• 検索結果がありません。

『萬葉集』における推量の助動詞の表記について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "『萬葉集』における推量の助動詞の表記について"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 『萬葉集』における推量の助動詞の表記について. Author(s). 夏井, 邦男. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. A, 人文科学編, 41(1): *27-40. Issue Date. 1990-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4207. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 夏. 井. 邦. 男. 原表記 衰皿士 」 にも 〈四 ・七 二三v と へ七 ・一三五 二v にみら れ る ほかは、 や はり限ら れ た語 にし か用 いら れな い。. 允恭vな ど の例 のよう に 「ジ」の主 要 な仮名字 母 であ る が、 士」 へ 下・ この集中 では ごく 稀なも のとな って いる。 同じ推 量 の 「 ま し じL の. 憲 男子名 古 日 歌 の反歌 に みら れ る音 仮 「 土 は、 『 古事記 』で 名 二 - L 、「 は 「 上 ‐火遠 理命〉 和 須蔭士L へ 上 ・大国主 神v、 「 麻多 那迦士」 へ. 一 じ. 用 し た。. 語 篇』 や小路 一光 氏著 『 禽 葉集 助動詞 の研究』 な ど の学恩 に依 る と 禽葉集 注輝 ・本 文篇 』 を使 ころ が大 き いー 底本 に は運潟 久孝 氏編 『. な お、 用例 の検索 に当 っては、 正宗 敦 夫氏編 『 禽葉集総索 引 ・単. を 活用形 の順 に並 べたも のであ る。. 「 禽 葉集 』に確 かな 用例 のみら れ る八語 1 詞 のう ち、 『 じ、 む、 ま 111 し、 べし、 ま しじ、 ら む、 け む、 らし」 を対象 とし て、 そ の原 表記. 『 禽 葉 集 』にお け る推 量 の助 動 詞 の表 記 に つ いて. 北海道教育大学紀要 ( 第 一部A)第 四 一巻 第 一号 平成 二年九月. はじ め に. 「 じ」は、音仮名 で表記 され る場 合 . ーー, 目、慈 、土、 推量 の助動 詞 「 不」と があ る。 前者 維、司」と、 表意 の漢字 で表記 され る場 合 ー ー 「 目Lが巻を 越 え て使 用頻度 の大 きなも のであ る のに対 に ついて は、 「 し て、 そ の他 の字母 は孤例 であ り等 し い価 値 を持 つも のにはな って いな い。 後 者 に つ いて も 、 「不 」字 は 「じ Lを表 記す る のに専用 され て いるが、 一方 では打消 の助動詞 「 ず L を表記 す る際 にも 用 いら れ. ると いう 浮動性 が みられ る。 寓葉集 』 にお いて、漢語 に 複雑 にし て多 彩 な漢字 の用法をも つ 『 はな い国語特有 の助詞 ・助動詞 の類 が いか に表記 され て いる のであ ろう か。 一漢字 とそ の訓 と がど のよう な対応関 係 にあ る のか。 更 に は、 一漢字 が二 つ及 びそれ以上 の訓を 担う も の の実態 な ど、 小 稿 は 禽 葉集 』 を中 心 に考察 し、 併 せて他 助動 詞表記 の固定 化 の問題を 『 の上代 文献 と史的 に比較考察す る ため の基礎作 業 でもあ る。 まず 、 いわ ゆ る推 量 の助動 詞を表記 す るた め に使 われ た文字 のす べてを、 文字 史上 から整 理し把握す る ことを目的 とし て 一覧表 を作 時 代 別国語大 辞典 ・ 上代 編』 に立項 され て いる推 量 の助動 成し た。 『. 二七.

(3) . . 夏 井 邦 男. 征.) これ は、 「 土 字 の使 用 が 「 目 」字 に比し て遅 か った ことによ ると 」 註2) ( も 考え られ る のであ るが、 稲 岡耕 二氏 のご指摘 のよう に、 「 土」字 は 風流 士 と か遊 士あ る いは壮 士 ・武 士 のよう に男子を意 味す る表意 訓. さ に臨時 的な要素 を 反映 し て いると言 え る だろう。. 二八. 『 古 事記 』全巻 を 通し て、 「 勿 」字 は八例 が用 いら れ て いる。 そ の. 不. し去 る こと が でき な い以上、使 いにく い面も あ った こと によ る のだ. ◎. ろう。 ここも、 そう し た歌 の内 容 に つな がる用字 かと思 わ れ る ので. とも に会話 文中 ) う ち 「ジ」 を表 わし て いると見 ら れ る のが 二例 ( 註7) ( あ ると いう。 し かし、集 中 「じ」 の訓 仮名 には専ら 「 不」 字 が用 い. 字 とし て の用例 も多 い。 つま り、 漢字 はそ のも ののも つ表意性 を消. あ る が、使 用頻度 の低 い仮 名 が 選 択 さ れ る場 合 の理 由 の ひと つに. ら れ る。. 慈 と 司 ・総. て、. 0 :::室 生 の毛 桃. 風 吹き て. 吾者 不忘. 成 らず は 止 ま じ. 取 らず は止ま じ 〔 不. 言 ひ て し も のを. 海 は荒 るとも. 命 死なず は 〈 四 ・五〇 四v. 賜誓 ー 」黛 ニ十五詔〉ゃ 天 地乃福 毛不蒙自」第 四十五詔〉. 『 続 日 本 紀 ・宣 命 』 で は 、 「ジ 」 と 「ズ 」 と の区 別, は 、 「:;:不 忘. o ー :け ふま でに 吾者 不忘 間無 く し思 へば へ 四 ・七〇 二v ズ」を表記 し たも な ど の歌 にみら れ る 〔 不〕字 は、 そ れぞ れ 「ジ」 「 の であ る。 読 む側 からす れば訓 の決定 に迷う と ころ であ ろう 。. 0 11 家道 を も. 右 と同様 に、 熟し た句 ではあ るが、. か った証 とな る。. 取者 不 正〕 へ 七 ・一三 一七〉 じ」と な ど の例 のよう に並立し て用 いら れ、 〔 ず 」とも 「 不〕字を 「 も 訓 ま せ る場 合 の多 いことも、 こ の両語 が古 人 の意 識 に お いて近. o 11 沈く白玉. 〔 不成 不止〕 へ 十 一・二八 三 四v. 本繁 く. じ は、 「む に対応す る否定 であ るが、 そ の推 量 金恩志) 助動詞 「 」 」 註8} ( の意 が軽 いと ころ から、 「 ず 」と混 同され る場合 が少な く な い。 「じ」 「 ず 」 とも に未 然形接続 であ る ことも 形態 上関連す る。 集中 にお い. な って いる 。・. ②. 「 家 歌 家 短 ら れ 之 可 十八 ・ 持 の み 波 安 良 司可」 へ 四 一〇七vは 、 に る 憶良 の長歌 「 斯 可 余波阿羅慈 迦L へ 八〇0〉 の句 を学 ん だも のと 五・ 注3) (. 言 わ れ て い る。 そ し て 、 助 動 詞 「ジ 」 の表 記 と し て は 、 「葱 」 「司 」. とも に孤例 であ る こと が注 目 さ れる。 「 慈 」は新 羅 の郷札用字 にみら 註4) ( れ ると いう から、漢字 借 用 によ る朝鮮 語 の表記 の影響 と いう ことも 考 え られ る。 禽 葉集 略解』で 校本 禽葉集 』の校 異 によ れ ば、 橘 千蔭 は 『 ま た、 『 「司 ハ目 ノ 誤 力 」 と し て い る の は 、 「ジ 字 母 と し て 「司 字 に奇 異 」 」. さを感 じ て いたから であ ろう。 註5) (. 「 揺」字 も諸本 間 に異 同 は みら れ る が、 「 美要細 L へ 十五 ・三七 〇 八〉以外 に用例 がな い。 『 上代 禽葉 仮名 表」に 古 語大 辞典 』付 載 の 「 禽 葉集』 だけ の仮名 であ る。 「司」 と同様 、本 来 は清 音 仮 よれば、 『 名 であ ったと考 え ら れ るが、 濁音 「ジ」 とし て用 いられ て いる こと 註6} { の理由 がな お分 明 ではな い。 こう し た 「ジ」 表記 の個性的 な、 そ の 一首 限り の文字 使 用 は、 ま.

