ため池ワークフロー(ため池データベース更新システム)
平成30年12月
国立研究開発法人農研機構
農村工学研究部門
目次
1-1.ため池ワークフローとは
1-2.これまでのため池データベース更新作業の課
題
1-3.ため池ワークフローの操作の流れ
1-4.講習の流れ
2-1.ため池諸元ワークフロー画面の起動
2-2.ため池ワークフロー画面の説明
2-3-1.編集リスト(市町村)
2-3-2.編集リスト(都道府県)
2-3-3.編集リスト(農政局)
3-1.ため池の新規作成の開始(市町村)
3-2.ため池の新規作成 諸元入力と位置修正(市
町村)
3-3.編集リストの確認(市町村)
3-4.都道府県への提出(市町村)
3-5.都道府県への提出 編集リストの確認(市町
村)
4-1.市町村からのデータ変更の受付(都道府県)
4-2.市町村に対して差戻し(都道府県)
5-1.都道府県への再提出
差し戻しデータの修正
(市町村)
5-2.ため池諸元データの変更(市町村)
5-3.市町村からの再提出・変更の承認(都道府
県)
5-4.市町村からの受付後や都道府県で承認した後
の修正(都道府県)
6-1.農政局に提出(都道府県)
6-2.農政局に提出
ワークフローの停止(都道府
県、市町村)
7-1.都道府県からのデータの受付(農政局)
7-2.農政局から都道府県に編集許可
7-3.農政局管轄下のデータを本省に提出(農政
局)
1-1.ため池ワークフローとは
ため池ワークフローとは、毎年実施されるため池データベース
の更新を支援するシステムです。
市町村から都道府県、農政局、本省へと、データベースの更新
作業が順次、受け渡されるシステムをワークフローシステムと
呼びます。
ため池データベースの更新は毎年、3月31日付でエクセルデータで収集されてきた。
次のような課題がある。
➢ 各機関でエクセルデータで管理していると、期間ごとのデータが乖離していく
可能性がある。
➢ エクセルでデータを収集する際に、誤入力が発生する(例えば、全角と半角、
数値の後のスペース、ため池コードの重複など)。誤入力されたデータは、た
め池防災支援システムに入れることはできず、修正に多大な労力と費用が発生
する。
➢ 登録ため池数が超え、エクセルで扱うことが困難となった。
➢ ため池の位置(緯度、経度)に間違いが多くある。
⇒ため池防災支援システムではオンラインで一つのデータベースにアクセス
⇒ため池防災支援システムではシステムが誤入力を自動チェック
⇒サーバーのデータベースシステムで素早く検索
⇒スマホのGPS機能で位置登録したり、地図上で位置修正可能
1-2.これまでのため池データベース更新作業の課題
1-3.ため池ワークフローの操作の流れ
市
町
村
都
道
府
県
農
政
局
本
省
た
め
池
の
新
規
作
成
都道府県に
提出
※1 (個々のため池)市町村に
対して承認
※3 (個々のため池)農政局に提出
※4 (都道府県内の全ため 池)編集許可
※5 (都道府県内の全ため池)本省に提出
※6 (局内の全ため池)次年度版
編集許可
※7 (局内の全ため池) 1. 「都道府県に提出」とは、市町村が新規作成または変更したため池諸元データを、都道府県に提出する操作です。 2. 「市町村に対して差戻し」とは、市町村が提出したため池諸元データを却下して、再修正を依頼する操作です。 3. 「市町村に対して承認」とは、市町村が提出したため池諸元データを承認する操作です。 4. 「農政局に提出」とは、都道府県内のため池の全修正データを農政局に提出する操作です。この操作で、都道府 県・市町村で全ての操作ができなくなります。 5. 「編集許可」とは、「農政局への提出」を取り消して、再提出を求める操作です。 6. 「本省に提出」とは局内の全データを本省に提出する操作です 7. 次年度版編集許可とは、編集作業で作成したデータを全消去して、次年度版の編集作業を開始する操作です。市町村に
対して差戻し
※2 (個々のため池)次年度版
編集許可
※7 (国内の全ため池)C
S
V
ダ
ウ
ン
ロ
ー
ド
た
め
池
防
災
支
援
シ
ス
テ
ム
デ
ー
タ
更
新
C
S
V
ダ
ウ
ン
ロ
ー
ド
た
め
池
デ
ー
タ
変
更
1-4.講習の流れ
市
町
村
都
道
府
県
農
政
局
本
省
た
め
池
の
新
規
作
成
都道府県に
提出
(個々のため池)市町村に
対して承認
(個々のため池)農政局に提出
(都道府県内の全ため 池)編集許可
(都道府県内の全ため池)本省に提出
(局内の全ため池)次年度版
編集許可
(局内の全ため池)市町村に
対して差戻し
(個々のため池)次年度版
編集許可
(国内の全ため池)C
S
V
ダ
ウ
ン
ロ
ー
ド
た
め
池
防
災
支
援
シ
ス
テ
ム
デ
ー
タ
更
新
C
S
V
ダ
ウ
ン
ロ
ー
ド
た
め
池
デ
ー
タ
変
更
① ④
②
③
⑥
⑤
全
市
町
村
か
ら
デ
