英語聴解力の問題点とその指導 : 大学におけるL.L.の場合
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(2) 大. 榎 茂. 2θ σ. 行. 力においてさえ論議 されている。Raymond F.Keatingの 4S′ %の げ 彫θ .language laboratories s Iこ よオ πθ λば 。 α′ θ πass cプ「二απg%の 要 二αbθ ″ 亜アルθ ′ わθ `。. are not really worthwhile, and (that)expenditures should not be rnade πSθ θ‐ θ s グ γグ 一方 乃 ″θ gπ ttπ gπ αgθ Lθ bθ 資″θ グ for them.' とま さへぎてい る し, 一. s で は, `...the language laboratory is of distinct advan‐ θπαα″ノSθ 力θθ′ tage : it shows in general that students using the laboratory were equal in traditional. grarninatical" skills to non‐ laboratory students, “. and at the same tilne superior in speaking skills一 all in the same amount of class hours。 'と 反 論 して い る。1)然 しわ れ わ れ が考 えね ば な ら な い こ とは ,. Edward Mo Stack. が. `.。. 。 the lllost impOrtant part about a. language laboratory is the quality of the audio― lingual structured program used in it。. Only the p″ θg″ απ teaches― not the machinery。. '2). と述 べ て い るよ うに,何 を対 象 に,何 を 目標 と して ,全 英 語 学 習 の どの部 分 に. L.L.を 利用 す るか 等 を考 え た上 で 充分 に組 織 的 に準 備 され た 教 材 を使 用. す る と い う こ とが ,そ の 効果 を決 定 す る もので あ る。 さて本 学 が. L.L.を 設 置 して 未 だ二 年 足 らず に過 ぎず ,充 分 にそ の 目的 に. 沿 う教 材 も,そ の 効 果 を云 々 す る資 料 も経 験 もな い 。 しか しそ の 間 ,あ る 目 的 の もと に 試 行 錯 誤 ,運 用 した が ,そ の 結 果 反 省 を加 え て そ の 問題 点 を提 示 し,そ の 方 向 づ けを して み た い と思 う。. 〔Ⅲ〕 大学における L.L.英 語教育の目標の設定について Friesは 「 新 しい国語 を学 ぶ 場合 の主要 な問題 は, 初 めは語彙 を学 ぶ こと で はな い。 それ は先 づ音組織 を 習得 す る こ と一― 談話 の流 れ (Stream Of. speech)を 理 解 し,音 の示差 的特徴. (diStinct市 e sound features)を 聞きわ. け , 自分 の発音 をそれ に近 づ け る こ と一一 で あ る。第 二 に,そ の 国語 を形 づ 3)と 述 べ てい くる所 の配列 (arrangement)の 特徴を習得 す る こ とで あ る」. 1) The Keating Report― A Symposium. Laboratories:The Erectiveness Controversy。. ηZ (T力 θル%グ θ. gπ α gι ttα η. Jb%η Zα. J。. 2) Ibid:p。 189。. 3)C.Co FriesЮ. p.cit。 ,p。 3(太. 田朗氏訳 ). 1964. April.p。 189).
