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ジョサイア・チャイルドの貿易論(上)

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ジ。サイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶

、 白

,  .ジョサイア・チャイルド︵ωマqoω冨ゴOび躍跡切蟄。コ。戸HOωO−H①O㊤︶は、有名なインド貿易商人リチャード・チャイル ド︵空。冨aOゴま︶の息子として、一六三〇年、ロンドンに生れた。早くから商業を習い、一六五五年ごろ猫立してポー ツマスで海軍御用達商となり、その成功によってまもなく同市の市長になった。他方、 一六五九年より︵一六八七年ま で︶しばしば國愈議員となり、一六七八年には從男食︵コd胃。β2︶を授けられた。また、おなじころ、彼は東インド會融 株の投機によって亘富を獲得し、この玉石と關係をもつにいたったが、一六七七年には徴証の重役︵Oげ巴﹁ヨ碧︶に就任 し、一六八八年までこの職にあってその支配灌をほしいままにした。彼の專横は多くの反封を生んだが、彼は亘額の賄路 によって宮廷と議會に勢力を維持することができた。 ︵ぴoaζ餌09。三節ざ円び①田ω8曙。喘国ロ7q冨ロ9℃oO軍卒吋国島鼠○ひ くor目角。。①PoP。。8一ω這●︶。ばかりでなく、東インド魯杜の重役の地位は、トーマス・マンの場合とおなじく、チャ牢 ルドをして経濟問題に關する有力な論客たるにいたらしめた。すなわち、その地位はます一六八一年期をして東インド會 冠を攻撃から守るために﹃東インド貿易論﹄ ︵︾目お鉾冨Φ有ず①話貯含一ω鮎①ヨOβω嘗簿①9昏眠昏Φ国9・ω?謬島四目遷島① 楠ωけゴ①ヨoo弓け昌9ρ底。旨90h帥一一臣。憎Φ貫ロ#四山①90什。‘H①Q◎配しを著蓮させた。しかし、マンとおなじく、チャイルドもまた    ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶       .       一

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      勉       コ      ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶      二 軍なる東インド貿易論者ではなく、東インド貿易論を振揖しとしてイギリスの全貿易に論及するにいたった。そして、そ の最初の威果は﹃貿.易および金利小考﹄︵切ユ無OびωΦ﹃く9臨。⇒ω8ロ8ヨぎ箔↓丁霊ρm巳貯器奉ωけohζo旨3、一峯①G。●︶で あった。この小冊子は大いに世論を刺戟し、ある匿名の著者は﹃金利謬論﹄︵置8﹁①巽。巳≦8①くζ帥の冨閃ΦP屋①。。・︶と 題する駁論を公げにした。チャイルドはこれに答うべく﹃貿易および金利考﹄︵目鑓山ΦΩ。コ血H葺興①のけohζopΦ団ooβω置− ①﹃o皇①8・︶を書いたが、まもなくトーマス・マンリ1︵↓け。ヨ9の]≦9。巳︽︶という人の反封書が出たりなどしたので、さ らに筆を進めて多くの追加をなし、前記の﹃小考﹄と合して一六九〇年に﹃貿易論﹄︵♪U凶のoO霞。DΦO一月﹃銭ρH①¢O.︶ としてこれを公刊し、一六九三年には﹃貿易新論﹄︵︾ZΦをU冨oo昌ω①oh↓窮ユ①⋮芝ず費。ゴ9。話話ooヨ8①民①血ω①<①機﹄ 薯①照覧ゴけ鴫勺O一Pけρ﹃Φ一局け凶日7qけOOOヨ020口凶のωO臨客①﹁Oぴ聾Pけω⋮ハ門口①声O什O隔.Z餌く一切飴訟O目”2自◎卍巴居帥一圃N餌試O疹OhQDけ門9旨ぬ①﹃9国コ自 O賃﹃♂︿OO昌①口言90旨⊆一三oOけ信吋①qo・一門ぴ①︼W四一①口O①O汚目﹃曽血ρ ﹀口山 Z餌日暮﹁① Oh 勺一①μけ自。菖Oβω⋮ ♂<一什﹃けコ①マ OO昌ω①ρ口①口OΦ9 一β 居O一9計圃O口叶O仔ゴ①国.凶5目印Oヨ”四﹃①ωΦ同一O=白く血輌のO口ωω①ロ,.鼠①什ずOαωhO円 国8℃一〇団ヨΦ旨什鋤当切 ン臼9凶口eΦ旨9POΦOhけず① ℃OO尻仁。門① 口門O”9ω①盛噂 目7① 幻Φα口O菖O⇔ Oh目旨けO目①ω什 O隔 竃Oコ①︽ けO癖 ト 噂魅、ヘミ篭噂ゲ ﹃①OOBヨΦ口α①血. レコ血 ωOB① ℃﹃O噂Oω四一ω 胤O 震。切目凶9霞け。喘ζ①8ず鋤碁の猟。民αΦ8慧戴彊9薯。<①童①翼①郵ヨぬ8竃四﹃三暮濠逗量碧血§聾ぴ磐胤β ハ『 w9旨ω鴎Φユロ鴻Oh切一答ωOh一︶Φσけω噂餌﹁①ずβコPσ一団Ohh①吋田山’]UO≦ず一〇げ一ω旨旨血①ユ戸口のゴO層♂σ賃叶 コPOω什ΦXOΦ一一①旨け↓噌Φ国司ω⑦O臨        ︵註︶ 同日Φ話ωけ︶と改題して再版した。以.下、この﹃新論﹄  私が利用しえたのは滋賀大墨の所藏するその第四版︵年周不明︶ であったが  につき、貿易論を中心としてチャ・イルドの経濟思想を概観して見たいと思う。 ︵註︶﹃貿易新論﹄の構成内容をしめしτおくとつぎのごとくである。   ﹁弓7Φ .一∼円OφFOO   > 一︶一qnOO=﹁旨ロO OO口O㊦巨島質跨 日。弓暫︹一㊦ 欝 ρ   自h︷F自O琶倒自h一首O、O陰Oh竃Oロ¢楓Oε法一自O﹃O窟節ρ       .       9       翠 ワ

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   ジョサイァ・チャイルドの貿易論︵上︶四

算鉱山99。ロ自薯奢び瞬発&。ω一二〇の①ω︶。﹂である︵同一六四頁︶。 しかし、彼はこの種の貿易差額概念に蜀して批判的であ る。  彼は書いている。 ﹁最も一般的な認容されたそして根擦不十分とはいえぬ見解によれば、この差額はこの王國から輸出 される貨物の下値が輸入されるそれに無してどのような割合をしめすかを嚴密に吟味することによって求められうる、そ してもし輸出が輸入を超過するならば、その貿易の一般的進行によって國民は利得すると推論される、余分は地金で輸入 されて王國の柳森︵嘗Φ9ω貫①︶を増加せしめる、金と銀は富︵鼠。げ①の︶の尺度および標準と考えられる。この準則は、通 常、外國貿易の一般的進行に適用されるばかりでなく、この三民への・およびこの國民から薫る他の國民への特別の貿易 にも通用される。ところが、この思想は多くの眞理をふくんでおり、それをはじめて獲表した人によって巧妙かつ立派に       ジエントルメン 先導されてきたけれども、そしてそれを代表する我が立法者︵貴族および準貴族︶によって多くの利釜が王國にあたえら れてきたけれども、しかし、それを専行するにあたっての吟味の困難や生じうる多くの偶然事を二重に考慮するならば、 それは我が一般的貿易に属してはあまりに疑わしく不確・實であるように思われるし、特殊の貿易に關しては誤りにおちい りやすく且つ誤っている。﹂と︵同一六四−1六五頁︶。  ます、それが貿易一般に画して支持されがたいのは、第一に、 ﹁輸出入貨物の数量ならびに越智についての正しい計算 をなすことの困難と不可能﹂のゆえである。これに封ずる一般的準則は税關帳簿︵○信緯。ヨー閏。葺ω①−切oo犀の︶とされてき たが、それがどう見ても確買でありえないことは容易に認められるであろう。けだし、 ﹁ω数量に与していえば、紐やレ ースやリボンや高級リンネルや絹織物や賓石などのごとき嵩が小さくて債値の大きな多くの高級貨物がこっそり輸入され るということ、また多くの外港やイングランドおよびウエールズの入江においては、記載されるもののほかにも、多くの 貨物がけっして記録されることなしに直接的に輸入もされれば輸出もされるということを考慮にいれるならば、ロンドン ﹁

