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大学生の発達と教育改革の課題 : 鳥取大学におけるアンケート調査をもとにして

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(1)

大学生 の発達 と教育改革の課題

―― 鳥取 大学 にお け るア ンケー ト調査 を もとに して一一

Students'Development and Topics of Educational Reform

in Tottott University

TAMARU TOShitぷ【a

キー ・ワー ド:大学生

,発

,教

育 改 革

Kcy Words:Studcnt,Development,Educaional Rcform

問 題 と 目的 現在

,社

会状況の変化 と学生の学力や意識の変化 に応 じて

,大

学教員 に も教育の創意工夫が求め られている。習得すべ き知識 はます ます専 門化 しているのに

,そ

の習得 を支 える基礎教養は体系化 していない。学生か ら見れば

,一

般教養や専門科 目を学習するためには基礎的な知識が必要である のに

,自

然科学において も

,社

会 ・人文科学 において も

,さ

まざまな知識の「欠落

Jが

ある。それ を補い

,真

に大学 に「入門」するためには

,高

校 において学んでお くべ き知識 を大学で再履修する 機会 も必要であろう。 また

,大

学 に入学するにあたって

,学

問研究の厳 しさを自覚 して臨む学生は 少 な く

,反

対 に「学習嫌い」 の傾向 も認め られる。そのため,「楽 しい授業J「わか りやすい授業J など

,授

業の工夫 も必要 とされる。 じっさい鳥取大学 をは じめ他大学 において もさまざまな授業改 善の取 り組みが試み られている。(1) た しかに

,未

学習の知識がい きな り与 え られた り

,資

料の提示が不十分 だった り

,話

し方が不適 切 だった り

,板

書の字が読めなかった りす る点等があれば

,改

めるのは当然のことではある。 しか し

,教

員の側が さまざまな授業 メニューを準備 し

,教

育機器 を使 ってわか りやすい提示 を行 ったと して も

,当

の学生 に学ぶ意欲が生 まれなければ

,む

な しい努力 に終わって しまう。大学生が何 を求 め どこへ向かって成長 しようとしているのか

,す

なわち大学生の発達 にかみ合 った形での授業改善 や教育改革がいま求め られているのである。 また現在

,大

学における研究 と教育のあ り方 も問われている。学生のいわゆる「低学力」を前 に, 教育 と研究 とを分離 して

,そ

れぞれを効率的に進め ようとする考 え方 もある。 しか し

,研

究か ら分 離 した教育が本当に効率的なのであろうか。 また

,教

育か ら分離 した研究

,学

生たちの若々 しい問 一局 敏 丸 田 *発

(2)

田丸敏高 :大 学生の発達 と教育改革の課題 題意識に触発 されないような研究が本当に実 りあるものになるのであろうか。こうした問題に対 し て安易に結論を急 ぐのではな く

,多

様 な事実をもとにさまざまな角度からの検討が必要であろう。 ところで

,大

学 とは何か

,ま

ず基本に立ち返つてみたい。大学の目的は

,学

校教育法において次 のように示されている。 「大学は

,学

術の中心として

,広

く知識を授けるとともに

,深

く専門の学芸を教授研究 し

,知

,道

徳 的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」(学校教育法第52条) 大学 は

,こ

うした目的の もとにさまざまな年齢層の人々が学び合い

,研

究 し合 う場である。だが 実際

,学

生の多 くは18歳か ら

22,3歳

の青年である。そのことか ら

,広

い知識 と深い専 門の習得 を 通 じて

,人

間的にも成長 ・発達す る場 として大学 は期待 されている。大学生 を発達的な視点か らと らえるとい うことは

,一

方で青年期の発達過程のなかに位置づけることであ り

,他

方で大学固有の 発達条件 と対応 させ ることである。 思春期および青年期の段階について

,ワ

ロンは次の ように述べている。 自分のなかに生 じている変化を目のあた りにして

,青

年は神秘を感 じ

,そ

れゆえに人との社会的な関係 のなかで迷いが生 じ

,明

確な決心を行 うことが難 しくなります。 しかし

,青

年の抱 くこの神秘が

,同

時に 知的活動を研 ぎ澄ますことにもなります。この前の年齢段階では子 どもは実証主義的なレベルにとどまっ ていましたが,この時期に入った青年たちは

,物

や人の存在理由

,そ

の起源 と運命を見出すことが不可欠 のことであるように思うようになります。ここに世界は新 しい次元をもつことになるのです。これはたし かに形而上学的な関心ではあ ります。 しかし,この形而上学的な関心は