(3) 2θ. δ. 英語聴解力の問題点とその指導. る。構造言語 学 を外 国語教授法 に応用 し,文 の構造 と音声組 織 の習得 に重点 を 置 い た この Oral Approachは ,根 本的 に話 し,か つ 聞 いて 了解す べ き一組 の 記号 として言語 を 習得 す ることに注意 を集 中 し, prOductionと reCOgni_. tiOnの automatic drillに よ って無意識 の 自動 的 な言語 習慣 をつ け る こ と を 目的 としてい る。 さて この理 論 に従 って様 々 な実践 が特 に初期 の言語学習 者 に試み られて い る。 そ こで学習者 が大 学生 で あ る場合 を考 えねば な らな い。彼等 の多 くは現実 に こ うい う 意 味 での 音声的 な言語訓練 を 殆 ど受 けず に 大学 に入 って来 てい る。然 し一 方 ,文 字 としては pattem practice等 で行 なわれ る sentence. structureに 関 しては殆 ど習得 されて い ると考 え られ る。 ここに大学で の L。. L.の 果 す役割 につい ての 問題点が ある。 先 づ 第一 に,大 学 の L.L.に よ る英語教育 は現在 の段階 で は,英 語既 習者 の再教育 と考 えて 出発せね ばな らな いので はないか。 つ ま り大学 にお ける L。. L.は ,「 話 し言葉」 として 中学.高 校 と一貫 した音声訓練 が展 開 された上 に立 つ もので ない とい う事実 と,一 方 ,知 的 学習 が既 にある程度達成 され た もの として の見地か ら,音 組織 の習得 を中心 に改 めてその実践 へ と再 教育 して行 くとい う認識 に立 脚 して成 されねばな らない。H.E.Palmerが 三 つ の Oral. coursesの 内で. `COrrect市 e. course'を 提案 してい るよ うに,既 に習得 された. unsound knowledgeを SOund knowledgeに 変 え ることを1)そ の第一 の 間 題 点 としなければな らない。 第 二 に, この為 に費 し得 る時間数 が少 ない とい うこ とで あ る。大体 90分 授 業 で週一 回が普通 で (本 学 で は この授 業 を会話 と関連 させ て40分 ,週 二 回), 年 間最大 30週 30回 ,時 間 に して45時 間,教 養課程 の二 年 間履習 した として も 最大 90時 間 に 過 ぎな い。 9カ 月 で 奇蹟 的 な 成果 をあげた と 言われ る. The. Army Specialized Training Programは ,一 週 17時 間, 9カ 月 36週 として 612時 間 の 集 中訓練 と比 べ てみ る時 ,2)知 的学習が終 了 した もの と仮定 して ηg Lα ηgπ αgθ so Cf.Harold Eo Palmer:7耽 θ O″ ′几々′力θ″ θ/7θ αθカグ Cf.小 川 芳 男 :「 英 語 教育 法 」 p.120.(国 土 社 ). p。 27..
(4) 大 榎 茂 行. 2θ. 7. も, どれ程 の automatic speech habitsを 形成す る可能 性 が考 え得 るで あ ろ うか。 しか も学生 は. fOrmalな 英語学習 の最終段階 に 来 てい るとい うこ. と。 この││き 間的 な制約の中で最大 限 に効果 的 に活用 ,形 成 され るべ き学習 目 標 は当然集 中 されねばな らな い し,L.L.の 受 け もつ分野 は明確 に提示 され. ,. 如何 な る面 で効果 をあげるかを配慮計画 されねばな らな い。 第 三 に訓練す るための 言語材料 を 学習者 の興 味 の 面 か ら考 え ねばな らな い。外 国語学習 それ 自体 に対 す る興 味 は,英 語 の場合 その新鮮 さは薄 れ ,時 には嫌悪感 ,絶 望感 さえ抱 いてい る こ ともあ る。とは言 え Speaking,Hearing に対 す る期待 は充分 にあるが即効 性 へ の期待 が先 に立 ち,基 本的 な単調 な発 音 訓練 ,pattem practiceは 集 中的 に drillし よ うとすれ ばす る程興 味 の永 続性 を失 って くる。従 って方法 を変化 させ た り,た えず eValuation等 によ る動機ず けを した り,知 的欲求 を も満足 させ るもので あ りなが ら,統 一 され るべ き目標 へ 集 中 させ て行 く材料 と方法 を選 び出さね ばな らな い。 以上三点を重要 な問題点 として大学 において L.L.で 何を 目標 に設 定す る か を決定 しなければな らな い と思 う。 本学 においては外人教授 によ る講 義,会 話 の時間 が あるので ,会 話 の時間 と関連 づ け,一 応 prOductionの 面 をそ の方 に譲 り L.L.で は一年次 は rec_. ognitionの 面 ,特 に aural comprehensionに その主要 な 目標 を置 いて試 み て きた。 これ は言語活動 か らみ て一 見不合 理 に見 え るか も知れ ない。. recog‐. nitionと productionは 密接 な関係を もち相互依存 じあ うもので あるし,「 事 の一 つ で あ る。」1)然 し 「「 発 は認知力を発達 させ る最 の. 実上 ,発 表練習. 善. 手段. 表」 と「 認知」 に注意を分 け るのは教授 上 の見 地か らは主 として 目的 と教材 の 問題 で あ って,方 法 の問題 で な く,学 習 上 の見地か らは重 点 の置 き所 の 間 題 で あ る」。2)従 って先程 述 べ た問題点を考 え る時 , これ らを少 くとも最低 限充 た し得 て, しか も一番現 実 に具 体性 を もつ 学習 目標 として この「 聴解 力」 を 目標 とす るのが妥 当で はな いか と考 え るので ある。 然 しそ の基 準 を何 に α7η ηg Eη gJグ sヵ αs αFθ ttigη Lα κgπ αgθ πg αηグ ニι 1), 2) Ce Ce Fries:7し αθ カグ zグ. p。 8。. (太 田朗氏訳 ). ..
