乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
著者 卜部 澄子, 片山 倫子, 木曽山 かね, 清水 義雄, 宮崎 照子, 山本 良子
雑誌名 東京家政大学生活科学研究所研究報告
巻 8
ページ 49‑60
発行年 1985‑03
出版者 東京家政大学生活科学研究所
URL http://id.nii.ac.jp/1653/00009760/
乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
研究分担者(五十音順)
卜部 澄子 片山 倫子 木曽山かね 清水 義雄 宮崎 照子 山本 良子
Studies on the Adequency of Clothing in Infants and Children
Sumiko URABE, Michiko KATAYAMA, Kane KlsoYAMA,
Yoshio SHIMIzu, Teruko MIYAzAKI and Ryoko YAMAMoTo
第3報 パジャマの洗濯による収縮に関する研究分担研究者 片山倫子*鈴木由美子*井上 薫**
1.緒 言
市販乳幼児被服の素材の基礎試験に関する研 究テーマの中から素材製品の管理に関する分野
を担当し,昭和57年12月より実験を開始した。
市販乳幼児被服の中ではパジャマに焦点を絞 ったが,本報では洗濯による損傷を調査するた めに,着用・洗濯実験を担当していただける被 検者の方々にお願いした実態調査と,JIS法に
よる実験室的な洗濯試験とを試みた。
2.研究方法
市販されている冬物の幼児用パジャマの中か ら,比較的に品質のよい上級品7種を購入した。
デザインは図1に示したものでNo. 1〜No. 7と名 づけた。各々の素材等については表1に示した が,これらは製品に表示されていた事項のみで ある。供試用のパジャマの他に,比較用の使用 しないパジャマを2組ずつ購入し,その内の1 つは分解して素材の基礎実験に使用した。
実験に協力していただいた被検者は本学ナー スリールームの卒園児および本学在職中の母親 で,3才児(男女各1名), 4才児(男女各1 名), 5才児(男女各1名)の6名に着用,洗 濯実験をお願いした。
*第2被服管理研究室 **第1被服管理研究室
供試パジャマ(No. 1〜No. 7)
一49一
ぐジヤマNα 本体・素材 その他の部分・素材 価 格 メーカー そ の 他
1 綿100% ゴムアミ部分儒脇ン髭 4,600円 ㈱ワコール
注(お洗濯についてのお願い チ殊な染料を使用のため,
タクの際,他のものと一 hに洗わないように。
2
グレー部分(攣騨ル、,%そ の 他 綿100%
ゴムアミ部分(薪呂傷薪
5,000円 ㈱ワコール 3 表・裏綿100% 中綿 ポリエステル100% 8,000円 ㈱ワコール4 (綿 90%ポリエステル10%
ゴムアミ部分儒鵬ン彩 5,300円 ㈱ワコール 1と岡じ(注)あり
5 (綿 70%アクリル30%
4,800円 ㈱アプリコットJ
6 綿 100% 5,000円 ㈱ワコール
7 (綿 80%ポリエステル20% 〔ポリエステル 55%アクリル 25%綿 15%ポiリウレタン 5%
5,300円 ㈱レナウン
表1 パジャマの素材
試験の実施期間は昭和57年12月から昭和48年 5月末までの6ヵ月間で,着用方法は男子はNo.
