ENA
シリーズ
ネットワーク・アナライザ
30 kHz
∼
4.5/8.5 GHz
Technical Overview
– 汎用性
– 高速
– 互換性
– 高いコストパフォーマンス
直感的で強力なユーザーインタフェース
タッチスクリーン機能付き 10.4インチTFTディスプレイ 拡張可能テスト セット(標準) コンテキスト 依存内蔵ヘルプ テスト自動化用内蔵 VBAプログラミング 160個の測定チャネルと 16個の測定トレース 直観的なユーザーインタフェー ス:ハードキー、ソフトキー、 プルダウンメニュー ECalやその他のUSBデバイス へのすばやいアクセス高出力パワー(最大+
20 dBm
)
拡張可能テストセットによる柔軟なセットアップ
E5072A E5071C 8753ES −85∼+8 dBm −55∼+10 dBm −109∼+20 dBmENA
(拡張可能テストセット付き)
– 高出力パワー(最大+20 dBm) – 拡張ダイナミックレンジ(最大151 dB) – 高速測定(7 ms:フル2ポート校正、401ポイント)インタフェース、柔軟性、ユーザビリティー
基準信号入力/ オーブン基準信号 (オプション1E5) PAE測定用 AUXポート バイアスティー入力 (損傷レベル:±35 V、 1 A DC) リムーバブル・ハード ディスクドライブ (オプション017) 測定制御用トリガ (入力/出力) 24ビットI/O GPIB リモート制御用 LAN/USB/USBTMC インタフェース高速測定
拡張ダイナミックレンジ
1601ポイント、フル2ポート校正、1 GHz∼1.2 GHz、IFBW=6 kHz(8753ES)、500 kHz(E5071C/E5072A)で測定
R1 A R2 B Port 1 Port 2 RC VR R1 IN SO UR CE OU T CP LR TH RU SO UR CE OU T RC VR A IN CP LR AR M RC VR B IN CP LR AR M CP LR TH RU SO UR CE OU T RC VR R2 IN SO UR CE OU T 信号源 SPDTスイッチ 半導体 アッテネータ (65 dB) メカニカル・ ステップ・ アッテネータ (60 dB、 10 dBステップ) バイアス ティー バイアスティー メカニカル・ ステップ・ アッテネータ (60 dB、 10 dBステップ) REF 1 REF 2 図1. フロントパネルのジャンパー短絡 図2. E5072Aのブロック図
E5072A
の概要
Keysight E5072A ENAシリーズネットワーク・アナライザはENAシリーズの新製品で あり、さまざまな測定ニーズの進化に対応できる機能を備え、より柔軟性の高いプラッ トフォームです。E5072Aの性能向上により、従来のRFネットワーク・アナライザを上 回る性能を実現しています。E5072Aの拡張可能なテストセットを使用すれば、内蔵の 信号源/レシーバー/ブリッジ/アナライザのテストポートとの間の信号経路にアクセ スできるので、測定器の感度が向上するとともに、さまざまなアプリケーションのため のコンポーネント/周辺機器を追加しやすくなります。E5072Aは、汎用性、速度、確 度の新しい標準を実現するもので、アンテナ、フィルター、ハイパワーアンプなどのパ ッシブ/アクティブコンポーネントの完全な性能評価に最適です。 E5072Aは、ENAシ リ ー ズ の 伝 統 の 上 に、 業 界 標 準RFネ ッ ト ワ ー ク・ ア ナ ラ イ ザ (E5071C)のすべての利点を継承し、研究開発および製造の最も要求の厳しい要件に適 合するようにデザインされています。E5072Aは、柔軟性が高く、高速で、完全な互換 性を備えたオールインワンソリューションで、お求めやすい価格となっています。 詳細については、計測お客様窓口までお問い合わせいただくか、 www.keysight.co.jp/find/e5072a をご覧ください。
汎用性
E5072Aの非常に広いパワーレンジ、高出力パワー、ダイレクト・レシーバー・アクセ ス機能などの先進の特長は、常に変化し厳しさを求められるテストニーズに対応できる 柔軟性を提供します。お客様固有のアプリケーションに適したどのようなテスト構成も、 E5072Aでは容易にセットアップすることができます。アプリケーション
