輸入薬種荒物の所載資料と品目一覧表
その他のタイトル Manuscripts on imported drugs and kitchenwares the later Edo period
著者 宮下 三郎
雑誌名 関西大学東西学術研究所紀要
巻 28
ページ 31‑62
発行年 1995‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/10112/15980
付 注 あ 大 長 は
ま し ,
" `
が
輸入 薬種 荒物 一覧
江戸時代後半の輸入貨物は︑反物と薬種荒物に大別されることが
多かった︒荒物には染料の蕨木︑丸藤︑砂糖︑鈷丹︑紙などが含ま
れる︒以下︑反物類を除く︑薬種荒物の輸入に関係する資料につい
て紹 介す る︒
当時の薬種荒物類は︑大別して五回の価格決定が行われていた︒
外国船と長崎会所との間の値組による①元値︑五箇所本商人の入札
による③払値︵落札値︶︑大坂の薬種仲買仲間の入札と平均価格の
算定⑥買出値︑薬種仲買から主要都市の卸商への④卸値︑⑱小売値
輸入 薬種 荒物 の所 載資 料と 品目 一覧 表
と 坂 崎 し が 相 貿 が き 場 易 き
き
輸入薬種荒物の所載資料と品目一覧表
ということになろう︒とくに長崎と大坂の二つの市場での入札会に
注意 した い︒
本稿では③の長崎における特許商人︵本商人︶の入札関係の帳簿
と︑⑱の大坂相場の関係資料について述べる︒ともに単年度でなく︑
かなり長期間にわたって価格の変動を追跡した資料がある︒前者に
﹁薬寄﹂があり︑後者に﹁薬種荒物高下録﹂がある︒相場があれば
投機もともない︑リスクを避けるために長期的な値動きについての
知識が必要だったのだろう︒入札のためのその他の関係商業資料に
ついても略説する︒
最後に︑江戸時代後半の舶載された薬種荒物の一覧表を付した︒
総計七百一︱︱十五品目にのぼる︒品目についてはほぼ網羅できたので
はないかと思う︒何がいつどのくらい輸入されたかを調べるための︑
手引きとなれば幸いである︒
宮
下
︐ ︐ →
郎
記 ﹄ た五箇所商人に株仲間をつくらせ︵一六一︱︱‑︶︑貿易貨物の商売を 轄した︒また長崎・京都・堺の有力商人に江戸・大坂の商人を加え 江戸幕府は長崎会所を設置︵一六九八︶して︑外国との貿易を統
正徳新令︵一七一五︶以後︑輸入の唐貨は︵東中町の︶長崎会所
で︑蘭貨は出島で︑外国人が立会い会所主導の買取価格︵元値︶を
決定した︒値組が終わると︑幕府が優先的に購入する品物︵一割
(1
)
弱︶を除いて︑会所は払い看板を出し本商人に入札させ︑手数料
︵出銀含み︶こみの落札代を︑落札した本商人に納入させた︒本商
人は盛衰がほげしかったようだが︑常時数十軒を下らなかったよう
(2
)
長崎で落札した貿易貨物は大坂の唐物荷請問屋に送り︑仲買の手 だ ︒
(3
)
を経て全国に売りさばかれた︒従来表示されている輸入貨物の流通
概念図に︑以下に説明する資料を略記して掲げておく︒
まず長崎貿易百般の事項を手控えの形式で叙述した﹃明安調方
︵県 立長 崎図 書館
︑渡 辺文 庫一 七ー ニ︱
︱
1 0 )
の﹁薬種荒物凡潰
高積﹂を注意したい︒これは八十七種の薬種荒物について︑年輸入
量と符牒による相場がのっている︒数字は安永九年(‑七八
0 )
の
長崎の払値のようである︒後述の﹃薬種荒物寄﹄にカバーしている
(4
)
が︑単年度で横断した数字を知るのに便利である︒ 独占させていた︒ 長
崎 貿 易
江戸時代後半の薬種荒物の輸入状況についてほ︑愛知県西尾市の
岩瀬文庫に﹃舶載薬物録﹄︵弘化三年山本錫夫写本︶がある︒﹁唐
方持渡薬種荒物類﹂三百二十九品と﹁紅毛持渡薬種荒物類﹂八十七
め*
*
品について︑文政三年︵一八二
0 )
長崎会所の薬種目利が報告した
マ↓
書類である︒末尾に﹁文政三辰年辰五月薬種目利頭取森田甚兵衛
印薬種目利安海与兵衛印薬屋亀之丞印薬屋寿八郎印薬屋貞十
郎印薬屋唯七印﹂と六名を横並びに書いた次に︵句読は著者︶
右唐紅毛持渡薬種荒物類取調へ差上申候︒然る処享保二十卯年
