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500Nm3/h全量液酸取り空気分離装置運転実績

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U.D.C.るる1.935

日立酸素株式会社水戸製造所納

500Nm3/h全量液酸取り空気分離装置運転実績

OperationalPerformance

of500Nm3/h

Liquid

Oxygen

Plant

志*

MasasbiTakano

潔*

KiyosbiIcbibara

近年各方面において液体酸素の需要が増加しており低価格の液酸が要求される現状である。 日立製作所ではこれまでの各種空気分離装置の技術を生かして全量液酸取りプラント(以下TO-Lプラント とよぶ)を完成した。 本プラソトは日立酸素株式会社水戸製造所に納入,昭和40年8月順調に営業運転にはいり現在好調に稼動 している。 本稿はTO-Lプラントについての装置概要,特長および運転実績についての紹介である。 1.緒 R 空気分離装置は1894年Linde氏により開発,工業化されたも のであるが,わが国においても終戦後全低圧空気分離装置(5kg/ cm2G)の試作研究が始められ,化学工業の需要,製鉄工業の酸素製 鋼への切り換えにより急速に大形化されてきた。 日立製作所でも昭和36年6月富士製鉄室蘭製鉄所納10,000Nm3/ hTOプラソト,昭和40年6月東海製鉄所納11,000Nm3/hTOプ ラソトと年々大形化され各方面で好評を得ている。一方酸素使用の たいはんを占める製鉄業界において平炉,転炉の間欠的反復使用に 対する分離装置への要望として短時間に装置能力以上の送酸を行な い,酸素需要に余裕のあるときは貯蔵できる方法の開発要請に答え 高圧空気(200∼150kg/cm3G)サイクルを併用し分離効率を低下さ せないで一部液酸取りできるTO-Hプラントが開発され,昭和36 年5月住友金属小倉製鉄所に納入された3,800Nm3/hTO-Hプラ ントを1号機として順次その容量も大形化され,昭和40年10月住 友金属和歌山製鉄所納10,00ONm3/hTO-Hプラソトの出現をみる に至った。一方液酸需要が増加するにつれ全量液酸取りプラントの 要求も高まってきている。 今回製作されたTO-Lプラント1号機はこれまでのTOプラント (全低圧式),TO-Hプラント(高圧サイクル併用),TO-Mプラン ト(中圧式)の製作技術を総合させたものであり,その運転実績が良 好であるので今後に期待されるプラントである。 以下に本プラントの特長を列記する。 (1)全量液酸取りに加えて液酸需要に応じその総発生量を変え ることなく一部気体酸素として採取できる。 (2)液酸取りに加えて液体窒素,気体窒素および液体アルゴン などが同時に採取でき,しかも高純度である。 (3)液貯蔵タンクは真空断熱方式を採用した蒸発率の小さい経 済性に富んだものである。 (4)空気圧縮機はその容量を100∼75%の範囲で連続的にかえ られるので生産計画に合わせた電力原単位の良い製品が得 られる。 (5)寒冷発生源として高効率膨張エンジンと高圧膨張弁を使用 しているので起動および再起動時間が非常に短い。 (6)制御系統が簡単であり運転が容易である。 (7)熱交換器の構造改善などにより装置全体がコソ/くクトにま とめられている。

(8)精留塔関係はアルミ製でアセチレン銅生成などの心配がな

日立製作所日立工場 亘レ ̄三

亘 図1 TO-Lプラソト全景 く安全長期連続運転ができる。 (9)屋外プラントで建屋面積が小さくてすむ。 図1はTO-Lプラント全景である。

2.酸素製造設備の体系

生産酸素の供給需要方式は下記の2通りに区分される。 (1)製鉄所など大量に酸素を使用する事業所などにあっては自 社内にプラントを設備して生産を行ないこれを転炉,平炉 などに直送管で供給する方法。 この場合TOあるいはTO-Hプラントが便利である。 (2)比較的小容量で遠隔地への酸素供給あるいは間欠的酸素の 使用が要求される場合では自家に酸素製造設備を備えるか わりむこ, (i)酸素ボンベ購入による使用 (ii) コールドェバボレータなどの液貯蔵設備をもち酸素メー カより液酸の購入を行なって必要なときだけ気化設備に よりガス化して使用する。 などの方法がある。 TO-Lプラントは大量の液体酸素を製造しこれを貯蔵しておき, 必要に応じて気化送酸またはタンクローリ車で遠隔地への酸素供給 を行なうよう計画されたもので酸素メーカには最適のプラントであ る。図2は目立酸素株式会社水戸製造所の酸素製造設備および販売 体系を示したもので同製造所はこれまでの小容量ガス酸素取りプラ ントに加えて本500TO-Lプラントが設備され生産体制が大きく発 展したものである。

