著者
斎藤 弘行
著者別名
Saito hiroyuki
雑誌名
経営論集
巻
1
ページ
45-62
発行年
1975-06-30
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005922/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja経 営 組 織 と政 治 的 体 系
斎 藤 弘 行 45 はじめに(いくつかの方法問題に寄せて) この小稿 では, 組 織 の定 義を す るの でな く, また 組織 論につ い て 語る ので な く, 経営 的 組 織に つい て 語って行 く とど の よ うな事 柄に た ど りつ くか の概 略をス ケ ッチ す る こ とであ る。 従 って出発 点 とし て の定 義 とか, 方 法の問題 が放棄 さ れて い る のは不 備であ る。 組織 とい うと, 「 或 る合 目的 的 秩序を示 す 目的 に向 っ た構成 体」 のこ とと す る考え があ っ て, そ こで は「 事 物 分複合 」 が問 題 とさ れ るこ とに なる。モ の 際に, 結合 された 関 連 の総 合が構 造 とし て示 さ れる とい う のであ る。 更 に, 「統合的 な構 造 」 とい う表 現のなかに,「 創造 され た秩 序 (構造)が肢体 の統 合,つ ま り, そ の職 務 の相互的 な遂行を生 ぜし め るこ と 」 とい う意味を 見 る 1) こ とが で きる。 こ0 よ うな 組 織 の理解 で は一 体,何 を 語 りたい のか疑 問 に な る であろ うが, 要 するに, 組織 を こ ういっ た よ うに考 える とし て もや は り, 「 組織 は行為 で あ り, 内部 関 連的 組立 の統合的 構 造化 の結果 で あ るな ら ば」 何 が でてく るの かを問 うた め の出発点 なのであ る。 どち らにし て も, 我 々は組織 の概念を 確 立し た り,限 定 をし た りす るこ と を 企て てい る ので ない 。「 組織 的構 成体 の秩序 を形 成 す る 諸関 連 の公式的 特色 の 本質 とし て の構造 に か んし て, 概念的 限定 か ら行な わ れ るべ きでは な2) 」 そ れは一面 大 そ う曖昧 な思 考経 過と言 わざ るを え ない。 し かし, そ こに は組 織 の考 えを 他に 大 きく展開 させる可 能 性を 含 め てお く こ とも で きる わけ であ る。 ただし, 我 々は「 組 織 とい う現象 が確 立 され うる対 象 」 に か んし てはあ る 種 の確定化 を 試 みて よい こ とを ビル トは付け 加 え てい る。 そ れ は よ り具体的 に は(といってもかなり抽象的表現であるが),「統 合 的 に構 造 化 さ れた 内部関 連的組立の対象はどのような クラスに区 分で きるか」とい うことな のである。 途中の経過を説明し なければならない が,それを飛び越えて語 るとするな らば, 組織の構造を定 めるこ とはできないとい うことができる。しかるに, 内部的 な組立関係とし ての要素の結合関係の総体において,そこにとくに ど のような要素を我々は対象 とし て拾い あげることができるかは接近可能だ と い うのである。全体的に,構造を上から規定し てし まうわけ には行かない が, そ の内部的な組立ないしは要素の関連ならば我々の経験に触れることができ るとい うわけ である。それは,あ くまで方法の問題であって, どちらを先行 3 ) させるべきか とい うのではない。 それは組織 の見方 のことなのであって,我 々は特に限定的に,組織を構造 (イヒ)とか, 内的関連の組立 とそ の要素においてのみ観察し なくてもよい の であ る。そこで例えば,c.w. チ ャーチマソと,F.E. エメリイの論文にお 4) いて次の如 き命題の設定を見 ることができる。 に ,ヒューマン・オ ーガ ユゼーシa ンの研究にたいしては異なるアプ ロ ーチが存在する。 2, 各 々のアプpj ーチは明確な価値を持っている。 3, 各 々の方法は,ヒ ュ' マン・オ ーガユゼ ーションの満足 すべき研究の理想にた いして本質的に不完全 である。 4, 種々なアプローチ の2 つないしぱそれ以 上の組合わせが,単独 よりもす ぐれていると判明するとい う意味では, 種々 なアプロ ーチは相互補完的であるとするのはもっともなことである。」 このような陳述においては, 組織が先ずどうであるかとい う問題を示し て いるのでない ことは直ちに分る。例えば全体的な組織 の見方 が可能かどうか を考えてはいない のであ る。殊 に応用的な社会科学の側面を とりあげ るなら ば,学問 の置かれてい る事情がやかをえず,種々のアプローチを 組合わせざ るをえないのだとい う風に考えて よいであろ う。 一般には,チ ャーチマソとエ メリイの示寸分類は,経験的社会学,数学的 社会科学, 社会的哲学 である。それぞれが独自のアプt・−チを 組合わせに よ って考えているわけ である。し かし, このような組合わせ分類に従 うことな しに,社会科学を専攻する者は一体組織をどう扱 うかについて次 のようなテ ーゼを 彼等 は提出する。「組織的構造と行動 の概念の枠 組が存在するのであ って,如何なる人間集団 の特質 乱 その枠組内において完全に確立され うる ようになる」とい うのである。
経営組織と政治的体系 47 い まだ に何 物 であ るか判 明し ないけ れ ど も明 ら かに 或 る対 象 は, 組織的構 造 と行動 とし て 把握 され ることに なる とす る「考 え 方 」 が先 行す る こ とに な る。 とい うこ と は, 他 の事柄 は ど うであ れ, 研究 方 法 は研 究対 象 た る組織に 有機的 に 結 びつ い てい るこ と,研 究 者が選好 す る主 題 は組 織的 文脈 の なかに 埋 め込 まれて い る とい うこ とだけ は先 ず語 ら れる とい うの であ る。 以 上 の ような説 明を ふ まえ て, 我 々 はひ と まず, 定 義とい う問 題か ら離 れ て, 組織 に たい し て特に単 一 の見地 か らの アプpt ーチ に限 定 す るこ とな く, し かも組 織 には どの よ うな問題 ないし は関 心 事 があ る かを追 究 し ようとす る ものであ る。 キールシュによるポリティカル・システムの指摘 5 ) w. キ ールシ ュは組織論に関して,なかんずく,応用的組織理論に注目し。 6) そ れが経営経済的体系(あるいはシステム) にどのようにかかおるかについて 語ってい る。そ のあらましは次のようである。 (1) 応用的組織理論は方法志向的な部分学科 へと発展されるのであるが, この学科は, 経営経済的システ ムの根本的変更 計画 のための企業政策的意思 決定をどのように支援するかにかんするものであ る。 この場合,システムの 構造,つま り, 応用的 組織理論の古典的対象に変更 が結合し ているかどうか には関係ない ものとされている。 (2) 未来における経営経済学はこれまでょ い マネジメントを政治的 マネジメントとし て把える。「企業政策」 とか「経営 経済政策」なる概念を文字通 りにとり,この政策(ないしは政治)の中核 とし ての戦略的プランニングを,政治的プラソニングとして構想化するであろ う。 (3) この政治的局面を考えることは, とくに応用的組織論にたいして本質 的なインパルスを与える。 とい うのは,企業のマネジメント の政治的性格と, 政治的プランニングの必要性は,経営経済的 システ ムの根本的な変更お よび 7 ) 再 組織が問題であるときが一番 よく明快になるからである。 上記の如きキ ールシ ュの想定ないしは要請におい て,先 ず,応用的組織理 論が一般的組織 とはどのように区 分されるかの問題を別にすれば,ある部面 では組織ないしはシステ ム変更のための理論 として存在することが分る。そ の際に経営経済学が政治的(ないしは政策的)マネジメントの学としての色彩
