健康生きがい学会第7回大会テーマ「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」
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(2) 1. 実施概要 申請者等は健康生きがい学会第7回大会において、貴財団からの助成を受け、共催と して、下記のプログラムにて実施した。 大会には約180名の参加があり、盛会のうちに終了した。 (1)大会名称:健康生きがい学会第7回大会 (2)大会テーマ:認知症になっても地域でいきいきと暮らす (3)開催日時. 平成28年11月12日(土)10:30 ~11月13日(日)12:50. (4)開催会場. 東海学園大学 愛知県みよし市福谷町西ノ洞 21 番地 233. (5)主 催. 健康生きがい学会. (6)共 催. 公益財団法人フランスベッド・メディカルホームケア研究・助成財団 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団. (7)参加者数. 約180名 特別分科会は22名. (8)プログラム <2016 年 11 月 12 日(土曜日)> 1)基調講演 テーマ:「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」 講. 師:鈴木. 隆雄(桜美林大学大学院教授). 2)特別記念講演 テーマ:「共生(ともいき)思想と生きがい」 講. 師:田中. 祥雄(東海学園大学学監). 3)シンポジウム テーマ:『認知症になっても地域でいきいきと暮らす 』 座. 長:柳 務. (社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター センター長). シンポジスト:岩瀬 敏(愛知医科大学医学部生理学教授) 黒木 信之 (名古屋市医師会在宅医療・介護連携支援センター スーパーバイザー、愛知県医療ソーシャルワーカ ー協会会長) 佐藤 信人 (社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京セ ンター. 副センター長).
(3) 4)分科会 第1分科会 テーマ:共生(ともいき)思想と健康生きがい活動 座. 長:瀬川 久志(東海学園大学経営学部教授). 発表者:倉橋. 洋子(東海学園大学経営学部教授). 硯川 眞旬 (元熊本大学教授/浄土宗報恩寺住職) 田中 清人(株式会社ヒューマンアシスト代表取締役社長) 第2分科会 テーマ:高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 座. 長:島岡. 清(東海学園大学健康開発支援センター長、同大学スポーツ健 康科学部特任教授). 発表者:石川. 治江(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事、 立教大学大学院 21 世紀社会デザイン研究科客員教授). 大谷 源一(一般財団法人健康・生きがい開発財団常務理事) 重松 良祐(三重大学教育学部教授) 甘利 正晴(ステキ健康サポーターの会) 須藤. 陽子(三重県四日市市健康福祉部健康づくり課長). 鎌田. 典子(三重県四日市市健康福祉部健康づくり係長). 第3分科会 テーマ:健康生きがいと介護ロボットの積極的活用 座長兼発表者:和田 一義(首都大学東京システムデザイン研究科准教授) 発表者:井上 山田. 薫(首都大学東京健康福祉学部作業療法学科准教授) 裕昭(東海学園大学経営学部准教授). 第4分科会 テーマ:高齢者の健康生きがい支援 座. 長:児玉. 発表者:浅井. 桂子(日本社会事業大学名誉教授) 千惠(名古屋市名東区南部生き生き支援センター長). 尾之内 直美(公益社団法人認知症の人と家族の会愛知県支部代表) 島 典広(東海学園大学スポーツ健康科学部准教授) 特別分科会 テーマ:高齢者の生きがいと在宅医療 座. 長: 大島. 発表者:近藤. 伸一(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 名誉総長) 隆彦(みよし市福祉部長寿介護課 保健師). 牧 篤彦(本郷クリニック院長/名古屋市名東区) 翠 健一郎(みすクリニック院長/みよし市).
(4) <2016 年 11 月 13 日(日曜日)> 1)特別講演 テーマ:「抗酸化食品と健康」 講. 師:三宅. 義明(東海学園大学スポーツ健康科学部教授). 2)自由発表 発表者:草地 達生 岡山県健康生きがいづくりアドバイザー協議会 発表者:島方. 正敏 栃木県健康生きがいづくりアドバイザー協議会. 発表者:西峰. 秀明 日本冬桜の会. 発表者:橋元. 慶男 三重産業保健総合支援センター(臨床心理士). 発表者:藤原. 寛子「スローテンポ」オーナー. 3)全大会 各分科会の報告 (9)特別分科会の内容(発表者・レジメより) テーマ: 「高齢者の生きがいと在宅医療」 1)近藤 隆彦 みよし市福祉部長寿介護課 保健師・認知症地域支援推進員 テーマ:オールみよし体制で気づく認知症の人にやさしいまち ~認知症初期集中支援チーム~ 発表要旨: ①みよし市の魅力、統計情報、基本情報 みよし市は、平成 27 年度中に人口 6 万人を突破し、現在も人口増加を続ける まちです。高齢化率 16%台で、県内で 2 番目に若いまちと言われています。 春には市の中心に位置する三好池で満開の桜が楽しめ、夏はカヌーや三大夏 祭りで盛り上がりをみせるまちです。 ②みよし市の地域包括ケアシステムと認知症施策 みよし市は、若い人が比較的多いまちである特性もあり、 「生まれてからずっ と安心して暮らせるまち」を目指して、全世代に対応した地域包括ケアシス テムの構築を進めています。 認知症の人やその家族への取組みでは、認知症サポーター養成の取組みに おいて、 市内小中学校の授業へ平成 22 年度から導入し、平成 28 年 1 月には、 全国キャラバンメイト連絡協議会から優良自治体として表彰を受けました。 また、家族支援や徘徊等による行方不明者への取組みにも積極的に取組み、 全国でも珍しい市町の行政圏域を超えた行方不明者捜索のネットワークであ る「あいちオレンジネットワーク」を構築しています。 ③みよし市の認知症初期集中支援チーム みよし市のチームは、対象者の状態等に合せてチームの専門職をカスタマイ ズでき、より個別化されたケアを提供できるチーム編成を行いました。活動.
(5) は平成 28 年 11 月から開始のため、これから PDCA サイクルにより、さらなる 充実を目指していきたいと考えています。 2)牧. 隆彦 本郷クリニック 院長. テーマ:在宅医療を提供する側としての、かかりつけ医の現状と課題 発表要旨: 時の流れを止めることはできません。人は生まれ、老い、やがて死を迎えます。 急速に高齢化が進む中、認知症や要介護状態になっても可能な限り最後まで住 み慣れた地域で安心して暮らせるような地域包括ケアシステムの構築が喫緊の 課題となっています。このシステムには、住まい・医療・介護・予防・生活支 援の 5 つの要素があります。今回私はかかりつけ医の立場から、在宅における 医療や看取りの提供について発表します。また、名東区医師会会員に在宅医療 に関するアンケートを実施致しましたので、その結果の一部を供覧し、かかり つけ医の在宅医療に対する現状と課題について考えたいと思います。 3)翠. 健一郎. みすクリニック院長. テーマ:認知症を地域で診るー神経内科クリニックの取り組み 発表要旨: 高齢者が生きがいを持ち地域で暮らしていくためには認知症のことは避けては 通れません。今後高齢化社会となりますます認知症は増えていきます。認知症 が進行すると在宅での生活が困難となり施設入所が必要となることが多いです。 では認知症になると在宅介護が困難になるのはどうしてでしょうか。記憶が悪 くなるだけではおそらく在宅で暮らすことは可能です。 1.記憶障害に伴い失行、失認、実行機能障害など社会生活、日常生活でできな いことが増えていくこと。 2.認知機能低下に伴い不安、抑うつ、興奮など精神症状が現れてくること 3.老老介護など高齢者のみの世帯の問題 などにより介護者が徐々に疲弊し在宅介護が困難となります。 では認知機能が衰えても慣れ親しんだ地域で少しでも長く暮らしていくにはど うしたらよいでしょうか。それには家族(介護者)、行政、地域包括支援インタ ー、医師会、かかりつけ医、介護事業所などの密な連携が必要と考えます。今 回、かかりつけ医であると同時に神経内科専門医としてどのように認知症医療 に取り組んでいるか紹介し、認知症連絡帳である豊田加茂医師会作成のひまわ りノートの実際例を紹介し報告します。.
