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柔道編

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(1)

柔道編

(2)

Q1 柔道を楽しく行うためには,どのようなポイントがあるでしょうか。

授業をする際の考え方

実際に柔道を楽 しく行うために

準備運動,補強・補助運動 礼法

○単調な指導にならないように工夫する。

○礼法を覚えたら,2人組で2〜3回実践  させる。

○2人組で活動することによって礼法を使  う場面を多くつくる。

○ 礼法(座り方,立 ち方,礼の仕方)→

社会で生きていくた めの立ち居振る舞い につながります。

つらい、汚い、臭いイメージの払拭

○慣れていないと恐怖感がある。

○柔道とは「楽しいんだ。」ということを教える。

○柔道は,相手がいてはじめてできる。→相手に対する思いやりや尊敬の気持ちが必要。

○柔道着は,汚れて無くても1回毎に洗わせる。→相手が気持ちよく握れるようにする。

○畳の上を素足で歩く→清潔にする。

技能の低い子と  高い子の取扱い

○低い生徒同士が組むと,それ  以上にならない。

○高い生徒と低い生徒が組むこ  とにより,低い生徒は高い生  徒に近づく。

(1)体力の向上

(2)特性に触れる

(3)得意になる(好きになる。)

○生涯学習につなげていく。

○一斉指導から生徒が主体的に行え  る内容にする。

グルーピング

○慎重、体重を考慮

○経験者の活用

○能力の高い生徒と低い生徒を組ま  せるようにする。

礼法

○1.2度させてみて後は実際の授業の  中で扱う。(子供たちに学ばせる。)

○立ち礼,座礼は,一緒に扱う。

○礼法だけで1時間取り扱うことは望ま  しいことではありません。

崩し,体さばき

○技をかける際には,「崩し」が必要で  す。

○「体さばき」とは,相手の力を利用  し,少ない動きで相手を崩すために  必要な動きです。

○受け身の練習といっしょに扱うと楽  しく行えます。

受け身

○2人組での受け身の練習

○体さばきと受け身の同時練習

○投げ技と受け身の同時練習

固め技

体ほぐし運動(体つくり 運動)を取り入れる。

○柔道は組み合う競技であるので取  り入れやすい。

○体つくり運動を準備運動に取り入  れて行う。

○飽きがこないように最初から組を  つくって行う。(単独の動作は飽  きがくる。)

○組をつくることにより,礼法を指  導する機会が多い。(自然に礼法  ができるようになる。)

○補助運動は,どのような場面で使う  かを説明して行わせる。

○できるだけ,グループや2人組で行  わせる。

投げ技 柔道の姿勢

○押さえ込みの3条件で考えさせる。

 ・相手を仰向けにする。

 ・相手に拘束を受けていない。

 ・おおむね向き合った体勢で

○ゲームは背中合わせからおこなう。

○なるべく相手の背中につくようにさ  せる。

○スタート時,同じ方向に回らせる。

○片膝をつき組み合った状態でスター  トさせてもよい。

○1対2の特別ルール(2人で1人を  押さえるなど)でのゲーム

○3人1組で一人は先生役

○柔道は,姿勢をよくするために効果  的である。→きちっと教える。

姿勢,組み方,進退動作

○礼法→自然本体(姿勢)→組み方→

 進退動作(すり足等)を一連の流れ  で指導しましょう。

○まず,組み方と姿勢を一連の流れで  指導し,間合についてもふれるよう  にする。

○自然体(右・左)を指導し,組むこ  とができたらすぐ2人組みで自由に  動かしましょう。

○2人組みで自由に動く中で,進退動  作(「すり足」「つぎ足」「足を交  差しない。」)等を指導しましょ  う。その中で,「受け」「取り」に  ついてもふれましょう。

 投げ技の指導は,どの技からという 決まりはありませんが,以下のことを 考慮し指導するとよいでしょう。

○足で刈る技→腰に乗せる技→肩で担  ぐ技の順で指導したほうが恐怖心を  持たない。(低い位置から高い位置  への技へ)

