空所化構文の機能とその適格性について
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(2) . 空所化構文の機能とその適格性について. 上. 山. 恭. 男. 0.. 一般に, 省略(E I 1 i i )は,ことばの使用において普遍的にみられると考えられる現象であり, 既 s ps に先行文脈で明示されている要素の反復を避け, 言語伝達を経済的に行うための縮約手段 であると 言える. Kuno( )においても, 省略の主目的は, 言わなくても聞き手にとって自明のインフォ - 1 978 1 ) メ イ シ ョ ン を省く こ と に よ っ て 文 の 冗 長 度 を 下 げる こ と であ る, と 述 べ ら れ て いる( .. しかし, 省略が行われた場合, ただ単に冗長度を下げるということだけにと どまらず 省略され , ずに残された要素 (新情報を担う要素) に聞き手の注意を集中させるという ことも同時に行われて 2 ) 特に 後者の機能を示す省略文の例として 例えば ( いると思われる( )のような例文が挙げられ , . , ,1 るであろう. 1 ( )a.. i Maxispeel ng an orange and Tom 中 an apple.. b Ei l lcome on Monday,or Bi ther Tom wi l l小 on Tuesday. ,. ( 1 )は 2 i )のそれぞれの文の基底にある構造に空所化(Gapp )が適用されて派生した省 略文である. ng l i l 2 ing an apple. ( )a. Maxi spee ng an orange and Tom i spee. l lcome on Monday,or Bi l l wi b. Ei ther Tom wi l lcome on Tuesday.. 上記( 1 )の例文 (以下, これを空所化構文と呼ぶ) では, 剰余的な要素が省略されることによ って冗 長度が下げられていることに加えて, 逆に, 省略されずに残された要素に聞き手の注意が喚起され て い る と 思 わ れる。. そこで, 本稿では, 省略文とは言ってもただ単に冗長性の除去という ことにとどまらない省略文 の典型的な例 である( 1 )のような空所化構文を考察の対象とし, まず, この構文に本来的に備わって いると思われる機能を明確にする. 次に, 従来, この空所化構文において観察されてきた不可思議 な統語現象は, この構文が有する本来的機能を考慮に入れるならば, 当然の帰結として考えられる. もの であることを論じる. 最後に, 空所化構文を導き出す Gapp i i& ng という規則の定式化は,lma 3 ( )の提案する談話上の省略文形成規則に順じた定式化に帰着する可能性 のあるこ Naka ima( i 197 8 ) とを指摘したい.. 29.
(3) . 上. 山. 恭. 男. 3 ) 最初に, 次の( む こ挙 げる空所化構文の機能を考察してみる. ( 3 )a. l wore pants, and he 中 a toga.◆. i b Sueseemed sad ce 中 happy. ,and A1 . c. She wr sbrothers oteto her parents, and he 小to hi . i ,and Sandy ≠ the guitar, L i l i h b l h t d Ray p ayst e c ar ne, os ≠t eo oe ,John ≠the pano ,. i 上記例文においては, Gapp ngによっ て, 等位接続された文中の 繰り返し生じている主動詞が削除 i ngによる冗長情の切り捨てという され, 冗長度が下げられている. しかし, 空所化構文には, Gapp ことに加えて, もっ と積極的なこの構文の本来的機能が備わっていると 思わ れる. そ れ は, Gapping t )に聞き手の注意を集中させ, さらに, 対立要素の対を浮き s によっ て残された残余要素(Remnan 立たせるという機能 である. 例えば, 次の例文を考えてみよう. ikesJady and Pe ter ≠ Betsy ( 4 )a. j6hnl ・ * B t d d P h l i k a t 6 a l e s b. J n es er中 y. y an ikesJddy and Peter 小 Betsy c.*i6hnl . 4a)に お い て は, 強 い ア ク セ ン ト を 付 与 さ れ た 要 素 が and の 前 に 2 つ, and の 後 に 2 つ あ る の で, (. 4a )は, 次の( 5 )のような形をしてい 便宜上, これらをそれぞれ E. , R で表すとすると, ( , E と R. る こ と に な る.. ( ) E. V E2and R.小 R2 5. t (RI )と e r 4a )の 空所化 構文 では, 話 者は, 強 い ア ク セ ン ト を 付 与さ れた 残 余 要素 Pe そ こ で, ( E d P R d h E ter ) )と (I )と a Be t (R2 )とに聞き手の注意を集中させ, 同時に, 対立要素 である J6 n( . s y ,J y( 2 )の 4a 6 Betsy(R)の対を浮き立たせるのである. つまり, ( )の場合, andの前後にある強勢要素は,( ような対応関係を得ることに なる. 倦) E.:E2 = R,: R2. 4b 4c )のように, 空所の前後のどちらか一方の要素にのみ強いアクセントを付与す )や( ところが, ( )のような対応関係が成立せず不適格文となってしまう. また次の例文にみ られるよう 6 るのでは,( に,. i h 7 ( )a.*Johnごeats peas ,and1ohnz/ ef小 rce * h H b. John atetherice, and arry 小 t erice.. 6 )の対応関係が得 空所の前後のどちらか一方の要素が前半部の要素と対立を成し得ない場合にも,( 30.