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日立酸素株式会社水戸製造所納500Nma/h全量液酸取り空気分離装置運転実績

1283

3.液酸設備概要

以下機器の仕様概略を述べる。 (1)原料空気ろ過器 1基 形 式 サイコイル抽封入密閉式フィルタ 容 量 3,100m3/h (2)原料空気圧縮機および電動楼 1式 (a)形 式 風 量 吸込圧力 吐出圧力 (b)形 式 出 力 電 圧 回 転 数 日立バランス形5段レミプロ圧縮棟 (B5D2-IMC) 3,000m3/h N.T.P,Dry -300mmAq Max.200kg/cm2G 日立1,000kW三相同期電動機 (SB。D-RD) 1,000kW 6,000V 375rpm (3)原料空気脱i昂装置 1式 (a)冷 凍 械 使用冷媒 電 動 機 (b)脱湿ゲル堺 (4)液酸製造装置 牧料九⊥い八 口早 ′、 上㌢; 日立高速多気筒(HMC)圧縮機 フレオン12 日立15kW三相誘導電動機 脱湿性能 出口露点-75℃以下 披体酸素発生量 500∼350Nm3/h 純度 99.8%.02 RF上う`こ 脈)1占 (5)膨張エソジン 形 式 処理風量 吸込圧力 発 電 機 (6)液貯蔵設備 気体酸素発生量 0∼150Nm3/h 純度 99.8%.02 液体窒素発生量 0∼150Nmる/h 純度 99.999%.N2(10ppm.02) 気体窒素発生量 150∼ONm3/h 純度 99.999%.N2(10ppm.02) 流体アルゴソ発生量 15∼ONm8/h 日立横形単気筒往復動式膨張エンジン Max.1,700Nmユ/h 200∼100kg/cm2G 日立80kW三相誘導発電機(SO▼KK) 1式 (a)横形真空保冷定置式30t液酸タンク (b)立形真空保冷定置式5t液窒タンク

4.TO-Lプラントの系統説明

木プラントのフローシートは図3に示すとおりである。以下各部 の轢能を説明する。 (1)原料空気部 原料空気は空気取入口①よりはいり空気ろ過器②で空気中のダ ストが除去され原料空気圧紡機③で所定の圧力(Max.200kg/ Cm2G,常用180∼160kg/cm2G)まで圧縮される。圧縮過程にお いていったん中間圧縮段より全量抽気されソーダ塔④により炭酸 ガス除去が行なわれる。原料高圧空気 は第1油分離器⑤にはいって水分,油 分が分離され,高圧予冷器⑥,空気冷 ホルダ 却器⑦を通過する問に戻り分離ガスと 直送管

