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Acetazolamide 負荷 99mTc-HMPAO 脳 SPECT

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Academic year: 2021

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(1)

‑ 8 2‑

Ac et az ol ami de 負荷 9 9 mTc‑ HMPAO 脳 SPECT

松 田 博史 杉 山 誠 * 野 口 隆俊 * 筒井 利弘*

要 旨

脳循環予備能 を短 時 間 に評 価 す る 目的で

9 9 mTc‑

HMPAO

による

acet azol ami de

負荷前後脳血流

spECT

法 を開発 した。椎骨脳底動脈循環不全疑 い の患者 に応用 した ところ,負荷 にて初 めて右小脳半 球 の血流低下が み られた。本法で は全検査時間 を約

3 0

分 に抑 え る こ とが で き,薬 剤 負荷 前後 の脳 血流 像 を 1回の検査 で評価 す ることが可能 なため臨床的 有用性が高 い。

は じめに

N‑i s opr opy

ト[123]

p‑i odoamphet ami ne

(123

I MP)

9 9 mTc‑hexamet hyト propyl eneami ne oxi me ( 9 9 mTc‑HMPAO)

による脳血流 シンチグラ フィは

SPECT

装置 の普及 とともに現在盛 んに施行 され るようになった。特 に,脳血管障害例 にお ける 血行再建術 の適応決定や効果判定 には必須の検査法 とな ってい る1)2)。 この よ うな血行 再建術 の適 応 と なる脳動脈主幹部 に閉塞 を有す る症例 で は,脳血流 状態 とともに脳循環予備能 を評価 す ることが重要で ある。現在,SPECT によ り脳循環予備 を評価 す る 方法 には,脳血流 と脳血液量

SPECT

を組 み合 わせ る方法3)

,acet azol ami deの投与 による脳血流の

増加程度 か ら脳血管拡張能 を推定 す る方法2)4)が報 告 され て い る。今 回 われ わ れ は,後 者 の方法 に よ

9 9 mTc‑HMPAO‑SPECT

を用 いた比較 的短 時間 で簡便 な脳循環予備能評価法 を開発 したので報告す る。

症例 と方法

59

歳,男性。1

989

8

31日 6:30

起床時,起 立 ・歩行障害 を認 め,歩行時 に右側へ偏債 したが約

1

時間で軽快 した。同 日

9:00

のⅩ線

CT

で は著変 はみ られ ない

( Fi g. 1)

。神経学 的検 索 で も来院時異 常 は認 め なか った。同年

9

6日 9 9 mTc‑HMPAO

(アマ シャム薬品) による

acet azol ami de負荷前後

脳血流

SPECT

を施行 した。9

9 mTc一 一 HMPAO

を調 製 しその

740MBq ( 20mC

i) を静 注 し,その

3

後 よ り1回 目の投影 デー タを

1 0

分 か けて収集 した。

その収集 開始 と同時 に

acet azol ami de ( DI AMOX

㊨)

1 g

を緩徐 に静注 した。収集終 了直後 に,同 じ バ イアル よ り

9 9 Tc‑HMPAO 740M Bq ( 2 0mC

i) を 静注 し, その3分後 よ り2回 目の投影 データ収集 を

1 0

分間行 った。1回 目の

9 9 mTc‑HMPAO

投与 よ り 全検査終 了 までの時間 は約

30

分 で あ った。使 用 し

SPECT

装置 は,GE社製

s t ar cam 400 AC/T

あ る。1回 目の収 集 で得 られ た再 構 成 像 は

acet ‑ azol ami de負荷前の脳血流像 を表 わす。 また,2

目の収集 で得 られたそれ は,負荷前 の像 と負荷後 の 像 が合 わ さった もの とな る

。1

回 目の像 を

,2

回 目 のそれ よ り減ず る ことによ り負荷後 の像 のみを抽 出 した。

画像診断のポイン ト

acet azol ami de

負荷前の

1

回 目のデー タ収集 よ り 得 られた再構成像,負荷後 の

2

回 目のデータ収集 よ り得 られた再構成像,画像 の減算 によ り得 られた負 荷後 のみの再構 成像 の横 断断層像 を

Fi g. 2‑4に示

9 9 mTc‑HMPAO br ai nSPECT dur i ngt heacet azol ami det es t

Hi r os hiMat s uda,Makot oSugi yama * ,Takat os hiNoguchi

*

2 ,Tos hi hi r oTs ut s ui * De pa r t me nto fNuc l e a rMe di c i ne ,Ka na z a waUni ve r s i t ySc ho olofMe di c i n e

