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FA生産システム構築の基本体制に関する考察

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Academic year: 2021

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(1)

FA生産 システム構築の基本体制 に関す る考察

Some Considerations on the Fundamental Organization of FA

Productive Systems

陸)

尚, 山

Katsunao Sato and Masaki Yamazaki

じ め に

わが 国の生産 システムは 1970年代後半か ら急 速 に変革 しは じめている。 この背景 として、マイ クロエ レク トロニクス(M E )技術革新 の進行 に よって製造工程 の橿械化 ・自動化が可能 にな った こ とであるが、今 日の ファク トリーオー トメーシ ョン(FA )化は、製造工程 の部分的な 自動化 を い うのではな く、 もっと系統的な生産 システムの 変革を意味す る。つ ま り、従来か ら製造工程 の省 力化を狙 って

NC

工作機械、マシニングセ ンター、 産業用 ロボ ッ ト等が個 々に導 入 され ていたが、最 近 では個 々のFA捺器を連続的かつ体系的 に配置 す ることに よ り、高度な生産体制-の移行を志 向 している。 一方、わが国の経 済社会が成熟化す るにつれ、 消費形態が多様化 し、 その ことが生産面 に も大 き な影響 を与え るよ うにな っている。 すなわ ち、多品種少量生産-の移行であ り、そ の ことが生産効率や コス ト、 さらには生産管理 に 重大な影響 を及ぼす よ うにな ってお り、従来の生 産 システムでは対処で きな くな ってきたのである。 この よ うな状況に対応す るためには、多品種少 量生産 に適合 した フ レキ シブルなFA生産 システ ムが求め られ ているが、近年その技術革新 には 日 電 ま しい ものがあ り、その特徴を述べ る と、 ① 多品種少量生産-の対応 として、 ライ ン型か らセル型へ、専用機型か ら汎用機型への移行 (診 総合生産 システム としての受注か ら出荷 まで の一貫化を 目標 に

、CAD/CA

Mの一 貫化、生産 管理 と工程 制抑の一貫化、加工 ・組立の一貫化 を 目指す こと。 (卦 最終的 には工場 の無 人化-の志 向 な どが あげ られ る。 本稿の 目的は、 この よ うなFA生産 システムを 構築するためには企業は どの ような基本体制 を と るべ きか、機械工業 を と りあげ て検討 し若 干の考 察 を試み よ うとす る ものである。 そのために、 ま ずFA化 の契機 とそ の背 景 を探 り、次 にFA生 産 システムは どの よ うな構造を持 ってし、るかを概 観 す る。 さらに、 この点を踏 まえて、 FA生産 シ ステムを構築す るための基本体制のあ り方 を論述 す ることに した い。

1

.

FA

化 へ の 契 機 と背 景 今 日FA化 といわれ ている生産 システ ムの変革 は、従来のオー トメーシ ョンとい う工場 自動化の 延 長線のみでは扱 えな くな っているが、 この よ う なFA化- の契機 と背景は何であろ うか。 この問 題 に対 しては、 いろいろな角度か ら答が用意 され るけれ ども、次の よ うな側面か ら考え る こ とが妥 当 であろ う。 (1) 製品の多様化、多品種少量生産 への対処 かつ ての高度経済成長期 においては、 規 格化 さ れた量産型工業製品の生産が主流 にな っていた。 ところが、 2度 にわた るオイル シ ョック以後、経 済 は 低成長 に移 行 した はか りでな く、 消費構造 に まで地殻変動が生 じ、それが、生産 シ ステ ムに 変 革 を迫 まるこ とにな った。つ ま り、大 量生産 ・ 大量消費か ら新 しい質 の豊か さへの欲求 の転換が 生 じ、画一 的な量産製品 よ りも個性的な 多様性 を 好む とい う時代 の到来である。 この よ うな消費構造の変 化は、生産面か らみ る と、生産品 日数 ・品種の増加、製品 ロッ トの小 口 化現象 とな って現われている。 さらに、 製品の ラ イ フサイクル も短期化 している。 これ ら傾 向は企 業規模の大小に拘 らずみ られ るものであ る.た と 匪)㈱ 日太 コンサルタント協会勤務

(2)

えは、昨年行われた 「中小企業経営実態調査」 (中小企業庁 )に よる と、多 くの企業で製品の小 口 化、品 目数 ・品種数の増加、 ライ フサイ クルの短 期化が進展 している (図表1)。 図表1.製品の多品種少量短 サイクル化の進展 (単位 :帝 ) 製品の ロッ ト 品 目数 ・ 品種数 ライ フ サイクル 増加 した 70.6 _-′′減少した 短期化 した50.9 豊 左とも -資料 :中小企業庁 「中小企業経営実態調査」61年2月 (荏)四捨五入のため合計は100にならない。 一方、経済の低成長期では、マ クロ的需要はそ れほ ど増加 しないことか ら、製品のシ ェア ・ア ッ プや製品価格のア ップは困難 とな っている。 その 反面、人件費な どは じわ じわ と上 昇 してお り、製 品 コス トの引 き上げ圧 力にな っている。 この よ うな状 況 にお いては、 多 品種 少量 化す る製 品 を円滑 に生 産 シ ステ ムに組 み 入れ 、 しか も製造 コス トを低 減 させ る生産 体 制 を確立す る ことが重要 であ り、当然それは従来 の大量型 オー トメーシ ョンの よ うな生産 システムでは対処で き な くな っている。つ ま り、多品種少量生産に対 し て柔軟 に対応が可能 であ り、かつ生産性 向上や コ ス トの低減 に もつなが りうる生産 システムが求め られ ているが、 これ に対応 しうる もの として、 フ レキシ ビ リテ ィあるFA生産体制が登場 して きた のである。 (2) M E技術革新の進展 と波及 さて、 この よ うなFA化を可能 に した技術的背 景は、何 といって もME技椀の急速 な革新であ る。 1970年代以後、集積回路 (I

.C.)

を中心 とし た半導体技術の進歩は急速であ り、 その技術は コ ンピュータはか りでな く、 あ らゆ る分野の製品に 大 きな変化を促 した。た とえば、 カ メラ、時計、 家電な どの分野 でエ レク トロニクス化が進み、 品 質 向上、軽薄短小化、低価 格化がみ られた。 生産面か ら見 て も、 コンピュータ と機械加=が 結びつ いた

NC

工作機械が現われ、機械加工 に大 図 表2. ドA機 器 の導 入状 況 業 種 企 業 規 模 導 入 検 討 中製 造 部 門 へ の関心な しM E機 器 導 入状 況不 明 計 (企 莱 数 ) 全 体※ 31.6 35.9 28.0 4.5 100.0(3,149) 食 品 15.9 44.3 36,4 3.4 100.0 (352) 放 経

.

