乳幼児の発達に関するコンピュータ映像教材の開発
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(2) 緒言. 第1章 高等学校家庭科「保育」教材の実態と問題点 ・・・… 4. 1.目的 ………………4 ∬.方法 ………………6 皿.結果及び考察 ………………7 1V.要約 ………………16. 第2章 教材開発のプロセスと教材の特徴 ......ユ7 1.はじめに …………・・…・17. 2. 「乳幼児の発達」の学習内容の検討 ……………18. 3.映像データの作成 ………………19 4.本教材の構成と内容 ・り……叫……28. 5,本教材の特徴と利用方法 ………………33 6.他の「保育」学習での活用 ………………35 7.コンピュータ「保育」教材としての有効性 ……36 8,本教材活用の発展性 叫……・川・・…37. 9.要約 ………………39. 第3章 学習者の評価による本教材の有効性の検討 ・・・… 40. 1.目的 ………………40 豆.方法 ………………41 皿.結果及び考察 ………………42 1V.要約 …一・・………55. 第4章 指導者の評価による本教材の有効性の検討 ・・・… 56 1.目的 ……・・り・・……56. 1.方法 ………………57 皿.結果及び考察 ………………62. W.要約 ………………77. 結言 ・・・… 78 引用文献・参考文献 ・・・… 81 参考資料.
(3) 緒言. 社会の変容に伴い、いじめや登校拒否など子供をめぐるさまざまな出来事が、我々. の身近に次々と発生している。人間関係にゆとりがなく、人間同士のつながりが薄 くなったために、人間疎外・人間性喪失・家庭崩壊などが問題となってきている。. 物の豊かさの中で育ってきた子ども達は、自己中心的なものの考え方をし、友達へ の真の思いやりが欠如している場合が多い。. こうした時代だからこそ、学校教育において、自らの自己形成をはかる教育が必 要となる。特に、家庭生活や人を対象としている家庭科教育において、自己を客観 卑したり、他人への思いやりの気持ちを養わせることが大切となってくる。中でも 「保育」領域は、家庭の:重要な機能の一つである子どもの養育に関する知識や技術. を学習し、人間理解につながる領球として重要性をもつ。江田と武藤1)は「保育学. 習は、保育の基盤である情意形成をめざした、広義な親になるための準備教育であ る。」と述べている。. そのような状況の中で、中学校家庭科「保育」領域では、子供の発達に応じた生 活について理解させ、幼児に対する関心を高めること21を目標として学習が行われ ている。また、高等学校においては、 「家庭一般」 「生活一般」 「生活技術」の全. ての科目で、乳幼児に対する理解を深めることを通じて、親の役割の重要性を認識 させることが、学習内容に組み込まれている。. そのことについて小笠原3}は、「この学習指導要領は、社会の変化に伴う児童・. 生徒の基盤を培い、今後変化するであろう社会に自ら対応できる心豊かな人間の育 一1一.
(4) 成をめざして改訂を図ったとしている。しかし、これらは、いままでの改訂のたび に取り上げられたことであり、むしろ教育の実践の場でどのように取り組んでいく かの工夫が重要な課題であると考えている。」と述べている。 また藤枝4}も、 「学習させる内容を項目として加え、羅列するだけでその機能が. 果たせるものではない。児童・生徒の実態と発達段階にふさわしい教育の提供のし かた、教育の現場での運営上の諸条件も大きく関連している。授業時間に見合った 教育内容の提示が求められる。」と指摘し、学習目標を掲げるだけでなく、学習指 導の内容・教材を工夫することが重要であることを強調している。 ところが、佐藤51は申学校「保育」領域の学習指導の問題点を、 「学習時間のほ. とんどは、理解の手段となる遊具・間食・幼児服の製作に割かれている。 ∼略∼ 「保育」の学習は「保育」の知識・技術にも結びつかず、被服や食物の知識・技術 の習得にとどまってしまう。」と指摘している。高等学校においても、生徒に何を 製作させれば乳幼児に対する関心が増すか、という実践報告6)7)はなされているが、. それ以外の「保育」教材に関する研究はあまり見られない。このような状況の中で、. 効果的な「保育」教材の開発が必要であると考える。. 少子化がすすみ、今日の生徒達は乳幼児と接する機会が少ない。その生徒達に、 乳幼児への興味関心を高めさせ、心身の発達や生活について自主的に学習できるよ うな指導法の研究が必要となる。. そこで、高等学校家庭科「保育」領域において、生徒に乳幼児について理解させ るための効果的な教材の開発を行うことを目的として研究を行った。第1章では、 「保育」学習に関連する教材の実態調査から「保育」指導上の問題点を明らかにし、. 教材に求められている条件を検討する。第2章では、その条件を満たし、生徒に乳 幼児の発達について理解させるための教材の開発を行う。そして、第3章では、開 一2・.
(5) 発した教材の模擬使用実験を行い、学習者による評価から、教材の有効性を検討す. る。さらに、第4章では、開発した教材を高等学校の家庭科担当教諭に使用しても らい、指導者側の評価から教材の有効性を検討することを目的とする。. 一3一.
(6) 第1章 高等学校家庭科「保育」教材の実態と問題点. 1.目的 H.方法 1,京都の公立高校の実態 2.兵庫県の公立高校の実態 3,「保育」教材に必要とされる条件の検討 皿.結果及び考察 1,京都府の公立高校における「保育」教材利用実態 (1)家庭科の履修状況 (2) 「保育」領域の学習時期 (3) 「保育」教材の利用実態 (4)コンピュータの利用実態 2,兵庫県の公立高校における「保育」教材利用実態. 3,VTR教材及び「保育」指導上の問題点 4.「保育」教材に必要とされる条件 IV.要約.
(7) 第1章 高等学校家庭科「保育」教材の実態と問題点. 1.目的. 高等学校家庭科「保育」領域は、家庭の重要な機能の一つである乳幼児の養育に 関する知識や技術を学習し、人間理解につながる重要な領域である。しかし、生徒 の家庭あるいは近所に乳幼児がいないため生徒が乳幼児と接する機会は少なく、学 習対象となる乳幼児の具体的な姿や行動の様子を知らないままに、学習する場合が 多い。そのような生徒に乳幼児の発達や生活について理解させ、関心を持たせるこ とは難しい。瀬之口と山下1)による昭和40年の高等学校「保育」教育に関する調査. 研究においても、すでに「生徒の家庭あるいは近所に対象となる乳幼児がいないの で、授業に興味を持たない」と指摘されている。. そこで、これらの問題に対処する学習方法として、また家庭科の実践的・体験的 学習として、幼稚園・保育所などの見学実習、子どもの観察2}や、視聴覚教材を利 用した学習3)が行われており、その有効性も報告されている。しかし、乳幼児体験. 学習については、一定の学習効果が認められているものの、実施が困難という問題 点も指摘されている4)。その理由として「時間が不足している」 「専門の教師が不. 足している」 「近くに保育所や幼稚園などがない場合やあっても施設の都合と学校. の計画が合致しない場合など実施が困難である」ということがあげられている。こ れらの問題点は、教師の努力のみでは解決できないことが多い。 一方、直接的な体験に代わる間接体験の代表的なものとされている視聴覚教材も、. 中学・高等学校ともに、家庭科担当教諭の導入志向は100%であるのに対して実施 状況は少なく、その原因として、適切な視聴覚教材が入手できない5}ことがあげら れている。また、瀬之ロらの昭和53年の研究6)においても、視聴覚教材をどこでど. のように導入するのかという研究が足りないことが指摘されており、その後これに 一4一.