ー
タ
が
揃
っ
た
こ
と
を
確
認
局 内 の 全 都 道 府 県 か ら デ ー タ が 揃 っ た こ と を 確 認⑪
⑧
⑦
⑫
①②
市町村 :ため池の新規作成を行って、都道府県に提出します。
③
都道府県:修正が必要だったため、市町村に差し戻します。
④⑤
市町村 :データを修正して、再度、都道府県に提出します。
⑦⑧
都道府県:全市町村からの提出が終わったら、「農政局に提出」します。
⑨
農政局 :都道府県から再修正の要望があったため編集許可します。
⑩
都道府県:農政局に再提出します。
⑪
農政局 :局管轄内の全都道府県のデータが揃ったら本省に提出します。
講習会では、市町村、都道府県、農政局に役割分担して、作業を行います。初めに、ため
池防災支援システムからログアウトし、各自に割り当てられたIDでログインしましょう。
作
業
の
流
れ
⑨
⑩
ため池ワークフロー画面を起動するには以下の4つの方法があります。
①
ため池MAP上部の「設定」をクリック(ログインを求められる場合が
あります)⇒設定メニュー最下部の「ワークフロー」ボタンをクリッ
クすると、ワークフローの画面が表示される。
②
ため池MAPの台帳ボタンで表示されたため池台帳画面の最下部の「台
帳編集」ボタンを選択
③
ため池MAP下部の
ボタンが
に変わっているときにクリック
④
ブラウザに直接、URLを入力する
http://sipbase.iotm2m.in/tameike/list/mtameikea/
2-1.ため池諸元ワークフロー画面の起動
ため池MAP
※講習会では①の方法でため池ワークフロー画面を表示します。
ため池ワークロー初期画面 ため池リスト2-1続き.ため池ワークフロー画面の起動
②・ブラウザを起動し、URLに以下を入力後Enterを押す ※ログインを求められることがあります。 [URL]http://sipbase.iotm2m.in/tameike/list/mtameikea/ ④ブラウザを起動し、URLに以下を入力後Enterを押す ※ログインを求められることがあります。 [URL]http://sipbase.iotm2m.in/tameike/list/mtameikea/ ③ため池MAP下部の ボタンが に変わって いるときに をクリック 作業が発生しているときに が表示されます ②ため池MAPで変更したいため池のアイコンをクリックしてポップアップを表示⇒ ボタンをクリック⇒ため池 台帳が表示されるので最下部の「台帳編集」をクリック⇒再度表示されたため池台帳の最下部の「編集リスト」を クリックする 編集リスト2-2.ため池ワークフロー画面の説明
①
②
③
ため池ワークフロー画面の上部に、「ため池リスト」 「編集リスト」「ジョブリスト」「地図」のタブがあり ます。右にはログインしているユーザーと種別が表示さ れます。ため池リストと編集リストはユーザーの種別に よって表示が異なります。 ① 「ため池リスト」には担当地域内のため池のリスト が表示されています。リストからため池を選んで、 データの変更ができます(市町村ユーザーのみ)。 ② 「編集リスト」は、新規作成したため池と変更中の ため池の提出や差戻しなど、編集状態が表示されま す。 ③ 「ジョブリスト」とは、CSVダウンロードやデータ ベースへの最終変更手続きなどの処理の状態を示し ています(主に国が使用します) ④ 「地図」をクリックすると、「ため池ワークフ ロー」を終了して、ため池MAPに戻ります。④
ログインユーザーと種別 編集リスト 編集リスト 編集リスト ため池ワークフロー - 編集リスト ため池ワークフロー – ジョブリスト 都道府県に提出済み 都道府県に提出済み 都道府県から差戻し ため池リスト2-3-1.編集リスト(市町村)
一時保存 編集リストから削除 都道府県に提出 コメント 編集リスト - 都道府県から差戻し - 都道府県に提出済み - 編集中 -都道府県に提出済み ため池ワークフロー - 編集リスト①
②
① 市町村ユーザーの編集リストの初期画面では編集し ているため池リストと編集状態(編集中、都道府県 に提出済み、都道府県から差戻し)が表示されます。 ② ①の画面で、ため池名をクリックすると、ため池諸 元の編集画面が表示されます。下部にはため池ごと に行う作業(一時保存、編集リストから削除、都道 府県に提出等のボタンがあります) 編集リスト2-3-2.編集リスト(都道府県)
-承認済(農政局に提出待ち) -市町村から受付 承認 市町村に対して差戻し 編集リスト --市町村から受付 ため池ワークフロー - 編集リスト ため池ワークフロー - 編集リスト ① 都道府県ユーザーの編集リストの初期画面では、管 轄の市町村のリストと編集状態のため池の個数が表 示されます。 ② ①の画面で、市町村名をクリックすると、編集して いるため池リストと編集状態(市町村から受付、承 認済み(農政局に提出待ち))が表示されます。 ③ ②の画面で、ため池名をクリックすると、ため池諸 元の編集画面が表示されます。下部にはため池ごと に行う作業(承認、承認解除、市町村に対して差戻 し等のボタンがあります)①
