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つるカフェてんでんこ〜防災からとりくむ地域包括ケア〜

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(1)公益財団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団. 2016 年度(後期)指定公募 「地域包括ケアを目的とした在宅医療推進のための多職種研修会への助成」 完了報告書. つるカフェてんでんこ ~防災からとりくむ地域包括ケア~. 申請者: 鶴岡 優子 所属機関:つるかめ診療所 提出日:2018 年 6 月 9 日.

(2) はじめに つるカフェは、2011 年 3 月の東日本大震災を契機に同年 6 月から始まった勉強会 である。在宅ケアに関わる医療・介護・福祉・行政・市民が協働し、数年に渡って勉強 会を継続してきた。専門職としての互いの仕事を紹介するところから始まり、少しずつ テーマを広げ、2016 年 9 月からは「防災」に取り組んでいた。 本プロジェクトの目的は、「災害」という地域住民の共通の危機感から、一緒に対策 を考え、一緒に備えることで、地域包括ケアの基盤を作ることである。東日本大震災 で「津波てんでんこ」という教訓がクローズアップされた。「津波が来たら、取るも取り 敢えず、各自てんでんばらばらに高台に逃げろ」という意味だという。医療依存度の 高い在宅医療の患者が一人で逃げることは困難も多いが、「災害前の日頃の備え」を つるカフェという在宅ケアに関わる専門職と一緒にできたら有意義であると考えた。 2017 年 3 月から公益財団法人勇美記念財団より助成をいただき、1 か月 1 回のペ ースでつるカフェを開催した。シリーズ前半のまとめは第 5 回つるカフェ市民講座でと りあげ、シリーズ後半は「情報共有」にテーマを絞り、災害時のシミュレーションまでお こなった。ポスターや写真、参加者の感想をまじえ、報告していきたい。 ●第 25 回つるカフェ 2016 年 9 月 27 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア:自助」 下野市薬師寺コミュニティーセンター ●第 26 回つるカフェ 2016 年 10 月 25 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア~その2」 上三川いきいきプラザ 大会議室 ●第 27 回つるカフェ 2016 年 11 月 29 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア~その3 自助からご近助~」 下野市薬師寺コミュニティーセンター ●第 28 回つるカフェ 2016 年 12 月 27 日(火)18 時から 「どこでも連絡帳、ルール改定!」 上三川いきいきプラザ 大会議室 ●第 29 回つるカフェ 2017 年 1 月 24 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア~その4 その時に下野市はどう動く?」 下野市薬師寺コミュニティーセンター.

(3) ●第 30 回つるカフェ 2017 年 2 月 21 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア~その 5 どこでも連絡帳の活用」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:長島公之氏(栃木県医師会常任理事) ●第 31 回つるカフェ 2017 年 3 月 28 日(火)18 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア~その 6 災害時の公衆衛生活動」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:大橋俊子氏(栃木県県南健康福祉センター長) 参加者 31 名(医師:3 名、看護師/保健師:10 名、ケアマネジャー:4 名、薬剤師:2 名、 学生:1 名、その他:11 名). 講師の大橋俊子先生は、栃木県県南健康福祉センター(県南保健所)の所長を務め ている。災害時における保健所の役割を丁寧に説明しながら、災害時におきる問題 の大部分は、技術や知識の問題でなく、管理の問題であると指摘され、アメリカで開 発された ICS(Incident Command System)危機管理調整システムを紹介された。ICS と は、災害現場・事件現場などにおける標準化されたマネジメント・システムである。ア クションカードが有効であるという話も印象的であった。マニュアルは網羅的で人員が そろっているときには有用であるが、有事の時は、想定外かつ担当外の課題も多く、 アクションカードは、最低限のやることリストのイメージである。危機管理(災害)には、 いかに非常時モードにスイッチを切り替えるが肝心で、情報をいかに収集し把握する かということが最も重要であると強調された。.

(4) ●第 32 回つるカフェ 2017 年 4 月 25 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア ~その 7 どこでも連絡帳で共有する情報」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:長島公之氏(栃木県医師会常任理事) 参加者 28 名(医師:4 名、看護師/保健師:9 名、ケアマネジャー:6 名、薬剤師:2 名、 リハビリ:1 名、その他:5 名、学生:1 名). 講師の長島公之先生は、栃木県壬生で開業する整形外科医で、かつ栃木県医師会 常任理事として、県で統一された医療介護専用ネットワーク「どこでも連絡帳」の普及 に貢献されている。つるカフェでは何度も長島先生の講演を開催しているが、今回は 講演にグループワークを重ねることで、学習を深める目的があった。防災でも役立つ Information and Communication Technology(ICT)であるための工夫として、「患者ノー ト(サマリー欄)に誰が何を書く?」ということをテーマにグループワークをおこなった。 既存のサマリーやフェースシートも利用したい、栃木県で統一フォーマットにしてはど うか?という活発かつ有意義な意見交換ができた。自治医科大学附属病院の佐田病 院長の参加もあり、組織のリーダーの参加で展開が急速に具体化された。 ○久しぶりの参加。楽しいムードは相変わらずですね。<マスコミ勤務> ○どこでも連絡帳はまだ利用できていないため、基本的な機能の情報まで教えて頂 き、大変勉強になりました。いろんな職種の方が参加されているため、自分の発想以 上の意見が出て勉強になりました。<薬局勤務> ○フラットな横のつながりだと感じました。ぜひともご一緒に仕事をしていきたいです。.