○静止状態でのかかり練習→動きなが  らのかかり練習や約束練習→自由練  習の順で指導したほうがよい。

○「一本」の条件を提示し,技を考え  させるのもよい。多くのケースは,

 講道館のわざとして実在している。

○技を考えさせる場合には,ルールも  学ばせ,安全面には十分注意しま  しょう。

技の指導順序

○低い⇒高い

○遅い⇒速い

(3)

Q2 柔道における礼法の効果的な指導法には,どのようなものがあるでしょうか。

Q3 投げ技の基本動作とは,どのようなものでしょうか。

※基本動作とは,礼法→組み方→姿勢→

 進退動作をいい,一連の流れで指導し  ましょう。

(組み方)

○柔道着の握り方は,中指,薬指,小指  の三本に力が入るように握りましょ  う。親指と人指し指に力が入ると手首  が柔らかく使えません。軽く添える程  度にしましょう。

(姿勢)

○自然本体ができない生徒→つま先(親  指)の方に膝が軽く曲がればできま  す。

○姿勢だけの繰り返し授業は,意味があ  りません。

○自護体や「受け」「取り」についても  関連させて指導しましょう。

(進退動作)

○自然体で組むことができたら,2人組  で自由に動かしましょう。

○先生は,下を向かないで歩いてみせま  しょう。

○先生は,柔道経験者を活用し,足を出  して転がし,そこで,動きがあること  に気づかせましょう。

 ・「すり足」「つぎ足」で動く  ・「足交差」はしてはいけない

○「取り」「受け」を意識して自由に動  かしてみましょう。

※自然体を常に保つことが,一番安定し  た形です。

※単独の活動はつまらなく飽きてしまい  ます。組を作り,常に相手を意識して  活動することが大切です。また,思い  やりを育てるという意味でも,組を作  り活動させることが大切になってきま  す。

○1.2度させてみて,後は実際の授業の  中で随時行うようにしましょう。

○立礼,座礼は一緒に扱いましょう。

○礼法だけで1時間扱うのは,望ましい指  導ではありません。

○子どもたち同士で学ばせましょう。

・二人一緒に礼をするとお互いが見えない  ので,交互に礼の練習を行いましょう。

・組をつくり一人が先生役になり,礼の仕  方について評価させましょう。

礼法

自然本体 自護体

姿勢 組み方

引き手の握り方 釣り手の握り方

進退動作

(4)

Q4 「崩し」「体さばき」は,どのように指導したらよいでしょうか。

Q5 受け身を安全に指導するには,どのようにしたらよいでしょうか。

○授業では,簡単に教えてあげま  しょう。(八方向の崩し)

○「体さばき」とは,相手の力を  利用し少ない動きで,相手を崩  すために必要な動きです。

○「崩し」も「体さばき」も技をか  けるのには必要なものです。

○相手を腕力で崩そうとして,自  分が崩れている場合がよくみら  れます。

ポイント

①組んだとき間合を取りましょ う。

②取りが動いて崩します。

③受けが静止した状態の練習から  動いた状態へと発展させていく  ようにしましょう。

④動いているときは,取りが受け  よりも半歩大きく動くようにし  ます。

⑤取りは自然体で動きます。

崩しと体さばき

受け身指導の手順

長座の姿勢 中腰の姿勢 立位の姿勢

○長座→中腰→立位と低姿勢から高い姿勢。静から動へ。遅いスピードから速いスピードへと段階的に  進めていきましょう。

○中腰の姿勢から「後ろ受け身」が取れれば,立位からはできます。

○教師のかけ声に合わせ,「1」は手を挙げ「2」で中腰になり「3」で受け身を取るといった一斉指  導はよくありません。流れとして,立位から中腰になり受け身に移行するようにします。また,手は  自然についてくるようにしましょう。

○前受け身はあまり使わないので,高い所  から行う必要はありません。

 (恐怖感をうえつけないために。)

