【
論
文】
’
UDC :691 ;159.
9 日本 建 築 学会構 造系論文報告集 第401 号・
1989 年 7月距
離
に
よ
る
建
築 仕 上
げ
材料
の
「
見
え
の
変
化
」
と
心 理
効 果
正 会 員 正 会 員 正会
員 正 会 員岡
若
塩
渡
島
山
谷
辺
* 紳
* * * ホ ホ ホ ホ
雄
滋
・
み
夫
さ
達
ま
.
達
L
序
私
達
の周
りに は,今
,様
々 な外 装 材
を用
い た建 築 物
が 溢 れ てい る。
そ し て,各
k
の建 築 物
に は,各
々 の顔
があ
る。
私 達 が 建 築 物
に近
づくと き
,
そ の顔
は変 化 す
る,
つ ま り,
遠
く では見
えなか っ た材 料 表 面
の目地
や模 様
に,
気
づ いた り す ることが あ
る。
し た がっ て,
材 料 表 面
の視 覚 的 評 価
に対
し,
人 間
との 距離
は,重 要
な要
因の一
つ と考
え ら れ る。
そ し て,
材 料
表 面
に見
え方
の変 化
が起
こるにつ れ,
その材
料
に対 す
るイ
メー
ジにも
,
変 化
が生 じ
る と思
わ れ る。.
こ こ で は, 人 と
材 料 間
の距 離 が変
化 す るこ どに よっ て生
じ るテク スチ ャー
の見
え方
の変
化
を,
「
見
え の変
化
」
という
。
本 研 究
は,
実 際
に使 用
さ れて いる 材料
10
種 を 対 象に,距 離
が変 化 す
るにつ れ変
わっ て ゆ く見
え方
, つ ま り「
見
えの変 化 」
およ
び材 料
に対
す るイ
メー
ジ の変化
を実験 的
に考 察
し,実 際
に建 築 物
を設 計
す る場 合
の,
材 料
選 択の資 料
に し よう と
す るも
の であ
る。2.
本 研 究
に関 す
る既 往
の研 究
あ ら ゆる
視 覚 対 象
は,
視 点
との距 離
によっ て見
え 方 が変
わ る。 そ れは対 象 物
の持
つ テ クス チャー
を識
別
でき る距 離
に起 因
す る。視 覚
生 理学
で は,
視 力1
.
0
の人
間が2
点
も しく は2
本
の線
を分 離
し て見
分 け られ る最 小 分 離 域
は,
およそ視 角
1
分
を張
る対 象
であ
ると
され て い る9” 。し た がっ て
,
識別
距離
は対 象
の大
き さ に比 例
する こと にな る。 この法 則
に基
づい て空 間
につ い て考 察
し た幾
つ か の試
み が あ る。
メ ルテンス は
,
都 市 空
間の大
き さに注
目 し それを測
る基 準
と して人 間
の見
え方
は違
い , そ れが都市
空
間の大
き さの質 的
な違
いを定
めて いる と し た。
例
翆
ば
,都
市
空 間
の基 本 尺 度
とし て の ヒュー
マ ン ス ケL ル とは,
人 間の顔
を認 め
るこ との でき る距
離
, つ ま り視
角
1
分
でも
っ て人
間
の鼻 骨
の幅
を 認 め ることので きる距 離 (
70
〜
80feet
>
1 名 古屋 工業 大学 教 授・
工博 ** 名 古屋 工業 大学 教 授・
工博 * * * 船 場〈
株 〉 # * * 名 古 屋 工業 大学 大 学 院 生 (1988 年 9月9日原稿 受 理,
1989 年 5 月 8日採 用 決定 ) と し た。
樋
口忠
彦
は,
樹 木
の距
離
に よ る見
え方
の変化
を基準
に, ラン ドス ケー
プ
に お け る 近 距離
景
,中
距
離
景
,遠 距 離 景
を定
性的
,
定 量
的
に分類
し た。
その分類
の方 法
と して,
山
の テ クスチャー
を構 成
す る一
本
一
本
の樹木
の葉
,
幹
,枝
ぶ り,
樹 木
の ア ウ トライ
ン, さ ら に は植
隼
分
布
を
と り あげ
,
それ
らを視 角
1
度
で識 別
で き る距
離
を
基 本
に考
え てい る文z)。
ま
た芦 原 義 信
は,
基 準 と
な る対 象 を 人 間
ではな く建 築
と し,
距 離
に よる建 築 物
の テク スチ
ャー
の見
え方
に着 目
し た。 そ し て どの程 度
の距 離
か らどの ように材 料
が見
え る か を知
っ てお く と,
それぞれの距 離
に適
し た材 質
を 選 ぶこと ができ,
外 部
空
間
の質
の向
上 に おい てよい と し て , い る又 3 ) 。.