(5) 2θ. ∂. 英語聴解力の問題点 とその指導. お くか は又 問 題 の 多 い点 で あるが,一 応 常識的 に natural speedに よ る簡 茸1な 会話 ,講 義,講 演,又 は簡 単 な News放 送 の大 意が了解 出来 る こ とをその 達成 目標 にす る。更 に特 に この聴解力 の trainingを 通 して期待す る点 は. ,. readingの speed upへ 通 じさせ る こ とで あ り,新 聞雑誌 の直読直解 に至 るこ と も特 にその 目標 の一 つ に加 え ることを 忘れ てはな らな い と考 え るので あ る。. 〔Ⅲ〕 聴解力 (Aural Comprehension)の 問題点 以上述 べ たよ うな意 味 での aural∞ mprehensionを 目標 とした場合 ,如 何 な る段階を経 て達成 され るべ きか が問題 で ある。基礎的 な音声訓練 を上 台 として様 々な pattern practiceに よ って文構造 を習得 す る。そ の場 合,Fries の言 う段 階,即 ち第一 に平 銭文 ,疑 問文 ,命 令文 等 の基 本的 な言 順 の型 の熟 F千. 知 ,第 二 段階 として機能 語を伴 う文 型 ,第 三 に Verbに 伴 う機能 語 の型 態 を 経 て連 続 した談話 の 了解 へ と指 導 す るのが 常道 で あ る こ とは当然 で あろ う。 そ の場合 ,日 標 の重点を COmprehensionに 置 け ばいいわ け で あるが,現 実 の 問題 として夕1え ば基礎的 な個 々の発音 の認知 と発表 さえ も徹底すれば現状 で は一 年 を要す るで あろ う。 ま して pattern practiceに よ る automaticな 言語習得 に至 って は,余 程 の選 択 がな されねば連 続 した談話 として 了解 し得 る迄 には道 遠 い所 で あろ う。私 は最初述 べ たよ うに,既 に unsound knowl‐. edgeと して習得 された言語 を SOund knowledgeに 変 え る再教育 の場 とし て大学 の L.L。 によ る教育を考 え る場合 ,そ の到達 目標 を先 に決定 し,そ れ を もととしてその 困難点を分析 し整理 し,可 能 な限 り無駄 を省略 し,最 短距 離 を もって近 づ くよ うに指導す べ きで あ ると考 え る。 そ こで 次 に二 年足 らず の僅か な経験 で あ るが今迄試み た様 々 な問題 の 内,聴 解力 の 問題 点を三 ,四 列 挙 し問題 を提起 してみた い と思 う。. a)個 々の対1語 の発音 につい て 「 談話 の流れを 理 解 し,音 の示差 的特徴を出1き わ け る」 ために音単位 につ い て最少対語及 び無意 味な音 節 の形 で 提示 し,そ の相違 を識別 し正 し く発音.