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においては大したことはないにしても、他の地方においては数量と品質に大きな相違がありうるであろう。②慣値に關し ていえば、關視率はいかにしても釣合をたもっていない、我國の貨物でも曇るもの例えば織物や絹物や裟身用学問物や一 切の鉄製品のごときはきわめて低率であり、他のもの例えば鉛や錫は高率であり、イギリス船舶による魚類は無視である が、輸入される外國の貨物については視率はなお一麿不等であり、したがって導車で評慣された増価は正しい尺度たりえ ないことを老えると、どうして計算をおこなうか。のみならす、イギリス船舶で輸入される外山貨物は外國における原債 (臨 剩ヨooω叶9巳。げ9茜①q。︶で評債されろにすぎないのに、外國船舶によるものは本國への書賃が加算されるのである。﹂ ︵同一六五一六六頁︶ ’  さらに、上記の差額概念が支持されがたいのは、第二に、 ﹁貿易にともなう多くの偶然事﹂のゆえである。すなわち、       ストック ω途出された資本を減少せしめる偶然事、たとえば多くの場合にしばしばおこる海上損失・市場の不況・破産、さらには 波牧・掠奪・差押のごとき、それである。もしこれらのどれか乃至は類似の煙毒事がおこるならば、もとの資本︵昏。 負凶笹ロ琴ω80犀︶が損失せしめられ減少せしめられるにいたるならば、その代償として輸入される貨物の画仙は輸出され る貨物の慣仙よりもはるかに小さいであろう、したがって國民はたとえ輸出が輸入よりも債値が大きくとも利得しないこ        ストック とがあるであろう。また、②.途出された資本が外國において非常な壷行をしめすというような偶然があるが、そこから、 その代償として輸入される貨物が輪出された貨物よりもはるかに大きな朝野をもつように思われるというようなことがお こってくる、したがって國民は輸入が輸揖を超過しても損失しないで利得するというようなことがありうる。︵同一六六一 六七頁︶  最後に、チャイルドは上述の差額観念が該生しない場合として、いま一つ、 一國の金利が隣國のそれよりも高い場合を あげている。彼の見るところによれば、この場合には、その國の財産は一区分在外者によって所有されることになるが、    ジョサイア・チャイルドの貿易論︵上︶       五

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   ジョサイア・チャイルドσ貿易論亨︵上︶       ・  ’      六 そうなれば、楡出が超過しようと、その國は依然として貧乏たらざるをえないというのである。彼は書いている。 ﹁望む らくは、、イギリスの場合はそうではなかろうけれども、⋮⋮もしイギリスの貿易が在外者によって螢まれるならば、その 場合には、この︹差額︺観念が基礎としている假定は、すなわち楡出が輸入を超過する場合には超過分はイギリスへ復麟 するというのは、誤りであることが知られるであろう、そして地金についてはむしろ国号のことが眞實となるであろう、 すなわち超過分は外心へ・かかる在外者の黒むところへ搬入されるであろう。﹂と︹同一六九頁︶。しかし、外書貿易と金利 との關係については、後にもっと詳しい見解を見るはすである。      ,  右のごとく貿易一般について貿易差額に謝する通論を批判したチャイルドは、進んで特殊的貿易についてその難鮎を指 摘してゆく。ます、彼は書いている。 ﹁ある特定の貿易の・それによる国民の損得に祝する・眞實の尺度は、かかる貿易 を軍にそれ自身において考察することによっては、獲得されえない。そうではなくて、それは王國の一般的貿易との關連 において、かっこれに役立つものとして捉えられなければならないQけだし、そこへは我がイギリスの製造品はほとんど 輸出されないが、そこから我々の取得する貨物は我國の貿易一般を乃至はその他の或る特定の貿易の若干を慰んでゆくの にきわめて必要であって、それがなければ國民は貿易において大いに萎照し脱退するような若干の地方があbうるからで ある。このような場合に、もし我々がかかる特定の貿易を上蓮の差額説念によって測定するならば、我々は輸入がいちじ るしく輸出を超通することを護賛し、したがってかかる貿易に治して有害と推論しやすいであろうが、ところがそれにも かかわらす、その貿易は眞實はきわめて必要有利な貿易であって、富民に多大の利益をあたえるものなのである。﹂と ︵同一六九頁−一・七〇頁︶。  このような貿易の例として、彼はますデンマークやノールゥ‘イとの貿易をあげている。いう。 ﹁そこからの輸入はた しかにそこへ輸幽される我國の國産品の数倍の債値に達する、しかもこの貿易が王國に有利であることは否定されえな

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い、なんとなれば、我々が航海條例をすこし修正するならば、軍にそれは二百ないし三百隻のイギリス船舶に仕事をあた えるからであるばかりてなく、また一これの方か屯要であるが一1木材・ピノチ・板類およびタールのごときそこから 立入される貨物は、我國の船舶の建造と供給にきわめて必要であって、それがなければ他の貿易はおこなわれえないから である。﹂と︵同一七〇1七一頁︶。しかし、チャイルドが一病強調するのは東インド貿易であるが、これについては後に述 ,べるQ  以上、チャイルドは貿易茱額に關する通読を批判した後、いま一つの差額思想の批判を手がかりとして、これに關すδ 彼の積極的見解を展開してゆく。ます、彼は書いている。 ﹁ある入々の意見によれば、工船が上述の貿易によって一般に 利得するか損失するかを知る方法は、鞍替相蝪︵9Φoo貫ω①oh爵①①〆。げ餌ロ臓①︶を検査することである。それが一般的 に外國垂下の六器ないし雫憤︵昏¢首骨ユ易凶。犀く巴900頃b胃Oh窪ooo言ωO胤hON①山口Oo二院﹁融6。︶以上であるならば、 我々はかかる越権相場によって損失するばかりでなく、またそれは我々が我が外懐貿易の一般的進行によって損失すると いうこと、および我々は我が貨物輸出が購買しうる以上の外國貨物の供給を必要とするということの誰明である。そし        の て、たしかに、ひとたび爲替相場が外減貨幣の眞實慣値︵爵①嘗遠く9⊃智①9略。﹁①凶ひq昌筥。ヨ①。。︶以上に出ること五ない し六パーセントにもおよぶ場合には、それを防止するためにどんな法律が作られようと、我が財寳は搬出されるであろ う。また、反封に、爲替相場が一般に外國怪童の領植以下であるならば、それは我が輸出が我々が外國から要求するもの を債値において超過するということの誰左である。かくして、もし爲替相場が外國鋳貨の眞年層値を五ないし六パーセン トも下まわるにいたるならば、イギリスへの代償は外國鋳貨でなされろであろう。﹂と︵同一七四f七五頁︶。  この貿易差額一爲替相場論に封して、チャイルドはいっている。﹁この一念にも多くの眞理のふくまれていることは、 否定さるべくもない。そして直走相場の注意ぶかき観察と考察は多くの貼において有用かつきわめて必要であろうし、ま    ジョサイァ・チャイルドの貿易論︵上︶      七

