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「付箋紙を使って伝えよう」

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Academic year: 2021

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自立活動学習指導案

呉 市 立 呉 中 央 中 学 校 指導者 教諭 山下 三枝子 1 期 日 平成24年6月11日(月)~29日(金) 2 学 年 第2学年 自閉症・情緒障害特別支援学級 1名 3 題 材 名 「付箋紙を使って伝えよう」 4 題材設定の理由 (1) 生徒観 本学級の生徒は,自閉症と知的障害を併せ有する女子生徒である。当該生徒は,視覚情 報の処理を得意としていることから,絵カードを使った拡大・代替コミュニケーションで ある PECS やスケジュールカードを使用している。また,単語で要求することができる。 身の回りのことは,ほぼカードの活用によりできている。絵を描くことが好きで,視覚的 に捉えたものを形として認識し,色鮮やかに表現することができる。また,文字にも興味・ 関心を示しており,花・鳥・魚などの文字と絵がマッチングしている単語がある。 KIDS 乳幼児発達スケールによると,理解言語や表出言語の能力が低い。新版 S-M 社会 生活能力検査によると,身辺自立,自己統制及び作業にも課題があるが,意思交換,集団 参加及び移動は特に低い傾向がある。したがって,当該生徒は,言語やコミュニケーショ ンに困難さがあると考えられる。また,生活習慣や学習においては,一定の行動を習得す るために,同じことを繰り返すことが効果的であると考える。 当該生徒は,PECS を活用した要求やサインで伝えることができつつある。しかし,限ら れた場面,限られた人以外には,要求することはほとんどない。CM やお気に入りのフレ ーズを歌うことなどを楽しんでいるが,人に伝える手段として,意図的に音を発すること は少ない。文字に関しては,繰り返し見ることによって,単語の塊の理解はできる段階で ある。 (2) 題材観 本題材は,特別支援学校学習指導要領(平成21年)の内容「6 コミュニケーション」 (1)「コミュニケーションの基礎的能力に関すること。」及び(2)「言語の受容と表出に関す ること。」を指導内容とする。また,小学部国語科での2段階(4)「文字を書くことに興 味をもつ。」を指導内容とする。 自閉症の特性として,対人関係の困難やコミュニケーションの困難などがある。これら の困難に対する支援として,コミュニケーション手段の確立のために,実物や写真などの 具体物,絵カードなどの半具体物,サインやジェスチャーなどの視覚的情報を使用するこ との有効性について言われている。コミュニケーションスキルとして PECS を使って3語

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文で要求することができている当該生徒に対し,付箋紙を使うことでコミュニケーション の幅を広げることをねらいとして,この題材を設定した。また,付箋紙を活用して言語に よるコミュニケーションを促すことをねらいとした。そして,自閉症のある生徒に対する 実践には,文字を使用した学習から言葉を育み,コミュニケーションにつなげていくこと が有効な事例もある。本題材は,文字に関心をもっている当該生徒に対して,付箋紙に書 く活動を行い,要求するための言葉を引き出し,文字を書くことや読むことで言語や文章 に興味をもたせ,要求することにつなげていくことができると考える。ものの名前と文字 がつながりつつある生徒にとって,普段の生活で教師と共に日記を書き,みんなの前で発 表することなどは,コミュニケーションの能力の育成を図ることが期待される。 (3) 指導観 指導に当たっては,生徒が適切に要求することができるように,言語又は付箋紙を使っ てやりとりをする場面を設定する。 まず,4色のカラーシールを活用して,色と数で示している指示カードの内容を付箋紙 に書く指導を行い,その内容を指導者に要求させる。そして,そのシールを所定の位置に マッチングさせる活動を通して,要求する手段を定着させる。その際,指導者がモデルを 示し,生徒のモチベーションを高めるよう支援する。 次に,生徒の興味・関心がある花やトマト等を活用して,指示カードとそれに対応した 模様カードにシールを貼る活動を行わせ,一人で要求することができるように活動を繰り 返し,コミュニケーションの定着を促す。 最後に,旗作りを通して,シールを布に置き換え,生徒が作業をしながら要求する場面 を設定する。その際,ボンドやはさみ等,生徒が要求する可能性のあるものをあらかじめ 用意し,スムーズに要求することができるように視覚的な支援を行う。 これらの学習を通して,生徒がコミュニケーションの手段を自己選択できるように促し, 主体的に要求する意欲を高めたい。また,生徒が安心して活動できる学習展開を通して, それらの成功経験を積み重ねることで,学校・家庭・地域の中で豊かに人とかかわるとい う,自立と社会参加につながるコミュニケーションの能力を高めたい。 5 題材の目標 ○ 指導者の指示によって,自分で行動しようとする。 ○ 付箋紙又は言語等を使って指導者に要求することができる。 6 題材の評価規準 ○ 指導者の指示によって,自分で行動しようとしている。 ○ 付箋紙又は言語等を使って,要求している。

