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日中間における合弁事業の展開

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Academic year: 2021

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(1)日中間における合弁事業の展開 上 野 秀 夫 I 中国の合弁事業推進政策 II 中国合弁法• 関連諸法規の整備 Ill 日中合弁事業の進捗状況 (1) 中国の合弁事業の現況 (2) 中国国内に設立の日中合弁企業 (3) 日本・香港に設立の日中合弁企業 W 日中合弁事業の問題点. 1. 中国の合弁事業推進政策. 中国の対外経済政策の質的転換が明確に示されたのは1978年7月であり, 貿易政策の面でも従来の自力更生中心の政策に代わって, さまざまな形での 外貨獲得策に力点が置かれはじめた。 また従来から堅持してきた「外国の援 助, 借款, 投資は受け入れない」という基本原則も, この時期に外国資金を 積極的に活用する方向へと大きく修正された。 このような諸方策は, 中国に とって伝統的な対外経済· 貿易関係の概念をはるかに超えるものである。 そ れは慎璽に, 輸入代替と輸入極小化の政策を追求してきた従来の政策に代わ って, 外国からの資本参加と技術移転を通して近代化へのテンポを早めよう とするものであった。 新しい対外経済・貿易政策のなかで, きわめて大胆な 転換として注目されたのは, 中国が合弁事業による外国企業の誘致政策に踏 み切ったことである。 中国としては, 合弁事業をおこすことは, 比較的有効 -1. (167)-.

(2) に外国の先進技術· 設備を苓入できる方法であるとともに, むしろそれ以上 に, 既存工場のテコ入れを図り, 新しい産業, 事業分野の開拓をめざしうる ものとみた。 そこでは企業の建設資金の節約や近代的な経営管理システムの 導入をも考えたし, また合弁事業をおこすことによって, 外国企業がすでに 確立している国際市場を利用して, 合弁企業の製品を有利に販売しうること も考慮したであろう (1) 。 中国にとっては, 天然資源の開発, 工業化社会への脱皮という課題を達成 するためには,. 先進国による資本投下にどうしても頼らざるを得ないだろ. う。 とはいっても外国との協力に際し, 可能な限り有利な条件によって資本 を受け入れようとするナショナル. ・. インタレストがあるだろうし, また外国. 企業においても自らの財産を増大しようとする戦略があり, これが合弁企業 という新しい形式を通して複雑に交錯してきているのである。 小論では中国の合弁関連法規の制定によって事業環境が急速に整備されて いるなかで, 合弁事業がどのように進捗しているか, その問題点はどこにあ るかを日中間の協力関係に視点をあて検討したい。 ただし合弁契約をめぐる 法律問題など実務面での分析についてはなされていない。. II. 中国合弁法• 関連諸法規の整備. 中国が外国との合弁事業推進の方針を採用してから 1年後の1979年7月, 第5期全国人民代表大会第 2 回会議で「中華人民共和国中外合資経営企業法」 —ー合弁法が採択されたことは, 資本主義諸国の資本を直接受け入れ, 外国 企業との合弁企業を設立するための法的根拠が与えられたことになる。 自由 主義囮諸国との経済交流に相当の実績がある束欧諸国にもみられない, 中国 の柔軟な外資受け入れ姿勢であった。 合弁法採択と同時に合弁事業の推進を 制度的に保証すべ<' 外国投資管理委員会(合弁法第3条規定にもとづくも (1) 挑壮「く中外合資経営企業法〉の積極的な役割」(「人民日報」1979年7月24日)。. -2. (168)-.

(3) ので, 合弁企業の設立に関する申請を受けつけ, 3カ月以内に許可あるいは 不許可の決定および契約延長や期限満了前の契約解除に承認を与える権限を もつ)および国際信託投資公司(外国の企業などの委託を受けて, 逆に中国 の企業からの委託を 受けて 合弁事業設立の仲介役を果たすもの) が設置さ れ, 急速に投資環境が整ってきた。 このほか地方分権化の動きに伴い, 北京, 天津, 上海の3市と広東, 福建 の 2 省を始めとして, 各地方にも同種の機能をもつ信託投資公司が相次いで 設立された。 中国と外国企業との合弁事業設立の交渉は, 中央の中国国際信 託投資公司とともに, 地方の信託投資公司が窓口機関となり進められるケ ー スが増加している。 省市レベルの代表的なものとして, 上海市投資信託公 司, 天津市国際信託投資公司, 北京市経済建設総公司, 福建省投資企業公司 (「華福公司」) , 四川省長江企業公司, 遼寧省信託投資公司などがある。 なお これら地方の信託投資公司は国務院直属の中央の国際信託投資公司とは独立 した権限をもっており上下関係はない。 さらに地方レベルでの外国資本誘致づくりのため, その受け入れ拠点とし て経済特別区(広東省深訓市, 珠海市, 油頭市それに福建省腹門市)が設置 された。 経済特別区では, 外部からの投資または合弁工場の設立などの形式 で企業 または事業体をつくることが許可され奨励されている。 地元の省市は 必要な便宜を提供し, 特恵措置を講じている。 すなわち外国・華僑企業に対 して輸入関税, 所得税率, 土地貸与, 出入国手続きなどの面で優遇措置が与 えられた。 むろん投資者は中国の法律, 法令の遵守を当然義務づけられ, 一 方中国政府は投資者の資産, 相応の利潤およびその他の合法的権益を保護す ることになる (2) 。 合弁法はわずか15条の概括的な規定であって, 第 1 に, 中国が承認した協 定, 契約にもとづいて外国の合弁者が合弁企業に投下した貧本および他の合 (2). 「北京周報」1981年3月24日, 30頁。. -3. (169)-.

(4) 法的権益を法によって保護する。第 2 に, 外国の合弁者の投資としての技術 と設備は, 確実に世界の先進水準を備え, わが国の必要に合ったものでなけ ればならない。第 3に合弁企業は中国の法律, 法令および関係条例・規定 を順守して活動に従事しなければならないことが強調されていた。このこと はこの法律が, あくまでも合弁のための. `. 憲法. ”. ともいうべきもので, いい. かえれば外国資本の受け入れについてのおおまかな指針を示したもので, 合 弁企業の設立, 運営についての細則にはふれられていなかったからである。 すなわち全体的にはこれは, 他国にみられるような投資奨励法の機能· 内容 をもつものでなく, 外資進出に備えての中国側の国権擁護の色彩がつよいも のであったといえよう。 したがって合弁事業を推進する場合, 合弁法の各条 文の解釈のあいまいさ, 不明確さが目立った。 そこでは次のような問題点が 指摘された。 すなわち契約の 法的効力の程 度, 工業所有権等で出資する場合の評価方法, 先進技術・設備の判定基準, 理事会の構成とその意志決定方式, 理事長の職権, 事業活動への外国政府の 介入の程度,「経済契約」という言葉の概念, 従業員の雇用と解雇,. 賃金水. 準の決定, 中国側出資形態, 用地使用権の評価方法, 合弁企業の外貨保有, 外資に対する保護奨励規定などの諸点である。合弁法を補完する中国国内の 立法措置も講じられていなかったし, それは投資条件(投資の安定性. 利潤 の確保,利潤の回収) を中国はどの程度考えているかという問題でもあった。 中国側は, 合弁企業の合意·契約は法的措置よりも交渉にもとづく実績を 積み上げることを優先させるという姿勢であった。おそらく中国社会主義法 の独特の原理によって, 法体系の構造が資本主義とはかなり異なっているこ とからくるものであろう。たとえば生産手段である物に対する所有権の主体 は私人であることが否定されており, 国家, 社会がその主体となるからであ る。 したがって外国企業が中国との間で合弁の契約をする際には, その法的 安定性を, 「通常の資本主義諸国における合弁企業法とは 異なる方法で与え られねばならず, それは社会主義法の本質をその前提として理解することな. -4. (170)-.