以前帳面所持不仕候ーー付︒初而持渡之儀不相知物多く御座候︒
尤先年か持渡無之段先輩共申伝候品は初而持渡候と書載仕候︒
尚又不絶持渡候と仕候物之内︒砂糖は一ケ年も無渡絶︒其余之
物ほ弐三年も渡絶仕候儀︒間々在之候得とも逸々書載不仕候︒
依之此段申上候︒以上︒
とある︒享保二十卯年(‑七三五︶以降の帳面によって文政一ー一年
︵一
八二
0 )
まで︑合計八十六年間の輸入状況の概略を知ることが
できるが︑輸入量についての記載を欠く︒所持の帳面というのは外
国船の積荷目録を指すのであろう︒入港した外国船は会所へ積荷の
﹁差出帳﹂を提出したというが︑会所にあった筈の書類を確認でき
なかった︒写しは京都大学国史研究室︑神戸市立博物館の池長コレ
クション︑杏雨書屋の村上家文書と武田家文書などに散在しており︑
会所の情報は関係の商人に漏洩していた︒しかし断片的で年次推移
などの考察を可能にする状況にはない︒
ぢ薬種目利は長崎独特の地役人︵地方公務員︶の︱つで︑長崎の地
(5
)
役人は二千人にも達したという︒長崎会所そのものが地役人の中枢
機関である︒その長の会所調役︵頭取︶は町年寄の兼務であり︑そ
の下の目付・吟味役・請払役・役所番・筆者などほ︑主として貿易
業務を司どった︒諸目利は会所に所属した︒通詞や通事は奉行所の
所属である︒文政一ー一年の長崎奉行は筒井政憲和泉守︵在任一八一七
ーニ一︶と相役の間宮信興筑前守︵在任一八一八ーニニ︶である︒
輸入 薬種 荒物 の所 載資 料と 品目 一覧 表
戸二〗[
調進薬種
1
̲ .
用物
︵誂
︶
筒井︵一七七八ー一八五九︶は文政四年江戸南町奉行に移り︑近藤
守重の獄や仙石騒動をさばき︑公明を以って知られ在任二十一年に
及んだ︒嘉永六年(‑八五一︱‑︶ロシアのプーチャチンが長崎にきて
通商を求めると︑大目付に任じられ勘定奉行の川路聖膜とともに折
衝し︑翌年下田に於て通商を許した︒間宮は七百石の旗本︒ときの
老中の水野出羽守忠成の弟で︑長崎から作事奉行にうつった︒文政
三年九月十四日(‑八二
0
年一
0
月二
0
日︶出島のオランダ商館で差 出 帳 舶載薬物録
長崎九 州 四 国
輸入 貨物 流通 図
見 帳 → 集 帳 寄 物 帳
朝鮮産物対馬屋敷
とうもっ
/
建 物問屋 物
絵具商人 朝鮮産物
買 出 値
大坂相場 代呂物見分帳
高下録
道修町薬種仲買
薬種問屋拉合薬屋
砂糖其他荒物商人
砂糖類同漬物蘇木胡椒丹柄商人
砂糖類諸木胡椒商人 大坂京堺
舶載薬物録の巻首と跛
プロムホフ は︑在留オランダ人の素人芝居が催された︒筒井が江戸へ帰る送別 の宴 の余 興と して
︑
︵館長一八一七ーニニ︶は在日十五年に及んだドーフ︵館長一八〇
︱︱‑│︱七︶と交替して来日し︑輸出銅の増額を要請し筒井がそれに
応えていた︒筒井はその芝井を通詞に訳させ﹁喝蘭演戯記﹂にまと
(6
)
めている︒なおドーフは寄合町京屋抱えの遊女瓜生野に男児を産ま
せ︑道富丈吉(‑八
0
八ーニ四︶と名付けた︒丈吉は新大工町の祖母のもとに預けられ︑文政四年にドーフが望んだ唐物目利に取りた
( 7)
てられたが︑十六歳で夭折してしまった︒
長崎貿易の立役者は役人ではなく本商人である︒彼らは各種の商
業帳簿を作成して︑年数回の入札に備えていた︒
越後屋長崎方は中野用助名義で反物を落札し︑大坂・京都の荷請
問屋に荷物を送っていた︒寛政四年︵一七九二︶には荒物方を設け︑
荒物類の落札をはじめたが砂糖相場に失敗し︑享和二年(‑八
0
(8
)
二︶秋からは堺商人の中村茂吉郎名義で︑薬種類の入札もはじめた︒
三井文庫に﹃宝永五年ふ薬種荒物直段高下拍﹄︵本一六七二︶があ
る︒この帳面は四つの部分からなり︑第一は甘草の宝永五年至文化
四年(‑七
0
八ー一八三︶迄百年間の﹁甘草持渡リ几斤高井御買(9
)
上ヶ直段﹂である︒第二は元文元年至宝暦六年︵一七四一ー五六︶
廿一年間の十二薬種の高値︒第一ーーは宝暦六年至天明六年︵一七五六
ー八六︶︱︱︱十年間六十五種の高値と安値︒第四は天明七年至文政四