(4) . 『商葉集』 における推量の助動詞の表記について. な ど のよう に、 「 之」 「 目」 字 を小書 き で送り 仮名 とし て付け る こと によ って 「ジ」 と訓 ま せ るよう にな る。 ま さ に誤読 を避け るた め に 案出 され たも のであ る。 新 付言す るな ら ば、 こう し た方法 は中 古 初 期 の仮名資 料 であ る 『 撰禽葉集 な ど にも受 け継 がれ る。 たとえ ば、 』 0:::如 此時不有 芝 獅 ・ ::・〈 巻上 ・春歌v o:::色庭村 出望 :i‐へ 巻上 ・恋歌〉 な ど の例 のよう に、 「 不 を 「ジ」と訓ま せる場 合 には、主 とし て返 」 芝」字 を書 き添 え る こと によ ってな され 倒 表記 とな る文字 の下 に 「 る のであ る。 意 味 と発音 とを 表記 し た いわば 二重 の表記 と でも言う べ き も の に な って いる 。 註9) (. 未」字 と、 この 「 不」字 と の関 係 に な お、否定 文 に用 いら れ る 「 ついては小 谷博泰 氏 に論 があ る。 ま た、 佐伯梅 友氏 には、 人麻 呂 の 二〇〇 及 び 二〇 一〉 を 「シ ラ ズ 」 と 訓 む 歌 にみられ る 「 不 知L へ二 ・ 註m) (. の か 、 「シ ラ ニL と訓 む のかでそ の間 に意 味 ・ 用法上 の差 を認 め る論. もあ るが、 いず れも 打消 の助動詞 の表記 に ついて の稿 で触 れる こと. 久. 二 む. に な る。. の. 形容詞 のク語法 の語尾 表記 には 「口 字 が頻 用され る のに対し て、 」 久」 動 詞 の場合 は 正訓 及び仮名 書 き の諸例 を通 し て、 「 字 が 一般 的 で 1} 註1 (. あ る こ と に つ い て は 指 摘 し た と こ ろ で あ る。. ま」は、 「まく」と いう ク語法 にあ 推 量 の助動 詞 「むL の未 然形 「 らわ れるも のであ るが、 そ の表記 は動 詞と 同様 に、 いわ ゆる 二合 仮 未 久」や 「 麻 久L 「 言 圃」以外 は正訓、 仮名書 き のどちらも 、 「 名の「 久」字 が専 ら用 いら れ ており例外 が み 久」 「 散 久」な ど のよう に、 「. 宣 命 』 な ど と も 一致 す る 。 ら れ な い。 こ の こ と は 、 『. 久」 の外 にも 少 なく はな いが、 言う ま でも なく、 「ク」 の仮名 は 「. 古層 の仮名 とし て、奈良時代 を通 じ て 「ク」 の唯 一の常 用仮名 とし 久」字 が 一貫 し て いた ことからす れ ば当 然 のこと であ る のかも て 「 知 れな い。. し かし、 それな ら ば何故 形容 詞 には、敢 て 「口」 字 が用 いられ た のか。 「 まくLが形容 詞 ではな く、 動 詞と 一致す るよう な 用字 上 の こ. 牟 ・武 と洛. う し た相違 は何を意 味す る のか、 後考 を侯 たなけ れ ばな らな い。 ②. 「 牟」 は古層 の仮名 で奈良時 代 を通じ て常 用 され て いる のに対 し 武」は現存例 によ れ ば比較的新 し い中 間層 の仮名 と考 え ら れ て て、 「 註2 ( 1) 武」字 が みら れな いな ど、 両字 いる。 そ の こと が、 巻 十 ・十 一に 「. 母 の頻度差 とな ったも のと考 え られ るが、 変体漢 文主 体 の各 巻 にも. これら仮名 書 き が多 数 を占 めて いる ことも 注目 さ れ る。 恐ら く は、 将L= 「ム」 と いう等式 の成 り 立 た 稲 岡耕 二氏 のご指摘 のよう に、 「. な いと ころ にそ の最 も大 きな 理由 が求 めら れ る であ ろう。 4) 註1 ( 古事 記音 訓表 から、 表意 の漢字 で 小林 芳規氏 の作成 な さ った 「 L 将 」も 推 量 の助動 詞 の訓を持 つも のを拾 って みると、 「む」の表記 「. そ のひと つであ り、 これ が伝統的なも のであ る こと がわ かる。 将」字 と の結 合 の 稲 岡氏 は、 人麻 呂 の表記 の展開 から、 「ムLと 「. 九 一一.

(5) . . 夏 井 邦 男. 深 化 と とも に、 「 将」の現わ れ てく る過程を精 微 にとら え、 そ れ が和 文的 表記 慣 習 の固定 な いし 浸透を意 味す る ことを 明ら か にされ た。 「 将」字 が頻用 され た背 景 に、筆録者 の訓字 表記 への強 い志向 があ っ た ことを確 か めた のであ る。 ま た、 西尾光 雄 氏 の 『日本 文章 史 の研究 』によれ ば、 「 将」字 が直 下 の動詞 にかか ると いう のは、 『 古事記』にお いても ほぼ等 し いと い う 。 集 中 、 た と え ば 、 「潤 滞 往 見 」 へ七 ・ 一二 七 四 V を 「ヌ レ テ ユク 5) 注1 ( ミ ム」 で は な く て 、 字 余 り で は あ って も 「ヌ レテ ユカ ム ミ ム」 と 訓 む の は 、 「ユカ ム」 の 「ム」 を 「将 」 で 表 わ し た も の と 解 さ れ 、 従 っ て 「ミ ム」 の 「ム」は 読 添 え と いう こ と に な る 。 「明 日寿 咲 見 L へ十 ・. ◎. 充 と無. 三○. 音仮名 猛 ご に ついては、 これを大 伴家持 が好 ん で用 いた文字 で 注7 ( 1) あ ろう と稲岡耕 二氏 が つと に指摘 な さ って いる。 『 時 代別国 語 大辞. 8) ( 註1. 典 上代編』付載 の 「 主要 万葉 仮名 一覧表」によ れば、 「 無ご よ りも 「充」 の方 が広 く 一般的 に用 いられ て いるが、助動 詞 「む の表 記 」 とし ては、集 中 ほ ぼ桔抗 し て いる。 とも に新 羅 の郷札 の字 音 とし て みら れ るも のであ る。. た だし、 「 元」字 は家持 の用字 にあ って巻 十 五 には 一つも 見当 らな. の本 文 と諸 本 のそれ と の違 いによ るも のであ ろう。. ニ ー0 二v な ど の場合 と同様 であ る。 ただ、 「ア ハザ ラ メ ヤ モ」を表 記す る に際 し ては、 「 滞 不 相哉」 へ 十 二 ・二九 七八v のよう に、 いわゆ る返倒 文字 であ る 「 不」字 に冠 し て用 いら れ るよう な こともあ る から、 訓点 を記 入す る方 法も な か っ. つまり、 巻十 七 〜巻 二〇 の十三例 に ついて、 『 校本禽 葉集 』の底 本 寛永 本 )はす べて 「 盤ご で統 一さ れ て いる の 対し て、 『 ( 元暦 校 本 』 に では本 文を持 たな い二例 ( 二十 ・ 四五〇 三及 び四五 一四)と へ 十七 ・. い音 仮名 で、 或 る時 期を境 にし て顕 没し て いるも ののひと つとし て 註博) ( 指摘 さ れ て いる。 事 実、 「 充」字 は十 八 〜二十 の巻 に限 ってみられ る から、 巻 によ る両字 の片寄 り とか、記 述者 の用字癖 と いった ことも. た当時 、 恐らく は、 「 不相 」が分析 されず にひとかたまり とし て、 総 合的 に訓 ま れ た ことを意 味す る のだろう 。 「 将」字 が広 汎 に使 用 され て行 く 段階 にお いては、 こう し た部 分的 な表記 のゆれ と でも 言う べ. 四〇 〇八v 以外 はす べて 「 無ご と 「 元」字 が用 いら れ て いる。 「 充」 と の区 別 に ついては、特 に 『 元暦校本 』 が正確 にな され て いると言. 目. 生し たも のであ る。 これ は、 漢字 の意 味 の いわ ゆ る翻 訳語 であ る訓. 訓仮名 の出 現 は、 言うま でも なく漢字 に習熟 し た段階 を待 って誕. ④. え そう であ る。. 問題 にな り そう であ るが、 むし ろ底本 とし て使 用し た 『 禽 葉集 注 樺』. きも のも 見 られ る のがそ の実態 であ る。 先 の用例 にも みら れたよう に、 己然 形 「め」 にも 「 将」 字 の用 い ら れ る のが、集中 一般 の表記 であ る。 一方、 『 新 撰寓 葉集』の助 詞 ・ 助動 詞 の表記 を精査 な さ った浅 見徹 氏 によ れば、 己然 形 「め」 の表 、. 記に 「 将L 字 が 使 わ れ て いな い の は 「ム」 と 「メ 」 を 音 相 の差 と し 6} 注1 ( て捉 え た た めだろう と いう。 つま り、 音 をも表記 し よう と いう意 図 から、 文字 と訓 みと の対応 の度 合 いが、結 果的 に高 いも のとな って いる こ と が わ か る の であ る。. を借 り ると い った二重 構造 を と る こと によ って成 り立 って いるも の.