(5) しには, 当事者間の合意形成の上で大きな障害となりかねない (3) 」もののよ うに考えられる。 そこで合弁企業の設立をめざす外国企業の当事者は, 合弁企業設立契約, その定款を作成するにあたって, 中国政府が認めればその法的効果がでてく るとするならば, まず施行法としての本法の諸規定に従うこと, そしてむし ろ取り決め契約のなかに企業の要求したい細目を約定し , それを中国政府の 許可をとってひとつの法律として適用していくということが現実的な方法で あると考えられた。 実際中国側の政策をみると当初から,. 「現在の法律でカ. バ ー されない事柄に関しては相手方の中国のパートナ ー と協議し, 契約条項 の中にそれを入れればよい。 それは中国政府の承認を得たことによって正式 な合弁の法的規定としての効力を持つ。. (4). 」ということがいわれてきたので. ある。 外国と中国の企業間で合意し , それを中国の外国投資管理委員会が認 めた契約は, 今後制定される法律に優先するというもので, 法律よりも交渉 に基づく実績を積み上げることに優先順位をおく姿勢をとりはじめた。 1980 年4月訪日の余秋里副首相も, 法整備以前の合弁契約は法律と同等の効果を 持つと述べたが. 中国の法律は当事者間自治の範囲がきわめて広いという特 色からくるものであった。 しか し外国企業としては, 合弁企業の労働者の賃金水準, 雇用, 法人税, 国有化の回避などについて数多くの疑問, 懸念を示し, そのため合弁法を補 完する関連諸法規の整備が早くから期待されていた。 これが外国企業をして, 合弁事業に積極的に参加することを可能ならしめるひとつの条件と考えられ たからである。 このような事態を打開するため中国は, 合弁事業関連法規の検討に入った (3) 鈴木輝二「中国合弁法に対する視点」(日中経済協会「日中経済協会会報」 1 979 年 9 月号) 8 頁o 4 ( ) The Hong Kong General Chamber of Commerce, Summary of the Proceedings of a Seminar on China's Joint Ventures Law (12th July 1979, Speaker Miss Liu Yiu Chu).. -5. (171)-.

(6) が, 中国が合弁法「大綱」の時期から脱して「細則」の時期を迎える までほ ぼ1 年を要した。「中外合資経営企業登記管理規則」「同労働管理規定」が80 年7月国務院で批准され. 翌月には「広東省経済特別区条例」が全人代常務 委員会で採択された。 第 5期全人代第 3 回会議(80年 9 月)では, 「中外合 資経営企業所得税法」と「個人所得税法」 が採択された(「外国企業所得税 法」は1982年1月に公布されるという)。 前者の規定では合弁企業の負担税率 は33%. また海外送金は送金総額の10形を所得税とすることが明らかにされ た。 ひきつづき同年12月には 2つの所得税法の「施行細則」が公布された。 10月には「外国企業常駐代表機構管理に関する中華人民共和国国務院の暫定 規定」が, 12月には 「中華人民共和固外貨管理暫定条例」が 公布されてい る。 この暫定条例は81年 3 月から施行されたが, 同条例の規定にもとづいた 「中国院在外国機関及びその要員に対する外国為替管理施行細則」(「外犀為 替管理暫定条例」第20, 21条の規定の執行を徹底させるためのもの),「外貨 ・貴金厩及び対外支払証票などの持ち込み持ち 出しに対する管理施行細則」 も同年 8 月に国家外国為替管理総局から公布された。 関連法規の制定がつ づ くなかで事業環境は急速に整備され, 合弁事業推進のうえで大きな役割りを 果たすことになった。 中国は合弁事業に資本を投下する外国企業の国有化収用懸念をや わらげる ために, 80年10月に米国と投資保証協定を締結したし, また日本や西ドイツ とも早期締結で合意をみた。 たしかに, 合弁事業を円滑にするためには民間 企業の努力には 限界があり, 国家レベルの環境づくりが必要と なってこよ う。 政府間の投資保証協定は, 巨額な投災が不可欠である以上重要性を叫び てくる。 合弁法では合弁企業の営業期間が明示されていないことでもあり, 国有化収用の懸念が出てくることになるからである。 このように日本側から みれば, 国有化政策などで損失を蒙ったときの補償方式を政府間で決めてお くためにも投資保証協定は不可欠なのである。 以上の状況から, 今後中国側 の法規整備としては, 建設用地暫定条例, 中外合資経営企業設立手続法, エ. -6. (172)-.

(7) 業所有権の保護に関する法律, 商標権保護法, 民法, 民事訴訟法 (5) などがあ り, これらが公布施行されることによってより一層合弁事業の拡大が期待さ れるのである。 璽 (1). 日中合弁事業の進捗状況. 中国の合弁事業の現況. 中国側の合弁事業の基本条件がしだいに明確化してくるにつれて合弁事業 の件数はかなり増えてきた。 しかし, その全体的な進捗状況は, 主として中 国および香港などのメディアを通じて比較的多く流されているにもかかわら ず必ずしも明らかでない。 こうしたなかで,「世界経済導報J誌や,. r人民日. 報」の英文版ともいうべき "China Daily" が 中国国家経済委員会に よるも のとして報じた資料によれば, 1981年 6 月の時点で出資形態の合弁事業58 プ ロジェクト, 総額3億米ドルにのぼっており, このうち36 プロジェクト, 約. 8,300万米ドルが外国に投資されたもの, 22プロジェクト, 約 2 億1,000万米 ドルが中国に投資され経営されたものという(6) 0 これらの資料によれば, 中国と外国企業との間の合弁事業の投資額は総額. 16億5,000万米ド)レ, 投資項目 42プロジェクトであり, それは(1)共同出資形 態の合弁事業 (equity joint venture),. (2) 契約式合弁事業 (contractual. joint venture) および, (3)共同探査 (cooperative exploration) の 3 形態を 合計したものという。 いわゆる本来の合弁事業は(1)の形態で合資経営(株主 権方式)ともいう (7) 。 これが上述の58プロジェクト, 3億米ドルである。 (2) (5) すでに, 草案第 4 稿が全人代常務委法制委員会の初歩的審議を経て,各省・市・. 自治区人代常務委に再度回されているという(中国通信, 1981年 9 月 4 日)。. 「中日貿易新聞J 1981年 8 月 8 日(原出所は「世界経済導報」 1981年 7 月 13 日) および "China Daily" 1981年 6 月 6 日。 (7) いうまでもなく, 一般的概念からいえば合弁企業は, 単なる売買契約の当事者関. (6). 係ではなしまた資金の貸借の当事者関係でもなく, そこには共同で企業を経営し 利益と損失につき共同責任を担うという関係にある。した がって資本の共同拠出こ. -7· (173)-.