(6) (10)主催者としての感想 今大会は、健康生きがい学会の会員をはじめ、会場となった東海学園大学の関係者、 学生など、約180名の方々に来ていただきました。 そして、大会テーマである「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」について学 術的に研究を深める場を十分に提供することができたものと思っております。 「高齢者の生きがいと在宅医療」をテーマとした特別分科会は、国立研究開発法人国 立長寿医療研究センターの大島伸一名誉総長が座長を務め、みよし市福祉部長寿介護課 の近藤隆彦氏、本郷クリニックの牧篤彦先生、みすクリニックの翠健一郎先生という、 この分野におけるスペシャリストの方々にそれぞれご発表いただき、大いに盛り上げて いただきました。 「高齢者の生きがいと在宅医療」という、高齢者の生きがいという切り口から在宅医療 について論じられた、この分科会は非常にユニークであり、それぞれの地域における在 宅医療のあり方などに対する、たいへん示唆に富むコメントがたくさんあり、とても有 意義な内容だったと思います。 本大会は、公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成により開催しました。 心より感謝申し上げます。 2.資料 ・健康生きがい学会第7回大会プログラム.
(7) 健康生きがい学会第7回大会プログラム 2016 年 11 月 12 日(土曜日) 挨. 拶. 10:30~10:45. 会場校挨拶 村松 常司(東海学園大学スポーツ健康科学部長) 実行委員長挨拶. 島田. 肇(健康生きがい学会理事、東海学園大学スポーツ健康科学部准教授). 会長挨拶. 京極. 髙宣(国立社会保障・人口問題研究所名誉所長、全国社会福祉協議会 中央学院長、社会福祉法人浴風会理事長). オリエンテーション 10:45~10:50 宮島 敏(健康生きがい学会常務理事) 基調講演. 10:55~11:25. 「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」鈴木 隆雄(桜美林大学大学院教授) 特別記念講演. 11:25~11:55. 「共生(ともいき)思想と生きがい」田中 幕間. 祥雄(東海学園大学学監). 11:55~12:15. 三好太鼓(特定非営利活動法人加藤流 三好太鼓) シンポジウム. 13:15~14:45. 『認知症になっても地域でいきいきと暮らす 』 座長 柳. 務. (社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター. センター長). シンポジスト 岩瀬. 敏(愛知医科大学医学部生理学教授). 黒木. 信之 (名古屋市医師会在宅医療・介護連携支援センタースーパーバイザー、愛知県 医療ソーシャルワーカー協会会長). 佐藤. 信人 (社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京センター 副センター長). 分科会. 14:55~17:15. (第1分科会) 座. 長:瀬川. 発表者:①倉橋. 共生(ともいき)思想と健康生きがい活動(東海学園大学支援) 久志(東海学園大学経営学部教授) 洋子(東海学園大学経営学部教授). ②硯川 眞旬 (元熊本大学教授/浄土宗報恩寺住職) ③田中 清人(株式会社ヒューマンアシスト代表取締役社長). 2.
(8) (第2分科会) 座. 長:島岡. 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 清(東海学園大学健康開発支援センター長、同大学スポーツ健康科学部特任 教授). 発表者:①石川. 治江(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事、立教大学 大学院21世紀社会デザイン研究科客員教授). ②大谷 源一(一般財団法人健康・生きがい開発財団常務理事) ③重松 良祐(三重大学教育学部教授) ④甘利 正晴(ステキ健康サポーターの会) 須藤. 陽子(三重県四日市市健康福祉部健康づくり課長). 鎌田. 典子(三重県四日市市健康福祉部健康づくり係長). (第3分科会). 健康生きがいと介護ロボットの積極的活用. 座長兼発表者:和田 一義(首都大学東京システムデザイン研究科准教授) 発表者:①井上 ②山田 (第4分科会) 座. 長:児玉. 発表者:①浅井. 薫(首都大学東京健康福祉学部作業療法学科准教授) 裕昭(東海学園大学経営学部准教授) 高齢者の健康生きがい支援 桂子(日本社会事業大学名誉教授) 千惠(名古屋市名東区南部生き生き支援センター長). ②尾之内 直美(公益社団法人認知症の人と家族の会愛知県支部代表) ③島 (特別分科会) 座. 長: 大島. 発表者:①近藤. 懇親会. 典広(東海学園大学スポーツ健康科学部准教授) 高齢者の生きがいと在宅医療 伸一(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 名誉総長) 隆彦(みよし市福祉部長寿介護課 保健師). ②牧. 篤彦(本郷クリニック院長/名古屋市名東区). ③翠. 健一郎(みすクリニック院長/みよし市). 17:30~18:30. 3.
(9) 2016年11月13日(日曜日) 特別講演. 10:00~10:30. 「抗酸化食品と健康」 自由発表. 三宅 義明(東海学園大学スポーツ健康科学部教授) 10:30~11:45. 発表者 草地. 達生. 発表者. 島方. 正敏 栃木県健康生きがいづくりアドバイザー協議会. 発表者. 西峰. 秀明 日本冬桜の会. 発表者. 橋元. 慶男 三重産業保健総合支援センター(臨床心理士). 発表者. 藤原. 寛子「スローテンポ」オーナー. 全大会 幕間②. 各分科会の報告. 岡山県健康生きがいづくりアドバイザー協議会. 11:45~12:15 12:15~12:30. だんだんダンス(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ) 表彰. 12:30~12:40. 閉会. 12:40~12:50. 4.
(10) 健康生きがい学会第7回大会開催概要 日. 程. 平成28年11月12 日(土)10:30~ 11月13 日(日)13:00. 場. 所. 東海学園大学三好キャンパス(愛知県みよし市福谷町西ノ洞21 番地 233). 参加費. 会員1,000円、一般2,000円、院生500円、学生無料、当日入会の会員無料. 内. 大会テーマ 『認知症になっても地域でいきいきと暮らす』. 容. 11 月12 日 (土) 10:30~10:35. 会場校挨拶. 村松 常司(東海学園大学スポーツ健康科学部長). 実行委員長挨拶. 島田 肇(健康生きがい学会理事、東海学園大学スポーツ健康科学部准教授). 10:35~10:45. 会長挨拶. 京極 髙宣(国立社会保障・人口問題研究所名誉所長、全国社会福祉協議会中央学院長、社会福祉法人浴風会理事長). 10:45~10:50. オリエンテーション 宮島 敏(健康生きがい学会常務理事). 10:55~11:25. 基 調 講 演 「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」鈴木 隆雄(桜美林大学大学院教授). 11:25~11:55. 特別記念講演「共生思想と生きがい」田中 祥雄(東海学園大学学監). 11:55~12:15. 幕間/①三好太鼓(特定非営利活動法人加藤流 三好太鼓). 12:15~13:15. =昼食=. 13:15~14:45. シンポジウム 『認知症になっても地域でいきいきと暮らす 』. ともいき. 座. 長:柳 務 (社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター センター長). シンポジスト:岩瀬 敏(愛知医科大学特任教授) 黒木 信之 (名古屋市医師会在宅医療・介護連携支援センタースーパーバイザー、愛知県医療ソーシャルワーカー協会会長) 佐藤 信人 (社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京センター 副センター長) 14:55~17:15. 分科会 ともいき. (第1分科会) 共生思想と健康生きがい活動(東海学園大学支援) 座 長:瀬川 久志(東海学園大学経営学部教授) 発表者:①倉橋 洋子(東海学園大学経営学部教授) ②硯川 眞旬 (元熊本大学教授/浄土宗報恩寺住職) ③田中 清人(株式会社ヒューマンアシスト代表取締役社長) (第2分科会) 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 座 長:島岡 清(東海学園大学健康開発支援センター長、同大学スポーツ健康科学部特任教授) 発表者:①石川 ②大谷 ③重松 ④甘利. 治江(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事、立教大学大学院21 世紀社会デザイン研究科客員教授) 源一(一般財団法人健康・生きがい開発財団常務理事) 良祐(三重大学教育学部教授) 正晴(ステキ健康サポーターの会)須藤 陽子(三重県四日市市健康福祉部健康づくり課長) 、鎌田 典子(健康づくり係長). (第3分科会) 健康生きがいと介護ロボットの積極的活用 座長兼発表者:和田 一義(首都大学東京システムデザイン研究科准教授) 発表者:①井上 薫(首都大学東京健康福祉学部作業療法学科准教授) ②山田 裕昭(東海学園大学経営学部准教授) (第4分科会) 高齢者の健康生きがい支援 座 長:児玉 桂子(日本社会事業大学名誉教授) 発表者:①浅井 千惠(名古屋市名東区南部生き生き支援センター長) ②尾之内 直美(公益社団法人認知症の人と家族の会愛知県支部代表) ③島 典広(東海学園大学スポーツ健康科学部准教授) (特別分科会) 高齢者の生きがいと在宅医療 座 長: 大島 伸一(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 名誉総長) 発表者:①近藤 隆彦(みよし市福祉部長寿介護課 保健師) ②牧 篤彦(本郷クリニック院長/名古屋市名東区) ③翠 健一郎(みすクリニック院長/みよし市) 17:30~18:30. 懇親会. 11 月13 日(日) 10:00~10:30. 特別講演 「抗酸化食品と健康」 三宅 義明(東海学園大学スポーツ健康科学部教授). 10:30~11:45. 自由発表 発表者5 名/学会賞表彰の対象. 11:45~12:15. 全体会. 各分科会の報告. 12:15~12:30. 幕間/②. だんだんダンス(特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ). 12:30~12:40. 表彰. 12:40~12:50. 閉会. 主 催. 健康生きがい学会. 共 催. 公益財団法人 フランスベッド・メディカルホームケア研究・助成財団 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 愛知県 みよし市 豊田市 長久手市 日進市 東郷町 豊明市. 後 援.
