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ネットワーク単位の移動通信の研究

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Academic year: 2021

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(1)

ネットワーク単位の移動通信の研究

01j055 坂本 順一 渡邊研究室

1. はじめに

電車内や自動車内などにネットワークを構築し,ネ ットワーク単位での移動透過性を実現しようとする研 究が盛んに行われている.しかし既存の技術では,特 殊なアドレス管理サーバが必要となるなどの課題があ り普及していないのが現状である.我々は,端末の移 動透過性を P2P で実現する技術として Mobile PPC

(Mobile Peer to Peer Communication)[1]を提案してき た.本研究では Mobile PPCを利用してネットワーク 単位の移動通信を実現する方式を提案する.

2. 既存技術

端 末 単 位 の 移 動 透 過 性 を 実 現 す る 技 術 と し て

Mobile IP が,ネットワーク単位の移動透過性を実現

する技術として NEMO(Network Mobility)[2]がある.

NEMO は,Mobile IPの技術をネットワークに応用し たもので,移動ネットワークと通信相手ノード(CN)間 のすべての通信は HA(Home Agent)というアドレス管 理サーバを介して行う.そのため,通信経路・パケッ トの冗長や HAの一点障害に弱いなど Mobile IPと同 様の課題がある.

3. Mobile PPC

Mobile PPCは,端末の移動透過性を P2P で実現す る技術である.MN は,通信中に移動して IP アドレ スが変化すると,移動前後のアドレスの対応を示すア ドレス変換テーブルを作成し,移動後のアドレスを CNにBinding Update(BU)で通知する.BUを受信した CN は同様にアドレス変換テーブルを作成する.以後 の通信では上記のアドレス変換テーブルを用いて,IP 層でアドレスを変換することで上位層に影響を与えず にコネクションを維持することができる.

4. 提案方式

提案方式の移動ネットワークの構成を図.1に示す.

移動ネットワークは,Mobile PPC と NAPTを実装し

トと接続される.移動ネットワーク内は IPv4 のプラ イベートアドレス空間とし,複数の一般端末(以下

Node)が存在する.Node はインターネット上の CN

と通信することを想定する.

MPRが移動し,アドレスがmIP0からmIP1に変わ った後の通信パケットの処理を図.2に示す.アドレス 変換テーブルは,BU により既に更新されているもの とする.MPRがNodeからCN宛のパケットを受信す ると,NAPT テーブルを参照して送信元アドレスを MPRの移動前のアドレス mIP0に変換し IP層へ渡す.

IP層では Mobile PPCのアドレス変換テーブルを参照 してMPRの移動後のアドレスmIP1に変換しCNに送 信する.受信したCNはIP層でMobile PPCのアドレ ス変換テーブルを参照してパケットの送信元アドレス を MPRの移動前のアドレス mIP0 に変換し上位層へ 渡す.CNが Node にパケットを送信する場合は上記 と逆の変換処理を行う.このようにしてCNと通信中 のNodeはネットワークが移動してもIPアドレスの変 化が隠蔽され,コネクションを維持することができる.

5. 評価

NEMOは送受信ともHA経由で通信を行うので通信 経路の冗長やトンネル化によるパケットオーバーヘッ ドが発生する.また,HAは二重化できないので一点 障害が発生するという課題がある.提案方式を実現す ることによりこのような課題を解決できる.ただし,

CNにMobile PPCの機能を実装する必要がある.

6. むすび

本研究ではMobile PPCとNAPTを実装させたMPR を用いることで,ネットワーク単位の移動透過性を実 現した.今後は,提案方式を実装し検証を行う.

参考文献

[1] 竹内元規,渡邊晃:モバイル端末の移動透過性を 実現するMobile PPC の提案,情報処理学会研究報 告,2004-MBL-30,September 2004.