(4) . 空所化構文の機能とその適格性. られず不適格文となる. このように, 空所化構文においては, 残余要素 (R. R2 , ) に聞き手の注意 を集中させ, さらに, 対立要素の対 (E,と R. E R と ) を浮き立たせるという機能が みられるの 2 , 2 は明らか である. 2.. 前節で明確にした空所化構文の本来的機能を考慮に入れ, 本節では, これまで幾多の文法学者に よって指摘されてきた次の( 8 )の空所化構文にかかわる不可解な統語現象を考察してみる. 4 ( 〉 B l ( 8 )a.*Sandy atethebage (Sag s ) . ,but etsy 中thecreamcheese ,1976. layedthe gui tar wh i l b *Sam p ter e(af )Jane ≠therecorder lma i & Naka ima i , ,before ,( , 5 ( ) 1978 ). 6 ( ) l c.*Cha i t r eslost a picture ofhi s motherand Peter 中 ofhi ) i sfather ,(Ne ,1979 * d Bob regret tedt hatLi la has morphol i lcausatives, and Tom 小 PeriPhrastics. nga og ca . 7 〈 ) ( Jake ) ,1977. 8 ( ) e.*Peter wondered wha i the sentto Mary t i ) ,andJohn 中to sam.(Ne ,1979 * f John di l l中( scussed my question of whi )whi chflowerstheysaw andBi of ch animals .. 9 ( ) i t i ) 小,(Ne ,1981 * 1 0 ( ) g A1 ter 中 Be tsy a magaz i an gave sandy a book,and Pe ) ne . .(sag ,1976. これらの例文は, すべて不適格と判断されるが, ( 8a 8b )と( )に関しては, 例えば, Sag( )で提 1 97 6 G i d 案された( 9 )のような appngの構造記述に an /o rを特に指定することにより自動的に排除さ れ る。 ( 9 ). 1 1 ) Gapp ing(. *- 獲 H 8Fd}-[ *-彬 む w -耀 - 区2 ] ] sx2ーw,- 区2. 雁 S D: 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. sc:1. 2. 3. 4. 1 1 ;今 ‐. 5. 6. 7. の. 9. の. 11. 8c↑g ところが, ( )の例文に関しては,( 9 )の定式化では排除できず, 何か特別な制約, あるいはフィ ion)の 問 題 は 避 け ら れ な い ま た ( ルタ ー を 設 定 しな い 限り, 過 剰 生 成( overgenerat )の す べ て の 文 ,8 .. の不適格性についても, これまで何ら統一的な説明が与えられなかっ たように思われる. そこで, 前節で明確にした空所化構文の機能をふまえて, 再度,( 8 )の各例文を考えてみると, こ れらの文がすべて不適格なのは, 空所化構文の本来的機能を無視 して形成された文だからであると. { 8a 考えられる. このことを, 以下では, ( )から順次みてみることにする . 2. I. 一 般 に, Gappig が 行 わ れる の は, 2 つ 以 上 の 等 位 項 が and ,or ,nor に よ っ て 結 合 さ れ た 等 位 構 造. tによって結合された等位構造の場合には, 容認可能性が極めて低くなる においてであり, bu .. 31.
(5) . 上 山. 恭. 男. l l小 a triple. t a doubl e ( 1 0 )a. Tom hi ,and Bi. IPhone l小the hecke Ei b ther Sam P1aysthe sousaPhone or Jekyl . . ’ ice cream. ish nor Bi l l l dont eatf c 小 , 1 2 ) l l小 Sue( d *Tom loves Ma ry . ,but Bi .. f f( ) 19 71 tの特性を考慮に 入れる必要がある. Lako 8a lod ( )や( )の不適格性については,まず, bu 必 1 l b ( )のような前提が 意味をなすためには 1 l この文が )のような文において では, 例えば, ( a , , 1 3 ) 要 で あ る こ と が 指 摘 さ れ て い る{ .. 士 QDa. Jo n hatesice cream,but so dol l .. ike b one would expectthatanything John.hated . ,工 wouldl .. 1la t )の bu 1la 1lb )の話し手と聞き手との間で了解されており, この期待が( )の期待が( すなわち,( f fは, このようなbu tを 1la )は意味をなすことになる. Lako 以降の部分が打ち消されてはじめて( i t t 彰Z d i l f ) い n と 呼 ん で る b h x e c a o t t e ena o e p 「期待の打ち消しを表す u 」( . 8a 8a )の基底構造である )を考えてみると, ( tの特性を考慮に入れて, 例えば, ( 以上のような bu 12a 次の( )は, 多少奇妙に感じられる.. h B t th e l 2 ( 1 )a. ?Sandy atethebage s ,but etsy a e e creamc ees . 石 彫 お one wou ld exPectthatanything Sαれメタ ate b w ould eat. ツ , .. 12a )は自然な解釈 を得ることになる. つま 12b しかし, ( )のような前提の存在 を仮定するならば, ( 12a t以降の部分で打ち消 )の bu 12b )の期待が話し手と聞き 手との間で了解され, この期待が( り, ( 2 1 2 前提と 1 b )が( )の正しい解釈を得るための 1 2 ある ( a )の正しい解釈が得られるので されると,( a . tsy の 2 つ の 項 の 対 立 自体 が, 話 し手 と 聞 )は, Sandy と Be い う こ と で あ る な ら ば, 空 所 化 構 文(8a. き手にとって, 既知の情報であるにもかかわらず形成された構文ということになる. したがって, 8a ( )は, 前節で明確にした空所化構文の本 来的機能, すなわち, thebagels と thecreamcheese の t s 対立要素の対に加え, Sandy と Be y の対をも浮き 立たせようとする機能とは明らかに矛盾 し, 8a tを含む空所化構文の容認可能性は低くなると考え られる. よっ て, ( )のようなbu 8a た だ し, ( )における Sandy と Betsy の 代 わ り に, 例 え ば, some people と others と い っ た 明 らかに対立を成すと考えられる語桑項目が挿入される場合には, 空所化構文の本来的機能とも合致. tによっ て結合された等位構造であっても適格 な 1 3 )に示されるとおり, たとえbu することになり, ( 空所化構文が得られる. h th l ikebage Q3 )a. Some peoplel s ,but o ers ≠ creamc eese.. 1 4 ( ) i t ) i b. Some people go by car,but others 小 by bike . (以 上, Ne , 1979. l od 1 3 )の適格 ) の不適格性と( 8a )や( ( こ の よ う に, but を含む空所構文にみられる不可解な現象 (. tの特性と, 空所化構文が本来的に有する機能とを考え合わせるならば, 自然なかたちで 性)は, bu 説明されることになる.. 32.