(5) ●第 33 回つるカフェ 2017 年 5 月 23 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア ~その 8 災害医療のコーディネイト活動」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:山下圭輔氏(栃木県災害医療コーディネーター) 参加者 43 名(医師:4 名、看護師/保健師:11 名、ケアマネジャー:14 名、薬剤師:9 名、リハビリ:1 名、その他:4 名). 講師は自治医科大学附属病院救急部教授で、栃木県災害医療コーディネーターも兼 任されている山下圭輔先生にお願いした。災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team(DMAT)とは何か?というグループワークから始まった。 有名な CSCATTC の最初のCは、Command and Control であり、指揮命令系統を確立するこ とが最も重要であると強調された。リーダーを捜してまず報告、状況を伝え自分の役 割を決めてもらう、リーダーがいなければ誰か(自分)をリーダーにすること。適切なリ ーダーを決めるには普段から顔の見える関係を作っておくことが重要である。最後に、 大規模地震にも関わらず死者ゼロという「白馬の奇跡」が紹介され、顔の見える、普 段からのなじみの関係の重要性を強調された。 ○地域力を高めて、災害時の被害を少なくすむように普段から周囲とのつながりを大 切にしたいと思いました。ありがとうございました。活動の様子もわかりやすかったで す。<地域包括支援センター勤務> ○DMAT のユニフォームを着てみせてくださってありがとうございます。DMAT の早期 の活動、すばらしいと思いました。<訪問看護師>.

(6) ●第 34 回つるカフェ 2017 年 6 月 27 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア ~その 9 災害時、職場はどのように動くか?」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:小林政則氏(下野市社会福祉協議会課長) 山下幸子氏(訪問看護ステーション石橋 所長) 参加者 50 名(医師:3 名、看護師/保健師:13 名、ケアマネジャー:17 名、薬剤師:9 名、その他:7 名、学生 1 名). 下野市社協の小林課長には「社協には災害ボランティアセンターの設置運営をおこ ない、復興時の地域づくりに関わる役割がある」と教えていただいた。山下所長には 訪問看護ステーションが作成した患者個別災害マニュアルを紹介いただいた。 ○山下所長の講話は、修正を繰り返し個々の患者のマニュアル作りをされていること に感心しました。具体的で実用的です。患者、その家族の防災意識の向上にもなって おり、私たちも作成しなければならないと感じました。 ○社協の小林課長の講話は、亘里町の話や災害後 1.2 時間でボランティアが来る、 の話で当事者のニーズを把握することの大切さを発見しました。地元の戦力が大切、 と思います。訪看山下所長の講話は、訪問系は個別の対応が重要で、特にその中で 家族に備えてもらうことを明記していく点が印象に残りました。 ○地域支援者だからこそ、実際自宅でもしものことがあったら、というときを想定した 対策が考えられる。利用者のことを考え、実際に災害時どう行動するか、誰が支援す るのかまでをイメージし、それをマニュアル(パンフレット)として形に残すことで、利用 者の安心も得られる。個別性のあるパンフレットは利用者にとって一生のお守りにな ると思った。.

(7) ●第 35 回つるカフェ 2017 年 7 月 25 日(火)19 時から 「防災からとりくむ地域包括ケア ~その 10 災害時、利用者さんはどう備える?」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 30 名(医師:3 名、看護師/保健師:9 名、ケアマネジャー:5 名、薬剤師:7 名、 その他:6 名). 震災の時「実際の利用者さんはどのような状況になるだろうか?」というテーマで、グ ループワークをおこなった。在宅酸素を利用中の場合、胃ろうでの栄養管理の場合、 医療用麻薬を使っている場合、寝たきりの場合、認知症で混乱された場合、など。さ まざまは場合を想定しグループに分かれての話し合い、新たな気づきを共有した。 ○災害は備えていてもまだまだなところがあります。こうやって話し合って意識を高め て顔が見える関係がつくれて嬉しく思います。<訪問看護師> ○色々な職種で話し合う事で、色々な側面からの話が出て面白かった。普段なかな か出会えない人とも出会えたのでありがたかったです。ガッツリとグループワークが 出来て楽しかったですし、充実した時間でした。市民講座に向けて実行委員も頑張り ます。<ケアマネジャー> ○まだまだ学ぶことが多いと感じ、自身でももっと勉強しなくては、普段は関わらない さまざまな職種の方々の話を聞くことが出来ました。<酸素レンタル業者勤務> ○知らないことが多いから、今回の内容については、詳しくやってもらいたいな、と思 った。やはり、他職種の方と話すと刺激がもらえていい。 ○医療依存度が高い方への支援の責任の重さを感じます。.

(8) ●第 5 回つるカフェ市民講座 2017 年 8 月 26 日(土)13 時半から 防災からとりくむ地域包括ケア~おのおのぬかりなく~ 自治医科大学地域医療情報研修センター大講堂 プログラム 開会の挨拶 下野市 市長 広瀬寿雄 前座「つるカフェの軌跡」 つるかめ診療所 所長 鶴岡優子 第 1 部:講演 「訪問診療と被災地の経験から考える防災と地域包括ケア」 山梨市立牧丘病院 院長 古屋聡 第 2 部:プレゼンテーション 「つるカフェでんでんこ~市民と患者と専門職の備え」 座長 日本社会事業大学専門職大学院教授 鶴岡浩樹 ○保健所の立場から 栃木県県南健康福祉センター所長 大橋俊子 ○住民の立場から 下野市緑 3 丁目南自治会 会長 渡辺欣宥 ○訪問看護ステーションの立場から 訪問看護ステーション石橋 所長 山下幸子 ○災害医療コーディネーターの立場から 自治医科大学救急医学 教授 山下圭輔 ○指定発言 山梨市立牧丘病院 院長 古屋聡 自治医科大学附属病院 院長 佐田尚宏 閉会の挨拶 栃木県医師会 副会長 前原操 2017 年 5 月 9 日に第 5 回つるカフェ市民講座実行委員会を発足させた。実行委員 は日頃から下野市周辺の在宅ケアにあたる専門職であり、仕事を終えた夜間に会合 を重ね準備をおこなった。市民講座当日の朝はボランティアスタッフが約 50 名集まり、 受付係、会場係、駐車場係、救護係、音響係、撮影係に分かれて活動した。 開演後は、下野市広瀬寿雄市長からの「下野市は防災に本気でとりくむ」という力 強い挨拶から始まり、第 1 部では、古屋聡先生に「訪問診療と被災地の経験から考え る防災と地域包括ケア」をテーマに講演をいただいた。第 2 部では、つるカフェ防災シ リーズの復習となるプレゼンテーションが続き、最後に古屋先生と佐田病院長からコ メントをいただき、栃木県医師会前原副会長に閉会の挨拶をいただいた。撮影班ボラ ンティアの佐藤元美先生に、写真展「もとみんフォトギャラリー」を開いていただくと、 多くの参加者が鑑賞を楽しんで大変喜ばれた。.

