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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 利用統計を見る

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について

著者名(日)

笠原 俊宏

雑誌名

東洋法学

43

1

ページ

95-123

発行年

1999-07-30

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00000446/

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︻研究ノート︼

ルイジアナ民法典中の国際私法規定について

東洋法学

六五四三二一

︵参考資料︶ 緒 目 次 緒言 改正作業の経緯 新立法の概要 総論規定の内容およぴ特徴 各論規定の内容および特徴 結語    ルイジアナ民法典中の国際私法規定 言

︵一九九一年法律第九二三号︶

 アメリカ合衆国ルイジアナ州においては、同州の法律協会︵島Φ一〇三ω冨鍔ω冨8一四毛ゴω窪9①︶の勧告に 基づく一九九一年法律第九二三号により、抵触法に関する民法典序編第三章を構成する第一四条および第一五条

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について が改正され、一九九二年一月一日から新法が施行されている。現行第一四条および第三五一五条ないし第三五四九 条がそれである。この小稿の主たる目的はその輪郭を明らかにすることにある。また、それに関連して、比較法 的観点から若干の検討も試みられるところであるが、その際、最も多く参照されるのは、奇しくも同じ一九九一 年に成立したカナダ・ケベック州の民法典中の国際私法規定である。ルイジアナおよびケベックは、コモン・ロー が支配する国家に属する諸州の中にあって、共通した特色を有しているということができる。すなわち、英国系 住民が比較的に多い他州に対し、それらふたつの州は、フランス系住民が占める割合が高く、従って、いまだに フランス文化への指向ないしその影響が強いように見受けられる。そのような点は、法制度についてもいえるこ とであり、少なくとも国際私法を見る限り、大陸型のそれがそれらの州において行なわれている。しかし、両州 の国際私法は、大雑把に見ても、ケベックのそれが大陸型に接近するものであるのに対して、ルイジアナのそれ は、むしろ、大陸型とアメリカ型ないし英米型との混合型とでもいうべきものであり、コモン・ロー国家におけ るローマ・ゲルマン法の発現の典型的な一例である︵9畠o即悶①露鋤⇒αのN>霞身ρZ語く器p9ヨ霧αの 日零g①一〇ひα蒔09≦一8ピ○鼠ω壁ロ辞肉恥豊防討驚愚惑o騨辞織ミ§ぎ軌ミ鳴ミ§賊§ミ一〇〇ω”戸含9参照︶。 一方 のケベック国際私法の内容についてはすでに概観されたところであり︵笠原俊宏﹁ケベック民法典中の国際私法規 定について﹂東洋法学四二巻二号一二一頁以下︶、この小稿はいわばそれに続くものである。  なお、ルイジアナ新国際私法に言及するに際して、主として参照されたのは、琢ヨ①30琢ヨ8旨号μ ギ一く葺①ぎ8旨蝕g巴冨類8α田8鉱o⇒冒餌巨図①α冒冨&&g一臼箒げ○鼠ω一餌轟ΦるR一窪oρ肉&蕩

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漣誌らミ鷺逮マ§畏§熱鴇ぎψミミ駄箇ミ鳴ミ&ご§ミ8、ミミ誉ミミ一。Oρψ&。まである。この度のルイジアナ国 際私法規定の改正作業の中心的役割を果たした同教授がそれについて著した論稿は、その草案に関するものをも 含めて、多数のものが存在しているが、以下において、とくに断りがない限り、琢ヨ8三8ωる唇轟として引用 される文献は、前記のものである。    二 改正作業の経緯  ルイジアナの法体系が大陸法とコモン・ローの混合体として分類することができるということはすでに述べた ところであるが、﹁フランス法の家族の子が道を迷って、コモン・ローの家族へ嫁いだ。﹂︵琢ヨ①8こ8の8β 呈①εと表現されているように、ルイジアナ法について言及するに際して重要であるのがフランス法であり、就 中、その民法典である。一八○八年に施行されたルイジアナの最初の民法典は一八OO年のフランス政府草案で あり、その後、ルイジアナ民法典は、しばしば改正を経ながらも、フランス民法典から遠ざかることなく今日に 至っている︵琢B①○巳8ω﹂玄9なお、詳細な邦文献として、土井輝生﹁ルイジアナ民法史序説﹂︵早稲田大学比較法研 究所紀要第一四号、一九六〇年︶が挙げられる︶。前記の通り、改正前のルイジアナ民法典中の国際私法規定は第一 四条および第一五条である。それらの規定は、模範となったフランス法のように、広範な渉外問題に対処し切れ ておらず、従って、それらの適用範囲の拡張のための努力がなされてきた︵琢日Φ8P鉾ヨ8巳号ρ8巳ω富墨.ω 器類ξ薫9畠o一89﹃名噛o昧8旨8注鐸曽きΦ器鴨ω量8ミ§鳴誉ミミ蔑§一。。Nも奢。魯ω8参照︶。改正作業