年︵一七八七ー一八ニ︱)三十五年間︑百五十九種の高値と安値を 商館長のプロムホフが計画した︒
四
輸入薬種荒物の所載資料と品目一覧表
見帳の表紙と内容
五
集帳(鳥羽帳)嘉永6年丑1番割
﹁村
藤﹂
つぎに長崎元博多町の本商人だった村上家の文書を主とし︑銅座
( 10 )
町の永見屋の文書で補足して︑入札用の帳簿について説明しよう︒
み
( 11 )
﹃見帳﹄半紙横半帳(︱ニ・五
x
︱七
・ O c m
)
︒村上文書のうち最多で︑県立長崎図書館には文化四年至天保元年(‑八
0
七 ー ︱ ︱
1 0 )
まで百余冊あり︑杏雨書屋のものは文政六年(‑八ニ︱︱‑︶以降ニ
百冊に近い︒しかし年数回の入札ごとに何冊か.つつ作成されたとす
ると︑両者を合わせても総数の半ばにも満たないと思う︒値組の終
わった商品は会所が払い看板を立て︑本商人に入札させた︒本商人
は払い看板から品目数量を写し取り︑商品の下見をして特長をメモ
した︒このメモ帳が﹁見帳﹂や﹁大宝恵﹂であり︑半紙を二つ折り
して重ね合わせ携帯用に作られていた︒番船・番割・商品の量のほ
か︑会所の元値︑入札の上位三者の値段と屋号を書き入れてあるの
が普通である︒粗雑なものもあるが︑たんねんに網羅的に筆記した
ものが多い︒反物と薬種荒物︑琉球産物などに分けたものもある︒
﹁村和嘉﹂﹁舒暴﹂﹁村亀﹂
記し てい る︒
﹁村太﹂など村上家の人たち
の署名がある︒﹁入札帳﹂﹁落札帳﹂と表示するもので︑基本的に
﹁見 帳﹂ と同 じも のも 多い
︒
﹃集 帳﹄ (‑ 五. oe mx
不定
︶文
化一
ー一
年(
‑八
0
六︶ から あり
︑
反物と薬種荒物に分けたものが多い︒合わせて百冊をこえる︒番別
つまり一回分の入札につき︑商品名から︵入札の量︑入札単価の上
位三者の値と屋号が︶引けるように工夫してある︒その形態によっ て﹁鳥羽帳﹂︑内容から﹁落札帳﹂と記すものもある︒表紙には村上・伊勢屋・上野屋・中屋・一王古屋などの︵多くは複数の︶屋号を記入してある︒本商人が会所の払い看板を写し取り︑落札状況をも書きこんだ﹁見帳﹂や﹁大宝恵﹂にもとづいて︑入札ごとに商品が引けるように整理した帳面である︒本商人の田原屋佐太郎から大坂の近江屋に送った嘉永六年丑一番割の﹁落札帳﹂︵武田家文書︶があるが︑内容形態とも鳥羽帳であり︑長崎から大坂の得意先︵仲買︶にとどけていたのだ︒店の手控などではなく︑取引先へくばった営業用の帳面であろう︒
﹁薬寄﹂長崎の本商人は特許商人だったが︑競争はきびしかった
( 12 )
ようである︒有利に入札を実施するために︑資料を整理編集した各
たん種の﹁寄物帳﹂を作成していた︒村上家文書に﹁端物落札寄﹂︵安
永四年至享和元年︶があり︑後述の﹁薬種荒物寄﹂と共に大冊をな
﹁氷
砂糖
寄﹂
している︒永見家文書にも﹁皮類寄﹂﹁白黒赤熊寄﹂
﹁三盆白砂糖寄﹂﹁上白砂糖寄﹂﹁鮫鍼寄﹂﹁蘇木寄﹂﹁茶碗薬寄﹂
﹁爪寄井牛馬爪﹂﹁鈷丹寄﹂などの荒物の寄物が作成されている︒
品目別︑入札順に量と価格の上位三者と屋号を記入してある点は︑
いずれも同様である︒長期にわたって輸入蓋と落札値が一目瞭全で
あって︑入札値の予測資料となっていたにちがいない︒今日の株式
などの相場に使用するグラフ予測や︑統計資料の傾向の延長上に計
画をたてる官庁の予測と︑原理上おなじである︒帳簿であるから整
理されておらず︑重複や誤字俗字もあり︑店や番頭による呼称のち
'
ノ.、
まず村上家文書の﹁薬寄﹂について述ぺる︒
前後九十八年間に及ぶ︒
( 13 )
﹃薬種荒物寄﹄明和二年至文久二年(‑七六五ー一八六二︶計三
十九冊︒杏雨書屋蔵︒うち①明和二年至安永三年︵一七六五ー七四)まで十年間は、美濃紙長帳(-――-•五X四0・九x五・八cm)
一冊︒表紙裏表紙とも脱落︒初めに丑壱番割至午五番割︵一七六九
ー七五︶の入札の番割と番船の対照表がある︒白砂糖から蘇木まで
百八十種︒②安永四年至享和元年︵一七七五ー一八
0 1 )
二十七年
も美濃紙長帳(-四•OxJ――八・五X五・三cm)一冊。表紙に「薬
種荒物寄﹂裏表紙に﹁伊勢屋﹂とある︒初めに安永四年至寛政六年