衣 服 22.2 37.3 34.9 5.6 100.0 (338) 木 材

.

家 具 14.7 34.5 44.5 6.3 100ー0 (238) 印 刷 45.7 32.3 17.3 4.7 100.0 (127) 窯 業

.

土 石 28.5 39.9 27.8 3.9 100.0 (281) 金 計 43.9 31.6 19.9 4.6 100.0(1,183) 鉄 鋼 .非 鉄 31.5 32.2 29.5 6.8 100.0 (146) 金 属 製 品 38.0 34.8 23.7 3.5 100ー0 (316) 属 一 般 機 器 47.0 30.9 18.1 4.0 100.0 (249) 撹 電 機 53.0 28.0 13.8 5.2 100ー0 (232) 械 輸 送 槙 器 -36.5 36.5 22.2 4.8 100.0 ( 63) 自 動 車 52.7 29,7 12.2 5.4 100ー0 ( 74) 精 密 49,5 . 29.1 17.5 3.9 100.0 (103) プ ラ ス チ ッ ク 34.9 42.9 20.6 1.6 100.0 (126) そ の 他 23.5 39.6 32.6 4.3 100.0 (417) 1

-

19 人 15.4 29.0 47.6 7.6 100.0 (628) 20

-

49 ^ 25.7 39.0 30.8 4.5 100_0(1,136) 50

-

99 人 36.6 38.8 20.8 3.8 100.0 (732) 100人以上 52.8 p 33.7 ll.5 1.9 100.0 617) ※ 不 明をふ くむ。 (出典)亀山直行編著 『技術革新下の中小企業』P90、 日本労働 協会、 1985 16

(3)

-きな変化を促 した。 さらに、人間の作業を一部代 香 しうるよ うな、多様な可能性を もった産業用 ロ ボ ッ トが実用化 した。 また、生産 に関す る様 々な 機 器や周辺機器 にお し、てもM E機器 の導入がな さ れ るよ うにな った。今 日、大企業は もとよ り、多 くの中小企業にお いてM E機器が導 入 された り丁 導 入が予定 され ている (図表 2 )。 と くに、 この 表 か らもわ か るよ うに、機械 、電機、精密な どの 加工組立業種にお いてM E機器の導 入が進 んでい るO 今 日注 目を集め ているフ レキシブルなFA生産 体 制は、 この ような各種 のM E機器が導 入 された こ とが前提条件 にな ってお り、それが基盤 にな っ て確立 して きた と考 え られ る。ただ、数年前か ら 普 及 しは じめたM E機器の多 くは、生産工程 の一 部 を 自動化する役割を担 うものであ ったが、今 日 FAとい う場合、 もっと系統的で包括的な生産体 制 を意味す ることが多 くな り、受注 ・生産 ・出荷 の一貫的生産 システム化 を 目指 している。 この よ うに複雑な工程 を総合的 に制抑す ることが可能 に な った背景は、何 とい って もコンピュータや メカ トロ機器の性能向上 と低価 格化に依拠 してお り、 それは、わが国が最 も得意 とする改 良技術 ・複合 システム化技稀であ る。 (3) FA化 を容易 にする社会 ・組按的背景 いか に革命的技術の発見や発明があ っても、そ れが容認 され る社会 的土壌 と組織的背景がなけれ ば、円滑に技稀革新が進む こ とはなし、。 とくに、先駆的技術を受け入れ る組織の柔軟性 が不可欠の条件 にな る。 多少蛇足 になるが、戦 国時代に武 Ef]勝頼 の騎馬 軍 団が織 田信長軍 に放れた主 因は、周知の よ うに、 武 田軍が鉄砲 とい う技術革新 の導入に遅れ を とっ たか らであ る。ただ、 この ことは武 田が鉄砲の威 力 を知 らなか ったわ けではな い。武 田の首脳陣は 鉄 砲の革命的意義 を承知 していたはず である。 し か し、武 田はあま りにも強 力な騎馬隊を有 し、そ れ が無敵の如 く信 じられ ていたため、騎馬隊を不 用 にす るよ うな鉄砲の導 入は、組織 と して受け 入 れ られなか ったのであろ う。 そこに武 田軍 の悲劇 が あ った。 今 日のM Eに代表 され る技楠革新 に も、 同様の こ とが いえ る。 ロボ ッ トの語源はチ ェコ語 の 「ロ ボタ」 に由来す る といわれ るが、 ロボタ とは奴隷 を意 味す る。 したが って、欧米では、 ロボ ッ トと い う語句 には暗 いイ メージがつ きまとい、 それが ロボ ッ トの社会的普及 を阻害 している。 その うえ、欧米は 日本 と異な り、労働組合が企 業別 ではな く、職種別 にな っているか らFAな ど の合理化 につなが る生産 革新はなかなか進 まない。 わが 国では、 ロボ ッ トな どに対す る抵抗感が小 さ く、企業別組合 で企業単位で激 しく競争 しなけれ ばな らないか ら、 ロボ ッ トな どの導 入は企 業が生 き残 るため に必要不可欠 となる。当然、わが国に おいては、 FAな どの生産技術革新は欧米 よ りも 速 く進展す ることにな る。

(

4

)

技術革新 を促進 させる産業政策 さて、以上 の よ うな背景の他に、わが 国におい ては新技術開発 を促進 させ る産業政策が常 にある のではな いか といわれ、 この点が欧米な どか ら批 判の対象 とな る。産 ・官が一体 とな った 「日本株 式会社」 と呼ばれ るものへの批判が代表的な もの であ る。 M E技術革新 に関 して も、その よ うな立場か ら 日本 の優位 を指摘す る人 も多い。た とえは、 ミカ ェル ・オームは、 日永のマイ クロエ レク トロニク ス技 節を促進 させた要因 として、一つは、 1970 年代後半か ら日本の輸 出環境の悪化 に伴 い産業の 再整 備を迫 られた こと、他 には、 日本の企 業は民 間 ・銀行 ・政府 の三者が一体 とな って 「計 画開発 機関」 と して連盟を組み、企業の 自己資金 の限度 を こえて大量 の設備投資が可能であ った こ とを強 調 している。 まっが国の産業育成 に関 し、官 (政府 )の役割 に 対 しては さまざまな評価 がな され ている。確かに、 産業が成熟 していない初期の段階にお いては、幼 稚産業の保護 ・育成 のための官の役割は決定的 と いえ るほ どの重みを もつが、産業や技術が高度化 するにつれ、政府の役割は小 さくな るのが普通 で ある。 この よ うな観点か ら最近のME技 楠 の進歩 をみ ると、官の力 とし、うよ り民間活 力に よるとこ ろが大 きい と考 え られ、わが国の民間企 業 のM E 技術は,世界の トップ レベルに達 してい るo企業 の技術開発 に自走 力がつ いてし、ることか ら、今後 は民 間中心 に、 FA化の よ うな技鯖は進 展 してい くと考 え られ る。

(4)

3

.