金沢大学医学部核医学科

〒9 2 0金沢市宝町1 3‑ 1

' De pa r t me nto fRa di ol o gy,a n d8 2 De pa r t me nto fI nt e r na lMe di c i ne ,Ho ku r i kuHo s pi t a l,Ka na z a wa

国家公務員等共済組合連合会北陸病院*放射線科,*2内科

(2)

す。負荷前では脳血流像 に異常 は認 め られない。負 荷後 には右小脳半球 に矢印の ごとく集積低下が出現

し,小脳運動失調症状 と合致 した。

考 察

SPECT

にて脳循環予備能 を評価する他の方法 に は前述のごとく脳血流 と脳血液量

SPECT

を施行す る方法3)が報告 されている。主幹脳動脈 の閉塞 によ

核医学画像診断

Vol , 4No. 31 9 8 9 .1 2 . ‑ 8 3‑

り脳組織の潅流圧が低下すると脳血管抵抗 を減 らす べ く脳血管が拡張 し脳血液量が増大する。脳血液量 を脳血流量で除す ると血管内平均通過時間 とな り, この通過時間は酸素摂取率 と正比例することが報告 されている5)。 この酸素摂取率の上昇 は脳循環予備 能の低下 を示す。 このため脳血液量

SPECT

により 脳血液量 の増大 を検 出す ることが重要 となって く る。 しか し,脳組織の血液量 は

4 ‑5mg / 1 0 0gと極

Fi g.1 XでayCT s c ans ho wsnoabn

or mal i t yi na5 9 ‑ ye a r ‑ ol dpat i e ntw it ht r a ns i e nti s c he mi c

at t a c kofc e r e be l

(3)

‑ 8 4‑

(4)

めて少な く,脳表 の太い血管や静脈洞の高 い放射能 のために脳組織 の血液プールを正確 に評価す ること はしば しば困難である

今回

ac et azol ami de負荷 による方法 は Vor s t r up

ら4)

,Nakagawar a

ら2

)

な どによ り

1 3 3 Ⅹe

1 2 3 ト I MP

を用 い て精 力 的 に検 討 され て きた。acet

‑ azol ami de

は脳組織 の炭酸脱水素酵素 を阻害 し,脳 組織の

pH

を急速 に低下 させ るこの脳組織の

pH

低下 によ り脳血管が拡張 し脳血流量が増加す る と推 定 され て い る6)7)。 したが って,ace

t azol ami de負

荷前 と負荷後 の像 を比較す ることによ り脳循環予備 を評価す ることが可能である。今 回呈示 した症例 で は負荷後 に初 めて右小脳半球 に血 流低 下 が 出現 し た。 この ことか ら右小脳半球の循環予備能の低下が 示唆 された。血管造影 は末施行であるが同支配領域 動脈の閉塞 または高度の狭窄が疑 われた。

HMPAO

による

ac e t azol ami de負荷試験 は未だ

報告 されていない。HMPAOを用 い る場合,最 も 懸念 され るのは高血流域 において

HMPAO

の脳 か ら血 中への逆拡散 が大 きい ことであ る8)。 このた め

ac et azol ami deによる血流増加 は過小評価 され る可

能性がある。今後 は

Las s e n

らの提 唱す る補正法9

)

の適用 も考慮 され るべ きもの と思われ る。 この よう な欠点があるに もかかわ らず今 回

HMPAO

を用い た理 由は,

HMPAO‑ SPECT

で はその脳 内分布 が 静注後約

2

分以内 に決定 し以後長時間保 たれ る とい う性質10)を生 か した連続撮像が可能 であ るか らで ある。 また,ac

et apol ami deの効果 は静注 1

0分後 ぐらいで最大 に達 し,以後

3 0

分 ほ ど保 たれ る と報 告 されている11)。 このため1回目の撮像時間 を薬理 効果の最大 にな るまでの待 ち時間 に使 えるため

,1

回目の撮像終了後 ただちに

HMPAO

の追加量 を投 与す ることがで き全検査時間 を短縮 す ることが可能 である。画像 の減算 には頭部が全検査 中動かない こ

とが必 要で あ り,検査 時間 は短 けれ ば短 い ほ どよ い。今 回開発 した方法 は

ac e t azol ami de負荷 前後

の独立 した画像 を約

3 0

分で得 ることがで きるた め 患者 へ の負担 も少 な く施 行 が容 易 で あ る.I

MP‑

spECT

で は負荷前 と負荷後 を別の 日に施行 しなけ ればな らない。 また,1

3 3 Ⅹe‑SPECT

は同様 に連続 撮像が可能であ り,血流の絶対値 も得 られ るが,像 の空間分解能が悪 く, また

1 3 3 Ⅹeの洗 しだ し曲線 を

秒単位でモニターす るための特殊 な

SPECT装置が

必要である。今回の

HMPAO‑ SPECT

連続撮像法

核医学画像診 断

Vol . 4No. 31 98 9 .1 2 . ‑ 8 5‑

は通常の回転 ガ ンマカメラ

SPECT装置で施行可能

であ り,脳循環予備能 の評価法 として臨床的有用性 が極 めて高い といえる。

文 献

1 )Hi gas hiS,Mat s udaH,Fu j i iH,e tal:Luxur y pe r f us i on s yndr o me c on丘r me d by s e que nt i al s t udi e sofr e g ionalc e r e br albl oodf low a ndvol ‑ ume af t e re xt r ac r ani alt o i nt r ac r a ni albypas s s ur ge r y:C as er e po r