1〜Nα4を番号順に毎日取替えて着用した後に洗 濯する。各サンプルは合計35回ずつ着用,洗濯 をくり返した。女児はNo.4〜No.7を番号順に毎日 かえて着用,洗濯し,各々35回着用する方法に
よった。
洗濯方法は特別に条件を示さず,被検者(A
〜F)が日常採用している方法(洗い方,洗剤 の使い方など)によって実施してもらい,各々 の洗濯方法を記録してもらった。表2に6名の 洗濯方法および着用者の年令,性別を示した。
○ワコールの製品には,すべて,洗タクに関する一般注意あり
実験に入る前に供試パジャマはすべて型紙を 取り,着用,洗濯実験後の型と比べて収縮性を しらべることにした。収縮率を測定した部位は 図2の①〜⑧であるが,使用前の寸法を100と 図2 収縮率測定部位
.c③。,・2…r・①・蕊
︵④
⑤→
袖 ー ロ ③ 丈足 は 巾ンン 又丈巾そボボ首肩袖身身すズズ
①②③④⑤⑥⑦⑧
表2 パジャマの洗濯方法および着用者
被検者 予洗一洗剤洗い一すすぎ 洗濯機/洗剤・濃度 乾 燥 そ の 他 着用者i幼児)
A 0−10分一12分
竦
二槽式全自動 aASIC−L 18g/30尼
屋外の日かげ干し
コ内の吊し干し(冬場) 3才男
B 0−10分一2分一3分
竦?i118£)
全自動
t体洗剤ジャスト
@ 20m£/30尼
電気乾燥機 i1200kca1)
V0分 4才男
C 7分一7分一7分
竦
一般電気洗濯機 Uプ・ニユーダイヤ
@ 309/30尼
屋外の日なた干し コ内の吊し干し
@ 24時間
4/10引越後、日なた干しに ネり,5月すぎ頃から色あ ケが特に目立ってきた。 5才男
D 0−7〜8分一10分
モろの残り湯
郵島う}無りんワンダフル0.15%
屋外の日なた干し ョ外の日かげ干し
洗濯機で洗剤洗いの際,酸 f系標白剤を同時に使う。
̲軟仕上げ(ソフランS) 3才女
E @ 3/13以降0−5分一5分
キ水(22℃)→ふろの残り湯
一般電気洗濯機
イ石けん(サード)50g/30£
屋外のひなた干し 4才女
F 0−5分一3分一3分一3分
@ 4月中旬以降 モろの残り湯→冷 水
一般電気洗濯機 ウりんハイトップ
@ 2/3cup/30£
ウりんブルーダイヤ(5月1
屋外のひなた干し
コ内の吊し干し 5才女
乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
した場合の収縮率を算出した。従って縮んだ場 合はプラス,伸びた場合にはマイナスになる。
3.結果および考察
着用,洗濯試験終了後回収したパジマの外
観は未使用のパジャマと比較すると,色,手ざ わり,ゴムアミ部分などに著しい変化がみられ た。しかしながら着用に支障をきたすような穴 があくとかボタンがとれる,といった損傷を示 したものはなかった。表3には外観の変化を示
した。
表3 着用・洗濯試験によるパジャマの外観変化
パジヤマ
色 手触り ゴ ム その他
1 色あせ ズボンの方が特にひどい
i特にA) ※ のびて固くなっている
※上着とズボンの黄が 痰、(上プリント,
コ先染)
2 色あせ 特に黒の字
@ 青 のびている 特に首
3 色あせ 赤っぼくなっている
@ (特にB) ごわごわ
内側がしわしわ i外側の縮みが激しい スめ)
4
色あせ 白くなっている,ピリング
@ ( F 青みがでてきた 他 赤み ごわごわ のびている 袖,首
5
色あせして白みがでてきた
@ (赤みが抜けた)
@ F 青み
まあまあ
e 少し固め F固め
6 赤みがでて,鮮かさが劣ってきた。
チにF 色あせ
7 色あせ E,F おとる のびている
チにFのびて固い
3才〜5才児の頃は子供の成長が著しい時で あるから着用者からみると収縮は望ましいこと ではないが,No.・1・−No.・7について身丈,ズボン 丈等の収縮率をしらべたところでは,どれもプ
ラス値で,着用後に相当量の縮みが観察された。
表4は,No.・1・−No.・7までのパジャマの3〜6名 による着用実験結果を平均したものである。
表4 着用,洗濯試験後のパジャマの部位別収縮率