FA

生 産 シス テ ム の構 造

FA

生産 システムを構築す るための基本体制は ど うあ るべ きかを考 察 す るには

、FA

生産 シ ステ ム とは どの ような ものかを明確 に してお く必要が ある。

「FA

生産 システ ム とは何か」を明確 に統一 し た定義はな く、現状 では 自動 システムを生産 する メーカに よってかな り異な っている。た とえは コ ンピュータメーカでは工場全体を省力化 システム として定義 し、 メカ トロニクス製品 メーカは 自動 化 システムを部分的 に とらえて定義 していること が多い。 また、オー トメーシ ョンの流れの中に位 置づけ て生産 システ ムにおけ る 「物の流れ」の 自 動化をはか るものを

FA

生産 システムと称 してい る研究者 もいる。 しか し本稿では企業において

F

A生産 システムを構築 す るための基本体制のあ り 計 画 と 管 理 工 程 制 御

シ ス テ ム 方 を考察す ることが 目的であるので、生産 システ ムを企業経営活動のサ ブシステ ム と して とらえて

FA

生産 システムを次の よ うに とらえることにす る。すなわ ち

、 「FA

システム とは受注か ら出荷 に至 るまでの生産活動 (主 として加工や組立 )に おけ る生産 システム全体 の効率的 な管理 と制御を 行 うこ と」 とす る。具体的 には

FA

生産 システム は図表3に示す よ うに工場 にお け る生産活動の 自 動化 システムお よびそれ らを効率的 に管理、制御 を行 うCAD/CAM システム と生 産 管理 シ ステ ム モこおけ る活動を対象 としている。 この ように

FA

生産 システ ムを とらえる と各サ ブシステムでの ソ フ トウ ェアがモジュール化 しや す し、ために多品種 少量の生産 に柔軟 に対応 しやす い こと、 さらにサ ブシステムを変更す る場合、比較 的容易に対処で きる利点がある。 以下 に これ らサ ブシステムの内 容 につ いて概観 してい くことにす る。 図表

3

. FA

生産 システムの構造 CAD/CAM システム 写経 1音 量

-

ぱ 蓋 琵≡冨蓋宗 管理 ・製

.図面管理 ・部

i

f

生 産 設 計 生産技術情報管理 ・工 程 設 計 .生 産 技 祷 標 準 ・作 業 設 計 .製 造 標 準 ・加工データ

(

NC)

生成 .製 造 原 価 見 積 基 準 生産管理 システム 計 酌 ・生 産 計 画 ・基 準 生 産 日 程 ・賢 材 所 要 量 計 画 ・作業スケジューt)./ グ ・購 買 . 外 注 計 画

f

管 理 ・工程管理 .倉庫管理 ・品質管増 .購買外注 ・原価管理 管 理 ・納期管理 ・設備管理 自 動 化 シ _ス テ ム 工 程 制 御 シ ス テ ム l .工程監視 .トラツキガ

=

= 二 二

二 二 ∵ 二 = =

製 造 シ ス テ ム 製 造 シ ス テ ム

(5)

(1) 計画 と管理 生産の計画 と管理 においては技術情報 お よび生 産管理情報 をいか に製造 システムに ソフ ト面か ら バ ックア ップす るか を焦点 と している。 このため の システ ムが

CAD/CA

Mシ ステ ムであ り生 産 管 理 システ ムである。 (彰

CAD/℃A

Mシステ ム

CAD

とは精機学会総合生産 システム研 究 分 科 会 編の 『践械生産 システム用語辞典 』に よる と、 「コンピュータお よび関連情報機器 を利用 して、 目 的関数が定式化 され ていない設計 を適切かつ 自動 的 に行 うこ と」 と定義 している。一方

CA

M とは、 「適切な製造設計仕 様な らびに生産要 求情報 を コ ンピュータに入力 して、工程設計、作業設計な ど の情報処理 を行 うとともに、生産工程 を 自動的 に 制御することO広義 には、人間 とコンピュータの それぞれ の特徴を活 か しなが ら、製品の製造 に関 す る経営 、管理や作業な どの制御 を行 うこと」 と 定義 され ている。図表 4.にその

CAD/CA

M シ ス テムの構成の1例 を示 して,いる。 図表

4. CAD/CA

Mシステムの構成 生産データ ベ ー ス ・生 産 設 計 ・工 程 設 計 ・加 工 情 報 作 成 ・設 計 情 報 ・工 程 情 報 ・部 品 情 報

・N

C

情 報 ・設 備 情 報 ・治工具情報 ・計 画 実 績 ・企 画 見 賃 ・基 本 設 計 ・詳 細 設 計

CAM-C

ここでは

CA

Mを

CAMIP《

AM-pl

ann

i

ng)

CAM-C(CAMIC

On

t

r

Ol

)

に分 け てい る

。CAM

-

pとは コンピュータの製造 デ ー タベ ー ス また は データー ファイルを用 いて、生産設計 、工程設計、 加工情報作成を行 うことであ り

、CAM-C

とは、

CAM-P

で作成 された情報 に基づ し、て設備制御、 工程間制御、データ収集 を行 うことをい っている.

この

CAD/

CAM

は理想 と して

、CAD

に よ り決 定 された部品や製品が直 ちに自動生産

(

CAM)

さ れ ることを理想 と しているが、現在の

CAD/

CAM

は まだそ こまでには至 っていな し、のが実状 である。 た とえば、現在

CAD/

CAM

システムと して利用 され ているものは大型汎用 コンピュータをホ ス ト コンピュータとす る ロッキー ド社 の開発 した

CA

DAM

か らパ ソコンを使 った システム まで 国内外 の各 メーカーか ら数多 く販売 されてお り、それ ら の価 格はノ、- ド、 ソフ トの両方で数億 円か ら数百 万 円まで とその幅は広 し、。 ② 生産管理 システム

tMRP

シ ステ ムを 中心 と して-生産管理 システムは顧客の要請す る受 注 内容に 基づ いて具体的な生産 目標を設定 し、それ に従 っ て生産過程 を適切 に稼動 させ ることに よ り、全体 と して効率的な生産 を行なわせ ることを意図 した 仕組み である. この仕組みでは、次の よ うな諸活 動が行なわれ る。 ・生産の計画 と統制 ・工程 管理 ・原価管理 ・設備管理 ・倉庫管理 ・購 買外注管 哩 ・環境管理 この中で生産管理 システムの中核 とな る生産の 計画 と統制につ いて フ レキシブルな生産 管理 を基 本思想 と して持つ