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について は、一八七〇年の民法典の改正を徐々に達成してきたルイジアナ州法律協会の主導のもとに、その作業の一端と して、一九八四年から一九八八年にわたって進められた。その作業の実際の進行は、琢ヨ8巳α8教授によって 作成された草案を中心として、それについて、まず、一二名の構成員から成る諮問委員会において、次いで、一 〇〇名を越える実務法曹および学術法曹から成る審議会において討議、修正し、そして、最後にそれを採択する という方法で行なわれた。採択された草案は、まず一九九一年、そして、一九九二年に再び、ルイジアナ州議会 に法律案として提出された。その結果、同法律案は満場一致をもって可決され、一九九一年七月二四日、州知事 の署名により、 一九九一年法律第九二三号として成立するにいたったものである︵以上の経緯については、 琢ヨ8鉱8ωる8﹃餌︶呈8簿昌s参照︶。なお、ルイジアナ民法典序章の改正の中心となった肖一卑目80巳8教授、 ならびに、その抵触規定の改正の中心となった琢ヨ8巳留ω教授がともに大陸法の教育を受けた法学者であるこ とが、改正法の内容と無縁でないことが示唆されている︵O巽9ψ一W三〇戸O&庄畠賦9亀8旨汀房冨ゑ” ↓冨一〇εω冨冨酵鋒“S浮鳴﹄§ミ帖ミミざミミミ魚8§辱ミ蕊賊ミ避ミおo 。8p謡9参照︶。 三 新立法の概要  まず、その構成は三六箇条によって成っている。近年における諸国の国際私法立法に比して、その数は決して 多くはない。その理由は、ルイジアナ国際私法の法源が民法典中の規定以外にも存在することにある。例えば、 保険法典、商法典、消費者信用ないし消費者保護法、動産リース法、証拠法等には国際私法規定が散在しており、

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民法典そのものにも、住所に関する第三八条ないし第四一条、夫婦財産制の準拠法の指定に関する第二三二四条 および第二三二九条が存在している。新立法はそれらの諸規定に取って代わろうとするものではなく、それらと 共存しようとするものである︵o oくヨ8巳8ωる后βP&ω参照︶。第一四条は、民法典第四編の規定に従って選定 された法律による支配の前提条件として、﹁ルイジアナ州の法律によって別段に明文をもって定められていない こと﹂を明文をもって定め、既存の国際私法関連規定の存続および優越性を保証している。  また、法律第九二三号中の第一五条ないし第四九条は、本来、第一四条とともに序章第三節に置かれるべき規 定であるが、そうすることにより、条数の変更が生じることとなるいくつかの条文について、幾多の事件や引用 における読み替えが必要となる。そこで、そのような煩項の回避等を顧慮して、民法典の末尾に新たに抵触法に 関する第四編が新設され、そこにそれらの規定が第三五一五条ないし第三五四九条として配置されるにいたった ︵ωKヨ8巳号ωる后β”p“①藤簿p区参照︶。  今日、われわれの国際私法のあり方に関する最も根本的な重要問題は、明確な抵触ルールの定立と緩やかなア プローチとのいずれの道を選択すべきかということであろう。すなわち、このことは、特徴的にいえば、大陸型 国際私法の本来の原型を固守すべきか、それとも、より一層、アメリカ型国際私法に接近すべきか、ということ にほかならない。ルイジアナ国際私法の場合も、その改正における基本的姿勢の決定において迫られた問題はそ れであった。そして、ルイジアナ国際私法が選択した道は、﹁ルール対アプローチ﹂ではなく、﹁ルールおよびア プローチ﹂である︵砕ヨΦ8箆βω唇声P畠ε。窮屈なルールと柔軟なアプローチの組み合わせにより、 一見、

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 対立すると見られる特定性と一般性、ならびに、確実性と柔軟性の適正な均衡を目論むところに同国際私法の特 徴を見出すことができるであろう。第三五一五条が表現している立場は正しくそれである。同条は、第三五一九 条以下の諸規定において定められた各個問題については、そこにおける規則に服すべきであるとする立場を採り ながら、それら以外の諸問題については、当面の法律がその問題に適用されなかったならば、政策が最も深刻に 侵害されることとなるステート︵ω$8︶の法律によって支配されるべきであり、そして、同ステートの決定に おいては、すべての関与したステートの関連する政策の強度および適正を検討すべきであるとする立場を採って いる。すなわち、前者の立場がルールに拠ろうとするものであり、後者の立場がアプローチに拠ろうとするもの である。なお、﹁最も深刻に侵害される﹂ということがいかなることを意味するかは、議論の余地が残されてい るところである。そのほか、例えば、アメリカのリステートメント・セカンド︵勾8$冨日Φ艮ωΦ8且︶や近時 の立法において採用されている﹁最も重大な関係﹂︵ヨoωけω一讐庄S耳お訂賦9警凶も︶、﹁最も密接な関係﹂ ︵o一〇ω①馨お一緯δ拐匡℃︶、﹁最も密接な関連性﹂︵巳o器馨8目①9δロ︶、﹁最も強い関連性﹂︵ω霞8鴨雪 8巨9鼠9︶等の類似する表現が、遡れば、サヴィニi︵留く蒔塁︶が唱えた﹁本拠﹂︵ω一苞の流れを引く同一 の概念の表現であるのか、それとも、それぞれが異別の概念を有すると解すべきかは、前述の問題とも関連する ものであろう︵ω冤ヨ8巳号ρ象冥欝P“①o 。9器ρ参照︶。  いまひとつ、ルイジアナ国際私法の特徴として指摘されるべき点は、いわゆる回避条項︵Φω8冨9窪器︶を 有している点であろう。その立法例として夙に著名であるのが一九八七年のスイス国際私法第一五条第一項であ