(8) 関する研究は見当たらない。. 以上のことから、 「保育」領域においては実践的・体験的学習教材が少ないとい. える。武藤ηも「おもちゃ作りなどが乳幼児への関心という目標へ発展することな く終わってしまったり、中学・高等学校で同一教材が用いられていることがある」 と指摘している◎. そこで、本章では「保育」学習に関連する教材の実態調査から、 「保育」教材に 求められる条件を明らかにすることを目的に研究を行った。. 一5一.
(9) H.方法 1.京都府の公立高校の実態. 京都府の公立高校47校を対象に、郵送によるアンケート調査を行った。回答者 は各校の家庭科担当の主任教諭である。調査時期は1996年12月で、25校から有効 な回答が得られた。調査内容は、 「保育」領域の教材・VTR教材の問題点・「保 育」指導上の問題点など16項目である。アンケートの記入は選択法あるいは自由記 述法を用いた。具体的な調査内容は資料14として掲げている。 2.兵庫県の公立高校の実態 家庭部会家庭科教育研究会が、平成8年度に、兵庫県の公立高校!65校を対象に 行ったアンケートの報告書8)の中から「保育」領域における教材の実態を調べた。 3. 「保育」教材に必要とされる条件の検討 「保育」に関する教材の実態調査結果及び先行研究116)9阻〉での報告から、現在使. 用されている「保育」教材の問題点及び「保育」指導上の問題点を明らかにした。 それらをもとに、教材に必要とされる条件の検討を行った。. ・6一.
(10) 皿.結果及び考察. 1.京都府の公立高校における「保育」教材利用実態 (1)家庭科の履修状況. 表1に、家庭科の履修状況を示す。. 表1 京都府公立高校における家庭科の履修状況. 1・2学年. 2・3学年. 家庭一般(生活一般). 11校. 6校. 生活一般(家庭一般). 10校. 7校. 5校. 3校. 家庭一般のみ. 京都府においては、教育委員会の方針から、 「家庭一般」 ・「生活一般」を生徒. の選択によって履修させることになっている。しかし、選択者の少ない場合は、学 校側の判断により、どちらか一方の履修もやむをえないとしているところもある。. 調査の結果では、「家庭一般」・「生活一般」の履修をさせている学校が17校、 「家庭一般」のみの履修が8校と全体的に「家庭一般」の履修が多くなっている。. 学年については、1・2年で履修させている学校が2・3年で履修させるよりも多 く、比較的低学年で家庭科を学習していることになる。 (2) 「保育」領域の学習時期. 「乳幼児の発達」の学習時期については図1に示す通り、2学年での学習が最も 多い。. 表1と図1の結果から、家庭科を学習して2年目に「乳幼児の発達」について学 習する生徒が多いといえる。 一7一.
(11) w ・ ・冊 ・、’飛 ・ . 嚢、 、. 、ミ・ 灘 、’ ,㍉ 16.0 ・、 ’・・ 640 ・ 、 、 ≧ 200 、 降’ 、 、、. 0 50 100%. 囮1年 圏2年 ロ3年 図1 京都府立高校における「発達の学習」の学習時期. 「乳幼児の発達」の学習に対する配当時間は4時間の学校が最も多く、ついで 6時間あるいは8時間の学校が多くなっている。. 11時間 10時間 以上. 3時間 以下. 12.8. 7.7. 0 50 100%. 図2 京都府立高校における「発達の学習」の配当時問. (3) 「保育」教材の利用実態. 京都府で利用されている「保育」教材としては、VTR教材が多かった(図3)。. 回答を得た25校すべての学校でVTR教材が使用されていた。 喫 100.0. 100. 76.0 52.0 50. 0. VTR 資料集 プリント 図3 京都府立高校における「保育」教材の種類 一8・.
(12) VTR教材の内容は図4に示すように、 「妊娠・出産」に関するものが最も多く、 「発達」に関する内容のものも多く利用されている。今回のアンケートで、「乳幼. 児の発達」に関する学習で使用している教材について自由記述を求めたところ、 「「乳幼児の発達」の学習では、見本や写真等、具体的な副教材が必要である」と. 記入されていた。これらのことから、京都府の家庭科教諭は、生徒に「乳幼児の発 達」を理解させるためには視覚に訴える教材が最も有効であると判断しているとい える。. 親子関係 乳幼児の生活と世話. 発達 妊娠・出産 母性の健康. 人生と結婚. 0 50. 100%. 図4 京都府立高校におけるVTR「保育」教材の内容. (4)コンピュータの利用実態. 近年、コンピュータを取り入れた学習指導が盛んに行われている。特に「家庭情 報処理」という選択科目をもつ高等学校家庭科においては、コンピュータの使用は 必須である。そこで、家庭科でコンピュータを使用することについて、指導者側の. 実態から検討した。図5に専任・講師別の割合と、1校あたりの専任教諭の数を示 す。. 常勤講師、非常勤講師の合計が全体の約3分の1を占めている。高等学校での講 師の実態をみると、同じ学校に数年間連続して勤務することはほとんどない。京都 府のアンケートで、コンピュータを使用していない学校に対して、使用しない理由 一9一.
(13) を聞いたところその中に、 「コンピュータの操作について研修をする時間が不足し. ている」ということが述べられていた。講師数が多いという状況では、家庭科を担. 当する全ての教諭を対象とした研修の場を設定することが困難となる。このことか ら、操作が複雑なソフトウェアを使用した授業を実施するためには、専任・講師共 にコンピューータの操作に対してある程度の技術をもっていることが必要であるとい える。. 常勤講師 非常勤講師. 専任. 教師の立場. 専任教師の数. 1名. 2名. 3名. 200. 毒 640. 160. 0 50 100% 図5 京都府立高校における教師の立場及び専任教師の数. 次に、アンケートで家庭科担当教諭自身にコンピュータの指導力について、4段 階で評価を依頼した結果を図6に示す。. 4.9. 0. 50 100% 園ソフトを使って 指導できる. 囲ワープロ程度は使える團全く使えない が指導の自信はない. 図6 京都府立高校における家庭科教師のコンピュータ活用能カ 一10一.