リた1iろ紙lしミプIJr捕横†

ソー.州1・000川「8。と、、r肘m・L

陛搬エンシ′ン タ ⊂】 一侭料空気 ① ⑨ ㊥ ④ 二乍1ミ1ナ離昔ここ ホルク 液1ミタンク ポヤ クローリ車㌔.1

\柵タンク液

エバボレータ 気化器 販売 エバボレー一夕 1i化器 低絶望素 ⑤ 高純窒素 ⑦ 高純酸素 ⑥ ⑨ Jl三鵜殿 ボンベ充てん 工捕慄

ドンベ充てん

販売 日立酸素株式全社水戸 ̄i製j封好 m.Lフロラント(供給元) 小二i■≠与1二 図2 日立酸素株式会社水「f製造所納酸素供給系統囲 ⑲ ⑪ ⑮

+上二

⑭ ⑲ 廃窒←系 ⑳ ⑩ ⑪ ⑳ ⑩ ㊨ ⑭ ⑳ 液体酸素 l

ニ,±

⑳ 体 液 アルゴン 液窒充てん ⑳ 液酸充てん ⑲ ① 空気取入口 ⑦ 空気冷却器 ⑩ クッショソタンク 液空炉過器 粗アルゴン塔空気ろ過器フレオン冷凍槻 ⑭ 膨張エンジン ⑲ 液 化 器 精製アルゴン塔空気圧縮依 ⑨ 第二油分離器 ⑲ 油分離器(第三,四)㊧ 液空過冷却器 ㊨ アルゴン熱交ソーダ塔 第一,ニゲル塔 ⑯ 第二高圧熱交 ㊥ 主凝縮器 ㊧ アルゴン精製装置第一油分離器 第一高圧熱交 第三高圧熱交 液酸タンク アルゴンタンク ⑥ 高圧予冷器 ⑯ 第三,四ゲル堵 ⑯ 精 留 塔 ㊨ 液室タンク ㊥ 保 冷 槽 図3 TO-L プラントフローシート ー15-熱交換およびフレオン冷凍機⑧により 冷却され,第2油分離器⑨,ゲル塔⑲ によって水分,油分が除去されたのち 清浄な原料空気として保冷槽内機掛こ 送られる。 (2)寒冷サイクル部 原料高圧空気は第1高圧熱交⑭で予 冷されゲル塔⑲では水分,油分が完全 に吸着除去されて第2高圧熱交⑯,第 3高圧熱交⑲を通過する問に精留塔で 分離された低温の酸素,窒素と熱交換 して約-145℃まで冷却,さらに下塔 下部巻込管にて過冷却され高圧膨張弁 の自由膨張により約5kg/cm2Gまで 降下したのち下塔に吹き込まれる。 一方ゲル塔⑫出口より一部分肢され た高圧空気はクッショソタンク⑲を経 て膨張エンジン⑲の断熱膨張により寒 冷が発生し,油分離器⑲で油分の除去 がなされたのち液化器㊧で一部液化さ れた状態で下塔に送られる。

(3)精留分離部

精留塔⑲に吹込まれた空気は下塔 (5kg/cm2G)で予備精留され,窒素は 上部より上塔環流液としてまた一部ほ そのまま液窒タンクに,液体空気は下 部より抜かれて液空ろ過器⑲でろ過さ れ液空過冷却器㊥で低圧飽和窒素によ

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1284 昭和41年11月 日 止 評

第48巻 第11号 り過冷却されさらに精留されるために上堵(0.3kg/cm2G)に送ら れる。上塔で所定純度まで精留分離されたのち不純窒素は上塔頂 部よりでて液空過冷却器,第3∼第1高圧熱交管外を通る間に温 度回復し,高圧予冷器を通って大気中に放出される。一部ガス状 態で採取するときは気体酸素は上塔下部ガス部より,気体窒素は 主凝縮器頂部(下塔側)より取り出され,それぞれ高圧熱交および 高圧予冷器管内で温度回復して圧送設備に送られる。 (4)液 貯 蔵 部 定置式の液酸タンク㊨液窒タンク㊥が主要機器で精留塔で分離 された液体酸素は上塔下部より抜かれて液酸タンクに,液体窒素 は下塔上部より抜かれ約0.3kg/cm2Gに圧力降下されたのち液窒 タンクに貯蔵され,必要に応じてそれぞれタンクより取り出さ れる。 (5)圧送および液販売設備 気体で抜かれた酸素,窒素は圧縮椒によりボンベに充てんされ 販売される。液貯蔵タンクの液体酸素,液体窒素はそれぞれ液 酸,液窒ポンプによりタンクローリ車に移されて遠隔地へ輸送さ れる。