(6) . て. であ り、 漢字 に対す る訓 の固定 が背景 にあ る。 たとえ ば、 助詞 で言 と に な る。. が用言 に接 続す る例 は他 にな いから、特 例 としなけ ればな らな いこ. そ の他. まL. ら ま し へニ . 一九 七 〉. 三一. にな 。 活 用形 は、 そ の用例 から未 然形 「 ま せ」、 終止形 「 ま し」、 る 連体 形 「 まし が確 か められ て いる が、 」 0 :::し がら み渡し 堰 かま せ 〔 盆〕 ば 流 るる水も のど に かあ. 『 古事記』に於 て、音 仮名 表記 だけ の助動 詞 であ った 「 まし 」は、 猿」 「 援Lな どでも表記 さ れ るよう 益L 「 申」 「 集中 では表意 の漢字 「. 三. をなす要 因 とな って いる。. 字L に相当す るも のであ る。 こ の中 には、 終止形 ・連体 形 を 「 敢 ・ こ)め ( せvめ { か}め ^ 監 ・今 ・金 ・南 ・火 ・念L な どや、 己然 形を 「責 ・米 ・ 亀 」 な ど で表 わし た 一度 限り の用字も多 数 含ま れ ており、 これも複雑 な様 相. 本居宣長が 『 古事記像』 (一之巻 ・ 二合 の偏 仮字 の事)で名づけた 「. 義 訓 に頼 る ことも当然 の結 果 であ った。 乗 、責 ・三 ・寒 ・甘」 な ど漢字音 の末尾 に母音 を添 加 さ し かし、 「 せて成 立し た 一字 二音 節 の仮名 によ って表記 され る例も みら れ る。. 助動詞 「むL には該 当す る漢字 が定 まらな い事情 があ ったよう で あ る。 正訓字 の選択 が期待 できな い場合、 集中 の 一般 的特徴 とし て は、 実質 概 念 の稀薄 な字 面 の 一定 し た仮名 が多 く 用 いら れ る 一方、. ◎. え ば 「す ら L に 「尚 L、 「が も L に 「欲 得 」、 「つ つ」 に 「乍 」、 「か も 」. 鴨」 な ど のよう に、 固定 した訓を借 り る方式 がとら れ る。 己然 に 「 形 「め」 を表記 し た 「 目」 も そ の代 表的 なも のであ る。 「 目」 字 は、 かな り の固定度 を 示し たが、 そ の割 り には、巻 十六以降 は全く そ の 姿 を みせなく な ってしまう ことにそ の特色 があ る。 訓 仮名 と アク セ ント と の関係 に ついては、 これを 精査 され た鶴 久 こ)め ^ ^ せ)め ( か)め. 氏 に よ れ ば 、 「目 .眼 .海 藻 .米 .責 . 亀 」 な ど の 「メ 」 も 助 動 詞. 吾 が せむ 〔 牟〕 日ろを. 多 用 さ れ て いる。 た と え ば 、. 0 :::船 飾 り. 牟」 は、 『 た。 「 西本 願寺 本』 を始 めとす る諸 本 では 「 武」 字 であ る こと と併 せて、 「 毛 字 で記 され た こと が注目 され る。 母 ではな く 「 」 」 禽 葉集 総索引』 では 「 ま た、 『 古 布志気 毛 波 母」 へ 二十 ・ 四四 一九〉 毛」 を上代東 国語 形 とし て扱う が、 『 の 「 注 輝』 『 全 注』 な ど多 く は こふ も 「 恋 しけ思 はも」 の意 とす る。 た だし、 そ の場 合 のよう に 「はも」. 氏は採録者 の 「 観念的僅三 戸」が混入したも のではな いかと提案給絶. 十 ‐四三 二九〉 な ど のよう に、 助動 詞 「む」に対し て 「 牟」 「 毛 」の正訟 両表記 が併 存し たな か にも それ が認 めら れ る。 この種 の不統 一に つ いて浅 見徹. 見も 〔 毛 〕 人も がも 〈二. 集 中、 「 毛」と 「母」と は常 用仮名 とし て 一般 的 に用 いら れ て いる が、 「む」 の上 代東国語 形 「 も」には通俗的 用字 であ る 「 毛」 の方 が. 毛 と母 ◎ -. 似 「む」 の己然形 「めL も とも に平声 であ って、 アク セ ント上 の抵触 並 は奮 いと いう。 表. 『菌葉集』 における推量の助動詞の表記について.

