東京三栖學會第四回糖會記事 99 重14009なり,人乳及び1/2牛乳にて哺育せる混合榮養見なり,三二の生後第二十日目 に血液を二丁し血清の鶏卵に甥する沈降反回を槍回せるに陰性にして沈降素を誰明せ す。 (九)小田女見例は喀和十一年一月九日三三にて分娩せる九ケ月早産免にして初艦 重2240gなり,生後第一口より1/2牛乳を以て哺育なし次で牛乳に多少人乳を混じて輿 へり,三児の生後第『卜二日目に於て血液を弓取し血清の鶏卵に回する沈降反回を槍せ るに陰性にして血清中には沈降素を認めざりき。 (十)高橋男兇例は昭和十一年こ二月一日,三三にて分娩せる九ケ月早産兇にして初 艦重1945gなり,人乳並びに1/2牛乳にて哺育せる混合榮養兇なり,此見の生後第十こ: 日目に血液を弓取し血清に就き鶏卵に甥する沈降反慮を思せるに沈降素は謎明せす, 更に生後第÷九日目に於て母親並びに見の血液を探回し血清の鶏卵に封ずる沈降反鷹 を再び槍せるに沈降素を誰明せす母子共に反慮陰性なりき。 第四.総 括 一.母孚し榮養,並びに牛乳,「粉乳にて哺育ぜる混合榮養の早産児血清中には鶏卵に 封ずる沈降素は讃明せられす。
座 長(自11番至14番) 石 原 亮
11.「モグラ」(磯の)黒質繊維結合に關する新知見
東大附騰臓研究室.(主任 三宅名答教授)津 留 二 三 子
私は東二二研究室で小川講師御指導の下に本邦産の「モグラJMOgera wogura
wogura(Temminck)の且歯を:FrontalschnittによるSerienpraep・を作り, Pa1−karmin, van Giesen, Nissl, Cajal等の方法によって染色して槍i査をしました。「モグラ」の黒質に就ては之迄IC Ganser, Bauer, Winkler等の詳細なる研究がありま すが,只今特に申上げ旧いと思ひますのは今迄に報告されて居ないと思はれる緻維の 結合關係が本邦の「モグラ」に於て認めらμた事であります。其はColliculus sup.とin・f. の境の高さで中心友白質の深部にある核,換言すれば普通の動物のNucl. trochlearis に當る部分の外側でFormatio reticularisの背縁に接して一つの細胞群があります。 「モグラ」は御存じの様に土中にもぐつてみる動物でSehorganは非常に.Atrophieを起 してをり,Tolpa europaeaと云ふ「モグラ」ではAugenspalteは杢くschliessenしてみ て,瓦W.W.のHirnnervenは訣けてるると云ふ事ですが,日本の「モグラ」では非常 一理3 7 巷 423 −n一.
100 東京女醤學會第四回糖會記事 にノ」・さ.い.乍ちも目はあ・りますし皿..Hirnnervenは存在してをりますが、Tτbchleariskern はどうも見當りまぜん。四つで此の中心友白質の深部の核が何であるかは只今は申上 げられませんが,此の核の外側端から出てFOrmatiO retiCUIariSを背内方より腹外方 ・に向って,同時に叉前方に向?て進みジ結局Schleifenshicht .をも貫いて黒質の後外 側部に絡ってみる非常に髄鞘に乏しいが然し全ぐn平ar翼los’と云尋のではありません が繊維束があります,’之は一見友白色の様に見えますが標本では繊維は斜に切れて みるがPal・・karmin, van Giesenでは髄鞘に乏しV・繊維束である事が良く「分ります。 :BauerがFibrae efferentes 5ubstant呈ae nigraeと云ひ, Winklerは之をFibae nigrae mesencephalieaeと.呼んでゐますが之は太い有髄繊維の集りで,‘「モグラ」では黒質の外 側部と四型艦上丘との間に特に良く獲達してフサ歌を示してみる事が知られてをりま すが私が問題とする繊維束は之とは全く異ったもので,どちらも無質の外側部と結合 してみて,その場所も大鰹に一致して』ゐますが:Fiり項e、 nigrae.mesencephalieaeの:方 は太い有髄繊維が多数に集ってフサ歌を示してみる而も問題の繊維束より一暦前方の 高さで非常に良く磯達してみるものであります。叉問題の群雄束が最も密接な關係 を示してをIPます中心衣白質,深部の核はNissl標本で見ると割合に小さい細胞がIo一 ℃kerに集ってみて,.細胞の形は楕圓形或は梨子朕のものが大部分を占めておりfein, Nisslschollenを持ってをります。此の核はPal−karminの標本でみると細V・有髄繊維 を多数にもってみて,此の動物では非常に良く磯達してみるNucl. dorsalis raphes に繊維結合が見られます。・一方此の置題の繊維東が黒質と結合してみる虞はNissI 標本でみると細い三角形の細胞が散在してみて,之の部分はWinklerがPalaonigrum と外した部分に相當するど思はれます。EPち問題の繊維束.は申心友白質と黒質の ?alaonigrum tq閉る部分とを凹田性に直接結合するもので1ありますから假にTr・cen− trOgriSSO−nigraliSと云ふ様な名を付けてみましたが,然し之は刺戟を傳へる方向を示 す名でありません,人臓の黒質の織維結合に就ても未だ全部分っておりませんが,「モ グラ」はFibrae nigrae mesencephalicaeは特に良く獲達してをり,Bauerは之をFibrae 轟erentes substantiae nigraeと云び,此の繊維束は動物に依っては殊に野臥類,詔歯 類,有袋類等では非常に良く喪達してみて・中心友白質に断って走行してみるものがあ
るが然し「モグラ」で此の繊維が中心友白質迄達してみるか或は途中のFormatio reti− cdlarisを)細胞に絡ってみるかは決定出撃なかったと云ってをります。私の例では此
の:Fibrae efferentes substantiae nigraeは非常に良く畿引してはみるが大埋門の繊維 は寧ろ中心友白質には入らないで二方では多少dorsolateralに向って曲折してみる様
一議7・巷424一
東京女馨翠會第四回総會詑事 101
に見えます。然し乍らFibrae efferen㌻es substantiae nigraeとは別に黒質と中心衣白 質とを明かに結ぶ織維がある事は注目に結するものと思はれます。此の繊維に就ては 之迄の野冊には見當らない檬に思はれますが之は非営に髄鞘に乏しい上に,Fibrae nigrae mesencephalcaeの如く著明の繊維東を示さす略し切片では繊維は奈斗に切られ てみるので今迄に注意されなかったものと思はれます。即ち:Fibrae nigrae mesen・ cephalicaeより cauda1にあって髄鞘に乏しい繊維の激群からなってみる,黒質の 後外側部と四聾引上丘と下弓の境の高さで中心友白質深部にある名前の分らない核と を同勢性に結合してみる事は分りましたが何れの方向に刺戟を傳へるか,帥ち黒質に 回してafferentか或はefferent,繊維であるか今の虞決定ほ出來ませんがSpatzが云 ふ様に黒質は繊維結合も,黒質の機能も現在爾謎でありますが,その謎である所の黒 質の機能を簡明する一助ともなり得るものではないかと考へて簡軍に報告する次第で 御座います。