.
筆 者
らは,
建 築 内装 材
料
の距 離
によ
る見
え芳
の変 化
に つ い て考 察
した。
そ こ で は,
材 料
の種 類
によ
っ て見
え方
の変 化
に特 性
があ
り, また,遠 距 離
で は隼
の違
いゴ近 距
離
で は 凹凸
や粗滑
が
,主
に識
別
さ れ ると
し た 文41。
以 上
の よ うに,建 築 材 料
の視 覚
に関
する研 究
は数 多
く行
わ れ てい る が,実 際
に使 用
さ れ てい る材 料
につ い て,
それ
ぞれ の材 料
の持
つ テク スチ
ャー
と
,
その識 別 距 離
と「
見
え」
との関 係
を明
らかに し,
さ らにそ れ が も た ら す 心 理 効果
の一
般的 傾
向 を 知 ること は,
.
今 後
の材料
開 発, 建築 設
計
に,
有
意 義
だ と 思 わ れ る’
。
1 ’
3.
実験計
画
3.
1
実
験 計 画 と その手
)1
頂本
研
究
で は,建
築 外装材
の距離
に よっ て生
じる「
見
え の変化」
が も た ら す 心 理効
果
を
対
象
と している た め.
,
鉛
直 平 面 材
であ る 壁材
を主
と して取
り扱
っ た。実 験
の基 本 条 件
は,
次
のよ う
に して決 定
し た。(1
) 試 料
を選 出
す る に当
たっ ては,.
まず
材 料
を光
沢
の有 無
,
凹 凸
の大 小
,
色 彩
の明 暗
の組
み合
わ せに より8
項 目
に分 け
た(
図
一
一1
)
。 そ して各
項 目
よ り実
際
に使
用
さ れている材
料
を合 計
10
種 類
選 ん だ(
表
一1,
写真
一
1)
。
(
2
) 人
が建
築物
を 見 る際
に,
建 築 材 料
の表 面
に対
す る謙
別
は・
30m
以
上で
1
ま「
色
の違
い」
に よるも
の
が主
.
流 と
なっ て お り,
材 料
の テク スチ
ャー
の「
見
えの変 化 」
に よるも
の は30m
以 内
となっ て い る こと を考 慮
し文n)被
,
<
賄 光<
撫 光 …<
鏘
三
鰯
1
尹
∴
→ ・・ 小ぐ
1
:
二
纖
1
。。, , ・・ 小く
一く
;
:
:
:
ξ
1
}
1
二
∴
ん , 色彩(明)一
吹 付材 (砂 壁 ) 色 彩 (暗 ) コン ク リー
ト 図一
1
試 料の選 出 表一
1
試 料 表 (1
)
肋 試 科 名 材 質 寸法〔) 岱 考 L 花こう宕
一
1 石材層
30.
OX30.
OX3.
0 び しo ん 仕 上 げ 2 吹付 財一
1 合 礪 樹 脂 30,
0×26、
OXO,
5 砂 壁 状 3 タ イ“
ルセ ラ ミツク ス
130
』X29.
OXI.
5 け や き ボー
ダー
羽 現 ガ ラ ス プロ ツク ガラ ス 30.
