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悪性腫瘍との鑑別に難渋した神経サルコイドーシスの一例

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Academic year: 2021

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第49回群馬脳腫瘍研究会

日 時:2012年 6月 9 日 (土) 場 所:前橋テルサ 代 表:好本 裕平(群馬大院・医・脳神経外科学) 当番世話人:楮本 清 (埼玉県立がんセンター脳神経外科)

一般演題>

座長 楮本 清 (埼玉県立がんセンター脳神経外科) 1.鞍隔膜髄膜腫の 1 例 江原 玄, 山口 玲,甲賀 英明 田村 勝 ( 立藤岡 合病院 脳神経外科 *同 研修医) 【はじめに】 画像の注意深い読影で鞍結節部髄膜腫と下 垂体腺腫の鑑別は可能である. 今回, 下垂体腺腫と診断 し手術を行ったが, 術中, 術後所見から鞍隔膜髄膜腫と えられた一例を経験した. 稀な症例であり, 若干の文 献的 察を え, 画像の特徴と病態について述べたい. 【症 例】 2年前から進行性の左眼の視力低下, 視野障 害を自覚している 50歳の女性. 2011年 9 月に当院外来 でトルコ鞍内から鞍上部にかけての腫瘍性病変を指摘. 11月に手術目的で入院. 視力 : 左 0.3(0.9) 右 0.8(1.2), 両 耳側半盲, 暗点の拡大を認めた. MR 上 26×16×28mm の腫瘍で, 正常下垂体が鞍底から後方に認められた. 一に造影された. 海綿静脈洞内にも浸潤を認めた. PRL : 136.6以外は内 泌学的に特記すべきもの無く, 非機能 性下垂体腺腫と術前診断. 11月 15日経鼻的下垂体腫瘍 摘出術施行. 病理診断は meningothelial meningiomaで あった.鞍内のみの摘出にとどまった.改めて,3月 13日 半球間裂アプローチで鞍上部腫瘍の摘出術施行. 下垂体 丙を温存し鞍上部腫瘍を全摘した. 術中所見では鞍結節 部に腫瘍は認めなかった. 論文から検討した結果, 鞍隔 膜髄膜腫と えられた. 2.悪性腫瘍との鑑別に難渋した神経サルコイドーシス の一例 富田 庸介, 中田 , 本徳 浩二 大谷 敏幸, 吉田 貴明, 笹口 修男 栗原 秀行, 石黒 幸司, 小川 晃 (1 高崎 合医療センター 脳神経外科 2 同 神経内科 3 同 病理診断部 4 群馬大医・附属病院・脳神経外科) 悪性脳腫瘍との鑑別に難渋した神経サルコイドーシス の 1例を経験したので, ここに報告する. 症例は 52歳女 性. 既往として, 2009 年に高度房室ブロックにてペース メーカー植え込み術を受けていた. 2011年 5月頃から歩 行障害, ふらつきが出現し, 水頭症の疑いにて当院神経 内科受診, 2011年 8月 28日当院入院となった. 単純 CT では脳室拡大を示し,造影 CT では左側頭極,第 4脳室に 造影病変を認めており, 悪性脳腫瘍による水頭症も疑わ れた.2011年 8月 31日 ommayaリザーバーを留置.その 後, 全身検索や髄液検査を施行するも有意な所見なかっ たが, 造影病変には Tlの集積を認めた. その間症状は進 行し臥床状態となったため, 診断の確定とシャントの適 応も踏まえ, 2011年 10月 28日左前頭側頭開頭により開 頭腫瘍摘出術を施行した. 術中所見では, 病変は 膜と 脳表の間に存在し, 周囲との癒着は強く, 脳表の血管も 巻き込んでいた. 病理診断は, ランゲルハンス細胞など を認める炎症性肉芽腫であり, 心病変と合わせ, サルコ イドーシスとの診断に至った. 診断確定後, ステロイド パルス療法を施行したが, 水頭症の改善はみられず, 2012年 1月 18日 VP shuntを施行. その後は, 介助歩行 できるまでに改善し, リハビリ病院転院となった. 185 Kitakanto Med J 2013;63:185∼187

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