を持つに至るとい うこと, なか んずくこの政治思考に関連するのが応用的 組 織論だとい う論旨は注 目に値するである ‰ も う1 つこの場合に考慮すべきことは政策と政治の意味のとりかたである。 政策とい うときには企業政策 とか経営政策 とい う熟語におい て我 々が常に見 てきたものであるが,政治 とい うと別 の次元 の事柄のように聞えてくるかも し れない。しかしこれは どちらも同じことなのであって,日本語の語感 から のみ判断したのでは理解し難いこ とであろ う。それ故に我々は以 下において 政策と政治の語をかなりとりまぜて,同義的に使用するであろ う。更に何故 にそ うなのかはこれからの説明におい て次第に判明してくることになる。 ある結論的な陳述を キールシュから引用するならばそのことは幾分はっ き りするに違いない。 彼はこ う語る。「n 政治学は,次第に国家の政治的過程, つ まり,社会のレベルへの伝統的な限界づけをあきらめて,社 会的体系にお いて,従ってまた経営経済において大 きな役目を果し ている, 現象とし ての ポリティークを観察する。(2 政治学 が伝統的な枠組水準,≪ 国家 と社会≫に 限定している場合には,それは統治 の学の領域において政治的 意思決定を支 えるための方法を展開させ る問題を自己 の関心領域へと組入れ始める。 この 関係において,体系の計画化された変化の問題にとって,≪ ゲゼルシ ャフト 8 ) ・ ポリテ ィーク≫ のための政治学的研究が重要である……」 と。 つ まりここでは政治の学は国家や社会の政治的領域から,経営の領域 へも 移行され うる可能性が示 されると共に, どちらの領域にも共通的に政治的現 象 として我 々の認識にとらえ られるこ とになる。同時に,政治的な意思決定 とは国家とい う領域ぽか りでなく,経営におけ る意思決定は相当な部分政治 的 なものであることを知 らせるものである。それはまたゲゼルシ ャフト・ポ リテ ィークの表示 が示 す ように,個 々の,ないしは瓊末的な事象に関連する とい うよりはむしろ全般的 な課題に たいするポリティークとして存在する の だとい う意味を知るこ とができる。 この点についてキールン ユは,K. ロソ ペ の言葉を引いて,これは,「計画 化された社会的変化のポルテ ィーク」で あ ると語っている。 ここまで語るとすれば,我 々は体系の計画化せられた変化 とはどうい うこ となのかについて思考を も う一度戻してみる必要がある。それはと りもなお さず応用的組織論の領域を 考えることである。キールシ ュは2 つのタイプ の
経営組織と政治的体系 49 出 発点を 指摘 す る。 モ(D 1 つ は構 造形成 の理 論であ り, 他 は 体系 の計画 的変 9) 化 の理 論 であ る。 前者は 経営的 組織 論 の原 型 だ とされ てい る。 公式的 な構造 の形成 とか,「 社 会的体系 の構 造 の草 案 」 に関 連す る。そ れ は意思決 定 過程 や問 題解 決過 程に は ほ とん ど注 目し かい で, た だ ある情況 におけ る課題 と目的 に つい て の最適 な または 正しい 構 造を 決 定 し よ うとす る とい うのであ る。 後者は, 「全 体的 な 体系 の形 成 並びに変 化 」を 考 え てい る。 そ れ は非公 式 的 な組織 の問題 も含 めて 考 え る とされてい る。 さて こ こで変 化 とは「 根本的 な変化 」 のこ とな ので あ る。 そ の際 に全 体的 な過 程 が含 め られ る こ とに なっ て いる。 変更 に 当 って は コ ソフ リクトや 適応 へ の抵 抗 が生じ , そ の処 理を も 考 慮し なけ れば な らない の はい うまで もない。し か も これ は古 い 体系 に 原因 があ るか ら, 「古 い 体系 は, 新し い 体系 へと達 する可 能 性 の本質 的 な限 定 づ け を形成 す る」 とい うこ とがで きる。 そ のこ とからキ ール シ ュは,「 計 画 化 せ られた変 化 」 の表 現を 使 用 す る のである。 それ故 に こ の2 つ の方向 は 部分的 に 相互 に交 叉し てい る とい うのであ る。 キ ールシ ュはこ れを, 「 異 な る重点 と問題立 場に かか わ らず, これ ら方 向 の ノ親類性質, な か んず く, 体 系 の計画 的変 化 の…… プ=t セ ス は≪ 政治 的 意思 決 定 過程≫ とし て 認識 され る。 た とえ ポリテ ィー クな る語 が これ までほ とん ど 明 白な適 用を受 け て い たい とし て も」 と表 現し てい る。 し かし こ こにお い て も政治的思 考 の 出現 は か な り突 然的 だとい わざ るを え ない。 マネジメント論におけるポリティカルなもの 組織とかマネジメントを論じ るに当って,そこにポリテ ィカル の性格を見 出すのは,ほかには例えば,J . M. フ ィフナーと,F. P. シ ャーウッド 10) である。マネジメソトが1 つ の制度とみなされ,ポリティクスの存在が明白 になるけれどもそ の基礎となっているのは権力(パワー) で あるとい うので ある。 より具体的 な説明をするとすれば,ある企業 の支 配を得る ように投票 権 の入手を計ることはポリテ ィカルの行為 であり,自己の見解を より上位へ と伝達し,そ の採用を努力 することは策略的にならざるをえない のであって 当然ポリティカル と言 うことができる。 この土台 となっ ているのは今述べたパワーへの注目である。個人 はそれで