(6) . 空所化構文の機能とその適格性 2. 2.. 8b 次に, ( )の例文を考えてみよう. ここでは◎として繰り返す 。 layedthe guitar whi l ( 1 4 ) *Sam p ter e(af ,before)Jane 中 therecorder.. i ( 1 4脂, 副詞節内 で Gapp ng が適用不可能であることを示す例 である. 従来,( 1 4 )のような文の不適格 性については, 何の説明も与えられることなく,( i )のような Gapp 9 ngの定式化によっ て自動的に排 除してきたように思われる。 しかし,( 1 4 )の不適格性に関しても,bu tを含む空所化構文の場合と同様, 空所化構文の本来的機能を考慮に入れるならば, 自然な説明が可能となるのである . Hoopor & Th ) によると, 副詞節が制限用法で用いられた場合には, その副詞節 ompson ( 1973 1 5 ) は前提を示し, ルート変形を適用 でき ないことが指摘されている〈 . l ( 1 5 )a. He ldrentroopedintothe ki enand Jack haddinnerbeforethechi tchen . b *Helen andJack had d innerbe foreintothe ki ldren tchentroopedthechi . .. 15a f ( )のbe 15b f o r e節に は 制 限用 法 しか なく, 常 に 前 提 を 示 す の で( )の be r節 内 に お い て, o Prepos i ionaI Phras t i ion と いう ルー ト 変 形 の 適用 は 不 可 能 であ る t tut e Subs. .. 1 4 そこで,( )における副詞節を考えてみると, これらの副詞節は, 前提を示していると思われる .. な ぜ な ら, Q6 )に 示さ れ る よ う に, こ れ ら の 副詞 節 内 では, Topi l i ion な ど の よ う な ル ー ト 変 形 が c zat. 適用されないからである.. l i ( 1 6 ) *Sam playedthe guitar wh ter e(af ayed ,before)therecorderjanepl ,. Q 4 ) 0 こおける副詞節が前提を示すということ であるからば,この文の話し手は,「 Jane がレコー ダーを. 演奏した」 ということを, 聞き手にも分かっ ているという計算で話を進めているのである このよ . うな状況は, 先に示した空所化構文の本来的機能, すなわち, 残余要素である jane とtherecorder とに聞き手の注意を集中させようとする機能とは, 相容れないことになる. したがって, 0 4 )は, 空 所化構文の機能を無視 して形成された文という ことになり, よっ て, 不適格文になると説明 できる . 2。 3。. さらに, 次のような例文を考えてみよう。 l 1 t a picture ofhi ( 7 )a. *Char slos s mother and Peter 中 ofhi )) sfather . (= (8c destroyed an art icle about sex and Peter 小 about po b *Bi l l l i i t cs . ,. 上記例文は不適格 であるが,( 1 8 )は適格文と判断される. l l l中 ofthe king ( 1めa. Char estook a picture ofthe queen and Bi ・ b Bi l l worte an ar i l t i i t c eaboutsex and Peter 小 aboutpol cs . ,. 33.
(7) . 上 山. 恭. 男. ( 1 )と( 1 8 )の適格性に関する差異は, どのように説明されるのであろうか. 7 ( 1 7 )と◎の例文を比較して明らか なことは, 両者に含まれているそれぞれの動詞とそ の目的語との. )の例文におけるloseや destroy と 7 間に, 意味的な結びつきの粗密関係が認められること である.Q i k 比較して, ◎の例文におけるta eや wrt eには, その目的語との結合に 意味的な必然性が感じられ る. したがっ て, 写真を 「撮る」 とか, 論文を 「書く」 というのは, とりたてて断定とされるべき 部分とは考え難い. むしろ, apicture や anarticle の 中 味, つ ま り, 前 置 詞 句 の 箇 所 が 断 定 部 分 と して考えられる. 事実, このことは, Qのの例文が示すように, 前置詞句の中味が否定の対象となり やすいことから明らか である. 1 9 )A : ( B:. l Bi ltook a picture of Mary’sson.. ’ ’ lt i s al e .N1ary doesnt have a son.. i i t cs が 話 者の 断 したがって, 回の空所化構文においては, 残余要素である oftheking や aboutpol 定部分となり, 当然, 聞き手の注意がそれらに集中さ れ得るので, 回は, 空所化構文の本来的機能. を満たした例文であると言える. 逆に, Q 7 )の例文におけるlose や destroy の 場 合 に は, そ の 目 的 語 と の 意 味的 な 結 びつ き に 何 ら 必 然性が感じられない. しかも,「無くす」とか「駄目にする」というのはすでに存在している a picture. l i t l i e の 中 味, つ ま c cture や anar c e に つ い て そ う な さ れ る の で あ り, した が っ て, api なり anart り, 前置詞句の箇所は断定とはみなし難く, むしろ, 前提を表していることに なる. このことは,. 前置詞句の部分が否定の 影響を受けないことからも明らかである. ( 2 0 )A :. Peterl t/destroyed a picture of M ary’sson. os. ’ ’ t i B : *1 s al e .凸江ary doesnt have a son.. 1 )の空所化構文における残余要素の前置詞句は, すでに話し手と聞き手との間で 7 そう だとすると,( 既知の情報となっ ているのであるか ら, 残余要素に聞き手の注意を集中させようとするこの構文の )は, 空所化構文としての存在意義を失い, 7 本来的機能とは合致しないことになる. したがっ て, Q 不適格と判断されるの である. 2. 4.. 8d )の不適格性について考えてみる. ここでは, 例として繰り返す. 次に, ( ⑩. *Bob regrettedthat Lingala has morphologi ics d Tom, 小 periphrast lcausatives ca . , an. 1 6 ) lakeは 空所化構文と動 )の主張が示唆的である( 1977 上記例文の不適格性については, Jake( , . れて空所化 F i i 回に示されるように 動詞の叙実性が高まるにつ t t ) 詞の叙実性( ac v y との関連を論じ, , 構文は不適格になることを指摘している.. ident l i l ive/?rea l l ze/*deplore/*arebotheredthatthePres 2 ( 2 ) ofthe people po ed ,80% be l ty, and 2 0%,小 innocent.・ ・ s gui. 34.
