1.はじめに 1-1 研究の背景と目的 青色防犯パトロール活動(以下、青パト)とは青色回 転灯を装着した自動車を使用した地域巡回型の防犯活動 のことである。青パトは従来禁止されていたが、日本の 犯罪件数増加の背景から自主防犯活動の必要性が求めら れ、平成 16 年 12 月にその活動が認可された。青パトは、 その視認性の高さから犯罪抑制効果が期待され、かつ天 候に左右されることが少なく、少人数で広範囲をパト ロールが出来ることから多くの地域で実施されるように なった。しかし、その効果が期待される一方で、パトロー ル実施者の高齢化や、人材確保、運営費の負担など多く の課題も抱えている。本研究では、福岡県福岡市とその 近隣都市における青パト を対象としてその実態の 把握と犯罪への効果につ いて明らかにし、今後の 青パトを活用した防犯ま ちづくりに寄与すること を目的とする。 1-2 既往研究と本研究の位置づけ これまで青パトに関する研究は、近隣の防犯対策の認 知が犯罪意識やコミュニティ意識に与える影響について 明らかにした島田ら1)の研究や青パト運動の有無による 自治体間の犯罪件数の比較に関する東京都の調査2) など がある。しかし、青パトの一般的な運行範囲である小学 校区における効果や青パト活動の実態について研究した ものはなく、小学校区単位での青パトに着目した本研究 は、今後の青パトの効果的な運用に対して知見を与える ものになると考えられる。 1-3 研究の構成 本研究では、青パトの取り組みを知るために青パトの 概要、行政団体による助成事業を把握し (2 章 )、青パト 実施地域における青パト前後による犯罪発生傾向の変化 を青パト実施校区とそれ以外の校区で比較分析する (3 章 )。その後、青パト実施団体へのヒアリング調査によ る青パトの運営方法、効果、課題について把握し(4 章)、 最後に総括を行う(5 章)。 2. 青パトの概要 2-1 青パト開始の背景 平成 14 年の日本の刑法犯の認知件数が過去最多を記録 したことから、警察庁では平成 15 年 8 月に「緊急治安対 策プログラム」を策定し、地方公共団体と自主防犯団体 との連携、協力の強化を目指した。同年 12 月には犯罪対 策閣僚会議が策定した「犯罪に強い社会の実現のための 行動計画」において、自主防犯団体に取り組む団体への 支援などを図ることが盛り込まれ、自主防犯活動が推進 されるようになった。このような自主防犯活動推進への 政策策定の背景から警察庁では平成 16 年に「『犯罪に強 い地域社会』再生プラン」を策定し、地域住民が防犯活 動において従来禁止されていた青色回転灯を車両に装備 することができるかどうかを検討し、同年 12 月に青色回 転灯の装備した青パトが可能になった。 2-2 青パト要件 回転灯を装着した自動車 の走行は現在も原則禁止さ れているため、青パト開始 のためには一定の手続きを した上で、警察署からの許 可が必要である。手続きの 流れを図 2 に示す。まず、 青パト実施申請団体が適正な団体かどうかの審査を受け た上で、警察署より証明書、標章、実施者証が交付される。 特に実施者証は、青パトを実施する際に青パト車に乗車 する者の 1 人が必ず携帯しなければならないものであり、 各警察署や地域の公民館等で実施される実施者講習を受 講することで取得できるが、2 年に 1 度更新するために再 度講習を受ける必要がある。以上の手続きを経た上で青 パトは開始することが出来る。 2-3 青パト団体の推移 平成 16 年 12 月より容認された青パトは、容認直後は 自主防犯活動団体数の増加に比例して増加したが、近年 はあまり増加していない。平成 22 年度の自主防犯団体数 に占める青パト実施団体の割合は全国で 18%、福岡市で 27%注 1 となっている(図 2,3)。 2-4 青パト促進のための助成事業
青色防犯パトロールの実態から見た地域防犯まちづくりに関する研究