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るが、同項は、﹁本法が送致する法は、全体の事情により、事実関係が同法とは僅かの関係のみを有するが、他 の法とははるかにより密接な関係を有することが明らかであるときは、例外的に適用されない。﹂と定めるもの である︵笠原俊宏﹃国際私法立法総覧﹄︵冨山房、一九八九年︶一三二頁以下︶。不法行為に因る損害賠償に関する新 立法第三五四七条においても、例外的な場合として、﹁第三五四三条ないし第三五四六条のもとにおける準拠法 は、例外的な場合の状況の全体から、他のステートの法律が特定の問題に適用されなかったならば、その政策が より深刻に侵害されることとなることが第三五四二条の原則のもとに明らかであるときは、適用されないものと する。かような場合においては、当該他ステートの法律が適用されるものとする。﹂ということが定められてい る。ここにおいて例外の判断基準として採用されている表現は﹁密接関連性﹂よりは﹁重大な利害関係﹂である。 なお、ルイジアナ国際私法における不法行為については、すでに周到な研究が発表されており︵廣江健司﹃アメ リカ国際私法の研究   不法行為準拠法選定に関する方法論と判例法状態ー﹄︵国際書院、 一九九四年︶ 一五九頁以 下、とくに一九三頁以下参照︶、この小稿における詳細な言及は必要とはされないであろう。

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四 総論規定の内容および特徴 まず、法律関係の性質決定についてであるが、ルイジアナ国際私法にはそれに関する一般規定は置かれていな い。比較立法上、それに関する規定を定めているものはむしろ少数であり、大多数の立法例においては、それに ついて明文規定をもって触れることはされていない。ルイジアナ州法律協会審議会における決定もまた、いずれ

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について かの法体系における一定の法律上の分類、概念、用語に事実関係ないし事実問題を包括的に委ねることを法律を もって定めることには反対するものであり、そこにおいては、第三五一五条の柔軟なアプローチのもとにケース・ バイ・ケースに解決する方が望ましいという考え方が支配した︵琢日8巳α8ω后郵℃●ミ・ 。9器ρ参照︶。それに 対して、ケベック国際私法第三〇七八条第一項本文は法廷地法説の立場を採っている。国内法としての国際私法 である以上、それが属する法体系上の概念に依拠すべきであるというのがその根拠であるとみられる︵笠原・前 掲一二八頁参照︶。すでにこの点において、ルイジアナ国際私法とケベック国際私法とが異なる性質を有するもの であることが、極めて象徴的に露呈しているということができるであろう。  次に、反致についてである。比較立法上、反致に関する立場は分かれているが、新立法第三五一七条は、外国 法指定を実質法指定とする立場から、反致否定を原則とし、それと同時に、ふたつの例外の場合を認めることに より、折衷的な立場を採っている。その例外のひとつは﹁別段に指示されている場合﹂であり、いまひとつは、 ﹁第三五一五条、第三五一九条、第三五三七条および第三五四二条によるべき法律問題に関する場合﹂である。 前者は、例えば、第三五二八条第四号、第三五三四条第一項、第三五三五条第二項におけるように、外国裁判所 によって適用される法律の適用が正当と認められる場合であり、また、第三五二〇条、第三五四九条第二項第一 号および第二号におけるように、外国において確保できる特定の結果に言及される場合である︵砕ヨ8三号ρ ω6声PミS参照︶。他方、後者の場合については、概括的ないし柔軟なそれらの規定が明確に準拠法を指定する ことなく、単に準拠法を決定するための連結点を掲げているため、もとより、反致を禁止すべき積極的な根拠は

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ないというべきであろう︵琢BΦo巳8ω﹂σす参照︶。それに対して、ヶベック国際私法は明文をもって反致を禁止 している︵同第三〇八○条参照︶。反致の制約が選択的連結、密接な関連性の原則、一般条項といった柔軟な連結 を可能とする規則の採用に合致すると考えられる一方、反致は一般条項の発動の要件を満たさない例外的な場合 に利用できる方法であって、禁止されるべきではないという見解もみられる︵笠原・前掲一二九頁参照︶。  さらに、公序についてである。比較立法上、国家主義から国際主義への展開の様相が益々顕著になっている諸 国の国際私法を見ても、今なお、最後の防波堤としての公序条項を保持し続けている例は極めて多い。その中に あって、ルイジアナ国際私法にはそのような規定は存在しない。一旦は提案された公序条項の明文化は、ルイジ アナ州法律協会の審議会において退けられる結果となったが、そこにおいて支配的であった見解は次のようなも のである。すなわち、草案の内容はすでに充分に柔軟なものに練られており、それに加えて、格別に一般的な回 避は必要ではない、というのがそれである︵留B8三89ω唇声pミ。 。参照︶。それに対して、ヶベック国際私法 は国際公序概念に準拠した公序則の発動を認めている︵同第三〇八一条参照︶。それは、同国際私法が大陸型の明 確な抵触規定の定立を目指したことのひとつの証であるということができるであろう。ルイジアナ国際私法の場 合には、端から、排除されるべき法律の適用や解決が行なわれることはありえないということとなる。  総論規定としては、以上のほか、新立法の法文の随所において使用されているω富9という用語の多義性に関 する規定︵第三五一六条︶、自然人の住所概念の決定および法人の住所の所在に関する規定︵第三五一八条︶があ る。