,適

当なこや しと導きを与えれば, 原因を深 くたどってい く科学的関心 となり,また家族あるいは社会的な責任への関心 となりうるのです。 ここでもまた

,懐

疑の精神 と

,構

築や発明

,発

,冒

,創

造の精神 とが交互に現われ,ま た結び合って 現れてくるのです。9) 現代 の青年は

,一

方で性的な早熟 を中心 とした心身の「発育加速」 を指摘 され

,他

方で「低学力」 や「ジヨチュウ」 とい う言葉 に象徴 されるような認識発達や人格発達の未熟 を指摘 されている。 し か し

,こ

うした両極端への揺 れ動 きこそ

,ワ

ロンのい う青年の両価性の現代 的特徴か もしれない。 い まや

,大

学は大衆化 し

,短

大 も含めれば約半数の人々が通 うところとなっている。大学生の社 会的地位 は時代 とともに変化 し

,近

未来の知識人やエ リー トとして尊敬 されていた時代 か ら

,た

ん なる高校生の延長であ り未熟 な者 として扱われる時代

,そ

して

,他

方で安価 な労働力 として重宝 さ れる時代へ変わっている。 こうした大学生 に対する「世間の目

Jは

,大学生の発達 に影響 を及 ぼす。 同時に

,大

学が大学 として存在 している以上

,青

年が発達で きる条件 ない し機会 を大学 は もってい る。

①一般教養科目などの履修などにより

,専

門的・学問的知識を通して社会的視野を広げること

②専門的知識や技能の習得により

,専

門的視野をもつと同時にそれを担える人間としても成長する

こ と

③研究室における研究活動に参加することにより

,教

員や先輩と問題意識を共有 しながら

,専

門家

集団の一員として成長すること

④大学の文化のなかで触発され

,読

んだ本や出会った人から

,学

び成長 していくこと

(3)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 ・人文科学 第

3巻

1号

(2001) 13

こうした機会を大学生の視点から捉え直 してみると

,当

面大学を4つ の「出会い」の場 として想 定することができる。それは

,①

学問との出会い

,②

社会 との出会い

,③

人 との出会い

,④

自分 と の出会い

,で

ある。このような想定のもと

,本

研究では

,質

問紙 を用いて大学生の意識調査 を行 う こととする。その資料 をもとに

,大

学生の発達にかみ合った教育改革のあ り方をさぐり

,青

年 とし ての大学生の発達 とその支援の可能性を追求 したい。そのことを通 じて

,大

学における研究 と教育 の有機的結合の可能性を探っていきたい。 方 法

Б

3,Iな

:│と

g

1.分

部おび農学部1年生。有効 回答の学年別の内訳 は

,表

1の通 りである。

調査年月

)2001年

2月

調査方法】 授業等を通じて

,無

記名によるアンケー

トを配布 し

,そ

の場で回収するか

,後

で指定のボック

スに入れてもらう。

結 果 と考 察

教 育 工 的 辰 平 成19生庁 入≧ 14F 平成 11年 度 入学 24F 平成10年度 入学 3年 平成9年度入学 4年 合 計 26R 人

I.授

業に対 する姿勢および態度 について ここでは

, 1週

間に受講 しているすべての授業 について「受講 している主な理由は何 ですか?J と質問 した。そ して

,そ

れぞれの授業 を受講す る主 な理由を(a)∼ (g)の 7つの選択肢 か ら1つ選 んで もらうこととした。 授業 を受講す る主 な理由の選択肢 は以下の通 りである。

(a)と

りあえず単位が とれればいい。

(b)教

養 を身につけたいか ら①

(c)専

門的な知識 を習得するため。

(d)友

だちも受講 しているか ら。

(e)な

んとな く

,の

ぞいてみたかったか ら。 表

2.授

業に対する姿勢および態度 (教育:学年別) 14三 24F 34F 4年 タ イ プ n とりあえず単位が とれればいい 26 4 25 6 b 教春 を身 につ け た い か ら 1,3 10 3 C 専 門 的 な知識 を習得 す るた め 16.7 23.1 26.8 10,3 友だち も受講 してい るか ら 00 e なんとなく、のぞいてみたかったか ら ` 3_5 f 沓格 を取 るた め にメ 喜 だか ら 9.7 25,6 37.5

310

g その他 * 毘合 24_4 16_1 20,7 %

(4)

田九敏高:大学生の発達 と教育改革の課題 表

3.授

業 に対 する姿勢 お よび態度 (1年 :学 吉[別) 教 育 T 鷺 タ イ プ とりあえず単位が とれればいい 26.4

417

教 春 ″ 身 に つ け た い か ら 23.3 C 専 門的 な知識 を習得 す るため 16.7 16.7 d 友 だち も受講 してい るか ら 00 e なんとな く、のぞいてみたかったか ら( 00 台 格 を取 る た め に必 要 だ か ら そ の他 * 混 合 40 8 2R 3 「D1 2