5.設備計画上の特長

日立製作所が従来行なってきた種々の液取り方式はいずれも液取 り専用としてではなく製品ガス需要減少時のプラント経済運転の面 から採られた方法である。 (1)TO-Hプラントにおいて膨張エンジンを付属設備して高圧 系統の一部を膨張エンジンに導いて断熱膨張させ寒冷発生 機能を強化し,これにより生じた余剰寒冷分に相当する液 体酸素を主凝縮器より抜き液酸タンクに貯蔵する。 (2)TOプラントにおいて常用膨張タービンに加えて予備膨張 タービンをさらに運転することにより余剰寒冷分だけたま る液酸を主l疑縮器より直接抽出する。 (3)TOプラントで分離された水分および炭酸ガスのないガス を別設液化装置により液化してこれを取り出し貯蔵する。 これらの方法に対し本TO-Lプラントのように初めから製品を 液状で採取する方法があるが,今回製作されたTO-Lプラントは理 論上最も効率よく液取りできるよう計画,設計されたもので下記に 述べる特長をもっている。 (1)高圧サイクルによる寒冷発生 大量液酸取りによる熱損失を補うため高圧空気を用いた膨張エ ンジンおよび高圧膨張弁によるジュールトムソン効果の二つの寒 冷発生源をもっている。 (2)需要に応じた運転 (i)液酸に余裕があるときは総発生量を変えないまま一部気 酸として採取でき,運転の変更は高圧空気圧力を変える ことにより簡単かつすみやかに調整できる。

(ii)発生量を相対的に減量したいとき,原料空気圧締磯を運

転したままで付加弁を操作することにより空気量を

100∼75%の範囲で連続的に変えることができるので需

要に応じ効率よく運転できる。 (3)本プラントの特異点 (i)フレオン冷凍機と脱湿 従来のこの種プラントにおいてほ冷凍機は冷媒蒸発温度をで きるだけ低下させ寒冷発生の一助とすることを目的としている が,本プラントの場合寒冷発生は膨張エンジンに集中的に付加 させ,冷凍機は単に水分の除去を目的としゲル塔の安定運転を 図り水分のプラント内侵入によるトラブルを防止することを主 体としている。 Q。 製 梨 Qw 晶庵 l】lT 気窒 液 原料高圧空気 休養 体 熱侵入 QJ 膨張エンジン 寒冷発生量 Qい.・ビ 図4 装置の熱収支図 (ii)アルゴン採取設備 粗アルゴン塔,精製アルゴン装置,アルゴン液化器が設備さ れ酸素発生量を減少させることなく液アルゴン採取ができるよ うに設備されている。 (iii)ヘリ ウム抜き 主凝縮器において伝熱性能を阻害するヘリウムは主凝縮器1頁 部より製品ガス窒素とともに抽出される構造をとっているため ヘリウムの蓄積が生ぜずヘリウムパージによる寒冷損失が ない。

る.TO-Lプラントの‡哩論と特性

空気分離装置の最も大きな特長は純然たる熱力学的装置であって 化学変化はまったくなく,物理的性質だけを利用して分離している ことである。本節では運転上の基礎となる熱平衡について必要最小 限度の特性を数式で表わして説明するとともに経済的運転法および 本TO-Lプラソト計画上からの運転の制限などについて述べる。 (1)熱 平 衡 装置むこは図4のとおり熱平衡が成立している。 この図について熱平衡式は次式のとおりである。 0′=QE∬g+¢Ⅳ一¢c, ‥(1) ただし,0′:液取り量(液体酸素+液体窒素)に相当する寒 冷量〔kcal/h〕 0ぶ∬E二 膨張エンジンの断熱膨張む午よる寒冷発生量 〔kcal/b〕 ¢肝:熱交換器出入口におけるガスの圧力および温度 差に.其る寒冷発生量〔kcal/b〕 ¢c:保冷槽表面から侵入する保冷損失〔kcal/h〕 (1)式は分離器を運転する場合常に念願におかなければならな い関係であって,保冷損失Qcは常にほぼ一定ゆえ液取り量は膨 張エソジン寒冷発生量と高圧空気圧力が主要因子である温端寒冷

発生量によりきまることを示す。液取りプラントおいては特に低

温の液を抜きだす関係上液引抜量に関係して戻り不純窒素量が多

少変化するから勲交温端部における温度差を少なくするとともに

液抽出に見合った寒冷を補ってやらねばならない。すなわち原料 空気圧紡機の吐出圧を上げることにより高圧膨張弁の自由膨張に よる寒冷発生量の増加と以下に述べる膨張エンジン寒冷発生量を 増してやることである。 Ogズg=lγE方EX』言方方丘.‥ .‥(2) ただし,QE方ぶ:膨張エンジン寒冷発生量〔kcal/h〕 11ち∬g:膨張エンジン処理風量〔Nm8/h〕 』才gズE:膨張エンジンエソクルピー降下〔kcal/Nm3〕