(9) 参加者:94 名. ボランティア:45 名. 【年齢】 25. 21. 20 15. 17 10. 17. 11. 11. 10. 5. 5. 2. 0. 14 12 10 8 6 4 2 0. 13 11. 11 6. 3 1. 【職種】 福祉 11%. その他 13% 医療 45%. 一般市 民 29%. 医療/福 祉 5%. 一般 その他 市民 2% 0%. 介護 11%. 不明 2%. 医療 69%. 介護 4%. 福祉 9%. 【職種 2】 医師 8% 学生 4% ケアマ ネ ジャー 16% ソーシャ ル ワー カー 7%. その他 16%. 看護職 18%. 医師 13% 看護職 24%. 薬剤師 20%. 回答なし 55%. 事務 1%. 薬剤師 4%ソーシャル. ワーカー 4% 行政職(行 政保健師 学生 含む) 3% 教員 4% ケアマネ 2%. ジャー 1%. 参加者は登壇者を含めると 145 名で、年代の幅はあり、医療職が多い。一般市民の 参加が少なく残念であったが、参加者の 1/3 がボランティアというのも特徴もある。.

(10) 講演「訪問診療と被災地の経験から考える防災と地域包括ケア」 演者の古屋聡先生は、山梨県で 28 年間地域医療に従事しながら、災害時の救護支 援をおこなってきた医師である。思い出すのつらいが、と前置きされ「災害では高齢者、 子供、疾病や障がいを抱える人が逃げることもできず、大きな被災を受けていた」とい う現実を教えてくれた。災害時には「弱者がさらに痛い目をみる」「普段からある問題 を顕著にする」と指摘され、「災害弱者を、広く、もれなく、ぬかりなくカバーするにはど うしたらよいか?」と会場に問いかけた。例えば、自治体や行政各課、避難所、医療 機関、メーカーなど各所にある名簿などの情報を集約する必要があるのではない か?と指摘された。また実際の個別のケアでは、いつものネットワークが稼働するの がベストで、だめなら地元の他のネットワークで、それでもだめなら外部からの医療支 援やボランティアを稼働させる仕組みが重要であると強調。さいごは「平時でも災害 時でも社会的弱者を守れる仕組み、これが地域包括ケアである」と締めくくった。.

(11) 全体の評価・今回のつるカフェは星いくつでしたか。 評価 ☆5. 人数 33. ☆4.5. 1. ☆4. 21. ☆3. 1. ☆2. 1. ☆1. 0. ☆(5 点満点中)4.53 感想・今回のつるカフェで、良かったところを教えてください。(一部抜粋) ○古屋先生の被災地での実体験をいろいろ聞けたこと。 ○古屋先生のお話。災害時「弱者に不利益が集約する」は心に残りました。 ○各職種や立場の違う方々の話が聞けたこと。それぞれの協力の必要性を改めて感 じました。仕事内で生かせる学びがありました。 ○初めて参加しました。それぞれの役割の視点で考えられていて勉強になりました。 ○職種別のチームがどのように繋がっていけばよいか、具体的な提示があった。 ○楽しい雰囲気で学べて良い。 ○家庭内備蓄カードが配られたのはありがたかったです。 ○いろんな立場、役割に関して紹介してもらえた。 ○防災及び近所づきあいの大切さを学べたこと。 ○様々な職種の災害時の行動等の話を聞くことができた。 ○災害と医療について改めて考えさえられる内容でした。いかに地域包括ケアが必 要で、きちんとしたネットワークを構築いていくことの重要性を再認識した。 ○支援を必要とされる方の把握、日頃からの支援体制が不可欠ということが理解で きた。しかし、いかにして実現するかが課題とも思った。リレープレゼンは、各分野の 話が聞けてよかった。 ○初めての参加でしたが、堅苦しくなくとっつきやすかった。特に参考になったお話は 「住民の立場から」自主防災組織、自治会長殿の話 ○1995 阪神淡路、2004 中越、2011 東日本、2016 熊本と各地で大災害が発生してい るが、下野市は幸いにして大きな天災は起きていないが、起きないという保証はない。 他人事ではないことを改めて認識し、何をすべきか再考する機会ができた。 ○災害時の病気…医師不足などを聞き、いざというとき自分は何をし、大切な家族を どう守るか又隣人との連絡をどうするか等事前に備えておくことが必要だなと考えさ せられました。特に互助・共助の大切さがよくわかりました。死者 0 につながる。.

