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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業) 

神経変性疾患領域における調査研究班  平成 31年度ワークショップ講演報告書   

 

演題名;神経難病とガイドライン:稀少性疾患の診療ガイドライン作成   

氏名;  小島原典子 

所属;東京女子医科大学  衛生学公衆衛生学   

                 

A. 研究目的 

厚生労働省は、患者数が少ない希少疾患を指定 難病として重点的に研究を進めている(平成2 6年 難病法)。 

 

B.作成方法 

海外では  GRADE ワーキンググループなども関 わって希少疾患に対する診療ガイドラインの 作成について検討が進められてきているが、希 少疾患のみに特有の診療ガイドライン作成方 法が提案されているわけではない。システマテ ィックレビューレビューチーム、COI の管理、

患者参加、外部評価の方法を含めた作成方法を 予めスコープで計画する。 

(倫理面への配慮)  該当せず。 

1. クリニカルクエスチョン(CQ)の設定 

全国調査の成績、患者登録のデータなどを元に、疾 病の自然史を把握し、重要臨床課題を抽出する。   

2. 文献検索 

海外の特定地域などに偏在する場合も考慮して、英 文以外の研究論文の検索と入手も考慮する。   

3. システマティックレビュー 

検索の結果、症例報告、症例集積のような論文しか

入手できない場合には、バイアスリスクの評価などに 努力を傾けるよりも、全体として、どこまでのエビデン スが得られているかについて、定性的なシステマティ ックレビューを行う。   

4. 推奨作成 

エビデンス総体の強さ、益と害のバランス、患者の  価値観・希望を考慮し、コスト・資源についても評価 する。   

5. future research question 

エビデンスが極めて乏しく、ガイドライン作成グルー プによる合意形成プロセスでも  合意に達しない CQ  では、推奨を作成せずに、臨床研究推進の提言に 留めることも考慮する。 

C.    文献 

1)  Minds 診療ガイドライン作成マニュアル 2017    https://minds.jcqhc.or.jp/s/guidance̲2017  2)  GRADE(Grading of Recommendations  Assessment, Development and Evaluation system)

http://www.gradeworkinggroup.org/   

3)  Pai, Menaka, et al., 2015,  Developing  methodology for the creation of clinical practice  guidelines for rare diseases: A report from RARE- Bestpractices,   Rare Disease, 3:1, e1058463. 

要旨

希少疾患では信頼できるエビデンスが乏しいため科学的根拠に基づいて診療ガイドラインの推奨 を提示できないことが多い。疾患定義、診断基準が明確になっていない場合には、特に診療ガイ ドラインの作成は困難であるが、限られたエビデンスを集約し、最善の方針を提示する方法につ いて概説した。 

基本的には GRADE アプローチを用いてシステマティックレビューを行ない、益と害のバランス の評価等に基づいて推奨を決定する。他の疾患同様、診療ガイドライン作成の全過程を通じて、

作成の厳密さ、作成過程の透明性の確保に留意する。 

参照

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