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超低温二元冷凍装置

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(1)

TakashiMatsumoto

丘*

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Ultra

Low Temperature

System(Cascade

Cycle)

丸善石油株式会社納超低温二元冷凍装置は,昭和35年2月末に完成したもので,異性化深冷分離装置の深冷 源としてわが で初めての国産化に成功した画期的な記録品である。 現地運転において当初予定していたよりもはるかに俊秀な結果を確認し国産でも十分製作できる自信を得た ので,ここにその計画の概

1.緒

日立製作所が今回完成した異性化深冷分離装置用超 低温二元 凍装置は,蒸発温度一1000Cにおいて,冷 凍容量340,000kcal/b(112RT**)を有するもので,そ の温度および容量からいっても記録的な装置であるこ とはもちろんのこと,純国産技術で完成したわが国最 初の装置である。 従来この種の装置は,すべて外国の技術を導入,主 要部を占める圧縮機も輸入されていた。 日立製作所は,化学工業の進歩発達に伴い,大容量 ならびに超低温冷凍装置の需要が増大する傾向にある ■点に注目し,特にこの分野の研究に力を入れ,昨聞133 年度には,当時わが国でも最初の蒸発温度-750C, R-22を冷媒に使用する3段圧縮冷凍装置(1〉(2)を防衛 庁技術研究本部に納入するとともに,翌34年にほ某合 成ゴム工場に冷凍容量1,500RTという大容量冷裸装 置を750kW横形往復動形圧縮棟2台でまとめるなと そのつど貴重な 窮ね,初めて超低温大容量 の冷凍装置の完成をここに見たのである。 した点について説明する。

2.超低温冷凍装置

2.1冷凍サイクルならびに機器概要 2.1.1冷;東サイクル ー般に使用されている冷凍装置は,その蒸発温度により,多段 圧縮サイクルまたは二元冷凍サイクルに大別される。 多段 ものである。 効率が低下, シリンダに付 イクルとは,同 冷媒せ2段または3段と圧縮する 菌症縮比で腔縮機の運転を行うと,解楕効率,機械 吐出ガス温度が上昇し,潤滑紬が射ヒ,カーボンが し,焼き付きの原因となるため,通常1段シリン ダの圧縮比を7 度に押へ,それ以ヒになる場合は,2段または 3段圧縮サイクルを組んでいる。 二元冷凍サイクルとは,上記多段忙縮サイクルで得られない, さらに温度の低い場合に採用されるもので,二種類の異種冷媒に よる冷凍サイクルを組み合わせたものである。 蒸発温度が一700C以 Fになると,蒸発温度に相当する飽和圧 力がR-12,R--22,NH3では非常に低く高真空になり,サイクル 内に空気の侵入をまねく。またガスの比容積が三世附こ大きくなる ため, サ イ ク ノレ が低下する。したがって,圧力が低氾におい ても,比較的高い冷媒が二元サイクルの内,低温側サイクルに採 用されることになる。 * 日立製作所本社 **1RT=3,024kcal/h l l

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(2)

1252 耶和36年10月 涌ク).誓左 目ルー/-れ 第43巻 第10号 第2図 √忘;' 、\

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さ.更…享‡二1■∴ク 斉・男サニーノ/ノ、ノ′′ ′′7rllノ・り/フ 第3図 圧 縮機室 配 管 側 面 図 実際に使用されている冷凍サイクル ト⊥喜