(11) ◇参加者数 (集計:学生は除く) 《1日目》 開会あいさつ オリエンテーション 基調講演 特別記念講演 シンポジウム 幕間(三好太鼓) 分科会 ①共生思想 ②地域の健康づくり ③ロボット ④生きがい支援 特別/在宅医療 懇親会. 102名 102名 96名 118名 130名 130名 計132名 23名 49名 14名 24名 22名 100名. 《2日目》 特別公演 自由発表 全体会 幕間(だんだんダンス) 表彰・閉会. <当日の様子>. 49名 40名 40名 55名 40名.
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(13) 健康生きがい学会第7回大会. ごあいさつ 健康生きがい学会 会長. 京極 髙宣. 先日、発表された 2015 年国勢調査結果によると、わが国の65歳以上の人口が過去最高の 3346 万 5 千人となり、総人口に占める割合は 26.6%で4人に1人以上の方が高齢者となりました。健康な高齢者 も多くなってはいますが、虚弱や要介護の高齢者も少なくありません。今や虚弱対策(フレイル予防な ど)は国の高齢者施策の戦略課題となっています。そこで全ての高齢者が健康で生きがいを持って地域 で生活できる共生社会の実現が不可欠です。 また、平成28年版高齢社会白書によると労働力人口のうち65歳以上の者は 744 万人(11.3%)と なり、労働力の一部を担っています。今後、65歳以上ではなく75歳以上の後期高齢者をいわゆる新 老人と考え、65~74歳を熟年後期と捉えたいと思います。65~74歳は大きな活力があるので、 それを社会の中で大きく活かすということが極めて重要なのです。 さて、健康で生きがいに満ちた高齢期を迎えることは万人の願いであると同時に、高齢者は自らの問 題として健康と生きがいについて真剣に考える必要があります。全ての高齢者を生活主体者として、そ の健やかで生きがいのある生活を実現することは高齢者福祉の究極の目標でもあります。 私は健康生きがい施策とは、一方で単なる政策論に終始させるのではなく、また他方で個人のプライ バシーに任せるのでもなく、その実現を高齢者の人権、いわば「健康生きがい権」に基づく社会保障の 極致として位置づける必要があると思います。 これを真に確立するため、 今後さらに一歩進めた論議を、 医療、福祉、教育、心理、法律、経済、文化など、あらゆる領域から学際的に論議を深めて行かねばな りません。 このような背景のもと、2010 年に「健康生きがい学会」が発足し、西日本の久留米大学で第1回大会 が開催されました。2011 年には、東日本の東京大学で第2回大会が日野原重明名誉会長を迎え開催され、 2012 年には第3回大会が長崎国際大学で、作家の曽野綾子先生を迎え「老いの才覚」と題してのご講演 頂き、古川貞二郎先生(元内閣官房長官)には「今日求められる健康生きがい」と題して、ご講演頂き ました。2013 年には第4回大会を山野美容専門学校(東京)で開催し、 「美しく老いる」と題し樋口恵子 先生(高齢社会を良くする女性の会会長)にご講演頂きました。第5回大会を弘前医療福祉大学で開催 し、 昭和女子大学の学長・理事長の坂東眞理子先生と全国老人保健施設協会前会長の木川田典彌先生にご 講演頂きました。昨年は第6回大会を川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市)で開催し、辺見聡厚生労働省 老健局振興課長に記念講演をして頂きました。 今大会は「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」をテーマに、東海学園大学(愛知県みよし市) で開催し、鈴木隆雄桜美林大学大学院教授に基調講演を、また田中祥雄東海学園大学学監には特別記念 講演をしていただきます。 最後になりましたが、 会場校の東海学園大学の松原武久学長に深く御礼申し上げるとともに、 ご後援、 ご協賛を頂きました諸企業、諸団体の皆様方に深く感謝の意を表したいと思います。 本日は本当にたくさんの皆様にお越し頂き、心よりお礼申し上げます。2日間にわたり皆さま方とご 一緒に「健康生きがい」について広く深く論議できますことを祈念いたしまして、ごあいさつとさせて いただきます。 2016年11月12日 5.
(14) 健康生きがい学会第7回大会. 基調講演. 認知症になっても地域でいきいきと暮らす ―科学的根拠に基づく認知症予防と地域対応― 桜美林大学 老年学総合研究所 所長. 鈴木 隆雄. 発表要旨 日本人の平均寿命は着実に伸び、平成 26 年度では男性 80.50 歳、女性 86.83 歳と世界でもトップク ラスを維持している。日本の高齢者の人口の推移の特色は、高齢化の進展の「速さ」と同時に、その高 齢化率の「高さ」 (高齢者人口の増加) 、なかでも今後急増する 75 歳以上の後期高齢者の人口割合の著 しい増加にある。特に今後急増する後期高齢者に関して注目すべき特徴が以下に示すように、いくつか あげられる。 ① 今後 75 歳以上人口が相対的に増えることである。その内容としては 65~74 歳の前期高齢者はそ れほど増えない。一方、最も大きな増加率を示し、また実数でも増えるのは 75 歳以上のいわゆる後期 高齢者ということである。 実際、2025 年あるいは 2030 年にかけて団塊の世代が死亡ピークを迎える頃には前期高齢者と後期高 齢者の比率が現在の 1:1 から 1:2 へと後期高齢者人口が急増し、高齢者人口の 2/3 を占めると推計さ れている。 ② さらに、後期高齢者の急増に伴って単身の高齢者世帯あるいは夫婦のみの世帯が急増する。後期 高齢者の健康上の特徴の一つに「フレイル(虚弱) 」の顕在化が挙げられる。フレイルは身体面、精神・ 心理面そして社会的な面に及ぶ高齢者の様々な機能の減衰と脆弱化であるが、高齢者の単身あるいは夫 婦のみの世帯で問題となる。 ③ 今後の後期高齢者の増加に伴って、要介護高齢者の増加が見込まれている。特に大きな問題とな るのは認知症の高齢者の増加である。現在 65 歳以上の高齢者のうち、認知症は高齢者の約 15%でおよ そ 500 万人強とも推計されている。認知症は加齢に伴って発症が増加するため、後期高齢者の増加する 今後はその有病者率はいずれも相当に増加するため、前期高齢期からの有効な対策が必要となる。 今回の発表では、特に認知症の予防と地域でのさまざまな認知症にかかわる諸問題について、科学的 根拠に基づく対応策を中心として述べる予定である。特に認知症予防においては、地域に 10~15%程度 の有病率と推定される「軽度認知障害;Mild Cognitive Impairment:MCI」高齢者の認知機能低下予防 に関する科学的根拠についてわが国でのランダム化試験などのデータを中心に紹介する。. 6.