[2] Thierry Ernst: Network Mobility Support Goals and 図 1 移動ネットワークの構成図

図 2 MPR移動後の通信処理

(2)

ネットワーク単位の移動通信の研究

渡邊研究室

01j055 坂本順一

(3)

はじめに

‡ インターネットや無線 LAN の普及

‡ 移動しながら通信したい要求

移動透過性の研究

移動すると通信を継続できない問題

(4)

3

移動透過性

‡ 端末単位の移動透過性

‡ ネットワーク単位の移動透過性

ネットワーク単位の移動透過性を実現する方法を提案

Internet

CN

MN MN

MN:Mobile Node MR:Mobile Router

CN:Correspondent Node

MN の IP アドレスが変わる

Internet

CN

移動ネットワーク

MR の IP アドレスが変わる MR

MR

Node

Node

(5)

既存技術( Network Mobility : NEMO )

‡ 課題

„ HA の設置

„ 通信経路の冗長

„ パケットのヘッダオーバヘッド

„ HA の一点障害

Internet

CN

HA : Home Agent MR : Mobile Router

CN : Correspondent Node

HA MR Node

移動ネットワーク

MR Node

ト ン ネ ル 逆 方

向 ト ン ネ

ル IP ア

ド レ ス 通

(6)

5

Mobile Peer to Peer Communication

‡ 端末単位の移動透過性をエンド・ツー・エンドで実現

Internet

CN

MN:mIP0

MN :mIP0⇒mIP1

MN : Mobile Node

CN : Correspondent Node

アドレス変換テーブル mIP0 ⇔ mIP1

アドレス変換テーブル mIP0 ⇔

アドレス変換テーブル mIP0 ⇔ mIP1

IP アドレス通知

(7)

提案方式

‡ ネットワーク構成図

‡ 移動ネットワークは IP v4のプライベートアドレス空間

‡ Node は一般端末

‡ MPR に Mobile PPC のアドレス変換機能

‡ MPR に NAPT の機能

CN

Internet

移動ネットワーク

MPR

MPR : Mobile PPC Router CN : Correspondent Node

Node

(8)

7

mIP0 cIP

アドレス変換テーブル mIP0

mIP0 cIP

提案方式

‡ 移動前と移動時の通信処理

CN IP:cIP Node IP:nIP

MPR IP:mIP0

上位層

下位層 IP層

上位層

下位層 IP層

mIP0 cIP

mIP0 cIP

アドレス変換テーブル mIP0

NAPTテーブル

mIP0 ⇔ nIP nIP cIP

送信元 宛先

Binding Update

mIP1

mIP1

mIP1

(9)

提案方式

‡ MPR 移動後の通信

mIP1 cIP

アドレス変換テーブル mIP0

mIP0 cIP

CN IP:cIP Node IP:nIP

MPR IP:mIP0

上位層

下位層 IP層

上位層

下位層 IP層

mIP0 cIP

mIP1 cIP

アドレス変換テーブル mIP0

NAPTテーブル

mIP0 ⇔ nIP nIP cIP

送信元 宛先

mIP1

mIP1

mIP1

(10)

9

評価

×

○ 外部からアクセス

× 耐障害性

×

○ 移動ネットワーク内へ移動

× ヘッダオーバヘッド

× 通信経路

× 既存ノードの変更

NEMO 提案方式

(11)

実装の準備

‡ VMWare で仮想ネットワーク環境を構築

„ VMWare で実装のテストとデバッグ

„ その後,実機で主に測定を行う

‡ FreeBSD の NAPT と IP 層との関係についてソース の解読

CN

移動ネットワーク

MPR Node

Router

MPR : Mobile PPC Router

CN : Correspondent Node

(12)

11

むすび

‡ 提案方式

„ Mobile PPC の IP 層によるアドレス変換

„ NAPT の機能

‡ 今後の展開

„ FreeBSD に実装し,検証を行う

(13)

おわり

(14)

13

既存技術( Mobile IP )

‡ 課題

„ HA の設置

„ 通信経路の冗長

„ パケットのヘッダオーバヘッド

„ HAの一点障害

Internet

CN

HA

・トンネルとは

MN

MN

トン ネル

MN : Mobile Node HA : Home Agent

CN : Correspond Node

IPヘッダ IPヘッダ

(15)

Mobile PPC

‡ 端末単位の移動透過性を P2P で実現

CN IP:cIP MN IP:mIP0

Binding Update

上位層 上位層

下位層 下位層

IP層 IP層

⇒ mIP1

mIP0 cIP

mIP1 cIP

アドレス変換テーブル mIP0 ⇔ mIP1 mIP1 cIP

アドレス変換テーブル mIP0 ⇔ mIP1 mIP0 cIP

送信元 宛先

(16)

15

Internet

HA

MR CN

Node ネットワークが移動

① ②

⑥ ⑤

移動ネットワーク

図  2  MPR 移動後の通信処理

参照

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