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【世界の日本語教育事情】ロシア・モスクワの日本語教育—日本語を第一外国語として学ぶ大学生の実情—

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Academic year: 2021

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『言語習得と日本語教育』第 1 号(2021) 〔シリーズ 世界の日本語教育事情②〕. 大 政 美 南 . 1.はじめに. 筆者は 2018 年 9 月から 2020 年 6 月までロシアにあるモスクワ市立大学1(Moscow. City University)で上級日本語講師として日本語指導を担当した。ロシアと言えば、「近. くて、遠い国」が枕詞のように使われる。それほど日本人にとって実情が掴みにくい. 国だと言える。ロシアの広大な国土には 21の共和国があり、100を超える民族が住む。. また、ロシア語とは異なる語族に属する様々な言語が話されている。文化的にも言語. 的にも多様で複雑な様相を呈している。そのロシアで日本・日本文化・日本語への関. 心は高まっており、日本語学習者数も増加している。本稿では、ロシアの首都モスク. ワの大学で専門的に日本語を学ぶ学生を取り巻く状況や、筆者の実践等を通して、ロ. シアで行われる日本語教育の一側面を紹介する。. 2.ロシアにおける日本語教育概要. ロシアの日本語学習者数を表 1 に示す。国際交流基金のウェブサイトの報告を筆者. がまとめた。機関数、教師数、学習者数全てにおいて、2015 年度の前回調査と比べ、. 増加している。. 表1 ロシアの2018年度機関数・教師数(人)・学習者数(人). 機関数 教師数 初等教育. 学習者数. 中等教育. 学習者数. 高等教育. 学習者数. 学校教育以外. 学習者数. 169. (↑43). 633. (↑153). 1059. (↑281). 3257. (↑902). 3497. (↑526). 3951. (↑1405). ※()内の数字は 2015 年度調査との差. 1 前身が教育大学であったため、日本名がモスクワ市立教育大学と称されることもある。. ロシア・モスクワの日本語教育. -日本語を第一外国語として学ぶ大学生の実情-. 185. 国際交流基金のウェブサイトでは、2006 年からのデータが公開されているが、2018. 年度調査において、どの項目の数値も最も多くなっている。特に学校教育以外で学ぶ. 学習者数の伸びが大きいことが分かる。また、初等・中等教育の学習者数が多いこと. もロシアの特徴であろう。筆者が勤務したモスクワ市立大学の入学者で既習者の割合. は全体の約 20%を占めていた。その中には学校教育だけでなく、大学の有料講座、オ. ンライン講座、独学などで学んできた学生もおり、ロシアにおける日本語教育の裾野. の広がりを感じさせる。. 3.モスクワ市立大学における日本語教育. ロシアは都市や学校教育機関ごとに日本語教育の実態は大きく異なる。例えば、日. 系企業も多く進出し、在留日本人も多いモスクワと、在留日本人が教師と留学生しか. いないところとでは、求められる業務内容や母語話者としての振る舞いは異なる。そ. こで、本稿ではモスクワの大学における日本語教育について述べる。. 3.1 モスクワ市立大学の概要. 図 1 はモスクワ市立大学外国語学部の校舎の 1 つである。モスクワ市内に各学部が. 校舎を有している。図 1 の校舎はモスクワ中心部にあり、クレムリンや赤の広場も徒. 歩圏内の距離である。. 図1 モスクワ市立大学外国語学部の校舎. モスクワ市立大学では外国語学部に日本語学科があり、2 つの専攻で日本語が第一. 外国語として学ばれている。1 つは通訳・翻訳専攻で日本語だけでなく、日本文化・. 日本の歴史・言語学全般を学ぶ。もう 1 つは東洋学専攻で、東アジアの歴史・経済・. 文化を学びながら、日本語を第一外国語として学ぶ専攻である。2019 年度は全学年で. 合わせて約 260 人が日本語を学んでいた。学生が日本語を学ぶ理由は、日本・日本文. 186. 化への興味、日本語そのものへの興味が大半を占める。学生が興味を持つ日本文化の. 中には、アニメ・ゲームなどのポップカルチャーだけでなく、文学・伝統文化も含ま. れる。SNS や動画サイトの発達で、歌を簡単に共有出来たり、歌詞の訳をつけたりで. きるため、日本の歌から日本語に興味を持つ学生が増えてきたように思う。また、近. 年 K-POP が好きで、K-POP グループが歌う日本語の歌がきっかけで日本語の勉強を始. めたという学生も増えてきていると感じる。. このようなきっかけで日本語を専門に選ぶわけであるが、4 年間学び続けるという. ことはなかなか難しいようである。