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言葉の採集にみる『幼児の世界』(1)

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言葉の採集にみる『幼児の世界』(1)

The World of Children and Their Expressions

は じめ に ; 保育者養成の立場 で様 々な幼 児教育の現状 と問題点に出会 いなが ら、何 は ともあれ、学 生には幼 児の世 界のすぼ らしさ楽 しさを、幼 児期 の生活の有 り様 を通 して知 って もらいた い と思 う。 そ してその上 で、 自らが立 ち得 る 教師像 (保育者像) を描 いて欲 しい ものであ る。往 々に して 自らの経験 (幼稚 園、保育 園 時代 の こ とを学生 は良 く覚 えている)か ら保 育者像 を概 念的、 固定的に捕 らえて しまって、 自らが保育者 として (幼稚 園の先生 として) 振 る舞 う姿 を追 い求め るかの印象 を受け るこ とがあ る。 それはあたか も 「幼稚 園 ごっこ」 とい う模擬遊 びの延長線にあって役割 として の保育者 を演ず るこ とに魅力 と期待があるこ とと変 わ らないこ とになる。形や役割 ではな くて、様 々な場面で、様々 な発想 と展開 を見 せ、 日毎 に成長 してい く幼 児の世 界 との出会 いに興 味 と魅 力 を抱 いてほ しい ものである。 乳幼 児期か らの成長 と発達 といった、 ご く基 礎的 ・原理的 な事柄か ら始 まって、 多 くの事 例的 な事柄 を通 して一般的に幼 児の世界 を学 ぶ こ とが 多い。 しか しなが ら、事例 は どこま で も事例 に過 ぎず、子供 らしい楽 しい世界 と して、更に関わ りを深め てい くとい う相乗的 効果 の持 て るもので もない。 よその事例 よ り は 自らの経験 であ る。何気 ない幼 児の一言や 行動 に、思 い も寄 らない幼児の世 界 をかい ま 見 るこ とが ある。心が動か され なければ経験 とは言えないが、 こ うした経験 の積 み重ねが 最終的には保育者 としての力量 につ なが って い くこ とであろ う。教育実習の場面 で初め て 幼 児 と接す る学生 に とって、創造的 で活力に 満 ち、毎 日毎 日が驚 きと発見の連続 で成 り立 ってい るよ うな幼 児の内面世 界 をどの よ うに して知 るこ とが で きるであろ うか。 それ を知 る事 は幼 児教育 の入門 として何 よ りも大切 な 第一歩 であ る筈 であ る。 『言葉 の採集』はそん な問題解決 を含んでの課題 であ った。 子供 の 生 の声 を集めてみ よう、それに よって うかが い知 るこ とので きる幼 児の世 界があ りは しな いか とい う帰納 的 な方法 であ る。 もっ ともこ の方法 は根底に、文学的 な領域 か らのアプ ロ - チ とい う要素 がある。つ ま り、学生 の多 く が子供 の世 界の魅力 を児童文学作 品に よって 内々に把握 してい く方法に近 い とも言 え る。 しか し、 もとは といえばその児童文学作 品そ の もの も、現実の子供 のひ らめ きに も似 た一 言、二言 をきっかけ として生 まれてい る事 を 考 える と、幼児の世 界 を兄いだす同一線上 の 方法か もしれない。要 は、その 『言葉』 を基 に どの よ うな幼 児の世 界 を兄いだ してい くか に よって、 ファンタジックな児童文学 の世 界 になった r)、かけが えのない幼 児期 の現実的 な生活場面 として理解 していか な くてほな ら

(2)

50 清 泉女学院短期 大学研 究紀要 (第13号) ない ものになった りす るわけである。 あるい は無意味 で現実的 な営みに しか見えないが、 そこに幼 児の現実的 な生活の場面 (人 として の基礎的 な成長のプ ロセ ス として欠 く事 ので きない世 界) として浮かび上が った りす るわ けであ る。 しか し大人のお うむ返 しの言葉 で あって も、現実対応の場面 を通 して実 に生 き 生 きとした幼児の 日常 をかい間見 るこ とが で きる。幼 児理解 の方法は多面的 で、 しか も客 観的 な受 け止め を必要 としよ う。特 に、幼 児 教育 とい う立場 では、事例 は どこまで も一事 例 に過 ぎず、 なか なか普遍的 な もの を兄いだ す事 は難 しい。 その ことは、現実対応の保育 者 としての多 くの経験が何 よ りも強みであ る 事 を語 っていよう。 それは、いみ じくも 『言 葉 の採集』 とい う、子供 の生の声 を集め る と い う方法 と軌 を一 に してはいないか と思 う。 また、 あ る物 との関わ りを通 して聞 くこ とが で きる幼 児? 『言葉』 は、間違 いな く一事例 としての意味 を持 ってい るし、 その 『言葉

の前後 を考察す る と、か な り多面的 な幼 児理 解 にな るのではないか と思われ る。 また、何 よ りもその一言に耳 を傾 け た学生に とって、 イメー ジ としての幼 児か ら、現実の幼 児の世 界 を知 ってい く第一歩で もあろ う。

Ⅰ.

言葉の採集方法

初め て幼稚 園に実習に行 くとい う学生に、 『言葉の採集』 とい うテーマで課題 を出 した。 (ちなみに、これは'92年、'93年の1年次教育 実習におけ る保育 内容 「表現」の授業課題 で あったo)それは 「幼 児 との様 々な関わ りの中 で、心情、意欲、態度に関す ると思 われ る言 葉 を、 それぞれ10点集めてみ よう」 とい うも のであ った。心情、意欲、態度 につ いての説 明は、か な り大 まか な もので学生 自身の判断 に任せ た。課題の意味付 け としては、次の よ うな意図が あった。幼稚 EEl教育 で幼 児に最 も 育 ってほ しい といわれているのは心情、意欲、 態度 であ る。従 って、 それに関す るアンテナ を保育者 は一人一 人持 たな くてはな らない。 子供 の生の声 をそのア ンテナ を通 して採録 し てみ よう。 そのアンテナの精度 に よって子供 の声が受信 で きた りで きなか った りす るな ら ば、精度の良いア ンテナ を自らの うちに内蔵 す る必要が ある。 よ りよい保育者 とは、 よ り 多 くの子供 の声 をキャ ッチで きるところか ら 始 まる。 こんな課題提示 で も、学生 はそれな りに意図 を汲んでほぼ期待 したレポー トを提 出 して くれ たo それは、保育者 として既にな かなか精度 の良いアンテナ を内蔵 している と 安心 で きる内容 で もあった。(採集 された言葉 は2年間、 2回で延べ8000点 を越 えた。)

Ⅰ.

言葉の整理方法

心情、意欲、態度のそれ ぞれにつ いて、採 集 された言葉 を検討 してい くと幼 児の活動の 場面がち らほ らと見 えて くる。 また、物 との 関わ りにおけ る幼 児 らしい受 け止め方の共通 した事柄 も兄いだす こ とがで きる。 そこで幾 つかの共通項 を立てて、ほぼ その範噂 に入 る と思 われ る言葉 を集めて整理 してい くことに した。 この結果、例 えば11月の教育実習 とい うこ とで、「落 ち葉拾 い」な どの場面 を通 して 採集 された言葉が 多 く、葉 っぱ一枚 に対 して の様々な感想 とも言 える幼 児の言葉 は、 また 幾つかの共通項 で分類す るこ とがで き、その 分類方法に よって実 に多様 な幼 児の世 界 を兄 いだす こ とがで きた。心情、意欲、態度のそ れぞれにつ いて、以下 の ような項 目を設定 し

(3)

佐藤 言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① 整理 してみたO 心情については様 々な活動 の場面や具体的 な 対象物 とのかかわ りを通 して表現 され る言葉 の整理 となった。意欲、態度 につ いては共 に 言葉の真意が どこにあ るのか、その底意 を く み取 ることで項 目を立てて態度、意欲の様 々 な有 り様 を整理 してみた。 『心情』 1.落 ち葉 6,空、雨の 日 2.砂場遊 び 7.発見 3.先生 8.お弁 当 4.作 る (粘土) 5.生 き物 『態度』 1.本音 2.親切 3.約束 4.依存 ・依頼 『意欲』 1.熱 中

2.