(14) ワープロや成績処理程度は使えるが、生徒を指導する自信がないと答えた者が最: も多い。. 図5及び図6が示している実態から、家庭科でコンピュータを使用した授業を実 施するためには、操作が容易であり誰でも使用できるソフトウェアが必要であると いえる。. 次に、実際に授業でコンピュータを使用している学校の実態について検討した。. 使用している学校は、25校中9校と少ない。使用している領域については、図7 に示す通り家庭経営1校、住居領域1校、食生活領域9校であり、ほとんどが食生 活領域となっている。そのソフトウェアの入手方法は、家庭経営領域と住居領域で. 使用しているものは自作であるが、食生活領域で使用している9校ではすべて市販 されているものであり、内容については栄養計算であった。. 0. 一一. 50 100% 睡圏 家庭経営 睡鋼 住居 [コ 食生活. 図7 京都府立高校におけるコンピュータの使用領域. 授業に対する生徒の反応は、「興味がある」が8校、「やや興味がある」が1校 と、コンピュータを使用することによる有効性が認められている。. 2.兵庫県の公立高校における「保育」教材利用実態. 利用されている「保育」教材としては、VTR教材が最も多くあげられており、 その他スライドが3校、16ミリフィルムが1校みられた。また、兵庫県では実践的体 ・11一.
(15) 験的な学習が重視され、調理実習やおもちゃ製作も多く実施されていた。. % 100. 50 85.5・. 2.4 23・6 16,4 49 2.4 6ユ 134. 10.9 0 VTR 乳幼児服乳幼児食 おもちゃ 体験 模型の 紙おむつ 沐浴等 その他 視聴 の製作 の調理 製作 学習 観察 実験 実習. 図8兵庫県立高校における「保育」徽の実習’実験演習. VTR教材の内容は図9に示すように、 「妊娠・出産」に関するものが多かった。. 親子関係. 鋤児の生活と騰. 48 19.4. 発達 妊娠・出産 母性の健康 人生と結婚. 2481. 0 50 100 %. 図9 兵庫県立高校におけるVTR「保育」教材の内容. 伊藤3)は「フィルム視聴により、子どもの発達に対する知識・理解が増し、発達 のとらえ方が明確化、具体化してくる」と述べている。さらに、太田と北野10}は 一12・.
(16) 「フィルム視聴を中心として進めた授業の結果では、理解度において男女の差はほ とんどみられず、話し合い中心で進めた授業では、明らかな男女差が認められた。. 幼児への接触体験や関心が女子よりも劣る男子の理解度を高めるためには、動く映 像による学習の効果は特に期待しうるものと思われる」と報告している。. 京都府及び兵庫県の公立高校における「保育」教材利用実態と、これらの先行研 究からの報告から、男子生徒に乳幼児の姿を理解させるために映像教材を使用する ことは、効果的な学習方法であると考えられる。. 3.VTR教材及び「保育」指導上の問題点 京都府立及び兵庫県立高等学校の実態調査から明らかになったように、多く利用. されているVTR教材も、その一方でいくつかの問題点があげられる。それらの問 題点をまとめると、表2に示すようになる。. VTR教材固有の問題点は、「新しい内容のものがない」 「指導内容にそったも のがない」である。また、VTR利用上では、 「テープを授業の途中で止めて説明 したり、短時間見せたりの操作ができない」 「詳しく指導したい部分とそうでない 部分の選択ができない」 「安易に見せっぱなしになりやすく、教師側にとっては格 好の時間つぶしに使われる危険がある」 「学習意欲のない生徒にとっては居眠りの 時間に化してしまうことがある」 「視聴後すぐに感想を述べあう機会がもちにくい」. といった問題点があげられている。これらは指導者の意欲・工夫により改善可能と いえるが、教師の経験や指導力に関係する問題でもある。これらの問題点に対して、. 指導方法が工夫できる指導者の養成が望まれるが、同時に経験が少なく、指導力が 十分でない教師でも適切な授業展開が可能となる教材の開発も必要と思われる。 また、「乳幼児の姿を実感として捉えにくい」 「男子生徒に保育に対する偏見や 照れがあり、男女間で保育に対する捉え方に違いがある」 「実習や体験学習を実施. することが困難である」といった保育指導上の問題点もあげられていた。中でも、 一13一.
(17) 「乳幼児の姿を実感として捉えにくい」という現場教師の声は、今回行った京都府. の調査結果と先行研究とで類似しており、昭和40年の瀬之ロと山下の調査から30年 たった今日でも解決されていない。さらに、教科書の内容に関しても、瀬之口と福 田11}の調査での生徒の意見に「内容が浅くて知っていることが多いし、抽象的すぎ. てピンとこない」ということが指摘されており、より効果的な教材の開発が望まれ ているといえる。. 表2 「保育」教材に必要とされる条件 問題点. 「保育」教材に必要とされる条件. VTR. 新しい内容のものがないa. →時代や社会の変化に対応している. ウ材. 指導内容にそったものがないb. →授業内容に合わせて構成できる. 途中で止めて説明したり、短時聞旧せたり →途中で説明したり、短時間の使用ができる フ操作ができないb VTR利用方法. 指導部分の選択ができないb. →指導部分の選択ができる. 見せっぱなしになりやすい。. →教材を利用した授業展開ができる. 学習意欲のない生徒にとっては「居眠りの →生徒自身が活動できる 條ヤ」に化してしまうことがある。 視聴後すぐに感想を述べあう機会がもちに →利用後すぐに、意見を述べたり、記入でき ュいa →経験に左右されず誰でも使用でき、学習目. 教師の経験不足a. @標が達成できる. 乳幼児の姿を実感として捉えにくいa 保育指導. 男子生徒に保育に対する偏見や照れがあり、. j女閲で保育に対する捉え方に違いがあるb. 実習や体験学習を実施することが困難であ 驍. 他教科との重複部分の調整が困難であるa. →乳幼児の姿や行動が具体的に提示できる ⇒男女共に保育学習に興味がもてる. →実習や体験学習に代わりうる. →指導者が学校の実態に合わせて教材を変更. @できる. a. アンケート∵先行研究1)6)9)11)に共通にみられた問題点. b. 京都府の高等学校のアンケートにあげられた問題点. C. 先行研究1)6)9)11)で報告された問題点. 一14一.
(18) 4. 「保育」教材に必要とされる条件. 前述したVTR教材と「保育」の指導上の問題点より教材に必要とされる条件を 検討した。各々の問題点を解決するために必要とされる条件を、表2に示す。「時 代や社会の変化に対応している」「途中で説明を加えたり、短時間だけの使用がで きる」 「指導部分の選択ができる」 「乳幼児の姿や行動の様子が具体的に提示でき. る」 「男子共に「保育」学習に興味がもてる」 「指導者が学校の実態に合わせて教. 材を変化させることができる」などが考えられる。 また、西之園12)は、教材製作の意義について次のような見解を示している。. ①教材を授業に利用することによって、多様で柔軟な学習形態を実現することがで きる。教材・教具が十分に用意されていると、主体的で自主的な学習形態も実現し. やすくなる。個別学習、主体的学習など、学習者中心の学習形態を実現するために は、豊富で適切な教材・教具は不可欠である。. ②情報媒体との関わりでの学習者の情報処理能力を育成することができる。教師だ けでなく子ども自らも教材製作に積極的に参加することが重要になっている。. ③教材製作によって、教育目標や教材内容の吟味ができる。教材がよく用意されて いれば、学習している状況を十分に観察・記録できるから、成功や失敗の原因を究 明することができる。この分析を通じて、子どもについてだけでなく、学習過程に ついての理解を深めることができる。. 「保育」学習は、乳幼児の発達や生活を知るとともに、幼い頃から現在、将来に おける自分自身を見つめる学習でもある。生徒が学習内容を自分の問題としてとら. え、自ら進んで主体的な学習を展開していくことが重要である。そのためには、西 之園が指摘しているように適切な、良い教材が不可欠といえる。また、本研究にお いて導き出された「保育」教材に必要な条件は、 「多様で柔軟な学習形態が実現可. 能であり、子ども自らも製作に積極的に参加できる」など、生徒自らが積極的に学 習活動に参加し、生徒の個別学習、主体的学習を可能にするものと考える。 一15一.