1
:ハイパワー測定
ハイパワー信号の測定は、実環境下でのデバイス評価に不可欠です。例えば、無線通信 システムのフロントエンドモジュールに組み込まれたパッシブコンポーネント(バンド・ パス・フィルター、結合器、アイソレーター、ディテクター)には、モジュール内のパワ ーアンプの出力が印加されるため、実動作時を模擬したDUT(被試験デバイス)のハイパ ワー印加状態での正確な測定が必要となります。 E5072Aは、このようなデバイスの測定では、テストポートから最大+20 dBmのハイパ ワーを出力できます。さらに、E5072Aでは、拡張可能テストセット機能により、信号 源/レシーバー経路内にコンポーネントを追加することができます。信号源経路にブー スター増幅器を追加しパワーレベルを増加させてDUTをドライブしたり、アッテネータ やアイソレータをレシーバー経路に追加してE5072A内のレシーバーの利得圧縮や損傷 を防ぐこともできます。最大+
20 dBm
の高出力パワー
E5072Aは、最大+20 dBmの信号源パワーを、300 kHz∼1 GHz 1の周波数レンジで出 力 で き ま す。E5072Aは、30 kHz∼4.5 GHz( オ プ シ ョ ン245)ま た は30 kHz∼ 8.5 GHz(オプション285)の広い周波数範囲で動作し、誤差補正され、インピーダンス 整合に優れたハイパワー測定を保証しています。この場合、E5072Aでは、ブースター 増幅器などの追加測定器のコストを削減することができます。 E5072Aは、仕様化されたレベリングパワーによる65 dBのパワー掃引レンジ(−49∼ +16 dBm、300 kHz∼3 GHzで)を備え、増幅器を追加することなく、アクティブデバ イスの圧縮特性を測定することができます。アクティブデバイスの線形/非線形領域の 特性評価は、1回のパワー掃引によって行うことができます。 1. 公称値は、最も可能性が高い値を表します。製品保証の対象ではありません。 図3. このクラスで最も広いパワー掃引レンジ (例、−49 dBm∼+20 dBmで設定可能) 図4. E5072Aのテストポートの 最大出力パワーレベル性能(代表値) 最大出力パワー ( dBm ) 周波数(Hz)図5. ダイレクト・レシーバー・アクセスを 使用した構成例
ダイレクト・レシーバー・アクセスによるパワーブースト
E5072Aで供給可能な出力パワーよりも大きな出力パワーが必要なアプリケーションで は、DUTの入力へのパワーレベルをブーストするための外部増幅器が必要です。外部増 幅器をDUTの近くに配置できれば、ケーブル損失を低減し、DUTにハイパワーを供給で きます。しかし、外部ブースター増幅器を使用した場合は、外部増幅器の温度ドリフト に関係した誤差が生じるという問題があります。基準信号はブースター増幅器よりも前 で測定されるので、この誤差を除去することはできません。また、ブースター増幅器の 高い逆方向アイソレーションにより、DUTの正確な反射測定が困難になります。 E5072Aは、ブースター増幅器のドリフトの影響を除去するために、すべての信号源/ レシーバー経路へのダイレクトアクセスを可能にし、さまざまなアプリケーション用の 外部コンポーネント(ハイパワーアンプや方向性結合器など)を追加できるようにしてい ます。外部結合器を用いて、ブースター増幅器の前ではなく後で、入射信号をE5072A の基準レシーバー(R1)で測定できるため、温度ドリフトの影響を除去して測定の不確か さを改善することができます。この構成によりすべての校正手法を利用することが可能 となり、優れた確度と長期安定度の測定値が保証されます。 図6. ブースター増幅器を使用したハイパワー入力による増幅器の測定 標準2ポート構成 ダイレクト・レシーバー・アクセスによる構成 ブースター 増幅器 アッテネータ ハイパワー 結合器アプリケーション
2
:ローパワー測定
多くの無線通信規格では、レシーバーへの入力信号のパワーレベルを規定して、受信感 度の性能を保証することが要求されています。レシーバー経路内のバンドパスフィルタ ーや低雑音増幅器などのコンポーネントを評価するには、多くの場合、実環境をシミュ レートするために非常に小さい信号を使用したSパラメータの測定が必要となります。 E5072Aでは各ポートの内蔵アッテネータにより、−85 dBm以下の非常に小さな信号を 使って正確にSパラメータを測定することができます。正確な測定