呼びかけ 3.程 度 4.方法 ・工夫

.考 察

1

. 『心情』 9.い も掘 り、焼 きい も 10.神様 5.見本 ・自慢 6.自立 ・自発性

7.

心情 ・満足 8.注意 ・命令 5.自慢 6.希望 7.依存 51 (1) 落 ち葉 11月の教育実習 とい うこ ともあって、落 ち 葉に関す る言葉が こ とのほか 多か った。色の 変 わった一枚 の葉 っぱ を手に して、様 々 な言 葉が幼 児の 口か ら出て くる。環境 と幼 児の関 わ りの一場面 である。赤 い葉 っぱは、風 呂あ が りのほ っペ と一緒 であ るO そんな ところか ら「葉 っぱさんは、お風 呂が大好 きなんだね」 の言葉が飛び出 して くるこ とに なる。 それは また 「お風 呂ごっこ」へ と遊 びが始 まる "き っかけ†'に もなる ものであ る。幼 児の遊 びが 展開 し、発展 してい くため には必ず そこには "きっかけになる活動''があ る ものであ る。 落 ち葉 との関わ りで採集 された多 くの言葉 も、 そ うした意味 で整理 してみ ると楽 しい遊 びが た くさん隠 されてい る。一 人一 人の子供が、 それぞれ 自分 のペー スで遊 びが展開で きるこ とは 「心情」 を育 て る上 で大事 に しなければ ならないことであ る。一枚 の葉 っぱ を 「きれ いだね」 と感 じ、 こ とのほか大事 に しなが ら、 「先生にあげ る」 とい う心情 は暖か く包んで や らなければな らない。「落 ち葉」に関す る言 葉 は次の様 な項 目に まとめ て分類す るこ とが で きた。 ① 【判断基準】 ② 【色彩 と発想】 ③ 【生 と死】 ④ 【形の発見】 ⑤ 【落 ち葉 と遊 び】 ① 【判断基準

】6

4

例 (考察対象 として例 に挙 げた言葉は 多数が採録 した ものにつ いては☆印 を、 また数名の限 られた ものにつ いては採録 者の学生番号 を付 して採録 デー タ としたo) ≪葉 っぱ きれいだね 15例≫

1

.きれいな葉 っぱだね。 ☆ 2.この葉 っぱ きれいだね。 ☆ 3.この葉 っぱ きれいだ よ。

4.この葉 っぱ、す ご くきれい。 ('93-47)

(4)

52 清泉女学院短期 大学研 究紀要 (第13号)

5.

この葉 っぱ、す ご くきれい。 この葉 っぱだって きれいだよ。

(

'

9

3

-

1

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)

6.

きれいな葉 っぱ いっぱい。

(

'

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2

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0

)

7.見て見て この葉 っぱ きれいで しょうo ☆

8.

見てみて きれいな葉 っぱで しょう。

(

'

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6

8

)

9.

ほ ら きれいな葉 っぱだよ。

(

'

9

2

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6

2

)

1

0.

きれいな葉 っぱ見つけたよo

(

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9

2

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1

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l

l

.

この葉 っぱ きれいだね。 あっちに も た くさんあるよ

。(

'

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2

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6

6

)

1

2

.先生 こんな きれいな葉 っぱ 拾 ったよ。

(

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9

3

-

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9

)

1

3.

先生 きれ いな葉 っぱ見つけ たよ。ほ ら。

(

'

9

2

-

5

6

、-

7

8

)

1

4.

先生、 この葉 っぱ きれい。 ☆

1

5.

先生 見て、 この葉 っぱ きれ いで しょう。

(

'

9

2

-

1

1

6

、'

9

3

-

2

3

)

※ 「きれい」 とい う言葉 は

4-5

才 の幼 児で も日常的に使 う言葉 と考 えて よいか もしれ な いが、それは大 旨、母親 のやか ましいお小言 の 「汚 した、汚 い、 きれいに しなさい」の範 噂 を越 えるものではない と思われ るのだが、 一枚 の葉 っぱ を対象に して 「この葉 っぱ きれ いだねO」とい う一 言は、感情 を込め ての、 ま が う事 のない感性 の表現 と見 な くてはなるま い。 もともと落 ち葉 を拾 って遊ぶ とい う活動 その ものは、環境 との触れ合 いの中での この 一 言が いってみれば最大のね らいであって も よいわけである。例 えそれが保育者の 「きれ いな葉 っぱだね。」のお うむ返 しの言葉 であっ て も、である。また、「きれいな葉 っぱ捜 しに 行 こ う」 とい う働 きかけで、あっちで もこっ ちで も頻繁 にこ うした言葉が飛 びか う場面が ≪葉 っぱ 先生 にあげ るね 6例≫ 展開 した として も、 この言葉の持つ意味 と価 値 が低下す るとい うこ とはあ るまい。往 々に、 拾 い集めた葉 っぱ を画用紙 に貼 って"見立て'' の作 品作 りをす る活動 を見かけ るが、「きれい な葉 っぱ」はそれだけで十分 で、大 人の無理 な要求が見 え隠れす る。見つけた きれいな葉 っぱは、おのず と比べ っ二になった りす る。 こっちの葉 っぱ もきれいなのだが、「す ご くき れ い」と選別 の視点が生 まれ、「この葉 っぱだ って きれい」 と友達 に同意 を求め る観点 も、 そ こにはすでに幼 児な りきに、 きれい とい う 判断基準があるようである。「きれいな葉 っぱ 見つけた」 と言 う気持 ちの現れは、先生や友 達へ の盛んな呼びかけである。 それは 「見て 見て

「先生見て」と言い互 いに共感す ること で 自らの感性 を確認 している姿 で もあ る。 1.きれいな葉 っぱ 集めているの。

(

'

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3

-

8

7

)

2.

この葉 っぱ、 きれいで しょう。私のだ よ。

(

'

9

3

-

7

7

)

3.

この葉 っぱ きれい。欲 しいなぁ。

(

'

9

3

-

1

1

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)

4.

この葉 っぱ きれいで しょう。先生 にプ レゼ ン トだ よ。

(

'

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2

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)

5.

この葉 っぱ きれいだ よ。 あげ るね。

(

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佐藤 .言葉 の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① 6.先生、 この葉 っぱ 家の庭 に落 ちていたんだ よ。 きれいで しょう、先生 にあげ るね。 53 ※きれいな葉 っぱ を集め るのは、「私のだ よ。」 「欲 しいな ぁO」とい う占有欲 に端 を発 してい るのだが、中には 「先生 にプ レゼ ン トだ よ。」 ときれいな葉 っぱに対 して一つの価値観 を兄 い出 した結果行動 も出て くる。先生へのプ レ ゼ ン トは何 とな くそこに幼児なが らも思惑が 感 じられないわけ ではないが 「あげ るね。」の 一 言は 「私のだ よ。」に対 して心温 まる心情 を 感 じることがで きる。 しか も家の庭 に落 ちて ≪いろんな色 きれいだね

1

9

例≫ いた葉 っぱ をカバ ンに しまって、先生 にあげ ようとい う幼 児の心情 は、行動 を伴 った連続 性が あ り実習生 とはいえ、先生 として大 きな 期待 を抱 いているこ とが知 れ る。先生 と仲 良 しにな りたいのであ る。 「きれいな葉 っぱ」の 判断基準 は厳然 としていて、迷 うところ無 く 選別 してい るよ うであ る。 その判断基準 は、 次 に述べ る色か ら始 まって多岐 にわた る。 1.この葉 っぱ きれいな色 して る。

(

'

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2

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1

2

2

)

2.