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 五 各個規定の内容および特徴  各論規定は次のように構成されている。身分︵第三五一九条ないし第三五二二条︶、夫婦財産︵第三五二一二条ない し第三五二七条︶、相続︵第三五一天条ないし第三五三四条︶、物権︵第三五三五条および第三五三六条︶、契約債務 ︵第三五三七条ないし第三五四一条︶、不法行為および準不法行為債務︵第三五四二条ないし第三五四八条︶、ならび に、消滅時効︵第三五四九条︶がそれらである。これらの中、不法行為および準不法行為債務については、前述 のように、すでに廣江健司教授による研究が発表されており、また、契約債務についても、近時、同教授によっ て研究の成果が得られている︵廣江健司﹁契約準拠法選定ールイジアナ州抵触法典を中心としてー﹂島田征夫H 江泉芳信11清水章雄編﹃変動する国際社会と法﹄︵土井輝生先生古稀記念︶︵敬文堂、一九九六年︶所収、四一頁以下︶。 従って、この小稿においては、それらの研究の対象とされていない部分の中、とくに家族法関係および相続法関 係について言及することとしたい。  まず、身分関係規定について指摘されるべきことは、それに関する各個規定の数が少ないことである。例えば、 親子関係に関する規定は存在しない。しかし、それについては、ルイジアナの他の立法や連邦の統一法によって 規律されている︵すなわち、d三暁2ヨ9ま○霧8身冒誘島亀8︾9¢忌8﹃ヨ寄9震8巴国旨自8ヨΦ旨9 ω8宕旨︾9閃8R巴℃曽﹃①導巴逐号岩口轟汐o奉p鉱9︾9等がそれである。ω賓ヨ8三89霊震辞℃卜o 。o 。Po 。印参照︶。 また、その内容がかなり簡潔なことも指摘されるべきことである。その理由のひとつには、一九七〇年代以後、

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諸州の実質家族法にあまり大きな差異が無くなったため、他の法律分野ほどには法律の抵触が尖鋭な形で生じる ことがないという情況があり、いまひとつには、第三五一九条によって柔軟なアプローチが原則的に採用された ことにより、細かな規則が必ずしも必要ではないということがある︵琢ヨΦ9置βω唇声三。 。。 。参照︶。同条は、 自然人の身分の成立および効果について、包括的に、﹁その法律が特定の問題に適用されなかったならば、政策 が最も深刻に侵害されることとなるステートの法律によって支配される。﹂と定めて、前記第三五一五条に謳わ れたルイジアナ州抵触法の基本原則をそのまま家族法の諸問題にも敷衛している。  婚姻の有効性についても第三五一九条が支配している。けだし、婚姻は、﹁同条のもとにおいて特別な問題に 適用される法律が帰属するステートの強力な公序を侵害しない限りにおいて﹂、有効であると認められるからで ある︵第三五二〇条参照︶。そのような制約のもとに基準とされているのが、婚姻締結地法または夫婦の最初の婚 姻住所地法であるが、それらの法は実質法に止まらず、抵触法をも含んでいると解され、婚姻保護︵鈷く雲 ヨ㊤鼠唐9εの理念に沿う立場が採られている︵留ヨΦ9置βω后βP命。 。9ω8参照︶。それに対して、離婚お よび別居の許容性については、専らルイジアナ州実質法が基準とされており、外国法の適用の可能性は否定され ている︵第三五二一条参照︶。但し、離婚および別居に伴う効果については第三五二二条が規律するところであり、 それに従い、第三五一九条における一般原則に基づき、柔軟なアプローチによって判断されることとなる。  次に、相続関係規定についてである。それに関して、大陸法とコモン・ローの特徴を強調的にいえば、前者の 承継主義に対して、後者は清算主義を採っており、また、抵触法の次元においても、前者の統一主義に対して、

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 後者は分割主義を採用している。そして、立法上、統一主義は本国法主義または住所地法主義のいずれかの属人 法主義をもって実現され、分割主義のもとにおいては、不動産相続についての所在地法主義、動産相続について の被相続人の住所地法主義の採用が多く見られる。以上の概略的な説明に則していえば、ルイジアナ国際私法に おいては徹底した分割主義は採用されていない。例えば、遺言能力︵第一二五二九条︶、相続人および受遺者の能力 ︵第三五三〇条﹀、遺言の解釈︵第三五三︸条︶に関する諸規定においては、属人法主義が採用されており、また、 不動産相続においても所在地法主義に対する例外が認められている︵第三五三一二条第二項および第三五三四条第一 項参照︶。そのような点に着目すれば、ルイジアナ法は折衷主義に立っているとみられるが、それは実効性を顧 慮した結果であると説明されている︵琢B8a号ωち唇β忌貫参照︶。なお、遺言の方式については、ルイジア ナ州法のほか、多元的連結が定められている︵第一二五二八条参照︶。しかし、遺言者の本国法主義はここにおいて も姿を見せてはいない。これもまたケベック国際私法︵同第一一二〇九条参照︶とは異なる点である。 六 結 輩ロロ  すでに明らかなように、ルイジアナ国際私法は大陸型国際私法とアメリカ型国際私法の混合型である。しかし、 ルイジアナの場合、同じくコモン・ロー国家の中にあって、大陸法への回帰を強い意欲をもって推進しようとす るケベックとは異なり、基盤としてのコモン・ローに揺るぎは見られない。部分的に採用されている大陸型抵触 規則もまた、準拠法の実効性等を顧慮した上での自律的な修正の結果であり、フランスヘの感情的な憧憬とは思