基準レシーバー(R1またはR2)用の信号は、信号源アッテネータの前のE5072Aの内部ブ リッジでピックアップされます。このため、適切なS/N比が達成され、低信号を使用し て正確で安定したSパラメータの測定が行えます。さらに、E5072Aの信号源経路に内蔵 アッテネータがあるため、外部アッテネータの必要性がなくなります。測定結果を比較 すれば、E5072Aが従来の測定器よりも、非常に低い出力パワーで正確な反射/伝送測 定を実現できることが分かります。 図7. 低信号入力での正確な測定、上(パワー= −55 dBm、20 dBの外部アッテネータ使用時)、 下(パワー=−75 dBm、内蔵アッテネータ 使用時) 図8. E5072Aの標準信号源アッテネータは非常に広いパワー・レンジを提供しています 1. 8753ESオプション014(拡張可能テストセット)のテストポートで仕様化されているレベリング 出力パワー 2. テストポートで仕様化されているレベリング出力パワー(9 kHz∼5 GHz) 3. テストポートで仕様化されているレベリング出力パワー(300 kHz∼3 GHz) 4. 設定可能な出力パワー・レンジ−
85
∼+
8 dBm
1−
55
∼+
10 dBm
2−
85
∼+
16 dBm
3−
109
∼+
20 dBm
4 E5071C E5072A 8753ES非同期出力パワー設定
E5072Aは2個の内蔵信号源アッテネータを各ポートに備え、別々に減衰量を変更可能で あるため、ポート1とポート2で非同期でパワーレベルを設定できます。ポートパワーの 非同期は、DUTへの非常に低い入力信号を使って高利得の増幅器を測定する場合に効果 的です。ローパワーレベルがE5072Aのポート1から増幅器の入力に順方向で供給される 場合は、ポート2においてより高い出力パワーレベルを設定できるので逆方向のダイナ ミックレンジを広げることができます。ダイナミックレンジの拡大により、DUTの逆方 向アイソレーション(S12)のテストにおいて、フル2ポート校正によるより正確な結果を 得ることができます。フル2ポート校正では4個すべてのSパラメータ(S11、S21、S12、 S22)を使用するため、すべてのSパラメータが正確であることが重要です。ポート1か らローパワーで入力できることにより、E5072Aレシーバーを損傷から保護するための ポート2側の追加外部アッテネータが不要になります。このことにより、逆方向反射 (S22)測定の確度も向上します。 図9. 独立した信号源アッテネータによる非同期出力パワー 図10. 非同期パワーにより高利得増幅器の測定確度が向上 R1 A R2 B バイアス ティー バイアス ティー –85 dBm 0 dBm ATT = 40 dB(Port 1) ATT = 0 dB(Port 2)
同期パワー
(ポート1=ポート2=−40 dBm)
非同期パワー
アプリケーション
3
:広いダイナミックレンジ
高阻止帯域の測定
E5072Aのダイレクト・レシーバー・アクセス機能では、テストポートの方向性結合器 の信号経路を逆方向にして、結合アームに起因する損失をバイパスすることができます。 この構成を使用すれば、順方向測定におけるレシーバーの感度を20 dB以上向上するこ とができます。E5072Aの順方向測定のダイナミックレンジは、セグメント掃引と組み 合わせることにより、最大150 dB(公称値)1にできます。E5072Aのセグメント掃引が、 この構成で推奨されるのは、ダイナミックレンジを最大にしてレシーバーポートでの利 得圧縮を回避できる適切な信号源パワーレベルを選択できるからです。レシーバー入力 がレシーバーの損傷レベルを超えない場合に限り、この構成を使用することができます。 高除去比フィルターなどのデバイスでは、セグメントテーブルによってセグメント掃引 を行う必要があります。このテーブルでは、E5072Aの信号源パワーレベルは、DUTの 阻止帯域では高く、通過帯域では低く設定します。この構成は、フィルターの阻止帯域 やRFスイッチのアイソレーションなどの非常に低い信号レベルを正確に測定する場合に 有効です。 DUT R1 A R2 B 標準構成 (リニア掃引) ワイド・ダイナミック・レンジ構成 (セグメント掃引) 図11. ジャンパを使用した代替構成により、 順方向測定の広いダイナミックレンジを 実現できます 図12. 広いダイナミックレンジ測定構成のブロック図 図13. ワイド・ダイナミック・レンジ構成により順方向測定のダイナミックレンジが向上します 1. フル2ポート校正による測定時は、逆方向測定のダイナミックレンジは25 dB減少し、使用可能な最 大ダイナミックレンジは、約100 dBとなります。 150 dB高減衰デバイスにおいて、高速測定を実現