赤 って きれいだね。

(

'

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2

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5

)

3.

赤 い葉 っぱ きれ いだね。

(

'

9

3

-

1

)

4.

この葉 っぱ 真 っ赤 で (赤 くて) (オ レンジ色で) きれ いだ よ。 ☆ 5.この葉 っぱ オ レンジ色 していて とて も (赤 くて) きれいだ よ。 ☆

6.

この実 真 っ赤 で (赤 くて) きれい。

(

'

9

3

-

3

2

)

7.

見て見て この葉 っぱ (真 っ赤 で) きれいで しょう。

(

'

9

3

-

1

0

7

、8

3

)

8.

この葉 っぱ 黄色 くて きれいだね。

(

'

9

3

-

8

2

)

9.

この葉 っぱ 全部 黄色 で きれいだ よ。

(

'

9

3

-

1

3

0

)

1

0.

黄色い葉 っぱ きれいだね。

(

'

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2

-

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9

)

l

l.

見てみて、 この葉 っぱ す ご くきれいな黄色 だ よ。

(

'

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)

1

2.

見 て、 この葉 っぱ ピン ク色で きれいだ よ。

(

'

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3

-

2

)

1

3.

この葉 っぱ いろんな色が 入 っていて きれい。

(

'

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3

-

3

2

)

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9

3

-

3

3

)

1

4.

落 ち葉 こんなに拾 っちゃた、黄色 で しょう赤 で しょう緑 で しょう きれいだね。

1

5.

いろんな色の 葉 っぱが あって きれいだね。

(

'

9

2

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1

0

4

)

1

6.

いち ょうの葉 っぱ きれいだね。

(

'

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3

-

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8

)

/(

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3

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0

)

1

7.

この葉 っぱ きれ いだけれ ど くさ- い。おな らして るんだね。(ぎんなんの木の下 で)

1

8.

いろんな色の葉っぱがいるね. とってもきれいだね。誰が色塗ったんだろう

o(

'

9

3

-

7

0

)

1

9.

これなんて言 う葉 っぱ ? きれいだね。

(

'

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3

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8

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)

※さて、「きれいな葉 っぱだね。」の判断基準 は どこにあ るのだろ うか。採集 された言葉 を 整理 してみ る とい くつかの観点が浮かび上 が って くる。子供 た ちの 目を奪 うのは、 まず何

(6)

54 清 泉女学院短期大学研 究紀要 (第

1

3

号) と言 って も色であ る。「この葉 っぱ きれいな 色 して る。」 と子供 たちは葉 っぱ を選 ん で拾 う。「この葉 っぱ 真 っ赤 で きれ いだ よ

「こ の葉 っぱ 黄色 くて きれいだね」 とま じまじ と一枚の葉 っぱ を目に して、感 じ入 っている 幼 児の姿が循柵 とす る。大袈裟 に言えば 「赤 い葉 っぱ きれいだね。」と 「赤 って きれいだ ね。」の言葉の違 いの中に一枚 の葉 っぱ をもと に獲得 された色彩 に対す る感性 を見 るこ とが で きるOつ ま り、「真 っ赤 で きれいだよ」とい う受 け止め方は、一 人一 人違 うわけであ るが 保育者の受け売 りの一語 で も行動 と一体 にな った振舞 によって、感性 も身につ いてい くと 考 えな くてはなるまい。 もちろん一色だけで きれい といってい るわけではな く 「いろんな 色が入 っていて きれい

」と一枚 の葉 っぱに広 が る微妙 な色の変化 に も視線 を止めて、 オレ ンジや ピンクな どの色 も指摘 しているこ とか らも、 こ うしたこ とをきっかけ として少 しず つ色彩 に対 しての感性の獲得が広が ってい く ≪つ るつ るして きれい

1

0

例≫ と見て よいであ ろ う。 「これ なんて言 う葉 っ ぱ ? きれ いだね。」は単純 なひ とつの視点か らの受け止めの枠 を越 えた判断基準 を求めて いる。 その名称 を知 った時、選別 した一枚の 葉 っぱではな くて 「いち ょうの葉 っぱは、 き れいだね。」と言 う一般的に共通 した感性 を獲 得 したこ とにな る。感性 は さまざまな枝 を出 しその枝 に結 びつ くものに よって、 よ り豊か な ものに成長 して行 く。幼 児の世 界ではその 枝の出 し方 にひ とつの特徴が あ る。一つはア ニ ミズム的 な発想 である。「色んな色の葉 っぱ がいるね。 とって もきれいだね。誰が色塗 っ たんだろ う。」の一言はそ うした幼 児 らしい一 言で、「葉 っぱが いるね。」で もわか るように 「いろんな色の葉 っぱ」は、みんな自分 の友 達 なのだろ う。 「誰が塗 ったんだろ う」と言 う 疑問は 「先生知 っているよ」 と言葉 を返 して や った ら、友達 同志であれ これ と、 これ また 豊か なや り取 りが展開す るであろ う。 1.この葉 っぱ 大 き くて きれいだ よ。

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2.

赤 ちゃんの手みたいで かわいいね.

(

'

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2

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5

)

3.

赤 ちゃんの 葉 っぱだ よ。

(

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2

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1

0

6

、'

9

3

-

5

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)

4.

あの葉 っぱ す ご くかわいいね。

(

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2

-

2

)

5.

この葉 っぱ つ るつ る して きれい。

(

'

9

3

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3

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6

2

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5

1

)

6.

きれいで しょう。-- ト形の葉 っぱだ よO

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9

3

-

1

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5

)

7.

この葉 っぱ -- トみ たいな形 していてお もしろいね。

(

'

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2

-

7

6

)

8.

きれいな葉 をちぎって振 りかけ ると、お好み焼 だ よo

(

'

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-

2

8

)

9.

先生 この葉 っぱ鳥み たい。

(

'

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3

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)

1

0.

落 ち葉の じゅ うたんだ。 きれいだね え。

(

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4

)

※ 「きれい」とい うひ とつの価値判断は、「汚 い ・きれい」 に根 ざしてい よ うが、例 えば上 記の諸例 の ように、形の大小や 見立てた形態 に対 して及ぶ よ うになる と、 それは もう全 く

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佐藤 :言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① 別 の判断基準 に根 ざしていて、 それは まさし く造形的な感性 の芽生 え といって よいであろ う。「この葉 っぱ 大 き くて きれい」の真意 は、大 きい とい う形に対 しての発見の喜 びの 表現 と捉 えたい。(ひ ょっ とす る と大 きくて汚 れていない とい う現実 であったのか もしれ な いのだが。)また 「赤 ちゃんの手みたいで か わいいね」 と言 う内容 は明 らかに 「汚い ・き れい」の価値 判断 とは異なるもので 「赤 ちゃ んの葉 っぱだ よ。」 と小 さな手 で示す場面 は、 温か な心情の こ もった ものであ る。-- ト形 の発見は造形 的な視点の誕生 で、 この こ とは さまざまな見立活動が可能になった印で もあ る。 きれいだねの価値判断は、 こうして色、 《くる くる回って きれいだ よ

・5

例≫ 55 形、 テ クスチャー、に まで広が った と考 えら れ る. また手に取 った一枚 の葉 っぱ- の視点 とは別 に周辺全般 に視 野 を広 げて 「落 ち葉 の じゅ うたん きれいだね」 とい う降 り敷 いた落 ち葉全体 を眺め る視点 も獲得 してい くよ うに なる。更に、 きれいでその ままそっ と大切 に してお きたい とい う線 を越 えて、 ちぎって振 りかけ る事 で新 しい もの を作 り出 して、 そこ に同 じ価値観 をスライ ドさせ てい くようにな る。 その こ とは創造性 の芽生 え として捉 えて もよいであろ う。葉 っぱその ものに対す る価 値判断か ら、様 々に広が ってい く視点 は、 ま た新 たな感性 を育 んでい く事 に なる。 1.葉 っぱが いっぱい飛んで る、 きれ い-。 (風に舞 う菓)

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2.