○授業の中では,簡単に扱う程度で結構で  す。

○けがを防ぐことができる手のつき方を軽くふれ  ておくとよいでしょう。

○転ぶとき指を外側に向けてつくと肘が曲がらず  骨折や脱臼につながることがよくあります。

○指を内側に向けてつくようにしましょう。

指を体側に向けてつくと肘がまがる

前受け身 安全面

(5)

後ろ受け身

○手を胸の前で交差した所から始める。

○30度~40度ぐらいがたたきやすく衝撃を吸収しやすい。

○手で畳をたたいたら抑えつけず反動で戻す。(弾むように)

仰向けの姿勢で手を広げ ていくと手の平が浮き,

受け身が取れない。

(体験させる。)

手もつけれ ば後ろ受け

後ろ受け身のポイント

転ぶ練習を繰り返し行う。(ゆりかご運動)

○腰が折れて頭の方につま先が行く  と後転をする状態になるため,頭  を打ってしまいます。

○後に倒れたとき,つま先を垂直に  蹴り上げる感じで行うと重心が頭  部にいかず回りすぎを防げます。

○体が曲がっては体全体で衝撃が吸収できなくなります。

○かかとが立っていると衝撃が1点に集中してしまい,衝撃を分散できずけがにつながります。

○足が交差しては,体の回転が止まらずけがにつながります。

 (膝が曲がりすぎても同様です。)

横受け身 体が曲がっている

足が交差

かかとが立っている

危険

姿勢を伸ばし体全体で衝撃を和ら げる。良い受け身。

ポイント

(6)

○高い位置から足をたたきつける感じで,大きく繰り返し行うことによって,自然に体も起きて  きます。

○投げられて体が落ちる感覚を意識して行わせることが大切です。

横受け身のポイント

①片膝をつき,立ち膝側の手を挙手し,挙手した手の腕を耳につけるような形をつくりましょう。

②挙手していない手の指先が内側を向くように畳につきましょう。

③腕が耳についた形のまま,畳についている足で畳を蹴り回転します。

④畳を蹴った足は,大きな円を描くように投げ出す感じで回転します。

⑤受け身を取ると,横受け身と同じ形になります。

前回り受け身のポイント 正面

側面

(7)

Q6 生徒が興味をもって取り組める受け身の指導法には,どのようなものがあるでしょうか。

2人組での横受け身の練習 2人組で後の受け身の練習

バランス崩し 足相撲

○単独動作は飽きがくるので,組やグループで行うようにしましょう。

○勢いがつきすぎると恐怖心につながります。⇒柔道嫌い

○立位の場合,受けは足を1歩引いてから,引いた足の踵にお尻を付ける感覚で受け身を取る  と勢いが調整できます。

○受けは,低い体勢から高い体勢に発展していくようにしましょう。

軽く胸を押す 軽く額を押す

○「取り」だけが引き手を持ち,その手を離してはいけません。

○単独練習では,中腰になり受け身を取るために,伸ばした足側の手で受け身を取ります。

○2人組みで練習すると,単独練習の受け身より「取り」の引き手があるため,「受け」は半回転多く  回り,単独練習の時と受け身を取る手が反対側の手になり,実際に投げられて横受け身を取る感覚に  なります。

取りは「体さばき」を使う 2人組での横受け身の練習②

○お互い「相四つ」に組んでから行いましょう。

○受けの立足が逆だと受け身が取りづらくなりますので注意してください。

○取りは,引き手を効かせて大きく円を描くように回しましょう。

○けが防止のためにも,取りは引き手を離さないでください。

2人組での横受け身の練習①

(8)