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   ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶       入 た貿易の秘密に立入ろうとするものにとってきわめて怜利な研究であるQけれども、これもまた同様に國家の危急や戦争 などの多くの偶然事とともに攣化しやすいから、また確定した爲替相場があるのはフランス・オランダ・フランダース・ ハンブルク・レグホーンおよびジェノアとのあいだだけであるのに、これらの地方とおこなわれるもの以外にも他の多く の偉大にして卓越した貿易があるから、これは馬面の問題に謁して眞實にして十分な解決をあたえることができないので ある。しと︵同七五頁︶o  しからば、チャイルドは何をもつて﹁貿易差額すなわち一暦手明にいえば貿易による一般的な國民的損得を知る尺度 もしくは方法︵B①四ω員①o﹃日。夢。鮎。薄目ロ。≦冒鴨昏。⇔﹂巴鋤口。Φo目。震円同餌αρo﹃菖。吋①O冨言貯。質助q①旨。噌巴口笛鉱。口巴 〇四貯。﹃ざ。。ωσ鴇貫巴①︶﹂と考えるのであるうか。彼は答えている。 ﹁最善の且つ最も確立な獲見は、私の見るところに よれば、我が貿易ならびに船舶一般の堀減︵夢。ぎ。お器①疑団日凶p昌δロoho弩犀巴①効巳QQぼ℃b言9qぎぬ。ロ興9。一︶か らなされうる。けだし、もし我が貿易と船舶が減少するならば、特定の入々がいかほどの利潤を得ようとも、平民は疑い もなく損失する。また反照に、もし我が貿易と船舶が増加するならば、私人に醤する利潤がいかに小さく如何に低かろう とも、それは難民一般が繁榮しているということのまちがいのない微候であるQけだし私はあえて断言するが、しかも全 世界のすべての部分においてと無條件的に里言するが、貿易が盛大であり、そしてそれが縫績し・日々ますます盛大とな り・船舶を増加せしめ.しかもそれが輩に数年間ではなくて幾時代も纏質するところではどこでも、その貿易は國民的に 有利でなければならぬと。﹂︵同一七六頁㌧。  かくしてチャイルドは、貿易と船舶の塘加そのものをもって直裁に貿易差額の規準となすのである。これに封して豫 想される批判は、ます第一に、貿易の増加が普通の輸入にもとつくものであるならば、それは現金を流出せしめそ國民を 窮乏せしめはしないかということである。これに噛して、チャイルドは答えている。 ﹁もし我々が貧乏になるならば、我

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7 々の一般的貿易と我々の船舶は必然的に且つ目に見えてますます減少するであろうし、理論的かつ不可避的に減少せざる        ベトツク をえないであろう。けだし、貧乏になって、我々は盛大な貿易を螢んでゆくべき我々の道具すなわち我々の資本を失うで あろうからである。ところが反封に、もし我が貿易がその大部分において一たとえ我々があるものにおいて衰退し忙と ころで−依然として増加するならば、特に我が船舶が長年にわたってそうであるならば、それは我々が我が貿易によっ て繁書しつつあるということ、しかも我々は依然としてよってもって貿易すべき一居多くの道具すなわち一屠多くの資本 を獲得しつつあるということの誰明である。しと︵同一七八−七九頁︶。  第二の反封は、貿易差額をどこまでも鋳貨と金鏡に限定しようとする立場からのものである。これについて、チャイル ドはいっている。 ﹁ある人々はこの獲見を我々の鋳貨と地金の増減に限定しようとする。しかし、それは一暦秘密にして 辮別しがたいから、それは上澄の方法ほど明瞭な脇明をあたええないように思われる。けだし貨幣は凡俗の観察者には、 その必要が最も少い場合に、最も多いように思われるものである。また反封に、それを使用する必要が一当多く且つ有利 である場合に、 一暦少いように思われる。これによれば、我々は最少の貿易をもつ場合に最も多くの貨幣をもつように見 えるが、しかもその場合には國民は得るところが最も少いのである。このことは、束インド會肚が多量の販賞をなす場合 に貨幣は一般にロンドンに少いことが知られるということを観察する人々には明白である。﹂したがって、 ﹁ここに述べ た鮎に要する貿易差額の研究は機智ある立派な研究であるけれども、しかも卑見によれば、我々が利得するか損失するか に即する研究は、いかにして我々は確貫に利得するかということほど、我々の最大の苦心と注意にあたいしない。前者は 後者に役立つ以外は無用である。そしてこれはそのゆえに最も有用にして必要なものとしての今一つの貿易差額、すなわ ち我が外書貿易によって我が國民の利釜になるように我が隣人に匹敵ないし凌駕するほどに貿易を改善するためにはイギ リスにおいて何がなさるべきであるか、の考察にみちびく。﹂と︵同一七九一一八○頁︶。 かくしてチャイルドの貿易差額    ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶      九

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   ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶ 思想は、徹頭徹尾、貿易の撰張どいうことに麟着するのである。 一〇 三  チャイルドはイギリスにおける﹁貿易損張の一般的準則﹂として、ω貿易における人手を増加すること、㈱貿易におけ  ストック る資本を増加すること、図貿易を容易かつ必要にすること、すなわち貿易することをして我々の利子たらしめること、四 我々と貿易することをして他國民の利釜たらしめること、の四つをあげている︵同一八一頁︶。これちの各々について彼の 詳述しているところをたどってゆくと、およそ次のごとくである。  ωます貿易における人手を増加する方法として、チャイル,ドは、つぎの諸方策をあげている。0麟.化法︵跨90略Z鉾午 鑓冒舞す口︶。◎商入倉瀧︵Qりoo圃①賦Φのoh寓興2”鋤葺。。︶の創設の損張。日住民・商人および手工業者が都市の市民となる ことを鳳暦容易かつ自由に許可すること。⑳何人もできるだけ多くの召使や織機や道具などをもっことを妨げられないこ と。薩D金利を引下げること。内教長葱を若干緩和して我が選民を本國にとどまらしめ他漁人を招致すること。働漁民を雇 傭し教育し三尊して、彼等が貧困のために倉惰になったb餓死したり土地を棄てたりしないようにすること。σ℃國務上商 人に封して彼等の経験と教育に相慨した踏面と優遇をあたえること。︵同一八一一八二頁︶  働つぎに貿易における資本を塘冷する方法として、チャイルドはつぎの諸方策をあげている。Oωのeないし内なかん づく金利の引下げを専行すること。◎法律によって約束手形︵じd一一一らり O︷ 一∪Φσぼ︶の譲渡を認めること。㊨我が植民地の貿 易を全部イギリスに限定し、これに關連ずる貿易および航海條例のあらゆる侵犯を防遇することQ四船舶用材︵木材・帆 柱・板およびパイプ材︶の輸入に即事する貿易を本國臣民に確保し、これから外翼人を排除すること。㊨我が羊毛の輸出 を防止し、我が羊毛製匙業を奨題すること。内漁業の奨鋤。⑯アイルランドに羊毛製造業よりはむしろリンネル製造業を ’