(8) の形態は合作経営(契約式) であり, 360の企業数で投資総額5 億米ドルにな る。おそらく補償貿易形態のひとつと考えてよいだろう。(3)の形態は海底油 田の共同 開発が主で, すでにフランス,. 日本の石油会社と4カ所の地点で行. ぃ, 投資総額は 9 億ドルに達する。海底油田の共同 開発は特殊な形態で, 開発 調査の段階では双方が共同出資して削井し, 生産が商業ベースに乗る段階で 合弁企業を設立するという。また「新華社=中国通信」も, 中国国内に認可設 立された合弁企業は23でそのうち13が正式に 開業していると報じている(8\ 1981年 6 月以後についても, 中国が設立を認可した合弁事業は徐々に増大 しつつある。 両国間企業で甚本的合意に達したものの詳細が煮つまらず合弁 契約調印にいたっていないもの, また補償貿易の一部までも合弁事業として 取り扱われているものなどを含めればかなりの数に達しよう。 合弁企業の外 匡替為に関する 法律各項は,. 中国外貨管理暫定条例第5章に定められてお. り, なかでも外貨による収入, 支出については中国銀行の外貨預金口座を使 用することになっている(第22条)。 1981年5 月末までに 中国銀行に口座を 開設した国内外の合弁企業は131企業にのぽっている (9) 。 なお中外合資経営 (前頁より) そが, 合弁企業の特質をなしていることになる。 中国では合弁企業を, 「建設資 金と設備の提供を受け中国側は土地. 工場建物, 事務室などを提供. それぞれを株 式とする。 企業は双方が共同で経営管理ー管理制度, 管理法, 製品価格, 賃金水準 の決定などを含むーい双方が損益に責任を負う。 この形態は一般に規模が比較的 大きく, 技術設備と経営管理が比較的先進的である。 技術と管理の指導にあた らせ るため外資側が人員を派遣する。 契約期限も長く, 利潤も比較的高いので, 外資 側 にとって比較的魅力のある投資方式である」と説明している(「北京周報」 1981年 9 月 1 日, 26頁)。 しかし実際は, 合資, 合営, 合作あるいは「合股」・「混合」公 司などさまざまに呼称されており, また委託加工・補償貿易などとの区別も必ずし も明らかでない。 (8) 新華社=中国通信, 1981年6月 6 2 日。 9 ( ) このうち, 105が広州市, 7が福州市, 19が北京市, 上海市その他の地区。 業種 間企業内訳は, 35企業が工業生産, 75が観光 ・ 商業・貿易, 7が水産物・食料品関 係. 8が運輸, 3が医薬とその他貿易。 また合弁の相手先別企業は, 香港・マカオ 企業との合弁が90, 日本5 . 米国6. フランス ・ スイス各幻 残りがシンガポ ー )レ, 北イエメン, フィリピンとの合弁。 これら企業は米ド)レ, 香港ド)レ, 人民元の どれかで口座開設(ジェトロ「通商弘報」1981年 8月 13日)。 -8. (174)-.

(9) 香港中 国航空食 品 有限公 司 49 中 国民航北京管理局 5 1 塁. ー. 香 港 軍釆 ホ テ ル開 発有限公 劣 49 司 中 国国際旅行社北京分社 51%. 北京建国飯店. 9. ( 175 )ー. 中 国迅速 ( シ ン ド ラ ー ) エ レ ベ ー タ ー 有限公 司. Shinder Holding AG 1 5劣 (ス イ ス) Jardine Shindler (Far East) Holding S. A. (香港) 10彩. (上海 ' 天津). 太陽宮飯店 (北京) 新彊天山毛紡 織 品 有限 公司 (新弧 ウ ル ム チ) 西湖籐器企業有限公司 浙 ) ( 江. - 中 国建 ―機械総公司 __..築 1. (香 港斎) 益 和 (有)旅 中 国国際 行 総社. 75%. 飴 49% 51. 設 立 の. 弁. 北京航空食 品 有限公司. I. に. 合. 長城飯店 (北京). 出資企業 ・ 出資比率 ( S パ シ フ ィ ッ ク 建 設開 E発 有) (パ ー ミ ュ ー ダ法人) 49彩 中 国国際旅行社北京分社 5 1%. 内. 1. 国. 合弁企業名 (設立場所). 国. 中. 第1表. 合 弁 企 業 の 業 務 営 ホ テ ル建 設 迅 1 5 ,000 建 築面秩78 ,000nf 地 • ni 敷 . 階 完 室 連 19 1000 成 1983 年 営 業予 定. .. 機内食製造 ・ 販売 1980年 5 月 1 日 営業開始 ・ 営 ホテル 殿余 運 ,0室 00 0廷 築面積30 , 000 n! 1 , d 地 余 敷 528 完 80 年11' で 成 予 定 6 月 切 日 着工, 1 年半 エ レ ベ ー タ ,造エ ス カ レ ー タ , コ ン ベ ア ー の製 販売 国 内 販売 も 可能 1980年 8 月 発足. ホ テ ル の建築 ・ 運 営26 階建 1 , 500室. ( 日 本を除 く ). 業. 企 I. 合弁 期間. 10年. 8年. 1. 資本金, 取締役会, その他 中 国 側 会長を含む 4 名 外資側 副会長を含む 3 名 外資管理委 80年 4 月 認可発表 588 元 資本 国金 側 長 万含 む 4 名 会 を 中 閥悶 3 名 理委 80年 4 月 認可発表. 10年. 外資管理委 80年 4 月 認可発表. 20年. 資本金 1 , 600米 ド ル. 中 国側 会長を含む 6 名 ス イ ス側 1 名. l名 香 港 外資管理委 80年 7 月 認可発表 10年. 外資管理委 80年 7 月 認可. 1 5年 資本 7 金800万 米 ド ル 外資管理委80 香港天 紡緞 品 (有) 49% カ シ ミ ヤ • 羊毛紡 績年産460 ト ン 山 年 月 認可 発 表, 後協 その ウ ル ム チ 毛紡 織, ウ ル ム チ セ ー タ ー 編み立て年産 72万枚 長 (有) は 東 洋紡 糸 港天 針織一廠, ウ ル ム チ 市人民 1981年第 1 四半期中 に試験操業 山紡織 品 延 (有) ( 日際 議 綿) と 香司港 の 半 島 針出紙資廠 社 本 国 香 51形 針織 廠 会 (有) の 業公 一 行 香 港新 芸 ロ 45 9lる 籐 料製 輸 品 の販売, 主に 国外販売, 原 10年 資本金 (払込) 200万 香 港 ド )レ 浙 省ー は 江 —軽 局家 具製 ロロエ 業 ! 香 港側 2 名 中 国側 3 名 入25 日 営業開始 % 5 5 80年10月 公司.