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われない。その意味において、このルイジアナの新法は冷静である。その一方、利益衡量を駆使し、解決におけ る具体的妥当性の確保を目論んでいる点においては、何と情熱を燃やしていることか。しかしながら、法性決定、 反致、公序に関する一定の規則をも必要とはしない柔軟なアプローチが魅力である分だけ、裁判官は、法律の運 用を担当する者として、その者に与えられた広い可能性に比例した重責を負わなければならないことになる。  このルイジアナ国際私法の改正が良い作業であったか否かについて即断することは難しいが、かつて抵触規則 が不気味な沼地に例えられたアメリカ合衆国においては、それは、われわれ大陸型国際私法に属する者が受ける 印象よりも高い評価に値しうる、という見解は傾聴すべきであろう︵琢目似9琢ヨ8巨8ρい8閃轟且ω 虞o亘αヨ88身o凶二旨Φヨ慧o昌巴R一みΦ二四p2<。=①8段一〇呂gαΦ一〇乱ω一きρ肉ミミらミ避ミ魯辱ミ 賊ミミミミ軌§ミ黛賊織一8ρPN。 。じ。  以下は、一九九一年法律第九二三号によって改正されたルイジアナ州民法典中の国際私法規定の試訳である。 すでに邦訳の作業が部分的には行なわれているが、その全体像を明らかにするため、ここにおいて重ねて翻訳を 試みることとした。邦訳に際しては、肉&塾N§零ミ慧慧.飛§の韓ミミ象書や§駄賊ミ鳴ミ&篤§ミ題、註ミ書qミ 一8ρψ90 。宍所載の英語正文に拠った。同様に、肉ミ賊§8鷺誉騨魯魯ミ魯o軌ミミ醤§刷§ミ一。。ω”箸.爵。ωω● また、部分的には、Zき<①⇒9ヨΦ島9旨8ぎ器ヨ鶴一9巴Φ震貯鉾08壁い2邑彗餌肉賊豊的欝箋魯試妹む 帖ミ鳴ミ嚢軌§ミ帖㌣母ミo馬㌣ミ8旨ミ鴨一8ρP器①ωω。にも掲載されている。なお、仏訳は、肉ミミら試妹避ミ魯 ミ黛ミミ鳴§&賊§ミ可試織一8ρやo 。逡9ω三<.に掲載されている。

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について ︵参考資料︶ルイジアナ民法典中の国際私法規定︵一九九一年法律第九二三号︶ 序 章   第三節 抵 触 法 第[四条 多数ステートに関わる事件  本ステートの法律によって別段に明文をもって定められていない限り、 は、本法典第四編の規定に従って選定された法律によって支配される。

第四編 抵

触 法

他のステートとの関連性を有する事件

第−章総則規定

第三五一五条準拠法の決定︵総則および付則︶  本編において別段に定められた場合を除き、他のステートとの関連性を有する事件における問題は、その法律 がその問題に適用されなかったならば、政策が最も深刻に侵害されることとなるステートの法律によって支配さ れる。

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 同ステートは、次の各号に掲げる点に照らし、すべての関与したステートの関連する政策の強度および適正を 検討することによって決定される。  1 当事者および争点に対するそれぞれのステートの関連性、および、  2 当事者の正当な期待を支持する政策、ならびに、当事者をそのひとつのステートよりも多くのステートの   法律に服従せしめることによって生じうる反対の結果を最小限とする政策を含み、州際的制度および国際的   制度上の政策および要求 第三五ロ六条 ﹁ステート﹂の意味  ﹁ステート﹂という語句は、本編において使用される場合には、適切となるように、合衆国、または、そのい ずれかの州、領域もしくは領地、コロンビア特別地区、プエルト・リコ共和国、および、いずれかの外国、また は、その領域的区画であって、それ自体の法制度を有するものを意味する。 第三五一七条 反致  別段に指示されている場合を除き、他のステートの法律が本編のもとに適用されるときは、同法は同ステート の法律抵触法を含まないものとする。  但し、第三五一五条、第三五一九条、第三五三七条および第三五四二条のもとにおける問題に適用される法律 が帰属するステートの決定においては、関連する外ステートの法律抵触法は顧慮されることができる。 第三五一八条 住所