(2)式に示すように膨張エンジン寒冷発生量は処理風量およぴ

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日立酸素株式会社水戸製造所納500Nm3/h全量液酸取り空気分離装置運転実績

A操作:全量液酸取r)運転 B操作:(液酸)+(ガス酸)取り運転 盲\M2Z)哺頭辞頭∴ヘト1蛸壷 Vり P プラント挽作圧力(kg/cm2G) 図5 プラント寒冷ノミランス図 (ミ巾∈Z) (之U)株制せ塀 (ZJ)喘倒せ磐 蛸濯首題光 (h可J) \.¶+「ト蛍雀 (OC)礁澄せ収 .わー LAr nU 5 3 4.00 450 X 500 液体酸素採取註しNm3/h) 図6 製Ill ̄lモl採取可能量 = エソタルピー降下の積で表わされ,エンジン入口圧力を上げるこ とにより寒冷発生量を増すことができる。図5にこの関係を示 すとプラント操作圧がPの場合,装置の寒冷バランスを保つため に必要な膨張エンジン風量は運転Aの場合はnであり,運転β の場合は鴨となるのである。 (2)製品ガスの振り分け(液およびガスを同時採取する場合) 本プラントは3項(4)に示す性能を発揮する装置である。製品 は図dに示すように連続的に液量,ガス量を可変でき,この範囲 内でほ任意の運転が可能であるよう熱バランス,精留塔バランス が考慮され計画されている。図は液体酸素方なる運転を選定すれ ば気体窒素α,液体窒素∂,気体酸素∂,綬体アルゴンC採取が 可能であることを示している。運転上バランスをとる方法として まずガス採取α,みを行ない寒冷バランスを取りながら液採取方, Cに移りさらに余剰寒冷分をエンジン入口圧九 空気圧縮機吐出 圧力の順に減らしていくのが望ましい。また精留塔はいかなる運 転組合せにおいてもその能力を十分発揮している。

7・据付けおよび試運転

本プラントは昭和40年3月末より据付工事を開始,6月初旬にほ ぼ据付作業完了して試運転準備にはいった。6月28日プラント起 動し各種の性能試験を終わり7月15日より営業運転にほいり以後 順調に稼動中である。図7は据付けから営業運転までの実績工程で ある。 (1)原料空気圧縮機の試運転 本圧縮機は5月初めに据付け開始し約1個月後に試運転にはい り6月8日行なった性能試験では図8のような満足すべき結果が 1285 日数 機器別 10 20 3b 40 50 60 70 80 90100110120130 4月1p 2.0 5月1.0 20 6月1D 2P 川10 2.0 8月 TO・Lプラント 本体関係 ・ m【一冊 甲≡参 本体据付け 式気加岩起超 調性 験密温綿勅動 繋能 薫

詰責責苦農虚悪監護芸

膨張エンジン据付け「謁転 ▼_____-___n-______________畢型連続運転_ レミプロ 圧縮機 冷凍機 帽付け

試還蔓性能試験

起動連続運転

据付け蒜

起動連続運転 図7 プラント据付および試運転実績工程 〈エゝ∈Z)瑚重 言三〔へ裔署 風告iモ ×-×---× 軸動力 50 100 150 吐出圧力(kg/ヰm2G) (イ) 0 0 2 0090糾70 3・02・01・0 (釜谷ご樹瑚雑(UN∈て址三【へ』芯盲叫〓