先生見て 花束がで きた。 きれいで しょう。

(

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3.

この葉 っぱ 高い ところか ら落 とす と きれいなんだ よ。

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4.

紅葉の葉 っぱ 高い ところか ら落 とす と くる くる回って きれいだ よ。

(

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3

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5.

この葉 っぱ くる くるす る ときれいなんだ よ。

(

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※葉が風に舞 うとい う瞬間的 なで きごとを捉 えて、 しか も感 に堪 えないよ うに きれいだね えと言 う一言は、幼児の感性 なが ら、老成 し た人間のそれ と変 わ らないのではないか と思 う。見て感 じる とい うまった く内面の世 界 を 幼 児は、臆面 もな く外に表 し行動 として再体 験 しようとす る。興味 を引いた事 が らは繰 り 返 し繰 り返 し飽 くこ とな く続け られ る。 こ う した無意味 とも思 える遊 びであって も、 その 根底 には感性 に関す るきっかけが潜んでい る。 きれいな葉 っぱ を次々 と拾 って一握 りとなっ た葉 っぱの束は、何 と花束 に変 身 して見 える のであ る。 しか もそれは、 「きれいで しょう」 と言 う価値判断 を伴 って満 足 され る。 また葉 っぱ を高い ところか ら落 として遊ぶ きっかけ も、一枚の葉 っぱ を くる くるさせ る遊 び も「き れいなんだよ」 と言 う感性 の価値判断があっ ての遊 びであ る。 また、 こ うした動的なで き ご とに対 しての 「きれいなんだ よ」 は当然の こ となが ら 「お もしろい よ」 と言 う言葉 に段 々す り変 わってい くO遊 びの誕生 とその伝達 に欠 く事 ので きない言葉 であ る。

(8)

56 ≪あの 山 きれ いだ よ 6例≫ 清泉女学院短期大学研究紀要 (第13号) 1.先生見て あの木 きれ いね え○ (紅葉)

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2.

この葉 っぱね え、 あの木 にな っていたの○ きれ いで しょう○

(

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2

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6

8

)

3

.この木の実 きれ いで しょうo 宝石 み たい○

(

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4.

この葉 っぱ こんなに きれ いなのに 落 ちちやってか わいそ うだねO

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5.あの 山 (す ご く) きれ いだね○

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※ 「きれ いだね。」と言 う価値 判断は、一枚 の 葉 っぱに対す る色彩 な どの静的 な視 点か ら始 まって、形の発 見 な どへ様 々に広が り、動 的 な シー ンをも捉 え 「きれい」 と言 う一つの感 性 の幅 は大 きな広 が りを持つ。視 点 の広が り と多様 さは、視 野の拡大 を も意味す る。「この 葉 っぱね え、 あの木 になっていたの。 きれい で しょ う。」の一 言 に、一枚 の葉 っぱか ら、見 上 げ るばか りの大 きな木へ と幼 児の視 線 は行 った r)来 た り、そ して「先生 見て、あの木 き れ いね え。」と

1

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枚 の葉 っぱ を捉 え る視 野の 獲得 に至 る。 きれ いな葉 っぱは、皆 あの木か ら落 ちて来 たの であ る。葉 っぱ と同位化 しが ちな幼 児に とっては 「落 ちちゃってか わいそ うだね。」 と言 う心情 の表現 が 出て くる。 「じ ゅ うたんの よ うに きれい」 に広 が った落 ち葉 の そばに立つ木 を視 野 に捉 えて、今 まで考 え て きた 「きれい」 と言 う感性 とは全 く異なっ た感性 が生 まれて くる。落 ちて しまった葉 っ ぱ も 「か わいそ う」葉 っぱが な くな っちゃた ② 【色彩 と発想

】5

8

例 ≪色 きれ いだね え 7例≫ 木 も「かわいそ う

「さみ しそ う」さ らには「寒 そ う」 と葉 っぱ と同位化 され た幼 児の心情 の 表 出 を見 るこ とが で きる。 それ に して も、 身 近 な樹木へ の視 野の広が りばか りか 「あの山 きれ いだ よ。本 当に きれいだね。」と言 う拡大 され た視 野 は驚 くばか りであ る。一般 に幼 児 の世 界 と言 えば身近 な物や 出来事 ばか りを中 心 に その世 界 を断定 して きた嫌 いが あ るのだ が、 それは また幼 児 を取 り巻 く者が、 そ うし た身近 で現実 的 なこ とばか りに神経 を奪 われ 過 ぎてい るこ とのあ らわれ で もあ ろ うO遠方 - の視 線 と視 野 は、想像 と期待 と言 うまた新 たな感性 を育 むであろ う。保 育 者 は幼 児の立 場 に たって、幼 児の視線 で物 を捕 らえ るこ と が大切 であ るが、余 りに も視 線 を落 とし過 ぎ は しないか。遠 くを見 るこ と、長 い 目で見 る こ とはやや 比職的 な言辞 ではあ るが保育 の結 実 を どこに置 くか を示 してい よ う。 目先 の結 果 に こだわ らずにゆ った りとした心情豊か な 幼 児期 を充足 させ てや りたい もの であ る。 1.この葉 っぱ 真 っ赤 だ よ。 ☆

2.

こっちの葉 っぱの方が 真 っ赤 だね-0

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3.見 てみて こん なに赤 い葉 っぱ もあ るよ。

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(9)

佐藤 .言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ①

4.

紅葉が真 っ赤 で きれいだ よ。

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7

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5.

この実 真 っ赤 で きれい。

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6.この葉 っぱ オレンジ色で きれいだ よ。 ☆ 7.赤 だけ じゃない よ、 オレンジもあるよ。 ☆ 57 ※既 に、 きれいな葉 っぱ とい うこ とで色 につ いての価値判断や その判断基準につ いては触 れた。 ここでは、更に詳 しく幼 児に とっての 色彩 とい う感性 の世 界 を考察 してみ よう。 ク レヨンや折 り紙の色 を通 してす でに多 くの色 に親 しんでいる幼 児に とって も、落 ち葉の色 の鮮やか さは感動 その ものであ る。色の名前 は知 っていて も、 その色に心 を動か され るこ とがな くては色彩 とい う感性 の世 界は閉 ざさ れたままであ る。落 ち葉の赤 は微妙であ る。 「こんなに赤 い葉 っぱ もあ るよ。」 と言 えば 「こっちの葉 っぱの方が真 っ赤 だね-。」同 じ ≪落 ち葉 は なぜ赤 い

5

例≫ 葉 っぱの赤 で もその度合 いが微妙 に違 う。元 来、違 い を見分 けた り、違 いに気がつ いた り、 違 う同 じを判断す るこ とが感性 の大事 な要素 であった。鋭 い感性、感覚 は違 いが分 か るこ とであ る。一見、他愛 もない言い争 いの よ う なや り取 りも大切 な感覚 を磨 いてい る場 なの であ る。色に見入 って感 じるこ とばか りが求 め られ るばか りではな く、先 を争 うよ うに違 い を見つけた り、別 の色に視 点が行 った り互 いに競争す るこ とも、活動 を刺激す る とい う 意味で必要 なこ とであ る。 1.この葉 っぱ 真 っ赤 だ よ○私が お熱出 した時の顔 み たいね○

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2.

