「第18回日本遠隔医療学会学術大会 -地域医療と在宅支援の融合を支援する-」
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(2) 感想文 JTTA2014 長崎大会を 10 月 25 日(土)、26 日(日)に、長崎大学医学部を会場として開 催し、盛会裏の内に終了することができました。 本大会では、 「地域医療と在宅医療の融合を支援する」をテーマに掲げ、医療と介護の連 携の状況を把握し、その推進を図る方策を議論する場を提供いたしました。我が国におけ る、超高齢化社会への対応は待ったなしの喫緊の課題であり、本大会の成果がこの課題に 対して少しでも貢献できたかと思います。大会企画Ⅰシンポジウムでは、 「遠隔医療を用い た海外在留邦人支援. ~メンタルヘルス、睡眠時呼吸症候群~」とし、海外への取り組み. を紹介しました。大会企画Ⅲパネルディスカッション「福祉分野への展開と課題」では、 訪問看護ステーションにおける実例やお薬手帳を用いた展開さらには在宅支援と、関連す る幅広い取り組みを紹介し、まさに医療と介護の連携に関するテーマを議論させていただ きました。日曜日に行われた大会企画Ⅱシンポジウム「地域連携の展開」では、全国的に 知名度が高い「あじさいネット」を中心とした長崎地区における地域医療連携の展開を中 心に議論されました。 一般口演セッションでは、約40題の発表が行われ、企業展示では、約20ブースで最 新機器やシステムが展示され、情報交換が行われました。最終的な参加者は、事前登録・ 当日登録=218名、来賓ゲスト=18名、プレス=8名、企業展示37名で、合計=2 81名でした。なお、NHK 長崎放送局からの取材もあり長崎地区のニュースで、本学会の様 子を取り上げていただきました。 ご支援ありがとうございました。 大会長 本多正幸(長崎大学). 公益財団法人 在宅医療助成勇美記念財団の助成による.
(3) JTTA 2014. 第18回 日本遠隔医療学会学術大会 プログ ラム プログラム ・企業展示. テーマ. 地域医療と在宅医療の融合を支援する 大会長:本多. 正幸(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科). 10月25日㈯∼26日㈰ . ●会期:2014年. ●会場:長崎大学医学部 (良順会館・ポンペ会館、 他).
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(5) 目 次 おしらせ ……………………………………………………………………………………………………1 会場アクセス図 ……………………………………………………………………………………………2 会場案内図 ………………………………………………………………………………………………3 大会スケジュール …………………………………………………………………………………………4 大会プログラム ……………………………………………………………………………………………6 演題プログラム ……………………………………………………………………………………………7 学会長挨拶 ………………………………………………………………………………………………10 大会長挨拶 ………………………………………………………………………………………………11 大会企画Ⅰシンポジウム …………………………………………………………………………………12 遠隔医療を用いた海外在留邦人支援∼メンタルヘルス、睡眠時無呼吸症候群∼ 大会企画Ⅱシンポジウム …………………………………………………………………………………16 地域医療連携の展開 大会企画Ⅲパネルディスカッション ………………………………………………………………………20 福祉分野への展開と課題 分科会企画 ……………………………………………………………………………………………24 周産期医療分科会 ∼日本における周産期遠隔医療・地域医療ICTの最新状況と国際展開∼ e-health分科会 厚生労働科学研究費補助金研究 「遠隔医療の更なる普及・拡大方策の研究」報告会 およびパネルディスカッション 「遠隔医療、施設間で共有すべき臨床情報のあり方」 ランチョンセミナー …………………………………………………………………………………………28 会場案内:企業展示A会場 ……………………………………………………………………………30 ①日本電気株式会社 ………………………………………………………………………31 ②株式会社エー・アンド・デイ ………………………………………………………………32 ③日本電信電話株式会社 ………………………………………………………………33 ④パナソニックシステムネットワークス株式会社 ………………………………………………34 ⑤株式会社富士通エフサス ………………………………………………………………35 ⑥株式会社ネクシス ………………………………………………………………………36 ⑦テックウインド株式会社 ……………………………………………………………………37 ⑧株式会社CIJ ……………………………………………………………………………38 ⑨株式会社エヌディエス …………………………………………………………………39 ⑩株式会社ピーエスシー …………………………………………………………………40 ⑪富士フイルムメディカル株式会社 …………………………………………………………41 ⑫カリーナシステム株式会社 ………………………………………………………………42 ⑬世界標準、IHEの地域連携基盤デモンストレーション ……………………………………43 会場案内:企業展示B会場 ……………………………………………………………………………44 ①NTTコミュニケーションズ株式会社 ………………………………………………………45 ②株式会社大黒 ……………………………………………………………………………46 ③SFKメディカル株式会社 …………………………………………………………………47 ④日本アバイア株式会社 ……………………………………………………………………48 ⑤⑥デル株式会社 …………………………………………………………………………49 ⑦株式会社イデアクエスト …………………………………………………………………50 ⑧⑨東洋メディック株式会社 ………………………………………………………………51 ⑩ディーリンクジャパン株式会社 ……………………………………………………………52.
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(7) お知らせ. 受付デスク ・オープン時間は、以下の通りです 10 月 25 日㈯ 8:30 ~ 17:30 / 26 日㈰ 8:30 ~ 15:00. 昼食 ・ランチョンセミナーのお弁当は、各ランチョン会場入口で引換券と交換でお渡しします。 お弁当は、必ずランチョンセミナー会場内でお召し上がりください。 ・2 日目のお弁当は(ポンぺ会館 1F)で販売いたします。お弁当は各自でお願いします。 ・飲料の自動販売機は、第 3 会場(第一講義室)付近および良順会館脇にございます。. Wi-Fi エリア ・ポンぺ会館 1 階で、無線 LAN(無料)を利用することができます。. 休憩所 ・企業展示 A 会場(良順会館 1F 専斎ホール内)およびポンぺ会館 1 階にございます。. 掲示板(連絡板) ・良順会館エントランスロビーの掲示板には、学会や研究会等の PR の他、落し物やお呼び出し、その他 連絡事項を掲示しますので、時々ご確認ください。 ・掲示板は、ご自由にお使いください。. クローク ・「良順会館 1F エントランスロビー」および「ポンぺ会館 1 階談話室」にございます。. 駐車券 ・駐車券のサービスはございません。. 喫煙 ・敷地内は全面禁煙です。. 懇親会 ・懇親会は 25 日㈯ 18 時半開始です。会場へは、各自でご移動ください。 ・タクシー(2 千円程度)の利用を希望される方は、17 時半~ 18 時の間に(良順会館前)へお越しください。 ・行き先は「グラバー園」とお伝えください。. −1−.
(8) JTTA 2014 NAGASAKI 会場アクセス図. 9 4 Ja p a n e se. Journal of Telemedicine and Telecare V ol.10( 2). −2−.
(9) JTTA 2014 NAGASAKI 会場案内図 長崎大学医学部坂本キャンパス. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 9 5. −3−.