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7 指導と評価の計画(全9時間) 次 学習内容 時間 評 価 評価規準 評価方法 第一次 6月11日(月) カラーシールをはろう 1 ○ 付箋紙又は言語等 を使って要求するこ とに気付いている。 行動観察 第二次 6月12日(火) 6月14日(木) 6月18日(月) 6月19日(火) 6月21日(木) 6月22日(金) シールで遊ぼう 6 ○ 付箋紙又は言語等 を使って要求してい る。 行動観察 第三次 6月26日(火) 6月29日(金) 旗を作ろう 2 ○ 付箋紙又は言語等 を使って要求してい る。 行動観察 8 準備物 第一次 付箋紙,指示カード,模様カード,鉛筆,カラーシール,お楽しみボックス 第二次 付箋紙,指示カード,模様カード,鉛筆,カラーシール,お楽しみボックス 第三次 付箋紙,指示カード,鉛筆,布,色画用紙,ボンド,はさみ,くれよん,マ ジック,両面テープ,お楽しみボックス

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9 本時の目標 ○ 指導者の指示を見たり,聞いたりして,付箋紙又は言語等を使って要求することに気付く ことができる。 10 学習過程(第一次:1時間) 学習活動 指導上の留意事項( □課題 ○支援 ☆評価規準(方法)) 1 始めの挨拶をする。 (3分) 2 準備をする。 (5分) ○ 始まりを意識させるために,挨拶をさせる。 ○ かごの中から学習に必要な道具を取らせて所定の位置に準備さ せ,本時の学習への動機づけとする。 3 本時のめあてを確認 する。 (5分) 4 カラーシールをはろ う。 (20分: 提示5分生徒15分) 5 振返り (10分) 6 片付けをする。 (5分) ○ 本時のめあてを伝え,学習活動 を示し,見通しをもたせる。 ○ 完成図を提示する。 ○ 教師が手本を示し,活動を促す。 ○ 指示カードに付箋紙で要求する 内容を書いて分かりやすく示す。 ① 付箋紙を生徒に渡して,指示カードを 指差して「書く」と指示する。 ② 文字を書いた付箋紙を読んで指導者に 渡すように指導する。 ③ 要求したシールを渡す。画用紙の指定した色の位置にシール を貼るよう促す。 ④ 繰り返し取り組ませる。 ☆ 指導者の指示を見たり,聞いたりして,付箋紙又は言語等を使 って要求することに気付いている。(行動観察) ○ 生徒が理解している「OK」という言葉掛けで,よくできたこ とを称賛する。 ○ モチベーションを高めるために,生徒の好きな文房具をお楽し みボックスの中から1つ,選ばせる。その際,付箋紙に「いろえ んぴつください」「ペンください」「けしごむください」を記入し て準備し,活用させる。 ○ 日常使用する「できました」という言葉を自発的に促し,終了 を感じさせるとともに,場に応じたコミュニケーションを意識さ せる。 7 終わりの挨拶をする。 ○ 終わりを意識させるために,挨拶をさせる。 第一次:カラーシールをはろう

