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枚方市上下水道事業 平成 26(2014)年度

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(1)資料1. 枚方市上下水道事業 平成 26(2014)年度 事. 業. 報. 告. 書. ■中宮浄水場高度浄水施設. ■水面廻廊. 枚方市上下水道局 Hirakata City Waterworks And Sewerage Bureau.

(2) 目. 次 ページ. 1. トピックス ...................................................................... 1. ■春日受水場の整備 ........................................................................... 1 ■震災対策合同訓練へ参加 ..................................................................... 2 ■私設メーター取替費用助成制度を改定 ......................................................... 2 ■下水道事業の主な取り組み ................................................................... 3 ■下水道施設の点検 ........................................................................... 4. 2. 水道事業経営状況等について ..................................................... 5. 1. 給水人口及び有収水量 ..................................................................... 5. 2. 将来水需要の試算(平成 22 年 10 月策定)との比較・検証 ....................................... 6. (1)比較(平成 26 年度実績値) ................................................................... 6 (2)検証 ...................................................................................... 6 3. 決算状況 ................................................................................. 6. (1)収益的収支(税抜き) ........................................................................ 7 (2)資本的収支(税込み) ........................................................................ 8 4. 水道事業経営評価について ................................................................. 8. (1)経営評価 .................................................................................. 9 (2)基本施策評価 ............................................................................. 11. 3. 下水道事業経営状況等について .................................................. 12. 1. 本市下水道事業の現状と課題 .............................................................. 12. 2. 決算状況 ................................................................................ 12. (1)収益的収支(税抜き) ..................................................................... 13 (2)資本的収支(税込み) ..................................................................... 13 3. 下水道事業経営評価について .............................................................. 15.

(3) 1. トピックス. ■春日受水場の整備 春日受水場は、枚方市の中宮浄水場で製造した水と大阪広域水道企業団(旧大阪府営水道)の村 野浄水場から受水した水を合わせて、日量最大 70,000 ㎥(枚方市全給水量の 50%以上)もの水道 水を、本市の東部から南部の地域に供給するための重要な水道施設です。 春日受水場の更新・耐震化工事は、平成 23 年度から進め、平成 26 年度末に完成しました。(一 部附帯工事を除く。 ) 工事内容は、受水池、ポンプ設備の耐震化、自家発電設備の整備、緊急遮断弁の設置などです。 緊急遮断弁は、震度 5 程度の地震発生時に流出弁が自動的に閉じ、水道水の不要な流出を防ぎ、 受水場内の水を確保するための設備です。 受水池に緊急遮断弁を設置することで、地震等で水道管が大きく破損し給水が行えなくなった場 合でも、応急給水拠点として利用できるようになりました。 また、受水池の上部にテニスコートを整備しており、市民の健康増進の場としても利用することができ、 施設の有効活用を図っています。 今後も「枚方市水道施設整備基本計画」に基づき、水道施設の更新・改良を、耐震化とともに進. めていきます。. 1号池更新後全景 災害時用緊急給水栓. 1号池上部のテニスコート. 1.

(4) ■震災対策合同訓練へ参加 災害発生時における危機管理能力の強化および関係各所との連携の向上等を図るため、大阪広域水道 企業団と各市町村とで震災対策合同訓練を行っています。 この訓練は、いつ、どこで起こるかわからない災害に備えたもので、訓練当日に被災地が発表され、 参加各市町村が、想定被災地へ給水応援を行います。平成 26 年度は、枚方市が被災地の想定で訓練が 行われました。 訓練の内容は、給水応援のほか、相互応援協定に基づいた被災状況の報告や応援体制の検討、関係各 所との情報伝達など実践的なものでした。 この訓練により、被災地となった時の他市町村からの応援受け入れ体制、情報伝達の効率的な手段や 方法などについて、改めて見直す良い機会となりました。 大規模な災害により、断水や水にごりが発生した場合には、大阪広域水道企業団や他市町村と協力し 合い、効率的な給水活動を行わなければなりません。 上下水道局では、災害時に少しでも早く、また、一人でも多くの市民へ給水ができるよう、今後も様々 な訓練に取り組んでいきます。. 給水訓練(田口山配水場). 各市の給水車が参集(長尾宮前配水場). ■私設メーター取替費用助成制度を改定 集合住宅等の私設メーターの取替費用に対する助成制度について、創設後、相当年数が経過している こと等から、制度のあり方について検討を行い、助成制度を改定することとしました。 改定内容について、助成対象範囲は、現行、全ての私設メーターが対象ですが、改定後は、市が検針 に利用している私設メーターの取替についてのみ対象とします。助成額は、現行、制度創設時の市メー ター取替経費をもとに算定した額ですが、改定後は、現在の市メーター取替経費をもとに改めて算定し た額とします。 (下表のとおり) 改定時期は、平成 28 年 4 月 1 日からで、平成 27 年度の 1 年間を周知期間とします。 (助成額について) メーター種別 直読式メーター 遠隔指示式メーター. 現. 行. 改定後. 7,000円/個. 4,500円/個. 16,400円/個. 12,500円/個. 2.

