関西学院の建学精神と経済学 : 奉仕と生産性につ いて
著者 藤井 英次
雑誌名 Econo forum 21 = エコノフォーラム21 : 学生と教 職員のインターコミュニケーション誌
号 17
ページ 41‑41
発行年 2011‑03‑16
URL http://hdl.handle.net/10236/7633
Econo Forum 21/No.17 41
のために自らの能力をすすんで捧げば大きな付加価値が創出され︑人々り自らのために働きつつも広い意味えます︒■ 奉仕とは社会的苦悩や困難の克服した職業に就いて生産活動に携われて人々の暮らしを充実させる︑つま経済学部の営みがあるのだと私は考 はないと私は考えます︒的に向上させ︑各々の優位性を活かた質の高いサービスの提供︶を通じ世に送り出す場として他ならぬ関学 ほど経済学を学ぶにふさわしい場所高い教育によって自らの能力を積極は優れた製品や利用者の立場に立っること︒そのような人材を育成し︑ for service〟をモットーとする本学持つのです︒仮に国民の多くが質のはなく︑付加価値の創出︵具体的にし︑﹁奉仕のための練達﹂を体現す Mastery もしれません︒しかし︑実は“用するかということが重要な意味を報酬を得ることだけを意味するのでち場で自らの能力を最大限に発揮 れ難いもののような印象を受けるかれた資源︑特に人的資源をいかに活えてきます︒それは単に個人が金銭て一人ひとりが社会のそれぞれの持 か︒一見したところでは両者は相容えます︒そのような観点からは限らすることの経済学的な意味合いが見るのかを問うようになること︒そし などに纏わる事柄ではないでしょう的に在住者の生産性に依存すると考すことのできる職を得て社会で活躍分自身が何を身につけ︑どう貢献す 仕﹂よりも﹁景気﹂︑或いは﹁就職﹂ 経済学では一国の生活水準は基本しっかりと磨き︑それを存分に活かのではなく︑経済学を学ぶことで自 から皆さんが先ず連想するのは﹁奉うか︒学教育を通じて自らの人格や能力をが自分に何をしてくれるのかを問う 我が経済学部の﹁経済﹂という言葉に奉仕貢献することではないでしょ このように考えると︑皆さんが大う︒大学︑家族や友人︑そして社会 神が重んじられています︒しかし︑を送り出すことも︑ある意味で社会費用をもたらします︒段高い志を持たれてはいかがでしょ に学び︑成長し︑熟達するという精かして社会に優れた製品やサービスられた人的資源の浪費という大きなの場として選ばれた皆さんはもう一チャペル講話学部においても社会への奉仕を念頭卒業後に企業でその能力を存分に活するだけでなく︑社会にとっても限モットーとする本学を経済学の学び Mastery for service意味します︒つまり︑本学ではどので自らの能力や人格を精一杯磨き︑低さは自身の所得水準の低さに直結しかし︑“〟を 含む国際社会まで︶に仕えることをではないでしょうか︒例えば︑大学こうとしなければ︑彼らの生産性のという動機は至極健全なものです︒ む地域社会から異国に暮らす人々をし広い概念と捉えることができるの育機会を得ながらも十分に能力を磨 将来の就職のために経済学を学ぶ 仕﹂︑つまり社会︵家族や隣人を含ことだけを指すのではなく︑もう少ことになります︒逆に多くの人が教か︒ for serviceservice〟の〝〟とは﹁奉社会奉仕活動や慈善活動に参加する支えられた高水準の生活を享受するをも意味するのではないでしょう Mastery 本学のモットーである〝ることを意味しますが︑それは所謂は優れた製品や質の高いサービスにでの奉仕や社会への貢献を行うこと