ワイド・ダイナミック・レンジ構成は、高減衰比デバイスの測定のスループット向上に も有益です。順方向できわめて広いダイナミックレンジがあるため、標準構成と同等の トレース雑音であれば、より広いIF帯域幅(IFBW)を選択できます。例えば、ダイナミッ クレンジがこの構成によって20 dB広がると、100倍広いIFBWを選択できるので、トレ ース雑音が同じ結果を得るのに100倍高速に測定を行うことができます。 図14. 80 dBアッテネータのS21測定。標準構成とワイド・ダイナミック・レンジ構成との比較 標準構成 (IFBW=100 Hz) ワイド・ダイナミック・レンジ構成 (IFBW=10 kHz、100 Hzに比べて 100倍高速掃引を実現) ワイド・ダイナミック・レンジ構成 (IFBW=10 kHz)高速
E5072Aは、コスト意識の高いメーカーにとって最適なソリューションです。高速スル ープット、強化された自動テスト機能、優れたインタフェースにより、製造ラインでの テスト効率や生産性を最大にすることができます。製造に適した高速スループット
高速測定により、測定スループットが向上するため、自動テスト(ATE)システムを使用 する量産メーカーにとってもメリットがあります。これはテスト全体のコストに大きな 影響を与えるからです。E5072Aは最新のデータ処理テクノロジーにより、従来のネッ トワーク・アナライザよりも高速処理ができ、Keysight 8753シリーズと比較すると明 らかに優れていることがわかります。E5072Aのセグメント掃引では、任意の周波数ポ イント、IF帯域幅、測定ポイント数、各ポートの出力パワーレベルなどを設定できます。 このため、入力信号のパラメータを最適化して、測定のスループットを最大にすること ができます。E5072Aは逆方向(ダウンワード)掃引機能を備えているので、双方向掃引 を使って、近傍界アンテナテストなどの測定のサイクルタイムを最小化することができ ます。 図15. 測定速度の比較:1601ポイント、フル2ポート校正、1 GHz∼1.2 GHz IFBW=6 kHz(8753ES)、500 kHz(E5071C/E5072A)図16. E5072Aの任意セグメント掃引。セグメントテーブルを使って逆方向(ダウンワード)掃引に 設定できます 23 ms 33 ms 848 ms
E5071C
E5072A
8753ES
高速かつ正確なパワーレベリング:レシーバーレベリング
アクティブコンポーネントには、入力ポートあるいは出力ポートでのパワーレベルを特 定の値に規定する必要があるものがあります。外部ブースター増幅器を使用してハイパ ワー測定を行うと、この増幅器の温度ドリフトがDUTに対して入力パワーレベルを変動 させ、予期せぬ誤差が測定結果に生じます。そのため、規定されたパワーレベルを正確 に把握し補正したうえで、必要とされる範囲にわたってパワーを掃引する必要がありま す。1 dB圧縮ポイント、AM/AM変換やAM/PM変換などのデバイスの非線形特性を測定 する場合、パワーレベルをより正確に知る必要があります。 E5072Aは、R、A、B各レシーバーの絶対パワー測定機能を使用して、信号源パワーレ ベルを周波数/パワー掃引の全域で調整できる、レシーバーレベリング機能を備えてい ます。各測定掃引の前に、バックグラウンド掃引が実行され、各信号ポイントに対して レシーバーでパワーが繰り返し測定されます。この測定値を使って、E5072Aの信号源 パワーレベルが調整されます。このレシーバーレベリング機能により、パワーメータと パワーセンサを外部システムコントローラーでGPIB制御する従来の方法よりも、信号源 パワーレベルの確度が大幅に向上し、より高速なスループットを得ることができます。 図17. レシーバーレベリングによる、高速で正確なパワーレベル調整 ブースト 増幅器DUT
ブースト 増幅器DUT
SG
SA
