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非小細胞肺癌におけるα1,6 とGDP mannose 4,6 dehydrataseの発現の意義に関する研究

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Academic year: 2018

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(様式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 本間 理央

主査 教授 松野 吉宏

審査担当者 副査 教授 岩永 敏彦

副査 教授 西村 正治

副査 教授 秋田 弘俊

学 位 論 文 題 名

非小細胞肺癌におけるα1,6-fucosyltransferaseと GDP-mannose-4,6-dehydrataseの発現の意義に関する研究

糖転移酵素であるα1,6-fucosyltransferase(α1,6-FT)とα1,6-FTの基質であるGDP-フ コースを生成する酵素 GDP-mannose-4,6-dehydratase(GMD)の発現を、外科的に切除 された非小細胞肺癌において免疫組織化学的に解析し、その生物学的、臨床的な意義を検 討した。α1,6-FTとGMDの発現は、気管支線毛円柱上皮細胞や気管支腺細胞では発現して いるにもかかわらず、非小細胞肺癌腫瘍検体の半数以上において調和して減少・消失して いることが明らかになった。また、有意に組織型と関係があり、α1,6-FTとGMDの低発現

は、非扁平上皮癌に比し扁平上皮癌で高頻度であった。さらに、コアα1,6フコシル化アス

パラギン結合型オリゴ糖と特異的に結合するPholiota squarrosa lectin (PhoSL)組織化学 によって、α1,6-FTとGMDがともに高発現の腫瘍において、コアα1,6フコシル化アスパ

ラギン結合型オリゴ糖が合成されていることが示された。α1,6-FTの発現低下は、標的糖タ

ンパク質におけるコアα1,6フコシル化オリゴ糖の合成を減少させることにより、扁平上皮

癌の組織型やKi-67・cyclinEの高発現を含む非小細胞肺癌の生物学的特性に関与している 可能性が示された。

発表後、副査の岩永敏彦教授より α1,6-FT 染色パターンの判定方法について、および他

臓器癌における α1,6-FT と予後に関係する報告について、副査の西村正治教授より発現評

価のカットオフレベルの設定について、および研究の予後因子としての仮説について、副

査の秋田弘俊教授よりα1,6フコシル化の標的タンパク質について、主査の松野吉宏教授よ

り発癌のどの時期にα1,6-FTおよび GMD 発現が関与しているか、および前癌病変での発

現の有無について質問があった。いずれの質問に対しても、申請者はその主旨をよく理解 し、自らの研究内容と文献的考察を交えて適切に回答した。

この論文は、糖鎖修飾に関わるα1,6-FT、GMDの発現と非小細胞肺癌組織型の関係を明 らかにした点で高く評価され、今後、その分子メカニズムの解明が期待される。

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