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児 童
・ 生 徒
1 ねらい
日常生活の中には、社会的・文化的につくられた、性別による固定的役割分担意識が存在して いることについて学習し、それについて考える機会とする。また、性別による固定的役割分担意 識にとらわれない、これからの自分らしい生き方についても考える。
2 進め方
(1) ワーク 1 について
① 質問に答えることにより、社会的・文化的につくられた、性別による固定的役割分担に ついて、自分がどのように考えているかを知る。
② 3 ~ 4 人ぐらいのグループで、なぜそう思ったかについて考えを発表し合う。性別によ る固定的役割分担を果たすのではなく、男女がともに生きていくためにはどうすればよいか に気づく機会とする。また、お互いの意見を聞いて、さらに考えを深める。
(2) ワーク 2 について
①
「かながわ家」の人々の話を読む。
② 板書を見て、登場人物や場面について理解する。
③ 会話の続きを各自考えて書く。
④ 2 人組をつくって、夫婦の役割になりきりそれぞれが考えた会話を順にする。
⑤ どんな会話になったか、いくつかのペアが発表する。
<予想される会話例>
ゆり子さん:家事がわたしの仕事だなんてだれがきめたの?わたしだって働いているのよ。
一郎さん :おれは、家族のために生活費のほとんどを稼いでいる。通勤時間も長い。でも、
おまえは仕事場が近いから、家の中の仕事はおまえがやって当然だろう。
ゆり子さん:確かに通勤時間はあなたより短いし、仕事も簡単かもしれない。でも、それに 加えて、家事はたくさんあるのよ。ごはんのしたくはすべてわたしがやってい
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女性の人権(男女共同参画社会)
男女がともに生きていくために
◉かながわ家の人々
は、話題になっていること。
※印は、家族のために行っていること。
ゆり子 一郎
かもめ
ゆり子さんに 起こしてもらう 朝食を食べる バスケと塾で 忙しい
ゆり子さんに 起こしてもらう 朝食を食べる
※朝食の準備
※洗たく物干し
※朝食の片づけ
※買い物
※洗濯物のとり 入れ
※夕食の準備
※お風呂の用意
近くの会社 遠くの会社
朝 夕 朝
(板書例)
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るんだから、忙しいときくらい、ちょっと手伝ってくれてもいいじゃない。
一郎さん :だったら、おれの仕事も手伝ってくれよ。できないだろう?
ゆり子さん:手伝いたくてもできないわ。
(3) ワーク 3 について
ワーク 1・2 をとおして感じたこと、思ったことを各自書き、ワーク 1 のグループで発表し 合う。その後、クラス全体で共有する。
3 解説
子どもを取り巻く環境には、性別による区別や差別が存在します。それを取り上げ、考えるこ とをきっかけにして、日本で社会的・文化的に作られてきた、性別による固定的役割分担意識が 存在することを知るとともに、それについて自分の考えを伝え合うことで、自分の生き方や見方 を深めるワークです。また、身近な事例について考えることは、これからの自分にかかわる問題 としてとらえ、差別に気づく感性を磨いたり、活動をとおして自分の意識を高めていったりする ことができる学習展開となります。
大切なのは、人間としてどう生きていくのか、また、自分らしく生きるためにはどうしたらよ いのかということです。多様な性のありよう(※ P. 82 ~ 88 参照)も踏まえ、固定観念にとら われずに生きていくためのきっかけとします。それとともに、自分には自分の価値観があるよう に、他者には他者の価値観があることを知り、互いの価値観を押し付けるのではなく、尊重し合 うことが大切であることに気づかせます。
なお、指導の際は、個々の児童・生徒の家庭環境にじゅうぶん配慮してください。
<参考資料など>
・ 「人権教育資料の分析的研究1-「協力的」 「参加的」 「体験的」な学習を中心とする指導例示の特色と傾向-」
(上越教育大学研究紀要 第 31 巻 別刷)梅野正信(平成 24 年)
・ 「人権感覚育成プログラム(社会教育編) 」埼玉県教育委員会(平成 21 年)
・ 「じんけん実践ガイド」栃木県教育委員会(平成 16 年)
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児 童
・ 生 徒
( )年( )組( )番( )
次の①~⑧の質問の答えを、右の「はい」 ・ 「いいえ」 ・ 「?」の中から 1 つ選び、
○をつけてみましょう。
① プレゼントのリボンは、女の子はピンク、男の子は青がよい。 はい ・ いいえ ・ ?
② 運動会の応援団長は、男子がやったほうがよい。 はい ・ いいえ ・ ?
③ 女性のおしゃれは気にならないが、男性のおしゃれはおかしい。 はい ・ いいえ ・ ?
④ 学校の制服は、男子はズボン、女子はスカートがよい。 はい ・ いいえ ・ ?
⑤ 女性は、みんなの前で泣いてもよい。 はい ・ いいえ ・ ?
⑥ 人間の魅力は、女性は優しさ、男性は強さだと思う。 はい ・ いいえ ・ ?
⑦ 料理は、女性がつくるのが普通である。 はい ・ いいえ ・ ?
⑧ もし自分が長男だったら、結婚しても親といっしょに住む。 はい ・ いいえ ・ ?
1 3 ~ 4 人ぐらいのグループで、なぜそこに○をつけたのか、その理由を話し合ってみましょう。
話し合いで出た理由の中で「なるほど。 」と思ったものを書いてみましょう。
2 話し合いを終えて、あなたが考えたこと、思ったことを自由に書いてみましょう。
ワーク 1
男女がともに生きていくために
1 -⑫
42
次の「かながわ家」の人々の話を読んで考えてみましょう。
・妻のゆり子さんは、家族のだれよりも早起きし、朝食の準備をします。準備が終わると、一郎 さんとかもめさんを起こし、全員が食卓にそろうまでの時間を使って、洗濯物を干します。家族 全員が朝食を食べ終えた後は、急いで片づけをして、身じたくを済ませ、自転車に乗って、近所 の会社に出勤します。
・夫の一郎さんは、通勤に 2 時間かかる場所で働くサラリーマンです。帰りは大変遅く、睡眠時 間がじゅうぶんにとれない日々が続いています。今朝も、 とても眠そうな顔で食卓につきました。
・子のかもめさんは、小学 5 年生で、地域のバスケットボールチームに入り、週 3 回、練習を しています。さらに、週 3 回、塾にも通っています。今朝も、元気に学校へ出かけました。
ワーク 2
かながわ家の人々の紹介(神奈川県在住 3 人家族)
★妻: ゆり子 さん(会社員)
★夫: 一郎 さん(会社員)
★子: かもめ さん(小学校 5 年生)
一郎さん : 「ただいま」
ゆり子さん: 「おかえりなさい。あら、早かったのね。 」 一郎さん : 「風呂、入
はいれる?」
ゆり子さん: 「ごめんなさい、まだできてないの。今、晩ごはんのしたくをしていて、お 鍋の火から目が離せないから、あなた、お風呂の用意をしてくれない?」
一郎さん : 「え? おれがやるの? 今日の電車すごく混んでてさあ。おれ、本当に疲 れてるんだよ…。 」
ゆり子さん: 「そうなの…。じゃあ、このお鍋の火をちょっとだけ見ててくれる?」
一郎さん : 「やだよ! おれは料理なんてつくりたくないよ! それはもともと、おま えの仕事だろう? 」
その日の夕方のこと。仕事帰りに、急いで買い物をして帰宅したゆり子さん。ベ
ランダの洗濯物をとり入れ、休む間もなく、夕食の準備をしています。かもめさん
は、塾に行っていて、家にはいません。そんな時、一郎さんがめずらしく早く帰宅
しました。
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児 童
・ 生 徒 1 このあと一郎さんとゆり子さんはどんな会話をしたでしょうか。左の会話の続きを考えて書い
てみましょう。
2 2 人組になり、それぞれゆり子さん役と一郎さん役になって、会話をしてみましょう。
ワーク 1・2 をとおして、感じたこと、思ったことを自由に書きましょう。
ゆり子さん:
一郎さん :
ゆり子さん:
一郎さん :
ゆり子さん:
一郎さん :
ゆり子さん役の人
( )
一郎さん役の人
( )