ロシアでは学部を出たら、自分の専門を持つとい. う意識が強く、先生方も専門家育成という意識で指導されている。特に、外国語を専. 門に選ぶということは、知識を持つだけではなく実用できることが求められるため、. 指導も評価も厳しく、単位を落とす学生も一定数存在する。そういった学生は他専攻. に移ったり、他大学に転入したりすることもある。そのため、大学側もそういった事. 情に配慮し、ヨーロッパ言語を選択した学生は 1 年生から英語の授業があるが、習得. が難しいとされる日本語と中国語専攻の学生は、1 年生のうちは専攻の言語に専念す. るカリキュラムになっている。. 交換留学など各種プログラムで日本へ留学する学生も多く、各専攻を修めた学生は、. 通訳者、翻訳者、日本企業勤務、航空会社勤務、小中学校の日本語教師、日本語学校. の日本語教師、研究者など日本語を生かした職業に就く学生も多い。. なお、モスクワ市立大学には筆者を含め、4 人の母語話者教師がおり、ロシアの大. 学の中でも母語話者教師数が最多の大学の 1 つである。. 3.2 学習環境と学生の特性. 学生は入学時に 12~14 人のグループに分けられ、語学の授業はそのグループで受け. る(図 2)。. 図2 少人数制のグループで学ぶ様子. 187. 言語学、音声学などの授業は、学年全体で講義を受けた後、グループに分かれ、学. んだ内容について議論やプレゼンテーションをするという授業形態がとられる。グル. ープ制は学習内容を深めることができ、卒業までグループは変わらないので、安心し. て学ぶことができるという利点がある。その一方で、グループ内の人間関係が崩れる. と学習動機や学習態度にも深く影響する。. また、ロシアでは自律学習の重要性が十分に認識されていないという実態もある。. 現地で長く指導してきた教師の話では、親のように手取り足取り指導し、多くの宿題. を課すのが伝統的な教師像とのことである。この話を裏付けるように、学生になぜ自. 律的に学習しないのか聞いたところ、「今までの授業がそうであった」「やりたいけど. きっかけがない」などの回答が多かった。. ロシアの学習者のその他の特徴として、芸術性が高いことが挙げられるだろう。そ. のため、漢字学習に高い興味を示す。また、難しい課題ほど真剣に取り組む傾向があ. ると感じる。現地での経験が長い教師によると、難しい宿題ほど提出率が高く、厳し. い課題が与えられる授業ほど出席率が高い傾向が見られるとのことである。発音面に. 関しては、他地域同様、アニメ・音楽など耳から入った日本語に興味を持ち始める学. 生も少なくない。そのため、ロシア語を母語とする学習者の発音上の特徴は、抑揚が. 強いことだと考えられてきたが、そのような日本語の発音の癖はあまり見受けられな. い。発音については第 4 節で詳しく述べる。 . 4.音声教育の実践. 筆者は日本語の音声教育を担当した。1 年生の通年の授業である。先述した通り、. 既習者は 20%いるものの、多くはゼロ初級の学生に対し、音声教育を行うことになっ. た。1 年生は日本語の授業として、日本語の文法などを学ぶ総合日本語と本稿で紹介. する「発音」の授業を必修で受ける。筆者がロシア語を母語とする初級学習者に対し. て行った音声教育の実践を紹介する。. 4.1 音声教育についての考え. 自然な発音を習得するには、1 年では不十分であり、長い時間を要する。しかし、. 音声教育の授業があるのは 1 年生の間の週に 1、2 時間だけである。発音習得には、高. 低アクセントの「高い」とはどのぐらい高いか、イントネーションが「下がる」とは. どのぐらい下がるのか、といった相対的な違いの基準を学生自身が設定しなければな. らないと考えた。そのためには、自分の発音上の課題に気付き、修正していく自律学. 習が求められる。自律学習には自己モニター能力が必要であるが、平野(2014)が動. 機づけが発音への注意につながり、自己モニターのきっかけになると述べるように、. 自己モニターのためには音声教育への動機づけが有効である。筆者は、動機づけを高. 188. めるには、目標とする発音までの距離と達成可能性を認識することが必要ではないか. と考えた。そのためには、学生が現在のレベルを知ることが大切だと考え、学生が現. 在のレベルを知り、課題を自覚することを授業の目的とした(図 3)。. 図3 自律学習に向けた授業設計. 4.2 学生の課題. 4.1 音声教育についての考えで述べたように、学生が現在のレベルを知ることが重. 要であると考える。そこで、学期開始時と学期終了時に発音チェックを行った。9 月. 開始の前学期は学生のほとんどがゼロ初級であるので、平仮名とカタカナを学習し、. 単文がある程度言えるようになった段階で発音チェックを行った。