(19) 1V.要約. 家庭科「保育」領域の学習において、 「保育」学習に関連する教材の実態を調査. し、教材に求められる条件を明らかにした。その結果、教材に求められる条件とし て、「時代や社会の変化に対応している」 「途中で説明したり、短時間の使用がで きる」 「指導部分の選択ができる」 「乳幼児の姿や行動が具体的に提示できる」 「男女共に「保育」学習に興味がもてる」 「指導者が学校の実態に合わせて教材を 変更できる」などがあげられた。. 一16一.
(20) 第2章 教材開発のプロセスと教材の特徴. 1.はじめに 2. 「乳幼児の発達」の学習内容の検討. (1)発達の種類の検討 (2)発達年齢の検:討. 3.映像データの作成 4.本教材の構成と内容 (1)乳幼児の映像 (2)データの一覧 (3)映像の解説 5.本教材の特徴と利用方法 (1)本教材の特徴 (2)授業での活用方法 6.他の「保育」学習での活用 7.コンピュータ「保育」教材としての有効性 8,本教材活用の発展性 9.要約.
(21) 第2章 教材開発のプロセスと教材の特徴. ユ.はじめに. 第1章では、京都府の公立高校へのアンケート調査や兵庫県の公立高校の「保育」. 学習に関連する教材の実態から、VTR教材と「保育」指導上の問題点を示し、 「保育」教材に必要とされる条件を明らかにした。. その結果、条件として「途中で説明を加えたり、短時間の使用ができる」 「指導 部分の選択ができる」「生徒自身が活動できる」 「経験に左右されず誰でも使用で き、学習目標が達成できる」 「乳幼児の姿が具体的に提示できる」などがあげられ. た。VTR教材のもつ利点である視覚に訴えるという要素を尊重し、さらに指導部 分の選択ができるという条件を満たす教材として、コンピュータの画面上に映像が 現れる教材が適切と考えた。. そこで本研究では、特に「保育」学習の中で、「乳幼児の発達」を学習させるこ とに重点を置き、 「乳幼児の発達」に関するコンピュータ映像教材を開発すること を目的に研究を行った。 「発達」の学習は、実践的・体験的な「保育」の学習とし て実施されている乳幼児体験学習においても学習効果が認められておらず王)、効果. 的な学習指導方法や学習教材の開発が望まれている学習である。本章では、教材開 発のプロセスと教材の特徴について述べる。. ・17一.
(22) 2. 「乳幼児の発達」の学習内容の検討. (1)発達の種類の検討. 「乳幼児の発達」に関する教材を作成するために、高等学校の家庭科の教科書で はどのような内容が扱われているのかを調べた。高等学校の家庭科は、 「家庭一般」. 「生活一般」 「生活技術」と3科目にわかれている。しかし、 「生活一般」と「生. 活技術」では、 「保育」領域に関する学習目標及び学習内容は同じである。そこで. 本研究では、 「家庭一般」 「生活一般」の2科目を取り上げ、高等学校家庭一般 (5社)、高等学校生活一般(5社)の教科書を分析した。具体的には、それぞれの. 教科書に書かれている「発達」を表す内容を共通する項目で分類した。それらの内 容は、 「身体の発達」 「運動機能の発達」 「情緒の発達」 「言語の発達」 「社会性. の発達」 「生活習慣の形成」「遊び」にまとめることができた。. 以上の発達項目の中で、「身体の発達」については既にグラフや図など、多くの 教材が作成されている。また、今回開発することを目的とした映像教材は、実際の 乳幼児の行動を提示するというものである。これらの理由から、「身体の発達」に 関する項目は除外した。「社会性の発達」については、 「遊び」と関連させて扱っ. ている教科書や、「情緒の発達」と関連づけている教科書が見られた。しかし、遊 びを通じて社会性を獲得していくのは幼児になってからの場合が多く、乳児につい てはむしろ、情緒の発達との関係の方が深い。そこで今回は、 「情緒・社会性の発 達」として分類した。. 乳幼児の発達には、それぞれの機能が密接に関わっており完全に分類することは できにくい。しかし、発達内容をすべてまとめて学習させることは、生徒を混乱ざ せることになる。そこで、「全身運動の発達」 「知覚・巧緻運動の発達」 「言語の 発達」 「情緒・社会性の発達」 「基本的生活習慣の形成」 「遊び」の6項目に分類. した。そして、その項目ごとにそれぞれの発達行動をまとめ、各発達段階ごとの教 材を作成することにした。 一18一.
(23) (2)発達年齢の検討. 各年齢において発達する行動を検討した。複数の参考文献を調べ、それぞれの年 齢について可能であるとされている行動を書きあげ、共通するものをその年齢にお いて発達する行動とした。文献によって異なる記述のされている行動については、 より多くの文献に共通して書かれている年齢での発達行動として分類したが、その 際特に、 「乳幼児の発達指導法」に示されている内容を重視した。この文献は、乳. 幼児の障害を早期に発見することを目的に、正常に発達している乳幼児の行動の指 標を示したものである。小児科医、臨床検査技師などの研究結果から、各年齢にお いて約8割の乳幼児が可能である行動を、その年齢での発達行動としている。. 年齢の区分は、発達の著しい乳児期を0∼2ヶ月・3∼5ヶ月・6∼11ヶ月と細かく 分け、1歳以降は発達に個人差があることも考慮し、1年ごととした。. 3.映像データの作成 検討した発達行動から、撮影リストを作成した。そのリストにあがっている発達 行動を撮影するために、保育所を訪問したり公園などを見て回り、身近にいる乳幼 児の姿を、ビデオカメラで撮影した。リスト中の「基本的生活習慣の形成」に関し て、排便や入浴など実際に乳幼児と生活を共にしなければ撮影できないものについ ては、保育所や知人宅の訪問では撮影できなかったため、除外した。. ビデオテープを再生し、発達の様子を表している場面を、コンピュータに取り込 んだ。不要な映像をカットしたり、短い行動の場合は同じ行動を繰り返すなどの編 集を行った。さらに、その映像についての説明を音声で入力した。できあがった音 声付映像をデータベース用のソフトに移し、対象となる乳幼児の年齢と文章による 説明を加えた。作成した教材の具体的な項目を表1に、データ数を表2に示す。. 一19一.