(f)資

格 を取るために必要だから。

(g)そ

の他 まず

,個

々の回答者が

1週

間で受講 している授業のうちある 1つ の受講理由が全授業数の

5割

を こえる場合 とそうでない場合 とに分類 した。さらに

,(a)の

受講理由が全受講数の

5割

をこえる

ときを『タイプ

a』

とし

,以

下同様に『タイプ

b』 Fタ

イプ

c』

『タイプ

d』

『タイプ

eyタ

ィプ

f』

『タイプ

g』

と分類 した。また

,ど

の受講理由とも全授業数の5割 をこえない場合は『混合タイプ』

とした。

教育地域科学部および教育学部 (以下

,教

育学部 と略す

)に

ついて学年別に受講理由のタイプを 分類 して

,そ

の割合を示す と表 2の ようになった。また

, 1年

について学部別に受講理由のタイプ を分類すると表 3の ようになった。 教育学部について回答比率の最 も高い受講理由を学年別にあげると

, 1年

では『混合 タイプ』が

40.3%, 2年

では「とりあえず単位が とれればいい」 という『タイプa』 と「資格 をとるために必 要だか ら

Jと

いう『タイプf』 が同率で

25.6%, 3年

では『タイプf』 が

37.5%, 4年

で も『タイ プf』 が31,00/Oであった。(表2) 1年 について学部別に回答比率の最 も高い受講理由をあげると

,教

育学部では [混合 タイプ』が 40,30/0,農学部でも『混合 タイプ』が

51,2%で

あるのに対 し

,工

学部では「とりあえず単位が とれ ればいい

Jと

いう『タイプa』 が

41,7%で

あつた。(表3) Π

.社

会的責任について ここでは「次のことは『大学生の社会的責任』として大切だと思いますか?」 という質問をおこ ない

,各

質問項 目について「大切である 。どちらとも言えない 。大切でない」から1つ を選んで も らうこととした。結果では「大切である」 と回答 した比率 を取 り上げた。表

4は

,質

問項 目お よび 教育学部において「大切である」 とした回答比率を学年別に示 したものである。 学部全体の回答比率 を示すと図 1の ようになった。質問紙に『大学生の社会的責任』 と強調 して いるにも関わらず「

h:授

業中のケイタイはマナーモー ドにする」「

giゴ

ミを決められた場所以 外のところに捨てない」 といったような常識的なルールについて

,大

学生の社会的責任 として「大 切である」 と回答する比率が

95%を

こえた。 しか し「

ci授

業や研究において自らの意見 を述べ るJ というような大学生の権利について「大切である

Jと

回答する比率 も88.6%と 高率である。(図 1) 「

a:調

査や研究で得た秘密は守る」「

b:大

学のあ り方について意見 をもつJ「

ci授

業や研究 において自らの意見 を述べるJ「

di学

習上必要な本や辞書は買 う」「

e:在

学期間の見通 しをもっ

(5)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 人文科学 第

3巻

1号

(2001) 表4.「大学生の社会的責任」として大切だと思いますか? 質問項 目 14E 24= 3年 4年 教育全 体

a:調

査 や研 究で得 た秘密 は守 る 73.6 74,0 83,9 82 8 77_9

b:大

学 の あ り方 につ い て 煮 耳1を もつ^ 64.9 69.6 60.3 69,8 :授 業や研究 において 自らの煮 戸Iを沐べ るハ 93.ユ 90,9 87.5 81 0 R8 6

d:学

習 上 必 要 な本 や 辞 書 は 冒 う 72.2 67.9 73.2 56.9 67.8

e:在

学期 間の見通 しを もって計画的 に学習す る 75 0 69 2 75,0 74 1 73 1 f :先■ にはネ11儀¬Elンくす るハ

817

78.2 87.5 84.4

g:ゴ

ミを決め られた場所以タトの ところに捨 てない 97 2 93.5 98.2 98 3 96 6

h:ケ

イタイは授 業 中にはマナーモー ドにす るn 98.6 98.7 94,6 100 0 :欽酒で他人に迷惑 をかけない 88 9 84 6 83.9 86 2 86 0 ヨ分 の健 康 管 理 をす る。 91_7 91 0 85,7 78 9 87.5

k:個

人 的 な理 由 をイ憂先 させ て授 業 を欠 席 す る こ とはIンな い 23.9 28.2 28.6 37_9 29 3 1 :吉 酢本や石汗究 室 は きれ い につ か う 95,8 85,9 85 7 87.9 89 0

m:友

だちか らメールが きた ら即庫 に振信 す る 11.1 14,1 19.6 27.6 17_4

n:政

治や経済の動向 について新 聞 を読 んだ り、ニュース を昇1る 72.2 67.9 83 9 48.3 68.2

o:大

学生 らしい服装 をす る。 13.9 23.2 17 1

p:大

学で学 んだ専 門を生 か した職業 につ く 20.8

148

*質問項 目に「大切 であるJと 回答 した割合

%

hi授業中のケイタイはマナーモー ドに giゴミを捨てない 1:部室や研究室は きれいにつか う c:髪来や "究 で自らの意見 を,こべ る j:自分の鷹東を管理する it飲涵で他人に迷惑をわЧ)ない f:先生 には礼 儀 正 し くす る a:討査 や研 究で得 た秘密 は守 る oi見通 しを もって言1画 的 に学 習 す る bi大学 の あ り方 に意見 を もつ ni新聞 を読 んだ リニ ュ ース を見 る d:学召 ヒ必 要 な本 や辞き は買 う k!個人 的 な理 由で髪 来 を欠 席 しな い n:メールが きたら即座に返信する o:大学生 らしいBR装 をする p:専F弓をとか した残箕につ く 図

1

大学生の社会的責任 て計画的に学習する

Jと

いった『大学生の社会的責任』と捉えられる項 目について学年別に回答比 率をみると, どの学年においても6割をこえる回答者が「大切である」 としている。(表4) Ⅲ