OX30 』XB,
5 かす み 羽 5 吹忖桝一
2 含成 樹 脂 30、
DX30,
0×0,
4 ク レー
ター
伏 6 防 晶化ガ ラ ス ガ ラ ス 30、
OX30.
OXL.
8 ネ才バリエ(ベー
ジュ)紹 7 コンク リー
訃 セメ ン ト 30.
Ox30,
0x3、
0 8 花こう 宕一
2 石 防 30.
OX聞.
OX2.
5 水み がき仕上げ 9 れ ん が セ ラ ミツク ス 2了、
OX25,
0×2.
0 モ ル9ル 目地 10 サイデ ィ ン グ板 ケイ酸カルシウム 30.
OX30.
OXLO 調 賦料礎供 糊 : ダ ン トー
‡2,
3; 日本 竃 瓠 ガ ラ ヌ 株 式会吐 糾 : ニチアス験 者
と試 料
の最 大
の距 離
を30m
と し’
t
。(
3
)
距 離 を変
え る際
に は,
被
験 者 が 試料
に近づ く場
合
と遠 ざ
か る場 合
が あ る が,
人
は一
般的
に進 行
方向
を見
てい る た め,
本研究
で は前 者
の場
合
を
取
ること に し た。
(4
) 本
研究
では「
見え の変 化
」
の起
こ っ た 距離
の際
の心 理効
果を対 象
と し て い る ため,被 験 者
の視
力
を無 視
す
ること
は で き ない。
よっ て,
あ
らか じ め被 験 者
の視 力 を 測 定
しtt1},一
番 多
か っ た視 力
1
.
2
〜
1
.
3
の人
を対 象 と
し.
た。上 記
の条件
に基
づ き,
本 研 究
の実 験
手
順 を 流
れ図
で示
す
(
図
一2
)
。3
.
2
予
備実験
図
一3
に示
す よ う に試
料
を
一
枚 ず
つ一
定
の位
置
に提 示
し,
被 験 者 が30m
離 れ た 位置
よ り試 料 を見
な が ら 近づ いて ゆ き, その と き識
別
し た「
見
え の変化」
の内容
を各
試
料
ご と
に言 葉
で得
た。
実
験に おける諸 条 件
は,
次
に示
す とお りで ある。
実 験 場 所
;名 古 屋
工業 大 学 建 築 棟
4
階 製 図室
被 験 者
:大 学 生
5
名 (
男 子
4
名
,
女 子
1
名 )
室 内
水
平 面 照 度
:600
−
7solx
◆流れ図◆ 「了
亘砺 郵ピ
」
』
罷 輪 臆
‘
”… .
一
石
:
振 写
二陽 最
『
藁
’
11t1
孟
L
−
一一 一 一
一 実 言 蘖の抽 出 被 醸 考 の 視 力 測 定 験 ↓ ↓・
実 験用 縦の作 成 被 験 者の 遍 出 L−……『
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
一
・
.
.
.
一
.
….
一
・
.
.
・
一
一
…一
.
一
一
.
.
.
.
.
.
」
.
..
.
.
.
.
.
.
昌
ロ
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
ロ
’
’
ロ
ロ
ロ
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
1
.
「見 えの変 化」 の謡 別 距 離 の 測 定 (本実 験一
1) ;↓ 本 議別 距 離の快 定 実 ↓ 験 心 理 実 験 (本実駿
一
2),
↓ 1 デー
タ分 析図
一
2
実験
の流れ図 写 真一
1
試 料 表(
2)
2
一
試 料 面 照 度
:450
〜
600
lx
次
に,
得
ら れ た言 葉
の中 か
ら,
5
名 中
2
名 以 上
が指 摘
し たも
の を各試 料
ご とに書
き出
し,
本 実 験 用
の用 紙 を 作
成
し た。4、
「
見 え
の変 化 」
の識 別 距 離
の測 定
4
.