この葉 っぱ お風 呂に入 ったみたいo

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3.

落 ち葉は (紅葉 は) お風 呂がす きなんだね○

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4.

お 目様 が 木の葉 っぱに 魔法 をかけたんだo

(

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)

潔 「赤 い葉 っぱ きれいだね

「赤 って きれ いだね

「赤 だけ じゃない よ、 オレンジ もあ るよ。」 もちろん これは、幼児の言葉であ る。 "まだ まだ少 ない経験 ''の中で身につ いた感 性 である。保育者 とともに、和やかで静か な 秋のひ とときを過 ごせ る感覚 で、 この こ とは 大 いに満足で き予想 もしていたことであ る。 "まだ まだ少 ない経験 "は色々 な物 と手 を結 ぶ。真 っ赤 な風 呂あが りのほ っペ と、真 っ赤 な落 ち葉が手 を結 んだのであ る。 こんなに真 っ赤 にな るのは、 きっ と落 ち葉 は何 回 も何 回 もお風 呂に入 ったに違 いないD 「落 ち葉 は (紅 葉 は)お風 呂がす きなんだね。」と言 う、 この 一言は端的に幼 児の世 界 を示 してい る。"まだ まだ少 ない経験''か ら思 い も寄 らない物 と手 を結ぶ場面 を、保育者 は楽 し く笑 って、保育 者冥利 として しまってはな らない。幼 児の世 界が幼 児の現実 として展開 して行 く大切 な き っかけなのである。 この幼 児の世 界 (架 空現 実 とで も呼ぼ う)の中に保育者 は、時 にはす

(10)

58 清 泉女学 院 短期 大学 研 究紀要 (第13号) っぼ りと入 らな くてはな らないO それ は まき をかけ るこ とが で きる。「お 目様や お月様 に な に、魔法 のかか る世 界 なの であ る。 お 目様 が って色々 な物 に魔法 をかけ てみ よ う」 こん な 魔 法 をかけ られ るの な ら、 お月様 だ って魔 法 一 言で また別 の遊 びが展 開 しそ うであ る。 ≪赤 い じゅ うたん 6例≫ 1,この葉 っぱ 怒 ってい るみ たい○ (紅葉 を見 て)

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2.

この葉 っぱ や け ど してい る み たいだ よ○

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3.

この葉 っぱ 鬼み たいに見 え るね○

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4.

この葉 っぱ にわ と りの とさか に な るよo

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5.

今 日は す ごいね えo赤 い じゅ うたん み たいだね○

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※赤 と言 う色か ら様 々 な発想が 出て くる。 そ れ は "まだ まだ少 ない経験" では な くて、新 し く今思 いつ いたばか りの楽 しい経験 の連続 なの であ る。想像 と言 う経験 は こ うして広 が って行 く。一 人一 人の発 想は友達 に受 け継 が れ て定 着 し、 また別 の発想 を呼 び現実的 な遊 びに もな る。一枚 の赤 い葉 っぱ を手 に して、 その色か らこ うして出た発想 を、保 育者 は ど の よ うに受 け止め てい った ら良 いのだ ろ うか。 勿論、現実 的には こ うした場面 は三 々五 々連 れ立 ってぼつ りぼつ りとした一 言で、一斉 に ≪葉 っぱ 誰が色塗 ったんだ ろ う

1

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例≫ 色々 な発 想が百 出す る とい うわけではない。 一つの発 想 を特殊 な物 として受 け止め るの で はな くて、幼 児 な ら他 の子 もそ うした発想 を 感受 で きる もの として対 応す るこ とであ る。 感覚 はいずれ度合 いの問題 であ る。「もっ と怒 ってい る紅葉 を捜 した よ。」とか 「こっちの方 が 怖い鬼み たいだ よ。

「これは、お じい さん にわ と りの とさか だ よ。」とい った、や ゝバ リ エー シ ョンを広 げ た助 言が保 育者 には求め ら れ るであ ろ う。 1.この葉 っぱ 黄色 くて きれ いだね。

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2.

見 てみて、 この葉 っぱ す ご くきれ いな黄 色だ よ。

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3.

この葉 っぱ 全部 黄色 で きれ いだ よ。

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4.

黄色 い葉 っぱ きれ いだね。

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5.見 て見て この葉 っぱ 緑。

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6.

見 て、 この葉 っぱ ピン ク色 で きれ いだ よ。

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7.

この葉 っぱは 緑色 だ よ。

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8.木が 恥ずか しい って 赤 くな っちゃた。木 の葉 っぱは 木 のほ っペ なんだね。

9.

この実 全部 真っ赤になったら 甘 くておいしくなるかな。楽 しみだね。

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(11)

佐藤:言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① 10.いろんな色の葉っぱがいるね。 とってもきれいだね。誰が色塗ったんだろう。 (前出) 59 ※赤色ばか りに話題が集 中 して きたが、落 ち 葉 は当然の こ となが ら赤ばか りではない。 い ち ょうの 目の覚 め るよ うな黄色 もまた、幼 児 の行動 を活発 にす る。落 ち葉拾 いに子供 たち を引 き出す ため には、や は りお 目当ての落 ち 葉がな くてはな らない。時期 になれば、 あち こちに落 ち葉 はある。 しか し、少 な くとも幼 児の行動 を活発 に出来 る特定 の落 ち葉が欲 し い。近 くの公 EElのいち ょうの木は10月の末 に はす っか り、黄色い葉 を落 とす こ とを知 って いれば、期待 を持 って子供 たちを連れてい く こ とが出来 る。 それは、桜 の落 ち葉の赤や オ レンジや紅葉 の手 を広げたような赤 い落 ち葉 につ いて も同 じこ とである

行 き当た りば っ た りで、何か あ るだろ うと言 うこ とで幼 児の 活動 を期待 してはな らない。 目的 を絞 って焦 点化す ることで予想 で きる幼 児の活動が あ り、 その きっかけ を基に広が ってい く遊びが初め て、 自発的な活動 として期待 で きるのであ る。 保育者にそんな心積 も りがあれば 「色んな色 の葉 っぱがい るね。 とって もきれいだね。誰 が色塗 ったんだろ う。」とい う一言は決 して聞 き逃す こ とので きない ものであ る。「誰が」を 広げてい くこ とで、森の動物が登場 した り、 ≪いろんな色の葉 っぱ 10例≫ 秋の虫が犯人になった りもす る。 で も、子供 たち自身が葉 の色 を塗 り変 えてい く主人公 に なれた ら、 どうであろ うか。 こ とのほか楽 し く意欲的で、塗 るこ とと、描 くこ とと、作 り 出す こ ととの一連 の創造活動 の流れ を感覚的 にわか ってい くこ とになる。 その点 では、保 育者がア ク リル絵の具 (何 にで も塗れ る) を 知 っていれば、その広が りは更 に増すであろ う。 アニ ミズム的に捕 らえ る幼 児の現実 とど の ように対応 して行 くかが、保育者の基盤 で あ る。「木の葉 っぱは 木のほっペ なんだね。」 晩秋 の冷気 で赤 くなったほ っペ の幼 児 を前 に、 架 空現実 の世 界 をや は りゆった りと広げて行 くこ とで、幼 児期 の心情 の世 界は育 ってい く ものなのであ るD ともす ると、 そ うしたこ と は絵画表現の世界に実現 され た ら、 とて もい い作 品にな るのだが とい う思 いがあろ う。 し か し、直接結 びつけ るこ と (す ぐに描かせ る こ と) で反対 にそ うした発想が窮屈 にな るこ とが 多い。見 える結果 を求め たが る大 人のせ っか ちなエ ゴであ る。 クレ ヨンは クレヨンで また、幼 児に とって葉 っぱ と同 じ対象であ る 方が、本来的 なのであ る。 1.いろんな色の 葉 っぱが あ るよ。

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2.