れ自己 のパワー中心点をもっていて,それが相互に入 り組んでいて,しかも 明快に可視的ではないのである。人 が組織 マニ ュアルや組織N を見てもどこ に パワーがあるのか分らないことがほとんどであって,そ ういった意味では パワ ーは制度化されないとい うことが言え る。 それ故に「パワーは権限の公 式的な構造 と一致するかもしれないし,し かい かもし れない」とい うわけ で ある。しかし我々は,一体パワーを獲得することないしはその過程がポリテ ィカルなのかそれとも獲得したパワーの行使 がポリテ ィカルなのかはよく分 らない。 11) さて,さらにフィフナーとシ ャーウッドの語るところを聞いて見 よう。 従 来 はパワーとかポリテ ィクスを語るときには公職 におけ る選挙とか,政府機 関の政策形成に関する諸活動に限 られて考えられていたとい うのである。 従 っ て企業 組織はそのなかにはポリティカルな構造を所有しないとする考えが でてくる。 また政府機関を改革し ようとす る研究集団が行なうこととい うと きまって組織からポリテ ィクスを除去し ようとす るこ となのであ る。そこに は, 企業経営にあって 乱 政府機関にあってもこ うい うことが想定されてい たのだ とい うのである。すなわち,「 組織は全 体とし てはポリティカルの基 盤において外部的環境に反応するのであ るが, 組織の内部的構造はポリティ ククヽをなくすとい うこと。」 ところが実際にはこの通 りになっていないことは経験的事実が教えるとこ ろである。つ まり内部的組織を コントロールしているあ る力 とい うものは従 来からのマネジメント概念たるヒエラルヒ ーとか権限に よっては説明しえな い ものだと彼等は語るのである。パワーと権限 とは異なるという考えに従っ て,そ こにパワーの存在をかえって認める方向に向 うことになる。 パワ ーが「ある人 の価値または目的 の支配を獲得する能力」だとすれば。 12) それはあ る影響力 のことを語っている とい うのである。し かしそれは静態的 な考えであって,ある個人 かそれとも物理的場所に根を 置いたものとい う意 味にとられるかもし れない。そこで,「 パワーが獲得され,譲渡され,他人 にたいして行使される, 相互作用のネ ットワーク」を叙述する言葉 として, しかもこの過程を示す ものとし て「 ポリティクス」とい う語を必要とすると 13) い うのであ る。 先 に我 々は政治と政策についてほぼ同意義に使用す ることを述べたのだ力≒
経営組織と政冶的体系 51 フ ィフ ナ ーとジ ャーウッド は, 政 治 (学)と政 策 とは 異な るも のとす る見 解 を とっ てい る。 そ の趣 旨は 次 の よ うに 説 明 さ れ る。 政策 (policy)は広 く,目 標 の設定 ないし は明確 な 表現を 示 す。 政 治 (politics)は 組織 の方 向 ない し は 目標を特 に考 え るこ とを し ない で, パ ワ ーを 求 め て のな まな まし い 争い であ る ものに関 連 する とい うので あ る。 ポ リテ ィク 又は「 パ ワ ーと影 響力 が獲 得 さ れそ し て行 使さ れる過 程」 とい う ように ま とめ られ る とい うのだが, 特定 の 目標 が 探し求 め られ るとい うこ とは 政策 の カテ ゴV ーに入 るか, そ れ と も あ るこ とか促 進 させるた め の相対 的 に 低 い水 準 の争 い とされ てい る。 彼ら の説明 を続け ると, 組織 に おけ る ポ リテ ィクス は,社 会的 過程 に より 一 般的 に関 連 す るこ となの であ るとい う。 そ れは 組織 の生 活 の全 体性を よ り 集 中的 に 観察 す るこ とな のであ る。 公 式的 な メカ ニズ ムを眺 め る とい うので な くて, 組織 におけ る ポ リテ ィカル の生 活 の現実 に ス ポ ットを 当 て るこ とだ と語っ てい る。 そし て,c. ミ ラ ーとH. フ ォーム 乱 ポリテ ィカル な過 程 が産業 の社会的 構 造に もあ る こ とを 報 告 し て い る と指 摘す る。 この よ うな考 えに 従えば ポ リシ イ と ポ リテ ィ クスO 区 別を す るこ とが絶 対 的 に必 要 だ とい うわけ では ない であ ろ う。 明 らか に ポ リティ クス は組織 の全 体 へと目を向 け て, そ こで の動態 的 な プ ロ セク,を考察 す るのであ るが, そ れ は 目標の明 確 な提 出を 無 視し て はあ りえ ない の であ っ て, こ の点 ては現実 に 区 別する こ とはむ ずかし い。 また言 語 上, 例え ば ド イ ツ語 圏にお い て, ポ リ テ ィ' クが ポ リテ ィ クス と ポ リシ イ の両方 の 意味を もつ こ とは明 らか であ り (しかも英語 のポリティクスに当る用語はさしあたってない), 英 語に おいて もポ リ ティクス に は ポリシ イの 意味 もあ る とい う事 情か ら/我 々 の立 場 とし て は 14) 厳 格 な区 別 はし ない こ とにす る。 い ず れ にし て 乱 政治 (ポリティ―ク) とい うこ とは経 験 の対 象 とし てあ る と共 に 宦だ そ れを 言 語的 に説明 し なくて は な らない もの な のであっ て, そ こに 困難 とジレ ン マがあ る のだ とい う説明が な さ れてい 右o あ らゆ る政治的 行 為 者 に よっ て 行 なわ れた すべ ての ことが ポ リ テ ィ ークな のであ るが,他 方 で, 何 故 , 宜だ ど の ような根 拠か ら一定 の社 会 的 現実 性が, ポ リテ ィ ーク とし て表示 さ れる に 値し, また他 のものは値し か い かを思 考的 に, また 体系的 に 理 解 す る こ と もまた問題 とし て ポリテ ィー ク 15) に 含 まれてい る とい うのであ る。 こ の よ うな考 え方 に よっ て 乱 政策 とい う こ とが政 治 と区 別 され るか 一 致 す るか の解 答 は 出 ないけ れ ど 乱 ポリテ ィ ー
クとし て一般に「社会文化的伝達像としての政淘的な もの」を考え ると,単 純に区別できない性質を 持ってい ることの推察はできるであろ う。 フ ェスラーに よるポリテ ィカルなものの指示 組 織 に お け る 政 治 的 過 程 を 注 目し た も のに つ い て , な お フ ェ ス ラ ー は ,T , バ ーン ズ と,D. ガ ッ ツ及 びR. L. カ ーブ の名 前 を あ げ て い る。 我 々 は フ 16) エク,ラ ー の説 明 に 従 っ て こ れ ら に つ い て し ば ら く 語 る こ と に す る。 17) 先 ず バ ーン ズ は ,3 つ の サ ブ シ ス テ ムを 考 え る の で あ る が , そ こ で は 協 力 的 お よび 競 争 的 組 織 内 部 的 局 面 が モ デ ル に 描 か れ て い る とい う の で あ る。 す な わ ち, 作 業 シ ス テ ム, 経 歴 シ クヽテ ム, 政 治 的 シ ス テ ム で あ る。 前 の2 つ は, 彼 に よ る と, メ ン バ ー の 間 , ま た メ ン バ ー と集 団 の 間 の 継 続 的 な 交 渉 過 程 の 結 果 とし て で て き た 行 為 シ ス テ ム で あ る とい う。 そ れ で は こ め 交 渉 過 程 とし て 何 かを 語 る とす れ ば , そ れ がつ ま り政 治 的 シ ス テ ム な のだ と い う の で あ る。 18) バ ーソ ズ は 次 の 如 く語 る。 「 個 人 は, 自 分 が 組 織 に た い し て 提 出 す る 能 力 の 価 値を 増 大 さ せ る た め に , 自 分 自身 の情況 と 見 通 し に た い し て も っ て い る 支 配 を 拡 大 し よ う と 心 が け る か もし れ な いし ま た い つ も 心 がけ て い る。 