MRP(

Mat

e

r

i

alRe

qui

r

e

me

nt

s

pl

an

ni

n

g)

システムにつ い てみ てみ るこ とにす る。

MRP

システムは コソビュー/タに よ りリアル タ イ ムで生産、在 瞳を管理す る総合的な シ ステムで あ る。 その主要 テーマは必要 な 日時 に、 必要 な場 所-、必要な材料、部品 を入手す るこ とである。 この

MRP

システ ムの構成 とその流れは 図表 5に 示 され ている。

MRP

システ ムの計算 プ ロセスは、基 準生産計 画 、部 品構成表、部 品関連情報、指示済 オーダー 明細の4種類の情報 を もとに図表5に示 され る よ う に行 なわれ る。 ここでは次の 6項 目の計 算が行な われ る。 ・総所要量計算 ・純所要量計算

(6)

・ロッ ト編成計算 ・勧 告 オ ー ダ ・先行計算 ・進 度 訂 正 勧 告 図表 5. M RPシステムの全体 設計変更 管 mJ. 図表6.所要量算出のシステム ・基本生産計画 ・構成部品表 ・在韓状況 (手持在庫、 仕掛品、発注残 ) ・発注 ロッ ト ・リー ドタイ ム _ _ __ _______ ______l ・X 下位 レベルの総所要量計算 に移 り、構成部品表最下位品 目にた ど りつ くと

、MRP

計算を終 え る。 - 20

(7)

-(

2

)

工程 の制御 システ ム 工程 の制御 は スーパ ミニコンを使 った工程 制御 コンピュータシステ ムの もとで生産機械設備 が有 機 的 に結合 され て管理 され る。代表的な機械設備 と して次 の ものが あげ られ る。 ⑦ NC工作機械 ワー クを加工す る。 径) ロボ ッ ト装置 部 品の加工 、搬送等 を行 い組み 立 てるO ⑳ 自動検査 ・調整装置 部 品、製 品 を必要 な ところで測定 し、所 定 の範囲内に調整 す る. また品質 の 良否 を 検査 す る。 ㊤ 自動搬送装置 部 品、製 品を移動 させ る。 ⑳ 自動 倉塵 部品、製品 を一時的 に保 管す る。 これ ら生産機械設 備お よび作業者用 の コンピュ ータ入出力端末装置 に対 して工程 制御 の コンピュ ータシステ ムの処理 は生 産計 画 に従 って作業者、 材料 ・部 品 ・製品、機械設備 の3著聞の データを 制御 す る こ とにな るO 処理 と しては、た とえは以下の こ とを行な う。 ・ホ ス トコンピュータ との計画 と実績 の交信 ・作 業者-の作業指示 のための入出力端末装置 - の表示 ・各作業者、設備 に対 す る生産計画 の詳細 スケ ジ ュール化 ・作業進捗管理 、在 庫管理 ・枚 械設備の稼 動状況 の監視 ・NC工作機械 -指示すべ きNCテープの転送 と管理 ・材料 ・部品 ・製 品の搬送 指示 ・検査装置か らの品質 データの統計処理 ・機 械設備 に対す る計 測制御指示 この よ うな工程 制御 コンピュータシステ ムの処 理 内容 は処理すべ き機能が多様化 し増大化す る傾 向にあ る。 このため制御 す るプ pグ ラムは多量 に な るので機械設備 に関す るものは横械設 備のマイ コンに行 なわせ る分散処理が あた りまえ にな って きた。 したが って、 工程 制御 コンピュータシステ ムでは、工程経路 の どこに製品、部 品が あ り、 ど の よ うな状態 にあ るか とし、うことを トラ ッキ ング して、適宜 、機械設備 のマイ コンに対 して、起 動、 停止、分岐 な どの トリガの制御機能 のみ を支 え る のが一般 的 とな って いる。 以上 の よ うな こ とか ら工程制御 コンピ ュータは - - ドウ ェアの機能 と して、多様な イ ンター フ ェ ー ス装置、最 小 の線材 で配線 で きるデ ータ- イ ウ ェイ装置、二 重化等 高信頼構成、物 の流れ を無 人 で追跡可能 とす る識別 セ ンサ、処理性 能 の余裕度 と メモ リ容量の拡張性 、等 の条件 を備 え てお くこ とが必要 とされ る。 また ソフ トウ ェアの威 能 と し ては、高速応等性 と リアル タイ ム

O

S、容易 に更 変 、検索 等の管理 を行 うデータベー ス、 リアル タ イ ム用 の高級 言語、簡単 に会話が で きるパ ッケー ジ ソフ トを備 え るこ とが重要 とされ る。 (3) 製造 システム 生産機械 設備は加 工、組立、検査 ・調整、搬送 等 か ら成 る。 この よ うな生産機械設備 は大量生産 の時代 には特定用途 に対 してそれぞれ が椀 能 して いれ ば よか った。 しか し現代 の よ うに多 品種少量 の生産 の時代 には生産横桟設 備は製 品 の ライ フサ イ クル に応 じてその メカ ニズ ムを容 易 に変 更可能 にで きるこ と、一定 のサ イ クル タイ ム内 にお いて 複雑 な動作 を伴 う多機 能 を もっ こと、 これ らを融 通 性 高 く してお くこ とが必要 とな って きている。 このため マイ コンの効果的な導 入に よ り楼械設 備 に対 す る制御が行なわれ て きている。 こ こで よ く 使 用 され る生産機械設 備 をみ てみ る こ とに しよ う. (D NCZ作枚械 NC工作機械は工具 台 と ワー クを搭 載 してあ る テ ーブル等 、対象 とす る機械 の可動部 の位 置 と移 動速度 を数値制御情報 に よって自動的 に加 工す る 機械 であ る。 このNC工作機械はNC装 置部、枚 械 動 力部 、機械動作部か ら構成 され てい る。 その 基本原理 はNC装置部 に数倍制御情報 を 入力す る とパル ス列 の電気信 号に変換 され て、 このパル ス 列 がサ ーボ機 構の入力 とな って楼 械動作 部 が駆 動 しワー クが加 工 され るこ とにな る。 NC工作槙械の種 類は多 くNC旋盤 、 マ シ ニン グセ ンタ、 NCフライ ス盤、 NCボ -ル鹿、 NC 研 削盤、 NC中 ぐ り盤 な どが あ り、 さらにその他 特殊 加工機 と してNC放電加 工按、 NCワイ ヤ放 電加 工枚、 NCガ ス切断校が ある。 また レーザ ー

(8)

