214 (90) 氏名(生年,月日) 本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件学位論文題目
論文審査委員
ウジ イエ ヒロシ 弘( 医学博士 乙第904号昭和63年2月19日
学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)
脳虚血の可逆性とdynamic CT
(主査)教授 喜多村孝一 (副査)教授 丸山 勝一,教授 太田 和夫論 文 内 容 の 要 旨
目的 急性期脳梗塞の血流動態をdynamic CTによって 分析し,脳虚血の可能性について検討した. 対象および方法 対象症例は,発症後48時間以内にdynamic CTが施 行された中大脳動脈領域脳梗塞68例である.この68例 の臨床病型を4群に分け,正常被検者7例をコント ロール群として,dynamic CTより得られる血流動態 のパラメーターであるpeak height(PH)及びmean transit time(MTT)を各群間で比較し,臨床的回復 を示す脳梗塞例の特徴的な血流動態を明確にした. 結果及び結論 CT scan上の低吸収域は, MTTよりPHと相関を 示した. 梗塞巣の周囲及び重篤な脳梗塞の健側対称部位に,PHは正常でありながらMTTが延長する所見が認め
られた.血管床に異常がなく血液循環に異常を示す現 象(slow turnover phenomenon)は,半卵円中心に梗 塞巣を呈した梗塞群に多く観察された,この梗塞群で は,梗塞周囲領域のMTTの延長の程度と脳虚血の可 逆性とは相関を示した.(r=0.573). dynamic CTの所見では, MTTの延長が,脳虚血 の可逆性を最もよくあらわしていると考えられた.論 文 審 査 の 要 旨
本論文は,急性期脳梗塞の血流動態をdynamic CTで分析し, mean transit timeの延長が脳虚血 の可逆性を最もよくあらわすことを示した学問上価値の高いものである. 主論文公表誌 脳虚血の可逆性とdynamic CT 東京女子医科大学雑誌 第57巻 第12号 1697~1705頁(昭和62年12月25日発行) 副論文公表誌 1)頭蓋内のMycotic aneurysm破裂を合併した 亜急性心内膜炎の1例 日内学誌 76(3)394~397(1987) 一878
2)脳動静脈奇形に関す研究 2.脳循環動態の検討 脳神経外科 14(1)37~43(1986) 3)急性期破裂脳動脈瘤重症度分類の一試案 215