(10) JTTA 2014 NAGASAKI 大会スケジュール 一 日. 第 1 会場. 時間 8:30. 目 10 月 25. (良順会館・ 2F ボードインホール). 第 2 会場. 第 3 会場. (ポンペ会館・1F 会議室). (第一講義室). 企業展示. (良順会館 1F・専斎ホール) (ポンペ会館・1F 談話室). 受 付. (良順会館 1F) 9:00 9:15. 開会式. 9:30. 日. 一般演題 ①. (土). 在宅医療支援(1). 一般演題 ②. 遠隔医療システム 評価. 企業展示 (9:00-17:00). 10:30 10:45. 一般演題 ③. 一般演題 ④. 在宅医療支援(2). 遠隔診断. 11:45 12:00. ランチョンセミナー①. ランチョンセミナー②. インターシステムズジャパン 株式会社. 富士フイルムメディカル 株式会社. 13:00 13:10. 大会企画Ⅰ シンポジウム 遠隔医療を用いた 海外在留邦人支援 ~メンタルヘルス、 睡眠時無呼吸症候群~ 14:30 14:45. 大会企画Ⅲ パネルディスカッション 福祉分野への 展開と課題. 日本医療情報学会 九州・沖縄支部会 秋季研究会. 16:05 16:15. 〈参加自由〉 一般演題 ⑤. 地域医療連携・ 病理画像. 一般演題 ⑥. 在宅医療支援(3). 17:30. 18:30 ~ 20:30. 懇親会(グラバー園:各自移動). 9 6 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( −2) 4. −.
(11) 時間. 二 日. 8:30. 目. 第 1 会場. (良順会館・ 2F ボードインホール). 第 2 会場. (ポンペ会館・1F 会議室). 第 3 会場. (第一講義室). 企業展示. (良順会館 1F・専斎ホール) (ポンペ会館・1F 談話室). 受 付. 10. 9:00 9:20. 月 26. 周産期医療分科会. 日. 一般演題 ⑦. 遠隔医療技術. (日). 企業展示. 10:20. (9:00-13:00). 10:30. 大会企画Ⅱ シンポジウム 地域医療連携の展開 11:50 12:00. 特別企画 睡眠遠隔医療 分科会(*). 運営委員会. (2F 資料室:セミクローズ) 13:00. e-health 分科会 14:00. 厚生労働科学研究報告会 パネルディスカッション. 一般演題 ⑧. システム、技術開発. 14:20 14:30. 15:00. 一般社団法人 JTTA 報告会・表彰式 閉会式 (*) 本分科会は、申請中のため準備会として開催しますので、セミクローズと いたします。参加を希望される方は、会場へ直接お越しください。なお、 座席数に限りがあるため聴講いただけない場合がございます。. 〈昼食について〉 2 日目は、弁当販売および 昼食会場を準備します. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 9 7. −5−.
(12) JTTA 2014 NAGASAKI 大会プログラム 【開会式】 10月25日(土) 9:00~9:15 第1会場 日本遠隔医療学会会長 原 量 宏 JTTA 2014大会長 本 多 正 幸. ③ 在宅医療支援(2) 10月25日(土) 10:45~11:45 第1会場 座長:本 多 正 幸(長崎大学) ④ 遠隔診断 10月25日(土) 10:45~11:45 第2会場 座長:長谷川 高志(群馬大学). 【大会企画Ⅰ・シンポジウム】 10月25日(土) 13:10~14:30 第1会場 遠隔医療を用いた海外在留邦人支援 ~メンタルヘルス、睡眠時無呼吸症候群~ 座長:中 島 直 樹(九州大学) シンポジスト:小 澤 寛 樹(長崎大学) 吉 嶺 裕 之(井上病院) 特別発言:秋 野 公 造(参議院議員・公明党). ⑤ 地域医療連携・病理画像 10月25日(土) 16:15~17:30 第1会場 座長:近 藤 博 史(鳥取大学) ⑥ 在宅医療支援(3) 10月25日(土) 16:15~17:30 第2会場 座長:滝 沢 正 臣(信州大学). 【大会企画Ⅱ・シンポジウム】 10月26日(日) 10:30~11:50 第1会場 地域医療連携の展開 座長:松 本 武 浩(長崎大学) シンポジスト:上 谷 雅 孝(長崎大学) 宮崎 長一郎(宮崎薬局、長崎県薬剤師会) 近 藤 博 史(鳥取大学) 松 本 武 浩(長崎大学). ⑦ 遠隔医療技術 10月26日(日) 9:20~10:20 第2会場 座長:中 島 功(東海大学) ⑧ システム、技術開発 10月26日(日) 13:00~14:00 第2会場 座長:郡 隆 之(利根中央病院). 【大会企画Ⅲ・パネルディスカッション】 10月25日(土) 14:45~16:05 第1会場 福祉分野への展開と課題 座長:本 多 正 幸(長崎大学) パネリスト:木村 久美子(小笠原訪問看護ステーション) 柿森 美千代(訪問看護ステーション福江) 菅 原 正 典(五島市・薬剤師会) 藤 井 卓(NPO法人 長崎在宅Dr.ネット). 【ランチョンセミナー】 ① インターシステムズジャパン株式会社 10月25日(土) 12:00~13:00 第2会場 「超高齢社会を支える IT のあり方」 植 松 裕 史(インターシステムズジャパン株式会社) ② 富士フイルムメディカル株式会社 10月25日(土) 12:00~13:00 第3会場 「長崎県高度遠隔画像診断支援情報システム」の導入と その効果 司会:上 谷 雅 孝(長崎大学) 演者:八 坂 貴 宏(長崎県上五島病院) 川 原 一 郎(長崎労災病院). 【分科会】 10月26日(日) 9:00~10:20 第1会場 周産期医療分科会 座長:小笠原敏浩(岩手県立大船渡病院) 山 田 恒 夫(MEDIS-DC). 【学会報告会】 10月26日(日) 14:30~14:50 第1会場 司会:東福寺 幾夫(高崎健康福祉大学). 10月26日(日) 13:00~14:20 第1会場 e-health分科会(厚生労働科学研究報告会) 座長:酒 巻 哲 夫(群馬大学) 長谷川 高志(群馬大学) 鎌 田 弘 之(盛岡赤十字病院). 【運営委員会】 10月26日(日) 12:00~13:00 第3会場. 【一般演題】 ① 在宅医療支援(1) 10月25日(土) 9:30~10:30 第1会場 座長:鈴 木 亮 二(群馬大学). 【閉会式】 10月26日(日) 14:50~15:00 第1会場 【懇親会】 10月25日(土) 18:30~20:30 グラバー園. ② 遠隔医療システム評価 10月25日(土) 9:30~10:30 第2会場 座長:辻 正 次(兵庫県立大学). 9 8 Japa n e se. −6−. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( 2).
(13) JTTA 2014 NAGASAKI 演題プログラム. 10 月 25 日(土) 日時 / 会場. 頁. 発表者. 演題名 一般演題 ① 在宅医療支援(1) 座長:鈴 木 亮 二(群馬大学). 〜. 25 日 第 1 会場 9:30. 122. 前橋工科大学. 岡 崎 浩 幸. 服薬情報自動取得を備えたタブレット型電話端末による健康管理及び 服薬管理システムの開発. 126. 前橋工科大学. 岡 崎 浩 幸. タブレット型電話端末を用いた健康管理システムの母子健康管理への適用. 130. 近畿大学大学院. 矢 里 貴 之. 在宅看護におけるケア情報共有システムの開発. 134. パナソニックヘルスケア 株式会社. 昇 淳一郎. Web 会議システム使用時の音声応答時間を活用したメンタルヘルス不調者の 精神運動性評価に関する検討. 10:30. 一般演題 ② 遠隔医療システム評価 座長:辻 正 次(兵庫県立大学). 〜. 25 日 第 2 会場 9:30. 137. NPO 法人インド福祉村協会. 三 瓶 宏 一. インド農村部住民の高血圧患者の割合の 2 年間の変化. 141. 総合研究大学院大学. 松 本 賀 久. 救急医療 ICT システム付救急車の費用便益分析. 145. 旭川医科大学. 花 田 一 臣. 旭川医科大学が行う眼疾患に対する緊急遠隔医療支援. 149. 遠軽厚生病院. 山 口 享. 地方病院における眼科遠隔医療システムの有用性. 10:30. 一般演題 ③ 在宅医療支援(2) 座長:本 多 正 幸(長崎大学). 〜. 25 日 第 1 会場 10:45. 152. 長崎大学. 本 多 正 幸. 地域見守り支援システムにおけるフリースポットを用いた地域情報配信. 155. 医療法人社団順正会 ヒロオカクリニック. 弘 岡 泰 正. 遠隔生体情報モニターを用いた睡眠時無呼吸症候群の診断と病態管理の試み. 159. NTT 東日本関東病院. 杉 田 匡 聡. 分娩後に高血圧を呈する産褥婦にデータを自動送信する血圧計を用いて 家庭血圧を測定させ電話指導を行う遠隔医療の試験的導入. 163. 信州大学. 中 村 昭 則. 在宅医療のための人工呼吸器の遠隔監視の試み. 11:45. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 9 9. −7−.