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’ 創設すること。⑳我が製造口⋮の最も多くを販壷するか乃葦はイギリスでさらに加工さるべき原料を我々に供給する貿易 を、あるいは東インド国権の場合のごとく、他の貿易を憾んでゆくべき貨物を我々に供給するような貿易を最も奨働する        一         ︵註︶一 こと。σD國庫の支梯を規則ただしくすること。+休日数をかくすること。土輸入品が再輸出される場合には、直税の全額 を梯戻すこと。︵同一八二一八五頁︶ ︵註︶ ﹁我が休日鍛を少くすれば、我々の働く日が多くなるであろう。そして一将多く働けば 我々は一暦富裕︵鑑。一5﹃︶になるであろう。  富と資本とは同一物である︵切.一〇﹃㊦㎝ 凶μ島 訟ゲOO犀 鱒門㊦ 酔7① 尊自㊤一昌O。︶。﹂︵向一八四頁︶’  ⑧つぎに貿易を容易かつ必要ならしめ、かっこれにより貿易することをもって我々の利釜たらしむべき一般的準則とし て、チャイルドはつぎの四つをあげている。O約束手形の護渡に關する法律をつくること。⇔商人裁判所︵Ooロ昌−︼≦Φ7 0ず餌葺︶を創設すること。㊨關税手差の簡易化。鯛金利の引下げ。︵同一八五r八六頁︶  ㈲最後にチャイルドは、イギリスと貿易することを他島民の業人たらしめる一般的準則について、述べている。 ﹁㈲海 軍に關し本國が良好な健康歌態にあるならば、他のあらゆる種類の軍備は︵そして正當な場合には攻雛に出るならば︶他 悪習をして我々を賢明かつ名玉ありと尊敬せしめ、したがって彼等をして我々に彼等との貿易のn由を許可するのみなら す、さらに我が貿易に封ずるよりよき宿許とその進行に封ずる奨働とを許可することを余儀なからしめるであ.ろう。②我 々と貿易することをもって他國民の利谷たらしめるためには、我々は確實に他のいかなる実写がなしえ・また現實になす とおなじように低廉に、あるいはそれよりも一点低廉に彼等に供給しなければならない。そしてこれが可能なのは、なか んづく利息︵ρの離﹁く︶を輕減し、かつ我々の人手と資本との増加にやくだつ上述のその他のことがらを實施する場合だけ だと、私ぱ確信する。けだし、我々が隣人に他國民よりも低廉に販濃しうるような歌沢にあるとすれば、それは主として 多くの人手と多くの資本との結果でなければならないからであるQ⋮⋮しかし、その反封が、すなわち高く点り且つ安く    ジョサイァ・チャイルドの貿易論︵上︶      一一

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   ジョサイァ・チャイルドの貿易論︵上︶      =一 買うことが富への這であるといわれるのに、どうして我々は外工人に安く費る乏いうこの準則によって利鞘を得るかとい われるかも知れない。⋮⋮私は答える、風鐸にいうと私的商人にとってはそうかも知れない。しかし本書において私は、 いかにして公の國民的貿易が、我々と競雫する他國民が我々からそれをもぎとらないで、我々の貿易が彫工し塘勒して彼 等のそれを減少せしめるよう、管理さるべきかを老心している。もし我々と闘争する他者がなかったならば、我々は諺の いうごとく我々の在荷を萱りさばくことができよう。しかし事實はいま世界中が能うかぎり一切の貿易を猫下しようと努 力しているのであるから、一切を慮るものは一切を失うという他の諺がきわめて眞實にして適切である、と。③外國との 條約をよく考案し且つうまく運用することは、我々と貿易することをもって他皇民の利盆たらしめるのに、すくなくとも 我々と貿易することが何廣に且つ如何にして利手であるかを外國君主に納得せしめるのに、非常に大きな貢献をなす。四 公の正義と正直は、我々と貿易することをして他國民の利釜たらしめるであろう。⋮⋮㈲もし我々が他の國民をして我々 と貿易せしめようと欲するならば、我々は彼等からその國の産物や貨物を受取るとともに、彼等に我々のものを途らねば ならぬ。⋮⋮︹ただし、︺㈲ヴェニス入は我々から製造品をほとんど輸入し溶い人民であって、我がイギリスの毛織物を 禁止してきたが、その領土から我々は多量の乾葡萄を現金で購入している。私には、かかる輸入は、そこからのガラス製 酪・コップおよびその他の製造品とおなじく、阻止することがイギリスに有利であるように思われる。イギリスで我々みす からそれを立派に作ることができると考えられるからである。またカナリア葡萄酒の貿易はイギリスに最も有害な貿易で あると私は考える、なんとなればカナリア諸島は我國の製造品や魚類やその他のイギリス品をほとんど清費しないからで ある。彼等はまた我々に當地でさらに加工されたり再輸出躍れたりするような貨物を提供しない。したがって私の見ると ころでは、この諸島をしてイギリス品を一暦多く清費せしめ、かつその葡萄酒tlその債格は年々騰貴するが一を一 暦安くせしめるか、さもなければイギリスにおけるその消費を減少せしめるような方策を講ずることが必要である。﹂と し

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︵同一入六一−八九一貝︶Q        も  し  カ  以上、チャイルドの貿易傘張策をあとづけてきて、我々はその全体を貫画する一つの赤い綜として低金利政策を指摘す        ①  ②       、、、 ることができる。まことに、 ﹁低金利は貿易という虚血の魂である、それはイギリスの土地と貿易の繁榮と進歩の必須條 仲︵ω一口① ρ信鎖 βO︼P︶である﹂というのが︵同一九〇頁︶、この問題に關する彼の結論となっている。 ︵註︶① チャイルドはこうもいっている。﹁︹低利は︺國[王にとつではその亡羊の増加を、王國にとってはこれを富裕にすることによって土        ンエントリ    地の増加を、貴族と準貴族とにとつτは抵當と負債からの解放を.商人にとってはその貿易の綴綾と繁榮を、貿易および商業の芳    い初心者には彼等自身の勢働の悪心を,勢働者にとっては迅速な雇傭を、高利貸にとっては貨幣のかわりに土地を︹意味する︺。﹂と    ︵同ご五七頁︶。     ついでながら、彼の見るところによれば、﹁土地と他31幣とはつねに反比例する︵ゴび昌聾8。塁雰調除雪碧。島含︶、そして貨幣が    高いところでは土地が安く、貨幣の安いところでは土地が高い﹂︵同二五六頁︶。   ②別の個所にも彼は書いている。﹁島民の貿易差額︵準︵・夢自己監σq。門聾¢貯三へ^㍉翁£同町。こを生ぜしめるためには利子の引        エンジン    下げが蓮韓せしめらるべき第一の賎つ主要な機關である﹂と︵同ご九三㌔ 四  チャイルドによれば、 ﹁ある國が富んでいるか貧しいか、どのような割合でそうであるかを知るためには、必要なのは ただ彼等が貨幣に封してどれほどの利子を身魂うかということを解決することである。﹂ たとえば、スペインやアイルラ ンドさらにはスコットランドの高利−1それは一割ないし一割二分目修する−−はその人民の貧困のあらわれであり、反 言にイタリアやオランダの低利1それはわすか三分にとどまる・一はその人民の富裕と繁榮の表現なのである︵同=一一 二二頁︶。全くのところ、 ﹁今日では、すべての國は、貨幣の利子として彼等が支梯い且つ通常支佛ってきたどころに慮じ    ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶      コニ