収縮率:%
部位パジヤマ
①首 ②肩 ③袖 ④身丈 ⑤身巾
⑥寺諦
⑦ズボン丈 ⑧ズボン足巾誤6.1 一19.2 十4.4 十14.7 十〇.4 一5.7 十7.1 十10.1
2 一12.3 十5.9 十4,2 十9.6 十1.3 十9.6 一〇.5
3 一 2.3 十7.1 十11.3 十5.8 十9.1 十12.1
4 一20.2 十2.8 +0.8 十2.9 十1.3 十4.9
5 (−8.3)− 3,7
十3.9 十4.6 十6.5 一2.1 十8.4 一3.1
6 一32.8 十6.3 十2.1 十 6.8 十9.4 十4.2 十7,0
7 一16.3 十3.4 十 3.1 十1.8 十1.5 十6.1
一51一
そこで,ここに示されたパジャマの変形が着 用によるものなのか,洗濯によるものなのかを 明らかにするために,No. 1−・No. 7の未使用パジ ャマ地から20cm×20cmの試料布を採取し, JIS L1042に準じた,織物の収縮率試験を20回実施
したところ,表5に示すような縮みを示した。試 験には市販家庭用電気洗濯機(全自動型),電気 乾燥機を用い,洗剤は市販の液体ジャストを標 準使用量で使用した。表中のたて・よこは布の たて糸方向,よこ糸方向をあらわす。
表5 供試パジャマ地の洗濯試験(JIS L 1040 G法およびタンブル乾燥法1−1,
による収縮率
1−2法に準ずる)
収縮率:%
パジヤマ 1回目 10回目 20回目 試験に用いた部位および素材
Nα
@1
たて 十7.6 十9.6 十10.7 本体(上衣)(綿100%)よこ 十2.8 十1.9 十1.1
たて 十5.2 十6.8 十7.5
本体 (綿100%)
2
よこ 十4.0 十4.0 十2.0
たて 十7.2 十8.9 十7.9
3
よこ 十4.4 十5.9 十6.2
本体儀舞禦灘テル1。。%)
たて 十4.0 十4.7 十3.6
4
よこ 十2。1 十2.2 十1.1
本体(禦リエステル1吻
たて 十7.2 十11.3 十10.7
5
よこ 十4.7 十3.2 十1.5 本体傷リル1吻
たて 十5.3 十6.2 十6.8
6
よこ 十6.2 十6.3 十5.1
本体(綿1・・%)
たて 『十3.1 十3.4 十1.8 本体(禦リエステル聯
7
よこ 十3.9 十4.7 十6.4
表4の結果は洗い方,着用方法ともに異なっ た条件でおこなったにもかかわらず,表5の結 果と一致している点が多い。とくに表4の④身 丈と⑤身巾との関係は,表5のたてとよこの結 果とよく一致し,ポリエステル,綿混は縮みが 少ないが,綿100%地はよく縮む傾向が,表4 表5ともにみられることなど数値的にみると,
表4で得られた縮みは着用によるよりはむしろ 洗濯によるところが大であろうと推定された。
また,素材による収縮が明確に示されていると ころは,表4のN・.・2のズボンが,⑦ズボン丈は 減少しているが,⑧のズボン巾は増加している 点である。これはグレー部分が綿アクリル混紡 でズボン足巾はあまり変らなかったが,ブルー の脇線が綿100%地であるために,ズボン丈が著
しく減少したものと考える。
①の首部についてみると,N・.・1,N・.・2, N・.・4,
No. 7は10〜20%も伸びた,これらはどれもポリ ウレタンを含有したゴムアミで仕上げているが,
ポリウレタンの洗濯に対する弱さが影響したの ではないかと思われる。又,No. 3, No. 5はえり の部分が別布で補強されているが,No. 6は地の メリヤスのままのえりなしスタイルであった。
このことが原因と思われるのびがNα6には著し く,No. 3, No. 5はほとんどのびなかった。これ らの点から考えるとメリヤス地のパジャマのえ りは,仕上げ方と素材によって変形の度合に差 が出ることがわかった。
以上のように市販されているパジャマの上級 品でも着用,洗濯をくり返していくと変形する
乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