1
本 実 験
一
1
予 備 実 験 を も と
に作 成
し た実 験 用 紙 (
表
一
2
) を各 被
験 者
に配 布
し た。 そ して30m
離
れ た位 置 よ
り試 料
に向
か っ て近づ い た時
に識 別
し た「
見
え の変 化 」
を,
そめ 内
容
に該 当 す
る欄
に,
その地 点
の距 離
を記 入
し ても
らっ た。
被 験者
が用
紙
に記
入 す る際
に,
最 後
まで識 別
しな
かっ た場 合
は,
その欄
は 無記
入 と し,
識 別
した「
見
えの変
化 」
に該 当
する言
葉
が欄
に ない場 合
は,
空 欄
にその内容 を書
き出
し その地 点
の 距離
を記
入 す ること に し た。距 離
は,
床
に取
り付
け た巻 尺
で被験者
のつ ま先
の位
置
を10cm 単位
まで読
み取
るこ とに し た。実験
に お け る諸
条
件
は,
次
に示
す と おり で あ る。実
験
場
所
:名古
屋
工業大
学
建
築 棟
4
階 製 図室
被 験 者
:大 学 生
22
名 (
男 子
ユ4
名
,
女 子
8
名 )
室 内 水 平 面 照 度
:650〜8001x
試
料 面
照度
:550
〜
700
lx
な お
,
その他
の条 件
と して以 下
のも
のを 設 定
し た。(
1
) 実
験 試
料
へ の直射
日
光
を避
け る た め,
窓
に はブ
ライ
ンドを 下
ろ し外
か らの ほのか な拡 散 光
と室 内 蛍
光
灯 を用
い,照 度
を ほ ぼ一
定
にす
る。試 料
に極 力 影 響
を与
え ない よう
に,
試 料
の背 景
はN
5
.
5
(
灰 色
〉
の無
彩
色
と し た。(2 )
人 間
が物
を見
る と き,
水 平
の視 角
1
度
の場 合
,対 象 を 細
部
ま で熟
視
す ること がで き,
30m
離
れ た地 点
で は17.7cm
と な る文5} 。こ の こと
よ
り,
30m
の距 離
か ら見
ること が可 能
で, し か も材 料
の表 面 模 様
が把 握
で き る大
き さ と して,28
×.
28cm の試
料
を用
い た。
(
3
)
実 験
は常
に スムー
ズに行
い,被 験 者
に疲
労を与
える要
因 は極 力
避
け た。 な お,
被 験 者
1
人
の実 験 所 要 時
間
は,30
分 程
であっ た。
4
.
2
結
果ド
本 実
験一
1
の結 果 を各
「
見 え の変
化
」
の識 別 距 離
に対
す
る人 数
の分 布
で表
すと
,
図一
4
〜
図一
8
の よ うになっ た。 ここ で は極
め て少
数
の被 験
者
し か識 別
し な かっ た距
一 3 0m 一 被 験 者 → 一 ロt+/
図一
3
実験 風 景離
が あ る た め,
デー
タ をよ
り一
般 的
なも
の にす る た めに,
各 試
料
の「
見
えの変
化 」
の人 数 分 布
の上 位
2
名
, 下位
2
名
の デー
タ を除
去 し た。
4.3
考
察
各
試
料
ご との「
見
えの変 化 」
と その識 別
距離
に対
す る 人 数 分布
を,
図
一
4
の よ うに表
し た が , さ らにすべ て の試
料
の「
見
えの変 化 」
の内 容 を
4
項 目
に分類
し,
各 項
目 の識別
距
離
とそ の人 数 分 布 を 図
一
5
一
・
図一8
の よ う に表
し た。
4項 目 と は,
ま ず「
色」
り
知 覚
,図柄
・
色 調
によ るパ ター
ンの違い , つ まり「
模 様 」
の知 覚
,
材 料 表 面
の凹 凸
・
粗 滑 を意 味
す る「
奥行
き」
の知 覚
,
そ し て材 料
の持
つ光
沢・
艶
,
づ
ま り「
光
の 反射 」
の知 覚
とし た。
こ こで は, 図
一4 〜
図一8
を も と に,
以 下
の2
点
につ い て考 察
すること
に し.