加 工概 等幅広 く利用 され ているO この よ うな

NC

工作機 械は 自動化に よる生産性 向上 だ けでな く、 いろいろな利点を持つ。 た とえ は、製 品品質 の均一 性 向上 、機械 の稼 動率 ・生産 性 の向上 、 治工具類の工具費や スペ ー スの節約、 生産 リー ドタイ ムの短縮等 であ り、 これ らの利 点 に よ り大 きな普 及を してし、る。 図表7.産 業用 ロボ ・./トの分類(JISB-0134-1979) マニユアノニプレータレ.マ 人間が操作するマニプレータ 固定シーケンス あらか じめ設定された順序と条件および位置に従って動作の各段階を遂 ・ロボ ット 次進めてい くマニプレータで、設定 情報の変更が容易にできないもの 可変シーケンス あらか じめ設定された順序と条件および位置に従 って動作の各段階を遂 ・ロボ ット 次進めていくマニプレータで、設定 情報の変更が容易にできるもの プレイ/ミック . あらか じめ人間がマニプレータを動 か して教示することにより、その作 業の順序、位置およびその他の情報 ロボ ット を記憶させ、それを必要に応 じて読 み出すことにより、その作業を行え るマニプレータ 数値制御 ロボ ット 順序、位置およびその他の情報を、数値により指令された作業を行える マニプレータ 知能 ロボ ット 感覚校能および認識機能によって行 ② ロボ ッ ト装置 ロボ ッ ト装置 は産業用 ロボ ッ トと して図表 7.の よ うに分類 され て定義 され ているO 現在 の主 力は 固定 シーケ ンス ・ロボ ッ ト、 可変 シーケ ン.ス ・ロボ ッ トが多 い。 1980年 の生 産統 計 に よれ ば固定 お よび可変 の シー ケンス型の ロボ ッ トの機種 の台数の合計 は全 体 の74啓を 占め てし、 る。 用途別 では プ ラスチ ック成型加工用、切 削研 削加 工用の機種 が多 い。 特 に この よ うな産業 用 ロ ボ ッ トは一般 に周辺校器 を 含め て高額 で あ り、 そ の設置 にあた っては経 済的 見地か ら有 効性の検討 が不 可欠 とされ る。 - 22-③ 自動検査装置 自動検査装置は材料 ・部 品 ・製 品 に対す る 自動 検査 と生産機械設 備 に対 す る保 守 、点検 の2つ が あ る。材料 ・部品 ・製品 に対 す る 自動検査 は これ らが果たすべ き機 能 と性能 を制御 情報 あ るいは認 識情報 に よって、 あ らか じめ準備 された基準値 の なかか ら、それ に相当す るデ ータを選 び出 して測 定 データ と比較 して偏差 をは じき出す等 に よ り品 質 の保証 範囲にあ るか否か を判断 して行な う。 た とえは加工中の測定、検査 では光 に よる加工面 の 反射 特性や、 回折特性 を検 出 して形状、表 面状態 の検 出を行 う。 また物体 の立体形 状 の測定 では タ ッチセ ンサ ーつ きの プ ローブや非 接触式近接 セ ン サ -を使 った 3次元測定が あ る0 - 万、保守、 点検のための検査 は生産機械設備 が正 しく稼動 してし、るか ど うか を、異常現象の有 無 に よって把握す るこ とが主 とな る。 た とえは、 電源や油圧 の急変 等 の異常 が な いか、稼動状態 は よいか、工具 煩の寿命 は大丈夫 か、等 工程制御 コ ンピュー タシステ ムか ら常 時、生 産状態 を監視 す るこ とに よ り自動 検査 が な され る。最近 では槙械 設備 の中 にマイ コンが組み込 まれ てし、るこ とが多 いので、 それ に よ り状況 を詳 しく杷超 して、異常 時 には作業者 に知 らせ る と同時 に工程 制御 コンピ ュータに信 号を送 って対処 を させ るこ とが多 い。 ④ 自動搬送装置 日動搬送装置 は

FA

生産 システ ムが有機 的な シ ステ ムを構成 させ る とし、う点 にお いて、 この部分 に特色が あ る。搬送 の対象物 は加 工品、組立品、 取付具、 切削工具 、切 り屑等であ り、 これ らを2定 点 間 あるいは 自由度 の高し、2点間 を水平方 向、垂 直方 向お よびそれ らの組合せ た方 向に搬送す る。 これ ら搬送 の動 きに対 す る制御 の方法は コンベ ア の よ うに地上 側設 備 に対 して指示 す る方法、無 軌 道 台車 の よ うに移 動す る装置側 に指示 す る方法の 2つが あ る。 作 られ る製 品 の種塀や工場 の中の設 備 に よ り種 々の搬 送装置が 用 い られ る。 図表 8は よ く使用 され る搬 送装置 の種 類 とその特徴 と短所 を示 している。 (9 自動倉庫 自動倉瞳の基 本的な機 能は収容 物を随時保 管 し てお き、必要 に応 じて出す こ とで ある。 このために単 に貯蔵 な い し保管 の役 割を果たす

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図表8.梯送装置の種類 と特徴 種 類 特 徴 短 所 コン′ベア ・大物か ら小物 までの搬送が可能であ る ・経路が固定的で 自由度が小 さし、o ・パ レッ ト搬送 に適す る〇 ・安価である〇・搬送能 力が大であるo ロボ ッ ト ・搬送 とワー クの 自動機-の取付けを同 ・搬送範囲が限定 され るo - ロボ ッ トで可能 とさせ るo ・可搬重量が小 さいo・高価 であるo

軌道式台車 ・軌道 を走 るので安定性が よいo ・経路固定のため 自由度小であ るo ・高速搬送、重量搬送 も可能である〇 ・停止精度 も高 いo ・床面積を多 く必要 とす るo 無軌道台車 ・走行経路は電磁誘導式、光学誘導式、 ・走行速度は遅 いo (無人車 ) 磁 気誘導式 に よるo ・停止精度 も悪'い. ・通路 の有効利用、 レイア ウ トの フ レキ ・高価 であるo シビ リテ ィが大 きし、o ・床面の整備が必要であるo ・小型か ら大型 まで利用可能であるo ・バ ッテ リ式の ものは充電時間 の制約があるこ シ ャ トル カー ・ラックピニオ ン、回転軸方式 な どで駈 ・基本的 には固定 された レール上 を走 る 動す るo ・大形か ら小形 まで利用可能o ・比較的安価であるo だけであるので融通性 に欠け るo オー トローダ ・天井走行形 ロボ ッ トともい うべ きもの ・レイア ウ ト上 の制約を うけ るo で、軸、歯車類の丸物 の搬送 と供給 を ・枚械の中心軸 とオー トローダの走行 レ 同時 に行 うo -ルの方向 とを一致 させ る必要 があるo ス タ ッ カ ー ・シ ャ トル カーに上下方 向の搬送機能が ・搬送範囲が限定 され るo だけではな く、品物 の種類 と数量な ど現在 の特点 での最新情報を記憶 して在 庫管理 の機能 も求め ら れ てし、る。 したが って自動倉庫は ワー クの流れの 自動化 と保 管に合致 した機構を もっ こと、 ワーク の保 管重量や保管個短な どの条件 に適合 した構造 を もっ こと、 コンピュータ指令に よ りワー ク保管、 ワー クの姿勢制御を行 うことが必要 とな るO この よ うな要件 を持つ 自動倉庫は次の4つの種類があ る。 6) 立体 自動倉庫 (スタ ッカ-ク レーンを用 い た高層 ラ ック ) 総収納個数は拡張性が ある。そ こで保管で きる 単位重量はバ ケ ッ ト使用の場合50kg前後 、 パ レッ ト使用の場合は 1- 3 トンが標準である。 (抄 水平型回転 ラック 保 管 ・運搬 ・管理 の3機能をシステム と しても っている。建屋 内の一時 ス トレージと して使われ ることが多い.ノミケ ッ ト単位の杭載荷重 は20-50 kg程 度、格納個数は最大 200個程度であ る。