ものが多いが,その変形量は素材やデザインに 影響される部分が大きいようである。一般に市 販されている普及品の場合にっいても研究を拡 大していくことにより,乳幼児被服としてのパ ジャマの適性条件が明らかにされていくものと 思われる。
最後に着用,洗濯試験に御協力いただいた青 木,佐藤,永井,平沢,三好の各氏に感謝いた
します。
一53一
第4報乳幼児被服製品の
染色堅ろう度状況 主たる研究分担者
卜部澄子* 柳澤美文*
1.緒言
本報は,前年度に引き続き,乳幼児被服の使 用実態アンケート調査を行った結果のうち,「色」
に関する調査結果を取りまとめて報告し,併せ て第3報で行った着用試験について試料の染色 に用いられている染料部属を判定し,着用試験 前後の試料の染色堅ろう度2)および色変化につ いて検討した。
2.調査方法および実験方法
2−1 乳幼児被服の使用実態アンケート調 査方法
文献1)に同じ。
2−2 着用実験方法 前項第3報に同じ。
2−3 着用試験試料の繊維上の染料部属判 定法
JIS−L−1065−63 および住友化学,日本化薬染 料研究部提唱の鑑別方法を総合して実施,使用 試薬は2%水酸化ナトリウム,ハイドロサルフ ァイト,50%ピリジン,30%酢酸,5%タンニ ン酸,ジメチルフォルムアミド,塩化第一錫溶 液,希塩酸,酢酸鉛溶液。
2−4 着用試験試料の染色堅ろう度試験 着用試験後の試料の変退色の判定
着用試験試料をパジャマとしたため,これは 汗をかき,洗たくを繰返し,日光に干す場合も あると想定し,次の堅ろう度試験に絞って実施
した。
(1)洗たくに対する染色堅ろう度試験 JIS−L−0844−76 A−2法
(2)汗に対する染色堅ろう度試験 JIS−L−0848−74 A法
(3)カーボンアーク灯光に対する染色堅ろ
う度試験
JIS−L−0842−7r第2露光法 (4)変退色,汚染の判定
JIS・L−0804,0805−74 グレースケール 2−5 色変化の測定
着用試験に用いた試料について,試験前後の 色相の測定は,XYZ(三刺激値), HVC(マン セル記号),xy(色座標)を求め,着用試験後 のL*、*b*表色系によるaE(色差)を測定した。
測色機器は,SM一カラーコンピューター4型(ス ガ試験機)を用いた。
なお,試料の測定部位は,全試料の退色状態 を観察し,平均的な退色部分として,上衣は前 肩部分,ズボンはピザと,足首の中央部位を選 定した。また,肉眼による変退色,汚染の判定 は退色部分を細かく判定した。
3.調査,実験結果および考察
3−1色に関するアンケート調査結果 (1)図1,図2に乳児の場合に,最も多く 所持する衣類の種類と枚数を示し,併せて所 持する色をしらべた。肌着,ラッバー又はき
もの,ロンパースは5枚以上の所持者が40−−
50%を占め,ナイトドレスは所持しない場合 が多く,色はとくに肌着類は白が圧倒的に多
く,他は黄,ピン久水色などの淡色が多か った。また図2に見られるようにそれらの価 格は500 一一 3,000円程度が多く,おくるみ,サ ック,ロンパースなどは3,000 ・一 5,000円のも のを求めることが判った。
(2)図3,図4の幼児の場合は,シャツ,
パンティ,Tシャツ,ブラウス,セーター,
ワンピースなどは50〜80%が5枚以上を所持 し,色は肌着類は白,ピンク,水色が多く,
外衣になると赤,黄,青,ピンクが多く,乳 児に比べてやや中濃色を用いるようになって いる。さらにオーバーオール,ズボン,スカ ート類は,青,赤色が多用され,価格は,肌 着,Tシャツ,ブラウスは500〜2,000円,外
*繊維化学研究室
一54一
1繍1 所有度%所有度%
80
40
0
80
i i i
l i
竃1献i誹i8曇i381i、茎i,li31
@ i i i i i i i
i i i: l ll l i1 ::2::言呂言言:言言言⁝
⁝⁝⁝呂2:3⁝:⁝ :3⁝富:;⁝⁝⁝ ::⁝言:言2i1⁝ 2雪呂:呂3言:2二 :2⁝⁝:2⁝⁝ 3二⁝::⁝⁝:
!
