盟(1B)は格酸カルシウムの沈澱生成に尿素を用いる方法,燐 の定温(13)は燐モリブデソ酸アソモニウム,アルカリ滴定旗によった
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
香川大学農学部学術報薯 242 第2表 低酸度二等乳の限外濾過性の蛋白質とqaP 第1表 正常乳の限外濾過性の蛋白質とCa,P(g/dl) つJ O 乳清 脂 脱乳 備考:酸度は生乳について測定した アルコ−ルテストほ前列乳が陽性,後列乳が陰 性であった ∴ 平均 乳滞値彗10車9∃57い8128‖1j31・4 備考:酸度は生乳について渕是した 乳措値%とほ脱脂乳中の各値を100としたとき の乳満値の百分率を示す
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243 弟11巻 通巻第29旨(1959) C異常牛 このホルスタイン種乳牛は親仔二代に貰って泌乳期中にアルコ←・ル陽性乳であった・この分娩後 1カ月の乳を前後列の乳房別に分けて45日のうち,各々4回試験した・乳番号の前列乳(1′・・■3),後列乳(’5【− 7)は試鹸初日から1週間毎に,終りの乳はそれから1カ月後に乳をとって分析したい Dアルコールテスト 常法により70%アルコー・ルを用いて険した.・ (2)実験結果 Aアルコールテスト 正常乳は陰性,低酸度乳は前列乳が陽性,後列乳ほ陰性であったが混合乳ほ陽性であ った‖ B限外波過性カルシウム及び燐,低酸度乳のカが正溺乳より限外濾過性カルシウム放び燐が多かった小 すな わち,低酸度乳のカゼイソに.吸着あるいは結合するカルシウム,燐が減少していることが認められた.. C限外波過性の窒素化合物 限外濾過性の蛋白質は低酸度乳の力が正常乳よりもその含急が多かった‖ この うち,カゼイソ,アルブミソ以外の窒素化合物が多いことが認められた‖ しかし限外波過性カルシウム放び燐に上ヒベ ると朗著な異常でほなかった‖
n酸度と.限外濾過の各値との関係 異常苧の乳房都別に.みると陽性の前列乳は陰性の後列乳に比べて−・股に
酸度が低く,乳期中の各値の変化が多いことが認められた‖ E低酸度乳の乳房部別の相異 前列の陽性乳ほ後列の陰性乳よりもやや異常が認められた.しかし後列の陰 性乳は正常乳よりその異常は覇著であった1. Ⅱ 要 約 1.低酸度二度乳は正常乳軋比べて限外濾過性カルシウム,憐が多いことを認めた.2.低酸度二等劉はカゼイソ,アルブミン以外の窒素化合物が多いことを認めた.
3‖ 低酸度乳の乳房部別でほ,前後列乳のいずれか−・刀の乳がアルコーリレ陽性の場合,他万の陰性乳は正眉乳に.比べ ると異常であることを認めた・ 本研究は文部省科学研究費で行ったものの一・部である.こ土に記して謝意を表する Ⅳ 引 用 文 献 (7)里,村田‥札幌農林学会報,32,155(1940) (8)前野,斉藤他:日本畜産学会軌2∂,1(1955). (9)前野=日永畜産学会報,公,197−202(1957) (1(り 中西,小沢,稲垣:牛乳とその加工港及び換査,15 養賢堂(1955) ㈹ RowLAND:/.エbわ夕月♂S,9,42(契鹸農芸化学, 1こ、) 囲 中江:牛乳及び乳製品の換査法,380遺賢堂(1943). ㈹日東乳製品技術放会資料為88ぢ(1953) (1)AuzINGER:Milchw.CentBl5,293∼430 (1909) (2)AYERS,.ToHNSON:び元姑摘㌧5ね廉S ヱ)埠吼.4卵 β〟JJ,202(1915) (3)SoMMER,BINNY:Jβ戚十y5わ3,176(1923) (4・)SEEKLES,SMEETS:NedeYlandMelh Zuivelijd− sc如,1,■7(1947) (5)SoMMER,HART:l椛s Agグ見場卜罰溺尺クSβ祝gJ, 67(1926)小 (6)三田村‥札幌農林学会報,19,90,679(1928) S u m m a r y(1)Inco二刀parisCInwith milk,the nclrLrlala3idity aて1ユalc)1L)1test pつ∋itive milk was recogni2;ed to containhigh percentageso王ultrafiltrable calcium,phosphoru$andnitrogencoTnpOundsexclusiveofcasein and albumin
(2)As tolocationof mammary glands,nO remarkable changes were recognizedin the differences betweenbefore and behind sides,without distinction of positive or negative reactionin alc()holtest‖But
thepercentages of the al〕〇Ve meユtioユed slb3t、aユ^ニヨS Wr∋re rath3r hig■1∋rin th3 Cユ33 01p∂;itive reaction thanin the negative.