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   ジョサイア・チャイルドの貿易論︵上︶      一四 て、あるいは富み或は貧しい﹂と︵同一四頁︶。 .そして彼はこのことからして、三時のイギリスに封ずる實践的命題を引出してきて、いっている。 ﹁利子の引下げはあ らゆる國民の繁榮と富裕の原因である、そしてこの王國において利子を六分から四分ないし三分に引下げるならば、必ず や二十年以内に単声の資本︵夢①o国づ澤巴ω80犀ohけゴ①ロ餌葛○昌︶を一一倍にするであろう﹂と︵同一五頁︶。けだし、彼の見 るところによれば、 ﹁貿易があらゆる王國を富裕ならしめるものであり、利子の引下げが貿易を促進するものであるなら ば、⋮⋮利子の引下げ・あるいは一層適切には高利の抑制は⋮⋮疑いもなくあらゆる國民の富の第一の且つ主要な原因で ある﹂からである︵同六七頁︶。        も  へ  や  も  チャイルドによれば、高利なかんづく﹁隣人の標準を超えるような利子をとることは、自然の光に照して見てそれ自体 も   セ   へ   も   む   も   も   も   も において悪しきこと︵罎9。ピコニロωρび団昏Φ嵩笈導Oh葺舞貫①︶であり、したがって紳はけっして明瞭にそれを禁止して こなかったけれども一つの罪悪なのである﹂︵同序文九頁︶。事實、 ﹁高利貸による利得はきわめて容易・確實にして非常 に大きく、商人や小壷商人ばかりでなく土地所有者や借地農業家およびその他の職業に從事する人々もその職業を怠けて 高利貸となる、けだし利率は万人が商賞したり購買したり建築したり栽培したり何等かの取引をおこなったりする場合の 尺度であるからである。﹂︵本文二三八頁︶       ゐ  これに反し、チャイルドによれば、 ﹁低利︵δ更凶葺Φ憎①ωけ︶ は節倹と勤勉と技術との自然の母︵些⑦ロ鉾霞9。一徳。夢。﹃       ︵註︶ oh粋q7q二。まざヨ曾ω嘗く賎民胃窃︶である﹂︵序文四頁︶。そして彼はこのような見地からして、 ﹁利子の引下げほど我が 商人をして一暦少く消費して一端多く商評せしめるものは世の中にない、けだし利子の引下げはオランダにおけるごとく きわめて多数の商人を生ぜしめ、ついには殆んどすべての爾性人民が貿易業者となり、不敏の貿易業者は思入をして一暦 少額の利潤で取引することを余儀なからしめ、その結果として支出を一層節倹する己とを余儀なからしめるであろう、そ

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してこれが多くの有力な商人たちが利子の切下げに反封ずる遺伝の理由なのである﹂とも蓮べている︵同一五頁︶。 ︵註︶ ついでながら、チャイルドの注目すべき入間囲についτ述べておくと、彼はホッブスに通する入間卒等の翻念をもつていた。いう。   ﹁すべでの人閻は生れながら一様である︵隻三2=・℃ド・三[ろ碧¢触自︵①︶。人聞を異らしめるものは、ただ法律・習慣および教育のみ   である。彼等の本性と性向は、しかり世界におけるすべτの人民の性向は、その法律から生れτくるものである。フランスの農民階級       紛      ンエントリー   は奴隷的な臆病な人民であるが それはその國の法律が彼等を奴隷にしτきたからである。フランスの準畳族は高進にして勇敢な人民   であるが、それは彼等が法律・出身および教育によって自由であるからである。イギリスにおいでは、法律によって我々はすべで自由   な臣民であり、それゆえ我が人民は一般に勇敢である。オランダ人とイタリア人は、その氣候と政治は他のものと同榛異るけれども、   爾心事の法律が彼等をしτ節像への傾向をもたしめるがゆえに、寒心とも像ましい國民である。その他の國昆はどれをとっても、一般   に一疋心が強く奴隷的であるが、それは生れながらにしてそうなのではなく、また良き好意を類いτいるからでもなくて、その法律が   彼等をしてそうめらしめるのである。﹂と︵本文六一頁︶。    右の引用における最後の章句に關早して、つぎの主張が興味ふかい。﹁雫和は豊富を生み、豊富は李和を維持する手段たりうる。⋮⋮        プロほライ   勤勉な手は富を作り、富は人々をして勤勉ならしめる。⋮−自由と財塵灌はあらゆる國の貿易と改善との進歩に役立つが、貿易と改善   との進歩は自由と財琵樫との招來にもその確保にも役立つ。﹂と︵同六七一六八頁︶。        も  も  も  も  も    これらの個所に見られる一種のいわば唯物論的な人闇⋮観はおいτ、もうすこし彼の李等亀義約人皇糊をたどっておくと、彼は外國人   の硝化について述べた際、ユダヤ人問題に論及していっている。 ﹁この妙工の問題に關して、多くの朧々は、他の外國人とひとしなみ   にユダヤ人に蹄化を許すことは公共の幅利に合するかどうかを、大いに疑っている。その許可に反封ずる人々は大抵は商人であるが、   彼等の主張する理由はこうである。すなわち、ωユダヤ入は狡猜な人民であつで、あらゆる種類の貿易にさぐbをいれ、かつそれによ   つてそうでなければイギリス商人が取得するであろう利釜をこれから奪いとる、と彼等はいう。胤彼等︹ユダヤ人︺はひどい生活をし   ている吝畜な人民であっτ、それゆえイギリス人よりも少い利潤で貿易することが可能であbRつ現にすることができていて、イギリ   ス商人に損害をあたえる。熾彼等は財産を携えてこないで、ペンとインキだけをもって融業をはじめる。そして激年後に繁歯し富裕に   なると、彼等はその富をたずさえてどこか他の國へ行つでしまう。我々と混和しない人民なので、その富は蓮び去られて、この國に⋮封   する漉けの損失であるという、、ユダヤ入の混化を認める人々は、これらの理由に答えて、いう。すなわら、第一に、ユダヤ入が吝喬で   あればあるほど、そして彼がここに佳61でいる聞に貿易にさぐりをいれることが多ければ多いほど、彼等が貿易を増加せしめそうであ ジョサイァ。チャイルドの貿易論 ︵上︶ 一五