いろんな色の 葉 っぱが あって きれいだね。

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3.

この葉 っぱ いろんな色が ついてい るよ。

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4.

この葉 っぱ いろんな色が 入 っていて きれい。

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5.

この紅葉 いろんな色 あ るよ。

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6

.色が た くさんあるよ。 (葉 っぱ)

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7.この葉 っぱ 赤 と黄色 と緑 だよ。

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60 清泉女学院短期大学研究紀要 (第13号)

8.

この葉 っぱ色が二つに分かれてい るよ。 けんか しているのか な。

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9.

色が 赤 と黄色 と 混 ざってい るよ。

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0.

春 と秋の色が混 ざっているか ら。

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※落 ち葉 と言 う身近 な 自然環境 を手にす るこ とで、色彩 につ いての感覚 は驚 くほ どに多様 にな り、色につ いての興味は様 々に広が って い く。一枚の葉 っぱに、いろんな色がない混 ざってあ るこ とは、知的な発見の部類 であ る。 物 を観察 して色々 な点に気づ く事 が出来 るよ うになるこ とは環境 と共に生活 し、遊 びの道 具 に さえ してい くこ とを考 えると、知的な発 見は知 らず知 らずに、幼児一 人一 人が初めか らしてい るのであ る。 しか し 「いろんな色が 入 っていて きれい

」や 「色が二つに分かれて いるよ。 けんか しているのか な」 と言 う受け 止め方 を見れば、 自然の世 界の一現 象につい て も幼 児の受 け止めは、アニ ミズム的で想像 《色 同 じだ よ、色が違 うよ 8例≫ 的 な感覚 を抜 きには考 え られ ない。知 らず知 らず とい う現実の遊 びの中身につ いて、保育 者 も知 らず知 らずでは困った事 であ る。場面 は知 らずに訪 れて も、その中身の大切 な場面 を直感的に分析 出来 な くてはな らない。保育 者が認めた りほめた り、その感性 を深め るた めの助言が出来 な くてはな らない。 それは決 して難 しい方法 ではな く、簡単 に違 いや度合 い を比べ て、活動 を継続 させ た り繰 り返す事 につ ながれば良いのである。 たった一 回こっ き りの突然 の場 面 とい う事 では な く例 えば 「一枚 で色々な色の葉 っぱ さが し」 とい う遊 びが成 り立てば良いのであ る。 1.あっこの木の色 と こっちの木の色同 じだ よ。

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.あの紅葉の葉 っぱ 先の方が赤 いよ。

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.赤 い葉 と黄色 い菓 僕 は赤 いのがいい。

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4.

先生 葉 っぱ拾 ったよ.赤いの と黄色 いのO

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5.落 ち葉 こんなに拾 っちゃた、黄色で しょう赤 で しょう縁 で しょうきれいだね。

6.

この葉 っぱ 泥がつ いていてお もしろい。

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7.

同 じ形 なのに、 この葉 っぱ 色が違 うよ。

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8.

この葉 っぱ ズボンの色 と同 じだ-0

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※色彩 につ いての感覚 は、 クレヨンや画用紙 を使 う前に、か な りその世 界 を広げてや るこ とが 出来 る。木の色 とい うのは、木の肌 とい うよ り紅葉の色の事 であろ う。 その紅葉の葉 っぱは、良 く見 る と先端部分 の方がい くぶん か赤 いのである。 また、形が まった く同 じな のに、色が違 う事 もあ る。落 ち葉拾 いは、色 集め で もあ る。 中には、洋服の色 と同 じで、 葉 っぱが付 いていて もわか らない事が あった りす る。「この葉 っぱ 泥がつ いていてお もし ろい。」とい う感覚 は、 きれいな色 とい う視点 が、汚れている色に対 してのみの視 点ではな

(13)

佐藤 :言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① 61 い事 を表 してい よう。泥がつ いて汚れてはい あ る. そ して何 よ りも、 こ うした一語一語に るのだが、お もしろい とい う発見は何 よ りも 付 き合 って くれ る保育者がいて更に豊か な感 感性の広が りを示 している。感覚、感性 とは 性 の育 ちが期待 出来 る。 こ うした場面 を通 して豊かになってい くので ≪葉 っぱの お化粧 8例≫ 1.あー、落 ち葉が お化粧 したみたいになって る-。

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2.

この葉 っぱ 寒 くなる と お化粧す るんだ よ。

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3.

山が お化粧 しているよ。

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4.

お山が 葉 っぱで真 っ赤になった り黄色になった りす るんだよ。 (釈)

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5.

お山が火事 だ。 (山の紅葉 を見て)

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6.

お山が真 っ赤 だ。

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7.この葉 っぱ 燃 えて るね ・・・

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8.

線の葉 っぱは 良 く燃 えないん じゃない。

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※ 「お化粧」 とい う言葉は、幼児に とっては 不思議 な意味合 いを持つ言葉 である。勿論 お 母 さんがお化粧す る姿 と一体 であった と思 わ れ るのだが、元の形は変 わ らずに、表面の色 が変わってい く様子 を 「お化粧」 と捉 えるの である。 い くら化粧 をして も、元は変わ り様 が ないこ とをす でに幼児は見抜 いているので あ る。 と同時に 「お化粧」の不思議 な魅力に 出会 うこ とに もな る。御祭 りの時に鼻筋に引 いた一本の 白粉 は、 自分 であって 自分 でない ような、 あ るいはその こ とに よって変身 とい う世 界に一歩足 を踏み入れた経験 ともなる。 「お化粧

「変 身」と来れば、七変化の世 界で あるが、集めた葉 っぱ をガムテープで止めて 広げ頭か らかぶれば、葉 っぱ星人に変身であ る。赤 い葉 っぱ星人、 まだ らの葉 っぱ星人, 黄色の葉 っぱ星 人、緑の葉 っぱ星人。別 に戦 いを予想 してい るわけで もない。「葉 っぱがお 化粧 して るみたい」の一語か ら、 こんな遊 び を予想 して葉 っぱ集めが続 いた らと思 う。「葉 っぽ きん、お化粧上手だね