(6) 大 榎 茂. 行. 2θ. 9. す る訓 練 が,そ の基礎 に於 て重要 で あ る こ とは当然 で あ る。従 って各母音,子 音 につい て対 立 音 の形 で指導 を加 えなが ら特 に 日本語 にない音素 を中心 に習 得 させ るので あ るが, 学習者 に困難 な ものを選 び出 し, 特 に重点的 に drill しなければな らな い。 ちなみ に. rθ s′. げ 漁″グ. s力 π Eπ gノ グ Pθ ″ θ ″ ガθπ グ. /br. Sθ 01)に よ るテ ス トを実施 した結果 か ら part lの 1よ り25番 迄 の誤答 ルタαπθ. 数 を挙 げ て み ると次 のよ うで あ る。. 答. 註〕本年四月当初 , 新入生 に 対 して実施 したもので, 録音 については 本学講師 〔 D.A.Scherer(Stanford Un市 。 )に よ り録音 され た ものである。 学習者 は ,. ソニー ER-7D型 を使用,録 音 ,イ ヤーフ ォー ン等 に若干 の問題 はあるが一 応 の傾向は分 ると思える。 尚,こ こに挙げた数字は, 1ク ラス42名 の内の誤 答者数 であ る。. ε Z/,/h/と 以上から分 るように,/b/と /V/,/κ /と ノ , ノ J/と ノ /,/Zノ とハノ r/,ノ 0ノ と/Sノ ,/0/と /α /,等 が特に識別困難の 0ノ ,ノ 1/と ノ 鯰ノとノ /f/,ノ Э /と ノ θSθ グ ηgπ グ θ πθ θαπグ ニαπgπ αtt rθ s′ se 1) Robert Lado:ニ グ s′ グ (言 語科学 と言語 テ ス ト 西岡淑雄訳注 ,英 語 教育 シ リーズ)大 修館 ,.
(7) 2ノ. θ. 英語聴解力の問題点 とその指導. よ うに思 え る。 時間 の 問題 を考 え ると これ 等困難度 の高 い対 立音 を特 に重点 的 に訓練 す る必要 が あろ う。然 し私 の主 張 したいのは,か か る訓練 が初学者 において極 めて重 要 で あ る こ とは充分承知 しなが ら, これを唯 ,単 音 として. ,. 又単語 として練 習す るす る こ との意味で あ る。実 際 には有意味 な単語 の音単 位 として 認知 しな けれ ばな らな い し,そ の前後 の音 に影響 され るし,高 さの 連続 (pitCh Sequences)と か ,rhythmic stressか ら成 る一連 の utterance の 中で ,ど れ程 この音素 の識 別 が有意味 な音単 位 として 認知 され得 るか が間 題 で あ る。後述す るが natural utteranceの 中で,例 えば WhO had spent を WhO tts spentと 聞 き取 るとか,all hiS lifeを. Omce lifeと 相 せ1数 の. 学 生が聴取す るに到 って は,aural comprehensionを その 目標 とす る場合. ,. この種 の単語 の音 素 の識別 は勿論 , この種 のテス トで 好結果 を挙 げ得 る指 導 が 出来 た として もそれ程 COmprehension に対 して意義 あ るもの と考 え られ な い。 この種 の drillは 意 味を もつ ShOrt utteranceの 中で訂│1練 され て こそ 意 味 が あ るので あ って, このためにのみ相 当数 の時間 を費 す のは問 題で はな タ %π ‐ λ協 π蒻′ πππ″ガθ か ろ うか。例 えば Robert Ladoの E径″S乃 ″ θ WS′. 1)の. ′αη. θ″θπ JSθ s.力 γ 」″ α″. して. rhythmの 中で練習 されねばな らない。. πル ″. S。. "ル. 中 に 見 られ る よ う に 一 つ の 文 と. b) Aural comprehensionと speedに つ いて 発音練 習, 簡増1な StOryの 聴解練習 , 会話 等を始 めて三 カ月後 , 英語 を 聞 いて理 解 出来 ない 原 因 は何か と尋 ね ると 先 づ 単語 ,次 に Speedが 早 いか らだ と答 え,英 語 を話 そ うとす る時何 に一 番障害を感 じるか とき くと,や は り単語 ,次 に語 順 と答 え るのが ア ン ケー トか らみ ると圧 倒的 に多 い。未 知 な. vocabularyを 除 くと,発 話 の Speedに 相 当な抵抗 があ ると言 え る。英 語 の 音 を聴取す るのが不馴 だか ら何 回 も繰返 して慣 らす とい うこ とは大切 で あ る が ,そ の為 に S10W Speedで 慣 らす とか ,無 作為 に何度 も聞かせ る こ とは決 して能 率 的指導 とは言 えな いので はなか ろ うか。一夕1で あ るが次 の調査 の結 果 を参考 に考 えてみた い。 1)Cfo Robert Lado:「 英語 の発音 」 黒 田魏訳注 (英 語教育 シ リーズ,大 修館 ).
