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旋回乱流の時空間 3 重相関に関する基礎研究

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(1)

長野工業高等専門学校紀要 ・第23 (1991) 1

旋回乱流の時空間3重相関に関す る基礎研究

木 長 昇

A   F u n d a m e n t a l   S t u d y   o f   T r i p l e   S p a c e ‑ T i m e   C o r r e l a t i o n   Distributions on a Swirling Turbulence

YoshinoriUEKI

Measurementshavebeenmadeforspacetimecorrelation,i.e.triplevelocity correlationswithbothspatialseparationandtimedelayintheturbulentshearnow aroundacircularcylindersplnninginaquleSCent臥lid.Theintegralmacrotimescales oftriplecorrelationsSl.22andSI皇.2areaboutahalfthatfordoublecorrelationQ2.2.The validityofTaylor'shypothesisoffrozenturbulenceisexaminedfortripleco汀elations. Thedatashowthatthishypothesisisvalidexceptfortheregionnearthewallasinthe caseofanatplateboundarylayer.Thespatialstructureoftheturbulencefieldsis lnquiredbyusingvariouscontourmapsofthespatialiso‑correlationinthevariouscross sections.Theextentofisocorrelationmapsfor島 .22andS 2.2inthers¢scrosssection isaqurterthatintheQ2.2.IsocorrelationmapsforS2.,2intheys¢sandys‑rscross sectionsshowratherantisymmetrywithrespectlineof¢S‑0.

1.

著者 は静止流体中で回転する円筒の周 りの流れの乱れ場 の空間構造を解明す るために,2

点相関方程式を導 き,それに基づいて22重及 び3重相関を測定 し(1), さらに時間空間2 2重相関を調べて渦構造の複雑性 と多様性を明かにした(2).一方で著者 は別 の観点か らこ の流れ場 に対す る変動速度 の2階のスペク トルテン ソルの波数空間での意味 と役割 を調べ (3)(4).回転円筒 まわ りの乱流の渦構造を さらに詳細 に明 らかにす るために,相関方程式 に 含 まれる 3重相関,圧力速度相関を調べる事が重要である.本報告はこの内時間空間 2点 3 重相関を測定 し,乱れ構造を調べた ものである. また,円筒軸方向に離れた23重相関を 広範囲に測定 した.

n次多重相関の定義は結合確率密度関数 との関連 でも重要であるが(5), このなかで2重相 関についで重要なのは3重相関である.平板乱流境界層についてはこれまでに時空間3重相 関が調べ られている(6). 3重相関は乱流のモデル リングに関 して重要である(7).

記 号 (図 1参照)

α:円筒半径

γ,卓,γ:円筒座標

Z :円筒表面か らの距離

東海流体熱工学研究会 第27期総会研究講演会 19916月18日にて発表

(2)

U :¢方 向の平均速度

1:時間遅れ相関の遅れ時間

u, V,W:それ ぞれ 卓,y,r方 向 の変動 速度

添字A,β :空間の2点を示す.

添字 1,2,3:それぞれ Y,,y方向

〟r:摩擦速度

したがって ul‑ uJ,u2u,狗 ‑ Vに対応.

無次元22重相関は定常性 と 卓,y方向の一様性か ら 0.I.,(rA,¢A,y^,tA,rB,QB,yB,iB)

‑ u,(rA,A,yJ.,tA)u,(rB,QB,yB,tB)/u,2

‑ 0,J(rA,rS,¢S,yS,r) 無次元 2点 3重相関は同様 にして

S,I.,.A(rJl,ん,yA,tA,rB,B,yB,tB)‑

u.1(rA,¢JL,yA,tA)u,A(rB,,yB,tB)uh(rB,QB,yB,tB)/ur

‑ S,.,h(rA,rS,S,yS,T)

Sol.A(rA,¢A,y^,tJ4,rB,B,yB,tB)

‑ u.(r^,A,yA,tJl)u,A(rJl,

‑Sb.A(r^,rS,¢S,yS,ど)

A,yJ4,i^)uh(rB,¢B,yB,tB))/u,3

2.基 礎 方 程 式

これまで(1)I(2), 02.2の相関方程式 において時空間2重相関を詳 しく考察 したので引続 き時 空間3重相関を取 り上 げる.基礎 となる方程式は以下のようになる(3).

