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〈特別講演抄録〉心筋梗塞の二次予防

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Academic year: 2021

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(1)特 別 講 演 抄 録.

(2) 近畿大医誌. ( M e dJK i n k iU n i v )第 3 3 巻 3号. 5A 2 0 0 8. 5A. 心筋梗塞の二次予防 木村彰男 近畿大学医学部内科学教室(循環器内科部門). s e c o n d a r yp r e v e n t i o n )と 心筋梗塞の二次予防 ( C a r d i a cE v e n t s ) は,心筋梗塞後の症例を心事故 ( から予防することと定義される.現在まで心筋梗塞 の二次予防に有効な手段に関する多くの研究が行わ れてきているが,その多くは欧米を中心とした海外 での研究結果である.さらに,これらの研究におけ る心事故の定義には狭義なもの(心筋梗塞の再発, 心臓突然死,心不全死)から広義なもの(狭義の心 事故に脳血管事故および全身の血管事故を加えたも の)まで様々なものがあり,結果の解釈にはこれら の点を十分に考慮、しなければならない. 9 8 3年から 2 0 0 5年までの 2 2年間に そこで我々は, 1 5 8 8例を登 当院を受診した全ての心筋梗塞患者延べ9 録し,種々の患者背景や急性期および慢性期治療な ど1 1 7項目について調査を行ってきた.これらの集積 された情報は,本邦における心筋梗塞二次予防にお けるデータベースとしては圏内最大級のものであ る.特に薬剤による二次予防効果の検討については 数多くの研究成果を発表し続けてきた実績を有す る.. まず¥当科における陳│日性心筋梗塞患者の心事故 9 8 9年まででは 4.8%であったのに対して, 発生率は 1. 年々低下の一途をたどり 1999年~2002年の期間では. 1.7%まで低下していた.この心事故発生率の低下 は,心筋梗塞二次予防に対する薬剤使用の適正化や, 強力な高脂血症治療薬であるスタチンの登場などと 合わせて,心筋梗塞急性期の積極的な冠インターペ ンションの普及などが考えられる. 我々の研究の結果では,心筋梗塞二次予防に与え る各種薬剤の影響では,有意に心事故抑制効果のあ るものとして抗血小板薬, β 遮断薬,高脂血症治療薬 が挙げられた.また,生活習慣や合併リスクファク ターによる影響では,喫煙の悪影響,高齢者におけ る多量飲酒での悪影響,糖尿病管理の重要性,複合 リスクファクターによる相乗的悪化効果などが明ら かにされた. これらの我々が発信した心筋梗塞二次予防に関す 1の国内関連学会の合 る本邦での臨床研究結果は, 1 同研究班による「循環器病の診断と治療に関するガ イドライン,心筋梗塞二次に関するガイドライン ( 2 0 0 6年改訂版) Jに引用された全3 7 4の文献のうち 2 0 編が取り上げられ,本邦での心筋梗塞二次予防のエ ビデンス作りに貢献したといえる.. 黄痘とビリルピン代謝研究:その歴史と臨床への貢献 上硲俊法 近畿大学医学部附属病院臨床検査医学 黄痘は古く紀元前より認識されているがその本体 であるビリルビン代謝と黄痘の病態が生化学的に明 らかになったのは 1 9 7 0年代になってである.本講演 においては 1 9 8 0年代以後のビリルビン研究の流れを 概説する. 血中のビリルビン濃度は健康人では 0.2~ 1. 2. mg/dlである. 1 9 3 0年代にほぼ確立したジアゾ法に よるビリルビン濃度測定はいまだにその地位は高い が,近年新しい測定法(酵素法など)の開発により, 日常臨床において用いられる頻度は少なくなった. 血清ビリルビン分画(非抱合ビリルビン, BMG, BDG, oビリルビン)測定は肝胆道疾患の状態把握 に臨床上意義が大きいが,ジアゾ法さらに新しい測 定法においても非抱合型ビリルビンと抱合型ピリ lレ ビンを正確に測定することは困難である. これは黄 痘が遷延した際には抱合型ビリルビンとともに血液 中に出現する 6ピリルピンの測定ができないから である. 血液中のビリノレビンは類洞側肝細胞膜に存在する 輸送蛋白によって肝細胞に取り込まれると考えられ ている. 1 9 9 0年代の分子生物学技術の進歩によりヒ ト類洞側肝細胞膜には様々な有機陰イオンを Na+ 非 依 存 性 に 輸 送 す る 少 な く と も 3つ の o r g a n i c. a n i o n t r a n s p o r t i n g p o l y p e p t i d e s (OATP1B1, OA TPIB3,OA TP2Bl)のうち OATPIB1とラット Oatp1a1は抱合型ビリルビンである BMGを輸送 する事が知られているが,非抱合型ビリルビンに関 しては明らかでは無い.肝細胞に取り込まれた非抱 i l i r u b i n UDP-glucur合型ピリルビンは小胞体の b o n o s y l t r a n s f e r a s e(UGT1Al)により抱合型ビリル ビンとなる.高非抱合型ビリルビン血症を来す体質 性黄痘はのうち Gilbert 症候群は人口の 2~7% に. 存在する. G i l b e r t症候群の UGT1A1遺伝子の変異 に関しては,東アジアからコード領域のヘテロ接合 体のミスセンス変異の報告がある.一方,欧米のグ ループからの報告ではプロモーター領域の TATA boxの A(TA)6TAAが ホ モ 接 合 体 の A(TA)7 TAAになることが原因とされていた.現在では, G i l b e r t症候群の UGTlA1遺伝子の変異/多型はこ れらを含め様々な組み合わせでおこることが知られ ている.抱合型ビリルビンは毛細胆管側肝細胞膜上 の multidrug r e s i s t a n c e a s s o c i a t e d protein 2(MRP2により ATP依存性に輸送することが明か となり,肝細胞内でのピリルビン代謝の多くが現在 までに分子生物学的に明かとなった..

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