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? -251C以上 -45■Clユ上 -70C以上 一100⊃C以上 ー、一段J王縮サイク ル 段旺絹 サイク ル 投J_仁結サイクル またほ∴元冷凍サイクル ニ元冷凍サイクル 〓 ■22m R N 2 2 2 1 2 2 R R R (R-13〕-(R--22) (R-13〕-(R-22),7㍉コ/ミンーエチ レン′ 第2表 設計圧力と試験圧力 ロ ー シ ー ト エチレン系サイクルにおいては,ペンタンクーラ (SE-4)で熱を受け気化したエチレンガスは,液分離 器(RV---4)でミストを分離され,熱交換器(RE-3)を 経て1段目エチレンシリンダに吸引される。シリンダ で圧縮された高温高圧ガスは,小関冷却器(RV-18)で 冷却されて2段目シリンダで圧縮され,カスケードコ ンデンサ(RE-4,5)に導かれ,ここで低温低圧プロパ ン液と熱交換を行い冷却液化される。液化したエチレ ン液ほエチレン受液槽(RV-23,24)を経て,一部中間 冷却器(R--18)で1段目吐出ガスの冷却に使用される が,大部分の液はェコノマイザ(RV-19)で中間圧力 まで減圧され,その際発生したフラッシュガスは,2 段目のシリンダに吸引される。ここで減圧冷却された 液はペソタンクーラの入口でさらに第1段のシリソダ 吸入圧まで減圧されてペソタンクーラ(SE-4)にはい F),ペソタンと熱交換を行い再び気化する。 プロパン系統もエチレン系統と全く同様で,ペソタ ソクーラがカスケードコンデンサ(RE-4,5)に入れ替わったにす ぎない。 カスケードコンデンサ(RE一一4,5)で気化したプロパンガスは, 液分離器(RV-1,2)→1段日プロノペソシリンダ→中間冷却器(RV --6)→2段ロブロバソシリンダ→凝縮器(RE-1,2)→受液槽(RV【 11,12)→エコノマイザ(RV-7)→カスケードコンデンサ(RE-4, 5)を循環する。 2.1.2 機 エチレン,プロパンガスとも,高圧ガス取締法の適用を受ける ため,弟2表に示す試験圧力,設計圧力を採用した。なお,エチ レンガスは温度が上昇すると圧力が異常に上昇するので,別にエ チレン冷却用冷凍装置を設けている。 装置を構成している機器は,大小合わせると60数掛このぼり,

(3)

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(3)熱交換器,受液槽関係(屋外設置)

の3ブロックに分け,それぞれ保守,点検, ナ.」 一」T」 →イT針 .■■■Lr 「一1

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⑩ シリンダヘッド ⑭ グラ ソド (珍 デイスタソトピース ● レ憎 干′布 ユ賢 ノ 7藩∵ ▼t▲・ ファイアープルーフイング(Fire Proofing)を施工,火災により 架台などが焼け落ち,大きな災害にいたらないように考慮した。 2.1.3 圧縮機について

この種の装置に使用される圧縮機は,わが国にも相当数稼動し

ているが,すべて輸入品であり,国産化に成功したのは今回が初 めてである。 産化の遅れた理由としてほ,低温に対する技術的な問題がお もなものであi),低温ならびに冷凍装置用としての圧縮機の技術

(4)

1254 昭和36年10月 A)圧縮機仕様 日 立 第3表 機器概略仕様一覧表 名 称 圧 縮 機 B)禰 器 直 筒 形 気 1 2 第第 式 径段段 衝取電 BTD2一IMC (エチレン側) (プロパン側) 410mmx1 260mmx1 300mm エチレソガス 590mmx1 375mmx1 300mm プロノペソガス 570kW 名 称 プ lコ ソ 系統機器 ニ乙 チ レ ン′ 系統機 器 1段吸入側緩衝タンク 1段吐出倒産衝タンク 2段吸入側緩衝タンク 2段吐出側緩衝タンク 1段側油分離苓 2段側油分離器 締 液冷 間 凝 受中 ヱコ/マイザ 離 器 器 1J斐吸入側緩衝タソク 1段吐出側線衝タソク 2段吸入側線衝タソク 2段吐出側緩衝クソク 1段側油分離器 2段側油分離器 抽 吸 収 器 ガスケード凝縮器 問 受中 液 槽 冷却器 エコ ノ マイザ 液 分 離 器 熱 交 換 器 油 溜 器 横形円筒式 横形円筒式 横形円筒式 横形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 横 形 シニュルア ソドチュ ーブ式 横形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 横形円筒式 横形円筒式 構形‖筒式 横形円筒式 横形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 横 形 シ'ここルア ンドチュ ーブ式 横形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 立形円筒式 硫 形 ン/ユニ・/レア ソドチュ ーブ式 横形円筒式 C)エチレン冷却用冷凍装置仕様 600¢×1460L 600¢×3270L 500¢×950L 600¢×1410L 770¢×1800H 500¢×1200H 992¢×5000L 1226¢×5000L 1250ゥ与×3000H 600¢×1800H 812¢×▼2000H 300¢×1500L 600ウ× 860L 600¢×1660L 400¢×760L 500¢×1050L 606¢×1500Ii 600ゥ∼×1500H 780¢×3107H 738¢×5000L 1950¢×5500L llOOゥち×3000H 500¢×1500H 946申×2000H 400¢×4160L 300¢×1500L 材 質 ASTM-A212B SB-42B SB-42B SB-42B SB-42B SB-42B SB【42B SB-42B SB-42B SB-43B ASTM-A212モミ ASTM-A212B SUS一・27 SB-42B SUS--27 SB--42B ASTM-A212B ASTM-A212B SB-42B ASTM-A212B ASTM--A212B SUS-27 SUS-27 SUS-27 SUS-27 SUS-27 名 称 臣 油 分 離 凝 縮 フラッシ′ユチャ 形気衝気回 式径程数数 取 扱 ガ ス 電動絞出 力 PVV4-CW 90mm 70mm 4 700r/m プロパンカ ス 7.5kW

