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児童に対する指導・支援の場面における判断と指導の規範 

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Academic year: 2021

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児 童 に 対 す る 指 導 ・ 支 援 の 場 面 に お け る 判 断 と 指 導 の 規 範 専 攻 高度学校教育実践 コース 教 員 養 成 特 別 コ ー ス 氏 名 下 紺 晃 季 1 研究の載機 私は,適切な場面で,適切な指導を行うこと ができる教師を目指している。そのために高め なければならない自身の課題として,指導・支 援を要する場面における判断に焦点を当てる ことにした。 この考えに至ったのは,学部時の実習や,ボ ランティア活動での出来事である。児童の行動 に対し,私が指導を迷ったり,または子どもが 考えて行動できると判断したことを,同じ現場 を見ていた担任の先生が指導をされるという 場面を幾度カ遭遇し

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c."私はその時に,適切な 場面で適切な指導を行っていける教師を目指 すようになり,自身の課題は指導に際しての判 断に問題があると考えた。ここでいう「適切」 とは,下記の3つの指導のこと。まず1つ目は, 児童自身が判断

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動するべきこと。 2つ目は, 児童が判断できないことを教師が支援するこ とである。 3つ目は,教師が指導をしなければ ならないこと,といった3段階の指導を見組め, 指導することである。つまり,児童が考えられ ることは,教師が先々に指示をしないこと,間 違っていることはEすということである。そう することで,児童が生活の中で自ら考え,学び ながら育ち,生きるカを身につけることができ ると考えている。 このようなことから,児童に対する指導・支 援の場面における判断と指導の課程を実践研 実習責任教員 山 田 貴 明 実習指導教員 喜 上 秀 文 実習指導教員 端 村 達 也 究課題として取り組むことで,教育の専門家と して不可欠な子ども瑚平や児童・生徒指導力, 集団指導の能力を高めていきたしL 2 研究の目的 本研究の目的は,短期的目的と長期的目的が ある。 短期的目的では,それぞれの揮鞠面におい て先行研究にあたりながら,問題を明らかにし ていく。それに基づいて自身の行動指針を形成 していくことを目的としている。 また,長期的目的では,短期的目的において 問題を明らかにし,行動指針の形成を1つ1つ 積み重ねていくことで 1年時の指導場面と, 2年終了間近の指導場面では,どのように変容 し,児童に対する指導・支援の場面における教 師としての力量がいかに高まっているかを確 認し,私が教師lこなったときに,力量向上の研 究を続けるための素地を作ることを目的とす る。 3 研究の対去 まず自身の事例から課題を見出し,分析して いく。具体的な方法として,過去の実習での事 例から,自分の判断がうまくいかなかった場面 を抽出し,その判断を検討することで,問題点 を洗い出吹占さらに,自身の分析と平行して先 行研究にあたっていき,今後の行動指針を立て

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る。複数の事例を検討し,行動指針をたてたこ とに基づきながら,児童の指導にあたっていく。 これらを繰り返し行っていくことで,判断¢質 を高めてし、く。 以上のことをまとめると,日々,自身が行っ た指導の事例を基にし,場面ごとに指導と改善 を繰り返しながら成長を図る(短期的変容)。 そして 1年時実習における指導と, 2年時の 終了間近の時点での児童の指導の状況とを比 較する中で自身の変容を分析する(長期的変 容)。本研究は長期的変容を成果として挙げる ことで最終成果報告書として発表することと する。 4 指導・支援の規範という言葉の意図につい て 基準という言葉は,踊輔第5版によると, 「ものごとの基礎となる標準比較して考える ためのよりどころ。『基準を設ける

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基準を上 まわる出来

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建築基準.!lJとある。このことか ら,基準は,なかなか変えることができないと いうことである。臨機応変を求められる学校現 場では基準という言葉は当てはならない。 一方規範は,朗報開5版によると「のっと るべき規則

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判断・開面また同行為などの拠る べき基準。」とある。「のっとらなければならな い」と書かイに「のっとるべきJと書いている 言葉が意味していることは,基準と違b可耐画力 な意味が含まれていると考えることができる。 規範とは,ものごとの行動や判断としての「の っとるべき基準Jとなるものがあり,その基準 にピタリと重ならなくてもいいというゆとり や柔軟性を兼ね備えているものである。規範を 明確にすることで自身の課題を改善していく ものである。 5 1年次から 2年次前期までの生徒指導の実 状について 1年次から 2年次前期までのことを振り返る ことにより,いくつかの思いを持ちながら指導 をしているということがわかった。実習の中で 得た課題をまとめると次のようなことが自身 ¢課題として挙がった。 -朝市とはこうあるべきだという思いが強く出 すぎる指導・支援 ・自分の思いを主張し,子どもに押しつけよう とする指導・支援 ・子どもの顔色を窺っている指導・支援 ・自分の心にゆとりを持てていない指導・支援 このような課題が生じるのは,私自身に確固 たる規範がまだ明確化されていないためであ る。「騨s.Jを明確化し,課題改善に向かうよ う努めた。 6 講義や先行研究に基づいた自身の行動規 範 4つの課題を受けて,講義や先行研究をもと に4つの行動央競包を明らかにした。以下がその 4つである。 -子どものことを受容する態度 .子どもに決定することを促す ・子どもの成長にとって,耕市としてどう接サ るべきか考える ・子どものいいところを見つけ,愛情をもって 接する これらのことを自身の規範として,大学院2 年の後期実習における,生徒指導の改善を試み た。