(5) ■下水道事業の主な取り組み 下水道部では、「枚方市上下水道ビジョン」及び「枚方市下水道事業経営計画」に基づき、計 画的に整備を進めています。. ① 汚水整備工事 平成 26 年度における公共下水道の汚水整備事 業の主な整備地区は、長尾地区、田口山地区、杉 山手地区、津田地区、藤阪地区で、工事発注件数 18 件、整備延長 7.5km を実施し、人口普及率 95.1%となりました。. ② 耐震化工事 枚方市下水道地震対策緊急整備計画に基づき、 大規模な災害時における最重要拠点である「地域 防災センター」の下流路線において耐震診断を行 い、耐震化が必要な施設(管路・人孔)について 年次的に工事を行っています。 平成 26 年度は、黄金野 2 丁目において耐震化 工事を行いました。 工事の内容は、汚水管φ600mm 約 133m及び、 人孔の耐震化工事を行いました。. ③ 溝谷川ポンプ場整備 溝谷川ポンプ場は溝谷川排水区(187ha)を流 域とし、1 級河川の天野川に排水するポンプ場と して、昭和 46 年 4 月から供用を開始しています。 平成 24 年度から宮之阪地区等の浸水被害の軽 減を図るため、ポンプ場の改良工事に着手しまし た。 ば. 平成 26 年度には、溝谷川ポンプ場の自然吐け 水路の線形を整え、排水能力の向上を図る第一期 工事が完成しました。. 3.

(6) また、平成 27 年度以降の第二期工事に向け、枚 方市土地開発公社より用地(1,127 ㎡)の買戻し を行いました。. ④ 新安居川ポンプ場整備. 新安居川ポンプ場は新安居川排水区(151ha) を流域とし、1級河川の天野川に排水するポンプ 場として、昭和 38 年 4 月から供用を開始してい ます。. 平成 26 年度から大垣内町等の浸水被害の軽減 を図るため、ポンプ場の拡張工事に着手しまし た。 今年度は、天野川への放流施設とゲートの設置 工事に着手しました。. ■下水道施設の点検 雨水管・汚水管に設置されたマンホールや桝の 蓋まわりの段差等による事故を未然に防止し、市 民の安全・安心の確保に努めるため、部内一斉パ トロールを実施しています。 枚方市域を4つのエリア(北部・南部・中部・ 東部)に分け、平成 26 年度は中部地域を実施し ました。調査の結果、3508 箇所のうち 19 箇所に がたつきや舗装等の不具合があり、危険度の高い ものから順次補修を行いました。 4.