︵一七七五ー九四︶二十年間の入札番割と番船の関係表がのる︒代
諸石からカチャン油まで百五十七種︒一部脱落がある︒③文化元年
至文久二年(‑八
︱︱ー六二︶六十年間は︑半紙横帳︵一五・五
0 1
xニニ・五
c m ) ‑
︱︱十七冊︒いろは分けで分冊し︑各字ごと表紙に品目
名を記す︒六百四十六種︒
明和二年︵一七六五︶は伊勢屋も村上屋も︑株分け以前である︒
( 1 4 )
﹃明安調方記﹄にのる﹁明和六丑年改五箇所本商人連名﹂によると︑
伊勢屋庄助が井上内組に名前を出すのが安永四年未一番割︵一七七
五︶から︑株分けは天明元年丑一番割︵一七八一︶であり︑村上卯
兵衛は﹁天明七未一ー一番割ふいせや組ーー相成﹂とある︒安永四年は伊
勢屋の裏書きのある﹁薬種荒物帳﹂の書き初めの年であり︑天明七
輸入 薬種 荒物 の所 載資 料と 品目 一覧 表
つぎ の三 種か ら成 り︑
がいもある︒付録の﹁輸入薬種荒物一覧﹂を見られたい︒
︳ 七
年はその十二年後一七八七年である︒村上卯兵衛︵一七四ニー一八
0
八︶は義兄の武兵衛︵一七四一ー八八︶に呼ばれて播州から長崎に下って︑輸入商に加わった︒明和二年に武兵衛は一︱‑+︱歳︑卯兵
衛は一︳一十歳だった︒住所は浦五嶋町である︒同年は寛政二年(‑七
九
0
)
と共に︑幕府の貿易手法に変更があった年でもある︒
永見家文書のものは次の二種である︒ともに県立長崎図書館蔵︑
村上屋の薬種荒物寄,阿部,阿片の第1ページ
屋は薬種仲買仲間と箱本行司に売り出し通知書を届け︑全員に通知 長崎で落札した輸入貨物は大坂に送り︑しかるのち全国に売りさ
( 15 )
ばかれた︒輸送は堺の糸荷廻船によるものが主で︑継ぎ飛脚をもっ
て行う陸上便は少量で急用の貨物に限られていた︒長崎の落札貨物
ほ落札主の本商人が封印し︑手板という内容証明書に宿老の割印を
受けて︑大坂の唐物問屋へ送った︒この貨物を代呂物といった︒
し ろ も の
代呂物は大坂・京・堺の唐物問屋に請け込まれた︒唐物問屋が問
屋株として限定されたのは︑寛文延宝期(‑六六一ー八
0 )
の長崎
貿易の統制に関連して成立したらしい︒享保六年︵一七ニ︱)には
大坂の唐糸反物五軒問屋が設けられており︑このとき唐糸反物問屋
( 16 )
と唐薬問屋が分化したのであろう︒幕府は唐物問屋に独占権を与え
ることによって︑輸入貨物の全国的な流通を統制しようとした︒
長崎からの輸入白糸反物類ほ五軒問屋へ行き込まれ︑糸商人に渡
された︒薬種については小口の潰し物と︑大口の建物に分けられ︑
潰し物は入札せず資金繰りのための自由売出しができた︒売出し問
大 坂 相 場
一・
六 e m )
十六
冊゜
いろ
は分
け︒
二百
一ー
一種
︒
昭和二十三年(‑九四八︶永見徳太郎寄贈本である︒
﹃薬種寄﹄天保七年至文久二年(‑八三六ー六二︶美濃紙横半帳
︵一 九・ 七
x
一三
・六
c m ) ‑
︱‑
+︱
︱一
冊︒
いろ
は分
け︒
二百
五十
六種
︒
﹃西洋薬寄﹄天保七年至文久二年︒美濃紙横半帳︵一九・七
x‑
すると共に︑三者ほ立会い︑長崎での看板と手板写と現品を照合し︑
売出し日に売買双方の行司立会いのうえ貨物の蔵出しを行い︑手本
荷︵見本︶の封印を切って内容を改めた︒
値入れが済むと︑当番行司が取り集め平均値段を算出し︑仲間全
員に見せた上で問屋行司に交渉する︒仲間一同の総意によって値段
を決めた︒大資本による価格操作を避け︑全体の繁栄を考えた制度
である︒価格の交渉を受けた問屋行司ほ荷主か代理人に交渉し︑交
渉が成立すると︑仲間行司から箱本行司に通知し︑箱本行司は値入
れ札と品名・数量・買手の名前をまとめた書類に︑代銀を添え問屋
行司に渡した︒問屋行司は売立て問屋に通知し︑荷主方は問屋行司︑
仲買行司立ち会いのもと品物を竿秤りにかけ︑正味の重量を測定す
る︒取引が完了すると︑問屋ほ荷主から手数料を受け取った︒支払
いは宝暦二年︵一七五二︶から切月制度となり︑はじめ三節季だっ
たが︑三月前・五月前・七月前・九月前・極月前の五節季に改め
t
こ ︒薬種仲買仲間は享保七年(‑七二二︶に幕府の許可を得て百二十