(8) . 空所化構文の機能とその適格性. tも叙実動詞であり, その補文は前提を示すことになる. とすれば, 回の補文 回における動詞reg r e i i i の内容は既知の情報であり, このような状況は, Gapp t ngの残余要素 である pe r s c s(前提箇 phra ives と per i i t 所の一部)に聞き手の注意を集中させ, さ ら に, morphologicalcausat csの 対 立 phras. を浮き立たせようとする空所化構文の機能とは相容れないことになる. したがって,( 2 1 )は不適格文 に な る の であ る. 2. 5.. 8e 8 f i i t( 3 )と( 4 )とに示されるような Wh移動規則 )は, Ne i ) が Gapp 2 2 ( )と( 1979 ngと次の( , 1981. 1 7 ) )と の 統 語 的 類 似 性 を 捉 え る た め に 提 示 した例 文 で あ る( (Wh-movement 。 ha id john wantto cook today? td ( 2 3 )a. Wr * hatdi d john wonder when to cook? b, Wr 1 f h i h ivethat Petersaw? djohn bel ( 2 4 )a, Wr C i owersd. id John be 1 i la im that Petersaw? hi b.*Wr evethec ch flowers d. l 23b 24b )と 複 合名 詞 句 制 約 (Compl ( )と( )は, それぞれ, Wh の島の制約(Wh-l ex andConstraint s NP Con i t t )に抵触して派生した例文である. これを同様に, ( 25 ra 8e 8 f s n ) ) に こでは, ( )と( c b 2 6 と( )として繰り返す)の空所化構文もそれぞれの制約に抵触して派生された文であり, そのため に非文であると説明される. 2 ( 5 )a.. John wantsto cook the mealstoday and Peter 小tomorrow.. b *John wondered whatto cook today and Peter 小tomor row. . thesentto Mary and1ohn 小 to sue C * Peter wondered wha .. l l小 whi ima l ( 2 6 )a, Johnasked whi ch flowerstheysaw and Bi ch an s 小. l l小( b.*John di f i chflowerstheysaw and Bi scussed my question of whi )wh o chanimals 小.. 25 b 26b しか し, ( )と( ) の不適格性に関 しても, 空所化 構 文 の本 来的機能 を考 慮 する な ,c 25b らば, これまでとまったく同様の説明が与えられる. まず,( )においては, Wh 疑問文が補文 ,c. として含まれている。一般に,Wh 疑問文では,それが直接疑問文であろうと間接疑問文 であるうと, 25 )で 疑問詞の所に質問の焦点が合わされており, それ以外の箇所は前提とみなされる. 例えば, ( c thingtosue と が前 提 と な っ て い は, and の 前 後 で hesentsomethingto Mary と johnsentsome. る.したがって,空所化構文を用いて前提箇所の一部である tosueに聞き手の注意を集中させたり, 対立要素 である to Mary と to sueの対立を浮き立たせたりすることは極めて不自然である. よっ 25b 25c )に関しても同様のことが言える. )は不適格と判断されるのであり, ( て, ( 26b また, ( )においては, 同格節が含まれており, この同格節も, 話し手と聞き手との間で前提に. なっていると考えられる, というのは, 次の姥のからも明かなように, 同格節の一部を別の話し手が 取り消すことができないからである.. 35.
(9) . 上. 偶力A :. 山. 恭. 男. ldi Bi l ch animalsthey saw. scussed my question of whi. ’ ’ i B : *工t s al e . They havent seen any animals yet.. f i )wh 同格節が前提を表しているとなると,空所化構文を用いて前提箇所の一部である( o chanimals lowers と( imal ) whi of ch an s と の 対 立 を 浮き 立 にあえて聞き手の注意を集中させたり, of whichf 25b 26b たせようとすることは不自然である. このように( )や( )の不適格性も, 空所化構文の本来 ,c 的機能を考慮に入れるならば当然の帰結であると言える. 2. 6. 8g ) として繰り返す. 最後に, ( )の不適格性について考えてみよう. ここでは, ( 2 8 ( 2 め *A1an gave Sandy a book,and P郷の め β8な夕 α 粥 噌 鯛 物8 ,. 上記例文の不適格性は, 妙に示される例文の不適格性とも関連があると思われる. l i ter Senator, and 肌僻賜物”解始 め 肌oCo ( 2 9 )a,*Ar zonae ected Goldwa γ例解た CD”g惚鱒粥αれ. h H d l h h 鉱 β 劫の b *M ary t d t t 鳶 arry a s e was appy, an 粥 中 eッ sたe w餌 sαd o . (以 上, . 8 lmai & Naka ima i )Q) ,1978 1 9 ( ) * l f t Wi l l h i ) c. y pu t e owers n a vase and C加 川β小 物e bの左 o% 物8 加〆β . (Sag ,1976. ◎,αののすべての空所化構文に共通している点は, 3つの残余要素が現れているということである. では, なぜ3つの残余要素が現れると空所化構文は不適格とされるのであろうか. この問題に関し. ては, 知覚処理上の制約が関与していると思われる. 第1節においてす でに明らかにしたように, 空所化構文の本来的機能は, 残余要素に聞き手の注 意を集中させて, さらに, 対立要素の対を浮き立たせるということ であった. つまり, 次のような 対応関係を聞き手に明確に提示することと言いかえてもよいであろう. 電の(=( 6 ) ). E.:. =R.: R2. この対応関係を聞き手が捉えるためには, 4つの要素を記憶にと どめて, 2組の対立要素の対 (E, 2 9 )の空所化構文の場合には, 例のよう と R. )を決定しなければならない. ところが, 回や( , E2と R2 な対応関係を話し手は提示することになる. 1 亀 ) E.:E2:E3= R.: R2:R3. したがって, 聞き手は6つの要素を記憶にとどめ, 3組の対立要素の対(E,と R, 2と R2 ,E , E3と R3 このことは 聞き手にと ) を決定して岡の対応関係を捉えなければならないことになる. って, ,. 鯉 )の関係を有する空所化構文を理解するよりも, 知 覚処理的にはるかに負担になると思われる. ) 1 976 そこで, 例の対応関係が具体的にどのような手順で捉えられるのかを考えてみよう. Kuno( では, 空所化構文を理解する際の原則の1つとして, 次のような知覚処理上の原則が働いているこ. 2 0 } と が指 摘 さ れ て い る( . 36.
(10) . 空所化構文の機能とその適格性 I Distance Pr 傷め The Minima i i nc e P1 The t・ tuentS1 tbehind by Gapping can be r L 7 vo consti 1y Coup1 ef ー [ lost r ththe eadi ed wi i consttuents( ofthesamestructures)inthefirstconjunctthat were processedlastofal l. .. この原則によって, 例えば, 次の( 33a 3 3c 33b )が( )ではなく( )の読みだけを有するという事実が説明 さ れる.. l lythe messengerlas ( 3 3 )a・ Max sent Sa t Week,and susan yesterday・ 2 1 ( ) ly] Susan yes b. 一--an dV[Max sent Sal terday , * M c --一a S h d t t [ ] xs [ terday a n n ] n e u s a m e e e r s s e g yes , 。 .そ れ ぞれ 33a すなわ ち,鰯)に従うならば,( )の残余要素である Susan と yesterday が 対 応 す る の は, ,. 左被接続要素中の右側の2つの要素t he messenger と 1ast week であ る と 正 しく 予 測 されるのであ. る. こ こ で重要な点は, 残余要素である Susan が the messenger をさしおいて それよりも左側の ,. 2 2 ) した が っ て 次 の よ う に 略 記 した 空 所 化 Sal l y や Max と, 通例, 対 応 し な い と いう こ と であ る( , .. 構文において,. ( 3 4 ) EI…E2…E3 and R,…R2…R3 例えば, R,の対立要素を決定する際には, 矢印 で示されるように, 瞬間的に左被接続要素中の右側 の要素 E3から順次左へその候補が求められることになる. この手順はちょう ど岡のような自己埋 l f‐embedded cons ion)を 理 解 す る 際 の 手順 と 類 似 して い る め 込 み 構 文(Se tuc t 。 inted outi i 栂5 )a・ The man whotheboyPo s af r end of mi ne .. b. The man Whotheboy Whothestudentsrecogrized po inted outi i saf r end of mi ne .. ◎の構文は, 確かに容認可能であるが, 知覚に際しては, ( 35a 35b )よりも( )の方がかなりの困難を 伴う. つまり, 自己埋め込みの回数が多いほど, その容認不可能性は助長される. これは, 自己埋. め込み構造が知覚装置の記憶能力を越えるから である. これと同様に, 回やαのの空所化構文を理解 する場合にも, 例の対応関係を捉えるために6つの要素を記憶にとどめ, しかも, 上記のような手. 順をふん で3つの対立要素の対を決定しなければならない. このことから, 聞き手にはかなりの負 担が課せられ, そのために, 空所化構文には次のような知覚処理上の制約が存在するものと考えら れる。. 2 3 ) 鱗 ) 空所化構文において, 3つの (または, それ以上) の残余要素が現れてはならない( . この制約は, 空所化構文の本来的機能が側 )のような対応関係を聞き手に明確に提示することという のであれば, 当然の帰結として得られるもの であり, この制約によって, 鰹 ) 2 9 )の例文は, 不適格 ,( と判断されるのである. )の知覚処理上の制約は, 文レベ ルの空所化構文にとどまらず, 名詞句レベルの空所化 さらに, 鰯 構文にも適用される. 37.