(7) 2. 水道事業経営状況等について. 1.給水人口及び有収水量 本市の有収水量は、平成 8 年度に 50,618,428 ㎥に達しましたが、それ以降、平成 21 年度までは、 給水人口の増加にも関わらず減少傾向が継続していました。こうした水需要の減少は、全国的にも 同様の傾向にあります。平成 22 年度以降は、本市においても、全国的にみられる人口減少の影響を 受け、給水人口も減少傾向にあり、一段と有収水量の減少が懸念されます。 平成 26 年度の給水人口は 406,120 人(前年度比 0.33%減:△1,330 人)となり、有収水量は 〔表1-1〕 43,484,314 ㎥まで減少しています(前年度比 2.3%減:△102 万㎥)。. 減少傾向を昨年度までと比較するため、平成 25 年 10 月の料金区分変更前の生活用水の用途別「一 般用」「業務用」の使用水量でみると、全体の約 8 割を占める一般用は、平成 10 年度以降、減少傾 向が継続しており、平成 26 年度は、前年度比 2.5%減(△901 千㎥)となっています。また、業務 用については、平成 8 年度をピークに減少傾向が継続しており、平成 26 年度もわずかに減少してい ます。〔表1-2〕なお、従来の業務用の 201 ㎥以上の大口使用者の平成 26 年度の給水栓数は、前年度比 1.24%減(△70 栓)となり、減少傾向が継続しています。〔表1-3〕. 〔表 1-1〕. 給水人口と有収水量の推移 411,000 410,000 給 水 409,000 人 口 408,000. 410,825. 47,199. 47,072. 408,810. 409,804. 410,818. 410,289. 48,000 410,034 47,000 408,858. 46,243. 45,951. 45,927 45,216. ( 人 407,000. 46,000. 44,737. 43,484. 44,509. ) 406,000. ( 有 千収. 45,000 ㎥ 水. 407,450. 406,120. 405,000. 量 44,000 ). 43,000 42,000. 18. 19. 20. 21. 22 年度. 23. 給水人口. 24. 25. 26. 有収水量. 〔表 1-2〕 水量推移(千㎥). 40,000 35,000 39,605 39,735 30,000 25,000 20,000 10,556 10,184 15,000 10,000 5,000 8 10. 一般用. 37,309. 9,250. 36,880. 8,922. 36,796. 36,894. 8,692. 8,631. 36,324. 35,827. 35,658. 8,475. 8,498. 8,443. 34,757. 8,371. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26 業務用. 5.

(8) 〔表 1-3〕. 大口使用者 201㎥以上(給水栓数) 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0. 6,937. 6,576. 8. 10. 6,130. 6,038. 5,847. 19. 20. 21. 5,906. 22. 〔水量ランク別調定集計表より〕. 5,779. 5,558 5,712. 23. 24. 5,628. 25. 26. 2.将来水需要の試算(平成 22 年 10 月策定)との比較・検証 (1)比較(平成 26 年度実績値) 26 年度実績(A) 給水人口(人). 将来水需要の試算(B). 差 A-B. 406,120. 407,702. △1,582. 43,484. 45,221. △1,737. 34,757. 36,608. △1,851. 8,727. 8,613. 114. 有収水量(千㎥) 一般用 業務用(浴場用・臨時用・家事共用含む). ※平成 25 年 10 月以降、料金区分における「業務用」は廃止していますが、比較のため、従来の使用 用途「一般用」 「業務用」で区分し、実績数値を表しています。. (2)検証 ①給水人口 平成 22 年 10 月に作成した「将来水需要の試算」では、平成 23 年度をピーク(推計値:410,086 人)に給水人口が減少に転じるものとしていましたが、既に平成 22 年度から減少に転じており、平 成 26 年度実績においては、将来水需要の平成 26 年度試算数値と比較すると、1,582 人の減少となり ました。また、平成 26 年度実績を前年度実績値である 407,450 人と比較すると、1,330 人の減少に 転じ、人口減少の影響が表れています。 ②有収水量 平成 26 年度実績値において、将来水需要の平成 26 年度試算数値と比較すると、用途別の一般用で は、1,851 千㎥の減少となりました。浴場用・臨時用・家事共用を含む業務用では、114 千㎥の増加と なっていますが、有収水量全体では、1,737 千㎥の減少となりました。. 3.決算状況 水道事業会計の平成 26 年度決算状況について、前年度と比較すると、まず、収益的収支の収入面で、 営業収益のうち給水収益が 352 百万円(5.5%)減少しました。これは、平成 25 年 10 月からの平均約 5%減となる料金改定のほか、節水型機器の普及等による使用水量の減少、社会的な人口減少に伴う給 水人口の減少によるもので、今後は、地下水採取の規制緩和に伴う要因も加わり、給水収益の減少傾向 は続くものと見込まれます。〔表2〕. 6.