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について  本編の目的のため、人の住所は本ステートの法律に従って決定される。法人は、その設立ステートとその営業 本拠地ステートのいずれが特定の問題に最も適切であろうとも、その双方のステートに住所を有するものとして 取り扱われることができる。  第二章 身  分 第三五一九条 自然人の身分︵一般原則︶  自然人の身分ならびにその身分の付随的効果および効力は、その法律が特定の問題に適用されなかったならば、 政策が最も深刻に侵害されることとなるステートの法律によって支配される。  同ステートは、次の各号に掲げる点に照らし、関与した諸ステートの関連する政策の強度および適正を検討す ることによって決定される。  1 あらゆる関連時におけるそれぞれのステートの争点、当事者、および、身分が問題となっている者との関   連性  2 第三五︼五条において言及された政策、および、  3 任意に引き受けられた義務の有効性を支持し、子、未成年者および保護を必要とする他の者を保護し、ま   た、家族の価値および安定性を保持する政策

第三五二〇条婚姻

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 締結されたステートにおけるか、または、当事者が夫および妻として最初に住所を有したステートにおいて有 効である婚姻は、有効な婚姻として取り扱われることが、第三五一九条のもとにおける特別な問題に適用される 法律が帰属するステートの強力な公序を侵害しない限り、そのように取り扱われる。 第三五−一一条離婚または別居  本ステートの裁判所は、本ステートの法律によって定められた理由に基づいてのみ、離婚または別居を認める ことができる。 第三五ニニ条 婚姻および離婚の効力および付随的効果  本ステートの法律によって別段に定められていない限り、いずれかの問題に関する婚姻および離婚の効力およ び付随的効果は、第三五一九条のもとにおける同問題の準拠法によって支配される。  第一一一章 夫婦財産 第三五二三条 動産  本章において別段に定められたところを除き、いずこに所在するにせよ、一方配偶者によって婚姻中に取得さ れた動産に関する夫婦の権利および義務は、取得配偶者の取得時における住所地法によって支配される。 第三五二四条 本ステートに所在する不動産  本章において別段に定められたところを除き、本ステートに所在する不動産に関する夫婦の権利および義務は、

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 本ステートの法律によって支配される。かような不動産が共同財産または分離財産のいずれであるかは、取得配 偶者の取得時における住所にかかわらず、本ステートの法律に従って決定される。 第三五二五条 共同体の終了︵本ステートに住所を有した問に配偶者によって取得された他ステート不動産︶  一方配偶者が本ステートに住所を有している夫婦間における共同体の終了の場合には、婚姻中に一方配偶者に よって本ステートに住所を有した間に取得された他ステート所在の不動産であって、本ステートに所在したなら ば共同財産であったものに関するそれらの者の権利および義務は、本ステートの法律に従って決定されるものと する。本規定は、不動産またはその価値の一部に対する配偶者の権利を認める裁判によって適用されることがで きる。 第三五二六条 共同体の終了︵他ステートに住所を有した間に配偶者によって取得された動産およびルイジアナ        不動産︶  共同体の終了、または、一方が本ステートに住所を有する夫婦の死亡もしくは離婚による婚姻の解消の場合に は、本ステートに所在する不動産、および、いずこに所在するにせよ、動産であって、婚姻中に一方配偶者によっ て他ステートに居住した間に取得されたものに関するそれらの者のそれぞれの権利および義務は、以下のように 決定されるものとする。  1 本ステートの法律のもとに共有財産として分類される財産は、同法のもとにおいて共有財産として取り扱   われるものとする。また、

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 2 本ステートの法律のもとに共有財産として分類されない財産は、取得配偶者の分離財産として取り扱われ   るものとする。但し、他方配偶者は、同財産につき、価値においてのみ、取得配偶者が取得時に住所を有し   ていたステートの法律によって認められたと同一の権利を与えられるものとする。 第三五二七条 他ステートに住所を有した間に配偶者によって取得されたルイジアナ不動産︵他ステートに住所        を有した問における取得配偶者の死亡︶  本ステート外に住所を有した配偶者の死亡の場合には、本ステートに所在し、かつ、同配偶者によって本ステー ト外に住所を有した間に取得された同配偶者の不動産であって、本ステートの法律のもとにおいて共同財産でな いものは、生存配偶者のため、価値においてのみ、死者の死亡時の住所地の法律によって定められたと同一の権 利に服する。 第四章 相 続 第三五二八条 遺言による処分の方式上の有効性

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 遺言による処分は、それが書面により、かつ して有効である.  1 本ステートの法律、または、  2 作成時の作成ステートの法律、または、 、以下に掲げる法律に適合して作成されているときは、

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について  3 遺言者が作成時もしくは死亡時に住所を有していたステートの法律、または、  4 不動産に関し、不動産が所在するステートの裁判所によって適用される法律 第三五二九条 同意能力および同意の暇疵  人は、その者が、遺言作成時、当時または死亡時のいずれかにその者が住所を有していたステートの法律のも とにその能力を有していたときは、遺言を作成する能力を有する。  遺言者が双方のステートの法律のもとに遺言を作成する能力を有しているときは、遺言中のその者の意思は、 それがそれらのステートの少なくとも一方の法律のもとにそのまま効力を有するとき、蝦疵なく効力を有するも のとする。  遺言者が第一項に明記されたステートの一方の法律のもとにおいてのみ遺言を作成する能力を有するときは、 遺言中のその者の意思は、それが同ステートの法律のもとにそのまま効力を有するときにのみ、蝦疵なく効力を 有するものとする。 第三五三〇条 相続人および受遺者の能力  相続人または受遺者の能力または欠格は、死者がその死亡時に住所を有していたステートの法律のもとに決定 される。  但し、本ステートに所在する不動産に関しては、受遺者は本ステートの法律のもとにおいて人としての権能を 有しなければならない。