(15) 健康生きがい学会第7回大会. プロフィール 桜美林大学 老年学総合研究所 所長、大学院教授 国立長寿医療研究センター、総長特任補佐 1982 年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了 1988 年 札幌医科大学助教授 1990 年 東京都老人総合研究所疫学研究室長 1995~2005 年 東京大学大学院生命科学専攻分野客員教授 1996 年 東京都老人総合研究所疫学部長 2000 年 同研究所副所長 2015 年 桜美林大学 老年学総合研究所 所長、大学院教授 受賞: 2000 年 東京都知事賞 2008 年 日本骨粗鬆症学会学術振興賞 2010 年 遠山椿吉賞「健康予防医療大賞」ほか 著書: 2012 年「超高齢社会の基礎知識」 (講談社現代新書) 、2008 年「体の年齢事典」 (朝倉書店) 、 「健康の基準」 (小学館) 、2001 年「骨から見た日本人」 (講談社メチエ) 、2004 年「骨の事 典」 (朝倉書店) 。2005 年「老化の予防がわかる本」 (技術評論社) 、2001 年「骨から見た日 本人」 (講談社) 、1997 年「老年病の疫学」 (東大出版) 。1998 年「日本人のからだ-健康・ 身体データ集-」 (朝倉書店) 、他多数。 7.
(16) 健康生きがい学会第7回大会. 特別記念講演 ともいき. 共生思想と生きがい 東海学園大学 学監. 田中 祥雄. 発表要旨 東海学園は浄土宗の僧侶養成機関として明治21 年11 年認可を受けて以来、 今年で128年になります。 設置校は、東海中学校、東海高等学校、東海学園高等学校、東海学園大学の 4 校で、大学は昨年開設 20 周年を迎えました。 大学は、三好キャンパスに経営学部・スポーツ健康科学部、名古屋キャンパスに人文学部・教育学部・ 健康栄養学部の 5 学部を開設しています。学園全体の校訓が「勤倹誠実」 、校是が「共生」 (ともいき) です。その「共生」 (ともいき)と生きがいについて話をさせていただきます。 椎尾辧匡博士(1876~1971)は学祖の一人で、大正 8 年ころから共生き運動を展開されました。最 初は青少年むけの社会運動でした。生きがいとはなにか、を職場に出かけて話されました。その「とも いき」の輪が、社会全体に広がっていきました。昭和 2 年の結集では「本当に生きる」 (資料)という 内容でした。仏教の言う縁議論が基になっています。博士の薫陶を受けた多くの方々がいますが、3 人 の共生(ともいき)論を紹介します。 ① 梅原 猛氏 共生(ともいき)とは、 「草木国土悉皆成仏」 (天台本覚思想)の考え方が目標で、西洋思想には限 界がある。 (資料) ② 黒川紀章氏 共生(ともいき)とは、唯識論であり対立するものまで包み込んでいく。 西洋思想の二元論ではなく、日本思想の一元論である。 「縁側論」である。 (資料) ③ 林 霊法師 共生(ともいき)とは、人間を深く見つめること、永遠不滅の命。 謙虚に生きる姿にめざめる。互いに生かし生かされていく、いきがい。 (資料). プロフィール 昭和 18 年 1 月 18 日生 豊田市 学部・大学院(修士・博士)ともに大正大学 東海学園常任理事、同大学学監 豊田市文化財保護審議会会長、同市史編纂調査会会長 高月院住職、松平親氏公顕彰会会長ほか. 8.
(17) 健康生きがい学会第7回大会. シンポジウム 「認知症になっても地域でいきいきと暮らす」 座 長 柳. 務 社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター センター長. シンポジスト 岩瀬 敏 愛知医科大学医学部生理学教授 黒木 信之 名古屋市医師会在宅医療・介護連携支援センター スーパーバイザー、愛知県医療ソーシャルワーカー協会会長 佐藤 信人 社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京センター 副センター長. 座長プロフィール. 柳 務. Tsutomu Yanagi. 1961 年 名古屋大学医学部卒業 1975 年 名古屋第二赤十字病院神経内科部長 1999 年 名古屋大学医学部臨床教授 兼任 1975-1996 年度厚生省特定疾患後縦靭帯骨化症と脊柱靭帯骨化症の調査研究班班員 後縦靱帯骨化症,黄色靱帯骨化症を先駆的に報告し脊柱靱帯骨化症の概念を初めて提唱した. 2001 年 名古屋第二赤十字病院 院長 2007 年 認知症介護研究・研修大府センター センター長(現在に至る) 9.
(18) 健康生きがい学会第7回大会. シンポジウム. 認知症になっても地域でいきいきと暮らす 愛知医科大学医学部生理学 教授. 岩瀬 敏. 認知症者の生きがい 「生きがい」とは,何だろうか.ある辞書で定義をみると, 「人生の意味や価値など,人の生を鼓舞し, その人の生を根拠づけるものを広く指す」とある.人生を長く過ごした高齢者にとって,その意味はさ まざまであろうが,認知症者のように主に記憶をすぐに忘却してしまうような方々にとっては,どのよ うな意味があるだろうか. 軽度の認知症者,いわゆる「まだらぼけ」といわれる日によって症状が変わる方が,症状が軽いとき に書かれたブログによれば, 「社会の一員として,役割を持ち,認められ,存在価値があり,自信を持っ て生きていきたい」と述べている.そのためには介護の通所介護施設や,グループホーム,通所リハビ リ施設などに閉じ込めるのではなく,社会に出て行き,買い物をしたり,外食をしたり,喫茶店でコー ヒーを飲みながらおしゃべりをするような,以前と変わらない暮らしがしたい,そうである.つまり, 認知症者を「やさしく見守る」社会が形成されるのが望ましいといえる. それでは実際の介護の場面では,具体的にどのようなことをしたらよいのであろうか.共同研究者の 岩田道子臨床心理士によれば,周囲の人の世話をしてもらうことが生きがいになる,と述べる.そのよ うにすることで,認知症の進行が緩徐になり,周囲の若い人に教えてあげるという心構えが,当人にと っても,世話を受ける認知症者にとっても適度な緊張感を生み,両者によりよい関係を作り,それが生 きがいとなって表れるらしい.この「誰かのために役に立っている自分」という認識が重要なのである. ここでも性差はあり, 男性は女性に囲まれておしゃべりができるというのがうれしいとのことである. 一方,女性は,誰かのためになっているという意識が必要で,十分に褒めてあげることが肝要である. さらに重要なことは,地域性である.いなか,都会,建前と本音の差異を高齢者は微妙に感じ取る. これらのことを総合して,社会に積極的な参加を促し,介護者は見守っていく姿勢が必要である. このように「生きがい」は,個人により異なることは明らかではあるが,一般的にはたとえ認知症者 といえども奉仕の精神を周囲に与え,周囲はそれを見守りつつ共存していくことが理想と考えられる.. プロフィール 1980 年名古屋大卒業後,名古屋第二日赤,柳務部長のもとで神経内科研修.83 年から名古屋 大環境医学研にて間野忠明教授のもとで環境医学,宇宙医学研究に従事.90~91 年にスウェーデ ン,イェーテボリ大学で客員研究員.91 年,名古屋大より博士.2005 年より愛知医大にて生理 学を教え,同時に神経内科外来を担当.微小神経電図法を用いて交感神経活動を記録することで, 自律神経研究を推進.無重力下のデコンディショニングを防止するための人工重力研究に参加.. 10.