表 2 は発音チェッ. クから明らかになった学生の課題である。. 表2 学生の発音上の課題. 問題点 具体的な問題点の所在. 1 単音 シ、シャ行、撥音、ハ行、ラ行. 2 アクセント 平板型、頭高型. 3 イントネーション 複文、否定疑問文、終助詞. 4 リズム(拍感覚) 特殊拍、外来語. 5 ヤマ 平坦すぎる、ヤマが多すぎる. 6 スピード 漢語、外来語. 単音にはロシア語の発音の影響が見られた。特に、表中の 1 に示す通り、ロシア語. 母語話者にとって、撥音とラ行の発音は難しく、間違えると母語話者に強い違和感を. 与える。場合によっては、「千円」が「千年」になるなど意味の識別に影響を与えるこ. ともある。表中の 2 はアクセントの問題である。ロシア語は強弱アクセントであるが、. 189. アニメなどで日本語をよく耳にするためか、高低アクセントの理解は早い。しかし、. 「大学が」などの平板型の産出は難しいようである。頭では理解していても、緊張を. 保つのが難しく、中高型や尾高型になってしまうケースが多い。また、頭高型を発音. しようとすると、「あーめ」のように 1 拍目が長くなってしまうケースも見られる。こ. の傾向は 2 拍や 3 拍の短い語で起きやすい。表中の 3 のイントネーションにも母語の. 影響が現れる。ロシア語では区切りの前で上昇調になるため、単文がいくつも続く場. 合や「~ながら」のような複文の場合に、句読点の前で上昇調になる。否定疑問文、. 終助詞もイントネーションの上昇・下降の基準が分からず、上がりすぎたり、上昇が. 不十分であったりする傾向がみられる。表中の 4 はリズムの問題である。ロシア語は. 強弱アクセントであるため、アクセントのある音節は強く長く読まれる。その影響か、. 日本語の拍感覚を掴むのが難しいと思われる。具体的には、特殊拍が 1 拍に満たない、. 英語かロシア語の癖が外来語の発音に見られるなどの課題がある。そして、表中の 5. はヤマや抑揚など、1 文を読むときに現れる問題である。ロシア語は抑揚のある言語. である。文を読む際に、その影響が学習者によって異なる形で現れる。母語の影響で. 日本語も非常に抑揚のある発音になる学習者もいれば、日本語はロシア語と比べて抑. 揚がないという意識が働き、全く抑揚がない発音になる学習者もいる。最後に、表中. の 6 のスピードはリズムにも関係する問題である。具体的には、スピーチなどで漢語. や外来語を読むときに急にスピードが速くなり、全体的に見るとスピードが速くなっ. たり、遅くなったりするので、聞き手に負担がかかることもある。. 4.3 授業実践. 4.2 学生の課題で述べた課題は、発音チェックの後、学生一人一人にカルテのよう. な形でそれぞれのできているところや課題を明確に示すようにした。また、表 2 の課. 題を中心に前期の授業を組み立てた。一度練習しただけでは身につかないため、1 つ. の項目についてレベルを上げながら何度も授業に取り入れた。アクセントを例に授業. での表 2 の各項目の扱い方を示す。1)日本語とロシア語のアクセントを比較し、日本. 語のアクセントを体感的に知ってもらう。2)高低アクセントの「高い」と「低い」は. どのぐらいか、簡単な言葉で聞きとり、産出練習を行う。3)アクセントのルールを適. 宜明示的に説明する。4)どのようにアクセントを練習すればいいか、練習方法を話し. 合い、情報をシェアする。時には、授業外での練習方法を授業中に共有し、試してみ. る。5)発音の課題を与え、宿題にする。練習方法を学生自身が考え、学習計画を立て、. 自宅で練習してきてもらう。そして、教室で発表することで、学生の基準が正しいか. 確認する。このように、学生が発音の基準を考え、それを試し、訂正し、強化する場. を積極的に提供するようにした。また、学習方法は上達に効果があったか自己評価す. る機会を設けた。6)ある程度、各学生が適切なアクセントの基準を形成してきたら、. 190. 学習者間で発音の評価をする。何が問題か、適切なアクセントは何かを考え、学生同. 士で訂正しあう。7)発音チェックでの課題が克服されたか教師が確認し、評価する。. 以上の 1)~7)のサイクルで少しずつレベルを上げながら、数度にわたって行った。. この実践は、授業の質を上げるために行ったもので、大規模にデータを収集し、分. 析してはいない。試験や授業中に行った小テストの結果、授業中の様子からの所感に. 過ぎないが、以下に指導の結果を示す。発音面では、学生は特にアクセントに意識的. になり、平板型のアクセントの産出に改善が見られた。また、学生が自分の発音やグ. ループメイトの発音をモニターするようになり、発話後の自己訂正やグループメイト. の発音の訂正が見られた。学生の音声教育に対する意識も変わった。学生は日本語の. 発音は簡単だと考え、重要視しないケースも多かったが、指導後は自分の発音の具体. 