(11) . 上 山. 恭. 男. ’ ’ l l 倦 )a. Bi . 7 sfunny story about sueand Maxs小 about Kathy both amazed me ’ h b t * Kの S 卿“ a n a z ed me 物 d 朋 o 霧 毎 l lsfunny story aboutSuean ”g 小 o 伽 b Bi . . ’ st on Columbia and 拓o 2S 小 7 2 Kαmお7 c.*ormandy’ srecording oflves l h l t h i o” A”gBZ can berecommended none oo g y .. げ 肌o粥打S 40物. 2 4 )の い う N‐Gapping の 適用 例 で あ り 名 詞 句 の レ ベ ル で f(1971 )( 倦めの 例 文 は, い ず れ も jackendof ,. 37c 37b )のように不 適格と判断される. したがって, これらの例 文の )や( 残余要素が3つになると( .られる. 不適格性も◎の知覚処理的制約に起因するものと考え ところが, 縄の制約に従わない例も存在する.. 膨γ 秘め“り肉“ 鰯 Wed粥諺の. lkedto hi ter wa s boss on Tuesday 回 a. Pe ,and β8卸 中 わ 物 たZ の 600 30 l i : b. Char e enteredthebedroom at 5 . ,and 拓e焔 小 e た庇”. 岡の空所化構文は, いずれも3つの残余要素が現れているにもかかわらず適格文とみなされる. で は, なぜこれらの文は, 適格と判 断されるのであろうか. t s 38a y に加えて2つの前置詞句が現れて )においては, 残余要素として, 主語名詞句の Be まず,( 29a 2 めや( )と いることに 注目されたい. この場合, 空所の後に2つの名詞 句が残余要素として 現れる( 比べ, 知覚処理上, かなり容易に 例の対応関係が捉えられるのではないかと思われる, というのは, 機能語である前置詞が, 対立要素の対を決定しやすく していると考えられるからである. したがっ て, 前置詞句がさらにもう1つ加わっ て, 残余要素が4つに なる空所化構文です ら適格文とされる の で あ る. 鋤. iday Z iving room on Fr eγ 小 〆 物 α 粥eの Be th a parasolin thel tsy dances wi ,and PB 2 5 ) )( cZ鋤〃好 物 物e 卿γ o“ S幼 “ 吻夕 れをゑ鳶 . (Sag ,1976. )の指 19 76 29c )と比較した場合に, 明らかな相違が認め られる. Sag( 38b )については, ( また, ( hetab l ) は不可欠な要 e ont tという動詞にとって3番目の残余要素 ( 29c ‘れば, ( )では, pu 摘によ t t が動詞e ) ne rの厳密下位範噂 b a 6:00 38 )においては, 3番目の残余要素 ( 素 であるのに対し, ( 2 6 ( ) b 38 29c ) )と( 化に関与せず, この場合には, 文法的になる傾向があるということ である . しかし,( 2 9 ) 38a )の場合と同様に, 知覚処理的な観点から考えることが可能である. 例えば( c に関しても, ( i ng tが前置詞句を含めて3つの残余要素の関係 を規定することになるが,Gapp においては,動詞 pu によってその動詞を欠くために, いわば3つの残余要素を結ぶ関係 の糸が切られた状態になる. こ 2 9a )の場合と同様, 聞き手に のような状態から例のような対応関係を捉えよう とすることは, 回や( 29c )は, まさしく岡の制約に抵触した例文で とってはかなり負担になると思われる. したがっ て, ( 句を除いた2つの残余要 t が規定するのは前置詞 38b r )においては, 動詞ene あると言える. 一方, ( i ngによ ってその動詞 を欠いても, 聞き手にとってはちょう ど例の対応 素の関係のみであり, Gapp 関係を捉えるのと同じことになる. また, 3番目の残余要素である前置詞句に関 しても, 前置詞の 助けを借りて難なく対立要素の対が決定される. 3 めや このように, 空所化構文において残 余要素が3つ, あるいは, それ以上の場合であっても,( 倦めの例文のように, 知覚処理上, 例の対応関係が捉えやすいときには岡の制約は弱められることに な る. 38.