(10) 精科電子表股伶有限 公 司 (広 州) ( 公司 福 建 詔正水産連合 福建 ). 10. ー. 福 建 人造花廠 (泉州). 中 仏合営葡萄醸酒有限 公司 ( 天津). 香港科苑股伶 (有) 50 形 広 州市軽工業局鍾表工業公 50 形 司 正 光食 品 (有) (香港) 50彩 福 建 省詔安県西山 農場 50% 嘉華貿易 (有) (香港) 泉州工芸公司 港 ・ レ ミ ー ・ ル タ ン (香 仏 マ 38彩 ) 62% 天津 市プ ド ウ 園. ( 17 6 )—. 津 華盤針製造有限 公司 (天津). 華興銭面製造(有) (香沿醤 ). 業公 訓司 光明華僑電子工深 ) (. 香 港池華 電子企業 広 東 省 華僑企業公司. 南寧 ・ ジ ョ ー ソズ 有限 公司 (南寧). 華成国産銭行 (香港) 70% 天津 手銭盤針厳 ー. ジ ョ ー ソズ社(豪) 南寧市農工商連合公司 ヘンリ. 資本金 850万米 ド ル. 電子時計製造. 鰻掟殖, 淡水, 海水掟殖, 水産 10年 加工 生 造花 産 ・ 販売 部 大 分を輸 出 ワ イ ン製造, 国内 販売10形を こ え 1 1 年 資本 レ ー ・ マ ル タ 総 投資 金 ミ ー ・ マルタ ン ン 認の の 5% ない ミ レ 下 に 国を 術 研究所承 (香4 洸額) 3 年問利潤 は再投資, 生 貿 際 産開 始 80 易 ・ 技 以 生 3 ミ ー ・ ン レ マ ル タ ン は 可9能 5年 が所 有, 年8 月 % 産初 年度9 ト ま で出 内 に750 ト ン 資 を 増加 さ せ る こ と が 2 0万香港 ド ル 5 年 資木 時計の文字盤 ・ 針の生産 金 3 役 締 取 会 第 1 年度 120万個生産 中 側 4 名 意香 港側 3 名 国 設 立合 80年1 1 月 2 年度 240万個生産 翰出60彩 ラ ジ カ セ積 , テ レ ビ ,生 コ ン ヒ,'ュ ー ク ー , 集 回路 の 産。. パ イ ナ ッ プル栽培。 生パ イ ン と か ん詰め製品 の90%は国際市場 に , 10%が中国国内で販売. 1 0年. 79年12月 契約調 印 資本金 46万 ドル 50形ずつ 出資. 注 : 上記のほか東方眼鏡有限公 司 (浙江) , 燕華標準電池有限 公司 (河北), 福建建倍企業公司 , 福州芸光撮影院, 中国計算機世 界服務中心, 可 口 可楽瓶装公司, 広 東光明従豚場 な どがあ る 。 等 出所 : 日 中経済協会 「 日 中経済交流 1980年 ・ 平 互恵 と 相互依存の 実務関係を」 (1981 年 4 月 ) 124-125頁を 参考 に, そ の 後 の 中 国 側 報道に よ る 判明分を 加えた も の 。 合弁企業につい て は合資, 合営 , 合 と い っ た 中 国側 の 表現の 違いがあ り , ま た る 企業を選択 し た 。 加工 ・ 補償貿易な ど と の 区別 も 必ず し も 明 ら かで は な い が, 妥当 と 考え ら れ作.

(11) オ リ エ ン ト リ ース 50% 劣 中 国国 際 信託投 備資公 司20 劣 北京 市機電設 公 司 30. 合 弁 企 業 の 業 務. プ ド ウ 糖, リ ン ゲル液, 生理食塩液 な ど 製造 年 600万本 ( 1 本500cc) と の成約 号 と して東風電視機 廠 第1松 フ ト 4 台 , 20 フ ィ (小型 フ ォ ー ク リ 台 ー ト コ ン テ ナ 4 の 1 年 間契約). 弁. 中 国束方租賃有限 公司. 合. ー. 11. 大 塚 製 薬 中 国医薬品工業公司. 設 立 の. 中. 50% 50%. 中国大塚製薬有限 公 司 ( 天 津). I. に. 日. 出 資企業 ・ 出 資比率. 内. 1. 国. 合弁企業 名 (設 立場所). 国. 中. 第2表. 企. 麟 ' °. 1. 業. 資本金, 取締役 会, そ の 他 00万. 元 舟 委操 1980 年12月 認 可 外鰭 資管理『 1982年 1 月 業 開始. 念. 資 本金 300万 ド)レ 1981年 7 月 業務開始. ( 177 ) ー. 台カ ラ ー テ 15 黒 福建 日 立電視機有限 公 司 日 立 製 38% 初 年度 台 所 白 テ レピ9万 資本金 360万 型 18万 台 12 3 年後 白 黒 10% レ ピ 4 万 (福 州) 日 立 電作販 1980年12月 13 日元契約 台 型 ー 2% 光 カ ラ テ レ ビ14 20万 東 栄家 商 1 1981 年 4 月 業務開始 売 福建 電子進 出 行 主要な 機械 部品 は 当面 日 本か ら 。 口 公 司 40 福 建投資 企業 公 司 10% 3 年後 に は 部品の 自 製率 を50形 に 。 福. 州. 飯. 店. 華 束 物 産 出 資 比 率. 49% 劣 51. 18階建 て, 450室 (ホ テ ル 建 設では 初 めての 日 中 合弁) 設計, 建 設は基 本的 に は 中 国 側 , エ レ ベ ー タ ー , 空 調 施設な ど の 資機 械 は 日 本か ら 調 達. 総 事業費 2 , 400万 ド ル. 記 注 : 上 の ほ かに基本的合意に 達 し た も の と し て, 三洋電機 と 広 東省 の冷蔵庫用 コ ン プ レ ッ サ ー (広 州市), 横浜 マ グネ テ ィ ッ ク ス と 北京市第 8 工業公司の磁気ヘ ッ ド (83年 3 月 生産開始) , ソ ニ ー と 中国電子技術 進 出 口 総 公司の ラ ジ オ カ セ ッ ト ・. プ ロ ジ ェ ク シ ョ ン テ レ ピ (委託加工か ら 始 め る 段階方式で合弁は84年を 目 標) , ア イ ワ と 北京市電影機械工場 ・ 北京市電 子儀表工業局 (合弁を前提に ラ ジ カ セ 生産) , ニ フ コ と 旅大市塑料工業公司 · 撫順市塑料工業公司 (合弁を前提に工業用 プ ラ ス テ ィ ッ ク フ ァ ス ナ ー ) , ま た ダ イ エ ー ・ 天津市対外貿易 総公司, 三越百貨店な どがあ る 。. 出所 : 中 国 側 発表およ びわ が国業界紙な どの報道 に よ る 。.