ma和漸衷形 .フツ飾キモノ1ナイトドレスi.・ンパース一 サック 袖なしハーフ1 おくるみ ボンネット
所持数
[::コo枚
anZ i〃 1 圃2〃 3
[[[田]3〃 t
lsSSIN]4〃 5 6
E≡≡ヨ5〃 7 目王田ヨ5枚川. 8 9 10 11 12
円グラフ 色 色の名前 白 水色 ピンク オレンジ 赤 肌色 青 黄 緑 灰色 その他 無解答
図1 最多所持数と色
(生後4ヵ月児)
フツノぐ一 肌着和洋折衷形1
又はキモノ
価格
[=コSOO Pi F にZ2222】 500〜1,000 iO 圃 1, OOO 一一2.000円
[田ユココ2.000〜3,000 fq ISiSSSSS 3, OOO 一・4.000円
E≡≡ヨ4・伽醇5・ooo円 田王田5,000以上
■■■■その他
[:亙コ無解答
円グラフ 色 色の名前
123456789012
1 11
白
水色 ピンク オレンジ 赤 肌色 青黄緑
灰色 その他 無解答
図2 最多所持の色と価格
(生後4ケ月児)
鯉§歯藩鶏3嵐H淋乖臼圏叫かお砂恥e
80
凄
%40
所巨度%
80 …7 。
@ … :
7 R1
…
T i … 75 ⁝⁝⁝
7
3 5
■ ● 1
. ■ 1
圏 ■ ︐
1 ■ 9
● ■ 酢
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巳 ● ︐
︐ ● 1
● ● 1
■ ︐ 1
0
ズボン 才一バーオール・
@ : 半ズボン
⁝
艮ズボン
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スカート
所持数
[:::コo 1コ{
Ezzz2zレ
晒2・圧田ユコ3N CSSEssss 4・
E≡≡ヨ:1 匪囲Sf (1 月
Vjグラフ 島。、、、
鳳。
1留。
lli。
1:1,
1。疑。
1擁職
図3 最多所持数と色(3才児)
80
%
0 4
0
0 8
%
0 4
2
1
⁝2::
… オ i …
1 …
V i
@ i 5
1 87 ⁝⁝⁝
13
⁝3⁝115
⁝⁝⁝ 1 73 ⁝2227 i l l
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73
12
︐
1 ■ 唖 ■ ■ ● o ︐
︐ . 暉 ︐
1 o
■ . 唖
︐ 1 ■ 唖 ■ ■ ■ 1 幽
︐ ■ . ︐
1 1 ■ ■ 9
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o 1 ● ● ■ 1 ︐
巳
1 幽
1 ■ ● 畠 ■ ■
●
1 o 巳
1 ● ■ ■ ■
︐ 1 幽 ︐
1 ● 昌 . 巳
■ ︐ ︐ ● ︐ ● 巳
1 巳
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o ■ ■ 9 . .