(7) . . 夏 井 邦 男. 三二. る こと に ついては既 に指摘 し てあ る。 これ は、完 了 の助動 詞 「ぬ」. . の用例 のな か に、 未然形 「ま せ」 を 「 益」 字 で表記 し たも のも 孤例. の つ いた 「奴 倍 斯 」 へ五 ・七 九 八 〉 に つ いて も 、 ま た 、 推 量 「ら し 」. 五 ・八三 四〉 に ついても 同様 であ る。 良 斯」 へ の 「 古 事記 』 にみられ、 『日本書 紀』 には みら 表意 の漢 字 とし ては、 『. ではあ るがみられ る。 申 」な ど のよう に同 一語 に同 一字 が固定す る傾 向 特 に、 「 益」や 「. た って 用 いら れ て いる こ と か ら 、 「べ し 」表 記 と し て の 固 定 化 の強 さ. を 示 し て は いる が、 いず れ も 固有 の表 記 とし て定着 す る こと は な. の程もう か がわ れ る。. 窓」字 が用 いら れ て いる。 し かも、集中 この両字 は連 れな い 「可L 「 、 終止形 「べし 、連体 形 「べき と三 つの活 用形 にわ 用形 「べく」 」 L. か った。 そ のこと は、 これら が仮名書 きを中心 とす る巻 々では全 く 麻思 」 な ど の仮名 麻 之」 や 「 使 用 さ れ る こと がな か ったし、 逆 に 「 書 き が変 体漢 文中 心 の巻 々でも多 用 さ れ た ことと無 縁 ではな いだろ. し か し 、 一方 で は 、. ○・ ::戒心に堪 へず て. 吾 が頭刺 可. 九 ・一六八 三〉 花咲け るかも 〈. 別す るよう な意 識 がう か がわ れ る こう し た表 記 に注 目 し た い。. によ るも のであ ろう 。 今 日 いう と ころ の語幹 と語尾 とを結 果 的 に弁. が形容詞 と 同じ 語性 をも つ助 動詞 であ る こと がわ かる。 更 には、 連 用形 「べく」 の語幹相 当 部 分 「べ」に、 活用語 尾 「く」 久 二 二三二〉 も みら れ る。 賀茂真 淵 は 「 十・ 窓 久」 へ を併記 した例 「 『 之」字 を つけ た例も 寓 葉 考』)とす るが、 集中 語幹 に 「 ハ之 ノ誤」 ( 見出 し がた い。 恐らく は、 語 形を 正し く伝 え よう とす る特 別 な 配慮. 奴 倍美 」 十 四 ・三 四 六八v 「 倍美 へ 表 わす 接尾 語 「み の つ いた 「 」 L 十九 ・四 一九 三 一云〉 の表記 から は、 「 ま し じ」 と同様 に、 この語 へ. 起 因し て いる のだろう 。 倍 久」のよう にほ ぼ 一定 し た仮名 連 用形 「べく」の仮名 表記 は、 「 で記 され る傾向 にあ る。 そ の語幹 相当部 分 「べL に、 原 因 ・理由 を. のも事 実 であ る。連 体法 は連 用法 と同じ場合 があ ると いう こと にも. な ど の用例 に代 表 され るよう に、連 用 形 とし て 「べく」 と訓 むか、 連 体形 とし て 「べき」 と訓 む のか、諸 本 間 でそ の訓 み方 が分 かれ る. ○・ ・ ー・ ふさ手 折 り. 可死思 へば へ四 ・七三八〉. 、 「 ノo. 一般 に、 「そ の語 詞 に該 当す る漢字 の定 ま らな い語 に つ いては、 L 字 面 の 一定 視覚 的 に、二次的 な表語性 を獲得す る ことを 期待 し て、「 2) 註2 (. まし」 の し た万葉仮名 で記す こと が多 か った のであ るが、 この 「 」 麻 麻勢」 へ 十五 ・三五 七九v や 「 摩 世」 へ五 ・七九 七〉 「 場合 には、 「 禽 旨」 へ二 ・一五九v な ど 麻 師」 へ 九 ・一七 六六〉 「 二 ・八 六v 「 死L へ 一回的 なも のが多 く みられ ると ころ にそ の特 徴 があ る。 「 ま し」 が読添 えら れ る のは、 ○ …:療心ひむも のぞと 知 ◎◎者 其 の夜 はゆ た に あら ましも 十 二 ・二八 六七〉 のを 〈 の作者 不 明歌 にみら れる例を 除け ば、 あ と はす べて人麻 呂歌集 に限 られ る。 二音節 の助動 詞 に相 当す る表記 が省 筆 さ れ る こと はき わ め. べし. 斯」 は、 形 容 八三 二v にみられ る 「. て少な いと いう こと の 一班 とな ろう 。. 四. 七九 五 五・ 終止形 「 倍斯」 へ. 詞 の終止形 語尾 を 表記す る字 母とし て、主 とし て巻 五 にだけ みら れ.

(8) . 『禽葉集』 における推量の助動詞の表記について. 五. ま しじ. 勝 )L と熟 し て可能 表現 の中 で固定 化 し て用 い 主 と し て 、 「カ ツ (. ま しじ」 もま た、 固有 の表記 を持 たな か っ られ る例 がほとん ど の 「 ま し」 に打 消 の助動詞 た。 語 源 に ついては、 一般 に推 量 の助動 詞 「 「じ 」 の つ いた 形 と いう が 明 ら か で は な い。 し か し 、 「ま し 」と 「ま し じ L の 「ま し 」 と は 、 と も に 「益 」 や 「申 」 字 で書 か れ 表 記 が 一. 致す る から、 当時 両語 を 同 じ語 とす る考 え方も あ った のかも 知 れな い。. 土」の仮名 は ごく 稀 なも のであ る ことは先 述 し た が、 そ れ 集中、 「 申 四・ 七二三 七 ・一三五 二〉のよう に用 いら れ、 ま た 「 が「 釜士」 へ 、 目 」 へ十 一・二 七 〇 二 V の よ う に 「目 L字 と併 用され て いる のは 好 字 模索 のあ とを留 めたも のであ ろう か。 そも そも、 「 ましじ」は訓話上、 比 較的問題を多 く含 む。 仮名書 き. 註繋) (. 四四八 二v に ついて、橋 本 麻 之目 二例 のう ち、 〈二十 ・ 例 であ る 「 」 元 目」字 を 「モ」と訓 む例 が他 にな いことから、 『 進吉氏 は、集 中 「 まし じ」と訓 ん で いる。 し かし、後 藤和彦 氏 に 暦校本』に従 って、 「 元暦 校 目」字 であ り、 『 よ れ ば 、 問 題 の 「目 L字 は他 の諸本 す べて 「 本 』 の本 文 に 「目 」 と 記 さ れ て いる も の の、 「右 ニ墨 『目 』 ア リ 」 と 5) 注2 (. 知 らし め さ むと. 百 代 にも. 不 可易. 大宮庭. ましじ」 の用例 とす る には問題 が存 あ る ことから、 これを直 ち に 「 ○・ :: 天 の 下. す る と いう 。 ま た 、. へ 六 ・一〇五三〉 六 ・一〇五五v 0 :::山並 見れ ば 百代 にも 不 可易 大 宮庭 へ 禽葉集 私 注』 は、 日 新 訓禽葉集 』 や 『 不 可」 を 『 な ど にみられ る 「. 訓 に 従 って 「ベ カ ラ ヌ」と 訓 む 。 一方 、 「ベ カ ラ ヌ 」と 訓 ま れ る に は. 「 有 」、あ る いは 「 良」字 があ る べき とす る 『 代 匠記』 のよう な 考 え. らむ. 有」 字 があ るとは限 らず 、 た 方 もあ る。 補 助 活用 の場 合、す べて 「 ナ金 製⑦シ とえ ば 「 無 之」 へ七 ・: 三五〉 など のよう に、 「カラ」 に相当 す る 表記 がみられな いよう な例 も あ る ので、確 証 と はなり得 な い。 むし ろ、 上接語 とな って いる 「 変 はる」 が直接的 には可能 の意 を表 わ さ な いこと に問題 をよ り多 く感 じさ せる。. 六. 古屋 彰 氏 によ れ ば、 大伴家 持 の用字 には 「 武 から 「 牟 への変 」 」 註節) ( 遷 が認 めら れ注目 さ れると いう。集 全体 とし て みれ ば、「 良 武」が 「 良 牟 」 に比 べて頻 用 されて いる にも かかわらず 、巻 十七以降 に限 って. みる と、 「 良 牟 」の用例 数 が多 くな る のは、 や はりそうし た こと の 一. 班 で あ ろ う か 。 こ の こ と は 、 「家 武 」 と 「 家 牟 」 と の関 係 に つ い て も. ほ ぼ同様 のことが言え る。 多 く の仮名 書 き例 のな かで、 類似 し た句 にあ っては、 たと え ば、. 0 :::夏草 の 思 ひしなえ て し のふらむ 〔 良 武〕 ・ ::・〈二 ・ 一. ニ; 一. 0 :::夏草 の 思 ひしなえ て 歎 く ら む 〔 滞〕 ::: へ二 ・一三 八v. 吾 が振 る袖を. 我 が振 る袖を. 将 〕 か へ二 ・ 一 妹見 つら む 〔. 妹見 つら む 〔 良 武〕 か へ二 ・. な ど のよ う に、 「 良 武 」 が 「将 L 字 に な って いる 。 ま た 、. 0 :::木 の間 よ り : ニニv 0 :::木 の間 よ り 三九v. 三三.