彼 は 同 じ 種 類 の 手 段 を 提 出 し そ し て そ の 交 換 価 値 を 高 め よ う とす る人 々 の党 派 な い し は グ ル ープ に な じ み に な る こ とに よっ て , 自 己 の個 人 的 パ ワ ー を 増 大 さ せ る か また は 組 織 に お け る政 治 力 の 行 使 を 支 配 す る か ま た は そ れ に 影 響 を し よ うと す る人 々 と 徒 党 を 組 む こ と が で き る で あ ろ うし , また し ば し ば そ う す る こ と が で き る。 そ の よ うな 組 合 わ せ は , 組 織 の 内 部 的 ポ リ テ ィ ク ス とし て 通 常 ま た 正 し く み な さ れ てい る こ と と関 連 す る 」 と。 こ の こ と は フ ェ ス ラ ー の 指 示 す る 如 く, 一 般 的 な コ ソ フ リ ク ト解 決 が 行 な わ れ る 領 域 を 指 し て い る の で あ っ て , そ れは 組 織 の成 員 が 作 業 条 件 と 規 範 的 規 則 に 関 与 す る こ と で あ り, そ の 成 員 の価 値 の増 加 を 努 力 す る こ と な の で あ る 。 「 こ の 目 的 の た め に , 同 じ 要 素 種 類 を 代 表 す る メ ン バ ー が そ の と きそ の と き 集 団 へ と ま と ま る √ こ こ に サ イ ア ー ト ― I.- マ ー チ の 提 携 理 論 の 陳 述 体 系 に た い す る 明 白 な 一 致 が 示 さ れ る 」 と い う。 そ れ は 一 般 的 な コ ソ フ リ ク ト 解 決 ` 19) を 努 力 す る こ と で あ る か ら, 「 準 解 決 」 な のだ とい うの で あ る 。 も う一9 の 点 て バ ーソ ズ の も と で 注 目 す べ き こ と は , ポ リ テ ィ カ ル と呼 ば れ る 関 連 の 体 系 と 行 動 種 類 は 公 式 的 組 織 と経 歴 シ ス テ ム に と っ て ゆ き わ た っ
経営組織と政治的体系 53 ている の と同じ 規 範的規則 に 従 って い る とい うこ とな のであ る。 ポ リテ ィカ ル の情況 に あ る2 つ の当事 者は, 自己 の主 張を なす に 当っ て,全 体 とし て の 組織 の利害 の立 場か ら語っ て い る のだ と主 張 す るこ とにな る とい ‰ 従 っ て もし も自 己 のセ クシ ョナル な利 害を 押 し 出 そ うとす る ときには, 組織 全 体O 改善 ないし は繁栄 のた めに そ うす るのだ とい う主 張 が されざ るをえ ない ので あ る。 結託し て の自己主 張 の貫 徹 牛, 他 の主 張 へ の妨 害ぱ ど うし ても舞 台裏 20} に移 され てし ま うとい うの であ る。 (しかし,ここでは フェスラーがバーンズを 引用するのは他に意図示あるのであって, それに関しては後に述べることにする。) フ ェス ラ ーぱ またガ ッ ツとカ ーソか ら も引 用し てい るが, そ れに つい て言 21) 及 して み よ う。 オ ープ ン ・シス テ ムとし ての組織 に おい て,5 つ のサ ブシ ス テ ムを 考え る のであ る鶴 そ の うち の1 つ に政 治的 シ ステ ムが見 出 され る。 そ れは 「他 のサブシス テ ムの規制 と調 整 に役 立つ行為 」 のこ とな のであ る。 ただそ の際 には権限 構造 が土 台 と なっ てい な くては な らない。 言い かえ る と, 個 々の メンバ ーが, どの よ うにし てつ く られた も のである うと 乱 規則 や 指令を合 法 的 なも の とみなす こ とを 特 色 とす る も0 であ る。 そ の よ うな 規 範的規則 が存 在する ので なけ れば 政 治的 シス テ ムが稼 動す る余地 は ない とい うことが で きる。 周知 の如 く どの組織 もい わ ゆ る行 政 的 側面 と立 法府 的 な側面を 有 す る ので あ って, そ れ ら の組合 わせ が ど うなっ てい るか に よっ て組織 におけ る権 限 構 造 の土 合 た る規 範的 規則 が 種 々な方 法 にお い て成立 す るわけ であ る。 民 主 的 な政治的 シ ス テ ムにあ っ ては 代 表 に よっ てつ くられた 行政 ないし ぱ執 行担 当 者 があ る。 メンバ ーはす べ て均 一的 な立 法 権を 持っ てい て, この執行 者 を選 出し, 権力 を そ れに委 ね るわけ であ る。 こ の経過を 経 ない のがい わゆ る権 威 的 シス テ ムであ っ て, 執 行権 と立法 権が, 最 高 の管 理職 位 に統合 さ れてい る わけ であ る。 ト 経営経済におけるポリテ ィカル・システム 我々はここでもう一度 キールン3. の陳述にもどって,経営における政治的 22) 過程の説明を聞くことにし よう。彼は組織におけ る意思決定 とい うことに関 連して政治的な意思決定がど うなっているかに言及する。 その際には,3 つ の種類の意思決定が存在す ることを指摘する。 つ ま り,実施的(operativ)
意思決 定・ 管 理的 (administrativ)意思 決定 ,政 治 的 (politisch)意 思決定 で あ る。 こ れに加 え て2 つ の基準を 組合 わせ てい る。 我 々は先 ず こ の基準 の説明か ら出 発す るこ とに す る。 そ の1 つ は, 「 意思 決 定 の構造 化 の程 度」 であ る。 「 よく構造化 さ れた」 意 思 決定 と称 せら れる ものは ル ーチン 的 性格 を 持つ とい うことがい え る。 さてそ こ に問題 が発生 す るとし て, そ の問題 が きち んと定 義 され てい る場 合 が想定 さ れる のだ が, こ の解 決に は どの よ うな も のが 必要 か が問 わ れねば なら ない。 つ ま りそ れ は実 施的 意思 決定 基準 と問 題 定 義 な の であ る。(ある いはアルゴリズム的意思決定プログラムともいうことができる。) これ にたいし て, 「悪 く構 造化 された 」意思 決定 とい うも のが あ る。 これ は実 施的 で ない, 不 完全 な問題 の定 義を示 す ので あっ て, ル ーチ ン的 に実 施 し うる問題 解 決プ ログ ラ ムが欠け てい るのであ る。 「問 題 の定 義 と解決 は革 新的 過程 の対 象 で あ る」 とい うこ とは, この種 の意思 決 定 につ い て語っ てい る もの と言 え る。 上 記2 つ の構造 化 程 度にたいし て, 実 施的 意思 決定 は 相対 的 に よく構造 化 され, ル ーチ ン的 で あ る。 こ れに反し て, 政治 的お よび 管理的 意 思決定 は相 対 的 に悪 く構造 化 さ れ てい て, 革新的 であ る とい うの であ る。 さ らに, 政治 的 お よび管 理的 意思決 定を区 別す るた めに キ ールシ ュは第2 の基 準を 提 出し てい る。 そ れは 意思決定 の前提, とくに 価 値 前提 に 結びつい てい る もの であ る。 組 織内に おけ る意思 決定 には2 つ の クラス の前 提があ る とい う。 ㈲組 織参 加 者 の個人 的価 値前提。 こ れは 彼 の主 観 的 な 選好 と目標設 定を 示 す。(b)権 威化 さ れた価 値 前提。 こ れは予 め提示 さ れた 意思 決定 にょ っ てすで に権威 化 さ れてい て, そ の組織 (またぱシステム)に とっ て公 式的で, 拘束的 性格を 持つ も ので ある。 低 い 高 い 多 い 政 治 的 意 思 決 定 ( 現 実 に は 重 要 で な い) ii〉 な し^ i 管 理 的 意 思 決 定 実 施 的 意 思 決 定 (Kirsch, α.α.O., S.23)