(12) ○実際のエピソードあってのお話でしたのでおもしろみがありました。リレープレゼン テーションはおもしろい形であり、それに苦言を下さる講師にも感謝です。これが下野 市だけでなく県内に周知されるような動きも必要と感じました。 ○いろんな立場の方の話が聞けた。 ○災害時の対応について、「チーム・DMAT」のことが大変良くわかりました。 ○古屋先生の講演で、普段聞けないような災害支援の見えない部分のお話をお聞き できて大変勉強になった。 ○普段からの備えの大切さが判った。 ○第 1 部古屋先生の被災地への訪問・経験の話がとても興味深く感じました。第 2 部 多方面の立場からの危機管理で各々の流れが分かりやすく理解できた。県南健康福 祉センター大橋先生の災害発生時のアクションカードの活用が参考になりました。(災 害医療コーディネーターの必要性/各分野の連携/顔の見える関係) ○災害時に各自・各業種の方々がどのように要介助者に関わるかがわかった。指揮 系統が重要だということを教えていただけた。 ○普段からの体制づくり、地域づくり、顔の見える関係作りの重要性が災害時のため に必要であることを改めて考えさせられた。 ○弱者を家族・近所の方・地域の方が固まっていないか気遣い助け合い、多職種、公 的も含め多くの人で常に見守り、支え合う普段のネットワークや取り組みが大切であ ることを改めて感じました。自分の地域がどのように取り組んでいるのか改めて知り、 考え、取り組んでいきたいです。 ○災害について、地元自治会でも考えようと思いました。 ○自助、互助、共助、公助についてとてもわかりやすかった。 ○防災からとりくむ地域包括ケア=テーマにそって、公・その他で現在の活動内容は 多少認識が深まったように感じました。 ○災害時の取り組みを具体的に学ぶことができて良かった。平常時からの取り組み が大切であり、互助を活かすことが重要であるということが印象に残りました。 ○それぞれの役割の大切さを理解できた。 ○第 1 部講演が特によかった。 ○いろいろな立場の方のリレープレゼンテーションがあり、わかりやすかった。日常の 業務をきちんとしていくことの大切さを改めて感じることができた。 ○自助・互助・共助・公助を軸にそれぞれ関連のあるお話であったのでとても理解で きました。具体的活動を聞くことができ、自分のこととして考える機会を得ることができ ました。今何をすべきか、何が出来何が出来ないか、即実行に移したいと思います。 ○災害医療コーディネーター・自治会長・保健所・訪問 ST、それぞれの立場からの体 制が理解できた。 ○色んな立場の人からの話が聞けて興味深かったです。.

(13) ○医療・行政・地域自治会・包括・各分野の連携が重要であることを再認識した。 ○今現在の防災対策がどこまで進んでいるかが知ることが出来て、市民として嬉しい。 (2 つの大学病院を生かして、素早く大切な命を平等に救えれば最高です。) ○各立場の話を聞けたのがよかった。特に災害地で活動してきた古屋先生の話 ○初めて参加しましたが、わかりやすく勉強になりました。 ○それぞれの立場から、防災について聞くことができて、大変勉強になりました。 ○アットホームでよかった。 ○災害はいつ起こるか分からないので、毎日の近隣住民間での安否確認が大切で あることが分かりました。 ○様々な立場の方からのお話を聞くことが出来て有意義でした。 ○災害という普段着目しにくいところにテーマをおいていただいたこと。 ○災害の切り口で充実した内容でした。 ○災害についてあらゆる視点でチェック、見直すよい機会でした。 ○災害時の対応の仕組みを知る機会になりました。 ○防災についての取り組みを知ることができてよかった。 ○二部構成の内容、順番等が秀逸で防災から取り組む地域包括ケアの集大成として 最高の形だったと思います。プレゼントがあった事もワクワク感を味わえて良かった。 ○訪問看護ステーションの取り組み。 ○被災時の状況を教えていただけた事で、もしもの時どう行動すればよいのか、災害 時の対応を見直す必要があると思った。これまで同様、ポスターがきれいだった。 ○フォトギャラリーステキでした!!受付係で外に残ったので、中で聞けず非常に残 念でした。(途中からテレビがつき、うれしかったです。)ボランティアさんたちの動きが すばらしく、実際の受付はボラさんおまかせで、実行委員が全体を見渡すことができ てよかったです。 ○勇美の補助で無料はありがたい。 ○ボランティアのスタッフが多く、つるカフェのつながりの広さを感じました。日時・場 所は利用しやすくよかったと思います。 ○市長の話も聴けるとは思わなかったので、貴重な時間でした ○駐車場の案内にメンバーの方たちが立ってくださっていたので、わかりやすかった です。暑い中御苦労様でした。 ○医師・看護師・保健所・自治会等、さまざまな視点からの災害時対策を聞けて、平 時からの備えが大切だと感じた。全視点から聞けたことで、より完璧に近い備えにも つながると思う。 ○参加しやすい日程と時間だったと思います。 ○自助・互助・共助・公助について、各々な角度からのリレープレゼンはよかった。 ○ボランティア T シャツが、とても素敵でした。私も、ほしいです。.

(14) 感想・今回のつるカフェで、改善した方がいいところを教えてください。(一部抜粋) ○スライドが見えづらい ○市民の方には少し難しかったように思います。 ○後半は一般論的な話が多かった気がします。具体的なお話が聞きたかったです。 ○講演者様の声が聞きとりにくい例があった。語尾が不明瞭?小生後期高齢者で聴 力の劣化か! ○文字が小さく画面からは内容が読み取れなかった。 ○自転車で受講に来る人もいるので、駐輪場の案内があればもっと良かったと思い ます。(チラシに記載するとか) ○来場した住民からのコメントがあればさらによい。ただ、既に盛りだくさん。 ○第 2 部ではスライドが早く、メモをとるのに困難な部分が多かった。もう少しスライド をメモとりたかった。 ○もう少し個人で備える具体的な話がほしかった。 ○とても良いお話でしたので、もっとたくさんの人に聞いてほしかったです。 ○関係していらっしゃる方の、勉強会の報告会という印象に留まりました。次にどうす るかというステップが大切だと思います。 ○栃木県も過去に多くの災害がありました。各自治会にも災害対策の組織化、そして 行動・実現・弱者を優先(病人・障害者)した訓練対策、神戸のトリアージ処置等、市民 レベルでも救えるパワーを身につけたい! ○マイクの音が聴こえない。時間配分・ディスカッション不足。 ○せっかくの機会なので多くの人(住民・市民)に聞いてもらえたらよかったです。 ○市民の参加が少なかったことが残念でした。 ○他のイベントと日程が重なってしまった事もあり、観客動員数が残念でした。折角 の素晴らしい講座でしたので、もっと沢山の人に聞いて貰いたかったなと思います。 ○駐車場案内が事前にわかると助かります。 ○少し時間が長いかもしれません。内容に合った時間割なのでしょうが、途中退席の 市民さんがいるので、もったいない感がありました。 ○夏休み期間であると参加が難しい方が多いと感じました。 ○お話だけでなく、対話がほしいと思いました。市民が何を望んでいるか。 ○自治会にも PR してほしかったです。今朝新聞で知りました。 ○地域住民が参加できる貴重な会であり、これからも続けて参加したいと思いました。 互助の意識を普段から持つことが大切だと感じました。 ○他のイベントと日程が重なってしまった事が残念に感じました。.