(12) . 空所化構文の機能とその適格性. 3. 前節では, これま で空所化構文の不可解とされてきた統語現象に対し, この構文が有する本来的 機能を考慮に入れるならば, 統一的な説明が与えられることを示した. 本節では, これま での考察 をふまえて, 空所化構文を導き出す Gapp i ng という規則の定式化に ついて考えてみたい.. 3, 1. 2 7 ( )をは じめ Hankamer( 2 8 ( ) Gappingの 定 式 化 に つ い て は こ れ ま で に も Ross (1967 1973 ) ) , , , { 2 9 ) Sag( St i l l ings( 1975 1976 ) )な どに お い て 提 案 さ れ て い る が, い ず れ の 定 式 化 も 第 2 節 でみ た Sag ,. の定式化( 9 )(ここでは, 喝 のとして繰り返す) に帰着するものと思われる. 4 の Gappi ( ng. d *- 副 -“ W 一sx L m - 区『*一 隅]-{gp }一sx2-w,- 区2 ]. S D: 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11 ;今. sc:1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. の. 9. の. 11. しかし, Sagの定式化にも問題がある. 例えば, すでにみたQ 3 )は, 適格文であるにもかかわらず, 2 b この規則によっては派生され得ず, 逆に, Q 5 26 b) 7 ) ( 1 ) 2 ( ) c , , , ,( , 回, @めなどの例文は, 不適格 であるにもかかわらず派生されてしまう. したがって, このような過剰生成に対しては, あらたに. 制約やフィ ルターを設けて排除しなければならない. さらに, ほのの規則では,( 8 )の例文がなぜ不適 格なのかという問題に関しても, 一貫性のある説明が与えられない.また. ◎のように,wi h を伴っ t i た句内において, Gapp が適用されたと考えられる空 包 ng 所化構文の派生も, のの規則によ っ ては不 可能である.. ins 色Da。 john l tthe wal ingherand wi thhim fac thher中 eavi ng aga s wi , Mary ,and工 werel me .. f i l b。 Li thhi re thhi ei sent sdaughter worki ngforJapan Ai r Linesand wi ytoo easy s ,wi 0 ( 3 ) f H d k k S i b 1 son 中 o ) r on a , (以 上, a a ara , 982 このよ う に, Sag の 定 式 化 に は い る い る と 不 備 な 点 が認 め さ れ, さ ら に, Kubota( ) にお いて 1978. 3 1 ) この定式化は直観的にも複雑すぎる も指摘されているとおり( , . i こそで,上記のような問題点を解決し,直観的にも妥当と思われる Gapp ng の定式化が塑ほ れる.. i& Naka ima( 以下 では, そのもっ とも有望と思われる工ma i )において提案された定式化をふ 19 78 i まえ, Gapp ngの定式化の正しい方向性を考えてみる. 3, 2 lmai& Naka ima ( 1 978 i j ) は, Gapp ngの定式とは別に, 談話中の省略文を扱う規則としてはめの. 3 2 ) ような規則の定式化を試みている( .. 39.
(13) . 上. 山. 恭. 男. 鰯 ) 省略文形成規則 SD: ×. - C -. Y. [十Focus] 1. 2. 3. . . . この規則は, 省略文に関して一般的にあてはまる次のような事実を定式化したものと言える. 観 ) 省略文として顕現している部分は焦点も こ該当し,省略されている部分 は前提に該当している. 錫 )の定式化において注目されるべき 刻ま , 「焦点-前提」に関する情報を規則の中に組み入れたとい. う点である. i ここ で, 私は, 具体的な Gapp ng の定式化には 立ち入らないが, その適切な定式化への方向性を 示すものとして, [十Focus ] という素性を導入した ◎のような規則の定式化が考えられ得るのでは 3 3 ) というのは 前節の議論からも明らかなように 「焦点-前提」 に関する情報が ないかと思う( , , , i Gapp ]を導入した規則こ ng の定式化においても不可欠と考えられるからである. また, [十Focus そが, 第1節において明確にした空所化構文の本来的機能をも反映させた定式化であると思える. つまり, 空所化構文において, 聞き手の注意を集中させようとする残余要素は, まさに焦点に該当. して お り, 逆 に, Gapping に よ っ て 省 略さ れ て い る 部分 は, 聞き手との間ですでに了解済みと思わ. )の規則は, 焦 点である れる内容を有する部分, すなわち, 前提に該当している. そして, 実際, 鯉 要素を除き他を削除する規則なのである. ]という素性を導入した規則によ って派生されるものと考え このように, 空所化構文が[十Focus. tを含む空所 るならば,Sag の定式化はのに関して生じた問題点も解決されることになる。 例えば,bu 8a tの特性上, Sandy と Be t 化構文( )では, 2.1において論じられたように,bu s y の対立要素は前 提 の 一 部 と な っ て お り, Bet ]と いう 素 性 が 付 与 さ れ る こ と は な い. した が っ て, [十 sy に[十Focus. Focus i 8a )のような不適格文が派生される事態は生じ ] を導入した Gapp ng の入力とはなり得ず, ( 3 4 ) しか し 回 に 関 して は Somepeopl な い( e と others が明 らか に 対 立 を 成 し得 る 対 であ る こ と か , , .. ら, 両者には[十Focus ]という素性が付与され正しく派生されることになる. ここで, 注目すべき i 点は, Capp ) n rの指 定をもち込む 必要 がなく なると いう こと である. な ngの 定式化にandや( o ぜなら,andやo r以 外の他の接続詞の場合には,2.2の議論からも明らかなように,その節内で[十. Focus ]という素性は, 通常, 与 え ら れ ず, よ っ て, Gapping の 入 力 と は な り 得 な い か ら であ る. し i たがっ て, Gapp ) ng の構造記述に andや( n orを特に指定し, 他の接続詞を排除しておく必要はな . . . 25b 26b 7 ) ) ]と また, Q )などの例文にかかわる過剰生成の問題に関しても, [十Focus , 回, ( ,c ,( いう素性を導入した Gapping に従うならば, これらの例文は, 決っ して派生されないことになる.. 前節においても論じられたように, これらの例文は, いずれも空所化構文の本来的機能を無視して, 前提 (あるいは, その一部) と解される部分を残余要素として形成された文であっ た. したがっ て, i これらの例文の残余要素が焦点と解されることは決っ してなく, よって, これらの例文が Gapp ng. ) により派生される事態は生じ得ない. さらに, 鰯 , ぱのの例文に関しては, たとえこのように定式化 i )によ って正 しく排除されることにな された Gapp ngによって派生されても, 知覚処理上の制約鰯 ] という素性が与えられる限り, る. しかも, 例のような構文も, それぞれの残余要素に [十Focus 正しい派生が可能となる. 40.