(14) 10 月 25 日(土) 日時 / 会場. 頁. 発表者. 演題名 一般演題 ④ 遠隔診断 座長:長谷川高志(群馬大学). 〜. 25 日 第 2 会場 10:45. 166. ViewSend ICT 株式会社. 嗣 江 建 栄. 遠隔画像診断と病診連携事例 -検査数の増加傾向について-. 169. 徳島県立海部病院. 小 幡 史 明. 医療過疎地域における循環器領域での遠隔診療支援システムの有用性. 173. 東北大学. 川 滝 元 良. 先天性心疾患の胎児診断における遠隔医療の活用. 175. 関西医科大学. 鍬 方 安 行. 身体傷病合併精神疾患に対するハイビジョンビデオ会議システムを利用した 遠隔診療支援の導入効果. 11:45. 一般演題 ⑤ 地域医療連携・病理画像 座長:近 藤 博 史(鳥取大学). 鳥取大学. 近 藤 博 史. 世界標準 XDS/XDS-I を用いた地域医療連携システムの構築. 25 日 第 1 会場 16:15. 182. 香川大学. 岡 田 宏 基. 地域医療再生基金によるかがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)の機能強化 - K-MIX から K-MIX+ へ、そしてどこでも MY 病院の実現をめざして-. 17:30. 186. 島根大学. 花 田 英 輔. 大学病院からの地域医療情報システムへの情報提供と問題点. 190. 鹿児島大学. 村 永 文 学. 患者参加可能な医用データ共有システムの 6 年間の運用評価. 194. 高崎健康福祉大学. 東福寺幾夫. テレパソロジーとデジタルパソロジーの最新動向. 〜. 178. 一般演題 ⑥ 在宅医療支援(3) 座長:滝 沢 正 臣(信州大学). 信州大学. 滝 沢 正 臣. 在宅難病患者と医師との高度テレコミュニケーションシステム. 25 日 第 2 会場 16:15. 201. 旭川医科大学. 作 宮 洋 子. TV 電話による通院患者・家族の自己健康管理促進支援の在り方に関する研究. 17:30. 205. 杏林大学. 本 間 聡 起. 高齢者対象の汎用性の高いシステムを用いた遠隔診療実験 -効率的運用法に関する考察-. 209. 創価女子短期大学. 亀 田 多 江. 高齢糖尿病患者の在宅インスリン療法見守りシステムの開発. 213. 信州大学. 吉川健太郎. 在宅医療総合支援システムの構築に向けたリアルタイム遠隔生体モニタリング 開発の試み. 〜. 198. 1 0 0 Ja p a n e se. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( 2). −8−.
(15) 10 月 26 日(日) 日時 / 会場. 頁. 発表者. 演題名. 周産期分科会 座長:小笠原敏浩(岩手県立大船渡病院)/山 田 恒 夫(MEDIS-DC). 〜. 26 日 第 1 会場 9:00. 215. 香川大学 瀬戸内圏研究センター. 原 量 宏. 日本における周産期遠隔医療・地域医療 ICT の最新状況と国際展開. 219. 岩手県立大船渡病院. 小笠原敏浩. 岩手県における胎児超音波遠隔診断システム普及の取り組み. 10:20. 一般演題 ⑦ 遠隔医療技術 座長:中 島 功(東海大学). 〜. 26 日 第 2 会場 9:20. 223. 東海大学. 中 島 功. 皮下埋め込みを目指した電磁誘導発電コイルの基礎研究. 226. 東海大学. 北 野 利 彦. ダイクストラ法によるパケットネットワークのトポロジー管理. 229. 東海大学. 猪 口 貞 樹. 生物学的な特徴を有する自立分散パケット通信 -多数決の原理に基づいた符号復元の効用-. 232. 東海大学. 中 田 薫. 日本産キジにおける生体データ・角速度の計測. 10:20. e-health 分科会(厚生労働科学研究報告会) 座長:酒 巻 哲 夫(群馬大学)/長谷川高志(群馬大学)/鎌 田 弘 之(盛岡赤十字病院). 〜. 26 日 第 1 会場 13:00. 234. 群馬大学. 長谷川高志. 遠隔医療の更なる普及・拡大方策の研究 - 2013 年度厚生労働科学研究成果報告-. 238. 遠隔画像診断サービス連合会. 煎 本 正 博. 社団法人遠隔画像診断サービス連合会の活動. 14:20. 一般演題 ⑧ システム、技術開発 座長:郡 隆 之(利根中央病院). 〜. 26 日 第 2 会場 13:00. 240. モリーオ株式会社. 鎌 田 弘 之. MFER 出力のホルター心電計の非 MFER 解析ソフトウェアでの解析精度検討. 242. 利根中央病院. 郡 隆 之. 携帯型 VPN ルーターの開発. 246. 兵庫県立大学. 稲 垣 聡. 地域医療機関が実施する m-Health の推進に関する一考察. 250. 大分大学. 下 村 剛. 大分県遠隔画像伝送システムの導入について. 14:00. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 10 1. −9−.
(16) 学会長挨拶 日本遠隔医療学会会長 香川大学瀬戸内圏研究センター特任教授 東北大学東北メディカルメガバンク機構客員教授. 原 量 宏 . この 10 数年、政府は IT 戦略本部を中心に、e-Japan 戦略、新成長戦略、日本再生戦略など次々 と IT 戦略を掲げ、医療への IT 導入を積極的に推進してきました。政権が自民党に戻り、この 傾向はさらに強化され、新たな成長戦略、「日本再興戦略- JAPAN is BACK -」が打ち出され ています。これらの政策と並行して、この 5 年間、厚生労働省による地域医療再生基金が各都 道府県に配分され、全国各地域で遠隔医療や中核病院の電子カルテを相互に結ぶ、地域医療連携 ネットワーク整備事業が進められています。 ただし、こうした各種政策は、いったん予算が全国に配分されると、どうしても全国一律で総 花的になりやすく、当初期待された本来の成果が上がりにくい傾向があります。 その意味で、本学会が中心となり、地域医療連携ネットワークのあり方を提案、推進していく ことは大変意義あることと思います。 そうした中、本学会が、地域医療連携に熱心に取り組んでこられた、長崎大学本多正幸大会長 のもとで開催されることは、大変よいめぐりあわせと思われます。 本大会では、大会企画 I(遠隔医療を用いた海外在留邦人支援~メンタルヘルス、睡眠時無呼 吸症候群~)、大会企画 II(地域医療連携の展開)、大会企画Ⅲ(福祉分野への展開と課題)が計 画されています。 また周産期医療分科会、厚生労働省科学研究費補助金研究報告会など二つの分科会のセッショ ンが計画されており、こちらも素晴らしい成果が発表される予定です。 日本遠隔医療学会の会員の皆様のみならず、医療 IT に関心を持たれる多数の方々が本大会に 参加されることを期待しています。. 1 0 2 Ja p a n e se. Journal of Telemedicine and Telecare V ol.10( 2). − 10 −.
