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前立腺癌に対する患者自身による治療選択の試み : 癌告知の必要性とQOL

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Academic year: 2021

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51  在宅中心静脈栄養法を導入した,告知されていない 末期癌患者の看護を行った.マスメディアを通して, 本当は癌であることを知ったその患者の事例を通し, 本当に患者は「QOLを考えた医療」がうけられていた のか考えてみた.  患者に一方的な医療を行っていたのでは,患者の QOLはわからない.「患者のQOLを考える」というこ とは,常にその入に関心をもって接することから始ま る.つまり,その人がどんな生活をしてきたのか,ど うありたいと思うのか,疾患や治療が及ぼす影響を, どう感じているのかをつかもうとする姿勢をもつこと なのである.  10.前立腺癌に対する患者自身による治療法選択の 試み一癌告知の意義とQOL一     (泌尿器科)          木原 健・中沢速和・東間 紘  未治療前立腺癌患者31例に対し,原則として病名を 告知の上,患者に治療法(外科的去勢:SCまたは薬物 的去勢:MC)を選択させ,選択理由,精神面のQOL などを検討した.MC選択患者は25例(81%), SC選 択患者は6例(19%)で,癌告知は25例,非告知は6 例であった.MC選択の主な理由は,手術拒否, SCに よる精神的苦痛を避けたい,などであった.SC選択理 由は,1回の手術ですむ,通院規制が緩やか,などで あった.告知症例のアンケートでは,“病気に対する不 安”は治療前91%が訴えていたが,治療12週後には60% に減少し,“生活の充実感”は治療前より83%の症例が 実感しており,治療開始後も向様の結果を得た.治療 12週間後では,MC選択患者の83%が,同療法による継 続治療を希望し,SCへの変更を希望する患者はいな かった. 一1093一

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