三崎 輝寛 4-1 図 1 青パト車両 申請証明 警察による審査 証明書・標章・実施者証の発行 回転灯の取付け 青パト運動の開始 図 2 青パトの手続きの流れ青パトに関する助成は各都道府県や市町村によって実 施されている。本研究では、福岡市と福岡県によるもの を把握する。 1)福岡市 福岡市は平成 18 年度より青パトの促進のために「パ トカー走って安全っ隊事業」を実施している。福岡市公 用車買い替えの時に不要になってしまった車両を防犯自 治協議会に防犯車両として使用してもらうことを条件に 無償譲渡する制度である。初期投資負担を軽減すること に主眼に置いた制度であり、譲渡する際に車検を済ませ た状態で譲渡している。一方で、自治協議会負担で車両 をパトカーのように白黒塗装しなければならないこと や、中古車両のため長期使用はできないという課題もあ る。尚、平成 24 年度末現在で 30 台の自動車が地域の防 犯活動に使用されている。 2) 福岡県 福岡県では軽自動車の青パト車の自動車税を免除する 制度や、車検時に最大 10 万円までを車検費用として助成 する事業を行うなど、活動の継続に重きを置いた施策を とっている。平成 25 年には、関係団体と協力し、全国で 始めてとなる「青パト自動車保険」注 2 を創設した。 2-4 小括 福岡市の車両無償譲渡事業などの青パトに対する負担 を軽減させるものや地域住民の防犯意識の向上から、防 犯活動として青パトを実施する地域は増加していること が分かった。ただし、既に活動を行っている団体では車 両更新の時期が近づいていることなどを勘案すると、今 後は車両更新費用の補助も必要であると考えられる。 3. 犯罪抑制効果 3-1 対象地の選定 福岡市の全小学校区のうち、土曜授業を含めた小学生の 下校時間帯を毎日見守ることが出来る点から、週 6 回以上 青パト運動を実施している 10 校区を青パト校区(表 1)と して抽出した。青パト校区を除いた福岡市の校区で平成 16 年における街頭犯罪 8 種注 3 の認知件数の合計値より偏差値 を算出し、平均的な校区を抽出するために偏差値が 40 以 上 60 以下の校区を他校区(105 校区)として抽出し、計 115 校区を対象校区とした。 3-2 調査項目 比較する罪種は、青パトが主に小学生の下校時間帯を中 心に実施されることが多いため、本研究では平成 23 年の 罪種別発時間帯(表 2)と比較し、青パトの実施時間帯と 発生時間帯が近い「乗り物盗難」、「非進入盗難」に絞る注 4。 3-3 分析方法 第一に青パト校区と他校区の間に犯罪減少の違いがある のかを把握するため、平成 16 年の各種犯罪認知件数を 100 とした場合の平成 24 年の認知件数を各罪種で平均値を算 出した上で、両者間で t 検定を行い比較分析を行った。 第二に青パト校区とそれに隣接する校区(以下、隣接 校区)との間で、青パト実施による犯罪抑制効果がどの 程度表れるのかを検証する。各青パト校区が青パト実施 した前年度の各種犯罪認知件数を 100 としたときの青パ 4-2 102 1452 3645 5428 6556 7359 8041 7977 18063 28286 32346 33982 35403 36467 1% 7% 11% 14% 16% 17% 18% 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 40000 45000 50000 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 青 パ ト 実 施 率 (% ) 団 体 数 青パト運動実施防犯団体数 青パト未実施防犯団体数 青パト運動実施率 0 12 41 58 70 82 88 13 61 138 95 138 226 244 0% 16% 23% 38% 34% 27% 27% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0 50 100 150 200 250 300 350 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 青 パ ト 実 施 率 ( % ) 団 体 数 青パト運動実施防犯団体数 青パト未実施防犯団体数 青パト運動実施率 図 3 自主防犯活動団体数と青パト団体数の推移(福岡市) 発生時間帯 罪種 侵入盗 28% 12% 15% 17% 13% 14% 乗り物盗 12% 5% 12% 21% 33% 17% 非侵入盗 5% 4% 19% 31% 29% 11% 12~16時 未満 16~20時 未満 20~24時 未満 窃盗犯 0~4時 未満 0~4時 未満 8~12時 未満 4~8時 未満 団体名 