(9) . 男 邦 井. 夏. な ど のよう に、 や はり 「 良 武」 が 「 将」 字 にな っており、 それぞ れ 筆 録者 の仮名書 き から訓字 表記 への志向 の強 さを確 かめる こと が で. 妹 将見 六七v な ど は 「 け む」 とも 訓 ま れ て いるし、 先 にも 掲げ た 「 、 注 樺 は本 文 とし て 「ミ ケ ムカ モ 香同一 」 』 」 へ二 ・一三九v に つ いて 『. 三四. き る の であ る。. けむ. 兼 謙 限られ る。 は 「 ( ) に 」 二・ 慣牟」へ 数多 く の仮名 書 き例 にあ って、人麻呂 に珍 らし い用字 「 二 一七〉 が みら れ る。 小 谷博 泰氏 によ れば、 この 〈二 ・二 一七v の. いら れ る こと がな か った のは、 この表 記 が固定 化 し えな か った こと け む」の表 記 新 撰寓 葉集 』では 「 を意 味す る のだろう 。 ちな み に、 『. る こと にそ の特 色 があ る。 「 将」 将」字 と の結 び つき に ついては先 にも触 れ たが、 「 け む」と 「 が用 いら れ て いる のは前 半 の巻 々にお いて であ り、 後 半 の各 巻 で用. この助動 詞も、 対応す る漢 字 をも たな いと ころ から、 そ の多 く は け め」 はす べて仮名書 き され 仮名 で書 かれ る。 とりわけ、 己然 形 「. 七. し め る のが適当 であ ろう。. 音声 をも 示 そう とし た意 図 がう かがわ れ るも のとし て、前 説 に属 さ. のよう に、 助動 詞 の表記 にも みられ る から、 国語 の意 味 と同時 に、. つ技 巧的 な 用字 のひと つ」 とし て考 え る立場 も あ るが、 同 じよう な 等略 」 へ 異滞 」 へ 十 三 ・三三三九〉 な ど 十 三 ・三 三 三九〉 や 「 例は 「. 0) 註3 (. を読添 え る のか判断 に迷う 例 であ る。 話蔭」 な ど と同様 「 久草 」 「 之鹿 」 の類 を 「 部分 時 枝 誠記 氏 は、 「 9) 舷2 ( 表音 表意 兼 帯 の表記 をも 的表 音表意 」 とし て分類 さ れ た。 これを 「. と 「ミ ツ ラ ム カ 」 の 二 訓 を 挙 げ て いる 。 ま た 、 「衣 丹 措 牟 」 へ七 ・ 一 一六 六 v な ど も 「ケ ム」 の 「ケ」 を 読 添 え る の か 、 「ラ ム」 の 「ラ 」. そも そも、 「将」字 と助動詞 「む」と が結 び つき、 そ の深化 がな さ れ る に つれ て 、 こ の 「ら む 」 に も 「将 」字 が 宛 て ら れ る よ う に な る 。. 未実 現 ・未確 定 の事 柄 に ついて の推 量を 表わす 『む』 と、 これは、 「 不確 かな推 量を表 わす 『 ら む』 と の親 近性 が、主 体 の意 志表 示を離 7) 註2 ( れ た将字 の用法 を 媒介 とし て、 ラ ム ヘの将 の流 用を 可能 にし た」 と 理解 し て良 いだろう 。 「 将」 字 は、 や が て過 去 の推 量 「 け む」 を表記す る にも 用 いら れ るよう にな る。 稲 岡氏 によ れ ば、 人麻 呂歌集 およ び作歌 を通し て、 人麻 呂 が 「 け む」 を 文字 化す る に際 し て徹 底し て仮名 書 きを 選 ん で いる の は 、 「む 」 「ら む 」 「け む 」 の 三 語 の中 で 、 「け む 」 は も っと も 「将 の字 義 に 遠 いか ら だ と いう 。 」. 現在 の推 量を表 わす 「 ら む」は、 「 け む」とよ く対 比さ れ るが、 こ の両語 は意 味 が重 な り合う 点 で表記上 注 目 さ れなけ ればならな いだ ろう 。 た と え ば、. ○沓 に逢 ひて 朝 面 無 み 名 張 に か け 長 く 妹 が 瞳 せ り け む. 8) 註2 (. 母 と ふ花 の 咲 き出来ず け. 〔 計 武〕 へ一 ・六0v な ど にみら れ る 「 け む」 は、 過去 から現 在 にわ たる完 了的な 事 実 に 何す れぞ. つ いて の こ と と 解 さ れ る 。 ま た 、. ○時 々の 花 は咲け ども. 祁牟 〕 へ二十 ・四三 二三〉 む 〔 な ど では、 過去 と いう よ りも むし ろ現在 に重点 が置 かれ て いると考 えら れ、 この助動 詞 の内 容的広 がり は大 き い。 従 って、 「紳哉滞離 」 へ四 ・六 一九〉 や 「 白水郎 可滞 苅 」 へ 七 ・--.