「よっちゃん も、 お化粧 してみ よ うか

「葉 っぱ さんつ なげ る と、被 れ るよ」後は、幼 児の世 界であ る。戦 い もあ り、比べ っこもあ り、お店屋 さん も登 場す るであろ う。 「お化粧」の一 言か ら、や、 飛躍 した考察 になった。寒 くな ると紅葉す る とい う自然の事象 を理解 してい きなが ら、生 きてい る葉 っぱの意志、行為 として 「お化粧 す るんだ よ」 と捉 えてい く幼 児の世 界が ある。 また、手元か ら視点 を転 じて一面の紅葉 の山 を鑑賞 で きる視 野の広 さを幼 児がす でに持 っ てい るこ とは、特筆すべ きであろ う。 とか く 保育者 は幼児 と同 じ目の高 さで といわれ るが、 その こ とが保育者の ものの考 え方や捉 え方、 視 野 まで も狭 くして しまって は な らな い。 「赤」 とい う色か らの発想は今 までに 多 くを 見て きたが、その一言一言につ き合 うこ とに よって様 々な活動が、遊 び として始 まるきっ かけ を含 んでいる。 身体 を通 しての遊 びの可 能性 もあ るし、紙や、 テープや クレ ヨンを媒

(14)

62 清泉女学院短期大学研 究紀要 (第13号) 介に しての遊び もある。 ここでは、色彩-の の発想へつ なが る遊 びは次項の 「形の発 見」 幼 児の関心 とそこか ら知 れ る幼 児の心情 に重 に譲 るこ ととす る。 点 を置いて考察 して きた。色か らの発想が形 ≪葉 っぱ 病気みたい 6例≫ 1.この葉 っぱ まだ青 いのに お っこちちやってた よo

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.この葉 っぱ 病気みたい○

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3.

夏は この木 緑 だつたのに変 だ な - .不思議 だねo

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4.

先生、葉 っぱつて どうして こんなに赤 くなるの ?

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5.

どうして 赤 いのか な一〇

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※ 自然の事象の変化 は、幼児に とって少 なか らず、興味 を呼 び視線 を引 きつけ る。環境の 変化 に気付 くとい うこ とは、身体的、感覚的 に感ず ることを含めて大切 なこ とであ る。幼 児を取 り巻 く日常的 な様 々な出来事 は、 こ う した気づ さが元で展開 しているのであ る。 し か し自然の事象の変化 に対 しての「どうして」 とい う素直な疑 問について、 これ を正 しい観 察結果 として保育者が対応 してい く場面 は少 ない。 そこには心情的な存在 として幼 児 を捉 えてい る保育者の側面が強 くあ るか らで 「ど うしてだろ うね」 と問い返す こ とで、 その場 を凌 ぎ、例 えば前出の 「お化粧 して る」 と言 う一語 に救われ るこ とになる。 その方が遊 び として も具体的 で楽 しく展開で きそ うだか ら もであ る。 もちろん幼 児の 「どうして」 を頻 発す る時期 に一 々付 き合 ってい られないこ と ③ 【落 ち葉の生 と死】

3

4

例 ≪落 ちちゃって かわいそ うだね 8例≫ も事実 であ る。 しか し 「夏は この木 緑 だ ったのに変だな - ・不思議 だね。」 と言 う時 間の経過 も含め た疑問は、心情的なことは ど ちらか と言 うとその時々の思 いであるこ とを 考 える と、原因 と結果 を調べ てい く活動 の き っかけ として捉 えなければ ならない。 同様 に 「この葉 っぱ まだ青 いのに おっこちちゃ ってたよ。」も心情的に 「かわいそ うだね」と 言 う領 きも出て くるが、「どうしてか な」と問 い返す こ とで原因調べが始 まるきっかけにな る。心情 を育て るあ ま り心情の世 界 を ぐる ぐ る回っているばか りでは、幼児の成長はない。 「この葉 っぱ 病気みたい。」 も同様 であ る。 それは、葉 っぱが落 ちた原因で もあるのだが、 病気の原因捜 しは幼 児の活動 (遊 び)の新 し い きっかけ となる筈 であ る。 1.どうして葉 っぱ、落 ちちゃうのか な。

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2.

寒 くなる と 葉 っぱが落 ちるんだ よ。 (川の中の葉 っぱ)

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(15)

佐藤 :言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 (彰 63

3.

あのね、葉 っぱ さんは 北風 と遊 んでい る うちに 疲 れ ちゃったんだ って。

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.あの葉 っぱ もうす ぐ落 ちそ うだね。

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5.

葉 っぱ きれ いなの に 落 ちちゃって か わいそ う。

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6.

この葉 っぱ こん なに きれ いなのに 落 ちちゃって か わいそ うだね。

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7.

この葉 っぱ まだ青 いのに お っこちちゃってた よ。

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.葉 っぱが 水 ぼ うそ うにかか って る。 (濡 れてい る葉 っぱ)

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※落葉 とい う季節 に よる 自然の現象 は、幼 児 に様 々 な思 い を抱 かせ る。 は らは らと次か ら 次 に落 ちて くる葉 を見 て、雨み たい、雪 み た い (後述) と見 立 を しなが ら、葉 の落 ち方や 舞 い方 に 「きれ いだ な あ-」 と感動 し、嬉 々 として飛 び回 り、落 ち葉 を身体 を通 して受 け 止め る。 しか し一方、 は しゃ ぐ様 な落 ち葉 と の関わ り合 い とは違 って、原因追求的 な静か な視 線 で この事 象 を捉 える関わ りも出て くる。 葉が落 ちるこ とは思 って もみ なか った不思議 ≪葉 っぱ 死 ん じゃたね 9例≫ な こ とであ る。「どうして葉 っぱ、落 ち ちゃ う のか な。」直接 原 因その物 は さてお き、落 ちて しま うこ とにつ いて寄せ る幼 児の心情 は、優 しさにあふ れて い る。 あ らか たの葉 が落 ちて わずか に残 って い る木 の葉 を見上 げて 「あの 葉 っぱ もうす ぐ落 ちそ うだね。」と心 配 な気 持 ちが素 直 に伝 わ って くる。 それは次 の項 で 見 る様 に、葉 っぱが木か ら落 ちるこ とは死 を 意味 してい るか らであ る。 1.この葉 っぱ 死 ん じゃたね。

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2.

葉 っぱ さん 死 ん じゃった よ。

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3.

この葉 っぱ まだ生 きてい るよ。

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4.

先生、 この葉 っぱ あの木か ら落 ちて きた よ。 まだ生 きてい るのに 落 ちて きち ゃっ てかわ いそ う

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5.

葉 っぱはね 木 につ いてい る間は生 きて るんだ よ。 で も落 ちる と死 ん じゃ うんだ。

6.

葉 っぱは 生 きて るか ら、落 ったの しか取 っちゃいけ ないんだ よ。

(

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7.落 ちていた葉 っぱ をね、お水 の中に いれてみ た らほ ら、 ちゃん と生 き返 った よ。 だ って カサ カサ していない ものね

。(

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8

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8.

これ で首飾 り 作 った ら、葉 っぱ 生 き返 るか な。

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9.