(9) 営業外収益の減少は、分担金 68 百万円(25.6%)、他会計補助金 16 百万円(12.5%)の減少などに よるものです。分担金の減少は、大規模開発物件、共同住宅並びに高齢者向け住宅の申し込み申請の減 少によるものです。 収入全体では、7,118 百万円となり、469 百万円(6.2%)の減少となりました。 次に、収益的収支の支出面で、職員給与費が 130 百万円(14.3%)減少しました。これは、職員数の 減少などによる退職給付引当金繰入額の減少によるものです。そのほか、営業費用では、資産減耗費が 212 百万円(77.3%)、受水費が 191 百万円(24.2%)それぞれ減少しました。資産減耗費の減少は、配 水管設備除却費が減少したためです。これは、前年度の配水管の更新による配水管設備除却費が多かっ たためです。また、受水費の減少は、前年度に比べ防水工事等による中宮浄水場施設の停止が少なく、 大阪広域水道企業団からの受水量が減少したためです。 支出全体では、5,668 百万円となり、744 百万円(11.6%)の減少となりました。 結果、収支差引額で 1,450 百万円の純利益を計上することとなりました。 なお、資本的収支については、春日受水場更新事業費、管理棟・水質試験棟更新事業費などの増加に よる建設改良費の増加とともに、企業債が増加しました。 今後も業務執行体制の見直しによる諸経費の節減に取組んでいきますが、施設の経年劣化による維持 管理経費の増加や施設の更新、耐震化事業に係る投資的経費の増加が見込まれます。 〔表2〕給水収益の推移. 8,000 百 7,500 7,000 万 6,500 円 6,000 5,500. 7,799 7,207. 8. 18. 7,144. 19. 6,945. 20. 6,831. 6,833. 21. 22. 6,683. 23. 6,622. 6,440. 24. 25. 6,088 26. 年度. 1). 収益的収支(税抜き). (単位:百万円). H26 決算 営業収益. 入. 6,232. 6,572. 6,088. 6,209. 6,440. 931. 392. 1,014. 540. -. 544. 24. 0. 1. 7,118. 6,624. 7,587. 5,187. 5,589. 5,763. うち職員給与費. 777. 783. 907. うち減価償却費. 2,465. 2,473. 2,479. 477. 512. 504. 4. 17. 145. 支出計. 5,668. 6,118. 6,412. 当年度純利益. 1,450. 5. 1,175. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. H25 決算. 6,163. うち給水収益. 収. H26 中期経営計画値. 営業外費用 特別損失. 7.

(10) (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). H26 決算 企業債. 入. 1,300. 1,105. 311. 126. 243. 他会計負担金. 0. 30. 0. 国庫(府)補助金. 0. 0. 0. 248. 1,603. 198. 1,794. 3,059. 1,546. 建設改良費. 3,412. 4,780. 2,545. 企業債等償還金. 1,437. 1,452. 1,474. 14. 63. 17. 4,863. 6,295. 4,036. △3,069. △3,236. △2,490. その他(工事負担金等) 収入計. 支 出. H25 決算. 1,235. 他会計補助金等. 収. H26 中期経営計画値. その他 支出計 単年度収支. ※単年度収支不足額は、当年度消費税資本的収支調整額 200 百万円、建設改良積立金 400 百万円、過年度 損益勘定留保資金 594 百万円、当年度損益勘定留保資金 1,875 百万円で補填しました。. 4.水道事業経営評価について 水道事業の経営・業務分析に水道事業ガイドライン業務指標(PI※)が活用されており、事業の進 捗管理、事業効果の点検・改善を図るため、平成 20 年度に、枚方市水道ビジョン、施設整備基本計画 及び中期経営計画の進捗管理等を目的に、PIと中期経営計画主要施策に焦点をあてた「水道事業経 営評価システム」を構築しました。 平成 25 年度に策定した新たな計画についても、その進捗管理等のため、この経営評価システムを引 き続き適用することとしました。※PI(Performance Indicator)〔資料4参照〕. 水道事業ガイドラインは、水道事業のサービス内容を共通指標によって数値化する国内規格とし て、平成 17 年1月に日本水道協会の規格として制定され、国際規格である ISO/TC224「水道サービ スに関する規格」にも登録されています。 水道サービスの目標となる6項目(安心、安定、持続、環境、管理、国際)を柱として全部で137 項目の業務指標(PI)が示され、本市の水道事業の「強み」と「弱み」を把握するため、この指 標を用い類似団体と比較することが有効であり、その取り組みを進めています。 区. 分. 概. 安. 心. 22. すべての国民が安心しておいしく飲める水道水の供給. 安. 定. 33. いつでもどこでも安定的に生活用水を確保. 持. 続. 49. いつまでも安心できる水を安定して供給. 環. 境. 7. 環境保全への貢献. 管. 理. 24. 水道システムの適正な実行・業務運営及び維持管理. 国. 際. 2. 我が国の経験の海外移転による国際貢献. 項目数. 8. 要.