四株仲間として発足し︑幕末では最高百七十七株となった︒仲買仲
し︑大資本を必要とする大商人だった︒したがって長崎の本商人を
も圧 迫し た︒
大坂の薬種仲買の帳簿で︑長崎の﹁見帳﹂に当るのが﹁代呂物見
分帳﹂である︒また大坂相場を長期にわたって追求整理した資料と 間は全国の市場を掌握していたので︑ロ銭を取得する唐薬問屋に比
八
輸入 薬種 荒物 の所 載資 料と 品目 一覧 表
見分帳 天保6年3月13日
村上家文書には︑大坂の
さば含潰物相場と反物売捌の報告 のみをメモしていた︒ て︑任意に店の必要な品目 本商人の﹁見帳﹂とちがっ 辺製薬︵田辺屋五兵衛︶の
( 1 7 )
本家筋にあたる︒これらは して︑大納会の値段を年次順にまとめた﹁薬種荒物高下
録﹂ があ る︒
﹃代呂物見分帳﹄又﹃見
分帳﹄明和五年至安政六
年︵一七六八ー一八五九︶
︵ 七
・ 0
ニ ︱
x
. o c m ) +
二冊が武田家文書にある︒
﹃唐 物見 分帳
﹄
一八•Ocm)寛政十一年至
文化十年︵一七九九ー一八
ニ ︱ ‑ ︶
一七
九︶
︒
︵七
・五
x
裏表紙に﹁田辺
屋清兵衛﹂とあるから︑道
修町の薬種仲買でいまの田 一冊もある︵旧杏
︵句
読は
著者
︶
︳ 九
つ ぷ た ん
を年度別にまとめた﹁潰し相湯帳付端物諸品捌値帳﹂︵文政四年か
會りわたしら︶があり︑建物の相場を年別にまとめた﹁限渡相場帳﹂︵文政九
年から︶もある︒これらは大坂相場についての唐物問屋からの報告
である︒三井文庫には︑大坂相場を長期にわたって追求整理した便
利な資料として︑大納会の値段を年次順にまとめた越後屋の次の帳
( 18 )
簿が ある
︒
﹃譴高下録﹄半紙大本︵ニニ・六
x ‑ ︱ ︱ ︱
. o c m
︶一
︱‑
井文
庫本
一〇
一八
︒凡 例に いう
︒ 一唐紅毛持渡之内薬種―—限lJ風土気候之相違ーー哉。皇朝之品と
王格別相優
候得とも︒間々渡絶有之故不得止事︒代薬二而致l J
弁用候時者︒病症︳一因リ的面人命ーー相拘候事毎度有之二付︒品
切>
︱‑ 不及 様厚 心懸
︒安 直之 硼買 込置
︒寒 暑︱ ー王 懇︳
︳世 話を 致 大切
︱ー 相貯
︒払 底之 節程 能売 出し 候事
︒誠
︳︳ 済世 之仁 術︱ ー付
︒ 御公儀様iも深キ御趣意︱ー而︒正銘唐物御封外之義被為仰出候
ママ
事︒実︳︳莫太之御恵ーー候得者︒難有奉承伏分限相応買置可致
一右買置之心得︳︳可相成様︒年々之大引相庭を相記︒且年中之 事 ︒
高下を其脇へ相記置申候︒脇書無之分^高下薄品二付略之︒
一薬品之次第者必用潰>多キ品ふ先へ相記有之候得共︒黄苓ハ
朝鮮i上品出︒石膏者雑薬二付潰>方割合i
後︱ ー記 有之 候︒ 且 建物潰物紅毛物荒物遠薬と五ッニ分︒日開付置候義^見安
からむ為也︒総而香気之品^少之甲乙を不論類寄致有之候︒択
薬種荒物高下録の凡例
四〇
薬種荒物高下録の紅毛物阿片
穀択実之類も同様之事︒
一建物之部^切渡商内ーー相成候品也︒尤切能殊︱一相勝レ候品ハ
此 部 ー ー 相 加 申 候
︒ 附 子 桂 枝 山 帰 来 浜 榔 子 薯 香 山 奈 白 述 磨 香 沈 香 白 檀 是 也
︒ 一潰ッ物之部^捌ヶ方少ッ相劣9
候品
也︒
一紅毛物之部^当時専紅毛i
持渡 候品
^此 部ー ー有 之︒ 銀是也︒尤サルアルモニヤシキナキナアマントルカナノヲ ル芦奢等ご旧記無之︒漸文政五午年
i之書留二付余リ高下無
之︒依而遠薬之部︳一相加申候事︒
一荒物之部^蘇木丸藤鈷丹砂糖類也︒薬物二^無之候得共 渡来 之品 ーー 付記 置候 事︒
一遠薬之部ハ至而潰>薄キ品︑或^近来高下至少品^雖良薬と
見安キ様︒略而此部ー一相加申候︒厚朴肉豆殻牛黄玲羊角之
類也
︒
以上が凡例の全部であり︑ついで建物之部至荒物之部は見開きニペ
ージを十行︱︱一段に区切り︑文化元年至天保四年(‑八
0
四 ー ︱ ︱
︱ ︱ ︱ ‑
︶
三十年の︑大引の値段︵と高値安値の注記︶がある︒なお上段眉欄
には宝暦六年至天明五年︵一七五六ー八五︶三十年間︑及び天明六
年至享和三年︵一七八六ー一八