(15) 感想・自由にメッセージをください。(一部抜粋) ○赤いシャツの人たちのご努力が、すばらしい地域力だと感じました。 ○次回を楽しみにしています。暑い中、外での誘導ありがとうございました。 ○最近つるカフェに参加できていなかったので、防災に関しての取り組み、まとめに 頭が下がります。また参加しに行きま~す! ○頑張って下さい。これからも勉強させていただきます。 ○またぜひ参加させて頂きたいと思います。 ○たくさんのプログラムと演者の方がいて、とても勉強になりました。 ○初めての市民講座への参加でした。来年も楽しみにしています。 ○1 年間での事前研修により、中身のある講義であった。ありがとうございます。 ○これからもいろいろな提案をよろしくお願いします。 ○お忙しい中での企画、誠にありがとうございました。災害時に防災の備えを考える 機会を得ることができ、実感として活かしを聞きました。 ○参加して良かった。また来たいです。 ○このような講座を開いて頂きありがとうございました。これからも参加していきたい と思います。講演の内容を周囲に啓発していきたいです。 ○通常時からの在宅医療ありがとうございます。 ○つるカフェにはじめて立ち寄らせていただきました。ありがとうございました。 ○遠いけれど、つるカフェに参加したい。いつも元気をありがとうございます。 ○はじめて参加させていただきましたが、少し勘違いをして参加しました。老齢化の 急速化に対応する、医療、緊急時の対応も含めてポイントを老人対策に絞った企画 を継続してカフェを開催していただけたらと存じます。明日への不安が募っています。 ○大変貴重な講座を開くことができ良かったです。ありがとうございます。 ○次回もお会いしたいです。ありがとうございました。 ○初めての参加です。とても和やかな雰囲気で良かったです。(顔の見える関係です ね)次回のつるカフェにも是非参加したいと思います。 ○楽しかったです。ありがとうございました! ○今後も継続して下さい。知人に「カフェ」を紹介します。 ○素晴しいことです。自分の命は自分で守るが一番ですがその前に弱者を優先して 対策を進めていることは素晴しいことです。継続してほしい。私達の街にも早速作りた い、やりたいと思いました。今後も公開講座をやってほしい。 ○いつもお世話になっております。今後もすばらしい企画を期待しております。 ○店主の人柄がでている楽しいカフェでした。また来店したくなる新メニューよろしく ○毎月のつるカフェから市民講座へ展開していく流れがお見事でした。.

(16) ●第 36 回つるカフェ 2017 年 9 月 26 日(火)19 時から 「ピンピンコロリと救急車~栃木の場合はどうよ?」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 35 名(医師:5 名、看護師/保健師:9 名、ケアマネジャー:11 名、薬剤師:7 名、 その他:3 名). 防災に直接的な関連はないが、退院前カンファレンス、急な病状の変化、救急車とい うキーワードで、ピンコロ劇団の DVD を見てグループでの意見交換をおこなった。 ○事例として、退院支援につなげていくカンファレンスが都合により行えず、病院医→ 在宅医にうまく繋げられなかった例を聞き、退院前カンファレンスの重要性を感じた。 <ケアマネジャー> ○笑いが秀逸でした!死を迎え入れる準備の重要性、周りの人も含めた情報共有の 大切さがよく伝わってきました。よかれと思った行動が悲しい結果に繋がらないよう、 心構えをできるような環境を、だれがどこで提供すればよいのか、考えさせられました。 <薬剤師> ○劇団ザイタクの動画サイコーでした。オープンに死を語り合う材料として、住民だけ でなく、専門職にも役立つ内容だと思いました。<医師> ○「死」について話すことを、小さなテーブルから始めてみたいと思っています。<保 健師> ○DVD では市民の目線で看取りについて分かりやすく演じていらっしゃり、非常に素 晴らしいと感じました。実際の在宅医療、介護の現場に携わっている医師や、関係職 種が実際に演じることで、より身近な出来事と感じられ、親近感、信頼にも繋がると感 じました。<薬剤師>.

(17) ●第 37 回つるカフェ 2017 年 10 月 24 日(火)19 時から 「退院前カンファレンスから学ぶ多職種連携」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:鶴岡浩樹氏(日本社会大学事業大学専門職大学院 教授) 参加者 44 名(医師:4 名、看護師/保健師:13 名、ケアマネジャー:8 名、薬剤師:9 名、 リハビリ:2 名、その他:8 名). 退院前カンファレンスの経験者が少なかったことを踏まえ、日本社会事業大学作成の ふたつのカンファレンスの動画をみながら、「ファシリテーションとは何か?」などのテ ーマでグループワークをおこなった。 ○カンファのあり方が、これほど違うということが面白かった。話し方、表情、姿勢だけ でも違ってくる。「ファイリテーション」と軽く口にしているが、役割はとても重要!改め て考えました。 ○どこかで聞いたことがあるフレーズがビデオ 1 にあり、耳も心も痛かったです。悪い 例といいながら、このようなスタイルでなくても現実的にはありえることだと改めて危機 感を感じました。ビデオ 1、ハラハラして見ていたのも事実です。できるだけ 2 の形で 進めていけるよう、またその方向にもっていけるよう「誰が」ということより「個々が」そ の思いがあれば修正がきくと思っています。ありがとうございました。 ○病院以外で活躍されている方々と話し合う機会に参加でき、さまざまな視点での考 え方を知ることができました。病院の職員がカンファレンスでどのように見られている のかを知り、今後自分がカンファレンスを行う際は気を付けようと思いました。 ○初めての参加でした。次回も来たいです。 ○自治会で副会長をやっています。なかなか活発な活動にならないので、これからは 自治会のファシリテーターを目指して勉強していきたいと思います。.