(10) . 『蕗葉集』 における推量の助動詞の表記について. 、 不読字 「 長 歌 は、 借 訓字 「 敷」 也 」を 除け ば、 ほと んど 『 宣命』 の. 、表 記 法 の関 連性を 考 え る上 で注目. 拠と いうo『 嘗て ム 文章表記に ー致十帽堪 叩 慶雲四年 』のなかでも・第二詔 ( 慈賜掴」や連体形 「 二 文武天皇)にだけみられる終止形 「 仕奉禰」 (. らし. 翼」 字 と類似 し ており 例) の 「 し てよ いだろう。. 八. 霜 の零 らく に 〈 十・. り、 「 凝 や 「 敷」 字 の誤写 とす る考 え方 も あ る が、 『 注 樺』 のよう 」 力モ 疑意 」 へ 十 ・ニニ九九 メゴニ二四V の用例 と照合 さ せて、 疑う に、 「 意 の義 訓 とし て これを詠 嘆 の間投 助 詞 「カ モ」 と訓 む こと に異論 は な さそう であ る。 更 には、 これと関 連す るが、. 0 :・ ・ :難 波 堀 江 の 葦 選 には 雁宿 たろ疑. ニ ー三五V. 『 疑 字も、 「力 ( な ど の歌 に みられ る 「 禽葉 考』)、 代 匠記 初稿本 『 」 」 』 「ラ シ ( 『 『 禽葉集 古義 』)、「 ラ ム」 ( 全 註 輝』 『 代 匠記精 撰本』『 古典 」 大系本』) な どさまざま に訓 まれて いるも のであ る。 ここは、 推 定 の 根拠 が示 され て いな いことと併 せ て、 疑 問 の意 を含 ん だ詠 嘆 と解 し. しぐれ零 るらし 〔 疑〕. この助動 詞も 正訓字 の選択 が期待 できな いと ころ から、 そ のほと ん ど が音 仮名 で表記 され て いるが、 ごく稀れ に表意 漢字 が宛 てられ. 『私 注 』 『注 樺 』 『全 注 』 な ど ) の訓 を と る べ き か 。 て 「カ モ」 (. 吉隠 の 夏身 の上 に. 今し散 るら し 〔 疑〕. 次 に、. 0:::春 さり来 之. 歌 であ る、 0 :・ ・ :春 さ り 来 之. 山 の際 の 遠 き 木 末 の. 鴬鳴 くも へ 十 ・. 咲き ゆ く 見 れ ば. 一八 二四V な ど にみら れる 「 之」字 は、 『 総索 引』を 始 めとし て 「 ラ シ」と訓 む のが 一般的 であ り、 『 校本 禽葉集 』にも 異 訓 は みら れな い。諸 注 は類. あし ひき の 山 にも 野 にも. にく か った事情 があ った のであ り、 同じ義 訓 であ りな がら語 と結 び ガモ スラ ツツ 尚L、 「 欲得L、 「 乍 」 な どと は対象的 であ る。 つく傾向 が著 し い 「. し た浮 動性 にな って現 わ れたと考 え ら れる。 「 疑」 は、主 観的 な解 釈 に支 え ら れ た用字 であ る ために、 定 着 し. 「ら む Lのほか に助詞 「 かもLにも 用 いら れ ると いう浮動性 があ る。 概 念を直接 的 には表 現 し得 な いと いう義 訓字 の性格 が、 やは り こう. 右 のよう に、集中 、義 訓字 と解 す べき 「 疑L は、 助動 詞 「らし」、. た例 が みら れ る。 ::‐ ○・ 漠茅色 づく 十 ・ニ ニ0七〉 へ ○・ :・ :も みち葉 流 る 葛城 の 山 の木 の葉 は へ 十 ・ニ ーニ ○ 〉 . 君 が行 く 疑 宿 か 借 る 疑. 疑」字 がそ れ であ る。 右 の用例 にみられ る 「 し ぐ れ の雨 に 濡 れ つ つか. 一方 、 こ の 「疑 」 字 は 、. ○十月 十 二 ・三 二 一三〉 へ. こごし疑. 伊橡 の高嶺 の 射 狭 庭. な ど の歌 のよう に、確 たる根拠を 明示 し て の推定 ではな く、主 観的 な疑 念 の度 合 いが深 い場 合 には 「 ラ ム」 とも 訓まれ る。 ま た、. ○・ :ー島 山 の よ ろしき国 と の. :ー へ三 ・三 二 二 v. 疑L字 に ついては、諸 本 間 に文字 の異 同 があ な ど の歌 にみられ る 「. 三五.

(11) . . 夏 井 邦 男. 十 ・ 一八 六五v へ ラ シ」 咲き ゆく見 れ ば」 とあ る こと から、 これを 「 の歌 の結句 に 「. 荘綿) (. と訓 む こと の傍 証 とし て いる。 者」 と の共通 関係 を 調査な さ った小島憲 し かし、 助字 「之」 と 「 十 ・一八 二四v も そ の中 に 「ラ 」 束 )之 へ 之氏 によ れ ば、先 の 「( 」 之」 を ラ シ と は訓まな いのが普 通 であ り、 「 の表記 がな い以上、 「 」 十 ・一八 三0vにな ら っ 春 去来 者 」 へ 助字 と みな し、 類歌 にみら れ る「 て 「ク レ バ 」 と 改 訓 す べ き で あ る と いう 。 「之 」 が 「者 」 に 通 ず る こ. 水手 出 去 之」 へ 七 ・一三八 六〉 な ど があ り、 これ とは、 たとえ ば、 「 だけ では何 れ とも 判定 し難 い。 集中、 は たし て 「らし」 に訓 み誤り のな い表 記 がなさ れ て いる か 浪 立良 どう かが問題 とな ってく る だろう。ほぼ似通 った句 の間 で、「. . 釣鷺 良 下 へ 二八v や 「 三 ・三五 七v な どは、 とも に 下 へ七 ・一-- 」 」 「 今鴬 ⑦下」 へ 十 ・二〇 六 一〉 な ど の 十 ・一八 一-- vや 「 春 立⑦下」 へ よう にも表記 され得 る。 十 ・二 一 九 ・一七六五〉 や 「今時 束 等霜 」 へ 船出 鷺等 霜」 へ 更 に、 「 十 ・二〇 二九V や 今夕相 ◎霜 」 へ な ど に対し ても、 これま た 「 三 一v▲ 「 今 四束 ⑦霜 」 へ 十 ・二 一三 四 一云V な ど のよう な表記 を、主 とし て ラ」が表 ら し」の第 一音節 「 巻 十 にみる こと が でき る。 これらは、 「 記 さ れな い、 いわば形式 的 な慣 用とも考 え ら れ るも のであ る。 来 之」 へ 従 って、先 の 「 十 ・一八 二四〉 の場 合も 、 これら の用例 に なら い最小◎力」と訓 む こ;」の蓋然性 も高 いと言わ なけ れ ばな らな い だろう。 巻 十 は個 人差 よ りも この巻全体 の用字 に支 配 さ れる傾向 を も っと言 われ て いる。 「ラ」を 無 表記 のまま放 置 し ても 文脈 から把握 でき ると いう意 識 から、あ る いは、 読添 え に対す る許 容度 の高 さ か ら、語 の切れ目を 明示す るよ り は、むし ろ形容 詞 と同様 に、「文節 の. 狭5 ( 3). 三六. ( 平成 二年 三月 十 四 日稿). 切目を際 立 た せる」 こと に主 眼 が置 かれ たも のとな って いる。 『 禽 葉集』 の表記 を こう し た観点 から考察す る こと は、 それ ぞれ の品詞 が ど のよう に表記 さ れ て いる かを 考え る上 で の重 要な 示唆 を 与 え てく れ る だろう。. 註. れ な い。. 準常 用仮名」 によれ 寓葉仮名 の研究』「 第 四章 常 用仮名 ・ 1) 大野透氏 の 『 ( ば、「 推古朝以前 に発生)の仮名 で、奈良時代を通じて常用さ 目 は古層 ( 」 八世紀 の長安音を基盤に 土」は、そ の古層 と新層 ( れて いるも のであ る。 「 して発生)と の間 に位置す る中間層 の仮名 であると いう。 禽葉集表記論』「 第 二篇 巻五 の論 第 二章 各論」参 照。 ( 2) 『 禽 参照。 葉 解 巻 五 3) 淫蕩久孝氏著 『 注 第 ( 集 』 第三章 郷札と禽葉仮名」参照。 記紀禽葉集 の朝鮮語 「 ( 4) 金思蜂氏著 『 』 ( 5) 「 類衆古集』 では 「 緩」字 にな って いる。 また、 『 西本願寺本』 細」 は 『 『 大矢本』 『 京都帝国大挙本』では 「 縄」字 にな って いるが、管見では助動 詞 「ジ」 の仮名として用 いられて いるような例は、他 の上代文献 にも みら. ( 使用者 が字音を精しく知 寓葉集 四』の頭注 には、「 6) 日本古典文学大系 の 『 らず に、字画 の複雑 さから、濁音 に使う文字 と思 って使 用したも のであろ 『 北 万葉集巻十五編纂試論」 ( う」とあ る。 これを受け て、中村隆彦氏は 「 発音 海道大学国語国文研究』第三十八号 ・ 昭和 四十二年九月) のなかで、 「 のは っきりしな い文字を試 みに使 ってみたも のと思われ用字癖 と いう には 遠 いも の」と考えておられる。. 雌雄蹴 ( 7 小林芳規氏の 「 古事記における推量表現とその表記との関係」( ) 銘記論集国語学』所収)参照。. じ」を 「 ( 8) 松尾捨治郎氏は、 「 ず」とほぼ同じ意 に用 いた例とし て、 志〕 み つみ つし久米 の子らが垣本 に植ゑしはじかみ口ひひく吾 は忘 れじ 〔 撃ちてしやまむ へ 古事記 ・中 ・歌謡十二〉 巻三 ・歌謡十四) の方 では、「われは忘 れず 〔 儒〕 の歌 が、『日本書紀』 ( 」と 『 国語法論孜』第 六章 の第七節 打 な って いることを指摘しておられる。 ( 消 の助動詞) ( 9) 『 本簡と宣命 の国語学的研究』「 七 宣命体表記 におけ る返読と送り仮名L.