0 1
︱‑︶十八年間の高値と安値︑左端一行に文化元年至天保四年(‑八
0
四ー
︱︱
︱︱
︱‑
︶‑
︱︱
十年
間の
高値
安値
を記す︒遠薬之部は十二行二段に︑文化元年至天保四年間の高値安
値のみを記す︒所載の薬種荒物は建物一ー一十種︑潰物四十五種︑紅毛
輸入 薬種 荒物 の所 載資 料と 品目 一覧 表
丁 子 水
あ と
が
き
四
物十一種︑荒物七種︑遠薬五十︱︱一種︑計百四十六種である︒広東人
参は載るが人参黄連犀角夜苓細辛柴胡などは載らない︒
相場の変動を利用し︑安値で買って高値で売る﹁買込み﹂のため
の調査資料として︑この帳面は作成されていた︒一見︑相場のリス
クを避け︑安定化平均化のためのように凡例にあるが︑役人と特許
商人が結託癒着すれば﹁莫大の御恵﹂を得ることができた︒
これは︑長崎で安永元年(‑七七二︶から始まったという﹁囲
い﹂と似ている︒本商人が安値で落札した品物を︑会所の許可を得
て数年長崎に留めおき︑品薄のため高値になってから大坂に売ると
いう︑特許商人保護の価格安定策である︒一種の買い占めともいえ︑
長崎大坂の商人が談合して会所に申し出たり︑両者の争いとなって
奉行所に訴えたために︑官財の癒着が暴露したなどの例が記録に残
( 1 9 )
って
いる
︒
輸入した薬種荒物の資料は︑日中・日蘭関係資料であることは言
うまでもない︒とくに薬種は反物や砂糖・紙などと共に主要な輸入
貨物であったが︑それにとどまるものではない︒日本では薬種はほ
とんど輸入に頼っていたから︑薬種輸入資料の分析によって︑当時
の医療の実態解明が可能になる︒従来の日本の医薬学史は学説の歴
史的解説にすぎず︑医療の実態とはほとんど無関係に述べられてき
たといって良い︒まず︑この方面での研究の発展を期待したい︒
対外貿易資料としては︑数量的に把握できる点が重要である︒江
戸幕府は貿易統制の結果として︑貿易の大勢の把握に努め︑長崎会
所の薬種目利に命じ﹃舶載薬物録﹄(‑八二
0 )
を作成していた︒
重複もあるが薬種は四百種をこえている︒
民間では入札用の調査活動の一環として︑輸入する薬種荒物の量
と落札値をたんねんに記録していた︒長崎では本商人が作成した
﹁薬寄﹂によって︑現存のものでも明和二年至文久二年︵一七六五
ー一八六二︶まで︑九十八年間にわたって追跡が可能である︒その
間︑薬種荒物はほとんど六百五十種にわたっている︒大坂の薬種仲
買仲間の相場についても︑宝暦六年至天保四年︵一七五六ー一八︱︱︱
︱︱‑︶七十八年間の高値安値を記録しており︑文化元年至天保四年
︵一
八
0
四ー
︱︱
︱︱
︱‑
︶‑
=十 年間 につ いて は︑ 各年 の大 納会 の値 段の 記
録がある︒量の記載はないが薬種荒物百四十六種を取りあげている︒
長崎大坂ともに市場価格の予測に使用していた︒
薬種荒物の消長ほかなりほげしく︑文政三年(‑八二
0 )
の﹃舶
載薬物録﹄では唐方三百二十九種︑紅毛八十七種と唐蘭の比は%に
すぎなかったが︑文久二年(‑八六二︶にいたる永見屋の唐方薬寄
である﹃薬種寄﹄では二百五十六種︑紅毛の﹃西洋薬寄﹄では二百
︱︱
一種
と伯
中の
勢い
であ
る︒
これは日本国内の需要の変化というより︑産業革命下の西方勢力
の東洋への進出という︑国際情勢を反映していると思う︒一八四
0
年︵天保十一年︶からの阿片戦争︑南京条約による清国の開国︑清 国の制海権の喪失︑嘉永七年︵一八五四︶の日米和親条約による下田・箱館の開港︑続く日米修好通商条約(‑八五八︶による神奈川・長崎・箱館・新潟・兵庫の開港によって︑長崎の貿易の独占ほ終わった︒日本も中国と同じく不平等条約を背負って︑国際社会の荒海にさらされることになった︒
注
( 1 )
除き 物︒ 中村 質︵ 一九 八八
︶五 三六 ペー ジ︒ 役人 の用 語︒ 村上 文書 の﹁ 除帳
﹂﹁ 除物 帳﹂ ほ長 崎・ 九州 など 大坂 以外 の得 意先 との 商売 を
指す
︒
( 2 )
森岡 美子
﹁近 世後 半期 にお ける 長崎 貿易 の変 質︑ 落札 をめ ぐる 二つ