パワーセンサPC
GPIB
高速かつ容易な測定のための独自のライブラリの作成
使いやすいセットアップウィザードを使用すれば、測定手順がガイドされ、セットアッ プ時間を短縮して、市場投入を加速できます。E5072Aは、Microsoft VBA Macroプロ グラミング機能を内蔵し、テストを自動化し時間を節約することができます。インタフ ェースを容易にカスタマイズして追加コストなしで操作環境を最適化でき、自動化プロ セスを追加することも可能です。ENAシリーズ用のさまざまなVBAサンプルプログラム をKeysightのWebサイト(www.keysight.co.jp/find/enavba)からダウンロードでき、 独自のアプリケーションのプログラムライブラリを作成することもできます。 E5072Aは、測定結果を計算して測定ディスプレイに新しいトレースを追加する、強力 で便利な数式エディターツールも備えています。数式は既存のトレースやユーザ定義の パラメータ/定数を任意に組み合わせることができ、保存して後で使用することができ ます。E5072Aの独立したレシーバーにおける絶対値パラメータの比測定(たとえば、A/ R1、R1/R2、R2/Bなど)も、数式エディタを使用して計算することができます。外部 PCで実行するシミュレータを使用することなく、より高速なデータ解析が可能です。 図18. 増幅器測定用の詳細な測定手順ウィザード 図19. 数式エディタを使用した、E5072Aのレシーバー(A、B、 R1、R2)の比測定
互換性
ENA
プラットフォームの進化
E5072Aは、最先端の校正手法や強力なデータ処理機能を含めて、業界標準のE5071C ENAシリーズベクトル・ネットワーク・アナライザのすべての機能(フィクスチャ・シ ミュレータ機能、柔軟なマーカー機能、数式エディタ機能(タッチ・スクリーン・パネル 上で直観的なGUIから入力)など)をサポートしています。 また、E5072Aは、E5071Cのあらゆる既存の特長や機能を転用しています。例えば、直 観的なユーザーインタフェース、ソフトキー、プルダウンメニュー、タッチスクリーン、 内蔵ヘルプシステム、Windowsベースのアーキテクチャーは、研究開発や製造での操作 の効率を向上させます。E5072AのSCPIコマンドやユーザーインタフェースは、E5071Cと完全な互換性があり、 ファームウェアリビジョン9.61以前のE5071Cに対して100 %のコード互換性が保証さ れています。さらに、ファームウェアリビジョンが9.61より上のE5071C(2ポート、最 高8.5 GHzオプション)を使用して作成されたステートファイルは、すべてのファームウ ェアバージョンのE5072Aで呼び出すことができます。 この互換性により、テストソフトウェアに対するこれまでの投資や経験を転用して、 E5072Aに容易に移行することができます。研究開発で使用したテストソフトウェアを 製造に簡単に移行でき、これまでの努力を無駄にすることなく、現行のデザインを強化 し、今後新たな手法の導入を促進します。
注記:E5071CとE5072Aとの互換性の詳細については、E5072Aのヘルプメニューを参 照してください。
図20. 柔軟なマーカー機能
図21. すべてのENAモデルに搭載された、タッチ・スクリーン・ディスプレイの 直観的なGUI
8753ES
とのコード互換性
E5072Aは、Keysight 8753などの従来のネットワーク・アナライザよりも、機能や主な 仕様が向上しています。しかし、E5072Aの優れた性能を十分に活用するには、既存の テストソフトウェアを書き直し、テストシステムをデザインし直す必要があります。古 いコンパイラを使用して開発されたテストプログラムは、E5072A用に書き直す必要が あります。E5072Aは、この問題に対処するために、8753ESのリモート・プログラミン グ・コマンドをE5072A用に変換するための8753コード変換モード(cXL)を提供してい ます。cXLには、測定器のエミュレーション機能と過去のプログラムコード対応機能が あり、自動テスト環境内で測定器のシームレスな置き換えや移行リスクを最小限にでき ます。1E5072Aのフットプリントは、8753ESやE5071Cと同じなので、ラックシステムでの置 き換えも簡単です。E5072Aは、コンフィギュラブル・テストセットを備えたこのクラ スでは最もコンパクトなネットワーク・アナライザで、スペースが限られている場合に 最適です。 図22. 既存の測定器からE5072Aへの移行にかかる時間を短縮しコストを最小化できます 1. cXLの技術サポートの詳細については、計測お客様窓口までお問い合わせください。 そのまま置き換え 8753コード 変換モードを使用 8753用コマンドで リモート制御可能 システムコントローラー E5072A 222(高さ)×424(幅)(mm) 8753ES 222(高さ)×424(幅)(mm)