(17) 大会長挨拶 JTTA 2014 NAGASAKI 大会長 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療情報学教授. 本 多 正 幸 . 平成 26 年度日本遠隔医療学会学術大会(JTTA2014)を平成 26 年(2014 年)10 月 25 日(土)、 26 日(日)に、長崎市内の長崎大学医学部(良順会館・ポンぺ会館)にて開催致します。 本大会は、 大会日程の 1 週間前に「長崎がんばらんば国体」が終了し、1 週間後に「長崎がんばらんば大会」 が行われるという絶妙な期間設定となっています。国体等の関係者で市内が賑わっていることが 予想され、あるいは観光地の長崎を両大会の合間に訪問するツーリストの方々の関係で、大会参 加者の皆様の宿泊先の確保が心配ですが、如何でしたでしょうか。 本大会では、「地域医療と在宅医療の融合を支援する」をテーマに掲げ、医療と介護の連携の 状況を把握し、その推進を図る方策を議論したいと思います。我が国における、超高齢化社会へ の対応は待ったなしの喫緊の課題です。本大会の成果がこの課題に対して少しでも貢献できるこ とを願っています。また、大会企画Ⅰシンポジウムでは、「遠隔医療を用いた海外在留邦人支援 ~メンタルヘルス、睡眠時呼吸症候群~」とし、海外への取り組みを紹介したいと思います。大 会企画Ⅱシンポジウム「地域連携の展開」では、全国的に知名度が高い「あじさいネット」を中 心とした長崎地区における地域医療連携の展開を含めた、他地域の展開事例にも触れる企画とし たい所存です。D-D を中心とした分野での現状と今後の課題を議論したいと思います。大会企 画Ⅲパネルディスカッション「福祉分野への展開と課題」では、訪問看護ステーションにおける 実例やお薬手帳を用いた展開さらには在宅支援と、関連する幅広い取り組みを紹介し、まさに医 療と介護の連携に関するテーマを議論します。一般演題セッション(口演)では、テレパソロジー、 テレラジオロジー、テレメンタリング、m-Health、e-Health、テレケア、テレナーシングなど、 幅広い分野での発表を予定しています。 昨年の高松大会では、国際学会の併設が行われ外国から多くの遠隔医療の関係者が来日されま した。本大会では大会企画Ⅰを通して、国際遠隔医療に関する情報発信を行っていきます。また、 本大会では日本医療情報学会、九州・沖縄支部の秋季研究会を併設し、両学会の会員の情報交換 の機会となることを期待しています。 会場となる長崎市は、観光都市であるとともに最近では、世界新 3 大夜景の都市として認定 されました。懇親会はグラバー園を予定しており、晴れていれば夜景も鑑賞いただけます。また、 長崎ちゃんぽん、カステラなど長崎名物をご賞味いただければと思います。 最後に、ご参加されるすべての方々にとりまして、実り多い有意義な学会となることを祈念し て挨拶といたします。ご参加ありがとうございました。. − 11 −. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10(2 ) 1 0 3.
(18) 大会企画Ⅰシンポジウム(10 月 25 日(土)13:10 ∼ 14:30 第 1 会場). 遠隔医療を用いた海外在留邦人支援 ~メンタルヘルス、睡眠時無呼吸症候群~ 座 長:中 シンポジスト:小 吉 特 別 発 言:秋. 島 澤 嶺 野. 直 寛 裕 公. 樹(九州大学・教授) 樹(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・教授) 之(井上病院・副院長) 造(参議院議員・公明党). <座長プロフィール・本企画の趣旨> 中 島 直 樹(なかしま なおき) 【プロフィール】 1987 年(昭和 62 年) :九州大学医学部卒業、同第三内科入局 1996 年(平成 8 年) : 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校内分泌代謝教室ポスドク 2000 年(平成 12 年) :九州大学医学部附属病院 第三内科 助手 2002 年(平成 14 年) :九州大学医学附属病院 医療情報部 講師 2008 年(平成 20 年) :九州大学病院 医療情報部 准教授 2013 年(平成 25 年) :九州大学病院 アジア遠隔医療開発センター 副センター長 兼務 2014 年(平成 26 年) :九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター教授・センター長 同 医療連携センター センター長 兼務 同 病院長補佐(医療情報担当・地域医療連携担当)兼務 九州大学 副 CIO 兼務 現在、日本医療情報学会副会長、日本糖尿病学会評議員、内科認定医、糖尿病専門医 九州大学病院・アジア遠隔医療開発センターの設立者の一人で 2003 年から国際的な遠隔医療教 育の展開や国際医療連携活動を続けている。医学博士 【本企画の趣旨】 グローバルに展開する現代社会において、国際的な遠隔医療は大きな意味を持つ可能性がある。 その一つが、海外で日本の国力増進のために日々職務に励む海外在留邦人に対する健康管理・医 療である。海外においては、日本との医療レベルの違いやそれに対する不安、言語の壁、保険な ど医療費の問題など、一旦疾病や傷害を抱えると、多くの問題が生じる。九州大学病院でもアジ ア遠隔医療開発センターを中心に検討を進めてきた。本シンポジウムでは、現実に起きている海 外の問題と向き合って活動を行っている 2 名のシンポジストを迎えて、具体的な成果や課題につ いて議論が出来る稀な機会である。小澤氏は、精神科領域で、長崎の離島と共に多くの日本人が 居住する上海地域における認知症等の遠隔相談を行っている。吉嶺氏は持続的陽圧換気の機器を 必要とする睡眠呼吸障害の遠隔医療を上海やジャカルタの邦人へ提供している。 両氏の講演の後には、秋野公造参議院議員を迎えて特別発言をいただく予定である。秋野氏は、 長崎大学大学院出身の医師・医学博士であり、米国留学を経て厚生労働省・疾病対策課、血液対 策課の課長補佐を歴任した後、東京空港検疫所支所長に就任。参議院議員当選後は、安倍内閣で 環境大臣政務官・内閣府大臣政務官を歴任しており、政策面や法制度からの議論も期待される。. 1 0 4 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecare V ol.10( 2). − 12 −.