(19) 健康生きがい学会第7回大会. シンポジウム. 認知症になっても地域でいきいきと暮らす 一般社団法人名古屋市医師会 在宅医療・介護連携室 スーパーバイザー 愛知県医療ソーシャルワーカー協会会長. 黒木 信之 テーマ 名古屋市における在宅医療・介護連携推進事業の取り組み ~名古屋市医師会在宅医療・介護連携支援センターの取り組みから~ 発表趣旨 今後、名古屋市では 75 歳以上の高齢者が増加し、これに伴い認知症高齢者が急増すると見込まれる。 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025(平成 37)年をめどに、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分 らしい生活ができるように医療・介護・予防生活・生活支援・住まいの5つのサービスを一体的に提供 する地域包括ケアシステムが全国で取り組まれている。名古屋市も 2014(平成 26)年から認知症初期 集中支援チーム運営モデル事業が開始された。認知症の方、認知症が疑われる方の自宅を訪問し認知症 の初期段階から介入し包括的、集中的に支援している。名古屋市から高齢者の支援を委託された名古屋 市医師会は、2015(平成 27)年 10 月から市内8カ所に在宅医療・介護連携支援センターを設置しケア マネジャーの資格をもつ看護師、社会福祉士・精神保健福祉士の資格をもつ医療ソーシャルワーカーを 配置した。2016(平成 28)年 4 月には名古屋市 16 区全区に配置し、市民、医師、多職種の専門職の相 談に応じている。名古屋市の認知症の方の現状、名古屋市の施策、名古屋市医師会在宅医療・介護連携 支援センターの取り組みについて報告する。 1.名古屋市の高齢者の人口の現状、高齢化率の推移、認知症高齢者の現状 2.名古屋市の地域包括ケア推進の認知症の取り組み 3.名古屋市医師会の在宅医療・介護連携支援センターの取り組み 4.名古屋市における認知症の方の今後の課題. プロフィール. 黒木 信之. 精神保健福祉士 略歴 1978 年日本福祉大学卒業 1978 年名古屋第二赤十字病院入職 2004 年愛知県医療ソーシャルワーカー協会会長 2014 年日本赤十字豊田看護大学非常勤講師 2015 年一般社団法人 名古屋市医師会に入職 著書 医療福祉相談の本、編集・執筆 日総研 2008 年~2014 年(第 1 版から第 7 版) 11.
(20) 健康生きがい学会第7回大会. シンポジウム. 認知症になっても地域でいきいきと暮らす 社会福祉法人浴風会 認知症介護研究・研修東京センター 副センター長. 佐藤 信人. 人が心豊かに暮らせるまちづくり 公的(フォーマル)サービスと非公的(インフォーマル)サポート. ※人は、人(自分以外の他人)によって自分を自覚する。 だから、人は人なしでは生きていけない。 幸せや心の豊かさは、人と人との間に生じる。 その「人」がいるのは「地域」だ。 だから、私達は「地域」を創っていく。. プロフィール 佐藤信人(さとう・のぶと) 社会福祉学博士、厚生労働省老人福祉計画官、同高齢者介護対策本部課長補佐、同介護保険制度 施行準備室室長補佐、同介護支援専門官、武蔵野大学社会福祉学科教授を経て、平成25年より 認知症介護研究・研修東京センター副センター長。 著書「介護保険制度と仕組み」 (建帛社) 、 「ケアプラン作成の基本的考え方」(中央法規)ほか 12.
(21) 健康生きがい学会第7回大会 ともいき. 第1分科会 共生思想と健康生きがい活動. 座 長. 瀬川 久志. 東海学園大学経営学部教授. 発表者. 倉橋 洋子. 東海学園大学経営学部教授. 発表者. 硯川 眞旬. 元熊本大学教授/浄土宗報恩寺住職. 発表者. 田中 清人. 株式会社ヒューマンアシスト代表取締役社長. 座長 プロフィール 東海学園大学経営学部教授 博士 環境マネジメント 主著 『躍進する風力発電』大学教育出版、2011 年 所属学会 環境文学学会. 13.
(22) 健康生きがい学会第7回大会. ともいき. 第1分科会 共生思想と健康生きがい活動 東海学園大学経営学部 教授. 倉橋 洋子. テーマ: 「女性の生き方ついて―アメリカにみる「淑女」から「真の女性」を経て「新しい女性」への道 ―」 発表要旨:アメリカ北部では 19 世紀初頭までに資本家の登場により工場が出現し、製品の生産は家内工 業から工場に移った。社会階級が再定義され、エリートの基準が世襲の家系よりも個人の資質におかれ るようになりつつあった。女性も世襲の貴族的な淑女(lady)から、個人の資質が問題な「真の女性」 (true woman)の規範がでてきた。中産階級では男性は外で、女性は家庭内で働くという男女の役割分 担が明確になってきた結果、男性は外で収入を得て妻子を養うことで一人前とみなされ、女性は「真の 女性」かどうかが問われた。 「真の女性」はカール・デグラーによれば、信仰心を持ち、純潔で、従順で、 かつ家庭的な女性であり、家庭の天使として社会に直接関与せず、男性に慰安と喜びを与え、子供にと って模範となり、家庭内の仕事に有能であるべきであった。 一方、1848 年のセネカ・フォールズ会議を初め、さまざまな女性運動があり、マーガレット・フラー のような個人の特性を主張した女性もいた。 「民主的個人主義の理想等によって刺激を受けて家父長制に 反抗したり」 、 「社会で創造的な役割をはたしたり」する「新しい女性」の存在が南北戦争後には認めら れるようになった。しかし、まだ大半の女性は「真の女性」の規範に呪縛されていた。その上、女性に は財産管理権がなかったので、経済的に困窮しても中産階級以上の女性は、下宿人を置くか、教師にな る道しかなかった。 アメリカ 19 世紀の作家、ナサニエル・ホーソーンの作品に描かれた女性や、ホーソーンの作品の女性 主人公のモデルと言われているフラー、さらにホーソーンの義理の姉であるエリザベス・ピーボディ等 を取り上げ、 「淑女」から「真の女性」を経て「新しい女性」への女性観の系譜をみる中で、女性の生き 方、いきがいについて考える。. プロフィール 愛知県立大学卒業、立命館大学文学研究科修了(文学修士) 、 東海学園大学 教授 著書: 『 「国際英語論」で変わる日本の英語教育』くろしお出版,平成 28 年(共著) 、 『越境する女―19 世紀アメリカ女性作家たちの挑戦』開文社, 平成 26 年(共著) 、 『ピーボディ姉妹―アメリカ・ロマン 主義に火をつけた三人の女性たち』南雲堂, 平成 26 年(共訳) 、 『現代社会と英語―英語の多様性をみつ めて』金星堂,平成 26 年(共著)他 14.