垂直型回転 ラック これは機構上 の フ レキ シビ リテ ィがな いので保 管物の大 きさに制限があ る。棚の空間は 高 さ30m、 奥行30cm、幅2m程度が最大であるc l棚 あた り の積載荷重は 100- 200kgであるが、バ ケ ッ ト単

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位 あるいは、保管物単 位では1kg∼10kgである。 ④ 流動 ラック 保 管棚が ロー ラコンベアで構成 され ているため、 容器の まま保管で きるのが特徴である。積載荷遠 は数百軸- 1トン程 度 が標準であ るが、特殊な も ので 1kg以下に適用 されるもの もある。

4

.

ドA

生産 システ ム構 築 に求め られ る 基 本体 制 成熟市場 における今 日の動態的な多品種少量生 産 のための以上述べ た よ うな構造を持つFA生産 システムを構築するには企業 としてどの ような基 本体制が求め られるの であろ うか。 一般 に、企業が生産 システムを作 り上 げ てい く に際 しては、本質的 に創造的な側面 と分析的な側 面が等 しく必要 にな る といわれ ている。 とい うの は、生産機械設備お よびそれ らを動かす ソフ トウ ェア等か ら成 る生産 システムは期間的に見 る と固 定化 され る傾向にあ る0-万企業に要請 され る顧 客か らの品種、性能 、 コス ト、品質等の受注 内容 は大 き く変動す る。 この ような状況下 にお し、ての 生産 システムの構築 は市場や顧客の未来動向を見 定めた上 で、 まず創造 的に市場や顧客の動 きその もののなかか ら新 しい技飾可能性の芽を探 り出 し、 その後 に論理的な分析 力で現実性あるシステム案 を繰 り上 げ ることにあ るか らである。 そ こで動態的な多品種少量生産の生産 システム を構築す るために、 FA生産 システムとして成立 す る条件 とは何かを まず確定 し、その上 で具体的 に どの よ うな基本体制 が必要 とされ るかを考 えて み るこ とに しよ う.

(

1

) FA

生産 システ ムの成立条件 前述 しち ょ うなFA生産 システムを構築す るた めには、 FA生産 システムを-- ド面、 ソフ ト面、 経済的側面か らとらえ ると次の条件 を ととのえて し、るこ とが必要 と考 え られ る。 (D -- ド面 フレキ シブルな生産 工程の設計がな され てお り、 さらに

NC

工作機械 、 ロボ ッ ト装 置 、 自動搬送 装置、 自動検査装置、剖'm装置等の生産設備機械 が統合化 され ているこ とが必要 であ る。そのため には グル ープテ クノ ロジーに よるセル概念 を導 入 し、部分最適がはか られ ている と同時 に、全体的 -24 -に有機的に各設備機械が結合 され て、適応的な変 化が可能な構造 に しておかな くてほ な らない。 ② ソフ ト面 -- ドの部分を円滑 に働かす ソフ トが完備 して いることが必要 である。 これは各設備撹械 を作動 させ るための 自動 プ ログ ラ ミング、生産の対象 と な る多様な製品 ・部品 ・材料を選択 す る生産計画、 生産過程を計画管理 す るための工程計画、 日程計 画、製造 システムを保全 す るため設備保全等 に関 す る情報処理 システ ムが確立 していな くてほな ら ないQ また フレキ シビ ])チ .Lある製造体制 を早期 に検討 で きるための精度の高 い生産 予測 も大切 と な る。 これ らは製造 システムの ソフ ト面 を完備 さ せ て生産性 を保証す るこ とに他な らない。 ③ 経済面 一般 にFA生産 システムには高額 の投資がな さ れ る。 このために投資理論 の立場 か ら生産 システ ムを評価 しておかな くてはな らない。 また費用対 効果を高め るために無 人運転、 3交代制、稼 動率、 操業度等の検討が十 分吟味 され ていることが必要 である。すなわ ち経済性が保証 され ていな くては な らな い。

(

2

) FA

生産 システ ム構 築 の た めの基 本体制 上 で示 した よ うにFA生産 システ ムの成立条件 を満たすには、 FA生産 システムを構築す るにあ た って次の よ うな基本体制が必要 と考 え られ る。 その第1はFA生産 システムを構築す るために 企画 ・構想時 におけ る基本体制 として総合 エ ンジ ニア リング体制 を とることである。 第 2は この企 画構想 にそ って生産 システムを ど う運用す るかの 運営体制のあ り方を考 察す ることで ある。以下 こ れ らにつ いて述べ てみ よ う。 ① 総合 エ ンジニア リング体制のあ り方 FA生産 システムは これ まで示 してきた よ うに 企業におけ る生産 にかかわ るすべ ての部 分を対象 と した システムである。 したが ってFA生産 シス テムを構築す るには まず企業がその中長期計画 に 基づ いた生産 システムを 自ら構想 ・企画 し、既在 の生産工程 の検討 と再編成、構成す る機械 ・設備 の開発 を含めた選定、 レイア ウ トの設計、そ して 製造 システムを効果的、効率的に運 用す るための ソフ トウェアの開発な ど総合的なエ ンジニア リン