2人組で相手の力を借りての前回り受け身 脇の下を押してあげる

○相手に押してもらうことにより,スムーズな回転を行えるようにします。

○受け身を取らない方の手を固定したり,握手状態をつくることにより,受け身を取る方の  手が自分で認識でき,回転もスムーズになります。

○四つんばいの人の帯をつかみ,自分で回転し受け身をとります。

○四つんばいの人が,転がって巻き付ける受け身の練習方法は,首を痛める危険性があります。

○四つんばいの人は,崩れないようにしっかりと支えるように注意してください。

○恐怖心を植え付けないように,投げられる感覚を徐々に味わわせましょう。

お尻を押してあげる

帯をしっかりと 握っておけば頭 を打たない。

○取りは,投げる寸前までは普通に技に入るが,投げずに刈り足で合図を送ります。

○受けは,合図を受けたら,合図を受けなかった方の足を1歩大きく引いて,自ら受け身を取り  ます。

○取りは投げ技の練習,受けは受け身の練習を,安全に同時に行うことができます。

「技もどき」を使っての投げ技と受け身の同時練習

取りが右足で合図を送っている。

受けの腹部に巻き付いて自分の力での前回り受け身

合図を送った足は,1歩踏み込んで から畳につきます。

(9)

○低い姿勢から高い姿勢へ,低速から高速へと発展させていきましょう。

○後ろ受け身と横受け身ができれば,「もどき技」を使って,6つの技の基本が覚えられます。

○相手と組む時には必ず礼をさせるなど,礼法,組み方,崩し方も随時指導していきましょう。

受けは,合図を受けたら合図を受けな かった足を1歩引いて受け身を取る。

自護体から 自然本体から 後受け身を取れる技

横受け身を取れる技 合図を受けたら,合図を受けた足を前に 滑らせるようにして受け身を取る。

腰に乗せたら一度,必ず静止し,声をかける。

前回り受け身を取れる技

①前回りさばきを使  い,止まった状態  で大腰の形を作り  ましょう。

②取りは姿勢を良く  し,相手を腰に乗  せ静止し安定して  いるのを確認して  から「投げるよ」

 と声をかけて投げ  ます。

③発展として,背負  い投げや一本背負  いでも行うことが  できます。

取りが 合図を 送って いる。

引いた足の踵に,お尻 を乗せるようにして受 け身に移行すると,勢 いを抑えられます。

取りは合 図を送っ た足を1 歩踏み込 む。

(10)

Q7 投げ技は,どのように指導するとよいでしょうか。

体さばきと受け身の同時練習

○上の場合の前さばきは,右足を1歩前に踏み込み,左足を下げて体をさばきます。

○上の場合の後さばきは,左足を1歩右後ろに引き,体をさばきます。

○後さばきの時の受けは,1歩踏み込んで受け身をとりましょう。

○後さばきは,間合が広くなるため勢いがつくので,受けは,大きく1歩踏み出してから前回  り受け身を取るようにしてください。

後さばき

 指導の順序は,どの技からがいいということはありません。

○「一本」の条件を提示し,技を考えさせるのもよいでしょう。多くのケースは講道館の技とし  て実在しています。

○低い位置から高い位置の技へと移行していくようにしましょう。

○足→腰→肩を支点としてかける技の順で指導していくと,低い位置の技から高い位置の技に移  行できます。

○静止状態→動きながら→相手に対しての順で指導していった方がよいでしょう。

投げる

野球などでボールを投げるのと同じ動作 前さばき

(11)

背負い投げ

脇をしめたこの形のまま 軸足を中心に回転すれば よい。

「肘を脇に入れなさ い。」という指導をす ると肘を意識しすぎ,

取りの軸がぶれてしま うことがあります。

ポイント

背負い投の流れ

○体落としは,手技であるので腰に乗せたり,腰に相手を引っかけたりしてはいけません。

○膝を軽く曲げ,受けの膝頭を跳ね上げると同時に,両手で薪割りをする感覚で大きく円を描く  ようにして投げましょう。

体落とし ポイント

取りの軸がぶれ ている。

右後回りさばき 押してくる相手に対しての入り方

自分が追い込んで技に入る入り方 右前回りさばき

(12)