パトロール校区 青パト開始年 活動頻度 ミニ・パト隊 西高宮小学校 H18 毎日 げんこ塾 高取小学校 H20 毎日 だいこんの会 小田部小学校 H17 週6回 飯倉校区青色パトロール委員会 飯倉小学校 H22 毎日 南片江防犯協会 南片江小学校 H18 毎日 愛宕浜校区防犯組合パトロール隊 愛宕浜小学校 H17 毎日 石丸パトロール委員会 石丸小学校 H17 毎日 弥生校区防犯パトロール隊 弥生小学校 H18 毎日 今宿小おやじの会 今宿小学校 H17 毎日 塩原校区みまわりたい 塩原小学校 H17 週6回 表 1 青パト校区の概要 図 4 分析対象校区 表 2 発生時間帯別窃盗犯件数の割合 図 2 自主防犯活動団体数と青パト団体数の推移(全国)
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20km 10 0 2.5 5 青パト校区 隣接校区 他校区 対象校区以外 ※但し、隣接校区は他校区に含まれる 福岡市ト実施年の翌年の認知件数を青パト校区と隣接校区の間 で比較分析を行った。今回検証するのは、西高宮校区、 小田部校区、飯倉校区、高取校区の 4 校区とする注 5 。 3-4 分析結果 3-4-1 全体比較 分析結果を図 5 に示す。「オートバイ盗」では他校区が 112 に対して青パト校区が 79 であり、青パト校区の方が 減少幅が大きく、有意差がみられた(p<0.05)。「自転車盗」 では他校区の 112 に対して青パト校区が 88 であり、青パ ト校区の方が減少幅が大きく有意傾向があった (p<0.1)。 一方で、「車上あらし」、「部品ねらい」、「自動販売機ねら い」、「ひったくり」に関しては青パト校区の方が減少が 大きい罪種もあったが、t 検定による有意差は見られな かった (n.s.)。 3-4-2 周辺校区との比較結果 全体比較の結果を踏まえて、「オートバイ盗」、「自転車 盗」の認知件数の推移を示す(図 6)。青パト校区と隣接 校区の犯罪の認知件数を比較すると、青パト開始直後に 「自転車盗」に関しては、青パト校区の減少幅の方が大き い傾向がある。「オートバイ盗」の認知件数の変化では青 パト開始直後に、青パト校区と隣接校区で共通した差異 は見られなかった。 3-5 小括 青パトによる犯罪抑止効果は、今回対象とした罪種に おいて全てにはみられなかったが、「自転車盗」や「オー トバイ盗」に対しては効果が高い傾向が見られた。上記 の犯罪で共通する点としては、犯罪が発生する場所が特 定の場所に集中している点であり、青パトはこのような 特徴を持つ犯罪に対して抑止力があると考えられる。 4. 青パト実施団体へのヒアリング調査 本研究では青パトの実態を把握するために実際に青パ トを実施している 5 団体へのヒアリング調査注 6 を実施し た(表 3, 図 7)。ヒアリングの主な項目としては、運営、 運行、効果、課題・対策の 4 項目を中心に行った。 1) 運営 青パトを開始した背景としては、子どもを狙っ た犯罪が全国的に発生している状況下で、地域の子供た ちを地域で守りたいという思いから地域の自治会や有志 団体によって設立された団体が多い。構成員は、自治会 だけではなく、小学校関係者や公民館職員、その他地域 団体から構成されている。 2) 運行 巡回時には最低 2 人以上乗車し、1 人は運転に 専念、その他の人が青パト車からの声かけや見守りを実 施する方法を共通で行っていた。1 回の巡回あたり、校 区内を約 1 時間程度で回り、経路については団体によっ て違いが見られた。経路が決められている団体がある一 方で、ミニ・パト隊やげんこ塾では拠点施設から運転者 の裁量で自由に巡回し、地域の犯罪情報があり次第、適 宜その地区を重点的に巡回することで柔軟的なパトロー ルを実施している。 3) 効果 子どもを狙った犯罪として、声かけなどの不審 者や変質者が挙げられる。今回のヒアリング対象地にお いてはどの団体も、不審者等は減った感覚はあるが、そ れが本当に青パトによって減ったかどうかは分からない という意見であった。しかし、ヒアリング調査によると 青パトの参加者は地域の安全に貢献をしているという満 足感が高かったことや地域の子どもたちが青パトに非常 に親しみを持って接しているという意見があった。その 他に飯倉校区青色パトロール委員会では、青パトの視覚 的効果によって地域の人々の防犯意識が向上させる役割 を持っているという意見もあった。このように青パトに よる効果は犯罪に関する効果だけではなく、それ以外の 4-3
