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低直径ネットワークトポロジのラック配置最適化

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 82 回全国大会. 7A-02 低直径ネットワークトポロジのラック配置最適化 河野 隆太 †. 松谷 宏紀 †. 鯉渕 道紘 ‡. † 慶應義塾大学大学院理工学研究科. 1. 天野 英晴 †. ‡ 国立情報学研究所. はじめに 次世代の高性能システムにおける多くのマルチコア. 並列アプリケーションでは、数百 ns から 1 µs の低 MPI 通信遅延が必要となることが予測されている。ネット ワーク内ではスイッチ遅延が支配的である一方、フリッ トの注入遅延、リンク遅延などは相対的に小さい。従っ. 19 20 21 22 23 24. の低遅延化につながる。 スイッチ間ネットワークを構成するために、各スイッ チをノード、リンクをエッジとしたトポロジとしてモ デル化し、その直径や平均距離 (ノード間ホップ数の 最大値、及び平均値) の小さいトポロジを実際のネット ワークに適用することが多い。ラック間の長距離リン ク数を大幅に削減しつつ直径 2 を実現可能なトポロジ として、Slim Fly [1] が提案されている。 最近の研究で、Order/Degree Problem と呼ばれる最 小直径トポロジを探索するこれまでの取り組み [2] に より、規則性を持たない小規模グラフを複製し点対称 に接続するトポロジが、広範囲のシステム規模で最適 であることが明らかになっている [3]。このトポロジの クラスタ性・対称性を活用し、実システム適用時に総 配線延長・総コストを大幅に削減するための拡張手法. 17. 16. 13 12 11 10 15 14. 9. 8. 7. 26 27 28 29 30 31. 6. 5. 4 3 2 1. 25. て、低直径、短い平均距離 (ホップ数) のトポロジをス イッチ間ネットワークに適用することがネットワーク. 18. 0. 32. 33. 34. 40 35 36 37 38 39. 41. 42. 43. 49 48 47 46 45 44. 図 1: レイアウト最適な点対称トポロジ. Algorithm 1 新たな対称性トポロジの生成 1: function edge exchange(lines, edge[lines][2], group, min links) 2: /* Constant value min links added to arguments */ 3: do while // Added loop 4: do while 5: do while 6: do while 7: line[0] = Random(lines) 8: line[1] = Random(lines) 9: end do while line[0] == line[1] 10: end do while check duplicated vertex(line, lines, edge) 11: if check symmetric edge(line, lines, edge, groups) then 12: edge exchange 1g opt(line[Random(2)], lines, edge, groups) 13: else 14: edge exchange 2g opt(line, lines, edge, groups) 15: end if 16: end do while check multigraph(line, lines, edge, groups) 17: end do while links in group(line, lines, edge, groups) < min links 18: end function. 全体のリンク数に対する各グループ内に含まれるリン ク数の割合の下限値を導入する。焼きなまし法の繰り 返しにおいて新たな解を生成する際に、グループ内の リンク数がその割合を下回らないように維持する。グ. を提案する。. ループ内のスイッチを単一ラックに格納することによ. 2. り、最終的に生成されるトポロジにおいて単一ラック. レイアウト最適な点対称トポロジ. に含まれるリンク数の割合が一定以上であることを保. 本研究で提案するトポロジの基となる点対称性を用. 証可能となる。. いた低直径トポロジ [3] は Order/Degree Problem [2] と. 点対称トポロジにおいて定義されるグループ数 g を. 呼ばれる大規模・低遅延なネットワークを求めるため. ネットワークの構成に必要なラック数と同じ値に設定. の最適な解法の一つとされる。低直径なトポロジを求. する。さらに、トポロジの総リンク数に対するグルー. めるため、焼きなまし法 (Simulated Annealing; SA) に. プ内リンク数の割合を示す値 σ を導入する。. よる解の探索を行っている。. 提案トポロジの生成例を図 1 に示す。この例におい. 本研究では、この点対称トポロジ生成時に定義され. てスイッチ数・次数・グループ数をそれぞれ n = 50, d =. る “グループ” に着目し、各グループ内にリンクの局所. 7, g = 5 とし、グループ内リンク数の割合を σ = 0.8 と. 性を持たせるアプローチを探究する。具体的には、グ. している。σ を設定しその値を大きくすることにより、. ループ数を必要ラック数と同じ値に設定し、トポロジ. グループ内スイッチ間のリンク数が増大し、グループ 間のリンク数を削減可能となる。. Rack Layout Optimization for Low-Diameter Network Topologies †Ryuta Kawano †Hiroki Matsutani ‡Michihiro Koibuchi †Hideharu Amano †Graduate School of Science and Technology, Keio University ‡National Institute of Informatics. 1-33. 拡張手法におけるリンク入れ替えによる新たな解を生 成するためのアルゴリズムの疑似コードを Alg. 1 に示 す。関数の引数として各グループ内に存在するスイッ. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. . 6\P6$B/RFDO 