(8) (J調 査 の 目的. 211. 行. 大 榎 茂 :. Aural Comprehensionと speedと の 関係 を調 べ その指導法 を考 え る こ と。 121対. 象 :文 学部 一 回生。. 侶)方. 法 :簡 単 な StOry,会 話 を きかせ , 内容 につ き10コ の質 問を 日本語. で し (質 問 は印刷 せ ず 口頭 で 行 な う), 日本語で要 点 の み解答 させ る。. A,B,C,三. クラス を使用 し. ,. Aは natural speed(syllableの 平均 の長 さ Oe 19 Sec.)1)で 2回 。 Bは natural speedで 録音 されたテープ を sense‐ unit毎 に quick‐ stop を用 いて 4∼ 5 Sec。 程度 は っき りと pauseを 置 いて,全 体 を 2回 聞か せ る。. Cは S10W Speed(syllableの 長 さ,0。 1)Cf.. 33 sec。. )で 一 回だけ聞かせ る。. 金 田正 也 氏 は ,A (Linguaphone Records:Conversational Course, Lesson. 31)B(WO L.Clark:Spoken American English,Intermediate Coursee Lesson. 9)C(FEN News)D(No H.K.:Current Topics)そ の 他 の資 料 の 調 査 に よ り,Spoken languageの natural speedを 調 べ ,資 料 A,B,C,に つ き `".the average length of the syllables is O.18 sec。. ごと し, ".' ォ. `0.18 sece per. syllable on the average would be a reasonable utterance speed for learners Of English as a foreign language.'と. 述 べ て お られ る。 (`Study Of Sounds,'. Phonetic Society of Japane 1962。 p.104. p。 107).
(9) 212. に)結. 果 料 1). (資. I Groupl. l na∴ 』. A. 人. C. .. │(Speed)│(natural)君 41名. (資. (41名. 畷マ. ) 40f4. 12.14. 75. 11。. (S10W). 41名. 料 2). I Group. C. l(Speed). (s10W). 人. 数 41名. (41名. )40名. 11.71. 41名. 7.975. (15.28). (6) 1 (6) (4). 1. 5. 6 4. 3 3. 1. 2. 5 3. 1 一 7 3 一 1. 一 4. 0一一. 3. 一. 1 1 4 一. 2. 1. 1. 3 一 2 一 1 一 〇. 1.A,B,C,各. クラスは平等編成のため,英 語力 のクラス差はない もの. と考え る。前期テ ス トで も平均点 で殆 ど変化なか った。 )内 の数字は,二 年生 の場合である,参 考 のため。. 2.A Groupの (. 3.テ ス ト録音者は,本 学講師 MiSS Anderson(UniV。 Of Washington)で あ る。.