(18) ●第 38 回つるカフェ 2017 年 11 月 28 日(火)19 時から 「胃ろうとは何か?~日常管理と危機管理」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:佐々木将人氏(石橋総合病院) 訪問看護ステーションつばさ&石橋 参加者 40 名(医師:6 名、看護師/保健師:6 名、ケアマネジャー:8 名、薬剤師:4 名、 リハビリ:2 名、学生:1 名、その他:13 名. 病院勤務する医師の立場から佐々木将人先生に、胃ろうとその周辺の話題を提供い ただき、2 か所の訪問看護ステーションから胃ろうの実際について教えていただいた。 ○胃ろうについて要点がわかり、とてもわかりやすかった。胃ろうについては医療上 の判断だけでなく、本人や家族の意識も大切なファクターということに気付かされた。 胃ろうというとあまり気にしなくなりそうだが、口腔ケアも重要ということを感じた。胃ろ うに栄養をとるという考えではなく、様々な問題や、背景があると感じた。災害時を考 え薬局は栄養剤やカテーテルも取り扱えるので、アイテムを置いてもいいのかなと感 じた。<薬剤師> ○佐々木先生のレクチャーよかったです。40 年に渡る PEG の歴史と具体的な方法や 事例さらには実物まで触れて大変勉強になりました。胃ろうバッシングの話、論点は PEG をやるかやらないかでなく人工的な栄養をどうするかというまとめはなるほど、と 思いました。胃ろうの良い点と悪い点を専門職で共有できたことが今回のつるカフェ の最大の収穫と思いました。<医師> ○それぞれのプレゼンがわかりやすく良かったです。実際のお話が聞けました。介護 現場でも今後は医療依存度の高い利用者も多くなると思われるので、現場の人達の 参加もあればと思います。<地域包括支援センター>.

(19) ●第 39 回つるカフェ 2017 年 12 月 26 日(火)19 時から 「胃ろうとは?②~現場のリアルを語り合おう」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 34 名(医師:6 名、看護師/保健師:8 名、ケアマネジャー:8 名、薬剤師:5 名、 リハビリ:1 名、学生:2 名、その他:4 名). 前回に引き続き胃ろうの話題で、多職種による食支援、災害時の扱い、意思決定支 援から終活に至るまで、話題は拡がりグループワークで意見交換をおこなった。 ○胃ろう→(二度と口から食べられない)ではない事をもっと広く知ってもらえたら、と 思います。病院を離れても経口摂取をあきらめない体制が将来整ったらよいなと思い ます。<ケアマネジャー> ○他職種の方の話や意見・考え方・事例が聞ける事が勉強になると毎回感じている。 <ケアマネジャー> ○胃ろうに関するまとめの話で胃ろうを作っても終わりではない、続くのだと理解しま した。<看護師> ○様々なグループの意見、現状を知ることができました。自分の意見をしっかり持つ、 持つ機会(決定する機会)を作る事が大切である。正しい知識を得る、与える重要性 を感じました。<リハビリ> ○色々な立場の方のお話が聞けてよかったです。終活について、市の働き方も知る ことができました。大きな良い流れがある事を願ってやみません。<訪問看護師> ○胃ろうの話から終活~本人の意思決定支援をどうするかまで広がり、有意義でした。 住民を巻き込んでのアクションを起こせればと思いました。<医師>.

(20) ●第 40 回つるカフェ 2018 年 2 月 27 日(火)19 時から 「情報共有は何を?誰と?なぜ?」 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 26 名(医師:4 名、看護師/保健師:8 名、ケアマネジャー:4 名、薬剤師:4 名、 リハビリ 2 名、学生:4 名). ●第 41 回つるカフェ 2018 年 3 月 30 日(金)19 時から 防災に「どこでも連絡帳」を役立てる 下野市薬師寺コミュニティーセンター 講師:長島公之氏(栃木県医師会常任理事) 参加者 22 名(医師:6 名、看護師/保健師:5 名、ケアマネジャー:4 名、薬剤師:2 名、 リハビリ:2 名、その他:3 名).

(21) ●第 42 回つるカフェ 2018 年 4 月 24 日(火)19 時から 防災に「どこでも連絡帳」を役立てる 第 2 弾・防災訓練の準備をしよう! 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 31 名(医師:4 名、看護師/保健師:14 名、ケアマネジャー:3 名、薬剤師:3 名、 リハビリ:2 名、学生:2 名、その他:3 名). 第 40 回以降は、「防災と情報共有」に関して、さらにどこでも連絡帳(以下、どこ連)に テーマを絞ってとりあげてきた。毎回新しい参加者がいるので、長島公之先生から基 本的な使い方から新しいどこ連の機能まで紹介いただき、繰り返し紹介することで、 IT に苦手意識がある専門職も徐々に慣れていった。 第 42 回の感想に、このような提案があった。 ○みんなで防災訓練をやるのであれば、仮想の患者(介護度高め、呼吸器ありなど) のタイムラインを作るのが良いと思います。その他、確認に行く方法、必要な支援の 方法についてやりとりできるようなシナリオを作れると良いですね。<医師> 長島先生と相談のうえ、患者(ケース)のシナリオを事前に用意し、「下野市で地震が 起きた」という想定で、その時に現場で「実際にどこでも連絡帳をどう使うか」をシミュ レーションする企画を考えた。振り返りカフェなどで、「独居」「認知症」「専門職の関わ り」が課題になっていた実際のケースをもとに、実際に関わった専門職が中心となっ て実行委員会を立ち上げ、ミーティングをおこなって、シナリオを完成させた。実際の どこ連の使用方法に関しては、つるカフェの本番当日に参加者も交えるシミュレーショ ンを考えたが、時間的な制約と IT スキルの問題も考慮し、あらかじめ「どこでも連絡 帳の記載」は済ませておき、逆算して演劇をつけていった。細かい台詞は指定せず、 実際の専門職が演じることで、よりリアルな防災シミュレーションにする狙いがあった。.