(3) 6\P6$B/RFDO 

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(5). . . .  . . . .     . 6). 6\P6$B/RFDO 

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(8). . .  . . . . RIVZLWFKHV. (a) ラック内リンクの割合. 6). . 6\P6$. 7RWDOOLQNFRVW>0@. 6\P6$. 7RWDOOLQNOHQJWK>NP@. 5DWLRRILQWUDUDFNOLQNV. 6) .     . 6\P6$ 6\P6$B/RFDO 

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(11). . .  . . . . RIVZLWFKHV.     . RIVZLWFKHV. (b) 総配線延長. (c) 総配線費用. 図 2: 配線コスト チ間リンクの下限値 “min links” を新たに導入してい る。min links=. n·d·σ 2. 38.4 %削減可能となっている。. として算出される。17 行目にお. いてリンク入れ替え後のグループ内リンク数が下限値. 4. まとめ. min links を下回る場合、入れ替えるリンクの選択をや 本研究では、Order/Degree Problem の最適解の一つで. り直す。. ある点対称トポロジの生成手法を拡張し、ラックレイ. 3. アウトの配線長を削減可能な新たなトポロジの提案を. 配線コスト評価. 行った。具体的には、最適化の中での新たな解の生成. 評価対象のトポロジは Slim Fly (SF) [1] , オリジナル. 時にラック内配線数の下限を保証するよう改良し、直. の点対称トポロジ SymSA, 提案のレイアウト最適な点対. 観的なクラスタリング・マッピング手法によってラッ. 称トポロジ SymSA Local(σ) である。ラック数を 3∼53,. ク間配線数・総配線延長を削減した。. スイッチ数を 18∼5,618, 次数を 5∼79 とした。提案トポ. ケーススタディの結果、直径 2 の準最適なトポロジ. ロジのラック内配線の割合を σ ∈ {0.25, 0.33, 0.5} とし. として知られる Slim Fly に比べ、総配線延長・総配線. た。焼きなまし法の繰り返し回数は 10,000 回とした。. 費用をそれぞれ 19.2 %, 19.8 %削減した。. 全体のリンク数に対するラック内リンク数の割合を 評価した結果を図 2a に示す。Slim Fly のラック内リン. 参考文献. ク数の割合はネットワークサイズの増加に伴い値が 1/3 に漸近している。SymSA トポロジはスイッチ数 1,800 においてラック内リンク数の割合が 3.41 %と最小化さ れる一方、提案の SymSA Local(σ) では、ラック内リ ンクの割合の下限値を最適化の条件に設定することに より、生成されたトポロジで σ 以上の値を保証可能と なっている。. [1] Maciej Besta and Torsten Hoefler. Slim Fly: A Cost Effective Low-Diameter Network Topology. In Proc. of the International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis (SC), pp. 348–359, Nov 2014. [2] Graph golf: The order/degree problem competition.. 総配線延長・配線コストの評価結果を図 2b, 図 2c に. http://research.nii.ac.jp/graphgolf/.. それぞれ示す。ラックの寸法は幅 60 cm × 奥行 210 cm. (通路幅含む) とし、ラック間距離はマンハッタン距離. [3] Masahiro Nakao, Hitoshi Murai, and Mitsuhisa. を用いて計算を行った。ラック内配線の長さは 1 m と. Sato. A Method for Order/Degree Problem Based. 固定し、ラック外配線には 2 m のオーバーヘッドが生. on Graph Symmetry and Simulated Annealing with. じるものとした。配線コストは既存のコストモデル [1]. MPI/OpenMP Parallelization.. を基に算出した。. tional Conference on High Performance Computing. オリジナルの SymSA は最適化の過程でラック外リン クが増加することから、Slim Fly に比べ総配線延長が. In Proc. of Interna-. in Asia-Pacific Region (HPC Asia), pp. 128–137, Jan 2019.. 最大 30.4 %悪化している。一方、本研究の提案である. SymSA Local(σ) は、ラック内リンク数の保証により、 5,618 スイッチ, σ = 0.50 において、総配線延長を Slim Fly, SymSA に比べそれぞれ 19.2 %, 38.0 %削減可能と なっている。さらに、総配線費用をそれぞれ 19.8 %,. 1-34. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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