た。
(
1
) 距 離
に対
す る「
見
えの変 化 」
の特 性
30m
離
れ た地
点
よ り各試料
に向
かっ て近
づ か せた
が,
ど
の試
料
も色
が まず
初
めに識 別
さ れた。
そ し て そ の識 別
距 離
の散
らば り は極
めて少
な く,
試 料
を見
た瞬 間
に ほと んど
の被
験
者
が識 別
し た。つ
ま
り,
人
が材料
を遠
く から近
づい て見
た ときに,一
番 初
めに人
の 目に飛 び 込 んで≦
る もの は,色
な の である。色
という ものは人
が物
を見
た と きに受 け
る第
一
印象
に影
響 を与
えう
るの で はないだ
ろ う か。
色
に続
い て識 別
され る もの は, 図一6
か ら も分
か る よう
に,
色
の違
い に よ る模 様
で あ る。
し か し そ れ は単
に平
表一
2
アンケ
ー
ト用紙1 試 }電 書 骨 免 えの
π 化 縄 別 距艇 民 糾 盈亠
1 麾 丸 り 置 [ヒ 電 別秬瘤
1 う 圃 」・
灰 色 1 白 色 : 臼・
愚03 鬻 ら 眼 鱒 2 尭沢 3 飄 阿の
田 さ 3 臼い
瓦」
・
つ
5 幌 樋 6 8堵
4 5δ
F厂
6 5【,
り
一
ム
色 ■ 白・
駲 の 家 だ ら 樋 団 2 暁 百の
凪 さ 2B・
閣・
灰の
匠 臣ら
日繕 3 俑,伉 の 位 3 瓢 面の
皿
さ
24 74?
5つ
る の 西 5 5 5日
」 巴 色 の 大」・
日 罐 ■ 自・
阪 の4箆1‘ 2 隣 の 目 唾 2 中 央の
霞協 3 踟 面の
与x 3 濁 百 の 穴 34 鶉 両の
阻さ o4 515
6 6 1日
い
十 零 1 石 巳 2m 面の
光 訳 2 臼 雄 3 設 爾ロ
几み
a 目 嗹 のへ
こ ハ 心 4 ガ ラ スの
玄
灯 ら 国攝
94 轟田
の
四ざ
5 5 6 B 翫 乳 臼 巨 1 自 色 2 衷 面の
凹 凸 22 竃の
霤 協 3 クレ
ー
,一
杭 のく ぽ み 3 宀iの
砠さ ε 4 夐o4 大 小 の 凸 凹 鞭 恒 5 5 6 6面 的
な模 様
と し て識 別
され,色
の違
い に加
え,奥
行 き
, つま
り材 料 表 面
の凹 凸
や粗
さが分
か るの は, さ らに近
づ い て から で あ る。
図
一7
を
み る と,材料 表面
の 凹凸
や粗
さ,細
かいテ ク ス チャー
が分
か るの は,
お よ そ14m
以 下 が も
っと も多
い傾 向
にある。
ま た,
表 面 が 平 滑
な材 料 が 遠 距 離
で は色
の違
い によ り,
ざ
らざ
ら し たも
の に見
え ると
い う錯 覚 が 生
じ る試
料
が あ る こ とも興 味
あ る こ と で あ る。
し た がっ て,次
に試
料別
に み た「
見
えの変 化 」
の特 性
につ い て述
べ る こと
にす る。
(
2
)
各 試 料
の「
見
えの変 化 」
の特 性
各 試 料
の「
見
えの変 化 」
につ い て共 通
し て い え る こと は,
遠 距 離
では主
な識 別 内 容
は色
の違
い であ
っ た。 そし て近 距
離
に な る につ れ,
その色
の違
い に奥 行
き が加
わり,
表 面
の テク スチャー
を識 別 す
るよ う
に な る。
し か しそれ 麗 函り 皿 さ ro“ ) CK) うtL・
E巴
タ イル 1.