高いコストパフォーマンス
E5072Aは、コストパフォーマンスが高く堅牢なENAプラットフォームをベースにして デザインされていて、初期投資も将来の投資も最小に抑えることができます。このため、 E5072Aは、維持コストを削減するための最適な選択です。堅牢なデザインにより、外部損傷を低減し、修理コストを最小化
ハイパワーRFレベル、DC電圧、静電放電(ESD)に起因する測定器の損傷を低減するこ とは重要です。E5072Aは、ハードウェアとソフトウェアの両方で、内部アーキテクチ ャーに対して堅牢なデザインを採用しています。測定器に内蔵した保護回路は、 E5072Aを電子ストレスから保護し、前世代のネットワーク・アナライザに比べて、ダ ウンタイムと修理コストを大幅に削減します。Keysightでは、E5072AのすべてのRFイ ンタフェースの外部損傷に対して、厳しい品質保証テストを行っています。E5072Aの RFインタフェースの損傷レベルは、カタログ番号5990-8002EN 1のデータシート (http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-8002EN.pdf)に記載されてい ます。 E5072Aは、許容値を超えた信号レベルを内部レシーバーが検出すると、信号源パワー レベルを自動的にオフにするパワートリップ機能を備えています。この機能により、外 部ブースター増幅器を使用したハイパワー測定時も、E5072Aの内部回路を予期せぬ損 傷から保護することができます。 1. データシートやアナライザの黄色の警告レベルに記載された損傷レベルの値は、超えないように してください。いつでもアップグレード可能な
E5072A
ご購入後、E5072Aのハードウェア/ソフトウェアオプションは、いつでもアップグレ ードでき、将来の測定ニーズに対応させることができます。周波数オフセットモード(オ プション008)やタイムドメイン解析(オプション010)などのソフトウェアオプション は、ライセンスキーを使用して追加するので、迅速かつ容易にアップグレードして急速 に変化する測定要件に対応することができます。すぐに購入されない場合も、Keysight のWebサイトで無料の試用ライセンスを入手し、ソフトウェアオプション(E5072Aオプ ション010/オプション008)を試すことができます。 E5072Aは容易にアップグレードが可能なので、常に最新の状態に維持でき、将来の拡 張に対応してテストシステムを長く使い続けることができます。 アップグレードオプションの詳細については、カタログ番号5990-8001ENのE5072Aの 構成ガイド(http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-8001EN.pdf)を参照 してください。周波数の拡大、タイムドメイン解析、
周波数オフセットモードなど。
図23. 新機能をいつでも追加できます主な特長と仕様
E5072A E5071C(RFオプション) 8753ES
テスト周波数 30 kHz∼4.5 GHz(オプション245) 30 kHz∼8.5 GHz(オプション285) (9 kHzまで設定可能) 9 k∼4.5/6.5/8.5 GHz (バイアスティーなし) 100 k∼4.5/6.5/8.5 GHz (バイアスティー付き) 30 kHz∼3 GHz/6 GHz ポート数 2ポート 2または4ポート 2ポート 拡張可能テストセット (ダイレクト・レシーバー・ アクセス) 可(標準) 不可 可(オプション014) 最大出力パワー 1 +16 dBm(仕様) +20 dBm(公称値)2 +10 dBm(仕様) ++20 dBm8 dBm(オプション(オプション014011)) パワーレンジ −85∼+16 dBm(仕様) −109∼+20 dBm(設定可能) −55∼+10 dBm −85∼+10 dBm(標準) −85∼+8 dBm (オプション014) ダイナミックレンジ (IFBW=10 Hz) >123 dB >123 dB 110 dB 拡張ダイナミックレンジ 3 (IFBW=10 Hz) +151 dBm(公称値)2 − − IFBW 10 Hz∼500 kHz 10 Hz∼500 kHz 10 Hz∼6 kHz