(11) 枚方市水道事業経営評価システムの概要. 内部評価 (1)経営評価 上下水道ビジョン. (2)基本施策評価. (水道編) 基本方向(6件). 外部評価. 上下水道ビジョン (水道編). 上下水道事業経営委員会. 基本施策(17件). 水道事業中期経営計画 計画主要施策(27件) 上下水道ビジョン基本方向 の達成状況確認 枚方市事務事業実績評価(平成 25 年度実績 27) 件). (1)経営評価 水道事業の経営環境は、その置かれている地理的条件等により様々であり、健全経営のための基 準を一律に設定することは困難です。しかし、個々の水道事業を給水人口規模、水源、給水区域面 積1ha 当たりの年間有収水量等で分類・類型化することにより、類似した経営状況の事業体との比 較が可能となり、自らの事業体の特徴・問題点を把握することが可能となります。〔表 3-1〕 総務省の地方公営企業決算状況調査を基礎に取りまとめられた公益社団法人日本水道協会の「水道 事業経営指標」による類型区分によると、枚方市は、「水源別区分:表流水、給水人口規模別区分: 30 万人以上、有収水量密度別区分:全国平均以上」のC1区分に分類されます。そこで、 「都及び指 定都市を除く給水人口 30 万人以上でかつ、水源別区分がダム、表流水区分」に分類される団体で平 〔表 3-2〕 成 26 年度実績値の回答を得られた 15 団体を類似団体としています。. 平成 26 年度から義務付けされている新会計基準の適用により、水道事業ガイドライン業務指標(PI) の数値に影響を受ける経営関係の指標〔表 3-1〕については、新会計基準を踏まえた数値を記載して います。また、現行の業務指標(PI)の算出方法による数値も、経年比較のため記載しています。. 9.

(12) 〔表 3-1〕 水道事業ガイドライン業務指標(PI)実績. (単位:%). 評価. 枚方市. 類似団体平均. 【参考】全国平均. 指標. (26 年度実績). (26 年度実績). (25 年度実績). 経常収支比率. 125.2. 119.7. 114.5. 0.10. 0.10. 0.10. 236.9. 287.7. 523.7. 自己資本構成比率(新会計基準適用). 51.3(65.7). 46.4(64.1). 61.9. 給水収益に対する職員給与費の割合. 12.8. 16.8. 14.9. 給水収益に対する減価償却費の割合. 40.5. 41.9. 37.8. 固定資産回転率 200%以上 を維持. 流動比率. ※評価指標. 高い方が良い. 全国平均:「水道事業経営指標(平成 25 年度)総務省・公益社団法人 日本水道協会」より. 低い方が良い. 財務比率に関する項目について、 「流動比率」は、流動負債に対する流動資産の割合で短期債務に 対する支払能力を表しています。この比率が 100%を下回っていれば不良債務が発生していることに なります。本市の実績値は、100%を大きく上回っている状況であり、資金的には安定しているとい えます。 費用に関する項目について、 「給水収益に対する職員給与費の割合」は、前年度と比べて 1.4 ポイン トの減少となっています。これは、職員数の減少等により職員給与費が減少したためです。 また、「給水収益に対する減価償却費の割合」は、前年度と比べて 1.4 ポイント増加しています。 これは、減価償却費が減少(△13 百万円)しましたが、それ以上に給水収益の減少(△352 百万円) が大きかったためです。 今後、給水収益の減少傾向が継続することにより、これらの指標値の大幅な改善は見込めない状況 ですが、平成 25 年 4 月に策定した水道事業中期経営計画に基づき、着実に経営改革を進めます。. 〔表 3-2〕類似団体一覧表. 水源区分 ダム. 表流水. 団体名 旭川市、宇都宮市、横須賀市、金沢市、和歌山市、松山市、長崎市(7 団体). 八戸圏域水道企業団、秋田市、いわき市、富山市、大津市、大分市、 宮崎市、鹿児島市(8 団体). ※各団体類型区分は、「水道事業経営指標(平成 25 年度)総務省編. 10. 公益社団法人 日本水道協会発行」. より.