(24) 表1 映像の項目 1−1全身運動 うつ伏せで左右どちら側へも顔を向.ける。. 0∼2 P月. 体をまっすぐに支えた時に、首がぐらぐらしない。 空間でうつ伏せにして水平に支えると、頭を垂直にあげる。 うつ伏せで自分の両方の前腕で体を支えて胸と.頭を持ち上げる。. 3∼5 P月. 仰向けから、頭がのけぞることなく坐位に起きあがるっ うつ伏せで肘をのばして手をつつばて上半身を床から持ち上げる。. 2∼3秒間ひとり座りができる。 仰向けからうつ伏せに寝返りをする。. お坐りで前に倒れそうになった時に体の前に両手を差し出して支える。 おなかを床につけたまま腹這いをして自ち前へ進む。 立位にしっかりと支えると、上下にピョンピョンと飛び跳ねる。. 6∼11 P月. 両手両膝で支えて四つ這いで前進する。 しっかりとした支えにっかまって立ちあがる。. 支えられないでも、あるいは自分の手で支えなくても、少なくとも10分間はお坐りを 片手を支えられて歩く。 階般を四つ這いで登る。. つかまり立ちの後に床の上に坐ることができる。 ひとり歩きをする。. 床の中央でひとりで立ちあがることができる。 走ったり、非常に速く歩くことができる。 後ろ歩きをする。 横歩きをする。. 片手を支えられて、階段を昇る。. 1歳. 数殺の階毅を休まずに、四つ這いで降りることができる。 子ども用の椅子にひとけで腰掛けることができる。 支えられて、片足で立つことができる。. 大入用の椅子によじ登って座り、それからまた降りることができる。’ 片手で支えて階段を降りる。. 立っている状態からしゃがみ、また立つことができる。 その場跳びができる。. ひとりで階段を登りする。. 2歳. 右足または左足でボールを蹴る。. 両足をそろえて台からとび降りることができる。 一20..
(25) つま先立ちで数センチ歩く。. 平均台のような幅のところで、数歩歩くことができる。 オーバーハンドでボ」ルを投げるq. 2歳. 2∼3秒間、片足立ちができ.る。. 左右交互に足をだして、階段を登ることができる。 交互に手を振って歩くことができる。 走ることができる。 ヨーイドンの合図でかけ・だせる.。. 走っている途中で止まれる。. 、1メートル位の高さのところか叡飛び降りることができる。. 3歳. 三輪車に乗って、こいで動かすことができる。 数秒間、片足で立つこと泰できる, あとずさりができる。. 自分でブランロをこぐごとができる。 スキップがで琴るっ でんぐり返り.ができる。. すべり台をうつ伏せに寝てすべったりして、変化を楽しむ。 片足でケンケンをして跳ぶことができる。 両足をそろえて、・直立の姿勢で立つことができる。. 4歳. 片足で10秒間程度立つことができる。 足を交互に鼻聾て\階段の登り降りができる。 平均台のような幅のところを速く歩くことができる。 急に止まったり、走ったりできる。 」 R0センチの走り幅跳びができる。. 太鼓橋の中央まで登り・、体をたれ下げることができる。’. 補助車輪のついた自転車に乗ることができる。 すべり台に逆に登った「り、腹這いになって滑る。. 5歳・. 数秒馬爪先立ちができる。. 1.5メートルくらいの高さからとび降りることができる。 ブランコに立ちのりする。 ジャングルジムの上まで1人で登.つたり、降りたりできる。. 21一.
(26) 1−2知覚・巧緻運動. 0∼2 P月. 顔の正面から20セ.ンチ程度離れた物をじっと見る。 顔の正面で水平に動く物を目で追うっ 動く物を目で追いながら、頭を動かす。 自分の手をじらと見る。. 3∼5 P月. 吊り下げているおもちゃや、音の出るおもちゃに手をのばす。 手のひらにのせられた物を握る。. 小指・薬指・中指の3本を使って物を握る。 親指と人差し指・と手のひらの「部で物を握る。. 聞き慣れた音や見慣れた手の動きを模倣する。 自分の顔にかげられた布を取り除く。. r レ的をもってヂをのばし、物を取り扱う。. 6∼11 @ケ月. すくったり、かき集めるようにして小さな物をつまみあげる。. 親指と人差し抵中指の3本で物をつまむ。 親指と人差し指でものをつまむ。 欲しい物を取るために、おもちゃにつけられたひも、や棒を引く。 中身を取るために、物をさかさまにする。 物を重ねる。. 1歳. 物を的に向かって投げるようなしぐさができる。 型はめ板に図形を正確に入れる。 、よく知っている・日常生活動作のしぐさができる。. にた物の中から最も大きい物と最も小さい物を選び出す。 それぞれがまったく異なる物をある要素別に分類する。. 2歳. 最初見たものが他のものの中に混ざり合っても、見つけ出すことができるg 先の丸いはさみで紙を切る。. 1つの入れ物から他の入れ物へ液体を注ぐ。 すべての対象が自分と同じように感じ、考えるような受けとめかたをする。 物にそれぞれ名前があることを知り、名前齢、えば、・そこに実際の物がなく・てもそれを. ヲし、それにρいて考えたり、行動でぎる。 自分を正しく呼ぶようになる。・ \ ィもちゃ箱ごとひつく妙かえして、その中から好きな物を取り出す。. 3歳. 描きたいもののイメージをもって絵を描く。 砂でトンネルをつくる。 基本的な時間の用語が使える。、 ノ ャ石や木の実、ブドウなどのような小さい物がつまめる。. クレヨンを大入のようにもつ。 一22一.
(27) 3歳. ハサミは使えるが、線の通りに切ることは難しく、ただ切り刻んだり勝手に切る。 数を正しく数える。. コップで水を運ぶことができる。 しゃべりながら、何かをすることが可能になる。 指先をつかってのりつけができる。 大小や重い軽い・長短などを区別できる。 上下・前後・中を理解できる。. 4歳. 自分の印象に残ったとおりに絵を描く。 聞き手の立場をとることがむずかしい。 簡単な形が切り抜ける。. のりやセロテープを使って物をつなげたり、はりつけたりできる。 ハサミで切る際、切る物の角度をかえたり、細かい操作ができる。 色をだいたいにおいて、よく識別するq 自分のほしい物だけを、箱から取り出せる。. 友達の言ったことや行動に興味をもち、他人に話す。 1つの絵としてまとまりがでてく、る。. 積極的に性役割を受け入れる。. 5歳. 対象物の特徴を塩入にもそれとわかる、簡単な形で描ける。. 10色くらいを一度に使える。 L 内部の透写された絵を描く。 指先を使った、細かい動作ができる。 声を出して、本を拾い読みする。. 一23一.