(19) <プロフィール・講演タイトル・講演要旨> 1. 小 澤 寛 樹(おざわ ひろき) 【プロフィール】 昭和 60 年 札幌医科大学医学部卒業 平成 2 年 札幌医科大学大学院医学研究科修了 昭和 61 年 10 月~ 63 年 9 月 米国イリノイ州立大学医学部生理学講座研究員 平成 2 年 町立長沼病院精神神経科 医長 平成 3 年 日本学術振興会特別研究員 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 平成 4 年 6 月~同年 12 月 ドイツ、ビュルツブルグ大学精神医学講座客員講師 平成 5 年 札幌医科大学医学部神経精神科 助手 平成 10 年 札幌医科大学医学部神経精神科 外来医長 平成 11 年 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 講師 平成 12 年 札幌医科大学医学部神経精神医学講座 助教授 平成 15 年 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析制御学講座 精神病態制御学 教授(現:医療科学専攻 展開医療科学講座 精神神経科学) 平成 18 年 株式会社アンド・メンタル代表取締役(在中国メンタルヘルス健診事業)在留邦人 向け上海メンタル診察室を開設 【講演タイトル】 遠隔医療を用いた海外在留邦人支援 ~ Tele-Psychiatry による海外・離島支援 ~ 【講演要旨】 本邦における遠隔医療は Telemedicine、 Telecare として発展している。遠隔医療先進国のフィ ンランドにおいては画像診断、病理診断に次いで Tele-Psychiatry が 3 番目に多く利用され、遠 隔システムを用いた精神科介入が重要な位置づけとなっている。精神科領域においては特に母国 語で対応する事が大きな意味をもち、そのニーズは大きく、今後本邦においても必要になると考 えられている。 長崎においては無人島を含めると 971 の島々があり、全国で最も多い。その内有人島は 51 島 で約 14 万人が暮らしている。小値賀町は人口 2,700 人、高齢化率 45%、本土へのアクセスは 船に限られており、その運行も天候に左右される。現地の保健師、小値賀診療所と連携しながら 主に認知症の遠隔相談を行っている。相談実施後に診療所医師に内容を報告し処方変更等のフォ ローアップをお願いし、Tele-psychiatry によるアウトカムを得ている。他の離島地区において もこの取組を横展開し、特に認知症を中心に取り組んでいく必要があると考えている。 中国上海は在留邦人長期滞在者数 4 万 7 千人と世界一の都市である。在上海総領事館が管轄 する江蘇省、浙江省、安徽省、江西省などを合わせると約 12 万人の日本人が滞在している一大 コミュニティである。日本人向け診療を行っている施設は存在するが、長い間精神科医師は不在 の状態であった。5 年前より医療アシスタンス会社であるウェルビー社の協力により、不知火病 院 徳永雄一郎理事長と中国・上海において海外在留邦人向けに精神科外来を行っている。受診 者は気分障害、不安障害、発達症、統合失調症など、多岐にわたる。心理士 2 人も現在では診療 に加わり、発達検査や認知行動療法を行っている。我々の診療日数は延べ 4 日間と限られており、 補完する上で遠隔相談を行う必要性がある。初回の対面診療を原則として診察のフォローに遠隔 相談を拡充していき、今後は情報管理を担保しながら遠隔による海外在留邦人支援を政府の協力 も得る形で推進して行きたい。. Japanese Journal of Telem edic ine and T elec are V ol.10( 2) 1 0 5. − 13 −.
(20) 2. 吉 嶺 裕 之(よしみね ひろゆき) 【プロフィール】 平成 2 年 長崎大学医学部卒業、長崎大学熱帯医学研究所臨床部門入局 平成 18 年 社会医療法人春回会 井上病院勤務 日本内科学会(専門医・指導医) 、日本睡眠学会(認定医) 、日本呼吸器学会(専門医) 、 日本感染症学会(専門医・指導医) 。 専門は、呼吸器内科、睡眠呼吸障害。 【講演タイトル】 海外在留邦人における睡眠呼吸障害の現状と遠隔医療支援 【講演要旨】 グローバル社会となり、現在海外在留邦人は増加の一途をたどり、その数は約 120 万人で、 日本人の 100 人に 1 人は我が国には住んでいない。海外在留邦人が不安に思っていることの一 つに心身の健康問題がある。特に睡眠障害は QOL を低下させるのみならず、様々な疾患を増悪 させ、医療費の増大をきたす。特に、うつ病を含む精神疾患と睡眠呼吸障害(Sleep disordered breathing: SDB)は重要な疾患である。日本国内に居住している国民は国民皆保険制度の恩恵 を享受することができるが、一旦国外に出るとこの制度は利用できない。この問題の受け皿とし て海外療養費制度や民間の海外旅行保険があるが、利用期間の問題や日本国内で受けていた慢性 疾患に対する治療を継続できないという問題がある。例えば、SDB に関しても、一旦海外で生 活するとなるとそれまで受けていた持続的陽圧換気療法(CPAP 治療)を中断せざるを得ないと いう現実がある。 一方、医療のあり方も医療テクノロジーの発達により、その形を変えてきている。すなわち目 の前にいる患者に聴診器を当て、脈をとる、切開して膿を出していた医療から、医師が直接患者 に触れることなく、その診断と治療を行うことが可能となったのである。それは心電図や放射線 診断機器であり、睡眠検査であり、CPAP である。 「診断及び治療方針を決定する」プロセスには、 複雑な多くの要因が絡んでおり依然として医師の役割は不可欠であるが、医療の多くの分野で医 療機器が中心となっているのが日常の医療の姿である。これからは ICT を駆使することにより、 海外在留邦人に対し対面診療に準じるような新しい医療システムの構築が求められていると思う のである。 我々は、2013 年より、中国(上海)およびインドネシア(ジャカルタ)をフィールドとし、 現地に居ながら SDB の診断と治療を受けることができるシステムの構築を目指し、その基礎情 報となる実態調査および CPAP を供給するトライアル事業を行ってきた。本シンポジウムでは、 この取り組みを通じ、海外在留邦人に対する遠隔医療支援のあり方についてお話をしたい。 3. 秋 野 公 造(あきの こうぞう) (特別発言) 【プロフィール】 参議院議員・医学博士・長崎大学客員教授 参議院;予算委員会理事、内閣委員、原子力問題特別委員会理事 公明党参議院;国会対策副委員長、党内閣部会長代理、党国際局次長 平成 4 年 長崎大学医学部を卒業し、同大学院へ。アメリカ留学を経て、 平成 18 年 厚生労働省に勤務。疾病対策課、血液対策課の課長補佐を歴任 平成 21 年 東京空港検疫所支所長に就任。同年厚生労働省退職 平成 22 年 第 22 回参議院議員選挙で初当選(比例代表区) 平成 24 年 12 月~平成 25 年 9 月 環境大臣政務官・内閣府大臣政務官 (安倍内閣). 1 0 6 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( 2). − 14 −.
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(22) 大会企画Ⅱシンポジウム(10 月 26 日(日)10:30 ∼ 11:50 第 1 会場). 地域医療連携の展開 座 長:松 本 武 浩(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・准教授) シンポジスト:上 谷 雅 孝(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・教授) 宮崎長一郎(宮崎薬局、長崎県薬剤師会会長) 近 藤 博 史(鳥取大学医学部附属病院・教授) 松 本 武 浩(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・准教授) <座長プロフィール・本企画の趣旨> 松 本 武 浩(まつもと たけひろ) 【プロフィール】 1989 年 長崎大学医学部卒、長崎大学医学部第一内科入局、消化器内科研究班に所属 1997 年 国立長崎中央病院消化器科・臨床研究部 2000 年 国立国際医療センター情報システム部に国立病院での電子カルテ開発事業に従事 (厚生省医政局国立病院部政策医療課併任) 2001 年 国立長崎医療センター臨床研究センター政策医療企画研究部情報推進研究室室長 2004 年 国立長崎医療センターの電子カルテ導入の開発導入責任者。 同年 11 月 長崎医療センターの電子カルテを大村市医師会 31 診療所で共有する形態にて、あ じさいネットの運用を開始。 2005 年 長崎大学病院医療情報部 准教授 2008 年 医療情報部副部長として電子カルテ開発・導入 2009 年 長崎市医師会と協力し、あじさいネットを長崎地区へ展開、 「地域を代表するほとん どの拠点病院」の診療情報が共有できるネットワークを構築。2012 年には佐世保地域に広がり、 長崎県全域をほぼ網羅したが、その展開に従事。 (あじさいネット拡充プロジェクト) 【本企画の趣旨】 病院完結型から地域完結型医療への移行が推進される中、ICT を使った医療連携ネットワーク が全国に広がりつつある。2009 年度より始まった地域医療再生事業による構築が多いこともあ り全国的にはまだ運用が始まったばかりの地域も多く、今後日常診療の中に定着していくのか、 そして継続的に運用が可能なのかは課題とされている。一方、ICT ネットワークを運用する上で 患者情報を守るためのセキュリティシステム構築は前提条件であるため、ICT ネットワークの成 功は医療・福祉関連の高セキュリティネットワークの基盤構築とオーダーエントリーシステムや 電子カルテシステムを導入していない施設であっても日常診療の中で ICT 機器を利用する診療 環境が整ったことを意味している。本シンポジウムではこのような ICT ネットワーク基盤を利 用した新たな取組みや運用上最も多い病診連携以外での利用例などを示すことで、ICT を使った 医療連携ネットワークのさらなる価値や可能性について議論を深めることを趣旨としている。 <プロフィール・講演タイトル・講演要旨> 1. 上 谷 雅 孝(うえたに まさたか) 【プロフィール】 現職:長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 展開医療科学専攻 放射線診断治療学 1981 年 長崎大学医学部卒業、長崎大学医学部放射線科入局 1987 年 米国オハイオ州クリーブランドクリニック留学. Japanese Journal of Telem edic ine and T elec are V ol.10( 2) 10 7. − 16 −.
