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スポーツ障害
座長:木村 雅
(善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所)
4.陸上実業団長距離選手におけるアキレス腱炎に対す
る体外衝撃波治療の経験
〇清水 雅樹,生越 敦子,木村 雅
小林 保一,大澤 貴志,山口 蔵人
(善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所)
【はじめに】 実業団長距離ランナーにおけるアキレス腱
炎に対する体外衝撃波療法を用いた治療経験を, 疼痛と
スポーツ活動状況の面から評価・報告する. 【方 法】
アキレス腱炎と診断された陸上実業団男子長距離選手 3
例を対象とした. 平 患者年齢は 26.3歳, 平 経過観察
期間は 9.3週であった. 照射前と最終診察時における疼
痛評価およびスポーツ活動状況を調査した. 【結 果】
Visual Analog Scaleによる疼痛評価では, 照射前が平
4.6であったのに対し, 最終評価時においては 0.6と有意
に改善していた. 最終診察時におけるスポーツ活動状況
は照射前に比べ 2例が改善を示し, 1例が不変であった.
【 察】 体外衝撃波治療はアキレス腱炎において除痛
効果を中心に良好な成績が報告されている. 非侵襲性や
照射後の運動制限期間が短い点を 慮すると, アスリー
トのアキレス腱炎に対する治療として良い適応があると
えられた.
5.膝蓋腱を用いた長方形骨トンネル ACL再 術
〇大澤 貴志,木村 雅 ,小林 保一
上村 民子,徳永 路,清水 雅樹
伊東美栄子,生越 敦子,山口 蔵人
(善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所)
膝前十字靱帯再 再 術は一般的に行われている手術
である. しかし, いまだ確立された方法がないのが現状
である. 現在最も頻繁に用いられている移植腱は多重折
自家ハムストリング腱または両側骨片付き膝蓋腱であ
る. 最近我々は, 野らの開発した膝蓋腱を利用する
Anatomical Rectangular tunnel ACL Reconstruction (膝
蓋腱を用いた長方形骨トンネル ACL 再 術) を行って
いるのでその手技について紹介する. この手術の特徴と
して, 大 骨側, 脛骨側ともに長方形の骨孔を作成して
おり, 移植腱腱性部も長方形であることから, 骨トンネ
ル内で移植腱との間に無駄なスペースがほとんどなく,
さらに壁―骨片の接触面積が最大となる. また, 正常
ACL 線維配列に模倣しやすいことがあげられる. 欠点
として, 手技的に難易度が高く, 大 骨後果骨折, 脛骨骨
折, 移植片骨片骨折, 移植片脱転などが えられる. 我々
は導入以来, 数例を経験したので報告する.
6.若年者の腰椎椎間板ヘルニア―競泳選手に生じた一
例―
〇角田 大介,飯塚 伯,飯塚 陽一
西野目昌宏,高岸 憲二
(群馬大院・医・整形外科学)
【目 的】 若年競泳選手に生じた腰椎椎間板ヘルニアに
対し MED を施行した一例を経験したため 報 告 す る.
【症 例】 高 一年生, 男子. 競泳の種目は自由型. 主訴
は左下肢痛であり, 中学三年の八月頃より生じていた.
痛みに耐えながら練習に参加していたが, 競技記録は向
上しなかった. シーズンオフに疼痛が改善し, 高 一年
の四月から練習を再開したが, 疼痛が再燃した. 近医に
て加療をうけたものの, 疼痛に改善を認めず練習にも支
障を来してきたため, 手術目的に当科を紹介受診した.
初診時所見では左下 外側に疼痛を訴えており, SLRT
は左 10度, 右 40度であり, 典型的な tight hamstringsを
呈していた. 下肢筋伸張反射に亢進並びに低下を認めな
かった. 筋力低下を認めなかった.
画像所見では腰椎 X 線像にて, 軽度の疼痛性側彎を認
めた. MRI にて L4/5腰椎間に 膜間左側に突出する椎
間板ヘルニアを認めた. 以上より, 腰椎椎間板ヘルニア
による下肢症状と え, 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘
出術を施行した. ヘルニアの脱出形態は, subligamentous
extrusion typeであった. 術直後より下肢痛は改善し, 術
後 五 日 で 退 院 し た. 術 後 二 週 よ り, 体 幹 部 筋 力 の
isometric exerciseを開始させた. 術後一ヶ月時の SLRT
は左右とも 60度, 術後三ヶ月時では左右とも 70度とな
り,tight hamstringsは改善していた.術後二ヶ月より,本
格的に運動を再開した. その後も疼痛なく練習でき, 自
己ベストを 新できるまでに至った. 【 察】 競泳
では強大な衝撃力が身体に作用することは少ないため,
外傷の頻度は低く, 繰り返しの動作による障害の発生頻
度が高いと思われる. 水泳は脊椎に負荷の少ない非荷重
環境での運動であり, 腰痛体操のひとつとして活用され
る面もあるが, 運動量が極端に多くなった場合には椎間
板変性の発生する頻度は高くなるとの報告がある. 若年
者に生じた腰椎椎間板ヘルニアの特徴として,tight
ham-stringsが挙げられるが, 本症例も同様の特徴を呈してい
た. 本症例は自由型を専門としており, tight hamstrings
の影響は比較的少ないものと思われるが, 著しい前屈制
限により, 通常の練習に障害を来していた. 内視鏡下の
椎間板ヘルニア摘出術は, 術後早期の再脱出が多い事が
報告されている. 本症例では, 術後一ヶ月までは比較的
第 17回群馬整形外科研究会
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