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加齢黄斑変性について

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Academic year: 2021

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加齢黄斑変性について 加齢黄斑変性とは、網膜の真ん中にあり、ものの細かい部分や色を見分けるのに重要な 部分である「黄斑」に、異常が生じる眼の病気です。欧米では失明原因の第 1 位で、日本 でも増加傾向にあります。九州の久山町の住民を対象にして行われている調査では、50 歳 以上で加齢黄斑変性の有病率は 1.3%で日本の推定患者数はおよそ 70 万人で日本人の視覚 障害 の原因の第 4 位に位置しています。 加齢黄斑変性には「滲出型」と「萎縮型」2つのタイプがあります。「滲出型」は、網膜 の外側から異常な血管「新生血管」ができて、網膜に浮腫(むくみ)や出血を引き起こし て急激に視力が低下します。早期から症状があり失明する人の多くがこのタイプで、欧米 人では萎縮型が多いのに対して日本人では滲出型が大半を占めています。一方「萎縮型」 は徐々に黄斑の細胞が減り萎縮するタイプで進行が遅く、ゆっくり視力が低下します。 加齢黄斑変性は加齢に伴って起きる病気で詳しい原因はわかっていませんが、加齢や炎 症、遺伝的要因が指摘されています。また日本人では喫煙はもっとも関連が深い危険因子 で、喫煙者は非喫煙者と比べて4~5倍発症しやすくなります。紫外線、肥満、虹彩の色 などとも関連性があるとされています。最近、特定のビタミンや栄養素の摂取量が少ない こと、高脂肪食や運動不足などの生活習慣もこの病気に 関わってきていることが徐々に明 らかになってきました。また遺伝的な背景が関係あることがわかってきました。 加齢黄斑変性になると網膜の中心部が傷害されるので視野の真ん中に症状がでます。最 初は物がゆがんだり、暗く見えたり、ものが薄く見えたりします。また急に視力が低下す る場合もあります。放置すると、多くの場合中心視力が著しく低下します。 現在加齢黄斑変性の治療では、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬が用いられます。VEGF は、新生血管の発生、発育を促進するたんぱく質で、抗VEGF 薬は VEGF の働きを中和し たり遮断したりして新生血管の発育を抑えます。抗VEGF 薬を眼の中、つまり硝子体内に 注射します。もう一つ、光線力学療法といって光を感じやすくする薬と弱いレーザー 光を 使って新生血管を血栓で詰まらせる方法もあります。また黄斑に新鮮な出血が多いときに は出血を動かす処置をすることがあります。 近年、加齢黄斑変性の予防のためには、生活習慣の改善、ルテインやビタミンをバラン スよく含むサプリメントを摂取が有効であると報告がされています。これらの事を心がけ るとともに見え方を定期的に自分でチェックし、気になることがあったら早めに眼科を受 診し適切な検査、治療を受けることが大切です。

参照

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