• 検索結果がありません。

論文審査の結果の要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文審査の結果の要旨"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論文審査の結果の要旨

The Neutrophil to Lymphocyte Ratio Is Related to Disease Severity and Exacerbation in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease

COPD患者における疾患重症度および増悪は リンパ球に対する好中球の比率と関連する

日本医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学分野 研究生 古 舘 隆 子

Internal Medicine 第55巻 第3号、2016 掲載

慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease; COPD) は、種々の臨 床病型が混在した複雑で不均一な疾患であり全身性炎症が特徴である。好中球 とリンパ球比率 (Neutrophil to Lymphocyte Ratio; NLR) は炎症病態を反映してい ると考えられ、炎症の指標として用いられているが、COPDの臨床病態との関連 および増悪の指標についての意義に関しては明らかになっていない。申請者は、

COPD患者におけるNLRと重症度、増悪との関連性について検討した。

2009年から2011年に日本医科大学呼吸ケアクリニックを受診した40歳以上 の COPD 患者で、悪性腫瘍、自己免疫疾患、急性感染症、認知症などの合併が なく、経口ステロイド薬、免疫抑制薬、抗菌薬などの投与がない3か月間以上病 態が安定している141名を対象とした。安定期COPD患者におけるNLRと臨床 病態との関連およびNLRの安定期と増悪期における変化を統計学的に検討した。

NLR は 、 重 症 度 の 指 標 で あ る body mass index/airflow obstruction/dyspnea/

exercise capacity index (BODE index)、肺気腫の程度を評価する胸部HRCTでの%

低吸収領域 (% low attenuation area; %LAA)、修正Medical Research Council dyspnea scale (MMRC)と正の相関を認め(各<0.001)、NLR高値例は、呼吸困難が強く、肺 気腫の程度が進行し、予後不良であることが示唆された。一方NLRは、気流閉 塞の程度、body mass index、筋肉量の指標となる除脂肪体重 index、6分間歩行 距離とは負の相関が認められ (各p<0.001、p<0.001、p=0.001、p<0.001)、NLR高 値例では気流閉塞が高度であり、体重/筋肉量の減少、運動耐容能の低下が示唆 された。COPD増悪を認めた9例については、増悪期のNLRが有意に高値であ った (p<0.001)。以上、安定期COPD患者において、NLR増加が気流閉塞、肺気 腫重症度およびBODE indexと密接に関係しており、増悪期ではNLRが高値で あることを明らかにした。

第二次審査では、気道粘膜における好中球/リンパ球浸潤、COPD治療薬の影 響、%LAA 経時的変化との関連、栄養状態との関連などに関する幅広い質疑が 行われ、いずれも的確な回答が得られた。本研究は、NLRがCOPDの重症度と 増悪と関連することを示した意義ある論文であり、COPD の病態解明や診断学 発展に寄与するものと考えられた。

以上より、本論文は学位論文として価値あるものと認定した。

参照

関連したドキュメント

CT 所見からは Colon  cut  off  sign は膵炎による下行結腸での閉塞性イレウ スの像であることが分かる。Sentinel  loop 

梅毒,慢性酒精中毒,痛風等を想はしむるもの なく,此等疾患により結石形成されしとは思考

 12.自覚症状は受診者の訴えとして非常に大切であ

 高齢者の性腺機能低下は,その症状が特異的で

 毒性の強いC1. tetaniは生物状試験でグルコース 分解陰性となるのがつねであるが,一面グルコース分

P‐ \ovalbox{\tt\small REJECT}根倍の不定性が生じてしまう.この他対数写像を用いた議論 (Step 1) でも 1のp‐ \ovalbox{\tt\small REJECT}根倍の不定性が

線遷移をおこすだけでなく、中性子を一つ放出する場合がある。この中性子が遅発中性子で ある。励起状態の Kr-87

⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