糸魚川‑静岡構造線の露頭観察について
著者 新村 敏明
雑誌名 静岡地学
巻 72
ページ 21‑22
発行年 1995‑11‑22
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00025227
静 問 地 学 第
72号
(1995)糸魚川一静岡構造線の露頭観察について
新 村 敏 明 *
糸魚川一静岡構造線の位置については、多くの研究によりほぼ確実な断層線が示されており、観察 しやすい露頭は清水市の黒沢林道に於けるものが紹介されている(静岡地学
35、地学散歩制)
0しかし、この露頭は断層部分を観察しやすい反面、風化が激しく本来の岩質の観察には物足りなさを感じる
Oここでは、静関市街地内に位置し且つ新鮮な岩相を呈す露頭について、諸文献での報告に加え、その 詳細について記す。
露頭の位置は静関市の羽高と下を結ぶ、桜トンネノレの、羽高側の産業廃棄物処理場に流れ込む沢の上 流部である
O農道から、投棄されたゴミが堆積している斜面を下り、沢を
20m程逆上ると左側に目指 す露頭が出現する
O露頭に向かつて右側は、沢の奥から続く粗面玄武岩の岩体によって構成されてお り、下流に向かうほど粗面玄武岩の下部が現れ、最下部は自破砕溶岩となっている
Oここまでの部分 は磁気を帯びており、本露頭の他の岩質との区分が容易で、ある
O更に、自破砕溶岩が摺出しているよ うに見える部分の下部には、変質したレンズ状の黒色泥岩が観察できる
Oここまでが、従来より報告 されている竜爪衝上体に分類される部分であると考えられる
Oこの黒色泥岩の左側は、静開層群を構 成する暗色で軟質な泥質の堆横岩の立層であり、先程降りてきた農道にまで続いている
Oこの堆積岩 類と黒色泥岩の境には
10cm程度の断層粘土と思われる部分が直線的に続き、明らかにこの粘土の右 側と左側との境界を成している
Oこのことより、この部分が糸魚川‑静関構造線の断膚面であろうと 推定される
O断層面は
N 50E/80oWを示し、予想される断層寵とほぼ一致している
O本露頭に向かつ
て背面は竹林に覆われているが、同様の岩質が所々に出現している
O今回は、浅学による肉眼が主体の観察で、現地は欝蒼とした沢底にあり、十分な考察@分類が行え たとは言いがたく、錯誤があればお許し願いたいが、本露頭が糸魚川‑静岡構造線であるとすれば、
し得る最南端に位置するものであろう
O兵庫県南部地震や穀河湾内とその周辺での小規模地震の 発生など地質学に対する関心が高まっており、身近な大断層にも自を向けて頂きたい。
際は、穣中電灯@バケツ@たわし@ルーペ
e平タガネをご持参頂ければ、よりよく あろう
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して頂けるで
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2.断層の観禁できる露頭スケッチ
参 考 文 献 杉 山 雄 一 @ 下 川 浩 一 @ 坂 本 亨 @ 秦 光 男
(1982): r静岡地域の地質 j 、地質調査所
杉山雄一@下
JI!浩一
(1990): r清水地域の地質ム地質調査所
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一続えんそくの地学一
静岡県東部伊豆
9編静岡県中部
12編静岡県西部
12長らく懸案となっておりました
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えんそくの地学j
の続 編が近々発刊の運びとなりました。自然と親しみ心身リブレッシュしながら地球の営みを体感できる野外散策 のおともとしてぜひご利用ください。
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