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   ジョサイァ・チャイルドの貿易論︵上︶      一六  ればあるほど、そしτ彼等が現實にそうすればするほど、それはイギリスの爾余の人民に比較すると千人に一入にもならないイギリス  商人にとつでは都合のわるいことであっτも﹂王國一般にとってはよいことである。第二に、彼等が心しい生活をすればするほど、彼  等は我が人民にとつでよい手本なのである、世の中に簡倹ほど王國を富裕ならしめるに役立つものはないからである。第三に、彼等が  何も携えてこないということは承認されかたい。けだし多くのものがここへきわめて立派な財淺を携えてきたからである、そしてもし  彼等がここでオランダやイタリァーそこではトスカニτ太公︵︵ヰ弩篇﹂︶三︵¢亀ラ戸。・o曲言く︶およびその他の君候が彼等に完登な自由と  安全をあたえるばかりでなく、また彼等に自分たちのあいだで法律を作るの特罐をあたえているーーにおけると同一の自由と安全をも  つならば、そうするものがもう籔百人もあって、生涯、そしてその子孫もここに留まるであろう。そしτ彼等が我々とともに佳むであ  ろうということは、周知の自然の原理︵停㊦﹃5三二肖ご。与囲霧亀ヒ箕母①︶から証明される。﹂けだし、﹁萬人は自由と安全を愛する﹂  からである。しかるに、 ﹁ユダヤ入は我々と結婚することができない、それゆえ彼等が我々の聞に長く佳むとは考えられない、彼等は  そのような親切な取扱をうけてこなかったけれどもそうである、といわれる。なぜイタリアやポーランドやオランダにおけるごとくこ  こに佳まないことがあるであろうか。彼等はいま行くべき自分自身の國をもつていない、それゆえ彼等が最もよく使用され最大の安全  をもっところ、それが彼等の國であり、また必ずやそう評償されるに相違ない。﹂と︵同一五二−一五窪目一五五頁︶。  かくしてチャイルドは、當時のイギリスにおける維濟問題を要約して、いっている。 ﹁イギリスの利子が我が隣國のそ れよりも高いことが、我が土地︵我が共同の母︶を慣仙なく劣等と評慣せしめ、しからざれば改良されえたであろうし改 良されたでもあろう我國の耕作と改良を妨止し、我國の貿易と人手の雇傭および増加との畿達を阻止し、怠惰と三音を奨 働し、航海と産業と技術と焚明を妨害する﹂と︵序文八頁︶o  しかしチャイルドの心を最も傷ましめたのは、いうまでもなく、高利がなかんづく貿易に障害をあたえる貼であった。       ミ 別の個所で彼は、 ﹁金銀の鑓山をもたないが、多量の貨物と貿易上多大の利達をもつ﹂イギリスにおいて、高利が貿易を 蓑退せしめるゆえんを誰明して書いている。 ﹁一般に商人はいくらかの大きな富を得た場合には、貿易をやめて高利貸を はじめるのを我々は見る、その利得がきわめて容易にして確實であり大きいからである。ところが、利息が低率であり・

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そのために土地が高書である他の國においては、彼等は激世代ひきつづき商入として自分自身と國家とを富裕ならしめ る。 ︹しかるに我國においては︺貿易をよすのは富裕な貿易業考だけではなくて、多敏の初心者も高率の利息によって零 落せしめられ頓挫せしめられ、彼等の国勢は他入を富裕にし自分を乞食にするにとどまる。﹂と︵本文二三五⊥まハ頁︶。  全くのところ、チャイルドの見るところによれば、イギリスのロシア貿易・グリーンランド貿易・イーストカウントゥリ ー貿易・スペイン貿易、さらにはスコットランドおよびアイルランド貿易等は、オランダの低利︵三分︶を基礎とする競 孚によって打負されてしまった︵序文二〇一二一頁︶。おなじことは東インド貿易についてもいえるのであって、彼は書いて いる。 ﹁オランダの武力と狡計は、異常に有利な貿易たる肉醤短・丁子および干肉豆冠の束インド貿易から我々を排撃し てきたが、彼等の低利はその武力に力をあたえ、その創意を鋭敏にしてきた。 ︵我々の全然あすからない︶支那や日本に …封 クる彼等の大貿易は彼等の低利の結果である、これらの貿易は現在の利得はないが將來の利得の期待される長期の過程 と多額の支出とによってのみ獲得されうるが、六分の利子はこれに堪ええないからである。﹂と︵同二一頁︶。        ︵註︶  もっとも、チャイルドは、神の恩寵たる自然的優越と法律が金利の相違を相殺してあまりがあり、したがってイギリス に不可分離断であるような貿易においては、オランダ人はイギリスの貿易を奪取することができなかったとし︵序文ご六、 三〇頁︶、植民地貿易をもつてその書例となしている︵同二九頁︶。しかして、 イギリスの貿易を防衛した法律として、彼が なかんづく重要硯しているのは航海條例である。 ︵註︶ ﹁あきらかに、 この王國は全能の神の恩恵によって富と力との一大進歩に驚くにたるほど適しτいる。そしてこの豪者に到達する唯   一の方法は貿易を改霊口し推進することである。﹂︵同四一二頁︶o 五 ‘ ジロサイア・チャイルドの貿易論︵上︶ 一七

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   ジョサイア・チャイルドの貿易論 へ上︶      一入  チャイルドの見るところによれば、 ﹁航海士例は若干修正を必要とする貼があるけれども、我が海上憲章︵Oげ9。耳騨        パウワ  寓母罠∋”︶とよばれるにあたいする﹂︵序文三〇頁︶。けだし、 ﹁貿易・船舶・利潤および勢力に關して、それはかってイ ギリスで作られた最も貴重にして最も愼重な條例の一つであって、それがなかったならば我々は我々が現在もつている船 舶や貿易の牛分ももたなかったであろうし、我々が現在辰傭している船員の牛分も雇傭しなかったであろう﹂と考えられ るからである︵本文=二頁︶o  この見地からしてチャイルドは、オランダが航海條例をもたないということを論擦としてイギリスのそれに反封ずるも のに甥し、 ﹁貿易に介し一匹民に適するものがすべての國民に適するというわけではない﹂として、答えている。 ﹁オラ ンダ人は、大贅本と低利と商人および船舶の多数であることとによって、貿易部面における支・配下であり、⋮⋮彼等の金 利が三分であるのに他のそれが六分以上であるかぎり、いかなる皇民もいすれかの貿易を彼等と共有して、それによって パンを得るということはできないと確信してよい。ところが、もし我々が彼等の船舶をして、航海條例によってイギリス 人に確保されている貿易を、我々の船舶と共有せしめるならば、彼等は必ずや我々からそれを全部取上げてしまうであろ う。﹂と︵同=ご了二三頁︶。  つぎに、 ﹁商人や船舶所有者にとっては航海延齢はきわめて有利であるが、商人や船舶所有者は全國民から見ると極く 少数の人々にすぎす、大多数の利釜からいえば我が右軸の貨物や製造品が最良債で我々から買取られ、外事品が我々に最 廉債で費られるよう、オランダの商人や船舶をイギリスのそれと共通の立場に立たせることが望ましい﹂という反野に封 して、チャイルドは、ただ輩に多激.者の現在の利釜だけが老慮されるならそうであるが、それが必ずしも國民の利盆なの ではないとして、 いっている。 ﹁この王國は我が船舶と船員とをつねにその防衛者とする島國であるから、利釜と勢力 ︵目︾﹁O囲駈け 四めα  団○≦①﹃︶とが一緒に考察されることが癌化に必要であるように思われるQそしてもしそうであるならば、