緑 完成図例 あか3 まいください 指示カード例

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9 本時の目標 ○ 一人で,付箋紙又は言語等を使って要求することができる。 10 学習過程(第二次:2時間) 学習活動 指導上の留意事項( □課題 ○支援 ☆評価規準(方法)) 1 始めの挨拶をする。 (3分) 2 準備をする。 (5分) ○ 始まりを意識させるために,挨拶をさせる。 ○ かごの中から学習に必要な道具を取らせて所定の位置に準備さ せ,本時の学習への動機づけとする。 3 本時のめあてを確認 する。 (5分) 4 シールで遊ぼう。 (20分: 提示5分生徒15分) 5 振返り (10分) 6 片付けをする。 (5分) ○ 本時のめあてを伝え,学習活動 を示し,見通しをもたせる。 ○ 完成図を提示する。 ○ 一人で活動するよう促す。 ○ 指示カードの裏に文字を記入し た付箋紙を準備し,迷った時に提 示して支援する。 ① 指示カードを渡す。 ② 一人で要求する内容を付箋紙に書くよ う指導する。 ③ 一人で指導者に付箋紙又は言語で要求 するよう支援する。 ④ シールを受け取り,指定された色の位置 に貼るよう促す。 ⑤ 繰り返し取り組ませる。 ☆ 一人で,付箋紙又は言語等を使って要求している。(行動観察) ○ 生徒が理解している「OK」という言葉掛けで,よくできたこ とを称賛する。 ○ モチベーションを高めるために,生徒の好きな文房具をお楽し みボックスの中から1つ,選ばせる。その際,付箋紙に「いろえ んぴつください」「ペンください」「けしごむください」を記入し て準備し,活用させる。 ○ 日常使用する「できました」という言葉を自発的に促し,終了 を感じさせるとともに,場に応じたコミュニケーションを意識さ せる。 7 終わりの挨拶をする。 (2分) ○ 終わりを意識させるために,挨拶をさせる。 第二次:シールで遊ぼう 1 時間目:サイコロ模様 2 時間目:蝶々模様 指示カード例

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9 本時の目標 ○ 一人で,付箋紙又は言語等を使って要求することができる。 10 学習過程(第三次:2時間) 学習活動 指導上の留意事項( □課題 ○支援 ☆評価規準(方法)) 1 始めの挨拶をする。 (3分) 2 準備をする。 (5分) ○ 始まりを意識させるために,挨拶をさせる。 ○ かごの中から学習に必要な道具を取らせて所定の位置に準備さ せ,本時の学習への動機づけとする。 3 本時のめあてを確認 する。 (5分) 4 旗を作ろう。 (20分) 5 振返り (10分) 6 片付けをする。 (5分) ○ 本時のめあてを伝え,学習活動を示し,見通しをもたせる。 ○ 学級旗を見本として提示する。 ○ 事前に生徒の好きな色のシーチング生地を選択させて動機づけ をする。 ○ 旗の生地に下書きを自分で書かせておく。 ○ 付箋紙又は言語で要求する活動を促す。 ① 指示カードを渡す。 ② 指導者に付箋紙又は言語で要求するよう促す。 ③ 要求したパーツを受け取り,布の指定された位置にパーツを 貼るよう促す。 ④ 繰り返し取り組ませる。 ※ ボンドやはさみ等,必要に応じて要求する可能性のあるもの を用意し,主体的なコミュニケーションの育成を促す。 ☆ 一人で,付箋紙又は言語等を使って要求している。(行動観察) ○ 生徒が理解している「OK」という言葉掛けで,よくできたこ とを称賛する。 ○ モチベーションを高めるために,生徒の好きな文房具をお楽し みボックスの中から1つ,選ばせる。その際,付箋紙に「いろえ んぴつください」「ペンください」「けしごむください」を記入し て準備し,活用させる。 ○ 日常使用する「できました」という言葉を自発的に促し,終了 を感じさせるとともに,場に応じたコミュニケーションを意識さ せる。 7 終わりの挨拶をする。 ○ 終わりを意識させるために,挨拶をさせる。 第三次:旗を作ろう

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11 板書計画 今日の学習の流れ 12 教室配置図 ホ ワ イ ト ボ | ド キ ッ チ ン 生徒 机 畳スペース ホワイトボード じゅんび めあて かつどう ふりかえり かたづけ 完成図 めあて 付箋紙を使って伝えよう テーブル 生徒ロッカー

参照

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