経営組織と政治的体系 55 この前提を もとにし て, ㈲ 個人 的 な価 値前提 の結果 で あ る意思 決 定 があ っ て, これは 意思 決定 者 が拘束 的 な も のとし てい ない, 権 威 化 され てい ない 前 提を基 にし てい る。 政 治的 意思 決定 が 典型的 な ものであ る。(b)個 人 的 価 値 前 提 の範囲 が非 常 に わず か であ る よ うな意思決定 があ る。 意 思決定 者 は, 他 の 意思決定に よって す でに 権威 化 された方 針, 規定, 基 準を も って い る のであ る。これ は管理 的 意思 決定 の部 類 に入 るわけ であ る。 かくて キ ール シ ュは 次 の如 き説 明を行 な ‰ 「政 治的 意思決 定 は, 悪 く構 造 化せ られた, 組織 に おけ る革 新的 意思 決定 であ る。 そ の組織に は何 の拘 束 的 な, つ ま り権 威 化 され た価 値 前 提 は存し ない のであ り, 従っ て, 相 応 す る 権 力を 組 織 のなか に所 有 す る人 物 の個人 的価 値 と選好 に よっ てそ の組織 は 特 色づけ られ てい る のであ る」 と。 こ のよ うな政 治的 意思 決定 は,そ の意思決 定 のア ウト プ ットに よって 性格 づ け がなされ る ので な くて, ど のく らい, また ど うい う ように個人 的 価 値 前 提 が イン プ ットさ れ るか に よっ て定 まる のだ とい うのであ る(もちろんこの場 合,低い程度の構造化も含めて)。 従 っ て アウトプ ットを 観察 し ただ け では どの よ うな政 治的 過程 があ っ た のか 不 明 であるし, モ の ア ウトプ ットはす で に政 治 的か ど うか の判断 の対象 の外 にあ るも のなので あ る。 経 営経済 学に おい て, 経 営経済的 政 策を 語 る と きに は正 に インプ ット の局面 に注 目す る こ とに な る とい うのであ る。 そ の場合 に は目 標 の定式 化 とか, 比較 的に 包括的 な, 長 期的, 戦 略的 計 画 の定式化 が重要 なの であ っ て, そ のと きに こそ政 治的 意思 決定 が 現 われ る こ とになる。 し か もそ の と き政 治 的 な 意思 決定 は, 「 事情に よっ て は若干 の ア ド ホック基礎 におけ るプ ラン ニン グ なし に, 直接的 に生 産並 び に 配分 の経営 的 対象過 程 の操 作 と規 制 に介 入 す る」 こ ともあ りうるとい うので あ る。 組織は対 象 の過程 の直接 的 な操作 と規 制 のため に, ル ーチ ン的 な プ ログ ラ ムを 開発し, そ れを 実 施的 意思 決定 の基 礎 たらし め ようとす る傾 向 にあ る こ とは明白であ るが, 逆 に, こ のプl==・グラ ムの開発 と修正 は, プl=・グ ラ ム化 さ れ ない, 革新的 意思 決定 の対 象 であ る(と共に, 管理的および政治的水準のこと でもある)。 こ の よ うにし て, 「 もし も意思 決定 者が限 定条 件(目無 戦昿 予 算等)を考 慮に入 れ るべ きな らば, そ れは 管理的 意思 決定 であ る。 そし て こ れ は結局, 政治 的 意思 決 定 の 範囲 にお い て確 立 され, 権威 化 され る」 とい う
の であ る。 次 の課 題 は,一 体誰 が政治的 意思 決 定 の なか に, 自己 の個人 的 価 値, 選好, 目 標思 考を 表 明す る よ うな機 会を持 つ か とい うこ とであ る。 そ し てそ の際 に は, 政治 的 意思決定 の説 明 のなかに もひ とこ と触れ た如 く, 権 力(またはパ ワー) のこ とが 関連し て くる ので あ る。 つ ま り政 治的 な行 動 は必ず パワ ーを 背 景 とし なけ れば成 立し ない とい う前 提 があ るか らな の で あ る。 それで は (既述の説明 と重複するかもしれないが), 我 々 は23 ア)よ うに パ ワ ーを理解 し た ら よい かH. ビアマ ソに従 って 行 くこ とにし よう。 パ ワ ーにっ い ては, 種 々な文献 で稜 々 な区 分が な され てい る。 例 えば, 経。 済 的 ・政 治的 ・道徳的 ・物的 パワ ーがそ れ であ る。 そ れ で もし 乱 い わゆ る 「広 い領 域 」 のパ ワ ーを考 え るとす れば, あ る種 の 危険 な状 態に な りはし た い か とい うの であ る。 パ ワ ーがあ た かし 「あ らゆ る もの を把 え る大 きさ」 と し て 現 われ る とい うこ となの であ る。 例え ば成 長 の理 論 が経 済 の法則 とし て あ っ て, そ れ が技術的 進歩 とい うこ とと結 びつ い て無 制 限 なパ ワ ーを認 め る 24) とす る な らば, ど うい うこ とが発生 す るか は容 易 に想 像 がっ くであろ う。 そ れに 現代 に おい ては と くに 経済 とい うこ とに パ ワ ーが結 びつ く とい う経験 が 生 々し い のであ って, こ の点を 考慮 す べ きであ ろ ≒ た だ現実 接近 へ の要 請 が強 く なれ ば なるほ ど, ど うし て も「全 体論 的 モ デル 」 を放 棄 す るこ とに な る。し か 乱 道徳的 とか物 的 パ ワ ーか ら目を 転じ て,「 経済的 (社会的)パ ワ ーお よび / または政治 的 パ ワ ーのも とを なし てい る認 識 領域 の覆い 」が とら れね ば な らない ことに なる。 ビ ア マソ は と くに ど の領域 と は指 定し かいけ れ ど 乱M. ウ ェーバ ーや, 25)F. ペル ーの 考えに 従っ て, パ ワ ーを こ う説 明す る。 「 パ ワーを 行 使す る行 為 者 とパ ワ ーを受 け る行為 者 の間 の不均 衡 的 関係 であ り, そ の際 に, 行為 者 とは個人 であ り, また 集団 であ るか もし れ ない 」 と。 も ちろ ん これで正確 に なった とい うので は なくて関 連 の種類 が示 され た の であ る。 さて こ の関 係は, 「 パ ワ ー行 使者 の手 中 にあ る若 干 の,( 支配関係として理 解さるべき)特別 な操 作 と規制を 示 す。 そ れ は 行為 者 の間 に存 在す る目標 コ ソ フ リ クトを 妥協 なし に解 決し うる とす る意図 を もっ てい る」 も のなのであ る。 つ ま りパ ワ ーを所 有 す るこ とに よっ て, 問 題 解 決 は 妥協 とい う, いわけ 「上 品 な 」道を 通 らない でな され るこ とに な る。