こっちの葉 っぱは 崩れ ちゃ うのに こっちの葉 っぱは 九め て も元に戻 るよ。 ※ きれ いな葉 っぱに心 を動 か され、 その赤や 黄色に見 とれ る幼 児 もいれば、木か ら落 ちて しまった葉 っぱに、心配 な気持 ちを寄せ る幼 児 もい る。幼 児はアニ ミズム的 であ らゆ る も の を 自己同一化 して、語 り掛 け、返 答 を汲み 取 り共 に生 きてい るのであ る。「この葉 っぱ死 ん じゃたね。」と言 う一語 には大 人の感覚 とは 大分 隔 た りが あ る。 とんぼが死 んだ r)、か え

(16)

64 清泉女学院短期 大学研 究紀要 (第13号) るが死んだ リした時 とは違 って、やや戸惑 い があ る。 それ じゃお墓作 ってや ろ うか とはな らない。幼児の感覚 で も、そこは少 し違 いが あ る よ うで 「この葉 っぱ まだ生 きて い る よ。」と見 る声 も出て くる。艶やか で色鮮やか な葉 っぱは、死ん じゃた とす るには、ふに落 ちないのである。 どち らか と言 うと 「まだ生 きて い るの に 落 ちて きち ゃってか わ い そ う。」と言 う心情 の方が強い。落 ち葉の生死は どんな一線 を越 えた時に判断 され るのだろ う か。 自然の生命 の持続 してい く仕組みは、知 的 な判断 としてその うちに大手 を振 って色々 な物 に断 を下す であろ う。 それは もう既 に別 の幼 児では確定的 な事 なのであ る。「葉 っぱは ね 木についている間は生 きて るんだよ。 で も落 ちると死ん じゃ うんだ。」 しか し、「ちゃ ん と生 き返 った よ。」と言 う言葉 に、葉 っぱの 生死 をめ ぐって幼 児の判断は揺 れ動 く 「だ っ てカサ カサ していない ものね。」と言 うのが死 んだ落 ち葉の生 き返 った理 由なのだが、 ここ の感覚 は とて も鋭 く、ひ ょっ とす る と科学的 ≪葉 っぱの 気持 ちわか る ? 8例≫ に調査 してみ ない と何 とも言えない ことなの か もしれない。つ ま り水の中に入れ ることで、 草花は活 き活 きと咲 き続け るか らである

「こ っちの葉 っぱは崩れ ちゃ うのに こっちの葉 っぱは 丸めて も元に戻 るよ」 と言 うところ 辺 りに、落 ち葉の生死の一線が あ りそ うであ る。 それは、落 ち葉か ら枯れ葉-の変質 を意 味 している。 きれいな色で大事 に していた落 ち葉 も、その ままに暫 く日を置 くと色 も越せ、 艶 も無 くな り、持 った拍子にパ リパ ))と割れ て しまう枯 れ葉 になって しまうのである。 で も、生物的 な生死 を乗 り越 えよ うと言 う発想 も出て くるか ら驚 きである。「これで首飾 り作 った ら、葉 っぱ 生 き返 るか な。」気に入った きれいな葉 っぱは何 かほかの役 に立つ ことで 生 き返 るのでは、 と言 う思 いは、余 りに もア ニ ミズム的ではあ るか保育者に とっては好都 合 な一語 で、首飾 りや腕輪や冠やベ ル トなど と思 いつ く物 を並べ 立 てて制作活動 に熱 中さ せ るこ とがで きる。 1.その木 生 きているんだか ら 葉 っぱ取 った ら痛 いって泣 くよ。

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2.

葉 っぱ 生 きているのに つぶ した らかわいそ う。

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3.

お花 元気 な くなっちゃったね。

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4.

お花 もう捨て ちゃ うの ?

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5.かわいそ うだね。 (落 ち葉 を見て)

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6.葉 っぱ みんな枯 れ ちゃったんだね。

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7.

この菓 捨 てちゃ うの ? 葉 っぱの 気持 ちわか る ?

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8.

落 ち葉 捨 てちゃうの? 落 ち葉 さん 泣いているよ

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※物 言わぬ植物 とあたか もお話 で も出来 るか の よ うに、その時々の状況 を心配 し気づかい、 そればか りか行動や態度 を規制す るような雰 囲気 さえあ る。動物 との触れ合 いに於ては当 然のこ とで、我 々大 人で も話 し掛けた り、心 配の言葉 を掛 けた り、ペ ッ トの動物 であれば

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佐藤 :言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ① なおの事 しば しばそ うであ る。 こ うした言葉 を聞 くと、木や花や葉 っぱ も幼児に とっては、 うさぎや、 山羊や、犬等 と一緒で生 き物 とし ては変わ らない よ うに見える。 しか し、生 き 物 として同 じよ うに捉 えてい るかは不明であ る。木や花や葉 っぱは、 当然動物 とは違 うも の として捉 えているはずであ る。 た とえ、チ ュー リップ を描 いて、 目や鼻、 口を描 き込ん で も猫の 目や鼻、 口 とは違 うのであ る。 それ は気持 ちを寄せ るとい う、 わずかその ことで 自己 との同一化 を表 わ した ものなのである。 Jレ情 とい う、気持 ちや、時々の思 いを寄せ る 事柄 は、剃那剃郡 で 情動的 で、時に不安定 な 情緒 を伴 う。 それ故に こそ、 また心情 とも言 《木が さみ しそ うだね 9例≫ 65 えるのであ る。 それは、生 き物ばか りを対象 に して こ うした言葉が出て くるばか りでな く、 本や、ス リッパや 身の回 りのあ らゆ る物 に「痛 いって泣 くよ

「泣いて るよ」と言 う心情 を見 せ るのであ る(後 出)。 こ うした言葉 の一つ一 つ は、確 かに貴重 で幼 児の物 に寄せ る気持 ち を表 してい るのだが、 どちらか と言 うと一過 性 の強い もので事 のほか取 り立 てて大切 に し、 その意 を くみ取 って とい うわけには行 か ない であろ う。 もちろん、否定す る事 は論外 であ るが、行動や態度 を規制す るよ うな面があ る とすれば、や んわ り受 け止め て別の言い回 し で気持 ちを変 えてい く事が必要 になろ う。 1.先生 あの木 とって も寒 そ うだ よ。

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2.

木が裸 になっちゃた。

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3.

この木 さみ しそ う。

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4.

この木 葉 っぱが な くなっちゃて かわいそ うだ よ。

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,木が さみ しそ うだね。

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6.

木、寒 そ うだね。

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7.

木が 泣いてい るよ。 (風に揺れ る木、普)

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8.

木が裸 になっちゃて寒 そ うだね。

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9.

あの木丸坊主になっちゃたね。 (葉の落 ちた木 を見て)

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※葉 っぱの命が な くなるこ とは、落 ち葉か ら 枯 れ葉 とい う変化の中で段 々納得 されてい く こ とであろ う。 しか し、葉 っぱ を落 とした木 々の姿は、幼 児に また別の感興 を誘 う。「木が 裸 になっちゃた」は有 りの ままの言葉 とも言 えるのだが、あの何千枚、何 万枚の葉 っぱは、 木の洋服 であ ったのである。緑の洋服か ら、 赤や黄色の洋服 に衣替 え した後で、 さっさ と 裸 になった木は時節柄や は り寒 そ うである。 冷 たい風 に吹かれて ヒュ- ヒュ- とな る木の 枝 の音 に、耳 を傾 けて 「木が泣 いてい るよ。」 と言 う幼 児の細やか な心情は貴重 な ものであ るD いつ も見慣れた親 しみの もて る木の存在 は、季節季節にその命の姿 を変 えて子供 たち に語 りかけ る。 いや、語 りかけ るのは幼 児の 方 であ る。幼 児に とって 自然の環境 の持つ意 味は、 たんばばであれ、 自つめ くさであれ、 桜 の木 であれ、幼 児の話 し相手 なので凍)る。

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66 清泉女学院短期大学研 究紀要 (第13号) しか も、時に 目を見張 るほ どに色や形 を変 え 不思議 さを持 った相手 なのであ る。「さみ しそ うな木」 とい う発想は、確かに心情的 な意味 か ら出ているように思 えるが、木のその枝振 りに よっては造形的 な形 とも相 まって表現 さ れた言葉 で もあろ う。お話や、物語、絵本や 紙芝居 は幼 児の心情の世 界の集約 であろ うが、 架 空現実 で遊ぶ こ とがで きる幼 児に とっては、 葉 を落 として枝 を広 げてい る木の存在は、豊 かな心情 を育て る大切 な環境 であ る。 (未了 次号-続 く)

参照

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