}甬
旧
L
目タ
一
レ ク 才 寸 吹 2崩
π
「
ケレ
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図一
4
距 離によ る 「見えの変 化 」⊥
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」
Lle
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4
そ れ の
試
料
に は,
光
沢 の あ る もの・
ない も の,
凹 凸 の大
きい もの・
小 さい もの
,
さ らに は色 彩・
模 様 な ど様
々な もの が あ る。 そ し て その相
違 は,
「
見
えの変化」
に も影
響
を与
え る ので は ないだ
ろ う か。ま
ず
「
見
えの変
化 」
に光
沢 が指摘
さ れ た ガ ラスブ
ロ ッ クと結 晶 化
ガラスでは,
光 沢
の識 別 距 離
に大
き な違
いが あ る。 ガ ラスブ
ロ ッ ク は色
の違
い を指
摘
し た と同
時
に,
既
に30m
の地 点
で光 沢
が分
か る。と
ころ が結 晶 化
ガラ
スは,
す
べて の人
が光 沢 を認 め
る まで に,
か な りの距 離
の開
き が あ る。 こ の現 象
の要 因
と し て考
え ら れ ること は,
結
晶化
ガラ スが平 滑
であ るの に対
し,
ガ ラスブ
ロ ックには凹 凸
が あ り,
ガ ラスの内
側
の模
様
が表面
に 丸 み が あ る よ う に見
せ てい る点
で あ る。つ ま り光 沢 は
,
その表
面 が 平 滑 よ り も,
凹 凸の あ る 方 が識
別
され や すいといえ る。
ま た
,
タイ
ルのよ うに表
面
模
様
に大 小
様
々 なも
のが あ
る材 料
は「
見え の変
化」
’
が 多数
の段 階
で起こっ てい る。
試料
に大 小
の模様
や,不規則
な模
様
があ る方
が「
見
え の変
化
」
の段
階
数
は多
い。
’
逆に
,
色 が一
色で,
凹凸
が少
な く ほ と ん ど一
様
で あ る o )0 20 図一
5
「色
」
に対す る識 別 距 離 30(m) 0 (人 ) 20 fO o 〕 〇 八 2 lo )O 図一
6
「模 様
」
に対す る識別
距離
30(en> lO 図一
7 「奥 行き」に対す る識 別距離 30(囮〉 韜 価 40 20 30(m> 図一
8
「
光
の反 射」に対 する識 別 距 離薹
羹
韆蹠
窶 o吹付材 (
砂
壁
)
は,
大
き く分
けて遠 距 離
と近 距離
で「
見 え の変 化 」
が起
こ っ て い る。(
1
)
で述
べ た よう
に,
表 面 模 様
の影 響
で見
る側
に錯
覚
を起
こさ せ る試 料
が ある。そ の一
つ である花
こう岩 (
水
み が き)
は,
3m
以 下
まで近
づい て実 際
の滑
ら か な面 を
識 別 す
る までは,
ざ ら ざ ら
な表 面
に見
える。
その原 因
は,
こ の試 料
の白
・
黒
・
灰
のま だ ら模 様
にある と 思 わ れ る。
こ の よ
う
に,
遠 距 離
で見
え た ものが近 距
離
に な る に従
い,
異 な
っ て見 え
ると き
,
その「
見
えの変 化
」
によっ て 人の材 料
に対
するイ
メー
ジは,
な ん らか の影
響 を受
け る の で はない だ ろう
か』
第 5 章
で は,
これ らの「
見
えの変 化 」
が人
の心 理
に な に か効 果 を
も た ら すの だ ろ うか,
また,
も
た ら すとすれ ば, そ れはどの よう
なも
の であ
る かを 実 験
によ
り明
らか にす る。
5.
「
見 え
の変 化
」
と そ
の心
理効果
の実験
5
.