.大

学で身につけたいこと,身につ くこと ここでは「あなたが大学で身につけたいことは何ですか

?J/「

あなたが大学で実際に身につ く と思 うことは何ですか?」 という質問をおこない

,各

質問項 目について「身につけたい 。どちらと

(6)

田丸敏高 :大学生の発達 と荻育改革の課題 も言えない 。身につけな くてもよい

J/「

身につ く 。どちらとも言えない 。身につかない」からそ れぞれ1つ を選んで もらうこととした。結果では「身につけたいJ「身につ く」 と回容 した比率を 取 り上げた。質問項 目は表 5お よび表 6に 示す通 りである。 表

5.大

学で「身につけたいこと」はイ可ですか? 暫 問項 目 1年 2年 3年 4とこ 教 育 全 体 専 門 的 能 力 93.2 96.2 93.0 82.5 91.7 (2)体力 26.0 21.5 12.3 26.3 21.8 ネI儀佐 渉 57.5 48,1 66.7 54,4 5FJ_0 (4 人 間 関 係 94.5 81,8 92.9 84.2 88.2 語 学 力 76.7 81 0 75.4 57.1 73.6 (6)職業 に対 す る 自分 の適性 86.3 83.5 80,7 80.7 83.1 4H的/.h衰国 官 27.4 40.5 40.4 31 6 35_0 細 織 力 68.5 70.9 59,6 66.1 66.8 一穂覚教査 79.5 78.5 84.2 77 2 79.7 *各学年 で 1身につ けた 回答 した % 表

6.大

学で「実際に身につく」と思うことは何ですか? 質 問項 目 14F 2上F 3年 44F 教育全 体 専 Fq的 能 力 69.9 75.6 70.2 44.8 66 2 (2)休力 10.3 53 75 (3)礼儀Tt法 5 19_2 27.6 21.8 (4)人間関係 66 7 61.5 62.5 56.9 62.1 (5)語学 力 21,9 29.5 17.5 20 0 (6)職業 に対 す る 自分 の適性 30。 1 30,8 al^6 27 6 (7)知的 な雰 囲気 10.5 組織力 31.6 32.8 37.4 r9、

_絆

歩 碁 38.4 28.2 35.1 17.2 * で に つ 合

%

なお,「人間関係」については「お互いに批判 し合えた り

,必

要な場合には距離 をおきなが ら人 とつ きあえる力」,「組織力」 については「みんなの意見をまとめなが ら研究や課題 をや り遂げる力」 という注釈 を質問紙に加えている。表 5お よび表 6は 教育学部において「身につけたい」「身につ く」 とする回答比率を学年別に示 したものである。 学部全体の回答比率 を示す と図

2の

ようになった。大学生が身につけるべ き「専門的能力」「人 間関係」「職業に対する自分の適性」「一般教養J「語学力」 といった項 目で7害Jをこえる回答者が 「身につけたい

Jと

回答 している。一方,「実際に身につ くと思 うこと」 についても「専門的能力J で

66.2%,「

人間関係」で

62.1%の

回答者が「身につ く」 と回答 してお り,「職業 に対する自分の道 性」「一般教養J「組織力」 についても

30%を

こえる回答者が「身につ く」 と回答 している。(図2) 「専門的能力」についてみると

, 4年

の82.50/oが「身につけたい」 と回答 してお り,「実際に身 につ く」 と回答 している

4年

44.8%で

あることから

,専

門的能力を身につけたいと思いなが ら4 年間の大学生活を終える学生 もいることが予想 される。学問に関わる項 目についてみると「専門的 能力」「職業に対する自分の適性」「一般教養」などはどの学年で も「身につけたい」 と回答する比 率が6害Jをこえてお り

,学

問に対する学生の意識の高 さを示す ものと考 えられる (表 5)。さらに「専 門的能力」については

, 4年

をのぞけば7割以上の回答者が「実際に身につ く」 と回容 している(表

(7)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 ・人文科学 第

3巻

1号

(2001) (1)専門的能力 (4)人PIHE関係 (6)職業 に対 す る 自分 の適性 (9)一般教養 (5)語学力 (8)組織力 (3)礼儀作法 (7)知的 な寡 囲気 (2)体力 0 0% 20 0% 40 0% 60 0% 図

2

大学で身につけたいこと 。身につ くこと 80 0% 100 0% 6)◎ Ⅳ

.大

学教 員 との関 わ りについて

1.大

学 教員 との関 わ り方 ここでは「あなたが次のように関わつている大学の教員はどの くらいいますか?」 という質問を おこない

,各

質問項 目について「

0人

1人

・ 2∼

3人

5人

以上」から1つ選んで もらうことと した。回答は

,ま

ず「

0人

」 と「

1人

,2∼

3人

5人

以上」 に分類 し

,そ

れぞれ「いない」「1 人以上いる」 とした。結果では各質問項目について,そのような関わ り方をしている大学教員が「1 人以上いる」 と回答 した比率を取 り上tデた。表 7は