t

.Ne r uo s ur ge r y 2 5:8 5 ‑ 8 9

,

1 9 8 9

2 )Naka gawar a J ,Take da R,Tanaka Y,e tal:

As s e s s me ntofhe mo dynami cr e s e r vei n c a ndi ‑ da t e sf o rc ar o t i dbypas ss ur ge r yus i ngSPECT a nd1 2 3 トI MPac t i vat e dwi t ha c e t az ol ami det e s

t.

Advanc e si nFunc t i onalNe ur oi ma g ing2( 3 ):8 ‑ 1 5 ,1 9 8 9

3 )KnappWH,Kumme r

R

,Ke ubl e rW :I ma g in gof c e r e br a l bl oo df low‑ t o‑ vol umedi s t r i but i onus i n g SPECT.∫Nu

c

IMe d2 7:4 6 5 ‑ 4 7 0 ,1 9 8 6

4 )Vor s t r upS,Br unB,Las s e nNA:Eval uat i ono f t hec e r e br alvas o di l at or yc apac i t ybyt hea c e t ‑ az ol a mi det e s tbe f or eECJCbypa s ss ur ge r yi n pat i e nt swi t h oc c ul s i onoft hei nt e r nalc ar o t i d ar t e r y.St r oke1 7:1 2 9 ト1 2 9 8 ,1 9 8 6

5 )Gi bbsJ M,Wi s eRJ S,Le e nde r sKL,e tal :Eval ua‑

t i ono fc e r e br alpe r f us i o nr e s e r vei npat i e nt swi t h c ar ot i d‑ ar t e r yoc c us i o n.La nc e t1:3 1 0 ‑ 3 1 4 ,1 9 8 4 6 )Se ve r i nghaus

JW

, Co t e vS: Ca r boni cac i do s i sand c e r e br alvas odi l at a t i on a f t e rdi amox.Sc a nd ∫ Cl i nLa bl nve s t1( Suppl1 0 2 ):E,1 9 6 8

7 )Se ve r i ngha usJ W,Hami l t onFN,Cot e vS:Ca r ‑ boni ca c i dpr oduc t i ona ndt her ol ec ar bo ni can hy‑

dr as ei nde c ar boxyl at i oni nbr ai n. Bi oc he m∫1 1 4:

7 0 3 ‑ 7 0 5 ,1 9 6 9

8 )Ande r s o nA

R

,Fr i be r gHH,Sc hmi dtJ F,e tal:

Qua nt i t at i ve me a s ur e me nt s o f c e r e br albl ood 80w us i n g SPECT and [ 9 9 m Tc] ‑ d,LHM‑ PÅo c o mpar e d t o xe no n‑ 1 3 3 .∫Ce r e b Bl ood Fl o w Me t a bo18:S6 9 ‑ S8 1 ,1 9 8 8

9 )Las s e nNA,Ande r s onA

R

,Fr i be r gL,e tal:The r e t e nt i on of [ 9 9 m Tc トd,1 ,‑ HM‑ PÅo i n t he huma nbr ai naf t e ri nt r ac ar o t i dbol usi n j e c t i on:a ki ne t i canal ys i s .∫Ce r e bBl oodFl o w Me t abo18

:

S1 3 ‑ S2 2 ,1 9 8 8

1 0 )Ma t s udaH,ObaH, Se kiH, e tal:De t e r mi nat i on off low andr at ec ons t a nt si naki ne t i cmode lof [ 9 9 mTc ] ‑ he xame t hyl ‑ pr opyl e nea mi neoxi mei n t hehumanbr ai n. ∫Ce r e bBl oodFl owMo t a bo18:

S6 1 ‑ S6 8 ,1 9 8 8

l l )Got ohF,Me ye rJ S,Tomi t aM :Ca r boni canhy‑

dr a s ei nhi bi t i onandc e r e br alve nousbl oodga s e s

a ndi o nsi nmas ・ Ar c hI nt e r nMe d1 1 7: 3 9 ‑ 4 6 , 1 9 6 6

参照

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