(14) . 空所化構文の機能とその適格性. i ]という素性を導入し, 鰯 )のような知覚処理上の制約 ng の定式化に[十Focus , Gapp を考慮に入れるならば, 適格な空所化構文を過不足なく形成すること ができる. また, このような 定式化への方向は, Sag の定式化はのと比べ, はるかに簡略化が可能であり, 直観的にも妥当である こ のように. と考えられる.. 4.. 本稿では, 最初に, 空所化構文の本来的機能を明確に した。 従来, 言語使用における 「省略」 と 言えば, 一義的に言語伝達を経済的に行うための 「縮約手段」 であると考 えられてきた. しかし, 省略を受けた個々の省略文には, 冗長さが取り除かれることに加えて, それぞれの文に固有の積極. 的な機能が備わると思われる。 本稿において考察の対象とした空所化構文にも, 冗長さの切り捨て ということによっ て, 逆に, 残余要素に聞き手の注意を集中させ, さらに, 対立要素の対を浮き立 たせる機能が備わっ ていることが示された。 また, 空所化構文のこのような機能を考慮に 入れるならば, この構文にかか わる不可解な統語現 象も, 統一的に説明され得ることを論じた. 最後に, 空所化構文の本来的機能 を反映させ, しかも, ima i& Naka j i ] という素性を導入したlma 直観的に妥当と思われる Gapp ngの規則は, [十Focus ) の提案する省略文形成規則姐のに吸収され得る可能性のあることを指摘した。 ( 19 78. ) 97 8 1 ( )S .8を参照. .Kuno (久野瞳) ,p , 『談話の文法』(東京:大修館, 1 d S ik tv j r 2 a n v a g魔ゑ rk,S.Greenbaum,G.Leech ( 2 ) 同様の指摘は, R,Qui . . ,A Gm伽加の qf CD“ね朔Pom“ E7 , ) (London:Longman .537- 8に も み ら れ, 次の例 文 が与え ら れて いる. ,1972 , pp im? ( )A:Haveyouspokento h i. im) t( lhave ) Notye B :( spokento h . ) k i dH N 9 K l i 1 1 )』「現代の英文法」 5, (東京:研究社, 1 78 i ( 3 ) . ma (今井邦彦)an . a a ma(中島平三) , , 『文( 4 3 3 を参照 p . . i ion l i i lf tat l ionandlog ) t s ser rom.Unpub shed Ph e ca ( 4 ) Seel . .T.1976 .205 .D.d .(M.1 .De ,p .Sag “ ima 乙 3 0 4 p ( 5 ) Seelmai& Nakaj o p . . . , , l i ion i ) t sPub cat i oれ云 os β〃ねれc egm加伽α麓(Dordrecht:For ( ) See A,Nei 6 ,136 , gIQcDれ煽る防ぎ ,1979 ,p ,G物戸“ ” ” i 2 s 1 3 1 9 P i dF i C 7 7 k i t G t t ( ) 1 0 S 7 ( 7 ) eeJ.Ja e, appng, ragma cs . . , , ,p ,an ac v y i t i ( ) See Ne 8 p .凋ん p.138. ,o “ “ I ing t N i tence Grammar Aspec c A”αゆsお t sofGapp j s‐Sen e ( 9 ) SeeJ . , VO , 乙物g”煽ぎ . , Gapsand Remnant 1981 1 8 ) .80 . . ,p , No ,(. l ( o ) See Sag,op.cすむ,p.196 . 79を参照. なお, この定式化においてWは変項 0一2 ( 1 1 ) この規則が導き出される過程については, 効煽り pp .26 2 を表し, は ×-ba r理論の文に対応し, 従来, NP ,VP ,PP と表記されていた範噂を表す. また,[X r , AP 2 とを表す は, × をいくつでも連続されることができるこ . ” ” l I 1971 ingandre lat ) es edru ( 1 2 ) 一方, R.S.jackendoff .22 では, .2 .No .1 ,( ,p , ““g”雌北 加qメメリ, VO , Gapp tも容認できる接続詞であることが指摘されている. 次の例文があげられ, 多くの話者にとってbu l lat ( )? Bi ethepeaches i . ,but Harry中thegrapes l 1と Har )に関して述べられるように, Bi r このような適格性の判断は, 後に本文の例文鰐 yとの対立が, some. l sの 対 立 と 同 程 度 に 強く 感 じら れる場 合 に なさ れる の である と思 わ れる. eと other peop. 41.
(15) . 上. 山. 恭. 男. ’ and But ’ “ i 1 ) See R.Lakoff ( 3 t l lmore junc saboutCon on e s 初 夏”g錫煽す c Sβ粥α煽す c s .『fs ,ands , . , 勘”di ,eds ,Fi l t tand Wi and Langendoen ton nehar ) ns . ,(New York , Ho .133 . ,Ri ,lnc ,1976 ,p i 1 9 9 鳶 { 1 4 ) See Ne t 7 j 5 9 p c . . , ,o. . ,p ” “ ( 1 1 i め SeeJ i i format i t tyofroott cab rans ons れq“〆“, .B・HOOPerandS .A・Tho印Pson , 0htheaPP , “”g銘耐た 上 VO I 1 9 7 3 ( ) 4 6 5一9 7 p p .4 .4 . . , No , , 1 ) Seelake ゆ.cれ pp ( 6 .165一72 . i Z ( 1 ) See Ne t 7 j Z i Z t Z j .c . .137- 8, and Ne ,1979 ,op ,pp . .80 ,1981 , の.c . ,p S ,op ( 1 8 D seelma i & Naka ima )の例 文 があ げら れ, 話 し手に よ っ て j i .c誌. .279 では( . m. .304 ,p ,OP ,p . ま た ag. 容認性の判断がかなり異なることが指摘されている. ( )% Janistold A1anthathe wascrazy,and Betsy小 Peterthatheshould gotakea bath. i Sagは,この言語事実を表層フィ ルターを設定することによって もっとも自然に説明できるとするのである , . 38a 私は, 後に例文( )との関連で述べるように,( l i ha )のような例文においては, 補文標識 (Comp i t t )t emen z e r が空所化構文の対立要素を決定するのに, 知覚処理上, かなり重要な役割を演じているのではないかと考える . 29a したがって, 回や( 2 9b )の例文と比較して, ( )や( )の例文が知覚処理的な困難も少なく, 容認可能とする話し i 手も存在することは, 当然, 予想され得ることである.. ( 1 ) See Sag 9 . “云 . ,p ,op . 277 . ” iona IAna l i I 回 り Sees.Kuno,“Gapping: A Funct 1976 ), p s ys .7 .2 ( .306 . , “”gz禽Z化 虜q煎り VO , No ” “ H k l V I N U b b i i 4 1 t t L 煽 す 1 8 の 表 記に 従 い, [] 姥D J n m r n 加 諺 O o 7-6 a a e a c c e a ea m u を “ c p g y p p 親 q . . . , , , , ,. は空所を表し, v は可能な読みを, *は許されない読みを示すものとする. Z Z ( 2 2 ) しかし, Jake p .c . ,o ,の主張にもみられるように, 残余要素に対応する要素を左被接続要素中から選び出し, 対応関係を決定する際には, 語用論的な情報も考慮に入れる必要がある. 