(10) 大 榎 茂 行. 2″. 記憶 力 の要素 が多 く加わ って はな らな い し,質 問 か ら解答 が推察 出来 ては な らな い。理解度 を 出来 るだ け知 るために質 問 の数 を増 したい等 の点か ら. ,. 英語 自体 に も方法 に も問題点 はあ るが この結果 ,次 のよ うな こ とが言 え るの で はなか ろ うか。. 1)未 知 な単語 ,特 に複雑 な構文 さえなければ A,B,C,の 差 がない点か ら(資 料. 結果 に大 した. 1),s10W Speedで 一 回よ りは natural speedで 2. 回 の方 がは るか に実用的 な効果 が期待 出来 る。. 2)最 初 理 解度 が悪 くて も S10w sense‐. speedで 慣 らす よ りも natural speedで. unit毎 に適 当な pauseを 置 いて 聞かせ ,慣 らす方 が S10W Speed. と比 べ て差 がな い点をみ ると効 果 的で あ る。 (資 料 2)そ れか ら pause を除 いて普通 の utteranceへ 移行す る方 が良 い と思 われ るし,長 い. anCeの 場合. Sense‐ unit又. utter‐. は breath groupを 単位 として一つの rhythm. を把 握 し,語 句 の流れ として理 解 す る訓練 にな ると思 われ る。. 3)学 生 が. speedが 早 くて分 らな い と感 じるの は,一 つ には. 又 は Syllablesの. Sense‐. unit間. pauseの 問題 で あ る。従:っ て後 はそ の間 にあ る連 続音. 又 はかぶせ型 を如何 に聴取す るか とい う問題 が解 決 されればよいので はな か ろ うか。. c)rhythm(the matters of stress)に つい て 聴解力 の問題 点 で先 程 Speedの 問題 を述 べ たが,今 一 つ残 る聴取 困難点 は,た とえ Sense‐ unitで 区切 った として も,そ の 間 にあ る強勢音節間 に挟 まれ て 弱化 され 不 明瞭 に 発音 され る 語 を如何 に 聴取す るか , 即 ち rhythm_ が次 に問題 とな る。 内容語 (COntent wOrds)即 ち本動詞 ,名 詞 ,形 容詞. ,. 副詞 ,指 示代 名詞 ,疑 間詞等 は一 般 的 に Stressが 置 かれ るか ら聴取 し易 く, 内容 はその前後 関係,推 察 で大 体 理 解 出来 るわけで あ るが ,具 体 的な細部 に 渡 って は 明確 に理 解 出来 ない。完全 に理 解 す るためには この弱化 され ,早 く 述 べ られ る主 として funCtiOn wordsを 聴取 しなけれ ばな らな い。前述 の. aural comprehension testで 行 った英文 につ いて Dictationを 行 な ったが. ,. その一 例 を示 し,聴 取 困難点 の大体 の傾 向を探 って みた い。.
(11) 214. 英語聴解力 の問題点 とその指導. 英文 につ け た数 字 の上側 は,natural speed,下 側 の数字 は S10W Speedの 録音 によ る Dictationで ,聴 取 出来 なか ったか (書 き取れ ていない語 ), 又 は Spellingか ら発 音 を誤 って 聞 いた と推察 出来 る者 の数字で あ る。 尚 対象 人数 は, 聴解 テ ス トで五割以上取 った者 で上側28名 , 下 倶129名 とし た。 答案 は種 々で は っき り指摘 出来 ない点 が あるが,一 応 の傾 向は表 われ てい ると思 う。. A farmer who had spent all his life in the country, was sent with 3. 16. 9. 10. 21. 5. 3. 5. 2. 3. 10. 7. 18. 1. 2. 2. 25. 4. 22. a message into a neighbouring town which he had never been to. 13. 2. 13. 3. 7. 5. 7. beforee. 12. 6. 10. 15. 4. 1. 2. 3. 12. 18. 2. l. 2. 3. 1. 1. 4. 1. 20. 9. 5. 3. 6. 5. 4. 10. 15 1510 14 12 8. 5 5. 5 2. 13 12. 5 2. 9 13. 7. The farmer looked. 1 2. 5. 1. 9 1. round and tried to ind a stone to throw at the dog. 10. 5. 7. 1. 6. rushed out of a house and tried to bite hime. 14. 2. 3. As he was walking through one of the streets, a dog. l. 8 12. 1. 15. 1. 20. 1. 1. 11. 9. 4. 2. 20. 1. 1. 18. 12. 8. 6. 3. But the. 4. 1. 1. 2. 3. ng StTes; he uld not flnd ≦ ξ 著 “ e.“ ≦ ■ 貯 3 ftty tte tttSお r T sTこ ■ Tb ttSeぷ rttd lliS m3de長. e fl'[d. : lalξ. 3. 2. 1. 2. 11. 14. 2. 2. 2. 1. 3. 18. 3. 3. 3. 6. 10. 8. 6. 19. the stones seem to be tied up, while the dogs are let loose." 14. 8. 6. 21. 7. 21 16. 7. 8. 11. 15. 8. 23. 7. 23. 5. 2. 23. 17. 22. 18. 21. 15. 以 上 の こ とか ら一 般 的傾 向 と して (J当 然 の 事 なが ら Stressの 間 に扶 まれ て 弱 fヒ され早 く発 音 され る連 音 ,弱 形 の 間違 い が非 常 に 多 い 。 had. spent,was sent,he had,through,out. of, looked round, made of, this is, seem to be tied, while,are,letな ど。. 12)S10W Speedの 場 合 ,弱 化 され た 音 節 に もか な りの 重 み が与 え られ るので was sent, through, made of large, looked round,and,. 玉詞 な ど間違 い 気.
