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会〕
東京女子医科大学三会第68回例会
日時 昭和29年7月9日(金)午後二時半
場所 東京女子医科大学 臨床講堂
1. 一白骨死体の鑑定例(法医)酒井節子
旧例は:昭$l129年4月12日,工事場の土中地下約3.0 尺の地点を発掘中発見されたものである。倫当地は:大 東亜戦争中〔昭和20年)の焼跡なので,本骨は戦災死せ るものを,埋めてあったのではないかと推定される。 検査方法 頭蓋骨内にて硬脳膜を破り,泥状化した脳髄を除去 し,四肢骨に脂肪の多量附着しているものは苛性カリ を少量加えて温湯中に投じ,其後晒曝したものを Martinの測定器を用いて測定した。上腕骨頭部は左 右に鋸断ご分し,骨髄腔について観察した。骨盤骨は1 仙骨と腸骨間をセメダイン糊にて固定後測定した。 1 発掘骨の種類及び数 胸椎2個,腰椎1個,肋骨3個,胸骨,鎖骨1個,手 指骨2個,膝蓋骨1個,足趾骨7個,以上の諸骨は欠 如していた。 E 性別の推定 (1)頭蓋骨性状 ・(2)頭蓋骨計測 (3)骨盤計測 (4,)骨盤外面の性状 (5)四肢骨外面の性状 ㈲ 四肢骨計測値 以上の諸検査の結果本例は薯しく男性の特徴を呈して いる。 皿 年令の推定 ①頭蓋縫合度’ 0∼4迄の5つに分類して検査した結果30∼50才と推 定される。 (2〕歯の磨耗度及び歯式 山田により前歯部及び臼歯について,軽度,申七度, 高度と3つに分け’検査した結果31∼40才と推定され る。 裂溝の状態は1,1,皿,に分類して検査した結果30 ・v40才以上と推定される。 旧例の歯式は2112 i 1102
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(3)骨髄腔の高さ 本例では骨髄腔の高さは外科頸近くに達しているので 35∼45才と推定される。 (,1:)肋軟骨の化骨状態 2本の肋骨により検査した結果23∼35才と推定され るσ ⑤ 恥骨結合面による判定 Wingate Toddによると本例は40才以上と推定され る。 ⑥ 四肢骨の癒合状態 四肢骨の近位端及び遠位端は完全に癒合しているので 19・V22オ以上と推定されゐ。 小 括 性別の推定に着ては前記6項目の検査により:本例は全 て著しく男性の特徴を呈している。年令の推定に於て ぽ主として歯の磨耗度,骨髄腔の高さ,恥骨結合面に よる判定により40∼45才と推定される。 結 論 1.本白骨死体は男性にして,推定年令は40∼45才で ある。 2.推定身長は166.8crnである。 3.死後経過年数は周囲の状況より9年を経過してい ると推定される。 2.コリマイシン,ペニシリン合剤の眼科的応用 (眼科)渡辺満里子 阿部悠紀子 眼科領域の外野部細菌性疾息にはオpレオマ・fシン やテラマイシンが大部分の病原菌に対して有効である が,Hemophilus菌属のみには無効である。コリスチ ンは:Hemophilus病態に対し著効があり,その他の 病原菌にも有効であるがグラム陽性菌に対しては効力 がやや劣る。そtでこの欠点を補うべくペニシリンと 併用して臨床的に予期した結果を得たので報告する。 笑験対照は菌が多数証明され定型的な臨床症状を有 する結膜炎及び眼瞼炎の患者を選んだ。初めPenici− llln 2500単位/cb, colistin 2000単位/ccの水溶液の 1日3回点眼を行った所,モラツクス菌,Kンフルエ ンザ菌,結膜ミク・コックス菌や結膜連鎖状球桿菌に も有効で大部分が菌ぽ1∼3日で消失し臨床症状も数一199一
34 日で治癒した。しかしtれでは少数例に於てグラム陽 性菌の消失までに4∼5日を要するものがあったの で,次に科研で作ったコリスチンペニシリン錠剤を使 用してみた。(Penicillin 3000単位:/cc, Colistin 1万 単位/cc)その結果.効力が更に強く,ミク・コック ス菌や連鎖二二桿菌もすべて1ん2目で菌が消失し た。しがし眼瞼縁炎では軟膏塗布の方が更に有効の様 である。 3.乳幼1血清中の型的疑薬素の強さについて (小児科)笠井 和 (演)安島静枝 正常入血清中の型的抗体α・βの発育については: 生後1∼2年の問に産生せられ略々成入のそれに近づ くとせられているが,筒一部には胎生末期より抗体産 生能力ありとするものもある。私達はこの間の消息を 知らうとして調査研究している屯のであるが,今回ば その一部として本院小児科・済生会乳児院。N赤産院 乳児室・毛呂二心園より得た生後1月より15年9月の 間にわたる乳幼児童231例(男138◎女93)について α・βの標準血球A及Bに対する凝集素価を検し次の 如き結果を得た。