D22Ⅰ(

石 一昔 )Q22S忘 (S.22rA),,A.Ql2r^(普 ),,A

I m( Ⅳ‑a

(rA・ rs)( )I,S Ql2+ Qh

Ⅳ‑b V(D V(

・鳶 嵩 ・普 ‑‡( 一票 宝 )I¢s

v② Ⅴ② Ⅴ③

+212(Ql.2+02.1)+E2.2‑0

Ⅵ( ここに,慣性項D2.2は次式で示 される.

(3)

旋回乱流の時空間3重相関 に関す る基礎研究 3

D2・2[(r^I rs)S2・.2]・,S‑ (r^sl22)I,S

(一普 )ISI (S232‑S322),,S (2)

前報(1)の式 と異 な り独立変数 として新たに,時間遅れ変数 Iが加わ るが,Favre(8)の導い た式 と異な り∂02.2/∂Tの項 は式の変形の途中で消 えて しま う(9).式の下の記号 は説明の便 宜上つけてある.時空間23重相関は慣性項 Ⅰ (波数空間でのエネルギー輸送 の働 き) と 拡散項m①,そ して混合二作用V② (スペク トルテンソルの2成分のエネルギーの移動 と波 数空間のなかでのエネルギー移動が同時 に行われ る働 き)の3つ の項か らなっている(3)川.

ここでは,3重相関についてys‑ ¢S断面 とys‑rs断面での等相関図を求め, これによ り渦 構造を考察する.

3.実 験 方 法

装置全体 は前報で用いた もので(l),回転円筒の直径 は¢300mm,長 さ900mmであ り円筒 周速 と直径 に基づ くレイノズル数が約4.105(周速23.1m/S)の条件で測定 を行 った.使 用 した熱線 プローブは Ⅰ,,Ⅴ形である.

熱線 と流れの角度をα, 1)ニアライザの出力をE,速度をUとすると

E‑K'U・I(a),@ L I(a)‑(sin2a+k2cos2a)lI2 (3) ここでkは熱線の長 さと直径 の比 によってきまる定数であ る.F.H.Champange(10)によ るとl/d‑200ではk‑0.2である.さて式(3)α‑7E/2の ときのEEMとす る次式 が 成立する.

E(α)/EM‑I(α) (4) 本実験で用いたⅩプローブに対 して検定 した 結果を図2に示す.2本 の熱線 をA,β とし, 主流 となす角をそれぞれ α^,aBとす る.図では 05

a^を横座標 にとってあ りaA+aB‑90oである.

図4 計測システム

‑30 0 αA 60 120

2 熱線の方向特性 f(α)(k=0.2)

o O O

△ △

O o

0 005Hz

△ 4Hz

0.2 0.4

Z/cl

3亘 .tLr2

a2

(4)

IOOOO I3000

日 0000

I280000 事F800(

IF10000 1FA1000 1FFFFFF

5 メモリマップ

実線 はk‑0.2の時 のf(α)を表 す.測 定 値 と式(5) の一致 は良好である.そ こで本 実験 で はk‑0.2を用 い た.実際の実験 に際 しては熱線 プローブの相互干渉 の無 い よ うに注意 し,検定 は回転円筒の横 に設 けられた風胴 で行 った.

熱線センサーか らの出力 は2台の定温度型熱線流速計 (CTA)に入 る.CTAの出力 を リニア ライザ ーLIN を用 いて直線化 しその出力 は‑ イパスフィルタ‑を通過

して3分間 アナ ログデータレコーダに記録 され る.