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グの体制を とるこ とが大切 と考 え られ る。 この体 制 は ロボ ッ ト等単体 の機械設備 の導 入にあた って も程 度の差 は あれ 同様 の配慮が本来 は必要 とされ る。特 に今 まで必要 な時 に必要 とされ る機械設 備 をその時 々に導 入 して きた企 業では トータルで生 産 システムを見直 してみ る と不都 合 な部 分が あ る とい うのは この総合 エ ンジニア リングの視 点が欠 け て いる こ とに よる と考 え られ る。 図表9は総合 エ ンジニア リングの推進手 順 とそ の業務 を示 した ものであ る。 FA生産 シ ステ ムを 構築 す るには こ こに示 した段 階 を確 実 に踏 む こと が必要 で あろ う。 図表 9.総 合 エ ンジ=7 リングの推進手順 と業務 phase ユ lリンク践 縫/-)-.7 総 合 エ ソ ジ ニ 7 リ ン グ の 業 務 phas∼e- l (勤 システ ムの

匡∃

謂 志定臼的, El漂 条.現状 分析.調査検討号リテ十 .概念設計と ∃ 匡.総合評価璽 司 目的 とu控の 件 .1守米-守,洲J .デー タ解 析 .研究開発計内 .課唱 設定 ・評価の考 え方 .ニーズの把探 .新 システ ムの .プロジ ェク ト .問摺}:I-.、 C2) 旧姓Il])易は JIiu、).叩 ;iな .flり甥の抽E.目 板念に兆づ く 計的:B 対策 純 調査 ど .概念づ く り 将来予測 .コス ト (卦 概念設計(本案代案 ) ・概念設計図・新 システムの拭成 と砥要技術の検討 .実行可能試案-才と仕的方式の.立地、配 置計決定 CI) フィージ ビI)テ ィ- スク ディー ・fh-場、環境 法 画 (9 7 ク。プ ラ 規 .環境 条件、安 ソ、事前評LiW ・p技術、姿政事例 全性 ・ノウ- ウ、 デ 一 夕分析 phase- ∫ 匪 ゴ -E ∃

-

一匪

-

匡 国 ① 校数秦 の策 ・別学、技術的 .システムの括 .システ ム基本 .プit,ジ エク ト 五三、分析,実 解 析 成 設計 基本計画 奴 研究お よび ・経 済、社会的 .総合開発計画 .運用 システム .工程 、予算、 投適 システ ム 分析 .投資運 用概算 の基 本設計 資金計画 の決定 ・本案お よび代 .任 所性、 条件 .サ ブシステム .要 EL 払 拭 マスタープ 秦の策定 .環境、安全対 と構成校能の .ク リテ ィカル ラン′ ・実5.)^i研兜、モ 策 決定 バ ス (2) システム恭 デル ブ ラ./ ト .関連 法呪、許 .椛成機 器の主 .各桁組管理 シ 本設計 テ ス ト 孟だiiJ都項 要諸元の決定 ステ ム i:5) プ ロ-}エク ・運 Fr]、経 済性 .収益 、 コス ト .7lPジ

ク ト ト計拘 .評価 検討 の分析 マネ ジ メン ト ..投適化 シ ミユ .シ ステ ム評 価 計画 レーシ ョン .保証条項 ・総 合評瓜 決 .契約体系 定 ・トークノレシス テム故 習 phase-q phase-Ⅳ phase- Y phase- lt 冒 「霜 表音 1 調 達 「盲 す 巨 = 司 匡 ≡ 国 ・トータル シス .機 軸、撰 'J.P,- .土木 .試運転、提菜 .システ ムのu .三 ;;警 ム ●謡 、`誌 :荒 .覗 据 巨 := 耳 芝請 警 芸 の設計 電瞭 ) え付け .保証、教育 システ ムの稔 ・要 素機械 シ .輸 送 .屯気、計装 工 .サー ビス技術 合評LLUJ -ステムの設計 .L輔 招 W1 事 ・発 注仕様告 .保安 (出典 )木上進rFA ・ロボ ットシステム設計法JP148,149.日刊工業新聞社 ,1986(一部削除 )。

(12)

この よ うな総合 エ ンジ ニア リングの体制 を とっ てFA生産 システムを構築 す るこ とは次の よ うな 利点が あ るか らに他 な らな し、。 第1は生産 システ ムその ものの 目的 ・役割が よ り明確 化 され るこ と、 第2に生産 システムの各構成要 素は システ ム全 体 の中で のバ ランスが考慮 され て、 よ りよい ものを 選 択 で きること、第3に企 業環境 の変 化 に よ り適 応が可能 な こと、第4に生産 シ ステ ムの評価が確 実 に行 なわれ るこ とであ る。 ② FA生産 システ ムにおけ る工場運営体制 のあ り方 工場 のFA化が進展す る と工場 におけ る組織 も 人 も変 化せ ざるを得 な い。 工場 の変 化の まず第1 は現場 の構成 員の変 化であ る。 FA化の進 展 に よ り, あ ま り熟練 を要 す る仕事 は減 り、そのかわ り に

、NC

テープな ど ソフ トウ ェ7を担 当す る人、 機 械操 作だけを行 う人、横械 ・設 備 の メンテナ ン スをす る人、等 に分離 され て くる.一方、 FA化 に取 り残 された部分の仕 事が残 る。 バ リ取 り、仕 上 、前 加工、等 の非常 に単 純 な作業が増 える と考 え られ る。 したが って これ ら単純作 業を行 う労働 者 の増 加が考 え られ る。 第2は勤務体制 の変 化 で あ る。 前述 した よ うにFA生産 システ ムは経営 に とって巨大な投資 を必要 とす る。 このため経営 と しては生産 システムの稼 動率 を向上 させ ざるを得 な い。一般的 にはFA化 の進展 に よ り、稼動率 は 2- 3倍 に上 げ ることが必要 で あろ う。 これ に よ り、勤務体制の変更が必要 とされ る。従来1直 の ものを、 2直3交替、 あ るいは3直4交替 な どの 勤 務体制 を変更す ることにな る。 第3は コンピュ ータソフ ト、 高度の機械 ・設備 の メンテナンス等 の 知 識 レベルを要 求 され るO作業者は間接的 に機械 ・設備 を操作す るだけ に とどま らず 監視、 メンテ ナ ンス、 ソフ トウェアの作成等 多様 な業務 を要 求 され る。 これは従来 と異 な った高度 の知識 レベル が必要 とな る。 以上 の よ うな工場 の質 的変 化 に よ り、 工場 にお け る運営体制のあ り方 として以下 の こ とが考 え ら れ る。 第1は小 人数 に よる工場 運営 で ある。 FA生 産 シ ステ ムの導 入に よ り経営 と しての成功不成功は 投 資回収が うま くい くか し、か な し、か に よる。 この た め に必要 最少 人 員で工場 運営 を行 なわ なけれ ば - 26-な ら26-な い。 しか し26-なが ら、現在 の よ うに市場 の成 熟 化は市場開拓、 シ ェアア ップを 田艶 とさせ てい る。 したが ってFA化 の進 展は既 在 人 員に余 力を 生 じさせ るこ とにつ なが る。 こ う した ことか ら小 人数 に よる工場運営体制 を確立 す る時 には事 前 に 生産余 力人 員の活用策 を繰 ってお くこ とが重要 と な る。特 に省 力化 を図 るた めのFA化は事前 に組 合 との協議 も重視 され る。 第2は作業者 の教育 ・訓練 であ る。 FA化 され た工場 は高度 に コン ピュータが活用 され てい る。 したが って作業者 といえ ど も コン ピュータ ソフ ト 技術 とは無縁 では あ りえな し、。 これ らの技鵜 を持 つ要 員を養成 す るのは短期的 には 困牡であ るので FA化導 入 とあわせ た育成計 画が必要 とな る。 さ らにFA化 された製造 システ ムは、新 たな マ ン ・ マ シ ン作業編成 の もとで、従来 と異 な る運転要 員、 保全要 員、 コンピュータ支援要 員 と生産技 術 の強 化が必要 とな る。 FA化 の効果 を最大限 に発 揮 さ せ、 それ を安定維持 してい くため にはそれ を操作 す る作業者 の力に負 うところが大 であ る。 ロボ ッ ト等 の -- ドウ ェア技 箱だけ では な く、 ソフ トウ ェア技術 を駆使 してい くた め教育 ・訓練 には十 分 な配慮が必要 であ る。 このた めには企業 内の育成 を前提 とした長期的 な視 点 に立 った 教育 ・訓練 の 制度が必要 とな る。 教育 プ ログ ラムと してはFA 生 産 システム全 般 にわ た る幅広 い知識