1f別1二出口三力 、x-x-×-X-X-× I lIllI Ⅳ Ⅴ Ⅵ 打‡丘変化段階 (ロ) 図8 原料空気圧縮機性能特性曲線 図9 原 料空気圧縮椀 得られた。図9は圧縮横の外観である。本圧縮機の特長は初段の 付加弁を調整することによりその容量を100∼75%の広範囲にわ たり効率を低下させないで減量できる点にある。 (2)膨張エンジンの試運転 図10に示す膨張エンジンは5月中旬に据付け開始,6月よりオ イルフラッシソグ,各部ギャップ調整にはいり無負荷連続運転に 続いて圧縮機試運転と並行して昇圧連続運転が行なわれ,各部に 異常が無いことが確認された。本棟はTO-Lプラントの心臓部で もありその性能はプラント全体に大きな影響を与えるので運転は きわめで‡頸重に行なわれ満足すべき結果が得られた。 し3)プラントの運転実績 試運転および性能試験の結果,下記の成果があげられた。 (i)分離効率のすぐれた精留塔 表】は運転実績性能を示したものであるが優秀な性能を発揮 している。 特に液体窒素純度は予定値10ppm.02に対して1∼2ppm.02 と非常な高純度の製品をうることができた。 (ii)起動時間が短い 図11はプラント停止時間に対する所要起動時間であるが非 常に短時間で再起動ができた。またプラント全加温状態より起 動した場合も12時間程度で定格送酸可能であった。 (iii)製品採取量の可変が容易である。

(5)

-17-1286 昭和41年11月 日 立 評 論 図10 膨 張 エ ジ ン 7654 3 2 0 5 1 0 (一亡 臣世掛駐宙摺 0.1 】 l 1 1 11 l ll 一炊 11 l

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】 l l 1 5 10 20 3040506070 停止時間(h) (1)小停止後再起動Fこ要する時間(上図■) (2)初期起動および全加温後の送酸 までに要する時間 10時間程度 図11 起 動 所 時 間 海 図12 運転室(正面操作盤) 図るに示す製品採取量の振り分けを変える操作は1時間前後 で可能であり,しかもプラントの安定を乱さずに容易に操作で きる。 (iv)蒸発量の少ない液貯蔵タンク 液酸,液窒とも自然蒸発量は1%/day以下で蒸発による損失 が少なく十分な保存能力を発揮している。またこれまでの運転 でアセチレン,炭化水素などの蓄積ほ見られなかった。

8.プラントの稼動状況

前述のとおりプラントは昭和40年8月より営業運転にはいり,現 第48巻 第11号 表1 引)OTO-Lプラント性能 実 測 値(代表例) 計 画 値 (Ⅰ) l (Ⅱ) 酸素発生量 酸素純度 窒素発生量 窒素純度 500∼350Nm3/b(液体) 0∼150Nm3/b(気体ノ 99.8%02 150∼ONm3/h(気体) 0∼150Nm3/h(液体) 99.999%(10ppm,02) 524Nm3/b(液体)j 350Nm3/h(液体二・ 1

99.8%。2l160£諾㌫㌘軋■

152Nmりh(気体)11三3≡≡;ク≡…霊芸三■

99・9997%(2ppm・02)199・9998%N2態?m・

汚濃 ・:豆  ̄ ̄三:湧こ-′ ;さl三 ̄ し 雇憂扇麗要・墓_重宝柴 :・=萱亘 鼓_て_ 一萱之きミ 図13 プラント運転データ 在まで約8個月を経過している.。この間の性能および運転過程をま とめてみると次のとおりである。プラントは全量液酸取り(500 Nm3/h,99.8プg.02)に計画されているが都合により一部気酸取り運 転(液体酸素350Nm3/h,気体酸素150Nm3/h,液体窒素140Nm3/ h,気体窒素10Nma/h)を継続してきたが現在まで順調に運転され ている。 図12ほ水戸製造所の運転室(正面操作盤)である。 (1)プラントの安定運転状況 図13にプラント運転データの一例を示す。記録紙に示された ように各部の温度,純度などきわめて安定しておりすぐれた性能 を示している。特に窒素純度は予定値10ppm.02に対し1∼2 ppm.02の高純度が維持されでいる。 (2)運 転 状 況 本プラントは再起動安定所要時間が非常に短いことから酸素需 要に応じ休日はほとんど停止するという間欠運転を続けてきたに もかかわらず性能低下は現在まで認められていない。

9.韓

日 以上,日立酸素株式会社水戸製造所における500N皿3/hTO-Lプ ラントの紹介と運転実績について述べた。本プラントは日立製作所 における全量液酸取りプラント1号機であるが,今回の試運転およ びその後の経過においても計画値を上回る性能が得られており,こ の種プラントに対する設計,製作および運転技術が確立したといえ る。終わりに本プラント製作,据付および試運転にあたりご指導, ご協力いただいた日立酸素株式会社をはじめとする関係者各位に対 し敬意を表する次第である。

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