(12) | 12. 北. ( 17 8 ) ー. 京 西 武株式会社 (東京 ). 遼寧実業公司. 西武百貨店. 北 京市対外総 公司. 51% (東京 東 工 物 産 ) 劣 投 遼寧省信託 資公司 49. 企 業. 合 弁 企 業 の 業 務. レ ス ト ラ ン の 経営指導 ・ 材料供給 北 京工芸品 代理 売 販. 北 京風. 国 建 設 貿 易 に 関 る 報提 · 紹協 す, 情 介力 仲 介 日本 日 本の 技、術 中 等事 業 向の胃 供, 動 市場 , 貿易 , の 国 北 京 市の 経. 49%. 50彩 50劣. 弁. 北 京料理関係の 出 版 な ど. 朝陽貿 易 ・ 三和銀行 51彩 北 京経済 建 設総 公司. の. 合. 京 連 興 業株式会社. 日 本側 個人及び法人株主 (東京丸ー商事 な ど) 51% 北 京市友誼商業服務公司 49彩. I. 設 立. 中. 京和株式会社 (東京). 出 資企業名出 資比率. に. 日. 1. 本. 内. 合弁企業名 (設立場所). 国. 日. 第3表. !. 中 産品の輸入 • 卸小売 西武百貨店 内 に店舗開設. ー 委託加工, 補償貿易, リ ス 事業, 信託 投資 に 関す る コ ン サル タ ト 主業務 ン を. I. 本 5,000万 円 金 ・ 中各 長 4名 取締役 日 長 側 会 ・ 社 日本 1980年 1 月 4 日 設立 資. ,000万円 金 5 1980年 5 月 26 日 設立. 資本. 1 円 資本金 円 資本 4 (授 5 名 日 ・中 国 稼 ) 取締 役会 億 長各権登 本 日 側 長 中 記側 翡社 1980年 7 月 3 日 設 立 資本金 5 , 000万 円 1981年 6 月 設立. 記 注 : 上 の ほ か 日 中機械開 発 (株) , 新亜通商(株), (株) 天津大栄, そ れ に友好工芸(株) な どがあ る 。. 出所 : 新聞 報道に よ る 。. 金 , 取締役会, そ の 他. 資木.

(13) 企業所得税法 と 個人所得税法の施行に よ り 徴収 さ れた合弁法所得税 と 個人所 得税は, 1981年6月末までにそれぞれ179万元, 280万元に達 し たこ と が発表 された ( 10) 0 中国が設立認可 し た合弁企業を業種別にみる と 軽工業 ・ 繊維産業が圧倒的 に多く , つ づいて電子機械, 観光サ ー ビ ス , 食品 ・ 醸造 • 製薬, 養豚業 と リ ー. ス 業も設立されている。 工業部門の経済調整長期 化 ・ 強化の中で最優先順. 位においている軽工業 ・ 繊維産業部門に, 合弁事業も集中 し ているこ と が う かがえる。 そ の意味では合弁企業設立の環境はかえって厳 し く なっている の が実情であ ろ う 。. 一. 方地域別には,. 北京, 天津な ど大都市の ほ か, 「経済特. 別 区」 の広東, 福建両省が華僑資本 と 組んで合弁を拡大 し よ う と し ているの が目立っている。 し か し , 省 や地方機関に対 し て中央が認可するのは中小規 模の合弁企業が多いのが実情である。 (2). 中 国 国 内 に 設 立 の 日 中合弁企業. つ ぎに 日 中間の合弁企業の設立状況であるが, 中国政府が合弁方式に よ る 外国企業の誘致政策に踏 み切 り , 日 本産業界な どに具体的な提案を寄せてき たのは合弁法制定以前の78年11月であった(11) 。 借款から合弁まで 受け入れ る と の中国の政策転換であったが, し か し この段 階での中国における 合弁企 業設立は中国側の法体系の整備をまたね ばならず, また中国側が合弁事業そ のものの理解· 認識を欠いていた面があった。 にもかかわらず1979年春には 合弁企業の設立合意の事例が 2 , 3 あった (12) 。. 合弁法制定以後,. 中国側幹. 部 (李 強対外貿易部長. 注逆極外国投資管理委員会副主任ら) が相次いで来 日 . わが国経済界に合弁事業の促進を精力的に働きかけた。 中国側 から働き かけを受けた 日 本企業は数知れなかったが, そ のなかで松下幸之助氏が1979 (10) 中国財政部税務総局の統計 (新華社= 中国通信, 1981年 8 月 28 日 ) 。 (11) 日 中貿易混合委員会 (北京, 1978年11 月 ) での正式提案。 ⑫ 東邦電器 と 中 国軽工業品進出 口 公司 上海分公司・上海電子設備工業公司 • 上海無 線電第 2 工場 と の間の設立合意 (「 日 本経済新聞」 1979年3 月 23日 ), 東京丸ー商事 と 北京市服務公司 と の間の設立合意 er 日 本経済新聞」 1979年 4 月 5 日 ) 。 -13. C 179 ) -.

(14) 年 7月に提案 し た, 日 本企業連合 と 中国 と の折半 出 資による 日 中電子工業合 弁企業構想は, わ が国が積極的に対応したひ と つ で あ った。 し かしこれは社 会体制 の 相違. 法体制 の未整備な ど の 障害要因によって挫折してしまった。 外国企業の 中には, 中国の政治の 安定性に対する不安感が根強いうえ, 複雑 で 閉 鎖的な官僚機構にはばまれて. 企業経営に必要な迅速な意思決定ができ ないのではないか と いう懸念も 強 く , 交渉に入りながらも契約まで進む例は ダ台 どなかった。 中国 と の 合弁をいかに進めるかにつ いての 日 中双方 の 関心 の 高まりにもか かわらず, 具体的な進展はなかなかみられなかった。 しかし1980年に入って, まず両国の諸機関が合弁促 進で協力協定を締結する と いう活発な動きがみら れるようになった。 た と えば 同 年 5月 日 本長期信用銀行, 野村証券, 第一勧 業銀行 グル ー プな どが中国国際信託投資公 司 , 国際貿易促進委員会な ど と の 間で, そ れぞれ 日 中 合弁事業推進を中心 と し た (業務) 協力協定を締結した のである。 これら両国の 諸機関は, それぞれ(1) 日 中合弁事業推進に関する斡 旋, 援助, (2)補償貿易, リ ー ス 等にかかわる経済協力および技術交流, (3i外 資導入等資金調達につ い て の 協 力, (4) 人材養成, 技術実習生の 相互派遣 のた めの 便宜供与な どを内容 と する協定に調印し ている。 中国側 として も , 中 国外国投資管理委員会, 国際信託投資公 司 な どは合弁 事業推進に一段 と 柔軟かつ 積極的な姿勢を示し,. 製品価 格,. 流通,. 労働者. の 雇用な ど の 面で 合弁事業の自主権を認める次の ような方針をわが国に示し た。 (1)輸 出 産業だ けでなく , 外貨節約に寄 与する輸入代替産業でも合弁を行 い たい。 (2) 製品 価格は, 中国の物 価総局で値幅で決め る が, そ の 範囲 内 で 合 弁企業が自主的に価格を設定できる。 (3) 中国の工場 ・ 企業は生産 だ け にたず さわり, 販売 ・ 流通は省 ・ 市 の 商業部門が行って い る が, 合弁企業では独自 の 流通チ ャ ン ネ ルを認める。 (4) 中国人労働者の採用につ いては試用期間を認 める。 (5) 合弁企業建設用地暫定規定を作成 し , 土地代は年間 1 平方 メ. ー. ト )レ. 当 たり 5 元から300元 と する。 (6) 合弁企業の 組合は各地方の総工会 に 属 する。. -14 C 180 )-.