(12) 大. 榎. 茂. 215. 行. は少 な くな ってい るが,had Spent→ has spent,with a→ with the∼ ,out of a∼ → over∼ ,tried to→ try to,are→ a等 ,隣 接音 の影響 を受 けて 同 化 を起す ものは依然間違 いが多 い。 侶)S10w Speedに な って逆 に意 味 よ り音 の み に重 点を置 くた めか into→ in. to,neighbouring→ never in,walking→ workingな どと間違 いの増す も の もあ る。 従 って必 らず しも S10W Speedが よい とも言 えな い点 があ る。 (4)StreSSが 置かれ ていて も 間違 ってい るものは tried tO→ try to,■ xed,. paving 等未矢日か unfalmiliar な語 とか,. 100Se―→lose,. stress はな いが. throw→ through等 発 音 の ま ぎ らわ しい語 に多 い。又 an his lifeが 速 く allに Stressが あ るために Omce lifeと 間違 ってい るものが非常 に多 い。 このよ うに個 々の単語 に合 まれ る 日本語 と異 った音素 を認知 し正 し く発音す る こ とも重要で あ るが,naturalな Spoken Englishを 了解 す るためには 日 本語 にない英語 の rhythm― 一 強勢 ,音 調 な どを認知す る必要 が あ る。談話 の 流れを了解す るために も,普 通 の英語 国民 に 自分 の話 を了解 して もらうた め にも, 音調 と リズム と い うかぶ せ型 は 基本 的重要性 を もつ もので あ るか ら, これ らのかぶせ型 は一番始 めの レ ッス ンか ら練 習せ ねばな らな い と言 え る。 1)然 し大 学 で 特 に聴解力 の養成 に重点を置 いた場合 ,基 本 的な形 よ り練 習を始 め るの もよいが この unstressed soundの 聴取 に重点 を絞 り,例 え ば談話 の聴取困難点 を予か じめ予想 し,そ の部分 を空欄 に して補充 させ ると か ,内 容 理 解 に直接関係 あ る問題か ら指導す る方 が能 率 ,興 味 の点 か ら望 ま しい と思 われ る。. d)語 の配列 につい て 今 迄述 べ た音組織 の習得 のほか に意 味を構 成 す る Sentence structureの 問 題 が 当然主要 な 問題 点 で あ る。 従来文法 は 語順 の 中で の例 えば 名詞 の屈 折 ,動 詞 の屈折 な ど形 態及 び機能 語 に学習 の重 点 が置かれ る傾 向 が強か った ので はなか ろ うか。現代英語 の発達 が 1つ には WOrd Orderの 確 立 と func_. tion wordsの 発達 の上 にあ るとすれば,英 語 の意味を構成 す るのは,語 に 1)Cf.CO C・. Friett Op.cito p。. 24。. (太 田朗氏訳 ).