(12) . 『禽葉集』 における推量の助動詞の表記について. て お ら れ る。. 参照。 0 不知」 の訓 について。 禽葉語研究』「 ( 1) 『 『 昭和 六 函館国語』第 二号 ・ ( n) 拙稿 「禽葉集 の形容詞語尾 の表記 に ついて ( 『 、「 北海道教育 禽葉集 における動詞 の表記 資料編 ・下L ( 十 一年十 一月) 大学紀要』第三十八巻二号 ・昭和 六十三年三月) 2 1) に同じ。 ( 1) 註 ( 3 第 二章 人麻呂 の表記 の展開」参照。 ( 2) に同じ。「 1) 註 ( 同上』第四十七 昭和五十四年八月、並 びに、 『 ( M) 『文学』第 四十七巻八号 ・ 巻十 一号 ・昭和五十四年十 一月。 寓葉集 二 の頭注 によれば、 ヌ レテ ユカ ムミムでは字余り にな ( 馬) 大系本 『 』 字 の位置が、 一字先 に 将」 る し か つ、そ の中 に母音 だけ の音節もな い。 「 書 かれたも のとして、 ユクミムと訓む立場をとる。 『 昭和 禽葉』第五十七号 ・ ( 節) 「借訓仮名 の多様性 ーー 新撰禽葉集 の場合」 ( 四十年十月)参照。 家持 の類句 ・ 類想 ・用字 の面 か 禽葉集巻五追補 の 一時期に就 いて ー ー・ ( ”) 「 『 国語 と国文学』第三十九巻第 一号 ・昭和三十七年 一月)参照。 らL ( ( 焔) 註 (4) に同じ。 『 国語国文研究』第三十八号 ・ 博) 中村隆彦氏 の 「万葉集巻十五編纂試論L ( ( 昭和四十二年九月)参照。 『 漢字講座 ・5 古代 の漢字と こと 新撰万葉集』 ( ( 鴻) 漢字文 2 『万葉集』『 ば 所収)参照。 』 『 蕗葉』 防人歌 の解輝 の方法 に関す る問題L ( 上代 の東園僅言 ーー 東歌 ・ ( 塾 「 第四十号 ・昭和三十六年七月) 『 漢字講座 ・4 漢字 と仮名』所収)参照。 万葉仮名L ( ( 峯 井出至氏 の 「 『 3 拙稿 「 北海道教育大学紀要』 禽葉集 における形容詞 の表記 に ついて」 ( ( ) 2 第三十六巻 二号 ・昭和 六十 一年三月) 『 4 「 上代語 の研究 所収)参 照。 禽葉 代 まじ ( 時 の ( ) 』 」 2 『 5) 「『 寓葉』第 七十号 ・ 昭和 四十四年 一 まじ』 への推移」 ( ( ましじ』 から 『 2 目」字 が圧倒的 に優勢 である。 このよう 月) のなかで、後藤氏は、諸本 「 な所伝 には、 やはり何かそれなり の意味 があ るのではなかろう か、 と考え 『 6) 「 金沢大学法文学部論集 文学篇』十五巻 ・ 家持用字法 の研究序説」 ( ( 2 昭和四十二年)参照。 。 7) 註 ( 3 ( 1) に同じ 2 8) 『 考〕参照。 けむ」 の 〔 ( 時代別国語大辞典 上代編』 の 「 2. 9) 『 第 二篇 各論 第 二章 文字論」参照。 国語拳原論』「 ( 2 0 潟) に同じ。 ( 3) 註 ( ( 鋲) 「万葉集巻 一・巻二 の用字 と表記 ーー 人麻呂作歌 の筆録者をめぐ って」 『 甲南大学紀要 文学編六十八 ・昭和 六十三年三月)参照。 ( 』 2) 「 ラ ム」 とも訓 古典大系本』などのよう に 「 疑」へ 十 ・ニニ0七v は、 『 ( 3 :::浅茅色 づく吉隠 の浪柴 の野 の まれるが、場所も表現様式も共通す る 「 ラ シ」と訓む。 つまり、 二 一九0vの歌 との関連 から 「 十・ 黄葉散 る良新L へ 庭先 の浅茅 が色付 いた ことと、吉隠 の夏身 の上 にしぐれが降ることと の間 全注 巻第三』 の考え方 に従う。 に関係を認める 『 第五篇 禽葉集 の表現 第四章 禽葉 上代 日本文学と中国文学 中』「 ( 溺) 『 集 の文字表現」参照。 『 萌葉学論叢』所 ( 縄) 蜂矢宣朗氏 は 「二音節助動詞 の 一部読添 へに ついて」 ( 上接す る活用言 の語尾 のラ行音 が連想的 に働 いて下 の助動 収)のなかで、 「 連想的読添 へ」 と呼 んでおられ るが、 詞 のラ の表記を省略す る」 ことを、 「 これに相当す るも のであ る。 『 語幹 の独 多音節仮名 ( 禽葉学論議 所収)によれば、「 ( 駈) 橋本四郎氏 の 「 』 」 忌染』 ( ニ 四三四) 『 三二四五)『 悲霜』 ( 高雲』 ( 立性 の高 い形容詞 では、 『 ニ七五) のやう に語尾を後行素 に結 び つけ て文節 の切目を際立たせる方向 らし」 の表記 にも こうした傾向がみられる の が目立 つLと いう。助動詞 「 らしき」で結 んだ例 のある ことと併 せ 当時、「こそ」の係 りに対して 「 は、. て、 この語 が形容詞性 の強 い語として考えられて いたこと の 一班となる。. 本学教授 ・函館分校) (. 三七.

(13) . 夏 井 邦 男. む. じ. 語. 麻. 久 久. 久. ⑩①②. ⑩. 不 司絹 士 慈. 自. ⑱①①① ①. ⑲. . ・ 五 五 五 玉 ≦善 導 察大 - 十 ・ 十 七 ④. -. 艶書 酵 室. 推量 の助動詞. ◎③①②③. /. 巻 禽 末. 国. ⑱. 1. 表記 ( 用例数. 牟 興趣 葵 幕. 武. 2. ‐ ・ ・ 九 ‐. ⑯ 二 十 ・ 十 八 ・. ±≧ +平. 九三. 十 七④ ÷. 大志 巻. 大声 美十四. 十‐. , .. 一 七. 天王. ・ 六. / 語. ◆. 米 藍総 念 委火嗣 鍾今舞敢闘 寒減 却鱒義. 蒋務. 無充. 表 記 用. ◎① ①①①①①①①①②③③③⑤①. ◎ ①. ⑲. 数. ⑨⑩. 十 三十九⑪-⑪十◎十 六七四十十十十十五十四四四九十 一三. 十. 十六. 王 瓢. 十. ・. 十. 十四三十. +. ± 大夫士. 十. 王 噂 士 趨 . 九. f ぞ. に. 千半天 巻. 七三. た. T . .. /. まし. 3. 麻. 竪 盆券 塞 番. 思. 語. 塞母毛海晩 眼. 目 鎚閑 司. 洛2梅 馬 蛮 表 記. 用 ⑳ ① ①① ②. ⑭. ⑤④⑩①①①. ⑩①①①. ⑩ ①①②. 数. 五◎五 箔 志四 辺 美±と -き 十七◎十 に- 繭 面 五 ・ お 象 灘 二十 - 十 - - .‐ 四 ◎ 二 十 五. ÷◎ 五 ・ ・ ④. 十七. ⑩ 十 五. ◎〒〒. ◎. ◎. 十 ・ 八 十. 十. 川. ・. .九‐. ‐九‐. 主 十 四. ‐ 十 八・ 十 ・ 四 三 十 .. 巻. . ・ 六. 十十. 六 一 七. 八.