l立形円筒式

l横形シェルアンドチューブ式 立形円筒式 200¢×600H 450¢×1580L 396¢×1562H 材 質 SB-42B SB-42B SUS¶27 備考 エチレン受液槽内に冷却コイルを設けコイル内液面にて冷媒制御を行っている。 第43巻 第10号 的解決の2点に絞って,特に苦心した事項を以下に述べる。 (1)低温に対してさきに述べたように,防衛庁に納入した圧縮 機を参考にして下記材質を使用した。 ピストンロッド バルブプレート バルブスプリング ボ ル 類 5%Ni鋼 SNCM-2 SUS-27 SCM-3 (2)低温に対する構造上の考慮を行った。 (a)アンローダのエアシリンダを十分大きくするとともに圧

縮機本体からできるだけ離し,霜の付着による作動の不円滑を

防止した。 (b)シリンダ内部給油の通路を低温ガス部より離し,低温に より油の粘度が高くなることを防止した。 (c)シリンダ,シリンダカバーのジャケットには不凍液をサ ーモサイホンにより循環させ,熱分布の均一化を計った。 (3)使用ガスがハイドロカーボン(Hydrocarbon)であるた め,ビストソリングには潤滑の点を考慮して合成樹脂製(米国C. Lee・Cook社製)のものを使用した。 (4)吐出バルブ受けをスプリング(安全バネ)でささえ,水撃 やオイル/、ソマなどの異常高圧による危険を防tヒした。 (5)2種類のエチレン,プロパソガスを1台の圧縮機で2段圧 縮できるように計画し,据什面積を小さくするとともに,運転躁 の を は か つ C (6)横形釣合い対向形を採用,往復動部分の重量を等しくする ことにより,J ′β β 4

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性力を完全に釣合わせ,振動を極度に少なくした。 才♂ 一∠ガ 試韓温度(℃) 第6図 各種鋼板の低温特性 G)Shell 垣)ShellCover 伊ShellFlange ChannelEnd

④ShellFlange Cover End

①ShellNozzle

桓)Floating Tubesheet

(うFloating Head Cover

q)FloatingHead Flange ④Floating HeadBacking Device ⑯Stationary Tubesheet ㊥ChannelorStationaryHead ⑲ChannelCover (司ChannelNozzle 第7l冥lフローティン′ケへ・ソトタイプ熟女換告構造図(TEMA規格)

⑭Tie Rods and Spacers

@Transverse Ba規es or Support Plates @Impingement Ba]阻e ㊥Pass Partition (画Vent Connection ⑲Drain Connection ㊨Instrument Connection ㊥Support Saddles ㊧LiftingLugs ㊧Tubes ㊨Weir @Liquid LevelConnection

(5)