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1 ■ ● 幽 ■ ●
1 ●
■ ︐ ■ ■
1 9 凸 ■ 1
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1 ︸ ■ ■ 1 1 凸 ● ︐
8 ︐ 圏 ● ︐ 1 ● ︐ ︐
■ ■ ■ ■ 1 ■ ■ 顧
■ ︐ ■ 9 1 9 ● ● ︐
■ ︐ 噛 ■ 1 ︐ ︐ ︐ ︐
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■ ︐ 噛 9 ︐ ■ 凸 . 幽
■ 巳 ■ 9 1 ■ 5 ■ ■
■ ■ 噛 ■ 1 ■ ■ 騨 ●
o 巳 ■ ■ 1 o ● 巳 ●
■ ︐ 8 ■ ■ o 5 ● 画
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︐ ︐ 昌 ● 1 ■ ● ■ ■
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巳 ● ︐ A
1 畠 ● ■ ■ 8
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■ ■ ■ ■ ● ● ● ● 1■
■ ■ 1 ■ ︐ ● 墨 ■ ■
■ ■ 1 ■ ● ● 巳 ■ ■
⁝ ⁝ 量● ⁝ ⁝ ⁝ 3● ⁝
A ⁝
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9 巳 ■ ●
1 唇 1 ■
. ● 6 ■ ● ● ● ● 幽
1 ■ ︐ ■ ﹁ ● ■ ■ ■
・ . ● o o 幽 ■
9 .
1 ● ︐ ● ● ■ ︐ ■ ■
(肌拘 Vャツ
:凸 ︵ 着}「一ハン7『f ⁝ (肌蔚) ・ ( X1,7プ 1 Tシャツ
1 (L衣)
R ブラウス
:● ︵
:衣
Zー9一
。(
Q 二 ・
@ ■ Jーディガン
・ (上衣)° ベスト ⁝
ワンピース
2●
ス七ック
価格 [::コ 500以ド 囮】 500−1.OOOV1
5igl55is l,OOO−−2,0CO:9 0〔皿]2.OOO−−3.ooo t・」
亜]3,000〜4,0(X)1・1 ∈≡≡⊇4.〔㎜π亀〔xx)・ll 9≡≡日ヨ5,00D以上 ■■■その他 口〔]Ml k! 7}
図4 最多所持の色と購入価格(3才児)
−56一
リゲうフ
島、
1聚。
1影。
1農。
1霊
1,疑。
じ織覧
試料No.
着 用色 者
乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
5.0 10.0 15.0 20.0 ∠E
一ltl・S・[
・﹇
ズボン[黄
ム鰹^BC^日O^8醍﹁﹂﹁1﹂ ﹁﹂ ﹁1﹂
・一
m
上衣[
ズボ・[
上衣
m紺
…[紺
上鵡 礎雌雌
^80 ^8︹ ーF ^匠︹ ︻ーー﹁ー﹂ ﹁l﹂ ﹁llIし5.0 10.0 15.0
図5 着用試験後の試料の色変化(AE)
−57一
20。0
AE
衣類は2,000〜3,000円程度のものを使用し ていることが判った。
3−2 着用試験試料が染色されている染料 部属の判定結果
表1の通りであり,綿繊維を染色する一般的 に多用される部属が多かった。
表1 試料を染色した染料部属
試料Nα 染色部分と色相 染料部属名
1i男児用)
●上衣…青・黄色(捺染)曹一曹暫一一一,層一一,曹} 層一一一一,一一一,一一一,・一曽一■一 曹 . .甲一雪曹一曹冒 一一一騨
怎Yボン…黄色(浸染)
反応染料,▼一,一一}−,暫冒一一一一冒
@直接染料
2i男児用)