(23) 1989 年 長崎市立成人病センター放射線科部長 1991 年 長崎大学医学部附属病院 助手 1998 年 長崎大学医学部(大学院)助教授 2004 年 長崎大学医学部(大学院)教授 2010 年 NPO 法人長崎画像診断センター理事長 主な業績は「骨軟部画像診断における一連の研究および著作」 【講演タイトル】 地域医療 ICT 連携ネットワーク(あじさいネット)を利用した遠隔画像診断システム 【講演要旨】 CT・MRI などの画像診断件数の著しい増加に放射線科医師の不足という状況が加わり、各地 で遠隔画像診断が急速に普及している。長崎大学放射線科でも約 7 年前から九電工のネットメ ディカルセンターが提供する ASP サービスを利用し、長崎県内の病院を対象に遠隔画像診断を 行ってきた。2010 年には NPO 法人長崎画像診断センターを設立し、長崎県地域医療再生基金 の支援を得て、2013 年 4 月から遠隔画像診断の本格的な運用を始めている。 センターの拠点は長崎大学病院にあり、院内の一室に画像サーバと読影端末を設置している。 現在,離島や遠隔地を中心に 11 病院と契約を結び, 月に約 1000 件の CT・MRI 読影を行っている。 読影スタッフは大学病院勤務の放射線科医(放射線診断専門医)で、必要に応じてダブルチェッ クを行うことで、専門性の高い領域でも十分な対応ができるようにした。放射線科常勤医が勤務 している病院であっても、難しい症例のコンサルトとして読影を依頼していただいている。 このシステムのもう一つの特徴は地域医療 ICT 連携ネットワーク(あじさいネット)のバッ クボーンを利用して運用していることである。つまり、あじさいネットに加入している施設であ れば、通信のための余分な費用をかけずに遠隔画像診断を利用することができる(送信端末の設 置費用は基本料金に含まれる)。将来は、あじさいネットを通じて、臨床情報だけでなく高品質 の画像診断情報の共有が可能になることも期待される。あじさいネットのテレビ会議システムを 使い画像診断勉強会などへの応用も可能である。 マンパワー不足のために読影件数に制限があること,夜間・休日の救急症例に十分対応できな いこと,各病院のオーダリングシステムや電子カルテとのデータ交換に費用がかかることなど, まだいくつかの課題がある。これらの問題を解決しながら、あじさいネットの一環として地域医 療の質の向上に努力したい。 3. 宮崎長一郎(みやざき ちょういちろう) 【プロフィール】 現職:(有)宮﨑薬局、長崎県薬剤師会 1959 年 長崎市生まれ 1985 年 福岡大学薬学部卒業後,福岡大学大学院薬学研究科博士課程前期及び長崎大学大学院 薬学研究科博士後期課程修了。長崎大学医学部附属病院薬剤部を経て,現在(有)宮崎薬局代表 取締役 長崎県薬剤師会会長(2007 年~)、日本医療薬学会理事(2010 年~) 、日本薬剤師会常務理事 (2012 年~) 【講演タイトル】 長崎県における「あじさいネット」の保険薬局による活用とその意義 【講演要旨】 ① 薬局の現状 現在、処方箋受け取り率は 65%を超えており、ほとんどの基幹病院が処方箋を発行している。. 1 0 8 Ja p a n e se. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( 2). − 17 −.
(24) 医薬品の種類においても、免疫抑制薬や抗悪性腫瘍薬もかかわりなく処方箋中に記載されている。 しかしながら、保険薬局の得られる患者情報は、処方箋記載内容と患者から聴取する情報に限ら れており、病名や検査値等の正確な医療情報を知らないまま調剤している。 ② あじさいネットへの参加 このような状況の中で、長崎県ではインターネットを用いた医療連携ツール「あじさいネット」 が普及し、薬局薬剤師もそこに参加できる。薬局の参加は、2007 年に大村・東彼薬剤師会の会 営薬局が参加したのを皮切りに、現在では 43 薬局が参加している。 ③ あじさいネット活用の実際 あじさいネットでは、患者の同意のもと、患者の受診病院の検査値やカルテ、また入院時の 薬剤管理指導記録などを閲覧できる。この検査値等の閲覧によって、開局薬剤師は処方監査の 質を上げることが可能となる。例えば、リウマトレックス服用患者で、eGFR では約 50 程度で 処方変更の必要はないが、小柄で高齢なためクレアチニンクリアランスを改めて計算すると約 30mL/min と低い値を示すことがあった。そこで、医師へ疑義照会したが、結果的には経過観察 となった。この症例の場合、医師は気づいていなかった様子で注意を喚起することができ、次回 には減量となった。 あじさいネットにより、患者の検査値を閲覧することが可能なシステムのため、疑義照会の内 容もデータを根拠に医師へ提案でき、より実際的な対応が可能になった。さらに、TDM対象薬 の血中濃度も把握可能なために保険薬局でも薬物動態解析が可能となり、患者への服薬指導に利 用している。 ④ さいごに 薬局のあじさいネット参加の意義は、処方監査と服薬指導の質的向上に尽きる。今後も県内の 薬局へ参加を呼びかけていきたい。 3. 近 藤 博 史(こんどう ひろし) 【プロフィール】 現職:鳥取大学医学部附属病院 医療情報学 1981 年 大阪大学医学部卒、阪大病院で内科と放射線科を研修後、画像診断に従事。 1993 年 阪大病院移転時に放射線部門の IT 化担当として日本初の大規模 RIS 構築、 「オープ ン予約 / クローズ予約」や CR のオンライン接続、読影レポートの全文検索システムを実現。 1997 年 徳島大学医学部附属病院医療情報部副部長として尿量測定システムの統合化、5 つの 検査会社の検査データを HL7 で診療所にオンライン出力した四国 4 県電子カルテ連携事業等に 従事。 2001 年 現職 2003 年 国立大学病院で初めて電子カルテ 100% 稼働、08 年電子カルテ基盤にシンクライア ントを初導入。09 年から地域医療連携にもシンクライアントを導入。また、衛星を利用した在 宅医療システムや在宅医療システムの災害利用システムの開発と実証実験、標準化を進める日本 IHE 協会活動をしています。 【講演タイトル】 日本標準 SS-MIX2 から世界標準 IHE-XDS/XDS-I を導入したおしどりネットの現状 【講演要旨】 おしどりネットの特徴は①医療再生基金の対応として県の要請で拠点病院間の病病連携システ ムとしてシンクライアントシステム基盤で導入し、②狭い通信帯域で利用可能、WiFi 環境でも DICOM 画像が参照でき、②データが端末に無いので情報漏洩対策に強い。④名寄せ管理サーバ による分散処理のため登録業務がオンライン化され登録センターを設置しないこと。今回、⑤海 外で稼働している世界標準の IHE-ITI-XDS/XDS-I を導入し、ベンダー依存がなく、今後の県域 間の標準接続が可能であること。⑥大半の情報提供病院が県の情報ハイウェーを利用しているこ. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 1 0 9. − 18 −.