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年次から

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年次後期までの指導伏況と自 身の課題の改善幸状況 1 教師はこうあるべきだという思いが強く 出すぎる指導・支援 今まではケンカしようとしているからとめ ないといけないかな。とただその行為だけを見 て判断しようとして迷い,結局指導をしないと いうことをしていた。しかし,この事例では, まずは様子を見て見ょうという自分の考えを 持つことができている。以前のように「迷って 指導しない」ではなく,「理由があって指導し ない。」というところに自身の変容が認められ る。 また昨年度の自分であれば,掃除の時間に掃 除をしなければならないという思いが強く出 すぎて,掃除をしない子どもに対して「掃除を しましょう。 J と怒った口調で,子どもに命令 するような指導をしていた。しかし,

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年次後 期の指導では,

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子どもに決定することを促す」 という行動規範から,子どもが自ら「掃除をし よう。 Jという気持ちになれるように,一方的 な指導にならないようにしている。子どもが決 定することを促すような関わりに変容してい る。 2 自分の思いを主張し,子どもに押しつけよ うとする指導・支援 思いが強すぎるとっし,~苦情的に怒ってしまうと いうことがある。 この場面においては行動規範に則った行動 ができていなかった。しかし, (I)では行動 規範に則った指導ができている場面もあるた め,全く達成できていないというわけではなしL 思いが強すぎるとっし将旨静さに欠ける一面が あるため,確固たる行動規範として自身に身に ついていないということがわかった。今後も行 動声賂

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に則りながら,課題改善に努めていく必 要がありそうである。 3 子どもの顔色を窺っている指導・支援 子どもの顔色を窺っている指導・支援に関し ては変容があったということが言える。 今までは単に,

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嫌な気持ちかな,嫌われる かな。」などという気持ちであったのに対し, 「今の自分は子どもに愛情を持てているとい えるのか。J

r

子どもの成長のために必要な指導 である。j と,私が明確にした行動規範から, 冷静に自分を見つめ直した結果「ちょっと言い 過ぎたかな。」という感情を抱いている。一見 同じ対応に見えるかもしれないが,私の中では 大きな違いがある。 「子どもの成長にとって何が大切なのか」と 考えることで,自らの中に指導の意味を持って おくことが大切であるということである。教師 が自分のために子どもの顔色を窺って指導を するのではなく,子どものために,子どもの表 情を見ながら指導を行うことができており,今 の私はその指導の本当の意味がわかりつつあ るといえる。 4 自分の心にゆとりを持てていなし精導・支 援 耕市は冗談を言いながらも,掃除をしようと いうことを伝えており, 4つの行動規範を意識 するようになって,指導にゆとりが出てきてい る。自分の指導に裏付けがあることで,自分の 行動に自信を持って子どもと接することがで きている。そのことが自分の心にゆとりを持ち, 冗談を混ぜたような指導もできるようになっ たという変容に繋がったのではないかと考え

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ている。 以上のように,自身が掲げた4つ¢課題につ いて,

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つの行献見範に則って考察を行ったが, どの課題も変容があったということには間違 いないと言える。しかし,まだ課題が残るよう な指導場面があり,確固たる行動規範として自 分に身についていないものもあるということ もわかっ

T

こ。行動規範を明確にしたことによっ て,自分が常に気をつけることは何かと考えて 行弱

T

することができている。そのため,いいこ とも,悪いことも今まで見えていなかったこと が見えるようになってきた。また,自分が以前 の指導とは違ってきているという実感もあり, 行動規範によって自分の指導に裏付けがある ことで自信がついた。僅かで、はあるが,私の児 童に対する指導・支援が変容したことによって, 私の理想とする教師像に近づけたのではない かと考えている。引き続き自身の規範を大切に しながら子どもと関わっていけるようにした しL 8 今後の実践研究の方針 私I託子動規範を明確にすることよって,自分 が何を大切にして生徒指導を行っているのか ということがわかった。今後も生徒指導に於い てしっかりと自分と向き合い教師としての資 質を高めていくには, 4つの要素が大事なので はないかと,研究を通して考えた。それは以下 の4つである。 -自身の託録を取ること。 ・他人の考えを知り,自身に置き換えて考え ること。 -指導する意味を考えるということ。 .向上心を持つこと。 研究で行動規範を明らかにすることで,自身 の指導の課題を改善してき

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今回明らかにし た自身の行動規範を大事にしていくために,今 後の実践研究の方針はここで挙げた4つのこ とについて実践していけるようにする。もちろ んこれは私の行動規範であるため,全員の人に 当てはまるもので可まないだろう。行動規範は人 それぞれ違う。自分はどういう人間なのか考え てみると,ある程度のことは分かっているつも りであるが説明するとなると意外と暖昧なも のである。自分はどんな先生になりたいか,自 分はどんな先生で在りたいカ弘いい先生とはど んな先生なのか。自分はそのいい先生に近づけ ているのかということを考えていくことで,自 身の教師としての資質向上に影響を与えてい くのであろう。 現在の私はあくまで理想の教師になるため の通過点でしかない。私は今回の研究で得たこ とを活かして,さらに自分を高めるように努力 していく。そのために,本節で示したような4 つのことを考えながら,自身の判断・指導の規 範を高めていく。未来の自分が,今の自分に負 けることが無いよう,日々研究を続けていくこ とで,自分が忠想、とする適切な場面で適切な指 導をする輔市に近づけるようにしていく。

参照

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