1255 第4表 機械的性 質 と 化学成 分表 化 学 的 成 分 勲問旺延ステ レス銅版27 アル ミ キルド 鋼 板 SB-42B ASTM Ar212 G rB 4.2∼50 瑛1 49 ∼59.1 1800 1800 ,え厚え 下こ下こ 以を以を mmmm mmmm 5555 2277 ささえさ 厚厚こ厚 厚さの0.5倍 38mm以卜J事さの0.75倍,厚さ38mmを さの1.0倍 100mm以トー厚さの1.25倍 ※1上限をこえる1.4kg/mm2以内ほ許容される ※2 板悍19mmをこえるものほ19mmをこえる3mmごと,またはその端数ごとに0.5%ずつ減ずる。ただLこの逓減ほ3%を限度とする。 第5素 材質と温度の関係 温 度 ー200C以ヒ ー408C以上 -40つC以下 機 器 用 材 料 SB ASTM-A212G rB SUS-27 配 管 用 材 料 STP--38 STC-49A STC-49A 2,2 低温に関する莞慮点 装置の接する温度ほ蒸発渥度-1000Cから,吐H_1温度一十700Cに 至るまで非常に広範囲にわたるので,冷凍装躍を構成する機器の材 料,特に材質は各々の温度に適したものを選び,製作に当っても取 扱,. 1 二作などには細心の注意を払った。 低温になると,低温ぜい阻こより材料が非常にもろくなることは 周知のとおりである。弟d図のように, 一材料についてもロール 方向のものと,それに直角方向のものとでは 撃値(Shock Value) が大きく異なり,温度によっても急激忙低下している。一般に低温 材料とLては,使用温度におけるShock Valueが2.6kg-m以上で あれば, 用に差しつかえないといわれている。 この装間においてほ,弟3表機器概略仕様一覧 に示すように, SB材,ASTM-A212GrB,SUSp27を使用,第5表のように温度 別に材料を選定した。 また,負荷運転にほいると,温度差による膨脹収縮を生ずるた め,材料面のみでなく下記を特に考慮した。 (1)熱交換器はすべてTEMA規格(Tubular Exchanger Manufacturing Asscci21tion)によるフローティソグヘッドタイ プを採用した。 (2) 形機器の 掛 に 当 式にLてフリーにした。 (3)圧舵機は比 っては,片側を固弘 一方をスライド 的低速回転であるため,脈動が激しく脈 に よる衝撃をできるだけ小さくする目的で,脈動防止用緩衝タンク を設けた。 (4)配管には必要な箇所iこベンドを設け,配管収縮により断熱

材が破損しやすくなるため,特殊の接着剤を使用し配管と断熱材

をフリーにした。 2.3 潤滑油に関する芳慮点 超低温装匠の設計に当って,一番重要な点に潤滑紬と佐川冷媒と の関係があげられる。 旺縮機給油部に給油された油は一部ミスト状で,またはガスに溶 け込んでガスとともに吐出され,サイクル内で最も低温低圧の機器 に導かれ,そこで徐々にたまっていく。 冷凍サイクルに使用される潤滑油として最も重要なことは,サイ クルの低混部にたまった油が低温において分解凝固せず,安定性の あるものでなければならない。ただし-100CCにおいて安定性があ り,しかも潤滑性の良好なものを望むこと自体無理である。この装 置のェチレソ系には,油分離器のほかに,特殊な薬品を使用した浦 吸収器を新しく製作の上エチレン2段目吐出側に設けた。 本省は,細分離儒で分離できない一部の潤滑油を,薬l!l轟こ吸着さ せるもので,吸 性能が低下した場合は,別に設けた一基に配管で 切替へ,連続運転が可能なるよう考慮してある。運転結果は非常に 良好で,ノ、イドロカーボン(Hydro corbon)を冷媒に供用し,往復 動圧縮機を使用した クルにおいては,今後この種の 油吸収器を設けることにより,油の問題は解決できることが判明し 釆二。 2.4 その他サイクルに関する覚慮点 2.4.1エコノマイザについて 一般に多段圧縮サイクルにおいては,1段吐出ガLスを冷却する 中間冷却器内に,蒸発器に至る液を冷却する目的で冷却コイルを 入れ,いわゆる液,ガス冷却を併用しているものが多い。 本装置では液,ガス冷却の併用をやめ,液,ガス冷却を各々独 立させた。液冷却器で蒸発器に至る液を中間圧力に相当する飽和 温度まで自己冷却,蒸発器で蒸発する液の有する熱量を大きくさ せることによi),冷凍サイクルの効率を約10%程度上昇させた。 このように効率の良い運転ができるので,液冷却器は一名エコノ マイザと呼ばれている。 また,減圧弁前後の圧力差(4p)が大きい場合,弁径は』♪に 反比例して′トさくて良い。圧縮機から吐出された潤滑油は低温部 にて分解,凝固し,減圧弁で詰まるおそれがある。したがって,

(6)