同じ手の使い方で,系統的に指導できる技

跳ね腰

体落とし ポイント

○釣り手の使い方やくずし方が同じなので,系統的に指導すると同じ動作で5つの技を覚えられ  ます。

○ポイントを一斉指導で押さえ,技を選択させてみるのもよいでしょう。

払い腰

膝 車 支え釣り込み足

ポイント

○基本的には同じような形ですが,支え足(左足)の支える位置が違います。

○支えた足を後さばきを使って180°回転させてからつくようにしましょう。

この左足の動 きがポイント

支えた足を180度後ろさばきの要領で 開いてからつき,体全体のひねりをきか せて投げましょう。

支える時に膝が 曲がったり腰が 折れたりすると 相手を崩すこと ができなくなり ます。

内股

支え釣り込み足・膝車

○釣り手の前腕が受けの胸に  しっかりとつけましょう。

○手首を返しましょう。

○釣り手の肘が鋭角になるよう  にしましょう。

つり込み腰

(13)

ポイント 釣り手を効かせ しっかりと崩しま しょう。

相手の顔を引き寄 せる感覚で引きつ けます。

大外刈りの流れ

○釣り手の握りがきちんとできていないと手首が返らないため,効果のある崩しができません。

○取りは,崩すときに力が分散しないように気をつけましょう。

○踏み込んだときは,足の親指で畳を咬む感覚が大切です。

つばめ返し

出足払いの練習方法

○取りは,前進しながら軸足を1歩踏み込み,払う足は膝を伸ばし,足の裏で払いましょう。

○受けは,膝を真上に上げてかわしながら後退します。

払う場合には,下を 見ないで下腹を突き 出すようにするとよ うでしょう。

(腰で払う。)

発展として 釣り手の使い方が 違うため力が分散 してしまい,崩せ ません。

何回やっても意味 のない係り練習に なってしまいま す。

取りの軸足の親指 がしっかりと地面 についていないと 刈る足のつま先も 伸びません。つま 先が伸びていない と強い力で刈れま せん。

大外刈り

(14)

小内刈りと 大内刈りの 崩し(静止 状態)

小内刈り

○かけるタイミングは,自分が下がっているときにかけた方がかけやすいでしょう。

○技をかける前には,体さばきが必ず入ります。さばいてから技をかけないと相手の力を直接  受けてしまい,自分が崩れてしまいます。

小内刈り・大内刈り

○技の系統性を説明しながら指導してみましょう。

・大腰で投げられたので,腰に乗らないように斜め前に移動して,防ごうとした受けに対して,

 とっさに足を出し腰をひねって投げた所から払い腰という技が生まれました。

・大腰と払い腰で投げられたので,今度は,腰を落として大腰を防ごうとした受けに対して,さ  らに腰を落として投げたところからつり込み腰という技が生まれました。

○大腰の時,帯を握るとつり腰であるが,授業では,帯を握ってもあまりこだわる必要はありま  せん。

技の成り立ちを説明しながら系統的に指導できる技

大内刈り 体さばきと一緒に指導した方が良い技(その1)

大腰 払い腰 つり込み腰

(15)

○自分が下がり,体をさばいて,受けのかかとを足の親指の方向へ刈るようにしましょう。

○取りは両手で受けをコントロールし,自分の正面に受けの体側がくるように進行方向に押し込  みましょう。

○受けの足が畳につき,その足に受けの体重がかかる瞬間を刈りましょう。

巴投げ

○受け身の練習で扱うと  よいでしょう。

・取りが寝た状態で組み  ます。

・受けは1歩踏み出して  受け身を取ります。

○真捨て身技は,自分の  真後ろに投げる技で  す。

○最近,大きな大会で  は,真後ろに投げない  巴投げが多いですが,

 授業ではしっかりと指  導しましょう。

○浮き技は,横捨て身技  です。

○浮き技も巴投げ同様受  け身の練習と一緒に扱  うとよいでしょう。

○浮き技は,自護体の姿  勢から技をかけます  が,受け身の練習とし  て扱うときには,取り  が袖だけを持つように  しましょう。

○受け身の練習として浮  き技を使う時には,取  りは長座の状態から始  めるとよいでしょう。

○浮き技からの受け身  は,立位から大きな動  作で前回り受け身がで  きるようになってから  行いましょう。

○けがをしやすい技なの  で,崩しをしっかりと

指導しましょう。

巴投げの流れ

受け身の練習としての巴投げ

体さばきと一緒に指導した方が良い技(その2)