(28) 1−3言語. 0∼2 P月. 声や音を聞いた時、あたかも聞き入るように動きを止める。 人の声や音がする方向に顔を向ける。. 3∼5 P月. 入の声を聞くと声を出しそうになる。 話をしているように調子めある声を出す。 音が出る物を使って遊ぶ。 母音と子音が連なった簡単な音をまねする。 「いけません」という声を聞くと、今していることを中断する。. 6∼11 @ケ月馳. 動物の鳴き声をまねする。. 物の名前をいわれたり、たずねられた時にそれを指差すことができる。 頭を横にふって、イヤの意味をあらわす。. いわれたおもちゃをみせたり、もってぎたりする。. 1歳. 名前をいわれた体の部分を見せるか指さす。. 何かしてもらいたい時に、単語を使って意志表示をする。 2つの言葉をつないだおしゃべりができる。 言葉を3つつないでしゃべる。 「いら.ない」の言葉を理解して正しく使う。. 2歳. 体の部分についての質問に答える。 完全な文章で質問をすることができる。. 2つの動作が含まれる命令に従うことができる。 自分が見たり闘いたりしたことを、他人に話すQ 質問を頻繁に発する。. 3歳. 目の前にないことでも、言葉で表現することができ.る。. 接続詞を使って文をつなぎ、従属文・疑問文を用いたりする。 言葉でだされたさしずに、従うことができる。 友達同士の会話もスムーズに行われる。 接続詞・副詞・助詞・助動詞などがだんだん表れてくる。.. 4歳. 自分が使いたい言葉を使って話題を広め、想像が高く飛躍した時、「ウソ」が生じる。 文字への関心が高まってきて、数字や字を覚えようとする。. 5歳. 長い話を正確に覚えて、劇ができる。 しりとりをする。. 一24一.
(29) ユー4情緒・社会性. 0∼2 P月・. 抱き上げると、泣くごとや.ぐずるこどをや.める。. 軽く身体にさわったり,話しかけた時に笑ったり、声を出す。. 親しい人がほほえんだ顔を見て、笑顔を見せるq. ㌧ eしい人に抱かれようとして、両手を・さしだす・. 3∼6 P月. 刺激されて笑う。. 少し荒々しくふりまわすと喜んで声を出したりして笑う。 鏡に映った自分の顔をみて笑う。. 他の入がイナイイナイバーをしているのをみて笑う。 .おかあさんから離された時にぐずるか泣き出す。. 6∼11 @ケ月. 好きなおもちゆを取り上げられた時にぐずつ.たり、泣いた・りする。. 鏡に映った自分の姿を見て、鏡にさわろうとする。 知らない人が近づ吟た時に》顔をそむけるかぐずつた.り泣いたりする。.. 1歳’1. ボール遊びをまねして行う。. 遊んでいる時、親が近くにいることを確かめる。 好きなことを初められ弔い時や、続けてすることを妨げられた時に泣く。 言われて、おもちゃを拾ってかたづける。. 一人で自分の好きなおもちゃを選んで、それ二戸って楽しく遊ぶ。. 2歳. .家事動作を.まねる。. 慣れない場所でも、おかあさんから離れていく、ことができる。 交代することを理解しはじめる。 恐れが非常に強くなる。 しっと心がみら九る。. 思いやりという感情をもつ。 ひとりごとをよく言う。. 3歳. 他人の要求を理干し、他人ゐ要求に適応.しょうという努力をする。 兄弟や遊び友達に対して、愛情を示す。 成功を喜び、失敗を不快に感じる。. 反抗的にな鵜 友達に物を貸したり、与えたりする。. 順番を待つという自制的な気持ちがみえでくる。 友達と競争し、勝つことを喜ぶ。. 4歳. 大人がしているマネをして、ふさい子の憎憎をする。 自己主張が強いため、よくケンカをするQ ある特定の友達を好む。. 一25一.
(30) 4歳. 担任の先生に対して愛着を示す。 よい服や靴を自慢するひ 他の人の世話をやき、喜ばせようと.する1. 分担された仕事をすることで、自発的参加の喜びや役割遂行に誇りを抱く。. 5歳. 集団の中の一員が迷惑をかけるような行いをすると注意する。 くやし泣き・こらえ泣きをする。 リーダー的存在が現われる。. ある程度友達と協力でぎる。. 2−5基本的生活習慣 − スプーンでか③状の物を吸って飲み込む。. R∼5 P月. 食事を予期して、頭や手足を動かして喜びを表わず。 飲むために、一人で哺乳ビンをもつ。’. 6∼11 @ケ月. 助けてもらっ七コップから飲む。 手を使って食慣る。. こぼすが、自分でスプーンで食べ、コップをもって飲む。 帽子や靴を脱ぐ。. 服を着替えさせたりする時、手や足を動かしで協力する。. 1歳. 食べられる物と食べられない物を区別する。 一人で衣服を脱ぐα 靴をはこうとする。. スプーンを使ってこぼさずに、一人で全部食べることができる6 フォークを使って食事を始める。 一人で飲む。. 排泄の要求を示し、後始末は無理だが、、排泄動作は自立する。. 2歳’. 簡単な衣服を着る。. ボタンを除いては、τ人で全ての衣服を着る。 d. 大きなボタン・スナップなどをはずすことができる。 手伝ってもらって手を洗い、自分で手を拭く。 1人で簡単な衣服を着た.り、脱いだりできる。 1人で洗面したり、、顔わ手を鼠くζとができる。. 3歳’ 歯ブラシが使える。 くしが使える。. 一26一.
(31) 3歳 4歳. おはしを使い、だいたいこぼさない。 飲み込まないで、ブクブクができる。 おやすみのあいさつをし、一人で寝に行く。. 見えるところのボタンを1人ではめる。 ・自分で寝間着に着がえる。. お皿やお茶碗を上手に洗える。. 5歳. 食事で汚した後始末ができる。 ボタンをとめ、上衣をが人で着る。 入浴後、タオルで体を拭く。. 2−6遊び. 3歳. 遊ぶ場所が一定してくる。 いくつかのグループに分かれて遊ぶ。. 4歳. かくれんぼや鬼ごっこができる。 ごっこ遊びの内容が本格的になる。 簡単なルールに従った遊びができる。. 5歳. 遊びが集団的になる。 .粘二謄びを好む・. じゃんけんのルールを理解する。. 一27一.
(32) 表2 映像のデータ数. 年齢 0∼2 @i能 P月. 3∼5. 6∼!1. P月. P月. 1歳. 2歳. 3歳. 4歳. 5歳. 計. 全身運動. 3. 3. 11. 13. 10. 7. 11. 6. 64. 知覚・巧緻運動. 2. 6. 8. 3. 7. 10. 12. 8. 56. 1. 4. 5. 4. 5. 8. 3. 2. 32. 2. 5. 5. 2. 6. 8. 7. 7. 42. 0. 2. 3. 7. 8. 6. 2. 5. 33. 0. 0. 0. 0. 0. 1. 3. 4. 8. 8. 20. 32. 29. 36. 40. 38. 32. 235. 言語. 情緒・社会性. 生活習慣. 遊び. 計. 4.本教材の構成と内容 生徒に乳幼児の姿を具体的に提示するだけでなく、生徒自身が主体的に学習を行 うことができるような教材にするため、本教材を3つのレイアウトで構成した。レ. イアウト1は乳幼児の映像(図1)、レイアウト2はデータの一覧(図2)、レイ アウト3は映像の解説(図3)となっている。 (1)乳幼児の映像. レイアウト1では、ビデオカメラで撮影した乳幼児の行動の映像が現れる。コン ピュータの画面は、乳幼児の姿と、対象となる年齢及び行動についての簡単な文章. 説明によって構成されている。マウスでバーをクリックすると映像が動きだし、同 時に音声による説明が流れる。映像が終了した後でも、再びバーをクリックするこ とにより、何度でも繰り返し同じ映像を見ることができる。 一28一.