1256 昭和36年10月

刷〃即〃〃〃卯 〃 甜 〃ββ7♂∫〃 J 旨ぎ竜 山雪道野蚕 第43巻 第10号 β ∼♂ イ♂ 〝 β♂ /♂ク ノZ♂ 〟♂ /〟 〝♂ Zβ♂ 22♂ ∠材♂ ∠〟 謝 J♂♂ Jg♂ 〟♂ ブ〟 Jββ 〃♂♂ 〃gβ ♂グ♂ 〃〝 イβ♂ 瑠

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J汐♂ ∠〟mⅥ∠′rβr〟/′り〟闇 第8図 エ チ モリ エ ル 根 因 カス出口 第9図 液面 制 御 系統 図 ェコノマイザ,蒸発器の2段で減圧を行えば,1段減圧に比べて 弁径が大きくなり,減圧弁で詰まることが少なくなり,ここにも ェコノマイザを設けた利点がある。 2.1.2 エチレン系1段目シリンダ吸入温度について 1段目エチレン系シリンダの吸入ガス温度は,配管,機器類表 面よりの侵入熱で過熱したとしても,せいぜい一800C程度の温度 しか望めない。この温度でガスを吸入圧縮することは,低温ぜい 性の点より,材料,設計面から非常に問題が残ることになる.⊃ したがって,本装置では1段目吸入ラインく・こ熱交換器を設け, 吸入ガスと2段目吐出の高温高圧ガスならびにェコノマイザから の液とを熱交換させ,一50∼-600C程度lこ温度を_r二昇させた。 アメリカのIngasoICo.で製作している圧縮機は吸入温度を -60〇Cよりさらに高い-400Cで計画しているようである。 2.4.3 エチレン冷却用冷凍装置 エチレンガスは約-1000C,1kg/cm2(abs)に二机、て液状と なり,臨界温度9.9OC,臨界圧力50.5kg/cm2(abs)という性質を 有するため,定修時ならびに万一事故で装置が停止した場合,エ チレン系内の圧力が上昇,安全弁よりエチレンガスが噴出するか 最悪の場合,機器の破壊の原因ともなりかねない。 したがって,この場合の保護装置として受液槽にエチレンをす べて回収,特別に設けたプロパン冷淡装置により受液槽内圧力を 一定に保つよう,旺カスイッ利こよる自動 転を行わせた。 2.5 制 御 系 統 冷凍装置の制御系としては (り 蒸発話語,中間冷却器などの冷媒量制御 (2)圧縮機容量制御 の2種類の制御系があり,この系を負荷変動にバランスするよう適 当にコソビネーションする。. 2.5.1蒸発器,中間冷却器などの冷媒量制御 蒸発器,中間冷却器,エコノマイザの制御ほエチレン系,プロ パン系とも負荷変動と無開陳に液面が常に一定になるよう,液供 給ラインのバルブを比例的(PI動作)に開閉し,いわゆる定置制 御を行っている。 たとえば,負荷が減少すると冷媒の蒸発量が減り,液面が上昇

(7)