(22) ●第 43 回つるカフェ 2018 年 5 月 22 日(火)19 時から 防災に「どこでも連絡帳」を役立てる 第3弾・例えば鶴亀ゴローさんの場合! 下野市薬師寺コミュニティーセンター 参加者 27 名(医師:3 名、看護師/保健師:11 名、ケアマネジャー:7 名、薬剤師:1 名、 リハビリ:2 名、学生:1 名、その他 2 名). 鶴亀ゴローさん ゴローさんは 77 歳男性。北海道の出身で、酪農の手伝いをきっかけに 2013 年栃木 県下野市薬師寺に移り住むようになった。元々は東京出身だったが若くして離婚。子 供 2 人はゴローさんが引き取り、北海道で子育てをした。子供は 2 人ともすでに独立 していて、現在はひとり暮らし。4 年前に近所の人からの「ゴミを外で燃やして困る」と 地域包括支援センターに相談があり、アルツハイマー型認知症と診断されている。現 在は、訪問診療の他、訪問看護と小規模多機能施設のサポートをうけている。 第 2 回つるカフェの教訓 2011 年 9 月に開催された第 2 回つるカフェで、東日本大震災の時、皆どのような行動 をとったのか?何に困ったのか?を振り返る時間をもった。すると、医療依存度の高 い患者、独居の患者に、同時期に集中して安否確認があり、それぞれの事業所がも っと早く情報共有していれば、もっと能率よく地域での見守りができたのではないかと 反省点があがってきた。のちに、どこでも連絡帳のネットワークができ、患者の様子と 一緒に、各専門職の行動も情報共有していこうという動きになった。.

(23)

(24) 寸劇 「鶴亀ゴローさんも揺れた日」 ゴローさんはマイペースのひとり暮らし。月に 1 回訪問診療にくる診療所の主治医は、 在宅ケアの多職種連携のために、どこでも連絡帳のタイムラインを作成していました。. 2018 年 5 月 22 日「午前 10 時震度 6 弱の震災発生あり!」主治医はどこ連に記入し ました。下野市役所の職員から「停電、断水」「避難所設置」の情報が共有されました。 (つるカフェの観客には寸劇と「どこ連の記載」を同時並行で観ていただきました).

(25) 12 時どこ連にケアマネジャーさんから「今からゴローさん宅に行きます」の書き込みが ありました。「ゴローさん、ダイジけ?」本格的な栃木弁で馴染みのケアマネジャーさ んがゴローさんの家に来てくれました。しかし動揺しているゴローさんはなかなか戸を 開けようとされませんが、やっと開けてくれ、2 人で笑顔になりました。. 「一緒に避難所に行きましょう。あれ?ゴローさん、手を怪我したの?どれどれ見せて ください。どこ連に写真を載せて、あれ~在宅チームにみてもらいましょう」パシャ。写 真撮影をすると、ケアマネジャーさんは写真をどこでも連絡帳に載せました。. 「オイラ、外には行かないよお。蛍が帰ってくるかもしれないから」「蛍ちゃんもあっちに 行ってるがもわかんないよ~」「そおがあ?」「皆がいる避難所に行ってみましょうよ」 「でもな~困ったな~」「どうしようかな~」「いぐがあ」.

(26) 避難所に着いてみると、あれ~広いね。あれ~人がいっぱいだね。. 避難所の保健師さんに申し送り。初対面の 2 人には距離感あり。緊張感あり。.

(27) 「馴染みのケアマネジャーさん」は一生懸命ゴローさんのことを「初対面の避難所保健 師」に伝えます。不安そうなゴローさん。. ケアマネジャーさんは、手も情報も関係性もつないでいきます。どこ連には訪問看護 師さんから「14 時には避難所に着けると思います」の書き込みがありました。. 不安そうなオトコタチをつなぐ馴染みのケアマネジャーさん。 ○日頃から防災意識を持つ事、実際に災害が起きた時は人と地域とのつながりがと ても大切であると改めて認識した。今回の寸劇では実際に災害が起きた時のチーム の動きがどこでも連絡帳で確認、共有できたことがとてもよかったと思う。講評の中で 印象残った事として、私たち支援者が高齢者を避難誘導した後、民生委員などの地 域住民がその人の安否を確認する事もあり専門職だけではなく地域と合同での避難 行動訓練も必要であると話があり市ぐるみでそのような訓練が実現できると素晴らし いと感じました。職場でも防災について話し合い、スタッフ自身が被災した場合などい ろいろと想定しながら訓練の機会を持ちたい<ケアマネジャー>.

(28) 約束通り、「いつもの訪問看護師さん」が避難所に来てくれました。「あんたがい?」. 「手を怪我したんですか?どれどれ、見せてみてください。これは痛かったですね。」 「ダイジですよ。きれいにしましょうね」。どこ連には、先程のケアマネさんが「保健師さ んに引き継ぎました。次の利用者さんのところに行きます」と書き込んでありました。.

(29) 「あ~そうだよね~あんた、いつもの看護婦さんだね」「そ~ですよ~血圧も測りましょ うかね?」ゴローさんも笑顔になりました。避難所の保健師さんは「でも本当にさっき までは落ち着かず大変だったんですよ」と。結局、ゴローさんは福祉避難所へ移動す ることになりました。訪問看護師さんはそのことをどこ連に書き込んで在宅チームに 知らせました。ゴローさんは今晩安心して眠れるでしょうか?(完). 山梨の古屋聡先生のコメント 1. 自分たち専門職も被災しているかもしれませんよ。「自分は無事です。動けます。」 という情報もシェアできるとよいのでは? →つるカフェでは、タイムラインに地震発生!と書き組んだ時に、「無事な人、動け る人は了解ボタンを押して」と書いておくことにしよう。各人が無事です、大丈夫で す、と書き込むとタイムラインの中で、重要な情報が埋もれてしまうことにも注意。 2. 専門職がこのようなシミュレーションをすることは、とてもよいこと。しかし、全員の ところにはいけない、近所の人、民生委員はどんな動きをしたでしょうか? →カンファレンスなどで、あらかじめご近所サポートも把握しておく必要がある。 ○シミュレーションしてみて、有事の際にどのように誰が行動し連携するかのイメージ がわき、大変参考になりました。 劇中では、家族と医療介護関係者のかかわりが演 じられていました。 以前水害があった場合の行政の動きとしては、独居高齢者や高 齢者世帯の安否確認は、民生委員、包括センターと役割分担が決まっておりますの で、市からは、包括センターへ確認の指示を出し、確認が取れない場合には、市が避 難所にいるかの確認をとり、全員の安否確認をしました。 また、障がい者の場合に は、社会福祉課が担当しており、同じように行っているのではないかと思います。 そ れぞれの立場での活動のシミュレーションでしたが、有事の際には医療介護関係者 のみではなく、民生委員、自治会長、包括センター等の地域の組織との連携も非常に 大切だと思いました。 それを考えますと、ケアマネが毎月介護サービス関係の担当 者会議や、包括センターが地域の人も入っていただき実施する地域ケア個別会議な.