(13) 〔表 3-3〕指標の推移 500. 463.9 450.4. 450. 455.6. 400 384.2. 350. 328.0 経常収支比率. 300. 固定資産回転率 流動比率. 236.9. % 250. 自己資本構成比率 職員給与費比率. 243.3. 減価償却費比率. 200 150 112.2. 112.0. 111.1. 109.2. 60.2. 60.9. 61.9. 63.0. 121. 116.62. 125.2. 100 50. 37.7 18.0 0.12. 0 20. 38.9 17.7 0.11. 38.6 18.1 0.11 21. 22. 40.5 18.1 0.11 23 年度. 63.3. 49.8 38.5. 35.1 17.4 0.11. 51.3 40.5 12.7. 14.1. 24. 25. 0.1. 26. 0.1. (2)基本施策評価 枚方市上下水道ビジョンに基づく、平成 25 年度から平成 30 年度までの6年間における具体的な実 施計画である「枚方市水道事業中期経営計画」計画主要施策 27 件の取り組み状況等確認のため、SS、 S、A、B、Cの5段階評価により、 「計画主要施策」評価を実施し、「計画主要施策」評価の平均値 により、「上下水道ビジョン(水道事業)基本施策評価」を行うものです。〔表 3-4〕 また、あわせて「上下水道ビジョン(水道事業)基本施策評価」の結果(資料3「平成 26 年度実績 水道事業基本施策評価表」 )を基に、枚方市上下水道ビジョン基本方向の達成状況の確認を行います。. 〔表 3-4〕5段階評価達成度. 評価. 評価点. 説. 明. SS. 5. (優). 目標を大幅に上回る達成. S. 4. (良). 目標を上回る達成. A. 3. (可). 目標どおりの達成. B. 2. (不良). 目標をわずかに下回った(局内検討のみに留まったものを含む). C. 1. (不可). 目標を著しく下回った. 11.

(14) 3. 下水道事業経営状況等について. 1.本市下水道事業の現状と課題 平成 26 年度の業務量は、整備人口普及率が 0.5 ポイント上昇(前年度比。以下同じ)の 95.1%とな り、水洗化率は 97.0%となりました。また、年間有収水量は 38,263,448 ㎥で、609,730 ㎥減少しま した。事業面では、汚水整備事業において、普及率向上に向けて、長尾地区、杉地区、津田地区など で汚水管布設工事を実施しました。 一方、雨水整備事業においても、浸水対策事業として、浸水被害軽減に向けて、黄金野地区や三栗 地区などの雨水支線整備工事を実施したほか、溝谷川ポンプ場及び新安居川ポンプ場整備事業におい て継続費を設定し、浸水対策事業に着手しました。 次に、収益では、平成 25 年 10 月に約 10%引上げの使用料改定を行ったことから、下水道使用料 が 226,537 千円(4.1%)増加しました。また、特別利益は 165,808 千円(66.7%)減少したものの、他 会計補助金が 135,509 千円(5.4%)増加したことなどから、収益全体では 12,958,477 千円となり、前 年度に比べ 220,304 千円(1.7%)の増加となりました。一方、費用では、職員給与費が 55,741 千円 (9.2%)、 減価償却費が 54,254 千円(0.9%)それぞれ増加したものの、支払利息が 140,328 千円(6.8%)、 特別損失が 160,531 千円(96.1%)それぞれ減少した結果、費用全体では 10,503,184 千円となり、前 年度に比べ 143,301 千円(1.3%) の減少となりました。この結果、収支差引額で 2,455,293 千円の純 利益を計上することとなりました。 今後も、安定した企業経営に向けた取り組みをさらに強化するとともに、汚水・雨水両事業につい て、優先順位を踏まえた計画的な事業展開を図り、事業・経営の両立に努めてまいります。. 2.決算状況 下水道事業会計の平成 26 年度決算状況について、前年度と比較すると、まず、収益的収支の収入 面で、営業収益のうち下水道使用料は、平成 25 年 10 月からの約 10%増となる使用料改定により、 227 百万円(4.1%)増加しました。 営業外収益では、他会計補助金が下水道使用料の増額改定に伴う基本料金減免分の増加などにより、 124 百万円(20.2%)増加し、収益全体では 12,958 百万円となり、220 百万円(1.7%)の増加となりま した。 次に、収益的収支の支出面で、営業費用が 139 百万円(1.7%)増加しました。これは、職員数の増 加により職員給与費が 56 百万円(9.2%)増加、減価償却費が 54 百万円(0.9%)増加したことなどによ るものです。 営業外費用は、支払利息及び企業債取扱費が 140 百万円(△6.8%)減少したことなどにより、122 百万円(5.7%)減少し、費用全体では 10,503 百万円となり、143 百万円(△1.3%) の減少となりまし た。 結果、収支差引額で 2,455 百万円の純利益を計上することとなりました。. 12.