(23) 健康生きがい学会第7回大会. ともいき. 第1分科会 共生思想と健康生きがい活動 熊本大学大学院 元教授. 硯川 眞旬. テーマ: 「共生」の日暮しで、健康「生きがい」の感得―「安心」生活の本質― 発表要旨 「現代社会の超人工化と無際限な生活の利便性・快適性への欲望の蔓延に関連して」 Ⅰ.健康破壊と文化の貧困化が進行してやまない現代。無明な(生きがい持てない)日暮し。 (1)健康は、よりよく(満足に)生ききるための一条件。健康は、生きがいづくりの手段。 (2)生きがいづくりは、 「幸福」行きの切符。特に「心の健康」は、その中核と言えよう。 (3)生きがいとは、 「生き方の望ましさ」としての生活価値観(生活姿勢)のことである。 Ⅱ. 「共生」の理念が、日常生活そのものに具現化されると、 「安心」がもたらされる。 (1)「共生」とは、現代社会の基本的な問題を解決するため自らを行動せしめる約束事。 (2)「共生」とは、人間の行動・思考・価値観を大枠において方向づけ、具体的な目標を与え、 新たな生活様式を生みだす「意識」として、ライフスタイルに影響を与える。 (3)「共生意識」は、ライフスタイル確保のための生活改善の積極的努力の指標であり、 「健康い きがい」を確保するための、 「生活改善」の積極的な努力の指標となりうる。 Ⅲ. 「安心」の中身は、健康と生きがい。これらは全て自らの「思い」により左右される。 (1)健康は、生きがいの源泉。健康の5領域(身体的、精神的、社会的、環境的、霊魂的) (2)健康の決定要因は、①身体的な自己の体質、②自然的・社会的・人間的な環境、③文化的・ 全人的なライフスタイル。このうち③はすぐにでも改変できる。 (3) 生きがいとは上記③のこと。 「共生の日暮し」のこと。そこに「安心」が生まれる。 Ⅳ. 「共生の日暮し」は健康生きがい活動を一層促進し、日常生活に「安心」をもたらす。 (1)健康生きがい活動は、日常生活の中で普段・不断に行われる「共生」活動のこと。 (2)健康生きがい活動は、日常生活における「心の筋トレ(大掃除)」となることが肝腎。 (3)健康生きがい活動は、幸せを感じとる能力(健康な心、生きがい感)の涵養に直結。 プロフィール 同志社大学大学院修了。九州大学健康科学センター研究生修了。 佛教大学教授・学生部長・総研主任研究員を経て、熊本大学大学院教授(定年退官)。 浄土宗総本山布教師・報恩寺住職。東海学園大学共生文化研究所研究員。佐賀大学講師。日本福祉学習 支援学会長。日本生涯自然教育協会長。日本大衆演劇研究所理事長。 日本社会福祉学会理事(九州部会長)、日本看護福祉学会理事(副代表)等歴任。. 15.
(24) 健康生きがい学会第7回大会. ともいき. 第1分科会 共生思想と健康生きがい活動 株式会社ヒューマンアシスト 代表取締役. 田中 清人. テーマ「認知症になっても地域で共に生きるために」 ~地域密着型サービス事業者の使命~ 発表要旨 我が国は急激な少子高齢化を迎えている。高齢者人口の増加に伴い、認知症を有する方の割合も年々 増えている。政府はこれを受け 2013 年にオレンジプランをスタートさせ、さらに 2015 年には新オレン ジプランとした。基本的な考え方として「認知症高齢者等にやさしい地域づくりを推進していくため、 認知症の人が住み慣れた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会を目指す」があ る。つまり地域との共生である。 ともいき. 大会の会場となる東海学園には学園理念の『共生』がある。これは「己の自立を願う者同士が、互い に慈しみ合い、支え合い、共に生かし合う心」を意味する学園独自の考え方である。根底には、人間は 誰もが人や世界、地域社会、自然との助け合いの中で生きているという信念があり「人間として、どう 生きるべきか。 」その原点と向き合うというものである。しかし認知症になると人や社会との関係性は薄 れていく。さらに本人だけでなく家族も地域社会も互いに遠慮がちになり疎遠になり孤立してしまう傾 向もある。 私は介護保険制度下での地域密着型サービス事業を営んでいる。事業者が地域の社会資源の 1 つとし て機能していくために、 まず大切なのはホスピタリティの精神をもって事業に臨むことであると考える。 サービスを提供するという一方通行の関係でなく、両者の間に相互の満足感があって成立し、信頼関係 ともいき. が強まり価値を高めるものである。これは共生理念に通ずるものがある。現場では介助の時間に追われ てしまう場面も少なくない。しかしこれでは利用者は「ただ生かされている」だけの状態である。 き のう. 身体機能を維持するための機能訓練も重要な位置づけにあるが、私は機能訓練だけでなく記脳活動 (筆者造語)も重要であると考える。五感で感じ、記憶を呼び覚まし脳に良い刺激を記す活動である。 リアリティ・オリエンテーション、回想法、趣味活動、外出活動などがこれにあたる。通所介護が施設の外に出ることを 行政は良くは思わない。 しかし五感で刺激を受けられる機会が多く、 それが本人の情緒の安定に繋がり、 結果、家族の介護負担も軽減される。また地域に出ることにより、周りの方の理解も深まり孤立の防止 になり効果的な活動になると考える 事業所での時間が全てではない。しかしそこで行われるケアを今一度見直し、生きがいを感じられる 時間を過ごせれば、利用者の方だけでなく家族、ケアラー等ステークホルダーに相乗効果を呼び、地域 で共に生きていくことに繋がっていくのである。. プロフィール 株式会社ヒューマンアシスト. 所属団体名等. 代表取締役社長 田中 清人. 第2分科会 高齢者の健康生きがいづくり 16.
(25) 健康生きがい学会第7回大会. 座 長. 島岡 清. 東海学園大学健康開発支援センター長、同大学スポーツ 健康科学部特任教授. 発表者. 石川 治江. 特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事、 立教大学大学院 21 世紀社会デザイン研究科客員教授. 発表者. 大谷 源一. 一般財団法人健康・生きがい開発財団常務理事. 発表者. 重松 良祐. 三重大学教育学部教授. 発表者. 甘利 正晴. ステキ健康サポーターの会. 須藤 陽子. 三重県四日市市健康福祉部健康づくり課長. 鎌田 典子. 三重県四日市市健康福祉部健康づくり係主幹. 座長プロフィール 昭和 46 年、東京大学教育学部卒、同大学院教育学研究科を経て、昭和 50 年より名古屋大学総合保健 体育科学センター助手。教授、センター長を経て、平成 22 年より東海学園大学人間健康学部教授。現 在は同大学健康開発支援センター長、スポーツ健康科学部特任教授。 専門は健康運動科学。 自治体と協力して地域健康づくりプログラムの支援を行っている他、 「三好ともいきスポーツクラブ」 理事長として地域のスポーツ振興にも携わっている。. 17.
(26) 健康生きがい学会第7回大会. 第2分科会 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ代表理事 立教大学大学院 21 世紀社会デザイン研究科客員教授. 石川 治江 テーマ: 「3世代全員参加型社会が地域の健康になる」 発表要旨: 2000年4月に施行された「介護保険制度」は、家族が担ってきた介護が外部化され、 社会化、専門家への道をたどってきた。同時に介護への関心と不安が高まり、介護予防の取組みが全国 に広がり地域づくりの一助となってきた。が、高齢者だけに焦点を当てた取組には限界がある。豊かな 地域は3世代がそれぞれの役割をいきいきと生きていることだ。例えば隠岐の島海士町には10年間で 400名が移住し、島前高校は入学希望者が増えている。今元気がある地域は20年~30年前から、 さまざまな取組をしてきたことが実を着け花開いている。一方、都市部での介護、認知症問題は深刻に なっている。当法人は、10年前から立川市内に42の体操グループを作り活動をしているが、認知症 の発症は抑えられていない、身体は元気だが認知症の方は増えていると疑った。昨年、 「認知症予防だん だんダンス」を開発し、体操、ダンス、防災カフェの3点セットを上記のグループに導入している。 「認 知症カフェ」も当法人の12拠点で開催し地域の方々の交流拠点となっている。認知症予防は、エビデ ンスの有効活用と子供、若者を巻き込み、中高年世代から、同時にいろいろな事をさせる仕掛け、企て が必要だ。安心して徘徊できるまちづくりが目標だ。. プロフィール 略歴 1967年3月 御茶ノ水美術学院卒業 1967年4月 国際羊毛事務局入局 1975年7月 〃退局 1987年10月 ケア・センターやわらぎ設立 1997年8月 社会福祉法人にんじんの会設立 2000年4月 NPO法人ケア・センターやわらぎ設立 2002年4月 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科兼任講師 同 神奈川県立保健福祉大学非常勤講師 2008年4月 立教大学大学院21世紀社会デザイン客員教授 2010年4月 〃特任教授 2015年4月 〃客員教授となり現在に至る 18.