,質

問項 目および教育学部において「

1人

以上 いる」 とする回答比率を学年別に示 したものである。 学部全体の回容比率を示す と図 3の ようになった。「積極的に話をするように心がけている」「研 究室に本 を借 りに行 く」「専門について聞きに行 く」「書いた論文を読 もうと思 う」 というような学 問的な関わ り方 をしている教員が「 1人 以上いる」 と回答 した回答者は

5割

をこえている。(図3) 大学教員 との関わ り方については, どの項目とも学年があがるにつれて関わつている教員が「1 人以上いる」 と回答 している比率が高 くなり

,学

問的な関わ り方だけでなく,「悩みがオロ談で きるJ というような項目についても1年 では

17.8%が

「 1人 以上いる」 と回容 しているのに対 し

, 4年

で は

53.4%が

「 1人 以上いる」 と回答 している (表7)。

(8)

1年 2年 3年 4とこ 教 育 令 体 僣絋的に話 をす るよう′ムがけている 46 6

613

77 6 62,7 研究室 に本 を借 りに行 く 37 0 84.5 54.5 車 門 につ い てFHR Xに行 く 34.2 43 8 68.4 75,9 53 4 書いた論 支 を読 もうと黒 う 50.7 41 3 52^6 69 0 52 2 貼み が井目談 で きる

178

33 8 38 6 53.4 34.7 調査があるとき参加 させてもらっている 16 4 18.8 33.3 34.5 24.6 特 に 用 事 は な くて ヽ研 究 室 に行 く

188

41.4 23_9 *各学年で「1人以上いる」 と回答 した割合

%

田丸敏高:大学生の発達 と教育改革の課題 表

7.関

わっている教 員 がい ますか? 積極 的 に話 をす る よう心 力Чナている 研 究室 に本 を借 りに行 く 専 門 につ いて聞 きに行 く 書 い た論 文 を読 もうと思 う 悩みが相談 で きる 調査 が あ る とき参加 させ て もらってい る 特 に用事 はな くて も研 究室 に行 く 80 0% 100 0% 図

3

大学教員 との関わり方

2.コ

ー スの先生 と関 わる とき大切 に したい こと ここでは「自分の所属 している専修またはコースの先生と関わるとき

,あ

なたが大切にしたいこ とは何ですか?」 という質問をおこない

,各

質問項 目について「大切にしたい 。どちらとも言 えな い 。大切ではない」から1つ 選んでもらうこととした。結果では「大切にしたい

Jと

する回答 を取 り上げた。表 8は

,質

問項 目および教育学部において「大切にしたい」 とする回答比率を学年別に 示 したものである。 学部全体の回答比率を示す と図

4の

ようになった。「

al礼

儀正 しくすること」について「大切 にしたい

Jと

回答 した比率は

88.7%で

あるが,「

k:専

門について聞きに行 く」 という学問的な関 わ り方 について「大切にしたい

Jと

回答 した比率 も82.6%と 高率である (図 4)。 また

,両

者 とも 全学年 を通 じて高率である (表8)。 1年 か ら

4年

にかけて「大切にしたい」 とする回答率が増えるのは,「

bi積

極的に話 をするよ う心がけるJ「

ci愛

想 をよくする

Jで

あ り

, 1年

か ら

3年

にかけて「大切にしたい

Jと

する回答 率が増えるのは,「

i:本

を借 りに行 く」であった (表8)。

(9)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 。人文科学 第

3巻

1号

(2001) 表

8,大

学教員 と関わるとき大切に したいことは何 ですか? 1 2 3至F 4至F 教

a:礼

儀正 し くす る こ と 86 3 83.3 96.5 91.4 88,7

b:積

極的に話 をするよう′と、がけること 50 7 77 2 77.6 66.2

c:好

槻 よ くす る こ と 32.9 39 7 43 9 5fD 9 42 「l

di気

をつ か うこ と 52.ユ 48 7 54.4 62 1 53 8

e:単

位 を くれ る程度 に近づ くこ と 52 :相手 にIン奉 ヤ`こ と

g:悩

み を相 談 す る こ と 13.7 23 1 26 8 22 4 21

hi先

生 の書 い た論 文 を読 む こ と 46.6 47 4 44.6 39,7 :本 を借 りに行 くこ と 31 5 52 6 67,9 46.6 48 7 :研 究室 にたびたび行 くこと 38 4 39 3 41 4 40 8

k:専

門 につ い て 聞 きに行 くこ と 76 7 87.2 85 7

810

82 fD

Ii調

査 が あ る と き参 加 させ て も ら う こ と 41,1 52.6 52.6 46.6 *各学年 で に した い 団 % a:礼儀正 しくす る こ と k:専門 につ いて聞 きに行 くこ と も :積 極 的 に話 をす る よ う心が ける こ と d:気をつ か うこ と i:本を借 りに行 くこ と 1:調査 が あ る とき参加 させ て もらうこと h:先生の書 いた論文 を読 む こ と c:愛想 よ くす る こ と j:研究室 にたびたび行 くこ と g:悩み を相談 す る こ と e:単位 を くれ る程度 に近 づ くこ と f:相手 に しない こ と 20 0% 40 0% 60 0% 80 0% 100 0% 図