の問
題﹂
﹃学
習院
史学
﹄︱
︱一
号(
‑九
六六
︶一
ーニ
ニペ
ージ
︒
( 3 )
﹃大 阪市 史﹄
﹃東 区史
﹄に よる
︒長 崎貿 易に つい ては 多く 次の 専書 を参 照し た︒ 薬業 につ いて ほ注
( 1 5 )を
見よ
︒ 山脇 悌二 郎﹃ 長崎 の唐 人貿 易﹄
︵一 九六 四︑ 吉川 弘文 館︶ 日本 歴史
叢書6
長崎 県史 編纂 委員 会﹃ 長崎 県史 史料 編第 四﹄
︵一 九六 五︑ 吉川 弘文 館︶ 以下
﹃史 料編 第四
﹄と 略称 する
︒ 大庭 脩﹃ 江戸 時代 にお ける 中国 文化 受容 の研 究﹄ (‑ 九八 一︑ 同朋
舎出
版︶
中村 質﹃ 近世 長崎 貿易 史の 研究
﹄︵ 一九 八八
︑吉 川弘 文館
︶
( 4 )
﹃史 料編 第四
﹄五 三八 ー四
〇ペ ージ に醗 印し てい る︒ なお 量順 上位
十一位は拙稿﹁甘草の輸入﹂﹃関西大学東西学術研究所紀要﹄
2 4 号
︵一
九九
O )
四四 ペー ジに
︑価 格順 十五 位ま では
﹁阿 仙薬 と万 金丹
︑ 江戸 の製 剤革 命﹂ 有坂
・浅 井編
﹃論 集日 本の 洋学 ー﹄ (‑ 九九 三︑ 清 文堂 出版
︶一 六五 ペー ジに 載せ る︒
( 5 )
中村 質三 三六 ペー ジ︒
四
輸入薬種荒物の所載資料と品目一覧表
( 6 )
沼田次郎﹁出島の阿蘭陀俄芝居﹂
六︶ 一
0
九ー 一四 ペー ジ︒
( 7 )
古賀十二郎﹃丸山遊女と唐紅毛人﹄︵前編一九六八︑後編一九六九︑
長崎 文献 社︶
( 8 )
三井文庫﹃三井事業史本篇﹄第一巻(‑九八
0
︑三井文庫︶四六五ペ ージ
︒
( 9 )
拙稿﹁甘草の輸入﹂︵一九九
0 )
!l 醜刻 紹介 して いる
︒
( 1 0 )
村 上 家 の 文 書 に つ い て ほ 早 く 長 崎 高 商 教 授 だ っ た
.
馬場誠﹁シーボルトの輸入品に関する史料等に就いて﹂﹃社会経済
史学
﹄四 巻︵ 一九 三四
︶九 三一 ー︱
‑︳ 四゜
馬場誠﹁長崎村上文書の性質に就いて﹂﹃社会経済史学﹄四巻︵一
九三五︶︱二八ニー八九゜
また上海自然科学研究所︵一九一l
︳一 ー四 五︶ の
岡田家武・木村康一﹃村上文庫ノ概略﹄︵一九三五頃︑謄写版四〇
ペー ジ︶
も重要である︒おくれて水原正亨﹁近世長崎における両替商の出自に
ついて︑伊勢屋の研究﹂﹃彦根論叢﹄一六七・一六八号(‑九七四︶
五五ー七0ページがあるが︑村上の屋号を伊勢屋と誤解するなど訂正
が必要である︒資料はいま杏雨書屋(‑九三五︑四月北川豹吉から︶︑
県立長崎図書館︵一九三五︑八月福島恵次郎から︶︑長崎大学経済学
部︑神戸市立博物館池長コレクッョン︑大阪商工会議所商工図書館伊
勢屋文庫︑その他に分散している︒うち池長コレクションのものを中
心に神戸博文館特別展︵一九九四︶として展示し︑豪華な図録もつく
られ てい る︒
永見家の文書の一部は県立長綺図書館にあり︵永見徳太郎寄贈︑昭
和二十三年︶︑池長コレクション︵神戸市立博物館︶の基礎ほ永見家
から出ているという説もある︒永見徳太郎ほ文人としても有名で︑次
の評 伝が ある
︒
﹃日本歴史﹄四五二号(‑九八
四
大谷利彦﹃長蛮余情︑永見徳太郎の生涯﹄
社 ︶
( 1 1 )
﹃長崎県の郷土史料﹄︵一九八八︑県立長崎図書館︶七七ページに
﹁けんちょう﹂とかなをふっているが︑﹁看帳﹂と書いたものもある
から﹁みちょう﹂と読むぺきだろう︒
( 1 2 )
たとえば村上は文化八年︵一八︱‑)火災にあい﹁江戸会所入札商
売之株相潰れ﹂文化十三年﹁泉州上野屋富蔵支配人二罷成﹂商売を続
けた
︒
( 1 3 )
県立長崎図書館の﹃郷土資料目録﹄︵一九六五︶に﹁薬種荒物寄
自明 和二 年至 安永 三年
﹂︵ 上一
︱︱
︱八 ペー ジ︶ が載 るが
︑こ れは 三百 一 l
‑
+=一種の薬名を記すにすぎない︒跛に﹁この写本は大阪武田製薬会社
が所蔵の長崎村上家古文書中の見帳の品目を写したもので︑それを九
州大学箭内教授がかりうけ︑当館に持参されたので︑それを臨時借用