(27) 健康生きがい学会第7回大会. 第2分科会 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 一般財団法人健康・生きがい開発財団 常務理事. 大谷 源一. テーマ:高齢者が「社会の担い手」となるために 発表要旨: 1.この国の人口推移 2.フレイル予防 3.100歳大学の展開 1.この国の人口推移 年. 人口(千人). 高齢者(千人). 1955. 89,276. 4,747. 1965. 98,275. 6,181. 1975. 111,940. 8,837. 548. 12,350. 1,740. 1085. 121,049. 1995. 125,570. 18,260. 100歳以上(人) 198. 6,378. 2005. 127,768. 33,000. 25,554. 2016. 125,162. 34,255. 65,692. 2055. 89,993. 36,463. 657,350. (~2016年:総務省統計局、 2055 年:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成18年12月推計) 2.フレイル予防 運動(歩く) 栄養/口腔ケア(タンパクを摂る/しっかり噛む) 社会参加(外に出る) 3.100歳大学(第2の義務教育) 成長期(第1の義務教育):体力成長、階段あり、先生あり、教科書あり、夢あり 高齢期(第2の義務教育):体力低下、階段なし、先生なし、教科書なし、人生に手摺なし 老いを往き切るための教育 数多ある老人大学とのちがい. プロフィール 一般財団法人健康・生きがい開発財団 常務理事 国土交通省高齢者能力活用等による高齢者居住支援検討会委員 福井県第6期老人福祉・介護保険事業支援計画策定懇話会委員など 19.
(28) 健康生きがい学会第7回大会. 第2分科会 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり 三重大学教育学部 教授. 重松 良祐. 私にも広められそう、と思える運動「スクエアステップ」 スクエアステップは、25 センチ四方のマス目を横 4 個×縦 10 個、並べたマットの上を歩いていくだ けの運動です。どこのマス目を踏むかは、指導員(あるいはリーダー)が決めたパターンに依ります。 パターンは簡単なものから難しいものまで約 200 種類あり、参加者に応じたパターンを提供することが できます。 「チョット難しい」パターンを提供すると、参加者の挑戦意欲が高まります。するとパターン を記憶しようと集中し、記憶します。これで認知機能が賦活されます。参加者同士で上手にステップで きるように助け合うようになるので、自然とコミュニケーションが増え、友達と繋がります。何度もス テップしていく中で自然と歩数も増えます。スクエアステップを定期的におこなうと、転倒予防や認知 機能が向上することを多くの研究で確認してきました。 スクエアステップを多くの人に提供したい気持ちから、NPO 法人スクエアステップ協会を設立し、ス クエアステップ・リーダーの資格を取得できる講習会を開催するようになりました。講習会は自治体の 協力を得て開催することになっていますが、リーダーになるための事前の資格は必要ありません。希望 者は誰でも講習会に参加できます。講習会には講義と実技があります。実際に人前で指導してもらう練 習課題もあります。これまでに多くの自治体で講習会を開催してきましたが、みんな立派なリーダーに なっています。 リーダーになったら、近くの公民館や集会所でスクエアステップの体験会を開きます。最初は「歩行」 と同じようなパターンですので、誰でも簡単にステップできます。その後、少し難しいパターンを提供 します。すると「もう一回ステップを見せて」とリクエストがあります。何回か見せているうちに「私 がやるから見てて」と率先する人が現れます。正しくステップできていたら拍手が起こります。間違っ ていたら「そこと違う。こっちこっち」と指摘があり、本人は「こっち、ってドッチ?」と聞き返しま す。このように教え合いや笑いが絶えません。体験会からスタートして 10 年以上も継続しているサーク ルもあります。 アタマを使い、カラダを動かし、ココロが踊る。多くの人にスクエアステップを知ってもらいたいで す。 NPO 法人スクエアステップ協会 http://square-step.org/. プロフィール 筑波大学で高齢者の体力について研究し、博士号を取得。筑波大学、長寿科学振興財団を経て 2002 年 に三重大学に赴任。講師、准教授を経て現在に至る。転倒予防や認知機能向上のプログラムとしてスク エアステップを考案した。三重県を中心に全国でスクエアステップの普及に努めている。台湾、香港、 タイ、ドイツ、ブラジル、カナダ、アメリカなどでも広めている。ステップしたときのみんなの喜び・ 驚き・笑いの様子をみるのが大好き。. 20.
(29) 健康生きがい学会第7回大会. 第2分科会 高齢者の健康生きがいと地域の健康づくり ステキ健康サポーターの会 会長. 甘利 正晴. 四日市市 健康づくり課 課長 健康づくり係主幹. 須藤 陽子 鎌田 典子. テ ー マ:公園が生み出す笑顔と元気の好循環! 発表要旨: 四日市市では、生活習慣病予防活動を行う健康ボランティア『ステキ健康サポーター』を養成し、市 内に広く生活習慣病予防に効果的な運動について普及啓発に努めている。 ステキ健康サポーターの主な活動として挙げられるのが、市内14カ所の公園で、それぞれ週1回開 催されている健康づくり教室『公園ステキの会』である。公園ステキの会では、近隣住民が気軽に集い、 和気あいあいとした雰囲気の中、ストレッチ運動や筋力トレーニング、有酸素運動等の運動を行ってい る(※平成 27 年度開催回数 546 回、延べ参加人数 12,531 人) 。 公園ステキの会が始まって、今年で10年目になる。現在も口コミで参加者を増やしながら活動を継 続できている理由としては、①「足腰が丈夫になった。 」 「身体が軽くなった。 」といった身体的な効果が 得られることはもちろん、②参加者同士のつながりから生まれる温かいこころの交流があること、③公 園を通じて出来たご縁を足掛かりに新しいことに挑戦する等、人生をより輝かせるきっかけが得られる こと、にある。主催するステキ健康サポーターの笑顔と元気、温かい人柄が公園に集う一人ひとりに波 及し、 「公園に来るのが楽しい。 」 「私もサポーターさんのようにステキになりたい。 」といった、楽しみ や人生の張り合い、生きがいといった、前向きな想いを生み出す好循環につながっている。四日市市で は今後もステキ健康サポーターの皆様と協働で、健康づくり活動を推進していきたい。. プロフィール 1. 2.. 3.. 甘利 正晴 平成23年ステキ健康サポーター養成講座を修了。平成27年4月から現職。 須藤 陽子 昭和61年四日市市役所入庁。保健センター、政策推進部、健康部(現健康福祉部) 、こども未来 部を経て、平成26年4月から現職。 鎌田 典子 平成14年四日市市役所入庁。保健センターを経て、平成26年4月から現職。. 21.
(30) 健康生きがい学会第7回大会. 第3分科会 健康生きがいと介護ロボットの 積極的活用. 座長兼発表者. 和田 一義. 首都大学東京システムデザイン研究科准教授. 発表者. 井上 薫. 首都大学東京健康福祉学部作業療法学科准教授. 発表者. 山田 裕昭. 東海学園大学経営学部准教授. 座長プロフィール 博士(工学).04 年 4 月(独)産総研知能システム研究部門・特別研究員,07 年より首都大学東京シ ステムデザイン研究科・准教授,現在に至る.ロボット・セラピー,福祉ロボットの研究等に従事.. 22.
(31) 健康生きがい学会第7回大会. 第3分科会 健康生きがいと介護ロボットの 積極的活用 首都大学東京システムデザイン研究科 准教授. 和田 一義. - ロボットと介護福祉 -. ロボットが介護・福祉の場にて利用されるようになってきました。本発表では既に利用されているロ ボットから、近い将来利用が期待されているロボットまで概説します。. 1.. はじめに. 2.. 身体的サポートをするロボット. 3.. 心理的サポートをするロボット. 4.. まとめ. プロフィール 博士(工学) .04 年 4 月(独)産総研知能システム研究部門・特別研究員,07 年より首都大学東京シ ステムデザイン研究科・准教授,現在に至る.ロボット・セラピー,福祉ロボットの研究等に従事. 23.