例えば, 次の( i )の例文は( i i )に示される 2通りの読みをもち, あいまいであるとされる. l l i loped ias { i ) Bob gave Sa tofencyc ngsbond and Susanase y asav . ( i i )a. …andV ] Susanasetofencyclopedias [Bobgave . l ly] ase loped ias b. …and susany[gave Sa tofencyc .. i i i 鰯 i ia )の原則に従うならば, ( )の読みだけが許容されるはずである. 実際, ( )の優先する読みは, 確かに( )の a i i i i i b )のような文脈が与えられると, 今度は, ( 読みとされるのであるが, ( )に対応する読みの方が優先されるこ とに なる。 .. ly want l l i t G D Af i erhe rparent sl earnedthatSal edtQgotoco ege rasav ngsbondand .Jonesgavehe ,Mr Mr s . .JonesV[gaveher] asetofencyclopedias. ( 2 3 ) 次のような例文の不適格性も, 岡の制約と少なからず関係があるのではないかと思われる.. i f Z ( i )a *Be t ≠ ) syqu cklydroppedthef ryi ngpan 2γs”〆吃れり 小 物es o物 bowZ .(Sag .c . .196 . ,andββ ,op ,p i 卿” 盗 脳 d F 謬 た k d f f “ 2 b.*john has wr t t Z 云 3) l / ( enthe words a e n α め 伽硲 a c n o p . . , ,p ,o. . すん p しか し, Sag 2には, 次のような例文もみうけられる. .c .2 ,op. i l lmos in l ) Monkprobabl t t Ay tce ta ( i i joyedep t rophy r r s er s yen y . ,and A1de ,a ,ghos i f この例文に関し, Sagは, 確かに不適切な表現ではあるにせよ, ほとんどすべての情報提供者 ( t )に n o rman s lmos tが加わることにより副詞の対比が明示 容認可能と判断される文であると指摘している.( i i )は, おそらく,a 化されるために, 岡の知覚処理制約が弱められ, その結果, 許容されるのであると考えられる. i b )に関しては, 動詞句削除構文との関係も考慮に入れなければならない構文と思われ, さらに考察が必 また, ( “ i b l ips i l i 要, ( )のような構文に 関して の詳細は, N. S. Levin, “Main‐verbel である. なお,. si nspokenEng sh , 0形 2 4 1 9 8 1 溺o添加gp中8 ( ) 6 5一1 6 5 o を参照 7 s 物 溺れg“禽云たs p p . . , , , . 似 ) Seejackendoff .29-30 . , ゆ.じれ pp. ( 2 の See Sag .c飾り p .278 . ,op. d 鰯 See 詔f うな構造上の相違から, 表層フィ ルターを設定することにより, 過剰 77 .2 . .なお, Sagは, このよ1 ,p 29 生成された( ) c のような文を排除する. ” “ i iana Un ivr i i 1967 ( 2 の Seej tuent ty Lin t ) s s s c C1ub 圭塑i .R.Ro器, Gapping andtheorderofconst . , lnd ,(. ( D see Hankamer 2 8 . “Z . .17-68 . ,oの ,pp ” ’ ’ i l l ings i ingin Eng l i dencefor Var iab l 姥の SeeJ on of GapP sh as Evi e Types .St , The Format , 乙粥g”態化 鋤. A7 I 2αかs声 .1 .3 .pp .247一73 . , VO , No ‘ th‐ “ See H.Sakak i bara (榊原弘章) ‘ ionsin Eng l i l t i cons ruct sh e s 効 Eれg廃れ “云 7 α房”だ(Eng 8 sh , S棚di , Wi Number ) ( 8 d 1982 ) 5 8 8 . an p ,p . .. 42.
(16) . 空所化構文の機能とその適格性 ) 9 8 t 7 8 焔P M.Kubo a(久保田正人) .1 ,P , 「空所化に課される-形式条件」『英語学』 第19号 (東京:開拓社, 1 を参照. ” l ik,“Fi i& Naka すん では, N.Chomsky and H.Lasn te l ima op t 団 lma r sandc i on ro , .c , ““g凝危 座q隣り I VO 1977 i )のよう な文 法の 枠 組み が支持さ れて いる. ) .8( , pp . 425一504に お いて 再編 成さ れた(. ( i ) - -…… … … -- - - --- -…Sense - - - - .LF----…- - ------- - - - ‐…---…- ---------… ---…- KI- -“- -…- - - - - ---Kカ ー-- ‐…-. (論理形式) 意味解釈規則-2 意味解釈規則-1. (表層構造). (深層構造). フィ ルター. 削除規則-2. 削除規則-1 音韻規則 規則適用の諸制約. 変形規則. 文 の 文 法. 談 話 の 文 法. i そして,Gapp ngも”めのような規則も共に, 談話の文法に属する削除規則-2の中に含まれるとしている. なお, i )の文法の枠組みを前提とする. 本稿における以下の議論も( i 写るためには,はめに多少の修正が加えられなければならないのは確 倦め もちろん,はめが Gapp ngの機能をも果たし才 Sagの定式化は のにおける表記を借りるならばX2 )に限 かである. 例えば, 空所化構文の残余要素は, 主要範噂( 2 ] を付与され得る要素は, 多 s られることから, 鰹に おけるCは, × と改められるであろう. しかし, [十Focu くの場合, ×2で示される範噂に限られるので, 大きな修正とは言えない. また, 空所化構文は, 通例, 2つの残 f 3 の )を残すので, 概略, 次のような形式の規則になると思 余要素, 場合によっては3つ以上の残余要素( c .回,( わ れる.. i ( ) SD. - x2-. * ] 一 区2. ] [十Fo cus. ] [十Fo cus. 2. 4. W, 1 1. SC:. 1 ← I. 2 )を( )のような規則に修正しても, それは操作 4 i しかし, ここで重要なことは, 空所化構文を派生させるために,( [十Focus ] の導入) は貫かれているということであ めの定式化が有する最も根本的な精神 ( 上の修正に過ぎず, は る.. 鰻 ) 本稿では,注栂めで示した文法の枠組みを前提としているので,文の文法の意味解釈規則一 目こ含まれる「焦点- 前提」 付与規則が先に適用された後に, 削除規則-2に属する GapPing が適用 さ れる こ とに なる. (本学講師・函館分校). 43.
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