• 検索結果がありません。

学位名 博士(グローバル社会研究)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学位名 博士(グローバル社会研究)"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

メキシコにおけるサパティスタ民族解放軍の研究 : フレーミング論からの分析

著者 柴田 修子

学位名 博士(グローバル社会研究)

学位授与機関 同志社大学

学位授与年月日 2019‑03‑07 学位授与番号 34310乙第338号

URL http://doi.org/10.14988/di.2019.0000000602

(2)

課程博士・論文博士共通

博 士 学 位 論 文 要 約

論 文 題 目: メキシコにおけるサパティスタ民族解放軍の研究―フレーミング論 からの分析―

氏 名: 柴田 修子

要 約:

本論文は、1994 年 1 月にメキシコのチアパス州においてサパティスタ民族解放軍

(EZLN)と名乗る先住民蜂起に始まったサパティスタ運動が、なぜ国際的な支持を得て20 年以上にわたって運動を継続し得たかを、社会運動論に依拠しながら分析したものである。

本論文ではまず、EZLNが蜂起に至るまでの歴史的過程を分析した。EZLNが結成され たのは、チアパス州南東部に位置するラカンドン密林地域である。ここで明らかにしたの は、EZLN が結成されたラカンドン密林地域は「伝統的な先住民社会」ではなく、自主入 植によって形成された新しい社会だったという点である。この地域では、カトリック組織 や都市部出世院の左翼運動家など、農民運動を促す様々なアクターが外部からもたらされ た。後にEZLN を結成することになるFLNもそうした左翼運動の一つである。他の運動 と思想的に大きな違いはなかったものの、最初から武装闘争を志向している点が大きく異 なっていた。当初はマイナーな運動に過ぎなかったが、1990年代に入り、牧畜業の発展と ともに激しくなった土地をめぐる紛争やグアテマラからの避難民の流入によって政治的機 会構造が変化したことから、武装闘争を支持する先住民が急増した。

蜂起直後武力制圧を行おうとした連邦政府は、メキシコ内外の市民社会からの圧力で停 戦を余儀なくされた。サパティスタ派以後武器を使わず、膨大な数のコミュニケを発表し、

市民社会との連携を強めていく。サパティスタが発表する文書を世界に発信する仕組みを 構築したのは、チアパス州で活動するNGOや国際NGOだった。本論文では、国際連帯が サパティスタ運動に果たした役割を、1)インターネット情報網の構築、2)国際オブザ ーバー、3)支援プロジェクトという3つの点から分析し、国際連帯が重要な資源として 機能したことを示した。サパティスタが国際的な支持を得た理由として、「従いながら統治 する」や「たくさんの世界からなる世界」など、標語化された彼らの政治・行動原理が人々 の共感を獲得することに成功したことが挙げられる。サパティスタ運動における国際連帯 へのフレーミングには先行研究が存在している。本論文では先行研究の成果を踏まえた上 で、先行研究では顧みられなかったEZLNの文書を用いて、どのようなフレーミングが行 われているかを分析した。

グローバリゼーションが進んだ現代にあって、社会運動のあり方も多様化している。従 来のようなヒエラルキー型で権力志向の運動ではなく、水平的なネットワークの構築によ って社会変革を目指す、いわゆるオルターグローバリゼーション運動がグローバルに展開 している。サパティスタ運動はこれらの原点とされ、PGAや世界釈迦フォーラムなどさま ざまな運動に影響を与えたことは、世界的に知られている。しかし日本におけるサパティ スタ研究は少なく、ラテンアメリカ地域研究の分野以外ではほとんど知られていない。サ

(3)

課程博士・論文博士共通

パティスタ運動を社会運動としてとらえ、1994年の武装蜂起に至る歴史的背景から蜂 起後の運動の展開と国際連帯への広がり、2003年以降の運動方針の転換と自治区の再 構築に至る流れを検証することで、サパティスタ運動の持続性をローカルとグローバルの 両面から考察したことが、本論文の意義である。

参照

関連したドキュメント

ピアノの学習を取り入れる際に必ず提起される

 このフェスティバルを成功させようと、まずは小学校5年生から50 代まで 53

定的に定まり具体化されたのは︑

特に(1)又は(3)の要件で応募する研究代表者は、応募時に必ず e-Rad に「博士の学位取得

スマートグリッドにつきましては国内外でさまざまな議論がなされてお りますが,

下山にはいり、ABさんの名案でロープでつ ながれた子供たちには笑ってしまいました。つ

関西学院大学社会学部は、1960 年にそれまでの文学部社会学科、社会事業学科が文学部 から独立して創設された。2009 年は創設 50

社会学研究科は、社会学および社会心理学の先端的研究を推進するとともに、博士課