(33) また、映像が動いている最中にバーをクリックすると、その時点で映像を静止す ることができ、その後は途中から映像を動かすことも、始めから動かすことも自由 である。マウスでバーを右にスクロールすると映像がスローで動き、左にスクロー ルすると逆方向に映像が動く。. 静止画面は印刷することが可能であり、図1にその画面を示す。 (2)データの一覧. レイアウト2は、データの一覧である。乳幼児の行動の静止画面と対象の年齢及 び画面の説明文により構成されている。一覧の中から自分の見たい映像を選び、そ の年齢をクリックした後レイアウトを1に戻すと、選択した映像が画面上に現れる。. この機能を用いることにより、ファイルに含まれている教材の中身を知るだけでな く、短時間で映像を選び出すことが可能となる。. (3)映像の解説 レイアウト3は、映像の解説である。対象となる年齢と説明文で構成されている。. レイアウト1は映像の示す行動についての説明だけである。レイアウト3ではレイ アウト1の文章に加え、その行動が表す発達の内容が、乳幼児にとってどのような 意味や重要性をもつのかといったことなど、より詳しい解説が書かれている。画面 の操作は通常のワープロと同様で、書かれている文章の削除や追加、字体の大きさ の変更なども容易に行える。強調したい部分の文字に色をつけることもできる。. さらに、レイアウト1の映像を上にずらすと、映像の説明文の下にレイアウト3 に書かれている詳しい説明も現れ、映像と解説の両方を同時にみることもできる。. 以上のような機能をもつ本教材は、「乳幼児の発達」に関する電子辞書のような 構造となっている。. 一29一.
(34) 滋ファイ’・篠乱ド選択鋸ス忽プトウイ罪ウ ,1…鯛AM必〃爵雨. 曇薗蓬i_蕪蒙霧難霧嚢馨藝ii馨蕪i 蕪懸蕪発津教材嚢華}舞舞”嚢難舞蕪難i i下下難嚢霧藝馨舞攣魎響 .レイアウH. 曇茜からi1嬰月. =. …. 6「●●●●■●■●■●●■●o腰■■■●● 騨卿 ■ ●■ り伽. 一. 釦 レゴーF熱:.. 41 ソート濤み. き. ii器i殻ii弊蓬:殊i提モヲ冴たま麿ま;”履高高1:嬰uて百ぢ箭量進篭罫; ”…’………1. 曜コ「姦_ブ量皇柔__<煽. 図1 コンピュータの映像.
(35) F. 灘 ファイル 編集 モード 退択 書式 スクリプト ウィンドゥ. 象・4細PM.偽‘ク回訓. 「. 劃廼難羅i 憂. レイアウト2. = 甜 町レ:コーF難=. o∼2ヶ月 、. 空間でうっ伏せにして水平に支えると、頭を垂直にあげ る。. 41 藝. ソート罷み. o∼2ヶ月. 顔の正面で水平に動く物を目でおう。. 難. 申. 3∼5タ月. 解. うっ伏せで肘:をのばして手三二rコ張,て、上半身:を床から もちあげる。. 5∼5ケ月. 動く物を目で追恥ながら、顔を動かず。. 3∼5ケ月. 人の声や音がする方向に顔を向ける。. 3∼5ヶ月. 親しい人に抱かれようとして、手を差し出す.. 懇. 婁. 華. 嚢 薯. 嚢. 婁. 灘 き. 素、烹ラ黛叢。.劇. 図2 データの一覧.
(36) 輪 =フ7・イル 編集 モ馳ド 逢璽択 書式 スクリプト ウインドウ. 黛・訟簸繍藩設鹸翻「. 祉イ㌘ウト呂. 6∼Uヶ月 $ 、. 獣畿綱ド撒:. おなかを床につけたまま、腹遣いをして自ら前に進 む。. 叢ソ卿あ. このような行動は、一般にハイハイと呼ばれ、 頚がすわり、寝返りができ、お座りができるよう になった後に出現し、つかまり立ち、つたい歩き へと続く。ハイハイは、この映像のような腹這い をして進む「クロール」 (9ヶ月頃から)の他に 手と膝で這う「四つ這い」 (10ヶ月頃から)、手 と足で這う「高這い」(12ヶ月頃から)がある。 発達時期については個人差が大きく、また回転し たり、後に進むものもあるn. 宰. ξ 轟 猫F購. 』設・}. や 翻ザ.塩Arダ. 図3 映像の解説. 罷.
(37) 5.本教材の特徴と利用方法 (1)本教材の特徴:. 作成した教材は、 「画面上で乳幼児の動く姿をみることで、乳幼児と接する機会 の少ない生徒に実感を持たせることができ、基礎知識の少ない生徒も理解しやすい」 「容易に内容を追加・削除できる」 「指導者が映像を自由に選択し、構成すること. ができる」 「コンピュータを使うことで生徒が学習に興味をもち、学習活動に参加 できる」 「コンピュータの操作が簡単で、学習目標に応じた内容であり、様々な応. 用ができる」 「1つの映像が短時間なので個々に説明を加えることができ、使う映 像数の調節で学習内容や生徒の実態に合わせ、指導者が授業時問の設定ができる」 という特徴を持つ。. これらの特徴を、第1章で明らかにした「保育」の指導を行うために必要とされ る教材の条件と対応させて、表3に示す。 映像を見ることで、 「保育」学習に興味を示しにくいと思われる男子生徒にも、. 乳幼児についてのイメージを持たせることができ、教科書や資料のみで学習する場 合よりも、より体験学習に近い授業を行うことができる。映像の追加・削除が容易 であるため、内容が時代に適応しなくなった場合には削除し、指導者が必要だと感 じる映像を追加することもできる。個々の映像が単独で成り立っているため、ファ イルの一部だけを利用することが可能である。また、コンピュータを使うことで、 生徒が受け身の学習になることが少なく、コンピュータの操作をすることが、 「保. 育」学習に興味をもたせる動機付けのひとつになると考えられる。さらに、教師側 の問題点として述べられていた、教師自身にコンピュータの操作技術がないという 点や、途中で説明を加えたり短時間での使用ができるといった、授業構成上の条件 に対しても、対応できる教材であるといえる。. 一33一.
(38) 表3 本教材の特徴. 教材に必要とされる条件 乳幼児の姿や行動が具体的に提示できる 実習や体験学習に代わりうる 時代や社会の変化に対応している 指導部分の選択ができる. 指導者が学校の実態に合わせて教材を変更. 本教材の特徴 画面上で乳幼児の動く姿を見ることで、乳. c児ど接する機会の少ない生徒に実感を持. スせることができ、基礎知識の少ない生徒. 燉揄. しやすい. 容易に内容を追加・削除できる 指導者が映像を自由に選択し、構成するこ 「とができる. ナきる 生徒自身が活動できる. コンピュータを使うことで生徒が学習に興. 男女共に「保育」学習に興味がも』てる. 。をもち、学習活動に参加できる. 経験に左右されず誰でも使用でき、学習目. コンピュータの操作が簡単で、学習目標に. Wが達成できる. 桙カた内容であり.、様々な応用ができる. 途中で説明したり、短時問の使用ができる. 1つの映像が短時間なので個々に説明を加. 教材を利用した授業展開ができる. ヲることができ、使う映像数の調節で学習 燉eや生徒の実態に合わせ、指導者が授業. 利用後すぐに、意見を述べたり、記入でき. 條ヤの設定ができる. (2)授業での活用方法. 次に、本教材の実際の利用方法について検討を行った。本教材は、指導者が独自 の指導計画のもとに利用することが可能なように、かなりの自由度をもたせている。 具体的な利用方法をあげる。. ①コンピュータが多くある場合の活用例. 教師がメインのコンピュータを操作し、それを生徒のコンピュータに映し出しな がら説明を加えていくという授業展開が行える。あるいは、各生徒に自由に映像を. 見させて、保育学習に入る導入部の授業をしたり、ある課題を与えて本教材で調べ させる授業をすることも考えられる。 一34一.