4

大学教員との関わりで大切にしたいこと

3,大

学の教員か ら求 め られていること ここでは「あなたは

,大

学教員か ら何 を求め られていると思い ますか ?Jと い う質問 をお こない, 各質問項 目について「求め られている 。どちらとも言 えない ,求 め られていない」か ら 1つ 選んで もらうこととした。結果では「求められている」 とする回答を取 り上げた。表 9は

,質

問項 目およ び教育学部において「大切にしたい」 とする回答比率を学年別に示 したものである。 学部全体の回答比率 を示すと図 5の ようになった。「

c:自

分の考 えをもつ」「

di授

業に対する 疑問や意見を言 う

Jな

ど授業に対する積極的な態度,「

b:礼

儀正 しい態度をとるJ「

h:私

語 をし ないJ「

gi遅

刻 をしない」などのモラルについて,「求められているJとする回答が

80%を

越えた。 また

, 1年

か ら

4年

にかけて「求められている」 とする回答率が増えるのは,「

ei授

業中紹介 し た文献は読むJ「

i:素

直である」であった (表9)。 0 0% 53 8%

(10)

9.大

学教員か ら何 を求め られていると思 いますか?

hi私

語 を しな い こ 田丸敏高 :大学生の発達 と教育改革の課題 自分の考えをもつ 授業に対する疑間や意見 を言 う 礼儀正 しい態度 をとる hi私語 をしない g:遅刻 をしない i:茉直である e:授業中紹介 した文献は読 む fi専門の辞書 をいつ も持 ち歩 く a:大学生 らしい服装 をする 図

5

大学教員から求められていること

V.自

分について

1.人

間関係 に関わる自己コン ドロール ここでは「次の ような とき

,あ

なたな らどうしますか?」 とい う質問 をおこない

,各

質問項 目に

ついて①∼③の中から

1つ

選んでもらうこととした。

①は自分の気持ちのままに葛藤を避ける回答であり

,

②は自分の気持ちを乗 り越えて結果を出そうとする回答であり

,

③はその他の回答である。

10∼ 13は

,教

育学部における学年別の回答について

,質

問項目ごとに示 したものである。

(1)気 の合わない人と協力 してレポー トを書かなければいけないとき

教育全体では

,「

①なるべ く話 し合いを避ける」という回答が

4.20/0で

あ り

,「

②必要な協力はし

てレポー トを仕上げる」という回答が92.0%で あった。

(表 10)

(2)ゼ ミの先生に気に入られていないと感 じたとき

教育全体では

,「

①ゼミに出るのをやめるJと いう回答が10.3%で あり

,「

②努力 してゼミに出る

J

という回答が69,5%で あつた。学年別にみてみると①の回答が

1, 2年

で10%以 上みられるのが特

(11)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 ・人文科学 第

3巻

1号 (2001) 21

徴 的であった。(表11)

(3)意

見 を言いたいのだけれ ど言いに くい とき

教育全体では

,「

①意見を言うのをあきらめる」という回答力

M2.7%で

あり

,「

② うまく言えなく

ても言ってみる」という回答が50,8%で あった。2年 においては①の「あきらめるJと する回答が

5割 を越えているように

,意

見を言おうとする学生とあきらめる学生とが措抗状況にあることがわ

かる。

(表 12) (4)授業 に出た くない気分 の とき

教育全体では

,巨

Э自分の気分を優先 して

,授

業には出ない」という回答が31.6%で あり

,「

②が

んばって

,授

業には出る」という回答が52,9%で あった。②の「授業には出るJと いう回答が 5割

程度にとどまっているところが特徴的である。

(表 13) 表10.気の合わない人 と協力 してレポー トを書 くとき 1年 2年 3年 4年 教 育全 体 のなるべ く話 し合い を離ける 6_R 53 ω必要な協力 は して レポー トをしあげる 89 0 96.2 92.9 92_0 Эその他 1,3 % 表11.ゼミの先生 に気 に入 られていない と感 じた とき 1ね二 2年 3年 4年 教育全体 ωゼ ミに出るのをやめる

123

103

の努力 してゼ ミに出る 74,0 56.4 73.2 78.2 69.5 りそ の他

137

28,2 21.4 20 2 0/n 表12.意見 を言 いたいのだ けれ ど言 いに くい とき 表13.授業に出た くない気分の とき

2.努

力 ここでは「次のことが らについて

,努

力 していますか?」 とい う質問をおこない

,各

質問項 目に ついて「 とて も努力 している 。少 し努力 している 。努力 していない

Jか

ら1つを選 んで もらうこと とした。結果では「 とても努力 している」 とする回答 を取 り上げることとする。表14は

,質

問項 目 お よび教育学部 において「 とて も努力 している

Jと

す る回答比率 を学年別 に示 した ものである。明 確 な学年的な傾向は認め られない。 1年 2至F 3年 4年 教 育 今 休 ⊃煮 舅iを言 うの をあ きらめ る 35 6 51,3 41,1 41.8 42,7 ω うま く言 えな くて も言 ってみる 56_2 「J]_R 「J4_5 50 8 Эその他 64 7. 6_「D % の気分 を優先 させ て授 業 には出 ない