*
†
88 79 30 38 15 20 112 112 34 43 24 29 0 20 40 60 80 100 120 自転車盗 オートバイ盗 ひったくり 部品ねらい 自販機ねらい 車上あらし *:p<0.05、†:有意傾向(p<0.1) 他校区 青パト校区 H24 認知件数 (H16 を 100 とする ) 図 5 各種犯罪抑制効果 表 3 ヒアリング調査団体の概要 西高宮校区周辺 (H18 開始 ) 小田部校区周辺 (H17 開始 ) 飯倉校区周辺 (H22 開始 ) 高取校区周辺 (H20 開始 ) 西高宮 高宮 平尾 大楠 0 20 40 60 80 100 120 140 83 112115116 自転車盗 70 100 50 46 オートバイ盗 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 高取 原 城南 59 98110 146 自転車盗 オートバイ盗 106 50 47 155 室見 78100 100 144 113 82 63 386 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 小田部 原北 大原 福重 飯倉 飯原 賀茂 城南 0 20 40 60 80 100 120 140 自転車盗 オートバイ盗 自転車盗 オートバイ盗 91 57 79 94 106 74 68 129 H19認知件数 ( を とする) H17 100 H21認知件数 ( を とする) H19 100 H18認知件数 ( を とする) H16 100 H23認知件数 ( を とする) H21 100 図 6 周辺校区との犯罪減少率の比較 団体名 ミニ・パト隊 だいこんの会 パトロール委員会飯倉校区青色 げんこ塾 御笠青色 パトロール隊 所在地 福岡市南区 福岡市早良区 福岡市早良区 福岡市早良区 筑紫野市 パトロール校区 西高宮 小田部 飯倉 高取 阿志岐吉木 校区人口(H22) 16346 8897 9755 16734 10554 高齢化率(H22) 15.5% 16.5% 23.5% 10.1% 23.4% 校区面積(km2) 1.24 0.77 0.87 0.82 28.4 青パト開始年 H18 H17 H22 H20 H19 青パト台数 1台 1台 1台 1台 (内専用2台)12台 活動頻度 毎日 週6回 毎日 毎日 毎日 注7 1日当たりの 活動回数 2回 3回 非公開 1回 1回 活動時間帯 児童下校時間 児童登校時間 児童下校時間 非公開 児童下校時間 1日中 構成員数 200 40 78 90名 115 青パト拠点 小学校・公民館 公民館 公民館 公民館 コミュニティセンター 巡回経路 自由巡回 学校往来 自由巡回 自由巡回 自由巡回副次的な効果もあることが明らかになった。 4) 課題・対策 ①人材確保 青パトは実施時間帯が小学生が下校する夕 方に実施されることが多いため、日中に会社等で働いて いる住民を参加させることが難しい。結果的に全地域に おいて高齢者が主体となっており、今後長期にわたって 継続させていくためには、高齢者以外の世代の加入が必 要であるという共通の意見があった。その対策として全 ての団体で地域の学校や PTA に協力してもらうことで、 人員確保を図っているが、PTA の人が参加できる時間帯が 限られており、その時間帯以外では参加者が未だに少な い状況である。 ②資金確保 青パトは車両を使用した活動であるため、 他の防犯活動とは異なり、ガソリン代や車両保険料など の維持費の負担が非常に大きい。今回ヒアリング行った 団体の殆どが毎日運行しているが、この 2 項目のみで年 間 10 ~ 20 万円程度必要になる。加えて車両の買い替え の際には一度に大きな費用負担が必要になるため、資金 確保が青パト継続の課題として挙げられたが、資金確保 の方法は団体によって異なる。ミニ・パト隊や飯倉校区 パトロール隊は自治会の援助によって資金を確保してい る一方で、有志団体によって設立されただいこんの会では、 地域のお祭りにバザーとして出店した際に「こたべ餅」を 販売することで、広報活動と同時に資金確保を行っている。 ③意欲低下 青パトはボランティアで行っている活動で あるため、活動参加回数が多くなるほど負担感が増し、 青パトに対して消極的になってしまうという意見が 5 団 体中 4 団体であった。そのため 4 団体では、参加頻度が 月 1 回程度になるように予定を組んでいる。特にミニ・ パト隊では急遽参加できなくなってしまった場合におい ても容易に代わりの者が見つかるように融通が利きやす くしている。その他の共通の問題点として、活動のマン ネリ化が挙げられた。これに対して御笠青色パトロール 隊では、9 通りのオリジナルパトロール方法を実施するこ とで参加者の意欲が低下しない工夫をしている。 4-2 小括 青パトは広範囲を効率よく巡回できる一方で、費用負 担が大きくなってしまう。そのため、自治会からの援助 が少ない場合には、物販販売等で自ら資金を確保する必 要があることが分かった。活動のマンネリ化を防ぐため にも青パトと同時に独居老人の見守りやあいさつ運動な どの異なった活動を組み込むことが有効であると考える。 また、青パトを実施している団体は似たような課題を抱 えている団体が多いが、団体同士が意見交換する場の整 備が出来ていない。そのため、警察や自治体が主導とな りこのような場の創出にも力を入れるべきである。 5. おわりに 本研究では、犯罪データの件数推移と実施団体へのヒ アリング調査によって以下のことが明らかになった。 1) 青パトの効果 青パトによる犯罪に対する効果は、「自 転車盗」や「オートバイ盗」のような発生場所が固定し た罪種に効果があることが分かった。一方で、青パトに よる効果は犯罪抑制のような直接的な効果だけではなく、 地域貢献活動参加によってそれに対する満足感を得てい る人がいることや、地域住民の防犯意識の向上などの副 次的な効果もあることが明らかになった。 2) 青パトの継続 青パトの運営には、多額の費用が掛か るため、資金確保ができるかどうかが重要であることが 明らかになった。人材確保については活動時間の関係上、 若年層の参加は少ない状況にあるが、通常とは異なった 時間帯でパトロールすることによって若年層も参加しや すい環境を整備することが必要であることが分かった。 また、ボランティア活動でもある青パトは 1 人あたりの 負担が大きくなりすぎてしまうと、意欲低下を招く恐れ があるため、長期にわたって活動を継続させていくため には、無理のない計画を立てることが必要である。今後、 青パトを始める際には、上記に挙げたことを十分に検討 したうえで始める必要がある。 4-4 【謝辞】 本研究を進めるにあたり、ヒアリング調査にご協力頂いた「ミニ・パト隊」、 「だいこんの会」、「飯倉青色防犯パトロール委員会」、「げんこ塾」、「御笠青色 パトロール隊」の関係者の皆様に感謝申し上げます。 【注釈】 注 1)「福岡市防犯のまちづくり推進プラン」より引用 注 2) 福岡県防犯協会連合会の集団自動車保険のペットネーム 注 3) 街頭犯罪 8 種とは、自転車盗・オートバイ盗・自動車盗・車上あらし・ 部品ねらい・ひったくり・路上強盗・強制わいせつの総称 注 4) 青パトは子供を守るために実施されたものが多く、「変質者」や「不 審者」については警察に報告される数が少ないため、本研究ではヒアリン グ調査によって変化の様子は調査した。 注 5) ヒアリング調査より、青パト開始年前後における周辺校区の青パト 有無を確認できたため 4 校区を対象とした。 注 6) ヒアリング調査は平成 25 年 11 月から平成 26 年 1 月にかけて実施した 注 7) いくつか家庭に青パト用の車両が分散しており、そこから各班が自 由に巡回する方式をとっている 【参考文献】 1) 島田貴仁・雨宮護・菊地城治「近隣での防犯対策が市民の犯罪の知覚に与 える影響 - 青色防犯パトロールと犯罪発生マップを例にして -」, 犯罪社会 学研究 ,p132-148,2010 2) 東京都「青色防犯パトロール活動」の実態調査結果(犯罪抑止効果)とマニュ アル作成について ,2008,http://www.metro.tokyo.jp/INET/ 3) 福岡県警察 , 福岡県刑法犯公立小学校区別認知件数 ,http://www.police. pref.fukuoka.jp/keiji/keiso/005.html 0 5 10 20km