使用 した フィル ターは遮 断周波数が0.05Hzであ る. この周波数 で は トル ク一定 の条件 す なわ ち 蒜 r2‑ 一定 を満足 して い る.それ に比 較 して4 112の遮 断周波 数 で は Yが大 き くなる につれ て Twr2が しだいに減少す る.

時間空間3重相関 の計算 はシングルボー ドコソ

・′ I

一一

1.5 2 rA/0 7 空間相関 S,2.2(r^,rS,0,0,0) O rs‑5,●‑30.[コ‑80

2.5

6 フローチャート

r,=5

25

50

80

200 0 200

で(ms) 8 時間空間相関 S;.22(r^,rS,0,0,I)

rA=180

(5)

旋回乱流の時空間3重相関に関する基礎研究

0005

(SE)

0.5 1.0

rs/d

O S12.2

.

S2.22.□ Q2.2

9 積分時間尺度

ピュークを用いて行 った.全体 のシステ ムは図4

‑.3

0

中, .3 0 rA‑160,rB‑185,UB‑2.86m/s I:U8‑2.86m/S,II:Uc‑10m/S, m:Uc=20m/S

10SL22の ¢方向分布

示す. シングルボー ドコンピュー タはAvaIBxlOでVMEIBUSを備 えてい る. ク ロック周 波数8MHzで メイソプロセ ッサーはMC68000R8である.データのAD変換 は自作 のAD ー ドを用 いた.ADボー ドの制御 とコソ ピュークへのデータ入力 は/0ボー ドを用 いた. こ れは入出力がそれぞれ32ビッ ト可能であ る.ADボー ドは3個 のBurrBrownのADC80AG

12か らなる. サソブ リングは同時 に3個 に行 いIC74153に記憶 させたのちデ ータを 1個ず つ取 り出す方法 を用いた. これによ りサ ソブ リングのずれ は全 くない.実時間換算約9KHz でサソブ リングされたデータはまず メモ 1)一に一旦蓄 えられる. メモ リは2Mの増設RAM

(TOYO・DATA ・TVME‑200)か らな り全体で2.5Mの容量 があ るので,一 つ の入力信 号 につ き70万個 (3入力信号)蓄積 された.3重相関 の計算 はOS‑9/68000上 のbaisc09 中で処理が行われた.データレコーダをGP・IBに よ りマイ コソで制御 し長時間 にわ た り多 数のデータを連続 して計算 させた.

前 報 の時 空 間2重 空 間相 関 の計 算 に用 い た8086 CPUで は図5に示す よ うにセ グメン ト ・レジスタに

よる64K,ミイ ト以内の範囲で しか絶対 ア ドレシンダが

o

で きないので プログラムが複雑 になる.68000CPU

0.3 0

. 4

.02

.

0

6

.10.05

1.5 0

4,5(red) 流れの方向

11 Sl.22の等相関図 r^‑180

h=5

15

30

60

‑150 0 150 でlmS)

12時間空間相関 S12.2(r^,rS,0,0,1)

rA‑180

(6)

はデータレジスタとア ドレスレジスタが すべ て32ビッ トで構 成 され,16Mバ イ ト空間に対 して リニア ・ア ドレシンダが 可能である.

時空間3重相関の計算はマイクロプロ ッサーで定義式通 りに計算 した.図6 にフローチ ャー トを示す.計算回数 は50

万回繰 り返 し行 った. これは長時間を要 .2 す るが高い精度が得 られると期待 される.

時間空間相関の計算 はすべて機械語 で行 った.データの無次元化 とプロッターへ の出力 はベーシ ックでなされる.