(12)

田九敏高 :大学生の発達 と教育改革の課題 学部全体の回答比率 を示す と図 6の ようになった。「 とて も努力 している」 という比率が高い順 にあげると,「自分 を成長させるために」40.40/0,「お金を貯めるために」

30.8%,「

将来の夢 をか なえるために

J27.3%,「

専門的知識 を獲得するためにJ26.50/0であつた。(図6) 表14,あなたは努力 してい ますか? 1年 24= 3至│ 4至F 教育 令 体 1)性格 を変 え る た め に 14.1

154

12.5 12.3 (2)語 学 力 をの ばす た め に 7.7 (3)社会 的視野 を広 げ るため に 22 5 14_£ 123 lFD 0 (4)専門 的 空]識″葎 得 す る た め に 28 6 20.5 30.4 28 6 (5)宍 族 関係 を改 善 す る た め に 11.4 11.8 14.3 11,7 16)友人関係 を変 えるため に 14.3 11.5 21.4 10.9

143

(7)容姿 を魅 力的 にす るため に 25_4 16 43

196

188

(R)将来 の 夢 をか な テ る た め に 25.4

179

29 1 27 3 (9)恋好 関係 を変 えるため に 22.9 26.9 17.9 21.8 22.8 お金 を貯 め るた め に 39.4 23,ユ 28.6 32,7 30,8 11)教養 を 身 に つ け る た め に Zヽ 0_ヽ 19_6 196 (12)白介 を成 長 させ る た め に 43 7 34.6

136

40 4 *各学年で「努力 しているJと 回答 した割合

%

(12)自分 を成 長 させ る ため に (10)お 金 を貯 め るため に (3)将 来 の夢 をか な える ため に (1)専 F]的 知識 を獲 得 す る ため に (9,恋 愛 関係 を変 え るため に (7)容姿 を魅力的にするために (11)教養 を身につけるために (3)社会的視野 を広 げるために (6)友人関係 を変えるために (1)性格 を変えるために (5)家族関係を改善するために (2)語学力 をのばすために 図

6

努 力 してい ますか?

3.変

わりたい ここでは「あなたは自分が変わりたいと思ったことはあ りますか

?Jと

いう質問をおこない,「あ る 。ない」から1つ 選んでもらうこととした。表15は

,は

教育学部において「ある」 とする回答比 率を学年別に示 したものである。明確な学年的な傾向は認められないが

,全

体 として

8割

程度の学 生が「自分が変わ りたい

Jと

思ったことがあると回答 している。

(13)

鳥取大学教育地域科学部紀要 教育 。人文科学 第

3巻

1号

(2001) 表15.自分が変 わりたいと思 ったことはあ りますか? 1年 2至│ 34F 4年 教 育 今TFk あ る 80.0 81,3 80.4 74.5 79.3 な い 20.0 18,7 19.6 25.5 20,7 % 全 体 討 論 脳 の成熟に伴 って心理諸機能 も発達す る子 ども期 とは異 な り

,18歳

を越 えた青年が 自らの認識 を 発達 させた り

,人

格 を発達 させた りす るためには

,そ

れにふ さわ しい条件や努力が必要になる。大 学は

,そ

うした条件 を備 えた場の1つである。大学 には研究や学習 を可能にす る環境がある。図書 館 もあれば研究室 もある。講義 を受 けることもで きれば

,ゼ

ミ活動 に参加す ることもで きる。サー クルや部活動 などに積極的取 り組むことがで きる し

,ボ

ランテイアやアルバ イ トなどを通 じて実社 会 とつながることもで きる。全国か ら集 まって きた学生同士いろいろな交流がで きる し

,さ

まざま な専 門の教員 と語 り合 うこともで きる。そ して

,大

学生 には時間が与 えられている し

,何

よ りも自 由がある。 しか し

,現

在大学生がそ うした条件 を生か して

,勉

学の上 で も人間的に も成長 しえているとは言 い切れない。「 レジャー とアルバイ トに奔走す る大学生」,「授業 についていけない低学力の大学生」, 「何 もせず授業 に も出ず考 えることもな く時を過 ごすモ ラ トリアムの大学生」・・・大学生に対するこ うした言い方 をたんなる罵詈雑言 として退け られない状況がある。大学生の現実 を前 に

,大

学では 教育改革が進め られているが

,そ

れが実 を結ぶためにはいったい何が必要 なのだろうか。 今回の調査 は

,鳥

取大学 とりわけ教育地域科学部お よび教育学部の学生 を対象 に行 った ものであ るが

,い

くつか特徴的なことが明 らかになった。第1に,授業 に対する姿勢・態度 についてである。 「大学生は資格 をほ しが っている」 と言われることがあるが

,む

しろ「専 門的知識 を習得 したいJ や「教養 を身につけたい」 などの受講態度が混在 していることがわかった。 このことはとりわけ1 年生 について特徴 的である。 また