(14) . 『寓葉集』 における推量の助動詞の表記について. /. 4. 語. L. ポ変. 愛増猿援申. 盆纂器露誓発意憲墓. ⑩①②③. ⑱ ①. ⑰ ①②④ ⑪. ⑳①①①①①③③④. ⑥. ⑨①. ⑨. 表記 ( 用例数. 鴫学髪嫌 壇 堕要 瞭 ;. 三五五 ⑪ 十 e ・ e 十 ・ 三 十 ・ 三 十 二 十 ◎ 七二四七二・二十⑮五⑭⑭e◎⑱. 七 .J十 ・. 四. 七. 十・三十・八十七. ◎九五. 夫. ◎ 三十. .. ・十五. 九. 十 五 ・. 十. 一七. -七. 十 八 - ・ 九. 十 八 一 ・ ・ 九. …. ・ 十 七. ”. ‐五. 十*◎ 十四. . 八・四. 大◎ -. ⑭⑮五. 十九十‐三. + -. 十 十 九 五 ・ ・. ・ 十 -. 三十. 四. ・. 十. 一 六. 十十◎ 巻 七五. 十 七. 6. 5. /. お. き. 語. じ. 良 ズ;不 申 不 不 釜 麻 麻 霊 感 可 可 蛇 可 倍 ①美 武 ↑ ;; 自 得 ( 土 思 之 メ ( ( ( 琴き. ). 目. 自 白. 感; き. 倍. 倍. 伎. 吉. 表 記. 庖 郁べ と. ))) 鼻鼻髪. 用. ⑰③①①①①②① ②②①①②①② ②. ⑭. 八十 ・ 十◎・◎ 六 二 十 十 一 四 一 十 ◎ 四 一 四十 Y 十 二 七 九 十 ・ 四 十 五 丁 ◎ ▼ ‘ ‐ 四 ・ 一 丁 二・ 十 十 ・ 一 .◎ ◎七 七 て て 十十 十 . ⑮ ◎. ・⑮;◎ 十て④三 七十三⑲. 語弊. ~獣支. ⑩ ①. 数. ⑩. ー ニニ 十五◎ 十七 ・ ・ f - . 九 ・ 十 十 四 ・ ・ 二 ・ 十 十. 三 十 ・四 ・ 三 十・. ・ 七六 一 七 - … 十. . 四 ◎; 二 ・ ‐ 五. ⑧. 一 二. 九 十 六 . ・ ノ・ 一 ・ 十 十 .. -. ⑤. 六 十 ◎ 十 八. ・ 十◎・ 九 六一 … 十七 ・十 五 ・ ⑪ 三 十 ◎ 十 二 ・ 十 ・. 十 八⑫ 八 .. 十 -. 十. ・. ・. 巻. 十 三. /. 7 け ‐. 語. む. 家 家 計 奈 奈 奈 那 奈 奈良 牟 末 商 米武 牟 毛毛 母 目. 暴畢墨疑. 滑藍覧. 濫露 臭 美塁 晶. 塁. 表 記 用. ⑳①①①①②①①③ ⑥. ⑧ ①② ②. ⑩①⑥. ⑫①①④①②. ⑮. 数. .‐◎十◎二十十十十 四十一 冊 ◎三二二二.二十十 一 十 十 ・ 八 十 四 四 四 四 四 ・ 七 ・ ・ 八 ・ ‐ 九 ・ 工 場 塞ぎ 三 九 五 ⑲ ・ 三 十 七 ◎ 六 十 ・ 十 . ◎ 二 十 ◎ 十 七 ◎. 大◎ 九. 十. ; + .. ⑫. 十 四. ⑱. ・・ 四 ⑪ 十 ・ 一 六. 十 七.. 十 -. 九 -. 十. 十. 十・五 ‐ F画④. 十. 手 +◎. 巻.

(15) . . 夏 井 邦 男. / 語 巻. /. ② 七 ・九 ⑫ 二 ・三 ・四 ・七 ・八 ・九 ・十 ③ e・ ◎ ① ⑬ ① 十四 ② ⑬・ ◎ ① ◎ ◎・ ⑩ ・五 ◎・ ⑮ e・ ・◎ ・◎ ・⑪ ・⑪ ・ ◎ ・十五 ・十七 ・十 八 ・十九 ・二十 ◎ ⑩・ ◎・ ◎・ ⑭ e・. ◎ ◎ ・⑥ ・⑬ ・五 ・④ ・◎ ・十四 ・十五 ⑥ e・ ⑮ ⑫・ ④ ◎ ・二十 ① ◎ ① ⑬ ① 五 ① ⑯ ◎ ◎・ ⑩ ⑮・ ① ◎ ① ⑮ ① 十三 ② 七 ・十二 ⑬ 一・一 ニ・四 ・六 ・七 ・八 ・九 ・十 一・十 二 ・十三 ⑦ 二 ・三 ・七 ・九 ・十 二 ・十六. 表記 ( 用例数) 家武 計武 祁牟 偶牟 計謀 家無 鶏鵡 異六 異牟 計六 異洛 ⑰牟 索. 監 険 滞 計米 実米 鶏米 鶏目 異目 り十) 良之 R) 〉. 良思. ・④ ・◎ ・◎ ・⑮ ・ ⑮ ・⑩ ・十四 ・十五. 語. 巻. ② + ③ 四 ・十二 ① 九 ① 十一. ⑥. ① 七 ② e・ ⑳ ⑮ 一・三 ・六 ・七 ・九 ・十 ・十 一・十六 ・ 十九 ③ ー ニ・十 一 七 ・十 ・十 一 ② 十. ④ 三 ・七 ① 十三 ⑥ 六 ・七 ・九 ・十. 二. ・十七 ・十九 ・ー一 十 ⑩ ⑭ ・五 ・◎ ・⑭ ・◎ ・◎ ・◎ ・十九 ③ ◎ ③ 五・ ◎ ② ◎・ ⑯ ① ◎ ① ◎ ① ◎ ① ◎ ⑤ 三 ・七 ・九 ・十 ・十. 表記 (用例数 ) 良志 良師 良斯 良信 羅之 羅芝 良新 良芝 モ) ^ 良霜. 良き “ 羅霜 ^ モv 等霜. ^ モv. 等思 良思吉 ⑦之 ( ). ⑦師. 好 ◎四. 疑 ⑦斯 判◎. 注記〕 〔. 1 .原表記 に ついては、仮名書き のも のを原則 として先 に示し、次 に二合仮名 や訓仮名を用 例数 の多 い順 に並 べた。 いず れも巻 の順 にな って いる。. 2 .巻 の欄 に0印 のあ るも のは、変体漢文 の巻 で仮名書き のなされて いるも の、並 びに仮名 中心 の巻 で訓仮名 の表記 がなされて いる こと を意味す る。. 3 .読添えなどはとらなか ったが、たとえば、 ◎ 武とあ るのは、第 一音節 が無表記 であり、 一部読添え の形にな って いることを示す。. 四O.

(16)

参照

関連したドキュメント

睡眠を十分とらないと身体にこたえる 社会的な人とのつき合いは大切にしている

問についてだが︑この間いに直接に答える前に確認しなけれ

式目おいて「清十即ついぜん」は伝統的な流れの中にあり、その ㈲

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その

( 同様に、行為者には、一つの生命侵害の認識しか認められないため、一つの故意犯しか認められないことになると思われる。

巣造りから雛が生まれるころの大事な時 期は、深い雪に被われて人が入っていけ

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば