• 検索結果がありません。

國語と英藷の受動態の比較

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "國語と英藷の受動態の比較"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

 七

國語と英藷の受動態の比較

刀再奮マ

序. 設一 國語受動態の溝極面

二 莫語で受動態の望ましい揚合

三 受動態の代溺となみ屡藷の嚢麗法

跨 謹語受動態の積極旛

 國藷が墨譜その他印敏系密語に比し受勲態の範縷も綱濾せられ臨調も濃い事は夙に比較紅紫學潜の注欝を養いた特徴であ夢︑こ

の油墨籍断は激動滋麟が参上なる訟響族に所㎜心するかを決定す・る雷臓ふ八な剃画学材料とさへなって騰⁝る︒たとへばアス・トンは雛瀬野購⁝國瓶懸け⁝﹁畿亭に

動詞の入稽ボ衝けて居る爲に受口が獲呈して居ない﹂事を以て爾者属系論の訳繭櫨となし.又その泄にチ孤ムバレンはアイヌ語に

は印繰戸の如き受動態蓬穿在して居るが躍藷にはそれが鋏除して居る事事を以て爾者は趨系統の譜であると脇剛ずる一瞬驚として居

る蓼紅斑際に霞譲と英諮の受動態跨額度の難を蟹傷を以て説曝する爲に和泉式蕉欝記饗頭嚢︸二頁の原作と大森女寅による局簡所

の英謬とを姥幸して見るに原作にはその緯唯一縄の勝専掌然⁝勢があるのみなるに饗し醗課には籔に前後三十七灘の受動型が現れ

る.︒癩じ霧容を表環ナるには一 繋三†七と言ふ甚だしい差が生ずるのは一管講麟譜の如何なる差に俵る物であちうか︒∵万が不必

要とする物が他方では何故に不可鋏なのであらうか︒上等の黙を以下審かに検討し爾幽藷の互の〃特徴を解明すゐ一助とし麦い◎

・麟 國語受動態の溝極面

(2)

  一般に國語の受動態は入事的驚動に限られて居る黙英語と異る︑入麺的驚動とは一.利害を憾事る能力診る入

肇二︐或勧作に毒墾︑迷惑︵健は恩恵︶等の利害を受けゑ篠である︒從って次の英語の例の如ぐ渤を主︐語とする受動態は近來の醗課的國文以外には愈愈では用ひられない︒

 ..︒・き侮璽.鑓♂ぎ≦鼠ξ窯◇巳3詳

  穆ぽびaぴ包き聲警窪繊蒜讐鮮姦

 ︸畢に入を主語としても霧靴

  顧薫霧ぢ幽蓉篇ξ驚暁血ぎメ綴冨霧9臓巽.

  擁穿羅霧瞬糞嚢く富窯巴ぴ綬鈴奪黛鑓解

 の如き英文を﹁相客に伸間入参された﹂﹁一少女に面接された﹂の如き幽籍に修す事は迷惑の語感が強く原意を

 失ふに到る︒・此の二黙で娘心の受動態は既ぞ非常な制限を受けて居るのである︒但し物が主髄の受動態も次の場

 合には國語でも普通に行はれる愈第一は物を擬人化した場ム欝で斑柳等に良くある

  飛鳥山 毛轟になって見限ぎられ

ぎ 呼あぶられて 五臓をしぼる 古ぎせる  ド       ︑

 の如きは之である︒第二金物の動作でな︽歌態を言ふ時でみる馨即竃﹁彼の家はライト氏忽よ夢建てられた﹂と︐

 動作を主事と凝る場合は國語では誉はな雛︑が︐反之.﹁彼の家は耐震的に建てられげ丸居るしと歌態を示す場合は國

 語でも許容される︒この歌態を示す場合と動作を示す場合との受動態には異った二面のある事は華客ムは動的及

 び翻的受動態なる名望で.エスペルセンは生成及び存在受動態なる名繕で論明して居る.猫要語ではそれん\

 メく舞鎌窪と零ぎによ夢爾⁝者を僻別むて︐居る︒      ︑    石      ・    ・

       一︐八

(3)

軸九

農 莫語で受勢態が望ましい場合

國語の今一つの顯著な特性である主語を顯在させない特徴は受動態の嚢蓬せぬ事實と密接な因果丁重を持って

  居 ⇔9る

  ◎

主語が自明で言ふ必要︑のない場合壽 主語が不明又は表はし難い場合︒ エスペ残センは英語で受動態が望ましい場合として次の五例をあげて居る︒

遽慮氣象のため主語を言はぬ場合ゆ

受動態にすれば丈の主語を取りかへないですむ場合︒.

動作の主語よりもそれを受けた物の動作歌況が問題となる場合◎

以上のいつれの⁝場合も國語では能動態で言ふのが寧ろ常態であるがその多くは國語の主語潜在の性質で讃明され

る︒eの主語が不明又は表はし難い場合とはたとへば

 膚ぽ甑88瞳叢藩蓉葺㌫ド      ≒

 麟︑奮讐な︾§儀象魯⇔≦鷺圖●

 ↓翫も・覧g護︒騨器遷婁嬉一寒貯な斜

等の如きでいつれ馬能動的主語が不明である.他の印書語.猫難語︐佛垂絹にはか瓦る場合匿い意味を持つ竃§騒

箋等がある爲      評  ぎご洲剛累姦鼠藻ウヴ霧轟凶霧糞碧

(4)

 C鵠窪欝℃︹三醇謎脇9粋

の如く言ぴ得るが英語には之に挙る物がない気勢ぴ受動態に依らざるを得なくなる︒然るに転語では主語を常駐

で竜省略する位であるからかエる不明の主語に當然何等の考慮を彿ふ要はなく﹁懸者を呼んだし﹁壁に⁝掛けた地

回し﹁この総⁝は良く推いてある.の如く極めて自然に能動態で表現し得る○

口の主語が自明で言ふ必要のない場合と隷

 窪儂︷琶︸騨G・弩客潟津岡6き匙いポ

 畿⑰〆峯統9轟90犠ジ磨耀昏

の如き物で英語では之を能動態で鴛ふ爲には

 霞ぎヒも・鷺葵響薦膨一りぎO§蝕墜

 瞬︑8℃冨巳①9&剛き属ン織億や

の檬に何等かの形式上の主語を使用せねばならぬが面魂では同様の理由に依参簡軍に﹁カナダでは英語を話す﹂

﹁彼を議員に選羅した﹂と主語も要らす受動態にする必要もない︒

鶴の連慮﹄声貌の%め主語を言はぬ場合とは良く論文や講演に⁝見られ噂︑o型で自己を脊後にかくして自己嚇笥の判臨団

でなく客観的事實である檬な含みを持つ文髄であるっ

 繋蓉慧匂・既⑪ぞげ︒な・匙傷〜

 ︾︒ゆ圃臨く︒げ窪雛鑓ゆ簿瓜◎鶏⑳儀げ焦◎容︾︽        ︑       内       .

の如ぎはこの例である︒この檬な自已雪乞的な文語た寒し近頃は論文でも親灸的封話的な文龍も現れた︒前考の

代表としてエスペπセンの 膨︒・2酔芝鼠夢讐︒︒ぴ○回鏑B鰺鍵︵十二章受動型︶後者の代表としてりードの回︑触8︒

       ご○

(5)

      毒      嚇ご

強犠瞥︸愛パ序言二頁十九行まで︶の愈々簿じ長さの英文を比較してその聞に用ひられ掩入事代名詞を激へて見ると

エスペルセン 4 りード.28 であり前者は自己踏晦的である事がわかる︒殊に四聖の代名詞も一入禰軍激を

用ぴす復数型ぐぐのを用ひて共簿責任の檬な鞭吻である︒ 一方この闇に現れる動詞の態を比較して見ると

噸︐受 動態

二.能 動 三

三︐過去分詞

麟︐現在分詞

五︐自 動 詞

  計 エスペルセン

慈 1強28

裟り5

各8

臓ソ薫誉 8

13G

0952 10

総計の動詞は愈々樗数であるが今受動的である過去分講と一とを勲へた物を受動要素として能動的な現在分詞と

二とを撫へた物を能動婆素とすると

        エスペ為セン  夢ード       ︑     −

受︐動要素 

34

能動要素 ︑1236%︷雰79%

U4刀@嚢2!鰐

とな参エスペ笈センは夢ードに比し断.然受動態を多く弔ぴて居る事がわかる︒之表は英語では無入閣的丈罷を好

めば必然的に物を主盤と爲す事とな夢.ひ撃て受動態を用ぴねばならなくなる竃馬を明瞭に論明して居るゆ然る

江國甑響でな前例の様な欝も﹁かう幽し諾も遇言で健適りますまい瓢﹁前倉庫述べた如く転の檬菰脅氾を踏濁しつ

(6)

転.さρとて叉物を主絡⁝とせぬ勤誘的な表現が許される傷

 以上三つの場合潔いつれ亀能動の主語が明示されぬ場合で鵬スペルセンは英語の受動態七〇%から九四%まで

はこの種であると言って居るのを見れば英語に如何にか鼠る受動態が多いかぜわかり︐その様な場合國語では今

説明した様に晶晶能動的に表現する事を思へば爾醜語聞の受動態の頻度の差の原因が那邊にあるか穿わかる︒叉

これらの英語の能動文の主語は受動態では省略し得る渥度の意味の馬継性しかなく︐能動態で存在して居るのは

セマンチツク      ゲ ンマチカル蚕齢上の要求でなく文法上の手段であるに叢ぎない︒閣議ではかエる意義上重要でない要素は容易に省略して了

ふ︒主格省略の國文が外釜人の心配する程意義の混迷を示さない事はこの黙からも訟明し得る︒

∩岡の受動態にすればキ語を取替へないですむ場合とは     ○檬㎞器轟毒答ε些oC簿ゲ﹃き酸︒固ξε器ρ7一醗沖津◎︑︒簿瞬き㍗

の橡な例で之はε宮・鶏・零欝はま鞠︒9¢窮ε蓉¢とするよ夢主語が一貫し蒲潔である黙優れて居ると言ふのであ

る︒か玉る場合も國語では容易に解決して居る︒

 煩麟の犬は追へども去らす︑

 昔あ夢し家は稀な夢︒あるは去年破れて今年は作夢.︵方丈記︶

      ゑ  み      ゑ  ゑ並等は英文法的には﹁煩悩の犬は追はるとも去らす﹂﹁去年破れて今年は作られしと鴛ふ方が論理的なのであら

うが國諮では無雑作に上記の様に言ふ︒國認の︵殊に古典の︶野飼にはか蕊る折一方を受動態にせねばならぬ例

が多い︒叉古典の親代ロ語鐸にも次の谷崎源氏の例はそれである︒

 中縛はかく言ふにつけてもげにあやま夢たる事と思へぱ︵稗幸.原文︶

 中︐將はさう仰しゃられて見れば全く自分の失錯であったとお感じになって︵谷崎謬︶

      嚇三

(7)

       三譜

原文のかく言ふ者は近江の君であるがそれを態粛引出すのも煩しく︐さ参とて現代人にに既に原文は若干難解に

なって居るので謙交の様に受動態を用ひるよ夢心はなかったのである︒

鶴の動作の主語よ・り竜それを受け疫物の動作事態が簡題となる場合

 騨 ︾ぽ繋誉 甲︐乙を打つ︒

 鮮 魏ぞ霧審舞霧耳許 甲亀乙に打たるΦ      ・

との二文は錘の内容を態を攣へて言ったと叢には言ふが嚴密隻黒と次の瓢で異って居る︒鵡.重黙が異

る︒前者は加害者に後者は被害者が聞題︒二︐意志の有無︐前者は故意︐後者は必ずし喝轟然︒三.受鋤態では

動作の輕路よ参編垂が重んぜられて居る︒故にこの様な時には英語では受動態が望ましいと言ふのである︒然し

︑國語では乙を甲よ二重観し乙を交頭に引出し品位を翼へながら猫か・つ受動態に擦らす﹁乙は甲が打つ疫﹂と言ひ

得る︒之は前記四例の檬に主語潜在の特徴によるとは別な聖明を以てせね嫌ならぬが壌語ではか忍る文頭提示語

として強調する型はごく讐通に見られる所である︒

      鋤       炉       毛︑        議 受動態の代用となる欝欝の表現法

 前章に於て英語で受動態が望ましい場合亀醜語の特牲が能動態で言ぴ切る事を可能ならしぬる諸例をあげたが

鴬語にはこの外に為色粛の特種な表現があり受動態の代用を爲して居る︒本章ではそれらの種々の表現法を考へ

て見たい︒

幡醸敬 語 法      .      ・

 先づ考へち離るのは國語の非常菰獲達した敬語法である︒今或動作︵たとA城教へる事︶がA︵たとへば我︶

(8)

よ夢8︵たとへば彼︶に欝って行はれた時之を表現するに如∵弼なる手段に依るか︒茄四谷ではAを主語として欝へ

ば能動旛8を主語にして言へば受動のいつれかに依∵ジ表現する︒即ち次のいつれかである︒      ノ

 β︶ 固讐〆彊圃属㌶ヨ鄭

 鱒︶ 麟喬が・霧雪餌覧碁ξ艶少

然…驍ノ前蓮べた様に露語では︸の様に︸々鳥獣を明示する方法を好まない¢叉二の様な受動態も獲達して居な

い︒︑それではその補ひを何でつけるかと言ふと︐それは動講に或は愛敬或は識遜を示す特種工作を講馳てその動作

が何所から何所へ向って流れたか示す殻語法である︒即ち前例では﹁お教へした﹂と需ふ表現で我から彼に向つ       お  ゑ      ゑ  ゑて行はれた事を示すばかりでなく導者闇の裏曲・親疎等の關係までも表はし得る︒触敢へて戴いたし﹁敏へて貰つ

み      れ     れ   ム      れ   レ     も  ち  みた﹂等はそれ自身完全な受動態である︒論語では受動も鯨敬の助動講も共にる.らる︵交語︶れる.られる︵織

語︶で共遍であ妙嚢生的には受動的用法が奪敬を示す嶽に爺婆された物であ亭9︒即ち貴人は自己の意志を以て行       ロゑ ま ゑ ま動ずると言ふより天然自獲の行動の如く言ふ方が敬語を示す心理から落話されたものである︒行幸する怖.より行幸

み  へ  を      み       ゑ  や    ゑ  ゑ    ろ  ゑされるが敬語となる厨以である︒叉行幸なる◎御嘉納あののなる.ありが敬語となるの愁叉同じ心理である︒鯨

敬と受身との差の微妙な事は次の例を見ればわかる◎

 私は父に英語を教へられた︵受動︶

 父は私に英語を敏へられた︵尊敬V

私を主盤とすれば能動.父を主盤に取麗ば奪敬となる︒手紙文では敬羅を現すに漢文の助動講を用ひ﹁被丁度﹂

﹁被⁝遊度しとする位雨者は渾然として居るのである︒然るに現代國語では次第に敬語には受動と別の表現を用ひ

      ゑ ゑ ゑ      る  ゑ ゑ    ゑる事が嚢達し︷毒敦へて戴いた﹂︷葦歎へて糞つた﹂﹁お教へになった﹂等の形が普通乏な参漸次吾寿の意識から爾者

      二瀾

(9)

       .二五

.の密接な關係が薄らいで亙るのではないか︒葦生に次の檬な英語の受動態を謬させると﹁讃まれる年頃し﹁四物

を藩せられる﹂等とのみ課し原意を失ふ◎

 ︑暁¢麟畠蒙︒驚醐鷺ε三品島ψ霞誉簿麸ミ詳舞躇78旧婚竃講論昏慧零ぴ8ドつ驚鰍器︶

 8︸蒜轟蓬脅霧§飛ミ幾馨駄黛輪曙韓霧轟義ξ終困お搾鑑︒9窪㍉

        み ゑ       ゑ ゑ ゑ之を﹁入に績んで貰ふ年頃し﹁領掌に着せて貰った﹂の様な適謬が仲々出來ないのは敬語も一種の受動態である

事の認識が不足だからである︒

島.被動的動作を意識的の如く言ふ法

 いつれの結語にもこの檬に自己σ自由にならぬ動作を恰恐自己の有意識的動作の様に需ふ方法は存在毒て居る

が國語には殊にこの種の表現が多い︒

     ゑ  ゑ  ゑ  ゑ らくだを逃がしたのではあ参ませんか︵翻語讃本︶         あ  ゑ  ゑ 病氣で一入息子を殺した︒   ・        ︐       ︒

 とげを刺した︵但し﹁蜂に刺れたし︶

      ゑ ゑ ゑ ゑ ゑ ゑ ゑ あか棚に菊紅葉など折り散らしたる︵徒然草︶

      ゑ  ゑ  ゑ  ゑ  ゑ ︐淺黄の帷子をぞ透かしたまへる︵枕草紙︶

殊に英語との封照で顯著なのは喜怒哀艶等の感情を我は能動的に君ひ彼は受動的動作乏見る瓢である︒然し飛語

でもそれ等動詞を受ける名詞の格を見ると避に驚く審に謬るぞに満足する等格助詞にを使って居る所を見ると若

干受動的な物を意識して居るのか竜知れぬ︒何所までを空輪と感じ︐何所から意識的動作であると籔するかは微

妙な問題である︒﹁怪我をするし﹁病氣をするし﹁死ぬし等は國語では皆能動的に言ふが英語では怪我の方は原因

(10)

が瞬間的で轟然として居る爲であらう皆受動的にゲ︒羅O§浄撫︷三轡一銭斜ぎ暮の如くに言ふ︒然るに病氣の方恵

吾々の起せすして受けた黙は怪我と同様であるが今度は受動能動爾様の表現が牛ぱにして居るのはそれ程原因が       晦明確でない爲であらうか︒叉吾々の最も好まざる死は歳事受動的に言ふ筈であるが之は英語でも皆能動的に言      ゑ  お   ち  ちふ︒之は醤考意識が彊くなると鎌︒ではなく心的と言ふ燐な範畦⁝に入る爲であ らう︵但し國語の殺すは死す

と悲話がある︶︒バイイは﹁言語活動と生活﹂中にこの様な﹁自己の意の如くならぬ結果をしば/\心にもなく

蒙る時でさへ主輪が能動的であるかの如き表現は我々の如く獲達せる謎會め内に残る原始的心理の痕跡である︒し

と言って居るが之は國語の戦記物に見られる﹁内冑を射さすし式の表現の論明としては不適である︒國語では受

動態は被害迷惑の語調が強いため己の弱昧を示す様にな参それを避ける爲に造意に使役態を用ひたので寧ろ複羅       ち  ち  ち  ゑな進歩した心象である︒ 一軸に繋馬で受動態を用ひる所を國語で使役的に前轍ふ例は可成の多い︒﹁牛にひかせて       マ  ゑ  あ  ち善光寺参り﹂とは言っても﹁牛にひかれた軍﹂とは言はす﹁牛にびかせ完車﹂が普通であり覧凶窃ヨ註◎89脅戦

      ゑ ゑ ゑ      ゑ み るも﹁註丈で作られた服﹂でなく﹁註文して作らせた服しであ.る︒⁝戦記物以外にも      ゑ  ゑ  ち 金銀に絵慶なく京鱗の者によい事させて⁝⁝︵永代藪︶

       ら      ち  ゑ 遙たのおもぴ胸をいたましめ︵奥の細道︶

ぬ等は張い威勘じを盟ハへる︒

三︑受動代用の自動詞

 國語でも英語で竜他動講の受動態と自動詞とは極めて類似しその閥に明確な一線を引く事は困難である事が多

い︒クルーシンガは︸ 慈ふ︒

 ﹁.元湊保留目的語を有しない受動の動詞が作爲者を示す修飾語なしに耶ぴられる.時は意味上には自動講と同等

      ご六

(11)

二七

 になるご

建って回簿簿器蔓鳳の霧aは 既に受動的意識を溝失し︵その認擦には普通過去分詞に嫁用ぴない張詞のく猛撃を

用⁝ぴて居る︶同驚冒智¢の如き自漏動詞と繕︸︑語慈になって居る︒

 殊に國語では自動詞の意義が英語よ夢も廣大で翻然受動的の内容を持って居る物が多い︒

聞題が解ける.わかる.囁先生紅敏はる︐葉が風に破れる︐木の葉に埋れる︐恩師にさっかる︐追手

 に捕まる︐ 時計が見付かる︐ 命が助かる◎

  も     ジでゑ マまズ  ンバせきめン ン ゲタサ      ァノマララス バツシプ バヨプヴァカーヲの縫本語會話文法に絃か認る動詞を攣期受動豪遊と名嫁け﹁多くの場合英語の受動六詞は

縫本四の自動誕に絹當するしと注意を輿へて居る︒       ゆ ﹃盤に國語の自動詞は他動詞語尾が一︑す﹂が多いのに短し﹃︑る﹂語尾が多い︒裂ける一裂く︐刺さる一刺す嶺

絵る・⁝翻す︒生きる⁝生かす導蒸れる一蒸らす︐生える一生やす︐眠る一眠かす略奪等の事實から判断して自動

講は受身の助動詞癖馬︐らると蘭係あ参︐他動詞は使役の助動詞す︐さすと關係が溺つたのだらうさ判ぜらμて居       も  ゑ  ち      ゑるΦそれ程謙語の自動講は受身と蜜接な書髭があった物で現在自動詞扱ひをされて居る﹁舟が見える﹂﹁鐘がき

 ゑ  も       ミこ応る︻等は萬葉等ではまだ受身の意識が明瞭であった︒

  おイス護.態が不定な漢語系動講      も  ゑ 國語の動詞中には漢語の抽象名詞にするを付けた動詞が非常に多数を濤めて居る難彼等は一.決定する︐破回

する◎分解する等のサ攣活用の物や 二.減する.鍵する︐通する等のザ裁上︸段︵或はザ攣︶三︐化す.決

す亀復す等のサ行四段︑︵或はサ愛︶の物まで入れると一寸改つた論丈調の文章に於ては四段活珊の動詞の鍛を凌

       ごきこしもノなノなぐニミ      どなノミノやど駕する︒然るに之等漢語好め動詞はどれも自他いつれに亀使用出來る︒たとへば決定するは他動詞の決めるに巻

(12)

自動詞の決ま勧にもいつれにも使はれる︒撃って次の鎌に言ふ事が繊登る・

  委員は計書を決定した︵決めた︶弛動詞    ︑

  計書が決定した   ︵決った︶自動詞

 この際若し沢寒露惹が地動講用法に隈られて居たなら﹁計書が決定された﹂と翻然受動態を用ひねばならぬ︒英

 語では疋にその通鞍で決定するに當る動詞警︒惹ρ皆磯鑓鳩難・霧鶏ρΦな・露ぴ努劉等いつれも他動詞であり自動詞に纏堺

−する事が璃來ないので計書を主諮に出す時はいつれも受動態に篠らねばならぬ覇

  ︑ご答℃ぎ繭考霧警愈傷鼻瓢罷3飛簿a秘轟う簿二a勤畠樫勲窯凶罫a簿轟

 との様に漢語系動轟は自他爾標に用ひられ又その系統の動詞が非常に多い事が蒲倉の受動型の勘い盛大な原因の

 ︸つとなる◎      .      ・      ボイス  元來漢文では自他の別は勿論の事︐名詞動詞の麗別さへ無いのであるから態も又不明で亜流によ参判断するよ

 の外ない事が多い︒勿論於.爲︐見職遭.過.被等の語を見漏し語として受動態を作る事込みるが多くは丈肱に

・よる︒この語法を受織いだ論語では良く薪聞の見出議に見られる嫌な助詞や動詞語尾を省略した表現では能砺が

 不明不定で勃断に待つより外はない︒例へば﹁申共軍包翻しとは中共軍が包幽したのか叉は包園されたのかわか

.らない︒能所が不明なの絃結局漢交の名詞的構⁝造による物である︒英譜で臨縄様に現在受動態を用ふべき所を能

 動態ですまして居る講例は殆ど嚢生的には名講的構文であった事がめかる︒ の.進行形

  ↓ン弗綱箏塁Q訂び凱冠適園掲

 極皮的には嗣圃冨ぴ◎彗⑳鍍⇔繋げ鉱冠幽一艇︵叢叢鎗霧8窮慧鳶低霧︶で我が﹁藏下建築熱しと比較される︒.

      二八

(13)

二九

⇔.不定 法

 磯ぼ簿鋤◎麟器雛酔Oざ貯

之も歴史的には蓼は前置詞瞬簿は名講でぎ瞳霧葱に匹敵する︑密語の貸家と比較される︒

偽.動名詞

.甫冨ぎ蕊¢霧&韓審嘗搾瞬雛購

動名詞は當然名詞用法で我が修繕を要するに當る壽

㈲︐抽象名講

 減.ぴ⑫團◎壽鼠三三冨3簿騨

之は﹁親に 封ずる愛しとも﹁親の愛しとも即ち親は愛の主灘とも融解的と窓解繹される︑國語でもそれは養育の

恩︵養育された恩︶養育の機︵養育する犠︶の襟に能所の決定は場面による︒

 名詞を他の名詞にその取直綾させ形容詞の役を勤めさす働きはエスペルセン等は英語の佛譜に比し優れて居る

機能であると蓮べて居る◇たとへばぴ窪亀等巷簿︵濁︶⁝磯醜斡自警げ実需瓢︵鴨と8鎗霧轟8舅︵濁︶一偽・註?塾導§鮫窪︵男︶

の如く佛藷では前置詞を要する︒       ゑぜス然るに國語でな更にこの接着は自由で者詞は殆ど無制限に形容詞となむ得る黙は便利であるがその代参態の細握

      ド ノ じ   き ド ノく        い あ   ゑ  な       ド ヒドじノ   さ き      ミ  ニモには注意が要る︒た乏へば破壌個所は破壌されだ欄所であむ︑破墨爆弾は蝶蝿す徽爆弾である︒英語なら當然

      ゑ  を  ゑ      ち

典幽E霞葦欝騒鴫冨零と撫霧窪課鼠需ぴ§暑と晶〜麟ぴ分ける翫である◎又追放人は追放された入で凌夢︐迫害者は迫害す

ゑ      ち       ぢ       ある入である︒この混迷を厭ぴさのとて漢語調も捨てたくない時は被 選墨人︐被後見人︑被除数ρ檬な言方をす

る◎

(14)

五.自 然勢

 自然勢とは薄身法で受動と形は同じであるが自然にその様になる動作を意味する時に用ぴる言葉である︒

      み  ヰ  ゑ      も  ゑ  ゑ  も      ゑ  ゑ  ち  ゑ  ゑ 筆取れば物書かる︒ 昔の事が偲ばれる︒ 撃墜が案ぜ.られる︒

等の難き物である︒獲生的には受動の縛用であるが現代の意識では少し意義が異る︒叉形式からも現代國語では

 ゑ を       ゑ を書かれるに廉し書けるの言った風に別型を持つ様になった︒英語でも自然かくなる場合と受動態とが密接な關係

のある事は次のカームの言葉でもわかる︒﹁自動詞が或事が自然的な維路獲農でそれ自艦起る様な事柄を蓮べる特

に受動的な語論を帯びて來る◎﹂又英語で前章に基げた四つの能動態が受動態の代用となる場合の更に第五の

例として能動受動態なる物がある◎それは      囁︑

 蒋ぎぎ︵汗裂翻婁亀 ↓︸一窮oo養鶏雰辱ミ︿繋︸・o霧ξ. 乏ぐ窯畠満選︷窮織豊び霧篤

等の例であるが之等は物が所爲者自身の檬に考へられ︐本や蜜柑林檎の意志で自然にさうなる︒撃ってその様な

可能性がある意義であると読明されて懸るが洋語でも之等は皆次の檬な能動的に言ふ︒

 この本は良く蜜れゐ︒ とのみかんは樂に皮がむける︒ .どの林檎が良く焼けるか︒

      ち  み  ゑ      ゑ    ゑ  ゑ  ち  ゑ      ゑ  ち         ゆさ然かも前にも言った橿にか蕊る自然勢は受動態より縛じ今では懸茶寮られるに封し費れる︐むかれるに封しむけ

ミ      るを持つ檬になった︒そして漁れる.むけるは又現代國語では可能を意味する事を思へば臼英爾語今期せすして︐

厨この心理よ鞍出でた物であり輿殊が深い農

       匹 國語受動態の積極面

今迄述べ來つた事菰多く蹴購藷の受動態の華語κ死しての浩極癒であった︒然し叉⁝方駕譲には契語にない特殊な受動態の職能があ

       三0

(15)

       嚇軸二

 る◎之羅を論じて本章を終へる事とするぴ      ゲ

 姻 國語の受動態は主としで懸惑被害を示す事は屡々塾べた懸夢であるが.今その主絡たる暁鶏⁝ど敬害との驕簾を考噛ると次ゐ襟

  な諸段階がある¢  剛直援け被害を主語が受ける﹂畢僕が犬に噛ま劇も    疹

  同直︑擾の被害は・主語の所有物が受ける一i子僕ぶ犬に懸を薦まれる¢

  儘の襟な受轟勢態は英語に認敷・も警〜憩で殊に欝ふ竈もない︒麟の晶郷・ぎ受動態は英語では経臨犠受〜勤能撒と需ひ

   ︑一︑箆②酬δ罹︼質畠ゴジ皆誓蔓剛v餐鐙砂一儀9︵ぎ墾         ﹁       ︐

  の糠に表環する◎或る客観的事蟹を主話の経験としてそれとの驕聯に於て叙幽する方法である︒この段階迄は英藷で亀雄蕊萬來       コ       .       ・     ♂  るが國語では麗にM歩携んだ◎

  囚 被鋤する物三主藷で愚なぐ隔その附麗物でもない揚禽

   亭主が女房に顯を起された.溶防恋艦に火事を溜された..

  の露な受動態があるゆ之は即ち血塗の被動感象である慰㎝︑火事は主藷の所滋藤で監何で臨ないの喉フ女房が籍⁝葱黙しし﹁軍隊が火      シンみクス ︐纂を亡し﹂た事全︑盤を主面たる亭主溝⁝防の利害︑蘭係に於て経論職したのである◎か中る複雑な蓑規は墨東では丈.法上には無い○

﹄幽 憂に國語では英謬にない霞動調の蔓動態がある○  〆

  子供が犬にとびつかれた◎大きな男に前に立たれた○亭主が女房に死なれた◎︐幽玄は前項の最後の説明の如く犬がとびついた︑大薮な男が前に立つた︑女房が亮んだ事實によ夢主格たる子供︵第二例は磯明な

 揚錨︶亭主等が迷惑を受けた事を示す翻で之の裏場も英藷にはない表環である︒尤も慮動詞の受動態はラテン藷︑濁乙譜にあり叉

 デンマ︸ク語にある纂はエスベルセンがコ叉法の哲學漏︵︑雛爆鷺凱ご繋乾受へ嗣○緊急違憲︶で報奏して居るし︑泉井久之助幾の﹁轡藷

 爆心孜﹂によれば費シァ諮ジ攣ルジァ藷に臨見もれる由であるが︑之は頭語の聯動翻の憂動態とは少し趣を異にして居る物の様で︐

 ある◎  附記−⁝〜本稿は露分の縫悪地較三法研究の島隠を慰す毒のである◎紙上に制隈を受鵬た事.又か掘る雑誌の盤質上塚︑手組が許き

 れず.英国の醗驚を薄及麟に劉慶した爲.論遽が糟鞭を鋏く嫌が生じた事は致し方ない︒謬考文献等毛紙轍の滋藤で輔燐霧げる事

 が懇來なかった︒先輩學究の勢舞に拡謹んで敬意を蓑する◎ ⁝一瞬九四七・八・一五﹂一

参照

関連したドキュメント

 さて,日本語として定着しつつある「ポスト真実」の原語は,英語の 'post- truth' である。この語が英語で市民権を得ることになったのは,2016年

・精神科入院時は、本人の意思決定が難しい状態にあることが多く、その場合、家族に説明し理解してもらってい

較的⾼温場の場合では,主にアセチレンが⽣成される.⼀⽅で⽐較的低温場の場合で

この 文書 はコンピューターによって 英語 から 自動的 に 翻訳 されているため、 言語 が 不明瞭 になる 可能性 があります。.. このドキュメントは、 元 のドキュメントに 比 べて

明治33年8月,小学校令が改正され,それま で,国語科関係では,読書,作文,習字の三教

スキルに国境がないIT系の職種にお いては、英語力のある人材とない人 材の差が大きいので、一定レベル以

つまり、p 型の語が p 型の語を修飾するという関係になっている。しかし、p 型の語同士の Merge

(Ⅰ) 主催者と参加者がいる場所が明確に分かれている場合(例