,か

な りの割合で「とりあえず単位が とれればいい」 とい う受講 理由の科 目がある とい うこと

,と

くに工学部の学生の受講理 由の4害J強がそ うであったことは

,今

後検討 を有す る課題である。 第2に

,大

学生の社会的責任 についてである。 この回答 には学年的な傾 向は見 られない ものの, ケイタイの使い方や ゴミの扱い方などの一般常識 に加 えて,大学生固有の社会的責任 について も「大 切である」 との回答が7害J∼

8割

の高率 を示 している。「授業 や研究で 自らの意見 を述べ る」「調査 や研究で得 た秘密 は守 るJ「見通 しをもって計画的に学習す る」「大学のあ り方 に意見 をもつ」「学 習上必要な本や辞書 は買 う」な ど,実行 しているか どうかは別 に して も自覚は していることがわかっ た。 第3に

,大

学で身につけたい こと 。身につ くことについてである。「身につけたい」 とい う回答 率が高い ものは

,大

きく3つの種類 に分けることがで きる。1つは

,専

門的知識や職業的適性であ り

, 2つ

,一

般教養や語学力であ り

, 3つ

,人

間関係や組織力である。 この

3種

類 とも将来の 職業生活 において必要な ものであ り

,ま

た大学で身につけることが可能な もので もある。 これ らの 要求は大学生 として正当であ り

,同

取大学における教育改革 を考 える上で も実現すべ きものである と言 える。 これに対 して,「身につ く」 とい う回答 は

,専

門的能力や人間関係が全体 として

6割

(14)

口九敏高 :大学生の発達 と教育改革の課題 越 えているものの

,他

の項 目については低い回答率 となっている。 また

, 4年

では専 門的能力 (4 割

)も

職業的適性

(3割

)も

他学年 に比べ て低い回答率 となっている。 このことは

,実

社会に出る にあたって

,実

際に身についたことに自信 を持てないでいる学生が数多 く存在することを示唆 して いる。 第

4に

,大

学教員 との関わ りについてである。

1, 2年

に比べ て

, 3, 4年

になると関わ りのあ る教員が増えることは当然であるが

, 3年

以上では「本 を借 りに行 く」 や「専 門について聞 きに行 く

J教

員がいる学生が

7割

にのばるとい うことは

,教

員 と学生 とが密接 な関係 を築けるとい う教育 学部の特徴 を示 している。 しか し

,他

方では

, 4年

で も調査活動へ の参加が

3割

程度 にとどまって いるなど

,研

究 と教育 との結合 とい う点か らすると不十分 な点 も浮かび上がって くる。 第5に

,自

己 コン トロールについてである。大学の授業 とりわけゼ ミにおいては

,好

きか嫌いか といった感情 を乗 り越 えて課題 に取 り組む必要がある し

,そ

の ことを通 じて大学生 にふ さわ しい知 的な発達 も実現で きる。 しか し

,

レポー トを仕上げるための学生同士の協力はで きて も

,気

持 ちを コン トロール して「意見 を言 う」や「授業に出る」 に関 しては

5割

程度 にとどまっている。 とりわ け

, 1, 2年

において「意見 を言 うのをあ きらめる」「授業 には出ない

Jと

い う学生が

3割

5割

見 られることは

,た

んなる授業方法の改善 にとどまらず

,学

生の発達支援のために今後検討押すべ き課題である。 第6に,「自分 を成長 させ るためにとて も努力 しているJと回答す る学生が

4割

を超 えること,「自 分が変わ りたい」 と思 ったことがある学生が

8割

程度いることなど

,今

後の大学の教育改革への期 待は大 きい もの と考 えられる。

文献

(1)教授 方法研 究会 (代表 道上正規

)編

わか りやすい授 業 をめ ざ して 鳥取大学 2000 (2)ワロ ン

,H

浜 田寿美男 (訳

)

子 どもにお けるパ ー ソナ リテ イの発 達段 階 『身体 ・自我 ・社会』 1983所収

卒す言己

本研究は

,鳥

取大学 における平成12年度教育改善推進費 (学長裁量経費

)に

よる研究プロジェク ト「学 生の成長過程 を見通 した教授法開発 と′と、理的支援の課題」(代表 田九敏高

)の

一部 として

,一

盛真氏 とと もに行われました。 また

,ア

ンケー ト調査 は,2000年度発達心理学特論 に参加 した学生のアイデアと協力 によつて実施 されました。 さらに

,資

料 の分析 にあたっては

,井

戸垣直美 さんと松本豪晃 さんの協力 を得 ました。ここに

,感

訪1申 し上げます。 (2001年 4月25日受理)

表 9.大 学教員か ら何 を求め られていると思 いますか ? hi私 語 を しな い こ 田丸敏高 :大学生の発達 と教育改革の課題 自分の考えをもつ 授業に対する疑間や意見 を言 う 礼儀正 しい態度 をとる hi私 語 をしない g:遅 刻 をしない i:茉 直である e:授 業中紹介 した文献は読 む fi専 門の辞書 をいつ も持 ち歩 く a:大 学生 らしい服装 をする 図 5  大学教員から求められていること V.自 分について 1.人 間関係 に関わる自己コン ドロール ここでは「次の

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