経営組織と政治的体系 57 だからそ れは パ ワ ーが 「 用具 的 性格 」を もつ ものだ とす る表 現 もなさ れ てい る。し かし始 めか らそ の ような事 象は 認め られ るの でな くて, パ ワ ーの結果 を 見 るこ とに よっ て判 明 す る とい うのであ る。 そこ で操 作 とい うのは文 字 通 り操 縦す るこ とな のであ り, 「完 全 な 情報 を 前 提とす る」こ とに な る。 こ れ に対 し て規 制 とは こ うい う意味 であ る。 情 報 が不完全 な とき に, パ ワ ーを 受 け る行為 者 の とこ ろに, パ ワー行 使 者 の意思 か らは ずれ る よう な行 為 を一 時 的 に許 す のであ る。 そ れ でそ れに対 し て反 対 措置(例えば強化さ れた脅威)を と るこ とに よっ て, そ れを克 服し て行 こ うと す るこ とであ る。 い い かえ る と「パ ワーを受け る者 は何 ら の持続 的 な適 切 な 応答可 能性を 持 だ ない のであ る。」 この ような 規制 に基 づ くパ ワ ーに際し て, 「パ ワ ーを 受け る者 が, パ ワ ー 行 使者 にたいし て パ ワ ー手段 (例えば自己の選好の明示 によって,または給付の 提出によって,ネガチブの制裁が起ら匹 ヽようにするために)を , 従 っ て先 ず パ ワ ー行使 の可 能性を こっ そ り引渡 し , 上位 お よび下位 秩序 を可 能 に す る。 た と えモ れが不合 理 であ る とし て も。」 とい う現象 が生 じ て くる。あ るい は,「 不 安定 な る均衡を (少なくとも期限をつけられた)安定 的均 衡 へ と変 化 さ せ る こ と,或 いは一般 的 に は均 衡 状態 を 他 の均 衡状 態 へ と変 化 させ る」 こ とが パ フ 26) 一形成 のプ=t セス だ とい え るか もし れない。 我 々は これら の陳 述 にお い て パ ワ ーの説 明 が終 了し た とは 思 わ ない が, ひ 27) とまずここ で中止 し なけ れば な ら ない。 そし ても う一度, キ ール シ ュの見 解 に戻 るこ とにす る。 そ こで上 記 の如 きパ ワ ーの説 明 に関し て, い つ も流 動的 , 不 安定 な状態が な く ては パ ワ ーとい う表 現 があて ぱ まらない こ とを 知 る。 そ れは静 態的 とい う よ り 乱 一 種 のプ1=・セス的 思考 であ るか もし れない。 経営 事象に関し て種 々な 当 事者 が 出現 す るのだ が, パ ワ ーなき者 は 自己 の価値を 意思決定 のな かに反 映 で きない し ,全 く均 衡的 状態に 置 かれ てし まえ ば, も はやパ ワ ーを 語 るこ とが で きな く な る。 実際に, 組織 参加 者 とし て, ㈲ 「シ ステ ムの政治的 役割を 果 す 者, す な わ ち 意思決定 の権 威化 に とっ て権限 のあ る, 政治 的 シス テ ムの中 心 機関 が かか え てい る組織参 加者 ないし は直 接 的に こ の意思決定 の準 備 に協 力 す る組 織参 加 者」(b)「 中心的 機 関 の衛 星 とし て行為し ,要 求を もって政 治 的 過程 に介 入 し・ そ れにふ さ わしい 十 分 な パ ワ ーを所有 す る組 織参加 者お よび そ の他 の外
部 利害 関 係 者」(c)「自身 は政治的 過程 に介入 し ない が, 直 接的 参加 者の パワ ー地 位 はそ の人 だ も の支 持に 依存し てい る もの」 が示 され てい る。寸 −ル シ ュはこ の プ ロセス が「衝突 的 な要請 の処 理 過程 」 であ る と指 摘 す る。そ れぞ れ の要 請 は パ ワ ーを所有 す る人 の個人 的 価 値を 反映し てい る「 筈」 なのであ る 。(しかし パワーかおるかどうか, 実際に反映されているかどうかo 確認は別の問 題であ るがo) か く て キ ール ン ユはこ の考え方 は政 治 学者 の,D. イ ース ト ソの考え に一 28) 致 す る とし てい る。 政 治的 シス テ ムの インプ ットは, 事実 的 情報 と並 んで, 衝突 的 要請 であ り, アウトプ ット はシ ス テ ムの 中心 機関 に よって権威 化 され た 意思 決定 と方 策 であ るとい う。 このシ ス テ ムに おい て, 衝突 す る要請 とi そ の背 後 にあ る強力 なる者 の個人 的 価 値 な らび に選好 が反映 され る ようにし て, こ のシ ス テ ムが支 持を うる よ うな方 策を 見 出 す こ とがシ ス テ ムの成 員 の 役 目 だ とい う。し か も国家 である うと, 私的 また は公的 な組 織 であ る うと, 経 営経 済 であ ろ うと政治 的 シス テ ムの機 能が 働い てい る と語 る。 組織の政治的体系 ト ―>1  ̄  ̄ i 権威化された 要 レ ・一 支 持,援 助 一一→__ _ __│ 意思決定_ 」 組織 内的な ら び に外的 環 境 i − 一一 (Kirsch,a。a. O., S.26) 終川こ( 今後の展開方向に寄せて) 我 々が組織におけるポリティカル・システ ムに注目することは,何か他に 考慮すべき問題 が隠されていることを知 らせるものであ る。 例えば, フェス ラーカ乳 バーンズを引用し てい るが,そこには次のよう な思考があるのであ る。「共同決定法は,い わば政治的システ ムにおい 七√≫ メタ・ゲーム規則≪ とし て把握される。共同決定の導入 またぱ拡 大と,利害集団の開 の権力再配