0.1

0.20.40..6 0.3

I.5 0

4,S(red) 流れの方向

13S12.2の等相関図 rA‑180

4.実 験 結 果 4.1 r^方向の空間相関

rAが一定 でrsを変化 させた ときの遅れ時間ゼ ロの3重相関 は前報で報告 した(1).しか し 3重相関による乱流拡散 (①項でTがゼ ロ)の効果 を知 るためには,rsが一定 で r^を変 化 させた ときの3重相関の変化 を知 る必要があ る. これは前報(I)の r^が一定でrsを変化 さ せた相関図によっても得 られる(I).しか し実際には rAが一定のデータに限 りがあるので詳 し い図を措 くことは難 しい.図7は このよ うに して描 いたS12.2rs‑5,30,80の場合 を表 し てい る.rs‑5の ときのrA/a1.2(r^‑180)で ピーク値 を取 る.他 の場合 は ピーク値 は あるがその位置は明確ではない. この図に基づいて乱流拡散を計算す ると壁近 くで正で壁か

.15 0

0 0

0

ys=20

p

5

^ 〜 ^̲ A

2 0 . 、̲ 〈 / ヽ

4D

^l^ ̲A L / ー〉ー W )y y

150 0 150 でtrns)

EI14(a)時間空間相関 Sz.23(rA,rS,0,ys,1)

r^=160,r5‑10

.2

0

0

0

0

ys=30

5

0

30

150 0 150 でtms

図 14(b)時間空間相関 S;.23(r^,rS,0,ys,I)

rA=210,rs‑140

(7)

旋回乱流の時空間3重相関に関する基礎研究

0

)S

‑.7 0 .7 ‑.7 0 .7

ys/0 流れの方向 15(a)S2.2,の等相関図

r^‑160.rs‑10

yS/a 流れの方向 15(b)島.23の等相関図

r^=210,rs‑‑40

ら離れた ところで負になる.

4.2 時空間3重相関

島.22とS22,2B‑ Aとす るとそれぞれ同 じ前 になることか ら対 をな している.同 じ事 S12.2S2.12,品 ,2,とS23.2に対 しても言える. ここではまず対 の一方を取 り上げることに する.両者 は大 きく異ならない と予想 されるので洞構造を調べ るのには十分である.

4.2.1 Sz.22の時空間相関の変化

この3重相関は波数空間での考察か ら明らかなようにこれは慣性項 (Ⅰ項) の波数空間で のエネルギーの輸送の役割 をす る.図8島 .22(rA,rS,0,0,I)の測定結果の例 としてrA‑

180mm,rs>0の場合 を示す.最大遅 れ時間 は200msであ る.rsの小 さい ところを除 いて 全体的に大 きな遅れ時間に対 して も正 のままで渦塊が主流方向に伸びていることが分か る.

‑.5 0

yS/0

16(a)Sl.23の等相関Eg r^=160

.5

さて3重相関の積分時間尺度 の定 義 は次式のように書 ける

T‑L s・.,hdT・(5)

その測定結果を図9に示す.比 較 のた め にQ 2.2の積分 時 間尺度 を示 した.島 .22丘 2.2は ほ ぼ同 程度である.Q .2に比べ て2倍程 度減衰が早い と言 えよう.

時間遅れ相関か ら乱れの空間構 造を調べるのにテイラーの凍結乱 流 の仮説が利用 され る(ll)(12)A(L3)

3重相関に対 してティラ‑仮説が 適用可能か更 に回転流に対 して適 当であるかを正確 に検討 した例 は

(8)

ない.3重相関の瞬時波形 は2 相関の瞬時波形 よ りはるかに間欠 性 が強 くなる.従 ってテイラー仮 説 を適用す るには注意が必要であ

る.そ こで本流れの3重相関の時 tj!

間平均 に対 して調べた結果 を図10

:

に示す.実験点はA点を固定LB 点 を周方向に移動 した場合である.

二つのプローブの相対位置 によ り 限 られた点 しか とれない.実線 は 対流速度Ucの値 を変 えてテイラ ー仮説を適用 した ものである.実 線 ⅠはB点の速度 と一致 している.

実線 II線お よびⅠⅠはUc‑10m/S お よびUc‑20m/Sと した もの

1.02 ‑AO1 0. 1.02

.04 .150.05. 0.04

i ?