測定速度 4 23 ms(IFBW=500 kHz) 33 ms(IFBW=500 kHz) 848 ms(IFBW=6 kHz)
バイアスティー電流 300 mA(仕様) 1 A(損傷レベル) 200 mA (仕様) 500 mA(損傷レベル) 200 mA (仕様) 1 A(損傷レベル) レシーバーレベリング あり なし なし ソフトウェアオプション タイムドメイン解析、FOM タイムドメイン解析、FOM、 エンハンスド・タイムドメイン 解析 タイムドメイン解析、FOM アップグレード 可(すべてのオプション) 可(すべてのオプション) 不可
仕様の詳細については、カタログ番号5990-8002ENのKeysight E5072Aネットワーク・アナライザのデータシート (http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-8002EN.pdf)を参照してください。
1. 最大出力パワーは測定周波数に応じて変化します。
2. 公称値は、最も可能性が高い値を表したもので、製品保証の対象ではありません。
3. 拡張ダイナミックレンジは、ダイレクト・レシーバー・アクセス入力のノイズフロアと信号源の最大出力パワーとの差として計算されています。
オーダー情報
モデル番号 概要 E5072A ENAシリーズネットワーク・アナライザ テストセット・オプション オプションE5072A-245 2ポート、30 kHz∼4.5 GHz、拡張可能テストセット オプションE5072A-285 2ポート、30 kHz∼8.5 GHz、拡張可能テストセット 追加機能 オプションE5072A-008 周波数オフセットモード オプションE5072A-010 タイムドメイン解析 タイムベース・オプション オプションE5072A-UNQ 標準安定タイムベース オプションE5072A-1E5 高安定タイムベース ハードディスクドライブ・オプション オプションE5072A-017 リムーバブル・ハードディスクドライブ オプションE5072A-019 標準ハードディスクドライブ 校正ドキュメント オプションE5072A-1A7 ISO 17025準拠校正 オプションE5072A-A6J ANSI Z540準拠校正 E5072AU E5072Aアップグレード・キット オプションE5072AU-008 周波数オフセットモードの追加 オプションE5072AU-010 タイムドメイン解析の追加 オプションE5072AU-1E5 高安定タイムベースの追加 オプションE5072AU-028 リムーバブル・ハードディスク・キット オプションE5072AU-285 4.5 GHzから8.5 GHzへのアップグレード(E5072A-245用)オーダー情報の詳細については、カタログ番号5990-8001ENのKeysight E5072Aネットワーク・アナライザの構成ガイド (http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-8001EN.pdf)を参照してください。
www.keysight.co.jp/find/mykeysight ご使用製品の管理に必要な情報を即座に手に入れることができます。 www.lxistandard.org LXIは、ウェブへのアクセスを可能にするイーサネットベースのテストシステム 用インタフェースです。Keysightは、LXIコンソーシアムの設立メンバーです。 www.keysight.com/go/quality
Keysight Electronic Measurement Group DEKRA Certified ISO 9001:2008 Quality Management System
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