経営組織と政治的体系 59-分 が 結びつ い てい る。権 力配 経営組織と政治的体系 59-分は, ポ リテ ィカル ・シ ステ ムにおけ る経過を 変更 し, 結局, 経歴 シ ステ ムと,作 業 シ ス テ ム のため の修正 された ゲ ーム規 29) 則 の形 態 にお い て, 交渉 過程 の結果 に作用 を す る …卜・・」 と。 30) また ガ ッツ とカ ーソ のモ デル にお い ては, 行 政 的 な も のと, 立 法的 な もの との活 動区 分 があ るが,「労 働者 は こ の場合 ,執 行 的 代 表機関 を経 て(例えば, 経営協議会,監査役会,取締役会), 規 範的 規則 の確 立 へ と影響 する ことが で き る。現 在 の共 同決定 秩序 は,一 般的 な企業 の憲 法 と一 緒 に, 権威主 義 とデモ ク ラシ ーの純 粋タ イプ の間に存 在 す る よ うな企業 の政 治的 体系 の一 タ イプを 形 成す る… … 」 と語 られ てい る。 そ し て立 法 的 体系 へ と代表 メンバ ーを 送 る こ とは一 種 の「 ビル ト イン報 酬 メカニ ズ ム」 な の であ っ て,( 共 同決定 は, 民 主的 形 式 の方 向 に おい て企 業 の政 治 シス テ ムの権 威的 性格 を 修正 す る とい 31) う前提 の もとに 」考え る ことが で きる とい うの であ る。 我 々は こ の よ うに 組織に おけ る政治 的 局面 を 見 るこ とは, やが ては共 同決 定 的思 考 に到 着 する ことを 知 るこ とが で きる。 そ のこ とは とくに西 ド イツに お げ る共 同 決定 や 他国 におけ る参 加 の形 態 に注 目 す る ことが我 々の課 題 とし て残さ れ るで あろ う。 べ た 発端だけ を 示し た に過 ぎない のであ る。 ここ では 「 政治 」 とい う用 語につ い ての統 一 と追 究 屯不 十分 であ り, それ に 関 連 す るパ ワ ーの 意味 と, それ が ポリテ ィ クな も のに どの よ うに結 びつ い てい る か の説 明 も不完 全 だ とい わ ざ るをえ ない 。 紙 幅 の関 係上, とい う理 由を つけ る のは容 易で あ るが,論 旨の 組立 な ど未 整 理 であ り一考を 要 す るこ と も多 い。 組 織 におけ る ポ リテ ィカル ・ シ ステ ムに たい す る追究 の出 発点を 伝 え る とい う試 みがあ るこ とだけを つ け 加え てお こ う。
1 ) こ れ につい て ,T. Wild, Grundlagen und Probleme der betriebswirtschaftli- chen Organisationslehre, 1966, S. 30. これ は と くに コ ジオ ールに 従っ た見 解であ る とい
‰E. Kosiol, Grundlagen und Methθden der Organisationsforscht リng, 1959, 15ff の 指示 かお る。2 )Wild, α. α.O.,S.32.3 ) これ に関 して 全 体性 につ い て の学 説 が基 礎 とな るべ きで あ ろ うが , 我々 は この知 識を欠 い てい る。 ビ ルト は(S. 31) こ うのべ て い る。 「全 体性 概念 が 最近 , 論 理的 経 験主 義の批 判 の対 象 とな っ てい る。 こ こで 統合 さ れた諸 部 分 の, 完 結 した , 配 列さ れた秩 序 だけ が 考え ら れて い る限 り,こ の批 判に とって は 何ら の手が か りとな る点 も現 われない 」 と。
また ,ビ ルト はM. シュバ イツァ ーの語 る ところ として, 経 営経 済的 組 織論 が関 連す る組 織 化さ れた 構成 体 は ,N. ハ ルト マ ン の言 う意 味での 全体性 とし ては みな さ れな い と述 べ てい る。な お全 体性 概 念につ い て, W. Burkamp, N. Hartmann, P. Lersch な どの 名前 を示 してい る。 全体 論にた いす る批 判に つい てビ ルトは ポパ ーの見 解 かお る こ とを教 え て い る が, 例 えば そ れは 次 の ようか も0 で あ る。 先 ず 全体 とい う言葉 の使い 方に は, (a)事 物 を 構 成す る諸 部分 の問 に 成立す るあ らゆ る関 係の総 体, ㈲事 物を単 な る堆 積物 よ りはむ し ろ 組 織化 さ れた1 つ の構 造 と見え る ようにな る特別 な 性 質かお る とい ‰ この際に 次 の よ りな 主 張が なさ れて い る 。「(b)の意味で の全 体が 科 学的 に 研究 できる とい う事 実 ( 例 えば ゲ シ ュ タル ト 学 派がそ う であ るが )に 訴 えて , そ れ とは ま った く違っ た主 張, つ まり㈲ の 意味で の全 体 が科 学的 に 研 究 で きる , とい う主 張を正 当化す るこ とは許さ れない 。 …… あ る 事物 を研 究 し よりとす るな らば , わ れわ れはか な らず そ の 事物 のあ る様態 を選び とらざ るを えな い 。 わ れ わ れには , ま るご と の世界あ るい は まるご との 自然 とい うも0 を, 観 察し た り叙述 す る こ とは 可能 では な い 。 実際 の ところ , ど れほ ど 小さ い 事物 のま るご とで さえ , 叙述 す る こ とはで き ない であ る う。な ぜな らす べ ての 叙述 は ,必然的 に選択的 な ものだか らで あ る」 と。 カ ール R. ポパ ー, 歴 史主 義 の貧 困, ( 久 野, 市 井訳 ),昭 和46年, 120−121頁 。 4
) C. W. Churchman and F.E. Emery, OnVarious Approaches to the Study of Organizations, in: operational Research and the Social Sciences (ed.by J.
R 工awrence ),196吼pp.77 −78. 5
) キ ール シュに つい ては特 に 断 わ りのない限 りのも のか ら引用す る。 w. Kirsch レBetr- iebswirtschaftspolitik und geplanter Wandel betriebswirtschaftlicher Sys-
teme, in:Unternehmensf 読rung und Organisation (Hrsg.von W.Kirsch ), 1973, SS. 19−40. 6
) 本稿 で は「 体系」 と「 シ ステ ムI」 はか な り任 意的 に使 用さ れる。 7 ) こ れに 関 して とくに ,Kirsch, a. a. O.,S. 19. 8
) Kirsch ,a。α。O., SS.21 −22. なか んず く(1)についで キール シ ュがあ げ て い る書 物 の 表 題 を見 る とこの 意味 が分 るで あ ろ ‰ 例 えば, K.W.Deutsch, Politische Kybernetik −
Modelle und Perspektiven, 1970. D. Easton, A Systems Analysis of Political Life, 1965. 9 ) とくに, Kirsch,a. α.O.,SS.20 ―21 か ら引 用す る。 意 思決定プ ロ セス 自体 のな か にすで に 構造 かお るこ とを付加 しな け れば な らな い 。 我々 が こ のプ ロ セ スに 注 目す る とし て も, そ れが 未だに「 規 範的陳 述」 の域に とど ま る限 りは, 依 然 とし て実施 の問 題 には注 目 しな い こ とにな る。これに 対 して ,変 化 につ いて の理論 にお い て, 体 系 モデ ル の形成 と, 具 体化 お よび テ ストが 含 めら れるこ とが規 範的 関 心な のだ とい ‰ 10) T.
