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「人と機械が協働するための安全技術」を企画して

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Academic year: 2021

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(1)454.  システム/制御/情報,Vol. 64, No. 11, p. 454, 2020. 「人と機械が協働するための安全技術」特集号. 編集後記. 「人と機械が協働するための安全技術」を企画して 藤本 堅太* 全規格(ISO 13482)への取り組みについてご紹介いた. 従来は,運転中の産業用ロボットは安全柵などで人か ら隔離することが必須であった.これに対し,2013 年. だいた.. 12 月に厚生労働省よる産業用ロボットに係る労働安全衛 生規則第 150 条の 4 の施行通達の一部改正(いわゆる 2. 三 菱 電 機 (株) の 神 余 浩 夫 様 に は , 「Safety in the. 号通達)が行われた.本改正は,適切なリスクアセスメ. Future—IT 時代の安全概念」について解説いただい た.AI,IoT などの新技術の導入により,職場や社会の. ントを実施し,従来の安全柵等による隔離以外の安全方. 機械・システムがより便利に,高機能になっている.そ. 策によって危険の生ずるおそれがなくなったと評価でき. の一方で,それらの新技術は安全・安心なのか,新技術. る場合には,安全柵等を必須としない規制緩和である.. や機械を安全に使うために人や組織に何が求められるの. しかし,人が安全にロボットと協働する現場の設計に. かが,新たな課題となっている.IEC では,新技術を導. は,ISO 規格を理解し,現場固有の危険源に対してリス. 入に対応した安全技術や制度に着目し,“Safety in the. クアセスメントする必要があるなど,さまざまな安全設. future” 白書を策定している.そこで,未来の安全に向. 計の知識が要求され,製造現場への導入のハードルは依. けて注目すべき技術や概念について述べられている.. 然として高い.また,今後の市場規模拡大には,人とロ. 大阪工業大学の野田哲男先生には, 「World Robot Summit (WRS) における安全に関する取り組み」につ いて紹介いただいた.WRS の中でも,ものづくりカテ. ボットの協働により,高い効果が期待できるアプリケー ションが求められる. 一方,サービスロボットについても,ISO 13482 (Robots. ゴリーは,安全を競技の重要な要素と位置づけた世界初. and robotic devices — Safety requirements for personal care robots) が策定され,移動作業型,人間装着. かつ唯一のロボット競技である.安全衛生監視団を結成. 型,搭乗型ロボットに関する安全要求事項が規定されて. よび活動に関する所感について述べられている.. し,実施されたリスクアセスメントや安全パトロールお. いる.サービスロボットは,産業ロボットと比較して,. PwC コンサルティング合同会社の三治信一朗様には,. 用途,使用環境が広く,リスクアセスメントが難しい.. 「ロボット事例からみる,アプリケーション,ソリュー. このように,人と機械の協働のための規格・法令策定. ション開発の方向性」について議論いただいた.新型コ. が進み,これらに基づいて社会実装が行われてきており,. ロナウイルス(COVID-19)の影響により,リモート・. さらなる普及拡大に向け,技術開発が求められている.. 無人化に関連するソリューションが求められており,そ. 本特集号では,人と機械が協働するための安全技術と. の中でもテレイグジスタンスに対する期待が述べられて. して,規格・法令,社会実装,技術のさまざまな観点で. いる.. 解説いただいた.. 長岡技術科学大学の木村哲也先生には, 「安全の原理と. 総説は,セーフティグローバル推進機構の小平紀生様. サービスロボットの安全設計」についてご紹介いただい. にお願いした.小平様は 40 年以上産業用ロボットの研. た.安全性創造の原理とはどのようなものであるか,安. 究・開発に取り組まれ,日本ロボット工業会会長,セー. 全確認のためのデバイスには何があるかといった概念を. フティグローバル推進機構を歴任されている.広い視野. 皮切りに,レスキューロボットを対象とした安全設計の. に基づき,産業用ロボットシステムにおける安全技術に. 具体的な取組事例(ロボット用ジョイスティック,フェー. ついて,過去の経緯,現在の動向,将来に向けた課題を. ルセーフ論理回路,リスクアセスメント,標準性能試験. 議論いただいた.. 法)について述べていただいている.. 名古屋大学の山田陽滋先生には, 「ロボット技術の国. 最後になりますが,本特集号の企画段階でご助言いた. 際標準化—サービスロボット安全を中心に」について解. だきました野田先生,ご多忙中にもかかわらず執筆をお. 説いただいた.標準化活動の参画意義の提言からサービ. 引き受けいただきました著者の皆様,企画立案の際に多. スロボットの安全技術の基本であるリスクアセスメント. 大なアドバイスをいただきました編集委員の皆様,学会. (リスクの想定と評価)や,サービスロボットの国際安 ∗. 事務局の皆様に厚く御礼申し上げます.. (2020 年 9 月 28 日受付). 三菱電機 (株) 先端技術総合研究所. – 38 –.

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