②
③
編集リスト 編集リスト 承認解除 コメント2-3-3.編集リスト(農政局)
-提出済み -受付 -受付 ため池ワークフロー - 編集リスト ため池ワークフロー - 編集リスト ため池ワークフロー - 編集リスト -受付①
②
③
④
① 農政局ユーザーの編集リストの初期画面では、管轄 の都道府県のリストと都道府県からのデータ提出の 有無が表示されます。 ② ①の画面で都道府県名をクリックすると、編集して いるため池リストと編集状態のため池の個数が表示 されます。が表示されます。 ③ ②の画面で市町村名をクリックすると、編集中のた め池のリストが表示されます。 ④ ③の画面でため池名をクリックするとため池諸元の 編集画面が表示されます。下部には編集リストに 戻るボタンのみがあります。 編集リスト 編集リスト 編集リスト 編集リスト 編集許可(選択)3-1.ため池の新規作成の開始(市町村)
「sipcat.iptm2m.inが位置情報を 使うことを許可しますか?」と いうメッセージが出る場合は 「許可する」を選択します。 過去の一斉点検には登録されていないため池をため池データベースに登録する作業で す。「現地で新規作成」はスマホ等で緯度経度を取得して、登録することを想定して います。※講習会ではPCを使って作成します。 ① 「編集リスト」を表示します。 ② 「現地で新規作成」をクリックすると、背景が緑の画面が表示されます。左上に現 在位置の緯度経度が表示されています。 ③ 「sipcat.iptm2m.inが位置情報を使うことを許可しますか?」というメッセージが出 る場合は「許可する」を選択します。ポップアップを間違って消してしまった場合 は、ブラウザの設定から「クリアするデータの選択」→「メディアライセンス」→ 「クリア」として、もう1度ログインしなおします。 ④ ため池名称を入力します。 ⑤ 登録を押すと、ため池の諸元を入力するページが表示されます(次ページ)①
②
編集リスト ため池ワークフロー - 編集リスト③
④
①
②
次ページ参照 一時保存 編集リスト3-2.ため池の新規作成 諸元入力と位置修正(市町村)
ため池の諸元データを入力します。緯度経度を担当市町村外に設定すると保存できません。 ① 所在地(都道府県・市町村)を入力します。 ② スマホ等で現地の緯度経度を取得します。 ボタンを押します。 岐阜太郎 a 1 2 3 4 5 6 7 8 9⑥
③ 位置修正用の地図が表示されます。 ④ マークがため池の位置になるように、地図を移動します。※講習会では担当地域の役場に合わせます。 ※講習会では講習会場に緯度経度が合っています。今回は担当地域の役場等に位置を合わせます。 ⑤ 「元画面に反映」ボタンを押します。これで位置が修正され、ため池諸元画面に戻ります。 ④ その他の必須項目を入力します。最後に「一時保存」ボタンを押します。 入力された緯度経 度を中心として地 図を表示する
④
⑤
③
一時保存
3-3.編集リストの確認(市町村)
① 一時保存すると、左上に「保存しました(ため池番号)」と表示されます。このため池番号は、既に登録され ているため池番号の[最大値+1]となっています。 ② 編集リストをクリックすると、先ほど入力したため池がリストになっています。赤文字は、編集者に作業があ る状態を示しています。 ③ 続けて新規作成する場合には、「新規作成」または「現地で新規作成」ボタンを押します。②
ため池データベース - 編集リスト
ため池ワークフロー - 編集リスト 編集リスト3-4.都道府県への提出(市町村)
管轄の都道府県に、新規作成したため池のデータを提出してみましょう。都道府県での提出とは、データを確認し て承認を依頼するということです。 ① 新規作成したため池をクリックすると、ため池の諸元データが2列で表示されます。左側は既存のデータ、右 側は編集のデータです。今回は新規作成なので、左側にはデータが入っていません。最下部の「その他」の項 目は、システムの内部データです。 ② この画面で一時保存したい場合には、「一時保存」ボタンを押します。※講習会ではクリックしません。 ③ 「編集リストから削除」をクリックすると、入力内容を破棄して、編集リストからデータを全て削除します。 ※講習会ではクリックしません。 ④ 「都道府県に提出」ボタンを押して、都道府県担当者に対して、入力内容を提出します。①
一時保存 編集リストから削除 ため池諸元-現在 編集リスト②
③
④
ため池データベース - 編集リスト
ため池諸元-編集 ため池ワークフロー - 編集リスト 都道府県に提出 コメントため池データベース - 編集リスト 一時保存 編集リストから削除 都道府県に提出 編集リスト