受け身の練習として指導したほうがよい技

自護体 浮き技の流れ

受け身の練習としての浮き技

(16)

Q8 固め技で,相手に逃げられないようにするには,どのようにしたらよいでしょうか。

Q9 固め技は,何から指導すると効果的でしょうか。

Q10 固め技のゲームで,力比べにならないようにするには,どのような指導をするとよいでしょうか。

○面で抑えるのではなく,点で抑えましょう。

○体全体で包むようにしてしまうと抑える点が無く逃げられてしまいます。

○力で抱きつくように抑えるのではなく,相手の上でバランスをとることが大切です。自分のど  こを使ってバランスを取るかがポイントになります。

点で抑える指導

良い例 悪い例

点で抑えてる例

基本的な抑え込み方

袈裟固め

横四方固め 上四方固め

○基本的な抑え込みの形を指導し,あとは相手の動きに応じて変化させる指導をしましょう。

○基本の「抑え込みの3条件」を教え,抑え込みを考えさせてみましょう。

 ①相手とおおむね相対している。 ②相手をほぼ仰向けにし,動きを抑えている。

③相手に拘束を受けていない。(足など絡まれていない。)

○この型が「○○固め」と指導すると生徒はその型通りにしようとしすぎてしまいます。

下から引き込んで返す方法 体重のかかっている膝 を蹴って返す。

相手の脇の下に顔をつけて抱きつき腕を決めて 返す。

うつ伏せの相手に対しての入り方

自分の膝が伸びてい ては返りません。

その①

その②

自分の方に回転させて返す時には,自分の足を後退しながら 相手を引き上げないと自分の足が邪魔で返りません。

(17)

○相手の状態をよく見て,どの方向から返すのかを考えさせましょう。

○基本を教え,後は考えさせましょう。

○支点,力点をどこにし,固め技の基本動作とどのように組み合わせるかが大切になります。

取りは,右足が立ち 膝になります。

取りは,肘に体重を

かけます。 左足で尻を浮かせ右肘を中 心に右手で引くようにひね ります。

取りは,両手で受けの 両腕を抱え,右肩で押 すようにしながら両手 を引きます。

○生徒は相手の首をすぐ抱えようとしますが,「目の前にある障害物を一つずつ越して行く。」

 という考え方で取り組んでみましょう。

○固め技の基本動作をうまく使いましょう。

仰向けの相手に対しての入り方

手を襟から脇の下をすくう ようにします。

四つんばいの形を返す方法

(18)

Q12 試合のルールを指導する場合,どのような方法があるでしょうか。

Q13 柔道に関連する準備運動や補強運動には,どのようなものがあるでしょうか。

スタートの形 ○ゲームは背中合わせから

 行うことが多いです。

○速く回転し,相手の背後  につくようにさせましょ  う。

○スタート時,同じ方向に  回るようにしましょう。

○片膝をつき,組み合った  状態でスタートさせても  よいでしょう。

○1対2の特別ルールでの  ゲームもできます。

○3人1組で一人は先生役  をさせましょう。

 (審判や助言など)

試合形式で楽しみながらルールの学習 ○約7名を1グループにし,「試合もどき」

 を通して,ルールや審判法について学ばせ  ましょう。

・主審①,副審②,時計①,記録①,競技者  ②など役割分担を行います。

・役割分担は,ローテーションで交換して行  ないましょう。

○試合場は,畳4畳ぐらいでも行うことがで  きます。

○礼法についても必ず触れましょう。

背中合わせからのスタート

組んだ状態からのスタート

右手を挙げ,

「始め」の合 図とともに挙 手している方 向に回ること によって激突 が防げます。

膝がつ いてい る方の 足の指 が,

しっか りと畳 をとら えてい ます。

副審

副審

主審 記録 時計

競技者 競技者

回転運動は基本中の基本 前転

開脚前転 後転

側方倒立回転

倒立前転

○柔道は,円運動であるので,体をほぐす意味でも回転運動は欠かせない運動の1つです。

○柔軟性や筋力アップにも役立ちます。

前方倒立回転とび

開脚後転

後転倒立 回転したら,向かい合うのではなく,すぐに

相手の背後を取るようにしましょう。

(19)