して急写したものである︒昭和三十年十二月廿四日田中享ー記﹂と
ある
︒
( 1 4 )
﹃史料編第四﹄五四一と五四五ページ︒
( 1 5 )
薬種に関してほ本庄栄治郎博士の﹁近世大阪の薬種仲間﹂及び﹁薬種取引の研究」が大阪府立大学『経済研究』(一九六O)~のり﹃過
去と現代﹄(‑九六九︑大阪経済史研究会︶第一︳一部に収められた︒
﹃武 田百 八十 年史
﹄(
‑九 六︱
‑︶
﹃武 田二 百年 史﹄
︵一 九八 一︱
‑︶ とも
江戸時代の薬業に関してほ本庄論文に基いている︒本稿もその影響下
にあ る︒
( 1 6 )
唐糸反物問屋︵五軒問屋︶と唐薬問屋を合わせて長崎問屋といった。大坂の長崎問屋は安永六年(一七七七)享和元年(一八01)~
それぞれ二十六軒だった︒﹃大阪編年史﹄
2 6 拾遺︵一九七八︑大阪市 立中 央図 書館
︶
1二八〇ページ︒﹃資料編第四﹄︵五七五ページ︶の安
永一︱‑︵一七七四︶年の大坂請荷問屋連名でほ計百九店を挙げる︒長崎
貿易の貨物を唐物といったので唐物問屋︑唐物荷請問屋ともいう︒江 ︵一九八八︑長崎文献
戸時代には﹁唐物﹂をとうもっと読んだ︒唐物商は伏見町︵いまの一︱︱
丁目︶に多く︵砂糖商ほ堺筋︶︑唐物町︵からもの︶には布屋︵山口
家︶があったにすぎない︒なお荷請を唐薬問屋は﹁請込﹂五軒問屋は
﹁行 込﹂ と区 別し てい る︒
( 1 7 )
﹃田辺製薬三百五年史﹄(‑九八三︑田辺製薬︶二三ページ︒明治
時代まで続いていた︒
( 1 8 )
注
( 8 )の三井文庫四六ニページ︒
( 1 9 )
﹃史料編第四﹄四
0
八ペ ージ
︒
本研究を要請し︑ご指導をいただいた大庭脩所長と︑府立中之島図書館
の多治比郁夫先生に謝意を表わす︒
輪 入 薬 種 荒 物 一 覧 示はそれぞれ独立の寄物帳をなす︒ 1と5の
a b 両
方
名称は後出の4を主として五十音順に並ぺかえた︒但し各音内は4
の順 の ままで︑頭の数字は重複を除いた4
の序 列を 示す
︒ 234
については上海自
然科学研究所の岡田家武・木村康一編﹁村上文庫ノ概説﹂(‑九三五頃謄写
版︶の詳細目録を参考にして作成した︒4に載らぬものは各音の末尾に加え
た︒名称の下の*印は重複する名称の省略︑及び所載書の一括表示をしめ
す︒別名及び別音に掲出するものは←印を付し︑一括した︒
に載るものほ
では白檀のみ︒その外のa b の表示を略した︒但し55のみの表 6
ba 5 2 3 4
1 b a
越後屋大坂店
虚 ロ ロ
: r 門g
85860304 伊勢屋村上屋﹃薬種荒物寄﹄
虚贔川國い印
g 長崎会所薬種目利暉[
1
舶 載 薬 物 録
ba 55
→ 享 保
←
1薬種目利﹃舶載薬物録﹄文政三年︵一八二
0)
編
瀬文庫2伊勢屋﹃薬種荒物寄﹄明和二至安永三年︵一七六五ー七四︶間 3伊勢屋﹃薬種荒物寄﹄安永四至享和元年︵一七七五ー一八
01 )
間
雨書屋4村上屋﹃薬種荒物寄﹄文化元至文久二年︵一八
0
四ー六二︶間5永見屋a
﹃薬 種寄
﹄
六ー六
11
)間
屋 屋
→ 明 安
←
県立長崎図書館
関係年代概念図
~ .
1820
→ 化 政
← 四
四
→ 明 治
b
﹃西 洋薬 寄﹄ とも に天 保七 至文 久二 年(
‑八 一︱
︱ 6越
後屋
﹃薬 種荒 物高 下録
﹄宝 暦六 至天 保四 年︵ 一七 五六 ー一 八︱
︱︱
︱︱
‑︶ 間
三井文庫 杏雨書
杏
杏雨書 a唐方b 紅 毛 岩
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輸入薬種荒物の所載資料と品目一覧表
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所 載 書 四五
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輸 入 薬 種 荒 物 の 所 載 資料と品皿一覧表
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