(25) となどです。手術などで近隣病院からの大学病院への患者紹介や大学病院からリハビリ病院への 患者紹介を中心に利用され、2014 年 4 月の時点で登録患者約 700 人、情報提供病院 8 病院に 参照のみの 3 医療機関で運用しています。今年から診療所を含めた多くの医療機関で参照して頂 く予定。シンクライアント基盤と病病連携に焦点を当ててお話しする予定。 4. 松 本 武 浩(まつもと たけひろ) 現職:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療情報学 【講演タイトル】 質の高い地域完結型医療のための地域医療 ICT 連携ネットワーク構築 【講演要旨】 医療機関間の密な連携に向け ICT を使った医療連携ネットワークが全国に広がりつつある。長 崎県の「あじさいネット」は県全域で利用可能な全国最大規模の ICT ネットワークであり、10 年もの運用の中で臨床医療に定着してきた。 「あじさいネット」の重要な機能は、多くの医療機 関に分散保存された診療情報を有効活用した診療支援と詳細なカルテ内容の把握による生涯教育 であり、参加医療機関は年々増え続けている。一方、病院完結型から地域完結型医療へと移行す る中、診療の主体は病院から診療所や在宅に移行するものと思われるが、その際必要となるのは 診療所や在宅医療での効果的な診療支援と教育支援である。 「あじさいネット」はインターネッ ト VPN を利用した高セキュリティ広域ネットワーク上で運用されているが、 この VPN 網を医療・ 福祉ネットワーク基盤と踏まえ、診療支援と教育支援を目的とした新たな機能を追加しつつある。 遠隔画像診断やカンファランス中継システム、TV 会議システムはすでに稼働し、疾病管理シス テムなどが準備されているが、これらは ICT ネットワークの必要性をさらに高めるものと思わ れる。「あじさいネット」の概要およびその評価に加え、新たな機能を紹介することで、ICT ネッ トワークの価値と将来性について解説する。. 1 1 0 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecar e Vol.10( 2). − 19 −.
(26) 大会企画Ⅲパネルディスカッション(10 月 25 日(土)14:45 ∼ 16:05 第 1 会場). 福祉分野への展開と課題 座 長:本 多 正 幸(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・教授) パネリスト:木村久美子(小笠原訪問看護ステーション・看護部長) 柿森美千代(訪問看護ステーション福江・看護師) 菅 原 正 典(五島市・薬剤師会会長) 藤 井 卓(NPO 法人 長崎在宅 Dr. ネット・代表) <座長プロフィール・本企画の趣旨> 本 多 正 幸(ほんだ まさゆき) 【プロフィール】 1998 年(平成 10 年) :千葉大学医学部附属病院医療情報部 助教授 2001 年(平成 13 年) :長崎大学病院医療情報部 教授 2004 年(平成 16 年) :長崎大学医歯薬学総合研究科 教授(医療情報部部長、兼任) 2004 年(平成 16 年)~ 2005 年(平成 17 年) :学長補佐(病院担当)兼務 2005 年(平成 17 年)~ 2006 年(平成 18 年) :副学長(財務・病院担当)兼務 2006 年(平成 18 年)~ 2010 年(平成 22 年) :情報メディア基盤センター長 兼務 2008 年(平成 20 年)~ 2010 年(平成 22 年) :副学長(情報担当)業務 2009 年(平成 21 年)~ 2012 年(平成 24 年) :経済産業省、地域見守り支援事業「長崎対馬 地域」プロジェクトリーダー 【本企画の趣旨】 本企画は、本学会のテーマである「地域医療と在宅医療の融合を支援する」に即したパネルディ スカッションである。大会企画の他の 2 つは、遠隔医療の海外展開の実例と「あじさいネット」 などの地域医療連携に焦点を当てたものであり、本企画は、福祉分野における在宅支援に焦点を 当てている。演者は、訪問看護ステーションにおいて、在宅看護を実践している看護関係者 2 名 からそれぞれの取り組みと抱えている課題をご紹介いただく。また、他の 2 演者は、お薬手帳の 電子化の取り組みを実践し、そこから在宅支援へのアプローチについて現場のお話を伺い、最後 は、「あじさいネット」の展開で在宅支援を検討していただいている長崎在宅 Dr. ネットの代表 の先生に現状の紹介と展望をお話しいただく予定である。本パネルディスカッションにおける講 演および討論を通して、今後の在宅支援に方向性を探れれば幸いである。 <プロフィール・講演タイトル・講演要旨> 1. 木村久美子(きむら くみこ) 【プロフィール】 1984 年 東京医科歯科大学医学部医付属看護学校卒業。3 年間岐阜大学付属病院に勤務後、 結婚・ 出産・育児のため退職。 1999 年 復帰し、小笠原訪問看護ステーションへ。2008 年に管理者・THP となる。訪問看護 師歴 15 年。介護支援専門員。 【講演タイトル】 小笠原訪問看護ステーションにおける活動. Japanese Journal of T elem edic ine and Telec are Vol.10( 2) 11 1. − 20 −.
(27) 【講演要旨】 当ステーションは小笠原内科と在宅緩和ケアチームを組み、在宅の看取り率は約 95%である。 2009 年から教育的在宅緩和ケアを小笠原内科と共に地域の医師・看護師へ遠隔サポートし、現 在までに 31 例の連携を行っている。 教育的在宅緩和ケアの目的は下記の 3 点である。 ① 在宅医療に慣れていない医師・訪問看護ステーションへの実践教育・遠隔サポート ② 地域の在宅看取り率の向上 ③ 地域のがん患者の QOL 向上 在宅緩和ケアは医療ケアだけでなく何より生活を支えていくことが大切でありその視点を持 ち、患者・家族の状況に合った症状緩和のアセスメントが必要である。筆者はトータルヘルスプ ランナー(THP)として多職種協働のキーパーソンの役割を担いケアの方針を一致させるために 情報共有や各職種間のコーディネートを行った。情報共有のためのツールとしての ICT の利用 は非常に有効であるが、やはり「顔の見える関係」になるよう 1 回は集まる機会を設けることは 大切であると考えた。特に訪問看護師は遠隔診療の要であるため十分コミュニケーションをとる 必要があった。 [事例]85 歳・男・胆管がん・癌性疼痛・消化管閉塞 本人と家族が在宅緩和ケアを希望し退院した。15 ㎞遠方のため教育的在宅緩和ケアを実施。 THP・医師・連携医師・薬剤師・当 ST と連携 ST・家族と THP +と名づけた SNS アプリで情 報共有を行った。疼痛コントロールのためのオピオイドの増量や、胆管閉塞時のサンドスタチン 使用のタイミングなど医師が遠隔診療で指示できるようにした。しかし家族ケアなどは対面診察 の方がよい場面もあった。本人が希望していた自分の畑でのイチゴ狩りや訪問入浴なども行うこ ともでき、4 世代が見守る中、在宅看取りとなった。 テレビ電話を利用した遠隔医療は、状態の変化に迅速に対応でき患者・家族・ケアに関わる人 達の安心感につながり、通常の概念で困難とされる 16 ㎞以上離れた土地での看取りも可能にな る。遠隔サポートにより教育を受けた機関が成功体験を得ることで質の向上ができ、地域の看取 り率が向上すると思うので在宅医療の「点から面」への広がりが期待できる。 2. 柿森美千代(かきもり みちよ) 【プロフィール】 平成 8 年 長崎県立長崎保健看護学校 看護学科卒業 平成 8 年~平成 16 年 佐賀大学附属病院勤務 平成 17 年~平成 18 年 訪問看護ステーションあぶんぜ勤務 平成 19 年~現在 長崎県看護協会訪問看護ステーション福江勤務 【講演タイトル】 訪問看護支援システムを基盤とした地域医療連携の取組 【講演要旨】 社会の急速な高齢化に伴い、患者の病態は慢性化・複雑化してきており、その一方で看護・ケ アに対するニーズは高度化・多様化が進んでいる。患者のライフスタイルや個人的価値観を尊重 した看護・ケアが求められる中、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、 医療、介護、予防、そして住まいと生活支援を包括的に確保する地域包括ケアシステムの構築と 在宅医療の重要性が叫ばれている。このためには、既存の医療・介護資源を有効に活用し、多職 種が連携しながら効率的な看護・ケアを提供することができるシステムを構築することが課題で あり、IT を活用した情報連携が欠かせない。 長崎県五島市は長崎市の西方約 100km の洋上に位置する人口約 4 万人の自治体で、高齢化率 は 34% を超え、全国レベルで進行する高齢化の課題にいち早く直面している地域である。慢性. 1 1 2 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecar e Vol.10( 2). − 21 −.