●上衣・ズボン…青色部分, 一 } 一 一響 冒 甲一一甲,層 , 一一 一 一一 , 幽 一虚 一 一 一 一 一噂 曽曹一 一冒 一 π 1− 一 冒 , , 「暫 } 一一一
怐@ 〃 ・グレー部分
@(アクリル部分は未染)甲一一一一一一一幽}曹曹一一一,一一一,曹,一一一一一,一一 曹曹一冒一一冒 一一曹冒, 一一一一一雫
怎Sム編部分…赤色
@(ポリエステル部分は未染)
直接染料一一一一一一一一▼願一一一一一,冒
@反応染料
鼈鼈鼈鼈鼈鼈齣=。一醒一一一一一ー
Jチオン染料
3i男児用)
●上衣・ズボン…青色
反応染料
4j・女兼用) ●上衣・ズボン…紺色 バット染料
5i女児用) ●上衣・ズボン…ピンク色 反応染料
6i女児用) ●上衣・ズボン…赤色 反応染料
7i女児用)
●上衣・ズボン…淡緑色
@(ポリエステル部分は未染)
反応染料
3−3 着用実験試料の着用前後の染色堅ろ う度試験結果
結果を表2に示した。試験結果から着用前の 新品全試料は市販品として適当な堅ろう度(洗 たく,汗は4〜5級,耐光は4〜8級)を持つこ とが判ったが,No.・2試料の青部分は汗堅ろう度 がやや劣り,No. 5, No. 7試料は淡色であるため 耐光堅ろう度が低かった。
着用試験終了後の各試料は,新品に比べ特級 は2級程度落ちて,変退色は1〜3級と判定さ れ,35回の洗たくを繰返すと,汗,日光(日光 干しの場合)などの影響をうけるため新品で4
〜5級の堅ろう度を持つものもこの程度に色あ せることが判った。
なお,No.・4の紺, NTo. 6試料の赤部分が洗たく 試験時の洗浄液が汚染し,とくにNo. 2試料の青 が目立った。またアルカリ汗液,酸性汗液によ ってNo. 2試料は色落ちし,汗液は2〜3級程度 に汚染した。
さらに着用試験試料の変色はNo. 1試料で,着 用者A児の場合赤味をおび,Nα2試料では上 衣胸部分のピグメントレジンカラーによる文字 のプリントは2〜3級に退色し,各試料ともグ レー部分は青味に変色した。また背,肩部分の 退色に差が見られた。No. 3試料ではA, B着用 児の試料が赤味(紫味)に変色し,No. 4試料は ズボンの上部ゴム入り部分と足首位のゴム編部 分との境の山が著しく白っぼく退色した。これ は摩さつによるものと考えられ,全体の色は着 用者C,D, E, F児の場合は,青味が増し白っぽく 色あせた。
No. 5試料の前胸部分の刺繍糸の退色は見られ ず,地の白布部分は黄味を帯びた。No. 7試料の 淡緑色はパイル地の糸の先が白っぽく退色し,
黄味を帯びた。
3−4 着用試験試料の色変化の測定 図5に着用試験終了後の試料について新品と
の色の差をAE(色差)値で示した。
着用者A,B,Cは男児, D,E,Fは女児であるが 同一試料を着用しても,洗たく手入れ法によっ ても同色の染色部分の変退色に大きく差がでる ことが判った。男児着用者の中ではC児,女児 ではD児の場合が色変化が少く,X.Y.Z.H.V.C 値も着用前試料との数値の差が少なかった。
4.総 括
(1)乳幼児被服の使用実態調査ではパジャマ についての設問を実施しなかったが,肌着類は 幼児の場合でも白色,淡色が多かったに拘らず 本着用実験に用いた製品は濃色が多く,デパー トで販売されていて上級品と思われたが,肌着 に準ずるパジャマに濃色は適当であるか,この
乳幼児被服の適正条件に関する総合的研究
表2 着用試験試料の染色堅ろう度 茨kく試験・ 3干 試験
触試 ・更 B
考 染 7ルカリ牙液 酸 性汗液
耐光試険
、.鰍色 魏色 f〜 39 £
綿 甜 麺,色 轟 キπ 麹色 蕪 キ
⁝
融S・5
≦5
5旦T
、級
S 縁 S・5
5凡 S−5
5及 S・5
級5 玖 S・5
談8
l@l(堵、P1藁 ;
(2。3)
i︐よみ︐1i肴
4・5
(2・3) 5 5 4・5 4 5 5 4・5 4・5 8
i(痢P1董 : 4・5