M. Pfiffner and F. P. Sherwood, Administrative Organization, 1960, p. 25.
n ) これにっ いて は と くに, Pfiffner and Sherwood,o 拓cit., pp. 309 −312. 12
) パ ワ ー と権 限 の 相違に つい て , と くに, Pfiffner and Sherwood, op. cit.,p.77. ㈲権限 は公式 的 なヒ エ ラル ヒ ー的 意 味に おい て, 命令す る権 利 と みなさ れ る。
㈲パ ワーは 本文 に示 した 通 りの もの。 13
) とくにH. Lasswell, Politics Who Gets What ,When, How, 1936 か ら の言 葉 が引 用さ れて い る 。 ポリテ ィ クスにお いて は統 合的 な 関連 枠 組は … …「 影 響力 と影 響力 の あ る もの」,「パ ワ ーとパ ワ ー の力 のあ る もの」 とい う広いそ して 不定 な 意 味であ る, と。
H.D. ラスウ ェル , 『権力 と人 間』( 永井訳 ),昭 和46年 も参考に な るであ ろ う。14
) しか し, 改 め て,政 策 とい う こ と, な か んず く, 経営政 策につ いて 語 る とす れば, 経 営 政治 とい うこ とは 未だ 熟 して い ない か ら,混 乱 が生 じるか もしれない 。15
)H. Krings (hrsg. ),Handbuch Philosophischer Grundbegri がe, 1973, S,1087. これに つい てな お 次 の如 き説 明 も参 考に なるであ ろ ‰ 「 ポリテ ィー クは単 純 に は,包 括的 な
経 営 組 織 と政 治 的 体 系 61 曜 史 的 一 往会 的 現 実 性 か ら(D, 内 容 的 に 明 白 に 規 定 さ れた 部 分 と し で , つ ま り 任 意 的 に 取 り 出 し て 限 定 さ れ る の で な い 。 む し ろ そ れ は 構 想 化 せ ら れ た 形 式 に お い て , 実 際 的 に そ し て 歴 史 的 に , 同 じ よ うに 概 念的 に 伝 達 さ れ る 。 応 用 さ れた 概 念 用 具 の 分 析 的 射 程 と 理 論 的 給 付 能 力 の な い た め に ポ リ テ ィ ー ク と し て 知 覚 さ れ な い も の は , そ0 結 果 ,I"理 解 の 網 目 か ら す べ り 落 ち ね ば な ら な い 。 例 え ば 実 践 的 な ポ リ テ ィ ー ク とし で 概 念的 に 伝 達 せ ら れ た ポ リ テ ィ ー ク の 考 え とし て 存 在 し な い も の は 利 用 さ れ な い 。 社 会的 現 実 は , 想 定 せ ら れ た ポ リ テ ィ ー ク概 念 の 厳 格 さ と , も っ と も ら し さ に 応 じ て , ポ リ テ ィ ッ シ ュ な も の とし て 組 立 て ら れ る 。 こ の こ と は ポ リ テ ィ ッ シ ュ の 過 程 と そ の 規 定 要 素 の 実 際 的 問 題 に とっ て 妥 当 す る の みな ら ず , 同 じ よ う に , そ の 歴 史 的 経 過 形 成 の 構 成 的 決 定 要 素 に とっ て も 妥 当 す る」 と 。16
) と くに 断 わ りの な い 限 り 次 の も の か ら 引 用 す る 。K. F 註Bler, Betriebliche Mitbest 一 imntung バ970, SS. 77−86.17
) 例 え ば バ ー ン ズ に 言 及 し て い る も の に 次 の も の か お る 。 D. S.ピ ュ ー, D.J. ヒ ッ ク ソ ン , C.R. ヒ ニ ング ズ , 『 組 織 とは 何 か 』( 北 野 訳 ), 昭 和49 年, 57−62 頁 。18
) T. Burns,On the Plurality of Social Systems, in: operational Research and The Social Sciences, p パ166. な お , こ れ に つ い で の 指 摘 は , と く に ,F 謡ler,a. a. O., S.81 ff.19
) と く に ,R.M. サ イ ア ー ト お よ びJ.G. マ ー チ , 『 企 業 の 行 動 理 論 』( 松 田 , 井 上 訳 ), 昭 和42 年 ,171 頁 。20
) と く に, Burns, op. cit・, p. 167. な お , こ の他 に 次 の も の が 指 示 さ れ て い る 。T. Burns and G.M. Stalker, The Management of Innovation,!961, p. 144.21
) と く にFaBler, a. a. O .,SS.83 −84. そ こ で は 次 の も の が 引 用 さ れて い る 。 D. Katz and R. L. Kahn, Psychology of Social Organizations ,1966, p. 44. こ こ で は , 生 産 シ ス テ ム , 供 給 シ ス テ ム , 維 持 シ ス テ ム , 適 合 シ ス テ ム ,政 治 シ ス テ ム が あ げ ら れ て い る 。22 ) と く に, Kirsch ,a. a. O., SS.22 −26 か ら引 用 す る 。23
) H. Biermann, Uber das Problem der Messung wirtschaftlicher Macht , in: Jahrbuch filr Soziahvissenschaft ,Band 25 /1974, Heft 2, と く に ,ss 。198一
202.
24 ) ビ ア マ ン は こ れ に つ い て , ベ ー ム ーバ ベ ル クに よ っ て こ う の べ て い る 。 一 般 に パ ワ ーは 「 経 済 的 法 則 ゴ の 「 内 部 に お い て 」 効 果 をあ ら わ す の であ っ て ,「 外 部 に お い て 」( 価 格 理 論 に反 し て ) は 効 果 を あ ら わ さ な い と 。25
) ビ ア マ ン の 引 用 す る の は 次 の も の であ る 。 M.Weber, Wirtscha μund Gesellschaft, 2. Halbbd. 1964, S.678 お よ び ,F. Perroux, Macht und okonomische Gese- tzm
鯛igkeit, in : H. K. Schneider und Ch. Watrin (Hrsg. ),Macht 回d b 陥nomische Gesetz (Schriften des Vereins fiir Sozialpolitik ,N.F.Bd. 74), 1973, S. 737 ff.26 ) と く に , 以 上 に つ い て はBiermann, a. a. O., SS.201 −202.27 ) Biermann, a. a. O., S.205 に お い て , 政 治 的 パ ワ ー の 説 明 に 次 び)も の があ る が 我 々 は こ れ を す べ て と ら な い 。「 政 治 的 パ ワ ー とは こ こ で は 立 法 権 のパ ワ ー,( 例 え ば 社 会 的 行 為 の だ め の 秩 序 を 形 成 し , そ の 維 持 を 保 証 す る よ うな ), 殊 に 議 会 に お け る 多 数 派 の パ ワ ー , し か し また あ る 少 数 独 裁 的 集 団 パ ワ ー が 理 解 さ れ る 。」 「 常 に 政 治 的 パ ワ ー は 小 な る 集 団 と , 大 な る 一 般 的 に は 構 造 化 さ れ な い 集 団 の聞 の 関 係 を つ く る 。」28
) と く に ,Kirsch ,a. a. O. ,SS.25 −26 よ り 引 用 す る 。 イ ー ス ト ンに つ い て ,D. East- on. A Systems Analysis of Political Life, 1965 が 示 さ れ て い る 。 な お , イ ー ス ト ン への 言 及 は ,T. L. ソ ー ソ ン『 バ イ オ ポ リ テ ィッ ク ス 』( 奈 良 訳 ),1973 , に お い て 行 な わ れ て い る 。 例 え ば (101 頁 ),r 彼 は 政 治 を 社 会 に 対 す る 諸 価 値 の 権 威 的 配 分 と 定 義 す る こ とが 有 用 で あ る と 示 唆 し て い ま す 。 … … そ れ は ≫ 政 治 と は 真 に 何 で あ る か く と 言 お う と し て い る の で は な く ≪ , た だ , こ の 概 念 は 政 治 的 理 解 に と り有 益 で あ る と 言 っ てい る だ け で す … … 」29 ) と く にFaBler, α。α。O., S.82.
30) とくにFaBIer, α. a。O., S.84 u. S.85.31 ) 例 えば 次 の もの を参 照する こ とがで き る。R. J. プ ラ ン ジャ ー『 現 代政 治におけ る権 力 と参 加 』( 佐 藤他 訳 ),1972.「 政 治 とそ こに おけ る市民 とは 分離 し がた く 結合 し てお り, また 市 民 の主要な 責任 は 権力 の追 求で はな く参加にあ る0 だか ら, す べ て の政治 が 権力を めぐ る もの だ とは い えない の であ る。」(152頁 ) 例 えば , ミドル にお け る具体的 に, ポ リテ ィカ ルな ものを 追求 す る の も一方 法 であ る。D. Nandi,
The Middle Manager and the Tactics of Po"wer Expansion : A Case Study in : Sloan Management Review, Winter 1975.