(39) また、画像及び説明文は印刷してプリント教材として生徒に配布することも可能 である。. ②コンピュータが少ない場合の活用例 コンピュータの台数が少ない場合には、プロジェクターを使用することによって、. コンピュータの画面をスクリーンに大きく映し、授業に活用することができる。. 6.他の「保育」学習での活用 本教材は、 「乳幼児の発達」について理解させることを目的に開発を行った。し. かし、観点を変えることで「保育」領域の他の単元においても活用することが可能 であると考えられる。次に具体例を述べる。 ①「青年期の生き方と結婚」. 「青年期の生き方」の学習においては、自分自身についての理解を深めさせ、こ れからの生き方を考えさせることが大切な学習目標の一つであるといえる。乳幼児 の動く姿を見せることで、自分の幼いころを思い出させ、現在の自分を振り返らせ、. また今自分が存在するためには、多くの人間との関わりがあったことを認識させる 動機とすることができる。 ②「乳幼児の生活と世話」 この単元の学習目標2)は、 「乳幼児の食事、被服、遊びなどについて理解させる。. 乳幼児の世話について、具体的な事例を通して理解させる。」こととなっている。. そこで、乳幼児が実際に食べている食物を取り上げることで、年齢に応じた食事内 容を提示したり、与え方などの世話の仕方に関する学習も行える。また、画面に映 じ出される乳幼児の被服に焦点をあて、各年齢での被服の形態の違い、問題点など を説明したり、生徒に乳幼児の動きや発育を妨げない被服について、考えさせるこ とが可能である。さらに、乳幼児が使用しているおもちゃを示して、遊びについて の学習を深めることもできる。 ・35一.
(40) ③「家庭保育と集団保育」. 乳幼児を取り巻く環境に着目したり、保育所と家庭での乳幼児の映像を比較する ことで、家庭保育と集団保育の機能と特徴について理解させ、その意義を考えさせ るという学習目標2)に応じた授業を展開することも考えられ、保母や母親が乳幼児 に接している様子を見せることで、「接し方の学習」も実施できる。. 以上のように、本教材は「発達」に関する教材ではあるが、「発達」の単元だけ ではなく、 「保育」学習の他の単元にも利用できる可能性をもっているといえる。. 7.コンピュータ「保育」教材としての有効性. 第1章で述べた京都府のアンケート調査において、「コンピュータを家庭科の授 業で使用することについてどう思うか」という項目に対していくつかの課題があげ られた。その主なものは、「ソフトが高価である」 「ソフトの内容が学習目標を果. たすのに不十分である」「コンピュータ教室の空きがない」「コンピュータの台数 が不足している」ということであった。. また、先行研究3)に述べられている、コンピュータを授業で使用することに対す る課題としては、京都府のアンケート結果と重複するもの以外に「自作のソフトは 家庭科ではきわめて少ない」 「完成したものにはほとんど互換性がない」 「個々の. 教師の意図する授業に柔軟に対応できるように、訂正などの手直しができるものの 方が有効である」と述べられている。. 本教材のもつ特徴はこれらの課題(表4)に対する解決策としても有効といえる。. 京都府のアンケートでは、今後家庭科でコンピュータを使用することについてど う思うかという質問に対して、「他教科でやらなければやればよい」という消極的 な意見もみられた。しかし、「指導効果があれば使用したい」「ソフトが入手でき、. 操作が簡単であれば使用したい」という意見が大半を占めている。本教材を用いる ことで家庭科でのコンピュータの導入が容易になると考える。 一36一.
(41) 表4 コンピュータを使用した学習の課題 京都府のアンケートから ・ソフトが高価である. ・ソフトの内容が学習目標を果たすのに不十分である ・コンピュータ教室の空きがない ・コンピュータの台数が不足している 先行研究3)から. ・市販のソフトは種類が少なく、良いものも少ない ・大半が職業用のソフトで、価格は総体的に安いとは言い難い ・内容は必ずしも家庭科の授業に適応し、その効果があげられるとの確信はない. ・自作のソフトは理科・数学等の科目に関するものが多く、家庭科用はきわめて少ない ・ソフトの開発には多くの時間や労力・技術が注がれているが、完成したものにはほ とんど互換性がない. ・個々の教師の意図する授業に柔軟に対応できるように訂正などの手直しができるもの の方が有効である. 8.本教材活用の発展性 本教材は、高等学校の家庭科の学習以外にも利用可能であると考えられる。. 中学校の技術・家庭科の学習では、幼児のみを扱うことになっているが、開発し た教材は既に述べたように映像を自由に選択することができる。したがって、映像 場面を幼児に限定することによって、中学生の学習にも使用することができる。. また、大学や短期大学の保母・幼稚園教諭養成課程の学習においても利用が期待 できる。これらの学生は実習が必須であるため、実際に乳幼児と接する機会はある。. しかし、実習をより有意義なものとするためには、事前に乳幼児のあらゆる行動に. ついての知識を得ておくことは、大切なことである。そこで、本教材を実習前に見 せることによって、実習に対する心構えをもたせたり、乳幼児に対するイメージを 膨らませ、接し方を考えさせるなど、実習の事前指導にかなり有効であると考える。. これと同様の効果が、看護学校・助産婦学校・保健婦学校の学習においても期待で きる。. 一37一.
(42) かつては、結婚した後も父母との同居が一般的であったため、乳幼児の様子につ いては、既に子育ての終了した人間から教わることができた。しかし、核家族が増 加してきたことから、育児に関して教わる人間がそばにいないという事態が生じて きた。初めて見る乳幼児の姿にとまどう母親達の中に、育児ノイローゼにかかる者 が少なくない。それを回避するために、今日では、保健所で母親教室が実施された り、産婦人科では出産前にファミリー教室が開かれている。. そこで、その教室に来る母親達に、本教材を使用することが効果的であると思わ れる。実際に動く乳幼児の姿を見ることで、自分の子供と同年齢の子供の姿や何年 か先の子供の姿のイメージをつかむことができる。「発達」には個人差があること や、現在の状態がいつまでも続くのではないという事実を実感し、育児に対する不. 安を少なくすることができるのではないかと考える。また、映像の中の乳児の様子 にこれから生まれるわが子をだぶらせ、子供がかわいいという気持ちを妊婦がもっ ことは重要と思われる。. 一38一.
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