(15) ●. 財政収支状況. 1)収益的収支(税抜き). (単位:百万円). H26 決算. H25 決算. 営業収益. 8,932. 8,682. 5,705. 5,478. 3,944. 3,807. 3,117. 3,130. 82. 248. 12,958. 12,738. 8,488. 8,349. うち職員給与費. 663. 607. うち減価償却費. 5,802. 5,747. 2,008. 2,130. 7. 167. 支出計. 10,503. 10,646. 当年度純利益. 2,455. 2,092. うち下水道使用料. 収 入. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. 営業外費用 特別損失. (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). H26 決算. H25 決算. 企業債. 収 入. 2,872. 2,120. 他会計補助金. 472. 542. 他会計負担金. 576. 1,104. 国庫府補助金. 869. 683. 他会計出資金. 335. 0. 他会計借入金. 0. 0. 23. 31. 5,147. 4,480. 2,918. 2,782. 450. 317. 6,730. 6,074. 209. 345. 0. 0. 10,307. 9,518. △5,160. △5,038. その他(工事負担金等) 収入計 整備事業費 建設改良事業費. 支 出. 企業債等償還金等 固定資産購入費 その他 支出計 単年度収支. ※資本的収入額が資本的支出額に不足する額 5,160 百万円は、 当年度消費税資本的収支調整額 68 百万円、 建設改良積立金 186 百万円、過年度損益勘定留保資金 333 百万円、当年度損益勘定留保資金 4,573 百万円 で補てんした。 13.

(16) ●. 事業別状況. 1)収益的収支(税抜き). (単位:百万円). 汚水事業 営業収益. 7,316. 1,616. 5,705. 0. 2,521. 1,422. 1,827. 1,290. 83. 0. 9,920. 3,038. 5,778. 2,710. うち職員給与費. 164. 499. うち減価償却費. 3,993. 1,808. 1,681. 328. 6. 0. 支出計. 7,465. 3,038. 当年度純利益. 2,455. 0. うち下水道使用料. 収 入. 営業外収益 うち長期前受金戻入 特別利益 収入計 営業費用. 支 出. 雨水事業. 営業外費用 特別損失. (2)資本的収支(税込み). (単位:百万円). 汚水事業 企業債. 収 入. 1,825. 1,047. 他会計補助金. 23. 0. 他会計負担金. 405. 464. 国府補助金. 363. 213. 他会計出資金. 472. 0. 他会計借入金. 0. 335. その他(工事負担金等). 0. 0. 3,088. 2,059. 1,427. 1,491. 213. 237. 5,878. 853. 203. 6. 0. 0. 7,721. 2,587. ▲4,633. ▲528. 収入計 整備事業費 建設改良事業費. 支 出. 雨水事業. 企業債等償還金等 固定資産購入費 その他 支出計 単年度収支. 14.

(17) 3.下水道事業経営評価について 下水道事業の経営評価は、平成 25 年 4 月策定の「上下水道ビジョン」、 「下水道事業経営計画」の進 捗管理等を目的とし、その評価方法は、水道事業の評価方法と同様に、自己評価である「基本施策評 価」、他事業体との比較評価である「経営評価」という 2 種類の「内部評価」と、上下水道事業経営委 員会による「外部評価」を併せて行うこととしています。 平成 25 年度実績の他事業体との比較評価である「経営評価」については、本市が公営企業会計に係 る新会計基準を平成 25 年度から早期適用したため、他事業体も新会計基準適用後の平成 26 年度実績 から行うこととしました。 「経営評価」に必要な経営指標については、総務省が今後策定予定である「経営比較分析表」の経営 指標に基づくものとします。 この「経営比較分析表」は、経営指標を活用して経営の現状や課題等を的確に把握するとともに、市 民等に対してわかりやすく説明すること等を目的に策定され、決算状況調査等を基に全国の下水道事 業公営企業の経営指標値が算出されます。. 15.

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