(15) (7)企業提携方式 と し ては, 共同投資, 共 同経営,. リ スク. ・. 損益の共 同 分担方. 式の ほ か に, 一方が全額 出 資, 他方が経営し , 捐益は折半す る 方式を認めて よい (13) 。 さら に中国は1980年 8 月 から, 各省 ・ 市・ 自 治 区 に 対し,. 投資総額が 300. 万米 ドル以下の合弁事業計画であれば, 中央の認可がな く て も 地方が独 自 の 判 断で実施で き る 権限 を 与 え た 。 広東, 福建両省 につ いては と く に 500万米 ド ル ま で認め ら れ た 。 た だ合弁企業設立 に 要す る 電気, 水道, 運輸手段 な ど の イ ン フ ラ ス ト ラ クチ ャ. ー. はす べて地方で解決 し, 中 央 に 負担 を か け な い こ. と を 前提条件 と して い た C14\ こ う し た 推 移のなかで 日 中合弁企業は, 案件の具体的交渉がは じ ま っ た 。 基本的合臨に達し た も の, 設立此書 を か わし た も のな ど判明し た い く つかの 事例 を 第 2 ,. 3 表 に 示し た 。. は相 当の数に 達す る が,. ぃ (15) 。. し かし中国市場 に 対 し て 関 心 を 持つ 日 本企業. 実 際 に投資 を 造め よ う と す る 企業は 相対的 に少な. 政 治経済体制の違 い を ど う 乗り越 え る か,. 円 滑 に合弁事業を運営で. き る のか不透 明な部分が多かった か ら であ る 。 それに 中国側の事情 も 重なって い た 。 1980年末以降中国は財政赤字縮小, 年来の調整政策の強化を 目 的 に , 基本建設投資を圧縮 す る 方針を打ち 出して き た が, わが国企業の関係す る 上海宝 山 製鉄所第 2 期 工事や 北京 ・ 東方化学 コ ン ビ ナ ー ト , 南京 ・ エ チ レ ン プ ラ ン ト 建設計画な ど も この影響 を 受 け て延 期 ま たは中止のや むな き に い た っ た 。 合弁事業 に つ いて も , 三洋電機が上海 市 と の間で進めて き た 冷蔵庫用 コ ン プ レ ッ サ ー 生産合弁プ ロ ジ ェ ク ト ヘの中 国側の基本建設部分が, この煽りを受けて挫折す る な どの悪彩響がでた から であ る 。 し かしこれ ま で設立され た いくつかの業務概要をみ る と き , それぞ ⑬ 1 9 80年1 0月 訪中の第2 次野村グ)レ ー プ 日中合弁推進訪中団への提示 (「日本経済 新聞」 ほか各紙1 9 80年1 0月2 2 日。 「 日経産業新聞 」 1 9 80年1 0月2 5 日 ) 。 a4l 「日本経済新問J 1 9 80年 9 月27日 。 しか し交渉がま と まり, 契約が結ばれて も , 契約を一定期閻公表 しない企業 も あ るとい う (中国国際信託投資公司副総経理 ・ 雷仁民氏の談話 er 日中経済協会会報 」 1 9 80年12 月 号, 31 頁) 。. a5l. -15. ( 181)-.

(16) れが特徴ある 内 容 をも っ て いるといえる。 中国での日中合弁事業の第 1 号となった中国大塚製薬有限公司の場合は, 契約相手が中国政府自身である こ と. さらにはつ ぎ つ ぎ に制定されている合 弁法関連法の中の諸規則を先取りし た形で契約に取り入れている点で意義深 いものであった。 その契約には双方の責任, 取締役会, 経営管理紛争時の仲 裁などが盛り込まれ, 日本側が最も懸念した国有化問題についても「中国政 府は法律に基づき新会社の資本, 当然分配されるべき利潤. その他の合法的 権益を保護する」 と 明 記された。 取締役会についても最高意思決定機関とし て位置づけ, 事業計 画の立案, 労働賃金計画の審査承認, 経営管理方針の重 要問題を決定する権限を持つなど詳細に明記され. 以後の日中合弁企業の モ デ ルの役割 を果たし た (16) 。 わが国の電子 電機業界の初めての合弁として注目された福建日立電視機有 限公司の合弁契約書は. 合弁法その他の中国国内法を踏 まえて, (1)利潤送金 の自由 . (2)投資保証, (3)日本からの 出向者への給与送金も認めるなどを規定 し ているほか, 中国の法整備の遅れている増資手続き, 会社解散に伴う資産 の分配. 資産の評価などについては, 日立製作所 の こ れ までの海外の合弁会 社の例にならったとし ている (17) 。 こ れはひとつの特徴である。 リ. ー. ス 分野での日中合弁第 1 号とし て設立された中国東方 租賃 (オ リ エ ン. ト リ. ー. ス ) 有限公司については, 中国で リ. ー. ス の概念が定着し. 金融と並ん. で「物融」 が展開されはじめた こ とを意味するものとし て注目されよう。 そ れは産業の近代化への寄与と. 外国との交流方式の多様化という点からであ る。 同公司の特色としては, 海外で外資を調達し, それで物件を輸入して中 国のユ ー ザ ー に リ. ー. ス するという方式になる。 そしてその際輸入関税はかか. るがエ商統一税 (取引税) は減免される こ とになる。 中国のユ ー ザ ー にとっ ての利点は一時にまと まった外貨を支払う必要がな < . 手軽に迅速に欲しい OS 07). 「 日 本経済新聞」 1980年8月 2 日 。 「 日 本経済新聞」 1980年12月18 日 。 -1 6. C 182 )-.