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O 私は何人もつぎのことを否定しえまいと思う、すなわち航海條例はそれのない場合よりも三倍も多くの船舶と船員とを建 造し雇傭せしめてきたし、現在もせしめている、したがってもし我が海上勢力が大いに減殺されるならば、それは我々を して我が隣人からのあらゆる種類の不正と侮辱を受けるの危瞼に身をさらさしめ、ついには我々をして輕蔑すべき悲惨な       しへ 人民たらしめるであろう、ということを。﹂と︵同=一三−﹁二四頁︶。  進んでチャイルドは、アメリカにおける植民地住民がその砂糖を最良の市場へ楡途することを許され、彼等の生産する すべての貨物をイギリスへ逸り・必要とするすべての貨物をイギリスから受取ることを強制されないようにするのでなけ れば、その植民地は破滅してしまうであろうという反封に但して、いっている。 ﹁もし彼等が航海軍隊の規則を蓮験せし められなかったならば、その結果として、数年のうちにその賛評は全く國民から失われてしまうであろう。外地の属領や 植民地を愉楽に服卜せしめ從馬させることは、オランダ人・デンマーク人.フランス人・スペイン人・ポルトガル人およ び世界のすべての國民の政策に合致する。そしてもし彼等がそうしないならば、⋮⋮貿易部面の支配者たるオランダ人がキ リスト教國のすべての珊主から植民地のもたらす利釜の最大の部分を奪い去って、我々やその他の國民にはただ人問を育 てて・土地を耕作し勤勢とひきかえにパンを得せしめるためにこれを外衣へ途るの勢苦だけし’か礎さないであろう。﹂と ︵同一二四一二五頁︶。  さらにチャイルドは、航海條磐戸來イーストランドおよびノールゥェー貿易がいちじるしく衰退してきた、そしてデン マーク入やスウェーデン人やホルスタイン人が・そしてすべてのイーストランド人がこの條例によって木材その他のイー ストランド品を輸入することとなり、この貿易に從製する船舶数を増加せしめてきたという反魂に馨して、いっているQ このことは眞實であるけれども、しかもそれは我々をして﹁この卓越した法律﹂をいとわしめない、それはただ我々をし てその獣黙ないし不都合を改善するよう工夫せしめるばかりである、と。そして役は、法事を制定して、イギリスで建造    ジョサイア・チャイルドの貿h易論 ︵上︶      一九

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   ジョサイァ・チャイルドの貿易論 ︵上︶      二年 間れた船舶あるいは少くともその航海にイギリス入の船長と少くとも四分の三のイギリス船員とを使用するような船舶以 外の船舶でもつてイングランドおよびアイルランドに二尊される一切のイーストランド品−木材・板類・樽類および塩 ︹1に高傘の開視を賦課するよう提案している。けだし、イーストランドにおいては、この貿易に適した船舶の建造費が 低廉であり、したがって運賃が低廉であるから、イギリス船がこれと競濁するためには、この種の方策を講ずることが必 要だというのである。︵同=一七頁以下︶  最後に、チャイルドはアイルランド貿易に醐して航海條例のいま一つの補足を提案している。すなわち、彼はアイルラ ンド家畜の墨入林ボ止に反漏して、家畜ばかりでなく、アイルランドのすべての農業生塵物および工業製品を無税もしくは 低率の關税でイギリスへ輸入せしめ、アイルランドが直接オランダはいうまでもなくイギリス領植民地とも貿易すること を禁止すべきだというのである。すなわち、アイルランドの貿易をイギリス本土に猫黒し、それによってイギリスの貿易 と船舶と船員と富とを埆加せしめようというのである︵同=一五−二六頁︶。  このように見てくると、チャイルドの貿易論は航海條,側を中軸として、イギリスの全貿易に重商主義的組織をあたえん とするものであったといってよい。     ’ . 占 −s  チャイルドの貿易論はイギリスの全貿易に航海條例的11重商主義的組織をあたえんとするものであったが、しかし、こ のことは彼の場合においてもけっして産業の等閑硯にみちびいていないことに注意しなければならぬ。彼の見るところに よれば、 ﹁奢修と浪費は私的家族にとってとおなじく王國にとっても有害である﹂が、なかんづく﹁外卑下とくに外國製 造品に封ずる支出は、 一言民が心をかたむけることのある最悪の支出であって、できるだけ防止さるべきものである﹂

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︵序文六−七頁︶。ここから出てくる結論は、翻然、外面製造品の輸入抑制と國内産業の助成ということでなければならな       ︵註︶ い。しかして國内産業の中心はこの段階においては、いうまでもなく、毛織物工業であった。それで、毛織物工業を中心 とするチャイルドの爺業政策論を見てゆく。 ︵註︶ チャイルドは毛織物をもつて﹁イギリスにおける金山﹂︵歴ぎ磯。︻︹ζ=己一戸。ぎ甘義ぎμ^︷︶となしτいる︵本文二四九頁︶。        も   も   へ   も   も   も   も   も   も  ますチャイルドは、毛織物工業の原料である羊毛の輪止林示顕政策について、 ﹁羊毛はぬきんでてイギリスの富の基礎で ある﹂ため、それを國内に留保するようあらゆる可能な方策が講じらるべきであり、また講じられてきたが、それにもか かわらすイングランドやアイルランドの羊毛は多量に輸出され、イギリスにおけるよりもオランダにおける方か少しばか り安いような有様であるとして、その原因をOイギリスにおける利子の高いこと、仁り人手の不足、葡宗教的張制に求め、 これが封策としてO法律によって利子を四分に切下げ、⇔簾化法を制定し、㊨教内法を緩和することを提案し、これを説 明して書いている。 ﹁けだし、我が隣人が、その資本の低廉な評債によって、我々よりも少額の利潤で貿易し且つその貨 ⋮幣を支出し、⋮⋮かつ本夕人と外陣起との里方に彼等のあたえる大きな冤税樺と特樺とによって我々より雇傭すべきより 多くの入手をもつかぎり、疑いもなく、彼等は我々の羊毛に溶して我々自身のなしうるよbも良債をあたえうるであろ う。しかして一商品に止して最良債をあたえうるものは、なんらかの法律の野里もしくは海上または陸上のなんらかの罐 力の介入にもかかわらす、なんらかの方法によって1實力と狡計と暴行とがそのような場合における貿易の常道︵昏① 頭Φコ①吋巴oo霞ωo︶であるがiiまちがいなくそれを手に入れるであろう。﹂と︵同一五七頁︶。  ついでチャイルドは、羊毛製造業の改善こそは羊毛の國内留保に貢献するところ遙かに大であろうとの反封に封し、勿 論そうであるが、しかし上蓮の三方策こそは羊毛製造業改善の根本前提である、けだしこれらの方策はおのずから畿内に 羊毛を留保せしめるであろうが、そのことによってまたおのずから羊毛製造業を焚達せしめるであろうからである、しか    ジョサイァ・チャイルドの貿易論 ︵上︶       二一

