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ワークショップ「近代日中仏教交流史からみる東亜同文書院・愛知大学

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Academic year: 2021

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【彙報】㻌

①シンポジウム・ワークショップ開催報告㻌 㻌

ワークショップ「近代日中仏教交流史からみる東亜同文書院・愛知大学

―書院で学んだ藤井静宣(草宣)と、愛知大学に関わった藤井宣丸―」

2016年11月12日(土)午後1時~6時、愛知大学豊橋校舎研究館1階会議室において、

東アジア仏教運動史研究会との共催で、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事 業・愛知大学創立70周年記念事業の一環として、標記の共催ワークショップが開催された。

藤井静宣・宣丸親子は、浄土真宗大谷派(東本願寺)豊橋淨圓寺の住職として仏門にあ り、父静宣は日中戦争勃発直前に東亜同文書院にて中国語を学び、日中仏教交流に大きな 足跡を残している。息子の宣丸は、愛知知大学創立最初期に副手として勤務し、東亜同文 書院から愛知大学の接合に現場で関わった。文科省支援プロジェクトである「私立大学戦 略的研究基盤形成支援事業」のテーマのひとつである東亜同文書院から愛知大学への接合 を、日本の近代高等教育機関の歴史の中に位置づけるための作業が課題であった。

ワークショップは、趣旨説明を三好章愛知大学東亜同文書院大学記念センター長が行い、

以下のようなプログラムで進められた。

1.東アジア仏教運動史研究会について 槻木瑞生(同朋大学名誉教授)

2.「支那通」藤井静宣(草宣)が持ち帰った戦中資料について 新野和暢(名古屋大谷高校)

3.藤井静宣(草宣)の時代とその活動 長谷川怜(千代田区立日比谷図書文化館文化財事 務室・愛知大学東亜同文書院大学記念センター客員研究員)

4.淨圓寺蔵静宣写真に見えるもの 広中一成(愛知大学東亜同文書院大学記念センター客 員研究員)

5.淨圓寺資料の中の中国仏教 坂井田夕起子(帝塚山学院大学)

6.「真宗大谷派開教使」藤井静宣 大東仁(圓光寺住職)

7.静宣の学んだ東亜同文書院……中国語教育を中心に 石田卓生(愛知大学東亜同文書院 大学記念センター客員研究員)

8.静宣(草宣)の学んだ東亜同文書院……雑誌『支那』・『支那研究』から見る 三好章(愛 知大学東亜同文書院大学記念センター長、現代中国学部教授)

ワークショップには、40 人以上の参加者があり、報告者ともども、活発な議論が展開さ れた。参加者の中には、静宣に多大な影響を与えた、同じく東亜同文書院に学んだ水野梅 曉のご親族のお姿もあり、梅曉についてのお話も伺うことができた。

豊橋淨圓寺の庫裏には日中近代史関連の資料が大量に収蔵されている。それはとりもな おさず東亜同文書院を軸に中国と関わり続けた藤井静宣が収集した資料であり、その価値 の高さ、静宣の活動のネットワークに組み込まれた日中双方の人びと、さらに静宣がそう した活動を行うにあたって、上海と東亜同文書院の果たした役割を検討することができた。

ワークショップの計画段階では、宣丸氏ご自身のお話に加え、宣丸と同時期に副手とし て中日大辞典の編纂に関わった今泉潤太郎名誉教授との対談「誕生直後の愛知大学」も予 定されていたが、お二人とも体調の問題等から出席が叶わなかったのは、残念であった。

ワークショップでの報告、および淨圓寺所蔵資料については、2017年度以降に公表でき るよう、計画している。

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