(17) 機器設備が入手できる こ とであろう。 外国企業としてわが国が単独出資のものではないが, 合弁事業の成功して いる事例として,. 共同出資の 新 彊 天 山毛紡織 品有限公司 がある (第 1 表) 。. こ の合弁企業は, 外資側が香港天 山紡織品有限公 司 ( 日 本の東洋紡糸と香港 の半島針織 (メ リ ヤ ス) 廠, 国際綿業公司の 3 者が出資した合弁企業で中 国 側との合弁企業設立のための受皿会社) ,. 中国側が 新 彊 ウ イ グ ル 自 治区 ウ ル. ム チ 毛紡廠, ウ ル ム チ 針織一廠, ウ ル ム チ 市人民針織廠の 3 工場である。 カ シ ミ ヤ 糸, 羊毛紡績年産460 万 ト ン, セ ー タ ー 編み立て年産72万枚( 18) で製品 の売買, 金融は香港の ウ イ ンザ ー グ ル ー プ, 機 械 ・設備 • 技術の提供は東洋 紡糸 陳となる。 こ れまで カ シ ミ ヤ 糸を原料のまま海外に輸出していた 新 彊 ウ イ グ )レ 自 治 区が, 自 治 区 内に合弁という形態で加工 • 製品化基地をつ く る に いたった背景は, 中 央の地方に対する対外経済 自 主権付与への具体化措置を 受け入れた こ とと大きな関係を持っているが, その政治的背景として若年労 働者の就職難, 下放青年の不満, 遊牧民定着化問題などが存在する こ とも指 摘 されて い る ( 19) 。 (3). 日 本 ・香港に設立の 日 中合弁企業. 中国の外国における合弁事業は, 船舶業務関係, 国際保険,. レス ト ラ ン. ・. 小売店などが設立されており, 中 国の多様化された外資導入の進展を示して いる。 日 本国内に設立の日 中合弁事業については, さし 当 たっては, 中国が 得意とする分野の業種による合弁か ら は じま って いるといえよう。北京料理 レス ト ランの経営指導をする京和瞬は日 本に設立の合弁の第 1 号, 第 2 号の 京連興業はわが国金融機関が参加した合弁である。京連興業の事業は, (1) 北 京と日 本の企業 ・個人との事業協力の仲介 ・ 斡旋, (2)事業協力に際 し ての実 UfO. 「人民 日 報」1979年12月 11 日 。. 「朝 日 新聞」1981 年 1 月 27 日 。 r毎 日 新聞」1981 年 8 月 29 日 。 な お こ の合弁事業 の設立経緯な どに ついては, 小林龍三 (東洋紡糸陳社長) 「 なぜ中国と 合弁か一 新彊 ウ ィグル 自治区と の合弁企業を設立して一」 <r 日 中経済協会会報」1981 年 5 月 号) 44-50 頁に詳しい。. U!I. -17 ( 183 ) -.

(18) 務のコ ン サ ル タ ン ト業務, (3)補足業務と し ての通常の輸 出入であり, 発足し た 8 0年 5 月から 1 年間にあつか っ た業務は78件 (北京市側から38件, 日本側 から4 0件, 内容は工業が58件, 都市建設1 0件, 技術 ・ 文化協力 8 件, 農畜産 2 件) に達 し てい る という (20) 。. ま た各種商談会の開催や 貿易 ミ ッ シ ョ ン 交. 流などで便宜供与をはか っ てきた。 北京市の近代化 に 必要な案件を日本に紹 介 す る など, 北京市と日本との経済協力関係で寄与す る ものと し て注目 さ れ よう。 最後に香港に設立 さ れてい る 日中合弁があ る 。 合弁銀行の設立で, 日本興 業銀行と東京銀行が, それぞれ中国の銀行と共同出資によ っ て国際合弁銀行 をつ く る ものであ っ た。 ま ず日本興業銀行が. 中国銀行, 華潤公 司 , フ ァ ス ト. ・. ー. ナ シ ョ ナ ル ・ バ ン ク ・ オ プ ・ シ カ ゴ (FNBC) の3社と, 香港にCCIC. フ ァ イナンス. ・. リ ミ テ ッ ド (中芝興業財務有限公司) の名 称で国際合弁銀行. を設立す る 協定書に調 印 し た (198 0年 4 月) (21) 。 中国に対す る 日 米企業進出 の仲介, 融資や金融面での ノ ウ ハ ウ を 提供す る ことを目的と し てい る 。 ま た 東京銀行も中国銀行, 金城銀行 (香港) との間で合弁銀行, フ ァ イナ ン ス. ・. カ ン パ ニ ー (金東財務有限公 司 ) の設立に合意 し た (198 0年4月) 。 両公 司 と も その後, 中国の国内事業に協調融資など活発な活動を展開 し てい る 。 こ れらの合弁銀行設立は, 中国と し ては外国の銀行と合弁事業を進め る ことで 国際金融の ノ ウ ハ ウ をつかみ, 国際的な信用力を背景に資金調達をはか ろ う と す る ものであ っ た。 ま たこれは当然, IMF, 世界銀行に 加盟 し た中国が, 国際舞台に本格的に手を広 げてい る ことと深く関連 してい る 。. IV .. 日 中合弁事業の問題点. 中国にと っ ての合弁事業設立のねらいが, 中国経済への貢献にあ る こ と は 閲 日本国際貿易促進協会 「国際貿易」 1 981年 7 月 7 日。 (2り 「朝日新聞」 1980年 4 月25日。. -18. ( 184 ) -.

(19) いう までもない。 その メ リ ッ ト は, 中国 国 内産業へ技術面, 経営管理面で貢 献し う る 点にあ り , また輸 出 主導型産業の誘致は, 中国の外貨獲得策に寄与 {ノ. ゜. す る ものであ る 。 中国の雇用問題のあ る 程度の解決にもつながっていく だ ろ. わ が国の企業にとっても, 対中合弁事業を推進す る ことによって直接現地 の企業と取引 す る ことを可能にし, その真剣 味, 経済上の相互理解を一層深 めていく利点もでてこよう。 しかしわが国の対中合弁進出 は上述してきたよ うに, か け 声の大きさ と関心の高 さ にもかかわらず, 実際には相対的に少な い。 対中進 出を円滑かつ幅広く推進 さ せ る ためには, 依然として諸 々 の問題 が立ち はだかってい る からであ る 。 問題の所 在が中国の取引 相手の違いや地 域差によって, その理解に多少の相違が生 じ てはい る ものの, 全体的に ほ ぼ 共通す る 障害要因がいくつか考えられ る 。 以下にそれらを列挙してみたい。 (1)経済政策路線の継続性。 文革期の自力更生中心の政策から, こ ん に ち の. 開放政策への転換はあ ま り にも振幅が大きくかつ急激であったがゆ えに, 新 たな. ‘. 揺れ戻し. ”. の発生を懸念す る 外国企業は多いだ ろ う。 すなわ ち このこ. とは, 中国の外国資金導入, 合弁事業方式導入という政策転換が安定的に定 着していくのかどうかという問題であ る 。 中国の政策転換の振幅の大き さ を 展望していくことは政治状況とからんで難しい問題であ る が, 経済再調整下 の現状にあっては, 新たな合弁の設立は一定程度制約を受け てい る ことは否 めない。 財政赤字の縮小を目標に, 工業投資などの支出 削減をめざす中国にとって 多額の資金負担ともな る 合弁事業の急激な拡大は問題であ ろ う。 合弁こそ安 上 り の外資導入の方策と叫ばれたここ 2 , 3 年来の姿勢からすれば徴妙な変 化がみられ る 。 外国企業との合弁事業の拡大は限られた工業投資資金をよ り 減少 さ せてし まうものであ り , 中国にとっては合弁事業設立よ り も資本が少 なくてすむ既存工場の修復, 再開発をよ り 重視しは じめてい る からであ る 。 わが国としても 1980年末以来の中国の既契約プ ラ ン ト の建設中止, キ ャ ン セ. -19. ( 185 ) -.