ケンケン補強運動

大内ケンケン 小内ケンケン

小外ケンケン 大外ケンケン

○大内刈りや小内刈りの形のままケンケンで進んでいきましょう。

○柔道は,常に組を作って活動するので,補強運動として「体つくり運動」が取り入れやすいで  しょう。

(ルール)

○倒れる人は体を硬直させましょう。

○キャッチする人同士の間隔は,近い距離からはじめましょう。

足跳び越し (ルール)

○相手の足払いを跳び越しま  す。

○テンポをずらしたりしても  よいでしょう。

○2人,組んだ状態で行いま  しょう。

バランス崩し (ルール) ケンケン相撲

○2人または数人  で押したり手を  引き合い,バラ  ンスを崩しま  す。帯などを  使っても良いで  しょう。

(ルール)

○試合場や畳など  を利用して,ケ  ンケンで押し合  い,場外に出し  ます。

○途中で倒れても  いけません。

しっぽタッチ (ルール) ジャンケンおんぶ

○しっぽの人  をタッチし  ます。

○途中で切れ  てもいけま  せん。

(ルール)

○ジャンケ  ンで負け  たチーム  が馬にな  る。

地蔵倒し 体つくり運動を取り入れての補強運動

(20)

Q14 固め技の基本動作について,どのように指導するとよいでしょうか。

頭タッチゲーム

準備運動や補強運動として行える。

○固め技の体さば  きとは,足や手  をさばかれ入り  込まれた時に脱  出するための動  きや,相手を返  したり抑え込ん  だりするときに  使う動きです。

○どのような場面  で使うかを説明  して行わせま  しょう。

○エビについては  蹴る足を間違え  ている場合が多  くみられます。

 上の足で畳を蹴  りましょう。

○2人組の場合,

 1人が追いかけ  1人がエビで逃  げるエビ競争  も,場所があれ  ば可能です。

○下からの引き込  みは,足をいか  に器用に使える  かが大切です。

○固め技の場合,

 腰をうまく切る  ことで足を絡ま  れることが防げ  ます。

○抑え込んだ時の  基本の形は,脇  を絞め胸を張る  形です。(点で  抑える。)

固め技の体さばき エビ

逆エビ

足を殺された場合 その足を抜くため に使える。

抑えられそうな時に使う動き

下から引き込み相手を返すときに使う動き

進む 抑え込みの基本形

○相手に対して,常  に向かい合ってい  る形を維持するこ  とが攻められない  ようにするには大  切です。

○下の人は,足や手  を使って,頭の方  に回り込まれない  ようにしましょう。

固め技の基本動作

ワニ 固め技や固め技の連絡変化でよく用いられる動作

(21)

Q15 技の連絡変化には,どのようなものがあるでしょうか。

技の連絡変化

大内刈り→背負い投げ→上四方固め(投げ技→投げ技→固め技)

相手の大外刈り→大外刈り→袈裟固め

(相手の投げ技→自分の投げ技→固め技)

○自分や相手の技に対応して,次の技へと変化させることを連絡変化といいます。

○相手の動きに応じて,同じ技や違う技を連続してかけたり,相手のかけてきた技を自分の技に  変化させてかけていくことが大切です。

○投げ技の連絡,投げ技から固め技への連絡,固め技から固め技への連絡などがあります。

○自分の技から自分の技へ,相手の技から自分の技へなどがあります。

○どのような組み合わせが可能か考えさせてみるのもよいでしょう。

特に,固め技の連 絡変化には,固め 技の基本動作や体 さばきが大切に なってきます。

投げた瞬 間が,固 め技に入 る最大の チャンス です。

袈裟固め→横四方固め→上四方固め(固め技→固め技→固め技)

技から技に連絡するときには,体の一部が密着して おり相手の体の1ヶ所は必ず固めている。

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