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第三五三一条遺言の解釈

 遺言中に使用された語句の意味は、その目的のために遺言者によって明示されたステートの法律に従い、また、 かような明白な選択または黙示の選択がないときは、遺言者が遺言作成時に住所を有していたステートの法律に 従って決定される。 第三五三二条 動産  本章に別段に定められたところを除き、動産の遺言相続および無遺言相続は、死者が死亡時に住所を有してい たステートの法律によって支配される。 第三五三三条 本ステートに所在する不動産  本章に別段に定められたところを除き、本ステートに所在する不動産の遺言相続および無遺言相続は、本ステー トの法律によって支配される。  死者が死亡時およびその者が不動産を取得したときに本ステート外に住所を有し、かつ、その者がその死亡時 に本ステートに住所を有していた遺留分権者を遺さなかったときは、本ステートの遺留分権法は適用されない。 第三五三四条 他ステートに所在する不動産  本章に別段に定められたところを除き、他ステートに所在する不動産の遺言相続および無遺言相続は、同ステー トの裁判所によって適用される法律によって支配される。  死亡した死者が本ステートに住所を有し、かつ、当時、少なくとも一人の本ステートに住所を有していた遺留

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について 分権者を遺したときは、 るものとする。 第五章 物 権 その不動産の価値は処分可能な部分の算定および同権利者への支払いにおいて算入され 第三五三五条 不動産物権  本ステートに所在する不動産の物権は、本ステートの法律によって支配される。  他のステートに所在する不動産の物権は、同ステートの裁判所によって適用される法律によって支配される。  いずれかの物が不動産であるか否かは、物が所在しているステートの実体法に従って決定される。 第三五三六条 有体動産物権  有体動産の物権は、権利が取得された当時、動産が所在していたステートの法律によって支配される。  但し、動産の本ステートヘの移動の後、動産が他のステートに所在していた間に取得された物権は、以下に掲 げるとき、本ステートの法律に服する。  1 権利が本ステートの法律と両立しえないとき、または、  2 権利の保持者が本ステートヘの移動を知っていたか、または、知るべきであったとき、または、  3 正義および衡平が、物の本ステートヘの移動の後、誠実にそれに対処する第三者を保護するため、そうす   ることを命じるとき

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第六章 契約上の債務

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第三五三七条 総則  本章に別段に定められたところを除き、契約上の債務の問題は、その法律がその問題に適用されなかったなら ば、政策が最も深刻に侵害されることとなるステートの法律によって支配される。  そのステートは、次に掲げる点に照らし、関与したステートの関連する政策の強度および適正を検討すること によって決定される。  1 契約の交渉、締結および履行の地、契約の目的物の所在地ならびに当事者の住所地、常居所地または営業   地を含め、当事者および取引に対するそれぞれのステートの適切な関連性  2 契約の性質、類型および目的、ならびに、  3 第三五一五条において言及された政策トならびに、取引の規則正しい計画を助成し、多数のステートにわ   たる商事取引を促進し、また、一方当事者を他方当事者による不当な押しつけから保護するという政策 第三五三八条 方式  契約は、次に掲げる法律に従って締結されたときは、方式に関して有効とする。  1 締結のステートの法律  2 履行が履行のステートにおいて行なわれるべき限り、同ステートの法律

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について  3 当事者の共通の住所もしくは営業地のステートの法律、または、  4 第三五三七条もしくは第三五四〇条のもとにおける契約の実体を支配する法律  但し、公共の政策のため、第三五三七条のもとにおける契約の実体を支配する法律が一定の方式を要求すると きは、その方式に従わなければならない。 第三五三九条 能力  人は、その者が契約締結時に住所を有するステート、または、第三五三七条のもとに契約に適用される法律が 所属するステートのいずれかの法律のもとに締結能力を有するときは、その能力を有する。 第三五四〇条 当事者自治  他のすべての契約上の債務の問題は、当事者によって明示的に選択されたか、または、明白に依拠された法律、 さもなければ、第三五三七条のもとに適用されるべき法律が所属するステートの公共の政策に反しない限り、同 法によって支配される。 第三五四一条 他の法律行為および準契約債務  本ステートの法律によって別段に定められていない限り、契約外の法律行為および準契約債務の準拠法は、本 章の原則に従って決定される。 第七章 不法行為債務および準不法行為債務

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第三五四二条総則

 本章に別段に定められたところを除き、不法行為債務または準不法行為債務の問題は、その法律がその問題に 適用されなかったならば、政策が最も深刻に侵害されることとなるステートの法律によって支配される。  同ステートは、次に掲げる点に照らし、関係するステートの関連する政策の強度および適正を検討することに よって決定される。  1 行為地および侵害地、当事者の住所、常居所または営業地、および、当事者間に何らかの関係がある場合   には、それが集中していたステートを含め、それぞれのステートの当事者への適切な関連性、および、紛争   を生ぜしめる事件、ならびに、  2 第三五︼五条において言及された政策、ならびに、違法な行為を防止し、また、侵害的行為の結果を補償   する政策 第三五四三条 行為および安全の問題  行為および安全の基準に関連する問題は、侵害が、侵害を惹起する行為が発生したステート、または、行為の より高い基準を定めていない法律が所属する他のステートにおいて発生したときは、侵害を惹起する行為が発生 したステートの法律によって支配される。  他のすべての場合において、それらの問題は、侵害を惹起した行為を行なった者が、侵害が発生したステート におけるその発生を予見すべきであった場合には、同ステートの法律によって支配される。