(20) ル通告等の事態で, 中国との 合弁企業 の 具 体的推進には踏み込みにく い情勢 にある。 経済再調整下の中国 の 経済路線の動向が注視されよ う 。 (2)関連法 規 の 整備. 上述 し たように各種 の 合弁関連法規が整備されてきて 一. いるが, 外国企業が 層積極的に対中 投資をはかるには依然と し て不透明な 部分が多 い。 投資 リ ス ク に対する補償な どもい まひとつ 不 明である。 中国社 会主義の法概念が欧米諸国や 日 本の そ れとかな り の ひ ら きがあるという事情 も 考慮されね ばな ら ない だ ろ う。 いずれに し ても法体系は全体と し ての 一貫 性をもって こ そ 保護されるわけであるか ら , 関連法規が整備される こ とによ って合弁事業をよ り 一層 円 滑に し てい く こ とができる だ ろ う。 (3)社会主義的所有制 のなかで の 合弁企業 の 位置づけ。 合弁企業 ある い は 100%外資による企業が, 生産手段の所有制か ら いって,. 全人民所有制でも. 集団所有制でもない こ とはいうまでもない。 こ の 2 種類の生産手段の ど ち ら に近いかといえば集団所有制という こ とにな ろ うが, 中国では従来の国営企 業と集団所有制企業に加えて, 合 営 企業と個人経営をも認めるという体制が 現実となってお り , そ こ か ら 合弁企業という資本主義所有形態 の苓入を認め る こ とになったとい える。 といって合弁企業が完全な資本主義所有形態であ る のか, 合弁工場の生産設備は国有で経営権 だけを外国 出資者に与えるとい う こ となのか, 当 初中国側にもさまざまな考え方があった(22) 0 いずれに し ても合弁企業は, 社会主義 の要素も あれば, 個人資本の 要素も も ち , こ れはかな り 典型的な国家資本主義方式(23) だとい えよう。 もっとも, 中国の 重要な企業 は国営であ り , 外資が工場をつ < っても, 中国全体か ら み れ ばわずかな数であって, 社会主義の 道に影稗するも のにはな り 得な いとい う こ とであ ろ う。 国営企業が中国の 産業を リ. ー. ド するもの であって, 外国企. 業 はあ く まで補助的存在であ り , そ れに全面的に依存する考え方は戒め ら れ. 四 「エ コ ノ ミ ス ト 」 1979年10月 9 日 , 35頁。 ⑳ 方卓芽 「論経済特区的性質」 (「経済研究」 1981 年 8 期) 56頁。 -20. ( 186 ) -.

(21) ている。すなわち西側資本との合弁企業といえども社会主義計画経済の一環 であることに変わりなく, 中国政府はおそらく, 「設備, 生産 ・ 経営技術を 手に入れたり, 外貨を獲得する手段で, 一定の利益を保証するのはその対価 であり,. いくらでもも う けさせるためではない」 と考えている よ う にみえ. る。 わが国企業もこのよ う な現実を踏まえて対処すべきである。もっとも, 中 国では資本の論理が完全に貫かれていると考えて対中投資の交渉を行ってい る企業はおそらくいないだろ う し, 当面は産業協力的な姿勢を示している現 状にある。当然中国の将来の市場を念頭におくからであろ う 。 (4)社会資本の基盤の脆弱性。中国は長期にわたり社会資本の不足に悩まさ れてきた。道路, 港湾の未整備, 電力不 足, 技術の低さ, 通信連絡網の未発 達および生活関連施設がそれである。とりわけきびしい状況におかれている のは電力, 港湾能力であろ う 。これらの部門は工業化過程における ボ ト ル ネ ッ クとなっており, その改善は急を要しよ う が, しかし基盤の脆弱さは深刻 なものである。 (5)硬直的な官僚機構_縦割り指令の弊害。合弁企業に関係する行政機関 は多数あり, それぞれの機関が担 当 分野について責任をもつ。合弁法第 6 条 では, 合弁企業の決定事項は取締役会(董事会) にあるとされる。しかしエ 場の日 常業務に責任をもつ工場長 (総支配人) の中国側役員の意思を決定す る機関は主管の工業局にある。つまり重要な決定事項は実質的には取締役会 とか工場長ではなく, 上部機関に指示をあお ぐ ことになる。重要な連営事項 について上部機関から指示を受け, 取締役会 や工場長に最終的権限がないよ う では, 外国企業にとっても運営に支障を きたすことになるだろ う 。合弁企 業について懸念されるのは中国側パ ー ト ナ ー の独 自 の判 断ではなく, こ う し た中央, 地方の上部機関がつねにからんでいることである (24) 。 このよ う に. (24). ジ ェ トロ 「中国 と の合弁をめ ぐる基礎的諸問題」 (1 980年 6 月 ) 25�27 頁。. -21. C 187 ) -.

(22) 中国では部門別の縦割 り 指令 系統であることが特徴であ り , そ のために相互 の連絡が著し く 悪 く , 意思決定に長い時間を要することに問題がある。 中国 側の指揮命令系統の整理と一 本化は是非必要とな ろ う 。 そ の ほ か 合弁事業の問題点としてあげられる も のに, 近代的経営技術 (経 営を具体的に裏付ける厳密な数字の保証) . 足 (技術者の不足,. 現地労働者の賃金問願, 人材不. 投資に際しては職業訓練に相 当の時間を要する) ,. 労働. 生産性. 品質度合 ( 合弁企業に持 ち 込まれる原材料. 部品, 電力や用水の厳 格な品質) ,. 製品の 日 本側 引 き取 り , な どが横たわっている。 依然としてま. だ各種の懸念事項が多いといえる。 日 中間 における 合弁企業の設立の甚礎は友好と信頼にあることはい う まで も ないが. そ れ だけでは 何 も 生まれな い。 調 整過程にあるとい う 国 内 事情が 反 映されてはいるが. 中国国 内 の関連法規の整備な ど, 以上に列 挙したさま ざまな問題点を解決することによって, 合弁企業設立の基盤は一層 強固 にな り , そ の推進をおおいに助けることにな ろ う 。 中国の合弁事業推進政策は, 一. 時的な変動は あるにして も .. 長期的には 維持されるべき 性格の も のであ. る。 合弁事業の成否は 日 中経済関係の将来を も 方向づけるとい う 認識 から. わが国 として も 事業推進に積極的に対応してい く べきであ ろ う 。. -22 ( 188 ) -.

(23)

参照

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