(2) 5 5 5 4・5 4・5 5 4・5 4・5 8
4 アクリ1レ
S・5
アクソレ
S−5
: Qiブし一
@: (3)
5
アクリ巳レ
S.5 4・5 5 4・5 5 8
:
@1盆Q1円 8 4
(3) 4・5 4・5 4 3 3・4 4 3・4 2・3 8
i 幽Ri青 :
恥5
(2・3) 5 4・5 4・5 4・5 4・5 4−5 4・5 4・5 4
4.5 ポリエスヲ1レ
S−5
ネリリエλテ1レ
S・5
ネツ以テ1レ
S・5
:Si甜 二
(2。31 4 4・5 4・5 4・5 4・5 7
…
Ti已7
@:
4・5 フクリ レ
T
アクリル
T
アクソル
(2・3> 4・5 4・5 4・5 4・5 4・5 T 3
…
Ui・呑 5
(2・3) 4 5 4・5 4・5 5 4・5 4−5 4・5 4
i
4・5 ネ゜ソ巧・レT
料1えラΦ
T
オの期テル
T
7i若竹 :
(1・2) 4・5 3・4 4・5 3・4
午5
44・5 アクリrレ
T
1(薯7⇒
Vi茉サ
(2) 5
アクワ レ
S・5 4−5 5 S−5アククル 年・5 5 8
点を解明することを次の課題としたい。
(2)着用実験に用いた試料は乳幼児服の一部 のものであり,この染色堅ろう度について試験 を行ったが,試験素材は肌着として良い性能を 持つといわれる木綿が主体で,平均的に多用さ れる染料部属で染められていた。実験試料は最
も洗たくのはげしい種類のものであったので,
染色堅ろう度は最良とはいえなかった。しかし 現在綿製品は染色堅ろう度に問題があるとされ
( )内の級は着用試験終了後の等級
ており,これ以上の色落ちの少い綿製品を期待 することは難かしいのではないかと考えられた。
(3)乳幼児服は,洗たくがとくにはげしいの で,必ず色落ちがあるものと思われ,この中で もパジャマは汗をかき,おねしょなどもして,
常に洗たくするという,染色に対して苛酷な刺激 を与えるので今回の実験結果は,当然の結果と 考えられた。またパジャマは外出着にすることは ないようで,色があせて商品価値が落ちた頃は
一59一
小さくなって着られなくなってしまう状態であ ろうと考えられ色落ちは生命に影響がある大問 題ではないと思われた。しかし,気に入って買 った物は出来るだけその色が新品のまま保たれ ることは望ましく,肌着として良い性能を持つ 綿の染色性の基本的な改善が必要であると思わ
れた。
(4)一般に乳幼児服は短い期間使用するが,
その割合としては価格が高く,今回の着用実験 のパジャマも,ねまきとは思えない色,デザイ ンで子供が好きそうな,親は多少高価と思って も可愛いいので着せたくなるような高価な物で,
好きなデザインのパジャマを着れば子供はとく に安眠できるのか,その心理的な影響について も興味を感じた。しかし,パジャマは,特に被 服衛生学的に望ましい性能を持つことに重点を 置いて色相は色落ちがあまり目立たない淡色で
まとめることはできないものか。最近 ねまき ルック といわれ,ねまきをそのまま外出着に するような大人物のネグリジェが市販されてい る。これが子供の分野にも及んだのか今回の着 用試料について問題を感じた。
(5)着用試験で,同じ試料を着用しても,着 用者によって,その色変化が大きく異ることが 判った。これは主として洗たく方法(洗剤の種 類,漂白剤,柔軟剤などの使用,洗たく機の性 能,乾燥方法など)が影響して差ができること が予想された。この結果から,洗たく手入方法 が適切であれば,色変化は多少軽減できること が判り,消費者および洗剤メーカーの染色物に 対する基礎知識の不足が問題であると考えた。
参考文献
1)宇留野勝正他:東京家政大学生活科学研究所研究報 告第7集 53(1984)
2) 矢萩方香:繊消誌14巻5号(1973)