(28) 的な医療人材不足に加え地形が複雑で小集落が点在している地理的環境から、医療や介護などの 公共サービスを提供する上で課題は多い。しかしながら、コンパクトな人口規模であることから、 既に関係者の顔の見える人的ネットワークが構築されており、様々な有機的連携が機能している。 近年、この連携を強化しシームレスな医療・介護連携を達成するため、IT を活用した医療情報 共有化に取り組んでいる。この一環として、訪問看護支援システム(suisuiNURSE)を開発し、 日常業務に導入した。訪問看護の現場業務に適応させ、心電図などの言語化しにくい情報を取り 扱うための工夫を凝らす一方、主治医との連絡機能や様々な書類作成機能を搭載して、訪問看護 業務の省力化と効率化、そして多職種連携の強化を追究している。 本パネルディスカッションでは、訪問看護現場における suisuiNURSE 活用の取組を紹介し、 今後さらに広域の地域医療ネットワークを展開していく上での課題などについて討論する。 3. 菅 原 正 典(すがわら まさのり) 【プロフィール】 昭和 51 年 長崎大学薬学部卒業 昭和 53 年 長崎大学薬学部修士課程卒業 昭和 53 年 国家公務員共済組合 佐世保共済病院入局 昭和 56 年 株式会社 福江薬局入社 平成 11 年 株式会社 福江薬局代表取締役社長就任 平成 20 年 一般社団法人 五島薬剤師会会長就任 現在に至る 【講演タイトル】 在宅展開を視野に入れたクラウド型お薬手帳の導入 【講演要旨】 超高齢化社会が進行する中、住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスを継続的かつ包括的 に受けることができる地域包括ケアシステムづくりは、今喫緊の課題である。今後の社会保障制 度改革における施策としても、「医療機関の機能分化」 「チーム医療」 「医療・介護連携などシー ムレスなサービス提供」「在宅サービスの充実・強化」等に取り組むことが重要であると指摘さ れている。 五島市は高齢化率が全国平均より高く、他地域に先駆けて高齢化の課題に直面している地域で ある。医療人材の不足など深刻な問題を抱える一方、高齢化の進行に伴って医療・ケアに対する きめ細やかな対応が求められている。そのためには、限られた医療・介護資源を有効に活用する ことが重要であり、数年前から既存の人的ネットワークを基盤として地域医療介護連携システム を構築する取組を進めている。 そのシステムの一環として「クラウド型お薬手帳」を導入し、本年度より本格稼働を開始し た。市民がかかりつけ薬局で登録するだけで、自分の薬歴を管理してもらい、のみ合わせの確認 等、充実した服薬指導を受けることができる。一方、薬剤師は投薬の重複や相互作用を確認する 負担を減らせるうえ、より安全な薬歴管理が地域全体で可能となった。さらに、市が定期的に収 集している見守り情報と組み合わせて管理することで、緊急連絡先や独居の状況等の情報も最新 のお薬情報と合わせて確認可能となり、救急時に有用であるとともに災害時にも利用可能な仕組 となっている。本システムの最大の特徴は、自治体主導の取組であり、市内に 19 施設ある全て の調剤薬局が参画している点である。 本パネルディスカッションでは、この取組について紹介するとともに、二次離島の医療や在宅 医療、そして多職種連携へと展開する際の課題について考える。 (1)離島医療が抱える課題 (2)クラウド型お薬手帳導入の取組について (3)将来の展開. Japanese Journal of Telem edic ine and T elec are V ol.10( 2) 1 1 3. − 22 −.
(29) 4. 藤 井 卓(ふじい たかし) 【プロフィール】 1976 年 長崎大学医学部卒業。 長崎大学第一外科、国立長崎中央病院、佐世保市立総合病院、長崎大学心臓血管外科勤務。 平成 5 年 4 月 藤井外科医院開業。 平成 14 年 長崎市医師会理事、現在副会長。 平成 15 年 長崎在宅 Dr. ネット代表。 (現在認定 NPO 法人長崎在宅 Dr. ネット理事長) 【講演タイトル】 長崎の在宅医療における IT の活用 【講演要旨】 在宅医療における IT の活用は今後様々な形で進められていくと考えるが、①在宅現場に則し て必要な機能を持ち使いやすいシステムの開発②個人情報の保護を含め、ハード・ソフト両面か らの確実なセキュリティーの確保が必要と考えます。 長崎市における IT 活用の現状と今後の利用の可能性について報告します。 長崎在宅 Dr. ネットでは、設立当初より、会員間の情報交換と病院から在宅移行時の主治医・ 副主治医決定の目的でメーリングリストの活用を行ってきた。 医療依存度の高い方の在宅移行 が進むに従い、在宅療養に関わる多職種での情報共有の必要性が高まり個別の患者さん毎のメー リングリスト(プチメーリングリスト)の作成と活用が有効であった。平成 21 年 4 月より長崎 市医師会が「あじさいネット」に参加し、 長崎市内の基幹病院の電子カルテ情報の閲覧可能となっ た事より、在宅移行前から在宅移行後の病院でのより正確な患者情報取得が可能となった。更に、 「あじさいネット」利用が医師のみから薬剤師、訪問看護師へ広がる事に伴い、 「あじさいネット」 の機能を利用した多職種間の情報共有・情報伝達が厳重なセキュリティーを確保した環境の中で 行われる様になってきた。平成 25 年より地域医療再生基金での Dr. ネットのモデル事業として 在宅モバイルシステム構築が行われ、モバイル(iPad-mini)からの「あじさいネット」利用が 始まり、在宅医療の現場での iPad-mini を用いた患者情報の閲覧、情報の発信、共有が可能となっ た。現在進められている「あじさいネット」の機能拡張の中にも 1.Secure Mail service 2. TV 会議システムとそれを応用したカンファランス中継や退院前カンファランスへの参加 3.あ じさいネットストレージサービスによる診療所からの情報提供 4.在宅支援検査データ共有シス テム 5.その他多くの在宅医療で利用可能な機能がある。今後在宅モバイルシステムを用いた 「あ じさいネット」の活用により在宅医療での情報共有が更に進んでいくもの考えます。. 指定発言:前田隆浩(長崎大学・教授) 、立石憲彦(長崎県立大学・教授). 1 1 4 Japa n e se. Journal of Telemedicine and Telecare Vol.10( 2). − 23 −.
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