するのでバルブの開度を絞る。また負荷が増加すると動こバルブ の開度をあけ,通過冷媒量を加減する。 なお,なんらかの現象で異常に液面が上昇した場合,圧縮機に リキッドを吸込ませるおそれがあるので計器に上限警報接ノ\■こ(を持 たせ,主 動棟をトリップさせるように考慮した。 2.5.2 圧縮機容量制御 一般に冷凍サイクルを真ワ害で運転することほ,空気がサイクル 内に侵入,吐出圧力を上昇させ動力消費量を増加させるので,特 別の場合を除いては,絶対に避けなければならないし、またこの装 置では,エチレン,プロノミンという爆発性のある冷媒せ使用して いる関係上,サイクル内に空気がはいると非常に危険である。 このため,圧縮機容量てIjlj御については年如こ供動こ検討を行った。 容量制御範囲としては,空気作動式クリアランスアンローダなら びにサクショソアンローダの併用によって100,75,50,0%の4 段階とした。制御系として第10図のように吸入旺力1.24kg′′/cm2 と大気圧との差圧を3段階に分け,徴旺変動をd/p cell(徴圧検 出一器)で検出し,0.2∼1.Okg/cm2の空気圧信一引こ拡大変換する。 その信号を主調節計で受け,設定値との 肝を演算(PI動作)させ 空気式ヒステリシスリレーに送りこみ,ここであらかじめ定めら れたシーケンスダイアグラムによってヒステリシス制御を行う。 なお空気圧信一引ま,0または1.4kg/cm2の低い旺ノ〕のため,パイ ロットリレーにより0または7kg/cm2に増幅し,アン′ローダ用 立 Vol.43 ◎17,000kW背圧タ ー ビ ンおよび発電機設 ◎最 近 の 直 流 電 気 動 力 ◎蒸 気ク ー ピ ソ 用 油 噴 射 ポ ソ 備計プ ◎ベリリ ウ ム銅合金の熔体化処理につ い て ◎ホール発電器を使川した遮断器アーク電力の測定 ◎日立3MeV′ミソ・デ・ダラーフ形粒子加速装‡罠 ィ品ジ ク ル 形 水 位 小川 装 置 て ー∨ 、 に 法 1トノ ′=ノ 配 的 済 経 の 差 公 作 製 ス レ ン チ 発取 ◎超大形 (第1報, ◎超厚板 行次 所店 送舶ラ 油実ク ラ ド の 熔 接 変 形 ェアビストンを操作する。 系統のほかに手動でも操作できるよう,エアスイッチを各 段階ごとに設けた。 また,サイクルが異常に低下した場合を考慮してd/pcellよ りの信ぢ▲を別系統のヒステリシスリレーで受け,主 ップさせるようにしてある。

3.結

動機をトリ 以上,超低温二元冷凍装置の概要ならびに設計製作にあたって特 に苦心した点を概略紹介した。さきに述べたように従来はこの種の 装置はすべて外国の技術援助を受け輸入されていたものであるが・ 今回の完成により貴重なデータを得ることができた。またその製作 にもますます1二i信を持つことができたので,今後この方面で斯界を リードするものを作巧,貴重な外貨の節約に役立ちたいと考えてい る。なお,この装置の完成によi),本装置の約1・5倍の容量を右す る二元冷凍サイクル,COGガス深冷分離装軋吼 アンモニア合成 プラソト液安回収用など低温大容量冷凍装置を受注し,硯 部ほ据付中である。 最後にこの記録的装匠をすべて国産技術で計画実現された丸善石 油株式会社のご英断と,技術的なご協力をいただいた同社の関係各 位に対して厚くお礼申し上げる。 No.11 評 予 ◎アル ≡′全-. 白岡 鋳込かご形誘導電動機の異状現象(その2) ◎ト ラ ソジスタ化イ メ ジオルシ コ ソカ メ ラ ◎TB-32形,3ビジ コ ソカ ラ ー カ メ ラ装置 ◎受 信 管 自 動 ◎各種合成ゴムに及ぼす油冷 検温 媒 ◎絶縁材料表面の汚染による耐ト 一フ 査 機 液キ 合ッ の 影響 ソグ性 ◎100kV架空線ケーブル接続系統のサージ特性 ◎可鍛鋳鉄製管継手の音響検査に関する統計的考察 ◎技術者ノ ート・高批気中電磁接触器の取扱と保守 R 立 評 論 祉 東京都千代田区丸の内1丁目4番地 株式会社オーム社書店 東京者l;千代田区神田錦町3丁目1番地 日 立 造

次 Vol.22 の験 舶実 横強度 に る 研 究 の 結果に つ て) ッド 鋼 の 熔接に関する研究 ◎大形タンカーの船体抵抗に及ぼす浅水影響について ◎プロペラ後流の速度場について(第1報) ◎油送舶のサクショソペルマウスの性能の実験的比較研 究 ◎燃料油巾のいおうによるシリソダライナの腐食につい 振替「l座 東京71824番 振替日塵 東京20018番 No.2 て ◎18-8ステソレス鋼の正面フライス削りについて ◎放 電 加 工 礎 的 研 究(Ⅶ) 一加 工 作 用 の 検 討,そ の 1-◎ステンレス鋼におけるクロム炭化物の電子顕微錠的研 究 ◎貨 客 船 "SHAMS" に つ ◎特 許 お よ び 新 案 紹 介,製 品 紹 介 日 立 造 船 株 式 会 社 技 術 研 究 所 大阪市此花区 桜 島北之 町

参照

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