.

o t

‑.8 0

yS/0 16(b)Sz.23の等相関図

rA=210

である.B点が壁近 くに くると測定値 とテイラーの仮説 とのズレが大 きくなったが,壁か ら 離れ ると図10に示す ごとく良好である.そこで壁近 くでは誤差が出るが,¢方向等相関図は すべて局所平均速度で時間軸 を空間座標 に変 えて得 られた ものをしめす.前報(1)の図5

島 .22(r^,rS,S,0,0)ではrs>0では¢S<0(上流) にピークを持 っている. この傾向はテ イラーの仮説を適用すれば図8の傾向と定性的に一致す る.図11はテイラー変換 によって求 めた52.22の等相関図である.等値線の広が りは02.2の広が りに比べて1/4ほどである.等相 関図は上流側にやや傾いていると言 える.

4.2.2 SI2.2の時空間相関の変化

S12.23つの働 きをす る.す なわち, まず慣性項 (Ⅰ項) として,次に既 に述べたように 乱流拡散 (Ⅰ①)の働 きもす る.最後に混合 2作用 (V②) の働 きをし, 島 .22に比べて役割 が多い.図12S12.2rs>0rA‑180の場合 について示 した ものである. この積分時間尺 度 は図9に示 した.図13はテイラー変換 によって求めたS12.2の等相関図で2重相関Q .2 3重相関S;.22に比べてやや上流側 に傾いている.等値線 の広が りは島 .22に比べ てやや小 さ い.

4.2.3 品 .23による円筒軸方向の渦塊構造

前報で見たよ うに円筒方向の2重相関分布 は複雑 な構造 をもっていた.3重相関によ りさ らにその構造を調べるために,S2.23の時空間相関分布,空間相関の広範囲にわたる測定 を行 た .

これは慣性項 (Ⅰ項)の一部である.島 .23(rA,rS,0,ys,ど)rA‑160,rs‑10の場合を 図14(a)で示す.ys‑20とys‑ ‑20の分布 は正負を反転 した形状 となってい る.ysニ ー5 7‑0に関 して奇関数的 とな りピークが はっき り2個 出て来 る.lyslが大 き くなる とy5

‑140に示す よ うに全体的 に相関 は小 さい.図14(b)は rb‑210, r5‑‑40の場合 で図(a) よ うに7‑0の近傍 で正か ら負になるとい う際立 った特徴 はない.I‑0の近 くでys‑5, ys‑ ‑10で小 さな正 の相関がある.lyslの小 さな範囲でのみ相関 は存在 し,lyslが大 きくな

(9)

旋回乱流の時空間3重相関に関する基礎研究

るとす くに全体的に小 さな値を とる.

以上 の結果をS方向にテイラー変換 して求めた島 .2。の等相関図を図15(a),(b)に示す.(a) (b)の分布 に大 きな相違が見 られ る.前報の同 じ位置でQ 2.3‑石石 の等値線分布 に もか な りの特徴的な相違が認め られた.本測定結果の特徴 は図15(a)ではIyslが大 きな所 ではys<0 における正の閉 じた等値線 (領域 Ⅰ) と,ys>0における負の閉 じた等値線 (領域 ⅠⅠ)とが 対応 してい る.・又Fyslが小 さい と‑ころで負の閉 じた等値線 (領域 Ⅰ)と正 の閉 じた等値線 (領域 Ⅳ) とが対をなしている. これ らは I¢slが大 きくなるとこのような反対称性 は崩れ る 傾向にあ り,絶対値 の小 さい負のysに相関の強い正 の閉 じた等値線 (領域 V) が生 じる.

lQslが大 きな所で小 さなysで領域 Ⅵ と領域Ⅶの閉 じた等値線が生 じる.図15(b)は領域 が正 の等値線で対 になるべ き負 の等値線が領域 ⅠⅠで,そ して領域 ⅠⅠは負の等値線 とな りか