的な課題に意識的になり、授業後の質問や個人指導の要望も増えた。教材に自主的に. アクセントやヤマを記入する学生やアクセントを調べるようになった学生が増え、学. 習に自主的に取り組むようになった。. 4.4 音声教育における教師間の協働. ロシア語母語話者の同僚は発音に自信がないと言い、音声教育の授業内容は筆者に. 一任された。しかし、実践を通して、ロシア語母語話者教師との協働の道も見えてき. た。まず、ロシア語母語話者の教師は、ロシア語と日本語の発音の違いをよく理解し. ており、学生の課題の所在を熟知している。ロシア語母語話者教師から学生の「し」. の発音がロシア語の“щ /ɕː/ ”になっていると指摘を受けたことがある。ところが、日. 本で出版されているロシア語の教本に“щ”は「し」に近いと書いてあるように、日本. 人には聞きわけが難しい。ロシア語母語話者からすると、息の強さ、鋭さに違いがあ. るとのことである。次に、アクセントのルールなどを早い段階で明示的に説明したが、. 筆者と学生の限られた日本語・ロシア語・英語能力では、学生に負担を強いることに. なった。ロシア語母語話者の教師に母語で説明してもらうほうが、学生は不安もなく、. 理解も深まると考える。そして、日本語母語話者の教師は、日本語らしさの評価、学. 習者の基準形成のための試行錯誤の手助けをすることで、協働ができると考えた。そ. の他にも、ロシア語母語話者教師が課した作文や文法の宿題を発音の授業に教材とし. て用いることも有効だと考える。このように、ロシア語母語話者教師と日本語母語話. 者教師の授業を深く関連付けることで、教育にも一貫性が生まれ、学生の課題を共有. できると考える。. 5.新型コロナウイルス感染拡大下の日本語教育. ロシアでもモスクワを中心に新型コロナウイルスの感染が拡大し、3 月末にオンラ. イン授業に移行した。外出自粛令が出て、必要最低限の外出以外許されず、ストレス. 191. を抱える学生も多かった。また、オンライン授業による疲れから、眼精疲労、頭痛を. 訴える学生も少なくなかった。オンライン授業に移行後、故郷に帰る学生、別荘に行. く学生、都市部から離れた親戚の家に身を寄せる学生がおり、インターネットの状況. は良好とは言えなかった。中には、インターネットの状況が悪く、授業に参加できな. いばかりか、課題も提出できず、単位を取得できない学生もおり、教育の機会が平等. に与えられているとは言い難かった。. 一方で、筆者は感染拡大に伴い、帰国し、日本で授業を行うことになった。時差の. 問題こそあるものの、オンライン授業の可能性を実感することができた。インターネ. ットの問題でカメラをつけて、授業を行うことができなかったが、顔を出さないこと. で、自己開示が進む学生が多かったように思う。このように、新型コロナウイルス感. 染拡大によって遠隔授業の課題と可能性を実感するきっかけとなった。 . 6.ロシアでの活動を通して. ロシアでの活動は 2 年弱と短かったが、海外で教えること、派遣された母語話者教. 師という立場について常に考えさせられた。現地でイニシアチブをとるのは、筆者が. 帰国後もロシアで日本語を指導していく現地の先生方である。活動開始時はロシアで. 実践したいことが数多くあったが、現地の様子を観察する中で、実践とは誰のためな. のか、何のためなのかと考えさせられた。活動を通して筆者が得たのは、何が必要か、. 何が求められているのか現地の様子をよく観察すること、現地の教師を尊重し、寄り. 添い、協働をこちらから持ち掛けること、常に自身の立ち位置を意識し、現地の流儀. の中に身を置くことの重要性である。ロシアでは日本語教育も現地の教師を中心に学. 術会議や実践報告が盛んに行われ、現地の教師によるロシアの日本語教育の成熟を感. じさせる。若手研究者が意見を交換できる教師会も設立され、古い伝統にとらわれな. い指導法や教科書作成に関心が向けられているようである。このような熱意のある教. 師も多いが、ロシア社会では教師の地位は低いため、教師志望者も少ない。教師養成. の制度も十分とは言えず、今後の課題である。. 〈参考文献〉. 平野宏子(2014)「『総合日本語』の授業で行うゼロ初級からの音声教育の実践:アクセント,. イントネーションの自然性を重視した視覚化補助教材の使用」『国立国語研究所論集』, 7,. 45-71.. 国際交流基金ウェブサイト https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/index.. html(2021 年 2 月 11 日 閲覧). おおまさみなみ(横浜国立大学大学院修士課程 修了生). 192

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