(30) どの場所を活用し、その場では必ず、有事の際の連携方法や安否確認の担当者、避 難所への誘導者、連絡方法などを確認しあう必要があると思いました。 どこ連の利 用に関しては、まだまだ利用者が少なく、しかも地域組織の関係者との連携を考える と、難しさも感じました。 しかし、今後はやはり ICT の活用は必須となります。災害時 に活用するとしたら、利用している方が、利用していない方の情報をつかみ、どこ連に 情報提供して、共有化するかにもかかっているのではないかと思います。<鳥居みゆ き・保健師・下野市役所> ○「防災をとおして、地域包括システムを考える」として、研修を重ねてきた。 その中で、毎回行政職としての課題を考えさせられた。平常時の備え、災害時の 初動体制、避難対策の実際・・市としての体制は「下野市地域防災計画」の中に 明記され、職員としての動きは「職員災害対応マニュアル」に基づき必携となっ ている。また、個別支援としは「下野市避難行動要支援者対応マニュアル」で支 援体制を明記している。だが、実際の災害時にどう動くことができるのか。情報 の収集、伝達をはじめとして、効率的な対応・個別支援のためには、やはり、平 常時からの情報交換・連携の重要性を感じる。特に医療ケアを要する場合等、緊 急性の高いケースについては個別の支援計画が特に必要であると思われる。今 回のシリーズをとおして、行政として、全体を把握すること、個別をどう支援す るかということ、そしてその情報を関係機関といかに共有するか(ICT ツール活 用も含めて)等、具体的な体制整備の重要性を改めて考えさせられた。そして、 普段からの声かけ、支え合うことができる地域づくりの醸成も進めていかなけ ればならないと思う。<朝川美也子・保健師・下野市役所>. つるカフェ 専門職種割合 学生 3% リハビリ 3%. その他 16%. 医師 12% 薬剤師 15%. 看護師/保健師 29%. ケアマネジャー 22%. 第 31 回から第 43 回つるカフェの参加者はのべ 441 名(看護師/保健師:126 名、ケ アマネジャー:99 名、薬剤師:64 名、医師:55 名、リハビリ:15 名、学生:13 名、その 他:69 名)テーマによって、毎回参加する専門職種の割合には変化があったが、総じ てみると、看護職の参加が多く、ついでケアマネ、薬剤師、医師と続いた。.

(31) ○当ステーションでは平成 27 年の集中豪雨をきっかけに利用者一人一人に合った災 害時対応マニュアル&パンフレットを作成しました。そのことが評価されつるカフェ市 民講座で発表する機会が得られ、改めて防災への取り組みを強化したいと感じました。 また、毎回防災についての勉強会を重ね、職種によって防災への視点が異なり、行 政も含め事業所ごとにどのような支援が可能なのかを学ぶことができました。つるカ フェに参加することで、防災で大切な「顔の見える関係」が築けたことは私達事業所に とって一番の収穫です。これは今後の看護活動に活かしたいと考えています。防災シ リーズでたくさんの方々にお世話になり学ばせて頂いたことに感謝いたします。ありが とうございました。<山下幸子・看護師・訪問看護ステーション石橋> まとめ 今回の「つるカフェてんでんこ~防災からとりくむ地域包括ケア」シリーズは、のべ 580 人の参加者を得て、日頃の防災への備えと災害時の行動について、学びを深め ることができた。つるカフェで、市役所各課、地域の自治会、保健所、DMAT、社会福 祉協議会、訪問看護ステーションなど、多様な立場の講師を招いて学習し、横のつな がりをつくることができた。その集大成をつるカフェ市民講座で市民と共有することで、 「防災へのとりくみは地域包括ケアの道に通じ、まちづくりになること」を実感した。 在宅医療の現場における情報共有は、ICT というツールの登場により、連携のあり 方が急速に変化している。栃木県では「どこでも連絡帳」という医療介護専用 SNS が 普及しつつあるが、防災においても「情報の集約と共有」が最も重要である。例えば 下野市安全安心課では家庭内備蓄カードを作り、訪問看護ステーションで各患者に あわせた災害対応パンフレットを作るなど、良いとりくみがすでに存在していたが、私 たちはその情報をうまく得ることができていなかった。「良いとりくみ」は各機関で留め ず、日頃の在宅チームや地域で共有しておけば、より防災に役にたつと確信した。 専門職である自分たちの災害時の行動に関しては、よりシンプルなアクションプラ ンにしておくことが重要で、第 43 回つるカフェで「災害時のシミュレーション」ができた ことはとても有意義であった。「おのおの抜かりなく」が今回のスローガンであったが、 災害時は患者も市民も専門職も「てんでんこ」というアクションプランはまだ完成してい ない。これからも防災を意識し日頃の在宅ケアを継続しながら「もしもの備えをいつも 考えること」を習慣にしたい。その知恵を地域の仲間と共有し学び続けていきたい。今 回は下野市と小山地区医師会下野支部との共催が多く、学びも大きく広がった。 本プロジェクトは、多くの実行委員、ボランティアに協力をいただき継続してきたが、 このつながりこそが防災の大きな 1 歩であると実感し感謝している。最後に、助成を いただいた公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団には、有形無形の支援をいた だき、心より感謝を申し上げたい。.

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参照

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