‑Oに関す る反対称性が大 きくくずれてい る.同 じ位置での前報 の0 2.。の等値線が反対称 で あった ことから考えると,わずかな流れの歪みが, 3重相関に敏感 に反応 され ると予想 され る.前報で論 じ,本報で これまで見 てきた ように相関量の円筒軸方向分布 に大 きな特徴があ る.そ こで島 .2,の同時相関を非常に広い範囲で測定 し等相関図 としてまとめたのが図16(a), (b)である.図16(a)はr^‑160mmに固定 プ ローブが置かれ, B点 のuvを測 る移動 プ ローブ

を動か して得 られた等値線である.rsが正 の側では全体で4つの閉 じた等値線 (領域 〜領 域Ⅳ)が存在す る.分布の特徴 はほぼ前報 の0 2.。と同様 であ るが ys方向の広が りはほぼ1/4 である.図16(b)は固定 プローブがrA=210mmに置かれた場合である.rsが正の所 に4つの 等値線 (領域 Ⅰ〜領域Ⅳ) が存在す るが0 2.。と比べて反対称性 は悪い.rsが負の所では等値 線の分布 は反対称性が推定 されるが実験結果では反対称性 は長 く表れない. これは流れの歪 みの影響 と思われるがそれについては今後詳細 に調べ る予定である.

5.

静止流体中で回転す る円筒周 りの乱流の3重相関を測定 して次 の結果が得 られた.

(1) 3重相関の ¢∫方向の広が りに対 してテイラーの凍結乱流の仮説を適用す るのは壁近傍 を除いてその妥当性が確認 された.

(2) 3重相関の積分時間尺度 は2重相関の約半分程度であ り2重相関に比べて2倍程度減衰 が早い といえる.又SZ.22島 2.1ys〜 ¢S断面 の等相関図の広が りは0 2.21/4程度であ る.

(3)島 .23の時空間相関はysが大 きくなると相関値 が小 さくなる. テイラー変換 によるys〜

S断面の等相関線図の反対称性はrs>0の場合は良 く表れているがrs<0場合 には良 くな い .

(4)S2.2。の空間相関 はys〜rs断面の等値線は移動 プローブが壁か ら離れ ると良 く表 れ,相 関値の広が りは2重相関0 2.。と比べ ると小さい.

本研究の遂行 にあた り,御指導を賜 った名古屋大学教授中村育雄氏並びに岐阜大学助教授 山下新太郎氏に深 く感謝の意を表 します. また図面 の作成に際 して東京工業大学教授土方邦 夫氏 に便宜 を頂 いた事 に深 く感謝いた します.本研究の1部 は卒業研究 として行われた もの である.特 に卒業生の長谷部衡君には多いに協力をいただいたので ここに感謝 の意 を表 しま す.

(10)

(1)Nakamura,Ⅰ.,Ueki,Y.andYamashita,S.,Proc,AIAA/ASME/SIAM/APSIstNational FluidDyanamicsCongress,(1988),326.

(2)中村 ・植木 ・山下,機論,54‑498,B (1988),330.

(3)植木 ・中村 ・山下,機論,56527,B (1990),1914.

(4)植木 ・中村 ・山下,機論,57535.B(1991),922.

(5)例えば Rotta,∫.C.(大路訳),乱流,(昭50),16,岩波書店.

(6)Fawe,A.,Trams.ASME.Ser.E,32‑2,(1965),261. (7) 長野 ・川 ・所,機論,54502,B(1988),1411. (8)Favre,A.,Phys.Fluid,26‑10,(1983),2851. (9)例 えは 文献(5),48.

uO) Champagne,F.H.,J.Fluid.Mech.,281(1967),153.

(川 Browne.L W.B.,Antonia.R.A.andRajagopalan.S.,Phys.Fluid,26‑5(1983),1222.

u2)Zaman.K.B.M.Q.andHussaim A.K.M.F.,J.FluidMech.112(1981),379.

43)Piomelli.U.,Balint.J.L andWallace.M.,Phys.Fluid,A,13,(1989),609.

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