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について  前項は、侵害を惹起する行為が本ステートにおいて発生し、かつ、本ステートに住所を有しているか、または、 本ステートと他の有意義な関係を有する者によって惹起された場合には適用されない。これらの場合は、本ステー トの法律によって支配される。 第三五四四条 損失の分配および金銭的保護の問題  損失分配および金銭賠償保護に関連する問題は、不法行為または準不法行為によって侵害された者と侵害を惹 起した者との間において、次に掲げる順序をもって指定された法律によって支配される。  1 侵害の当時、侵害された者および侵害を惹起した者が同一のステートに住所を有していたときは、同ステー   トの法律。特定の問題に関する法律が実質的に同一であるステートに住所を有した者たちは、同一のステー   トに住所を有したものとして取り扱われるものとする。  2 侵害の当時、侵害された者および侵害を惹起した者が異なったステートに住所を有していたときは、   a 侵害およびそれを惹起した行為の双方がそれらのステートのひとつにおいて発生したときは、同ステー    トの法律、ならびに、   b 侵害およびそれを惹起した行為が異なるステートにおいて発生したときは、次に掲げる条件のもとに侵    害が発生したステートの法律    i 侵害された者が同ステートに住所を有していたこと    ・11 侵害を惹起した者が同ステートにおけるその発生を予見すべきであったこと、および、

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   ⋮m 同ステートの法律が、侵害的行為が発生したステートの法律が定めるよりも、より高い基準の侵害さ     れた者のための金銭的保護を定めていたこと 第三五四五条 生産物責任  生産物によって惹起された侵害に対する不法行為責任および準不法行為責任、ならびに、補償的、特殊的、懲 罰的にかかわらず、損害賠償は、次に掲げるとき、本ステートの法律によって支配される。  1 侵害が、本ステ:トに住所もしくは居所を有する者により、本ステートにおいて被ったとき、または、  2 生産物が本ステートにおいて製造、生産もしくは取得され、かつ、本ステートに住所を有する者に対して   本ステートもしくは他のステートのいずれかにおいて侵害を惹起したとき  前項は、侵害を惹起した生産物も被告の同一の種類の生産物のいかなるものも本ステートにおいて通常の商業 経路を通じて入手しえなかったときは、適用されない。  前二項によって取り扱われないすべての場合は、本章の他の条項によって支配される。 第三五四六条 懲罰的損害賠償金  懲罰的損害賠償金は、次に掲げる法律によって認められない限り、本ステートの裁判所によって裁定されては ならない。  1 侵害的行為が発生したステートの法律、および、結果としての侵害が発生したステートか、もしくは、侵   害を惹起した行為を行なった者が住所を有した場所のいずれかの法律、または

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ルイジアナ民法典中の国際私法規定について

2

侵害が発生したステートの法律、および、侵害を惹起した行為を行なった者が住所を有したステートの法   律 第三五四七条 例外的な場合  第三五四三条ないし第三五四六条のもとにおける準拠法は、例外的な場合の状況の全体から、他のステートの 法律が特定の問題に適用されなかったならば、その政策がより深刻に侵害されることとなることが第三五四二条 の原則のもとに明らかであるときは、適用されないものとする。かような場合においては、当該他ステートの法 律が適用されるものとする。 第三五四八条 法人の住所  本章の目的のため、また、第三五四二条の原則のもとに適切であるならば、本ステート外に住所を有する法人 であって、本ステートにおいて営業を行ない、かつ、本ステート内における活動から生じる不法行為債務または 準不法行為債務を負うものは、本ステートに住所を有するものとして取り扱われるものとする。

第八章 消滅時効

第三五四九条 消滅時効を支配する法律  本ステートの実体法が本ステートにおいて提起された訴訟の本案に適用されるときは、 および訴権消滅時効法が適用される。 本ステートの消滅時効

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他のステートの実体法が本ステートにおいて提起された訴訟の本案に適用されるときは、以下に明記されたと ころを除き、本ステートの消滅時効および訴権消滅時効法が適用される。  1 訴訟が本ステートの法律のもとに阻止されるときは、訴訟は、それが訴訟の本案に適用される法律が帰属   するステートにおいて阻止されず、また、本ステートにおける訴訟の継続が強制的な救済裁判上の判断によっ   て保障されるのでない限り、却下されるものとする。  2 訴訟が本ステートの法律のもとに阻止されないときは、訴訟は、それが訴訟の本案に適用される法律が帰   属するステートにおいて阻止され、また、本ステートにおける訴訟の継続が本ステートの政策および当事者   もしくは紛争とのその関連性、または、何らかの強制的な救済裁判上の判断によって保障されないのでない   限り、継続されるものとする。

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参照

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