、NC

工作 楼城、 ロボ ッ ト等 のFA機 器 の運 転 の知識

、NC

機械、 ロボ ッ ト等 の指 令、 入力のた めの プ ログラ ム作成 に関す る知識、各機 械設備 の保守 に必要 な 技希等FA生産 システ ムの運 用 に必要 とされ る基 本 的 な事項 の教育は欠かせ な いで あろ う。 第3は保全体制 の充実 をはか る こ とであ る

。 F

A生産 システムは単 に機械 ・設備 を導 入 し、 ソフ トウ ェアを整備 すれ ば十 分機 能す る とい うもので はな い。計画す る、保 全保 守 をす る、実際 に楼械 設 備 を運転 す る、等 これ らすべ ての面 におけ る運 営体制が ととの って いな い と成功 す るものではな い。 さらに メー カー との協 調 も大 事 で、運転 指導 を して もらった り、運転状 況 の検討 を した りして 完全 な運 用状態 に近づ け てい くこ とが大切 で ある。 このためには設計 ・技 柿部 門、製 造部門、 その他 関連 す る部 門を含めた トー タルな保全体制 を生産 システ ム導 入時 よ り検討 す る と共 に、運用段 階 に

(13)

お いても徹底 を図 っていかね ばな らな いで あ ろ う。

む す び

生産 システムのFA化 は、 工場 の無 人化 を志 向 し、すで に多 くの企 業 で試み られ てし、る。 しか し、 FA生産 システムを維持 す るためには、 人間 の高 度 な知 能や技 能が必要 であ り、 この意 味 でFA生 産 システ ム全体 と して無 人化 が可能 にな るわ けで は な い。 FA生産 システ ムの特徴 と して もつ生産 の柔軟 性 は、完全 に個別 の一 つ一 つ の製品 ・部 品 の生産 へ の対応 を可能 にす る ものではな く、 そ こには限 界 が存在 す る。つ ま り、新 しい設計 では、設 計や 生 産技術 に関 す る人 間の知 的活動が必要 であ る し、 新 しい製造技術の変 化 に対 しては、熟練 した高度 の技能や経験が求め られ てい る。 ー 今 日、 すでに多 くの工場 で昼夜 を問わず無 人で 稼 動 しているが、 人 間が全 くいなし、とい うわ けで は な い。 システムを 円滑 に作動 させ るた め に、工 程 制抑や監視 を行 う指令室が あ り、 それが決定的 役 割 を担 っている。 この意 味 で、人間 と機 械 の役 割 を指令側 と援 動側 とに明確 に分離 して、 人間は 知 能 レベルが高 い仕 事 をす る とい うこ とが、 FA 化 された工場 の姿 と して考 え られ るのであ る。 さらに、一企業だ けでな く他企業 との競 争 の中 で、 また機械工業だ けでな く他産業 との競合 の中 で どの よ うな生産戦 略 の下 にFA生産 システムを 構 築すべ きか、 とし、う重要 な問題が あ る。 この点、 本 稿では触れなか ったが、企 業間競争が激 し くな り、業態 革新が進 む 今 日の経営環境 にお し、てほ、 ます ます重要 な戦略 的問題 にな る と考 え られ る。 く参 照 文 献〉 (1) ミカエル ・オーム著 『エ レクトロニクス草愈 』日 太能率協会 1981 (2) 涌田宏昭 ・人見勝入

着『FA

OA』

日刊工業新聞社 昭和58年 (3)日太枚械学会編 『メカ トロニクス入門

』(

6章 生産システム )技報堂出版 1984年 (4) 古賀久雄著

『FMS

の設計 』日刊工業新聞社 昭手形0年 (5)水上進著

『FA

・ロボ ットシステム設計法 』日刊 =業新聞社 昭手形1年 (6) 大阪市立大学経済研究所 巽信晴 ・言',FI'田博男編 『先端技術と産業休制 』東京大学出版会 1985年 (7)吉谷龍一 ・中根甚一郎著

『MRP

システム』日刊 工業新聞社 昭和52年 (8) 中根甚一郎著 『統合化

MRP

システム』日刊工業 新聞社 昭和59年 (9) 日比宗平著 『経営管理の理論 と実際 』同文館 昭柵 1年

8

0 中小企業庁編 『昭不朽1年版中小企業白書 』大蔵省 印刷局 昭手折1年 il) 岩崎武司著 『フレキシブルオ- トメ-シ ョソ』E] 太工業新聞社 昭和58年

l

2

9 北浦孝一著 『産業 メカ トロニクス』東洋経済新報 社 昭和51年 t3) 岩井正和著 『日立 ・東芝 ・松下

FA

」の最前線 』 ダイヤモンド社 昭手防1年

図表 8. 梯送装置の種類 と特徴 種 類 特 徴 短 所 コン′ ベア ・大物か ら小物 までの搬送が可能であ る ・経路が固定的で 自由度が小 さし、 o ・パ レッ ト搬送 に適す る〇・安価である〇・搬送能 力が大であるo ロボ ッ ト ・搬送 とワー クの 自動機‑の取付けを同 ・搬送範囲が限定 され るo

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