1
本実験
一
2
本実
験
一1
で得
ら れ た結
果
(
図
一4
)
よ り,
「
見
え の変
化
」
が識 別
さ れ た各
地 点
で心 理実
験 を
行
っ た。心 理
実 験
に は,
7
段 階 評 定 法
を用
い た。そ の
際
に使 用 す
る言 語 対
は,
大 塚
の「
建 築 材 料
のイ
メー
ジ分 析
にお け る一
試
み」
n6),
北 浦
の「
建 築 材 料
の テク ス チュ ア の視 覚 的 研 究 」
文η,
およ
び近 江
の「
色
のイ
メー
ジ
と意
味」
IB) よ り抽
出
し,
“明
.
る さ”
に関 す
るも
の,“
表 面
粗
さ” に関
す る もの,
“表
面
かた ざ’
に関
するも
の,
“
総
合
評
価
”
に関
す る もの の バ ラン ス が と れ るよ う
,
20
対
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ほ ん や り した 雕 的なi
’
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翼しい 人 工 的n・
・
どつし りし たi
を
選
びア ンケー
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を作 成
し た〔
表
一
3
)
。実
験 を 行 う 距離
は, それ ぞ れの試 料
に つ いて,
各 「
見 えの変
化
」
を
すべ ての被 験 者
が識 別
し た地 点
と し た。
ま た,
その地 点
は,
床
に取
り付
け た巻 尺
で被験者
の爪
先
の位
置
に合
わ せ た。
ま た,
試
料
に よっ て「
見
えの変
化
」
が同
時
に起
こっ て いる と考
え ら れ る も の が あ る が,
そ の場
合
はそれらが すべ て識別
さ れたと きの地
点
を とっ た。試 料
は,
試料
名 は 告 げず
30m
の距 離
より各 試 料
の識別 距
離
の 地点
に被 験 者
に立
っ ても
らい,
ランダ
ム に提
示
し た。
実
験にお け る諸
条件
は,
次
に示 す と お りであ る。
実
験
場
所
:名 古 屋 工
業
大
学
建
築棟
4
階製
図 室
被
験
者
:大 学 生
22
名 (
男
子16
名
,女 子
6
名 )
室 内水 平 面 照 度
:600
〜
800
lx
試 料 面 照 度
;550
〜
700
lx
な お
,
その他
の条 件
は本 実 験 と 同様
に,以 下
のも
のを
設 定
し た。
(
1 )
窓
に はブ ライ
ンドを下
ろ し,外
か らのほのか な拡 散 光 と室 内 蛍 光 灯 を用
い,
照 度 を
ほ ぼ一
定
に し た。
(
2
)
試
料
の背
景 は,無
彩
色
のN5 .
5
(
灰 色
)
と し た。
(
3
) 試 料
の大
き さは,
28
×28
(
cm)
と し た。
な お
,
被 験 者
1
人
の実 験 所 要 時 間
は,
45
分 程
であっ た。
各 試 料 を提 示 す
る距 離
は,表
一
4
のよ う
になっ た。5.
2
結
果
本実
験
一
2
におい て,
下
記
の数
量の デー
タ が得
ら れ た。
実 験 対 象
一
27
被
験
者
一 22
名
評 定 尺 度
一
20
対
表一4
試
料
と提示距離
試 料 名 提 示 距 離 (m ) 花こ う 岩 (び し ゃ ん )3D
20
4
吹 付 材 (砂 壁 状 )30
2
タ イ ル30
16
9
2
ガ ラ ス プ ロ ッ ク 30 7 吹 付 材 (ケレー
9一
状 ) 30 6 詰 晶 化ガ ラ ス 309
2 花 こ う 宕 (水 み が き ) 285
1 コ ン ク リー
ト30
8
れ ん が 26 8 1 サ イ デ ィ ン グ 板2
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表一
5
因 子と寄 与 率 因 子 第 1 第 2 雛 3 窮 4 累 頓 寄 与皐 56 % 7且 % B5 % 92 %6
1
表一
石 因 子 負 荷 量 評 定 尺 度 F骨
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2F・
・
3F−
4 陰 気 な一
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1.
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卩 11.
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502 305o.
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lilO2 ↑ 贈 陪 困 媛 豊 0