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   ジョサイア・チャイルドの貿易論︵上︶       二二 るに、法律はこの鮎について沸く無力であるとして、いっている。 ﹁第一、アルネジャーズ税︵≧PΦ㈹①o誘畠二畠︶に關 する我が法律はすべて、誰でも知っているごとく、我が製造業の護蓬もしくは改善にとって無意義であり、むしろ煩わし く有害である。第二、一定の長さと幅と重さをもった丈夫で堅牢な︵そして我々のいわゆる二三な︶毛織物を作ることを 我が人民に強要する我が法律はすべて、もしそれらが規定どおりに實施されるならば、私見によれば、利釜よりも損審を もたらすであろう。なんとなれば、世界の嗜好と流行は攣化し、ある時・ある場所では︵いま大抵の場所でそうであるご とく︶薄くて廉く輕い毛織物が重く丈夫で高いものより澤山かつよく費れるであろう。そしてもし我々が世界の貿易を手 に入れようと思うならば、我々は一切の製造品のうちの最悪品も最良晶をも作るオランダ入をまねて、一切の市場と一切 の嗜好とに慮じうるようにせねばならぬ。第三、私の推断するところによれば、織機の数や使用人の種類や作業の時間を 制限する我が法律はすべて、最初にこのような制限と抑制の法律を獲得した詣る特定の人々や場所にとっては有利かも知 れないけれども、王國の毛織物一般にとってはたしかに有害である。第四、織布工︵袋。を①餌く興︶が漂白工・壁取工もし くは染職工︵四閃q躍①さ円ρお犀。さ。吋∪団①吋︶であることを禁止し、漂白工や嚢取工が織機をもつことを禁止する一切の法 律は有害であると、私は考える。第五、私の推断するところによれば、張筆工︵↓Φ葺臼ω︶による毛織物の伸張はときに は毛織物にとって有害であるけれども、イギリスの貿易にとっては絶封に必要3ある。また過度の張布は無論いかなる法 稚によっても制限されえないものであって、何が海外の顧客をよろこばすかを最もよく知っている萱手もしくは輸出業者 の判臨にまかさるべきである。のみならす、もし我々が全然毛織物の伸張を禁止するならば、オランダ人はへ彼等がしば しばなしてきたごとく︶我々の未疋布の毛織物を買い、オランダへもってゆき、そこで張布をおこなって反言り六ヤード ないし七ヤード長くして、見場をよくし、その後これをトルコその他の海外市場へ搬出し、我々自身の武器をもつて我々 の貿易を打殿すであろう。﹂と︹同一五九一六〇頁︶。

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・  かくしてチャイルドは、かなりの程度まで、慶業自由の主張者であったといってよい。彼は明言している。 ﹁すべての 入をして、彼等の好む毛織物は何でも、彼等の欲する仕方で、彼等の欲する場所と時期に、いかなる長さ若しくは大きさ であろうと、自由にこれを作らせることは、イギリスの貿易の利釜になるであろう﹂と︵同一六〇−−六一頁︶。ただし、彼は 國王や二黒が製品を﹁,重要商品﹂︵Q∩富豆①ω︶となし、その聲債を介立するためにこれに公共の設印をおすことを許した場 合は例外であって、このような場合には規定どおりの製昂が作られねばならぬとしている。しかし、この場合にも、彼は 規定に揖する違反の虚罰を罰金ではなくて、その許可の取消にとどむべきだとしている。そして、﹁重要商品﹂以外の製品 は、製作者自身の商標ないし設印において、その聾債の維持がはかられることが望ましいとしている︵同=ハ一一六三頁︶。  最後に、チャイルドの産業政策論に關署して、おなじような傾向のあらわれとして今一つ注意されるのは、彼が低帥労賃 に批判的であったことである。すなわち、彼は、 ﹁イギリスの貿易に損害をあたえ・我國の土地の慣値を低落させるのは 賃銀の高いことであって、高利ではない﹂という主張を批判して、書いている。第一⋮⋮貿易上我々が主として襲撃して いるオランダ人は、 一般に、そのすべての製造業者にイギリス人よりも少くともシリングあたりニペンス多くの賃銀をあ       リヅチズ たえている。第二、賃銀が高いところではどこでも、全世界を通じて普遍的に、それはその國の富のまちがいのない誰 左である、そして勢働の賃銀が低いところではどこでも、それはその地の貧困の讃明である。第三、ある國を富ますのは        ① 主として人民の多いことと、人民の塘加を惹起するごとき良き法崔とである。そしてもし我々が法律によって我が人民の 努働を創減するならば、我々は彼等を我々のところがらよりよき賃率をあたえる他の歴々へ追いやる、かくしてオランダ 人は我々のところがら我が船員や羊毛製造業者を流出させてきたし、我々はフランス人からその工匠や絹織物製造業者を 流出させてきた⋮⋮。眞實、我が曾胤父たちは法律によって吉島の被管を削減しようとするごとき政策をとった︵もっと も彼等はけっしてその目的を達成することができなかったのであるが︶、しかしそれは貿易がこの王國に導入される以前    ジョサイア・チャイルドの貿易論︵上︶       二三

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ジョサイア・チャイルドの貿易論 ︵上︶ 二四 のことであった。旧事、我々は爾余の貿易世界とともに、この瓢に害して一報賢明になってきている、そして私は今後も ひきつづきそうであることを希望する。﹂と︵序文一〇−=一頁︶。全くのところ、ここに見られるチャイルドの低勢賃政策 批判は、彼が當時のイギリスにおける貧民になお依然としてつぎのような、所謂骸骨主義的な艸労働意識の存在していたこ とに注意していただけに、一層注目にあたいする。すなわち、いう。﹁イギリスにおける我が賀民についていえば、注意 すべきことには、彼等は食料品の最も高い地方において最も安い地方におけるよりもよい生活をして熔り、特に公共の編 上に關して・物の高い年に安い年に掌るよりもよい生活をしてい駈けだし彼等は物の安い年に竺週に言以上働こ うとしないからである、困難な時に備えようとはしないで、ちょうど彼等が慣れてきた劣等な欺態を維持するだけ磨いで それ以上は働かないというのが彼等の氣性となっている。﹂と︵本文一七頁︶。螢働貧民のこのような生活態度に氣づきなが ら、低勢賃政策に反封を表明しているのは、チャイルドの時流をぬきんでた見識を物語るものといってよいのであり、ま        ③ たそのかぎり彼の産業自由の思想は、勢働政策にまで一貫するものがあったといってよいのである。 ︵註︶① 富と人口との關係についで、チャイルドは別の個所にこうも書いている。﹁それに比例する入手のない土地は︵いかに要れでいて   も︶、いかなる王春をも富裕にしないであろう。 一王國の人口を減少せしめるものは何でも、それを貧乏にする傾向がある。世界の   文明諸地方における大抵の國民は、その人民の豊富であるか稀薄であるかに鷹じて、多かれ少かれ、あるいは富み或は貧しい。﹂と   ︵同一九一r九二頁︶。もっとも、彼は、﹁ある國の豊饒なことは人民の増加を惹起しうるし、また人民の増加は一山をさらに一暦豊   饒ならしめる﹂ということを否定するものではない︵同六七頁︶。   ②二般にある國で食料晶が数年來ひきつづき高いところでは、どこでも、入民は富んでいる、またそれが世界中で最も安いところ    ではb大抵、人民はきわめて貧しい。﹂︵同一七頁︶。        し  も  た  カ  も  し   ③W.・ノシャーもいつτいる、﹁総じでチャイルドは、原則として商工業の自由の熟烈な友である。﹂と。全くのところ、﹁マーカ    ーンティリズムに⋮封ずる月並みな非難をもつてチャイルドを片付けうると信ずるなら、それはいかにも根篠のない意見である。﹂︵杉   本英一課﹃英國脛濟學史論﹄、ニニ七、二二九頁︶ ’

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明治 20 年代後半頃から日本商人と諸外国との直貿易が増え始め、大正期に入ると、そ れが商館貿易を上回るようになった (注