(13) 英語聴解力 の問題点 とその指導. 21δ. つ い で この 語 順 が そ の 骨 子 を成 して い る。 聴 解 力 の 問題 におい て た とえ COn_. tent wordsが 理 解 出来 て も,そ の ま とま った 意 味 を表 わ す の は この 語 j頃 と 機能 語 で あ る。 しか も これ らは 日本語 と根 本 的 に異 って い るた め,語 句 を聴 取 し,次 にそ の. imageを 換 起 し,そ. して ま とま った一 つ の. ideaを 構 成 す. るの にか な りの 時 間 を必 要 とす るので あ る。 前 述 の 如 く natural sense― unit毎 に. pauseを 置 い た こ とが slow speedの. speedで. 場 合 とそ の理 解 力 に. お い て 変 化 が ない の は,こ の こ とを証 明 して い るよ うに思 え る。 (然 し pause が余 り長 がす ぎ る とそ の 間 に 日本 語 が 介入 して翻 訳 して 意 味 を確 認 す る こ と も生 じ得 る心 配 が あ る。)即 ち談 話 の 流 れ の ま ま に. ideaを 構 成 す る こ とが. 出来 ない ので あ る。 簡 単 な 日常 会 話 は と もか く,長 い 談 話 の理 解 に当 って は , 特 に 機能 語 の 導 く補 足表 現 一一 句及 び 節 を 合 め た この 配 列 とそ の 意 味 とを即 時連 結 す る訓 練 が必 要 で あ る。 しか も これ が 自動 的 ,無 意 識 的 な習慣 と して 形 成 され ね ば な らな い 。 これ は Speakingの 場 合 に最 も重 要 な問題 で あ って. speaking,hearingと 区別 す る こ とは意 味 な い こ とで は あ るが ,特 に aural ∞ mprehensionに おい て は , この 訓練 と して 様 々 な drillの 中 で `expansion drill'が 非 常 に有 効 で は な いか と思 うので あ る。 た とえ ば readingに お い て もSense‐ unit又 は breath― group毎 に斜 線 を 引 い て ,そ の 単 位 で意 味 を直覚 し,Sentence structure,speed,rhythm等. に 注 意 を払 うな ど,総 て そ の 目. 的 の 為 に指 導 され るべ きで あ ろ う。 例 えば〔Ⅲ 〕C)で あ げ た 様 な問題 に つ い て. aural∞ mprehensionの drillを す る とす れ ば ,必 らず 何 等 か の形 の 内容. rhythm等. ,. の evaluationを す る と共 に,少 くと も最 後 に一 ,二 例文 を取 り. 挙 げ例 えば次 の よ うな expansion drillを 『け加 す る こ とが ,知 的興 味 を充 た しつ つ 必 要 な基 礎 的 訓練 が可能 な ので は あ るまいか 。. A farmer was sent into a neighbouring town.. A farmer ωttθ. π′α〃 Zη グ sψ θ. sノ クセ グ 乃グ π′ 乃θθ θππ′ タ ッ. Was sent into a. neighbouring town. A farmer who had spent all his life in the country was sent "グ ′ カ α η2SSα gθ into a neighbouring town.. A farrrler who had spent all his life in the county was sent with a.
(14) 大 榎 茂. 行. 217. ″θ。 θbグθ message into a neighbouring town"れ た力 乃θ滋 グ %ιυθ″ bθθπ ′ とい うよ うな natural speed の expansion drill を しなが ら, pronuncia‐. tion,rhythm,word‐ order等 の 指 導 を重 ね て 行 くべ きで あ ろ う。. Ⅳ〕 お わ 〔 以上 は大学 にお け る. に. L.L.英 語教育 の実 際 の授業 の反省か ら,理 論 よ りも. 実践 へ とその問題 点を述 べ て来 た。従 っていたづ らに時間を考 え,効 果 を焦 って追 い過 ぎた点 が あ るか も知れ ない。又全学習 の 内 の聴解力 とい う一 面 の み に過 ぎないけれ ど,僅 か の時間 だが これ だ けは何 か 自信 が出来 た とか ,興 味 が湧 いて来 た とか い う実感 を学生 に与 え る こ とが 出来 る こ とを期待 し,更 に よ り良 き指導 へ のlitと したい。.
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