(32) 健康生きがい学会第7回大会. 第3分科会 健康生きがいと介護ロボットの 積極的活用 首都大学東京健康福祉学部作業療法学科 准教授. 井上 薫. 在宅におけるソーシャル・ロボットの活用と課題 ―PARO と PALRO の使用経験から― 近年、介護ロボットの多様な実用化に伴い、医療・介護分野でもソーシャル・ロボットが活用される ようになった。障がいをもつ人に対してこれらのロボットをより有効に活用するには、ロボットについ て学び、確実に操作できるだけでなく、その人の「どのような日常生活」を支援するために使用するか など、明確な目的を持ってアプローチすることが求められる。 特に、在宅では施設サービスと比較して医療・介護専門職の関わる機会は限られることもあり、短時 間で効果的にアプローチする必要がある。また、住環境の調整や家族への支援も含めて、その家庭に合 った個別性の高い対応が重要視される。したがって、ロボットの活用に際しても、その他の医療・介護 サービスと同様に作業療法士などの認知症に詳しい医療・介護専門職による支援が必要である。 例えば、認知症をもつ人は「もの」と上手に関わることができないことも多く、ロボットを通して「も の」との関わりを円滑にしようと考えた場合、作業療法士などが、使用するタイミング、ロボットと触 れ合う環境設定や提示方法、興味・関心・注意の促し方、話の引き出し方などを、導入からフォローア ップの間に、適切に関わることで、より有効かつ合理的に活用できるようになる。このように医療・介 護サービスの対象者の個別ニーズに合わせてロボットも選択肢の一つとして考える時代が到来している。 今回は、ソーシャル・ロボットの中でも特に、人を癒す効果をもつセラピー用のアザラシの赤ちゃん 型ペットロボット PARO(株式会社知能システム)と音声認識および音声応答可能なヒューマノイド型 ロボット PALRO(富士ソフト株式会社)の概要を説明する。また、2 つのロボットの在宅における活 用事例を紹介し、このようなロボットの在宅での活用の将来的展望や今後の課題について考察する。. プロフィール 首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 作業療法科学域 准教授 井上 薫(イノウエカオル) 作業療法士,Ph.D,福祉用具プランナー 英国ブラッドフォード大学認定認知症ケアマッピング(DCM)上級ユーザー. 24.
(33) 健康生きがい学会第7回大会. 第3分科会 健康生きがいと介護ロボットの 積極的活用 東海学園大学経営学部 准教授. 山田 裕昭. タイトル: 愛知県における中小企業の連携活動による商品開発 -福祉用具から介護ロボットまで- 発表要旨:日本のものづくりを支えている中小企業は,2009 年のリーマンショック以降,急激な景気低 下にともなう大手メーカからの受注量の減少を補うため,また,価格決定権を有する自立型 企業を目指して新たな商品開発に動き出した.単独で商品開発をする企業もあるが,日本全 国で中小企業の技術を活かした企業間連携による商品開発の取り組みが盛んになった.これ までに,都市型複合集積の東大阪,産地型集積の新潟燕・三条などの取り組み成果は報告さ れているが,自動車産業の盛んな企業城下町型の愛知県では企業間連携の成功事例が少ない ため報告事例に乏しい. そこで本報告では,愛知県の中小企業が取り組む企業間連携の活動を紹介するとともに, その事例から検討した企業間連携を阻害する要因と解決策について報告する. 本報告では,企業間連携を阻害する要因を,各企業が連携活動で提供する経営資源に対し て発生するジレンマにあると仮説を立て,事例を基に検証とジレンマの解消策を検討した. その結果,①企業間連携の円滑な運営は,代表者の資質や利他の精神に依存する,②商工業 者が連携した異業種サプライチェーンの体制を構築し,可能であれば法人化する,③マーケ ティングを理解し,実践できるコーディネータが存在する,④企業の組織価値を高める活動 を付加し,企業自らが積極的に参加するプロジェクトへ成長させる.以上のことが愛知県の 中小企業における企業間連携の円滑な取り組みに向けた方策であると結論付けた. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9.. はじめに 中小企業における企業間連携が発生する背景 企業間連携による商品開発の新産業分野と行政施策 単独企業で取り組む車椅子向けテーブルの開発 産学連携による赤ちゃんロボットの紹介 異業種連携による環境保全型の工業商品の開発 企業間連携による見守りロボットの開発 考察 おわりに. プロフィール 工作機械メーカに勤務後,コンサルティング業務に従事し,中小製造業を中心にものづくりの改善 指導を実施.その間,大学で社会人向け人材育成事業に携わり,現在に至る.. 25.
(34) 健康生きがい学会第7回大会. 第4分科会 高齢者の健康生きがい支援. 座 長. 児玉 桂子. 日本社会事業大学名誉教授. 発表者. 浅井 千惠. 名古屋市名東区南部生き生き支援センター長. 発表者. 尾之内 直美. 公益社団法人認知症の人と家族の会愛知県支部代表. 発表者. 島 典広. 東海学園大学スポーツ健康科学部准教授. 座長プロフィール 児玉桂子(こだま けいこ) 東京都老人総合研究所・日本社会事業大学社会福祉学部教授を経て、現在日本社会事業大学名誉教授、 工学博士。専門は高齢者の居住環境の評価と計画。認知症介護研究・研修東京センター副センター長 (2013 年まで)やケアと環境研究会代表として、日本各地や台湾において、認知症ケア環境づくりに現 場の方々と精力的に取り組む。著書は「PEAP にもとづく認知症ケアのための施設環境づくり実践マニュ アル、2010、中央法規」 「認知症高齢者が安心できるケア環境づくり、彰国社、2009」 「高齢者 が自立できる住まいづくり、彰国社、2003」 「超高齢社会の福祉居住環境、2008、中央法規」 等。 26.
(35) 健康生きがい学会第7回大会. 第4分科会 高齢者の健康生きがい支援 名古屋市名東区南部生き生き支援センター長. 浅井 千惠 テーマ:名古屋市名東区南部いきいき支援センターの介護予防の取り組みについて いきいき支援センター(地域包括支援センター)は高齢者の総合相談窓口として各市町村に設置されて います。介護保険関係のみならず包括的に高齢者を支援すべく、主任介護支援専門員、社会福祉士、保 健師の3職種が配置されており、当センターでは高齢者ができるだけ要介護状態にならず、地域の中で その人らしくいきいきと暮らしていけることを目的に、以下の様な取り組みを行っております。 1.サロンの立ち上げ 高齢になると、友人や家族が亡くなり人と接する機会が少なくなってしまう方が増えます。閉じこ もりがちになると活動量が減り、歩行能力の減退や認知機能の低下が懸念されます。そこで、歩い ていける距離に立ち寄り場を作り、気軽にお茶を飲んだりおしゃべりする場を設けることで、外に 出る楽しみや人に会う喜びを感じていただくことを目的にサロンを立ち上げました。 2.ラジオ体操の会 いきいき支援センターの活動について、当センターでもホームページやフェイスブックで日頃の活 動報告は行っていますが、もっと地域の方に知っていただきたいという思いと、今後は地域包括ケ アの実現のために、ご本人が歩いて行けるエリアでの住民同士の助け合いや、さりげない見守りが 重要になってくることを考え、公園でのラジオ体操の会を立ち上げました。センターの前の公園で 毎朝8時半からラジオ体操を行い、高齢者だけでなく登園前の親子連れなどご近所の方に参加いた だいています。少し遠くから来ていただいた参加者からは「自宅近くで是非行いたい」という要望 を受け、新たなラジオ体操の会も立ち上がっています。 3.年を重ねるのが楽しくなる「スマートエイジング講座」~あたまこころからだすっきり アンチエイジングという言葉が巷では盛んに使われておりますが、私たちは年齢を重ねることは、 人生を素敵に送る事に対して決してマイナスでは無いということをコンセプトに、スマートエイジ ング講座と銘打ち五回シリーズで講師をお招きし、運動機能改善・認知症予防・口腔嚥下機能改善・ 全身運動・リラクゼーションの講座を開催しています。ボランティアの方も積極的に参加してくだ さり、笑顔溢れる充実した講座になっています。. プロフィール 主任介護支援専門員・社会福祉士。 平成24年名古屋市名東区南部いきいき支援センター、センター長就任. 27.
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